JP3243584B2 - 湿式画像形成装置における現像像の液膜規制方法及び湿式画像形成装置 - Google Patents

湿式画像形成装置における現像像の液膜規制方法及び湿式画像形成装置

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JP3243584B2
JP3243584B2 JP09236293A JP9236293A JP3243584B2 JP 3243584 B2 JP3243584 B2 JP 3243584B2 JP 09236293 A JP09236293 A JP 09236293A JP 9236293 A JP9236293 A JP 9236293A JP 3243584 B2 JP3243584 B2 JP 3243584B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フルカラー複写機、フ
ァクシミリ、プリンター等の湿式画像形成装置における
現像像の液膜規制方法に係り、詳しくは画像データに基
づいて潜像担持体表面に潜像を形成し、該潜像担持体表
面に液体キャリアにトナーが分散されてなる現像液を供
給して該潜像を現像した後に、余剰液除去手段によって
該潜像担持体上の余剰現像液を除去して液膜を規制する
湿式画像形成装置における現像像の液膜規制方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】潜像担持体上に形成された潜像を、液体
キャリアにトナーが分散されてなる現像液を用いて現像
像とし、この現像像を転写材に転写する湿式画像形成装
置において、現像領域を通過した潜像担持体表面には1
00〜200μmのキャリア液体層が形成される。この
状態で潜像担持体表面に転写材を重ねて転写しても、液
体層と転写材との密着性が悪くなり、転写効率が低下す
る。一方、キャリア液体を全て除去しても、かえって転
写効率が悪くなる。
【0003】そこで、従来、上記のような湿式画像形成
装置においては、転写に最低必要な量のキャリア液を残
して、余剰なキャリア液をスクイズすることが行われて
いる。余剰なキャリア液をスクイズする具体的な方法と
しては、スクイズローラやコロナ放電器等で構成される
余剰液除去手段を潜像担持体表面に対して所定間隔をと
って対向配置し、スクイズローラを潜像担持体との対向
領域において潜像担持体回転方向と逆の方向に回転させ
たり、スクイズローラに所定のバイアス電圧を印加した
り、コロナ放電器によりトナーと同極性のイオンを発生
させて該イオンを潜像担持体へ照射したりする方法があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、上記従来の余
剰キャリア液のスクイズ方法においては、潜像担持体表
面を一様にスクイズしているので、トナー量が多いため
それに伴いキャリア液が多い部分と、トナー量が少ない
ためそれに伴いキャリア液が少ない部分、いずれの部分
においても同量のキャリア液をスクイズする。よって、
トナー量の多い部分では、トナー内部に抱き抱えられて
スクