JP3243895B2 - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

自動変速機の変速制御装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動変速機の変速制御装
置、特に締結状態の変速摩擦要素を解放させて行う変速
を、適切に制御するための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動変速機は、クラッチやブレーキ等の
各種摩擦要素を選択的に油圧作動により締結させて所定
変速段を選択し、締結させる摩擦要素の変更により他の
変速段への変速を行う。従って、締結状態の摩擦要素を
解放すると同時に、他の摩擦要素を締結させる、所謂摩
擦要素の掛け換えにより行うべき変速が存在する(例え
ば、1991年3月1日 社団法人 自動車技術会発行
の「自動車技術ハンドブック<第2分冊>設計論」の第
230ページに記載された「(8)変速過渡特性」の説
明等。)。
【0003】ところで摩擦要素の締結状態を維持するに
当たっては、作動圧のバラツキ等を考慮して摩擦要素が
滑ることのないような比較的高目の作動圧により、当該
締結状態の維持を図る。これがため上記の変速時、締結
状態の摩擦要素を解放するに当たっては、該摩擦要素の
締結圧を速やかに低下させないと変速遅れを生ずる。
【0004】しかして、この要求に合わせて摩擦要素締
結圧の低下速度を決定すると、該締結圧の低下が、上記
他の摩擦要素を締結開始すべき時期にオーバーシュート
して、摩擦要素の掛け換えによる変速がスムーズになさ
れ難い。
【0005】そこで図3に示す如く、解放すべき摩擦要
素の作動圧(以下、解放側圧力と言う)の指令値P
RSを、実際の解放側圧力PR が解放側締結容量相当圧P
C に低下する瞬時t1 までの変速当初の間、比較的大き
な設定変化率で低下させて解放側圧力PR をこれに追従
するようフィードフォワード制御(ランプ制御)し、次
いで解放側圧力指令値PRSを比較的小さな設定変化率で
低下させて、解放側圧力P R をこれに追従するようフィ
ードフォワード制御(ランプ制御)し、更に自動変速機
の実効ギヤ比gが設定ギヤ比gS になる瞬時t2 を確認
して、該実効ギヤ比gが変速後ギヤ比に向け変速ショッ
クを生じない所定の速度で変化するよう解放側圧力指令
値PRSを決定し、解放側圧力PR をこれに追従するよう
フィードバック制御することが考えられる。
【0006】なお同時に瞬時t2 より、締結すべき他の
摩擦要素の作動圧(以下、締結側圧力と言う)の指令値
ASを一定の変化率で上昇させて、締結側圧力PA をこ
れに追従するようフィードフォワード制御(ランプ制
御)する。締結側圧力PA は、最初は油振などのため十
分な締結力を出せないが、その間解放側圧力PR を上記
の通りギヤ比gに基づきフィードバック制御するため、
ギヤ比gが空吹けるのをのを防止することができる。そ
して、締結側圧力PA の上昇でギヤ比gが変速後ギヤ比
に向け下がり始め、ギヤ比gが変速後ギヤ比になったと
ころで、解放側圧力PR を完全に抜き、変速制御を終了
する。
【0007】ちなみに、上記解放側圧力の低下制御にお
いて、瞬時t1 までの比較的大きな設定変化率による圧
力低下は基本的に、上記した理由から高目に設定されて
いた解放側圧力を速やかに排除するためであり、その後
瞬時t2 までの比較的小さな設定変化率による圧力低下
は、実効ギヤ比gが設定ギヤ比gS になる瞬時t2 を正
確に確認して、変速制御の精度を高めるためである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、瞬時t1
らの解放側圧力指令値PRSの設定変化(低下)率を図4
にPRS1 で示すように大きくすると、これに追従するよ
う制御される解放側圧力の低下に伴って変化する実効ギ
ヤ比gがフィードバック制御開始ギヤ比gS に達した瞬
時t21よりPAS1 の如くに上昇される締結側圧力指令値
ASによる変速進行中、瞬時t1 から瞬時t21までの待
ち時間T1 が短くなるのと引き換えに、実効ギヤ比gが
1 で示すように大きく空吹け、変速時にトルクの引き
込みによる減速ショックを免れない。
【0009】かと言って、瞬時t1 からの解放側圧力指
令値PRSの設定変化(低下)率を図4にPRS3 で示すよ
うに小さくすると、実効ギヤ比gがフィードバック制御
開始ギヤ比gS に達した瞬時t23 よりPAS3 で示すよ
うに上昇される締結側圧力指令値PASによる変速進行
中、実効ギヤ比gがg3 で示すように空吹けを小さくさ
れるものの、瞬時t1 から瞬時t23までの待ち時間T3
が長くなって変速の間延びを生ずる。
【0010】瞬時t1 からの解放側圧力指令値PRSの設
定変化(低下)率は図4にPRS2 で示すようなものが良
い。この場合、実効ギヤ比gがフィードバック制御開始
ギヤ比gS に達した瞬時t22 よりPAS2 で示すように
上昇される締結側圧力指令値PASによる変速進行中、実
効ギヤ比gがg2 で示すように設定値ge を越えて空吹
けることがなく、また瞬時t1 から瞬時t22までの待ち
時間T2 が設定値T e を越えて長くなることもない。
【0011】しかして、解放側圧力指令値PRSの図4に
RS2 で示すような好適な設定変化(低下)率は、変速
制御油圧回路の応答特性および作動油温や、車両の運動
状態や、車両の個体差等によって種々に異なり、一定で
なく、固定値によって常時好適な変速を生起させること
は不可能である。
【0012】本発明は、上記解放側圧力の変化率を学習
制御により、常時好適な値に更新して、変速の間延び
や、減速ショックを生ずることのない好適な変速を保証
することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この目的のため本発明は
請求項1に記載の如く、締結状態の摩擦要素を解放させ
て変速を行うに際し、該摩擦要素の締結圧を、該変速の
当初、フィードフォワード制御により比較的大きな設定
変化率で低下させ、次いでフィードフォワード制御によ
り比較的小さな設定変化率で低下させ、その後、変速進
行度合をモニタしながらのフィードバック制御により低
下させるようにした自動変速機において、該フィードバ
ック制御中に前記変速進行度合を表す変速機の変速進行
状態量を検出する変速進行度合検出手段と、この検出し
た変速機の変速進行状態量が設定状態量を越えている
間、これら状態量間の差を積分する積分手段と、該積分
値が設定値未満に保たれるよう前記比較的小さな設定変
化率を更新する締結圧低下速度決定手段とを設けたもの
である。
【0014】また、本発明は上記において請求項2に記
載の如く特に、上記変速機の変速進行状態量として変速
機の実効ギヤ比を用いるよう構成するのが良い。更に、
本発明は上記において請求項3に記載の如く特に、前記
摩擦要素締結圧の低下を、該締結圧が解放側締結容量相
当圧になるまでの変速初期において前記比較的大きな設
定変化率で行わせ、その後変速機の実効ギヤ比がフィー
ドバック制御開始ギヤ比になるまでの間、前記比較的小
さな設定変化率で行わせることとし、該比較的小さな変
化率で前記摩擦要素締結圧の低下を行っている時間を計
測するタイマを付加し、このタイマにより計測した時間
が設定時間を越えないよう、前記締結圧低下速度決定手
段は、前記比較的小さな設定変化率を更新するようなも
のとするのが良い。
【0015】
【作用】請求項1の構成において自動変速機は、締結状
態の摩擦要素を解放させて行う変速に際し、該摩擦要素
の締結圧を、変速当初、フィードフォワード制御により
比較的大きな設定変化率で低下させ、次いで同じくフィ
ードフォワード制御により比較的小さな設定変化率で低
下させ、その後、変速進行度合をモニタしながらのフィ
ードバック制御により低下させることにより、当該変速
を進行させる。
【0016】この際、変速進行度合検出手段は上記フィ
ードバック制御中に上記の変速進行度合を表す変速機の
変速進行状態量を検出し、この検出した変速機の変速進
行状態量が設定状態量を越えている間、積分手段は、こ
れら状態量間の差を積分する。そして締結圧低下速度決
定手段は、当該積分値が設定値未満に保たれるよう上記
比較的小さな設定変化率を更新する。
【0017】かくて、摩擦要素締結圧の変速時における
抜け速度を指令する上記比較的小さな設定変化率を、変
速制御油圧回路の応答特性および作動油温や、車両の運
動状態や、車両の個体差にかかわらず常時、実効ギヤ比
が設定値を大きく越えて空吹けすることのない好適な変
化率に保つことができ、変速時トルクの引き込みを生ず
ることがなく、これが原因の減速ショックを回避して、
好適な変速を実行させることができる。
【0018】請求項2の構成においては、上記変速機の
変速進行状態量として変速機の実効ギヤ比を用いる。こ
の場合、実効ギヤ比を自動変速機の変速制御に不可欠な
変速機の入出力回転数から求め得るため、新たな回転セ
ンサの追加なしに既存の検出値を用いて変速進行状態量
を求めることができる。
【0019】請求項3の構成において自動変速機は、上
記摩擦要素締結圧の低下を、該締結圧が解放側締結容量
相当圧になるまでの変速初期において上記比較的大きな
設定変化率で行わせ、その後変速機の実効ギヤ比がフィ
ードバック制御開始ギヤ比になるまでの間、上記比較的
小さな設定変化率で行わせる。そして、該比較的小さな
変化率で摩擦要素締結圧の低下を行っている時間をタイ
マで計測し、前記締結圧低下速度決定手段は前記の作用
に付加して、このタイマにより計測した時間が設定時間
を越えないよう、上記比較的小さな設定変化率を更新す
る。
【0020】かくて、当該比較的小さな設定変化率を、
前記のように実効ギヤ比が設定値を大きく越えて空吹け
することのない好適な変化率にすると言っても、前記フ
ィードバック制御までの待ち時間が長くなって変速の間
延びを生ずるような変化率にすることはない。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図1は本発明一実施の態様になる変速制御装
置を具えた自動変速機の制御系を示す。1は制御対象で
ある自動変速機、2は変速制御油圧回路を内蔵したコン
トロールバルブで、コントロールバルブ2は各摩擦要素
の作動締結圧を個々に制御するデューティソレノイド弁
3,4(便宜上2個のみを示す)を具える。これらデュ
ーティソレノイド弁3,4は駆動デューティを個々に制
御されて、対応する摩擦要素(図示せず)の締結作動圧
を決定し、摩擦要素の締結、解放の組合せにより、自動
変速機1を所定の変速段に投入するものとする。なお、
デューティソレノイド弁3,4の駆動デューティはコン
トローラ5により制御する。
【0022】コントローラ5はマイクロコンピュータを
可とし、デューティソレノイド弁3,4を介した自動変
速機1の通常の変速制御を行うために、コントローラ5
には、各種入力情報6を入力し、本発明が狙った変速制
御のためにコントローラ5には更に、変速機入力回転数
Niを検出する入力回転センサ7からの信号、および変
速機出力回転数Noを検出する出力回転センサ8からの
信号を入力する。
【0023】コントローラ5は本発明による変速制御に
際し、図2の定時割り込みによって処理される制御プロ
グラムを実行し、当該変速制御を図4の如くに遂行す
る。
【0024】図2は、摩擦要素の締結圧(図3の解放側
圧力PR )を低下させて該摩擦要素を締結状態から解放
することにより行う変速時の、解放側圧力低下制御を示
す。この図においては先ずステップ11で、変速機入出
力回転数Ni,Noの比により表される実効ギヤ比gが
フィードバック制御開始ギヤ比gS になったか否かを、
つまり図4の瞬時t21(t22,t23)に至ったか否かを
チェックする。
【0025】実効ギヤ比gがフィードバック制御開始ギ
ヤ比gS になる瞬時t21(t22,t 23)までの間は、ス
テップ12において、解放側圧力指令値PRSが解放側締
結容量相当圧PC になったか否か、つまり図4の瞬時t
1 に至ったか否かをチェックする。その結果に応じ、瞬
時t1 まではステップ13において解放側圧力指令値P
RSを、PRS←PRS−△PRSによりセットし、これにより
解放側圧力指令値PRSを当初は比較的大きな変化率で低
下させ、当該瞬時t1 以後はステップ14において解放
側圧力指令値PRSを、PRS←PRS−K△PRS(Kは1よ
り小さい係数)によりセットし、これにより解放側圧力
指令値PRSを瞬時t1 以後は比較的小さな変化率で低下
させる。
【0026】次のステップ15では、タイマTを歩進さ
せて、図4の瞬時t1 以後における経過時間を計測し、
計測時間をTとしてセットする。
【0027】そしてステップ11で、実効ギヤ比gがフ
ィードバック制御開始ギヤ比gS になり、図4の瞬時t
21(t22,t23)に至ったと判別すると、ステップ16
において実効ギヤ比gのフィードバックに基づき、これ
が変速ショック上好適な変化を呈するよう解放側圧力指
令値PRSを決定する。そして、ステップ17で実効ギヤ
比gが図4に示す学習制御設定値ge 以上であると判別
する間、ステップ18において両者間の差g−ge を積
分し、その積分値gi を求める。
【0028】以上の制御を、ステップ19で変速終了と
判別するまで継続し、当該変速終了の判別に当たっては
周知の如く、実効ギヤ比gが変速終了後ギヤ比gC に一
致した時を変速終了と見做す。
【0029】変速後、以下の如くに解放側圧力指令値の
瞬時t1 以後における変化率(ステップ14における係
数K)を学習制御する。つまり先ずステップ20におい
て、上記のギヤ比偏差積分値gi が許容限界値giS以上
か否かをチェックし、ステップ21で、ステップ15に
おけるタイマTが図4に示す学習制御設定値Te以上か
否かをチェックする。積分値gi が許容限界値giS未満
の値に納まっており且つ瞬時t1 からg=gS になる瞬
時までの変速待ち時間を計測するタイマTが図4に示す
学習制御設定値Te未満に納まっていれば、解放側圧力
指令値の瞬時t 1 以後における変化率が図4のPRS2
ように好適な範囲内に納まっていることから、制御をそ
のまま終了することにより、解放側圧力指令値に係わる
当該変化率(係数K)を現在のままに保つ。
【0030】ステップ20で、ギヤ比偏差積分値gi
許容限界値giS以上であると判別した場合、解放側圧力
指令値の瞬時t1 以後における変化率が図4のPRS1
ように大きすぎることから、ステップ22において係数
Kを所定値△Kだけ小さくし、これによりステップ14
で設定する解放側圧力指令値PRSの瞬時t1 以後におけ
る変化率を小さくする。ステップ21で、変速待ち時間
Tが設定時間Te以上であると判別した場合、解放側圧
力指令値の瞬時t1 以後における変化率が図4のPRS3
のように小さすぎることから、ステップ23において係
数Kを所定値△Kだけ大きくし、これによりステップ1
4で設定する解放側圧力指令値PRSの瞬時t1 以後にお
ける変化率を大きくする。
【0031】かかる学習制御により、解放側圧力指令値
RSの瞬時t1 以後における変化率は、ギヤ比偏差積分
値gi が許容限界値giSを越えることがなく、かと言っ
て変速待ち時間Tが設定時間Teを越えることもないよ
うな好適値に常時更新されることとなり、変速制御油圧
回路の応答特性および作動油温や、車両の運動状態や、
車両の個体差にかかわらず、変速の間延びや、減速ショ
ックを生ずることのない好適な変速を常時保証すること
ができる。
【0032】
【発明の効果】かくして本発明の変速制御装置は請求項
1に記載の如く、変速時に解放すべき摩擦要素の締結圧
を、変速当初、フィードフォワード制御により比較的大
きな設定変化率で低下させ、次いで同じくフィードフォ
ワード制御により比較的小さな設定変化率で低下させ、
その後、変速進行度合をモニタしながらのフィードバッ
ク制御により低下させるに際し、上記フィードバック制
御中に上記の変速進行度合を表す変速機の変速進行状態
量を検出し、この検出した変速機の変速進行状態量が設
定状態量を越えている間、これら状態量間の差を積分
し、その積分値が設定値未満に保たれるよう上記比較的
小さな設定変化率を更新するよう構成したから、この比
較的小さな設定変化率を、変速制御油圧回路の応答特性
および作動油温や、車両の運動状態や、車両の個体差に
かかわらず常時、実効ギヤ比が設定値を大きく越えて空
吹けすることのない好適な変化率に保つことができ、変
速時にトルクの引き込みを生ずることがなく、これが原
因の減速ショックを回避して、好適な変速を実行させる
ことができる。
【0033】また本発明は請求項2に記載の如く、請求
項1における変速機の変速進行状態量として変速機の実
効ギヤ比を用いるため、そしてこの実効ギヤ比が自動変
速機の変速制御に不可欠な変速機の入出力回転数を基に
求め得るから、新たな回転センサの追加なしに既存の検
出値を用いて変速進行状態量を求めることができる。更
に本発明は請求項3に記載の如く、請求項1に付加し
て、上記摩擦要素締結圧の低下を、該締結圧が解放側締
結容量相当圧になるまでの変速初期において上記比較的
大きな設定変化率で行わせ、その後変速機の実効ギヤ比
がフィードバック制御開始ギヤ比になるまでの間、上記
比較的小さな設定変化率で行わせることとし、当該比較
的小さな変化率で摩擦要素締結圧の低下を行っている時
間を計測し、この時間が設定時間を越えないよう、上記
比較的小さな設定変化率を更新する構成としたから、当
該比較的小さな設定変化率を、請求項1のように実効ギ
ヤ比が設定値を大きく越えて空吹けすることのない好適
な変化率にすると言っても、変速待ち時間が長くなって
変速の間延びを生ずるようなことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施の態様になる変速制御装置を具え
た自動変速機の制御システム図である。
【図2】同例においてコントローラが実行する変速制御
プログラムを示すフローチャートである。
【図3】従来装置における変速制御のタイムチャートで
ある。
【図4】好適な変速制御と、不都合な変速制御とを比較
して示す、変速制御のタイムチャートである。
【符号の説明】
1 自動変速機 2 コントロールバルブ 3 デューティソレノイド弁 4 デューティソレノイド弁 5 コントローラ 6 変速入力情報 7 入力回転センサ 8 出力回転センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 59/00 - 61/12 F16H 61/16 - 61/24 F16H 63/40 - 63/48

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 締結状態の摩擦要素を解放させて変速を
    行うに際し、該摩擦要素の締結圧を、該変速の当初、フ
    ィードフォワード制御により比較的大きな設定変化率で
    低下させ、次いでフィードフォワード制御により比較的
    小さな設定変化率で低下させ、その後、変速進行度合を
    モニタしながらのフィードバック制御により低下させる
    ようにした自動変速機において、 該フィードバック制御中に前記変速進行度合を表す変速
    機の変速進行状態量を検出する変速進行度合検出手段
    と、 この検出した変速機の変速進行状態量が設定状態量を越
    えている間、これら状態量間の差を積分する積分手段
    と、 該積分値が設定値未満に保たれるよう前記比較的小さな
    設定変化率を更新する締結圧低下速度決定手段とを設け
    たことを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記変速機の変速進
    行状態量として変速機の実効ギヤ比を用いるよう構成し
    たことを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記摩擦要
    素締結圧の低下を、該締結圧が解放側締結容量相当圧に
    なるまでの変速初期において前記比較的大きな設定変化
    率で行わせ、その後変速機の実効ギヤ比がフィードバッ
    ク制御開始ギヤ比になるまでの間、前記比較的小さな設
    定変化率で行わせることとし、 該比較的小さな変化率で前記摩擦要素締結圧の低下を行
    っている時間を計測するタイマを付加し、 このタイマにより計測した時間が設定時間を越えないよ
    う、前記締結圧低下速度決定手段は、前記比較的小さな
    設定変化率を更新するよう構成したことを特徴とする自
    動変速機の変速制御装置。
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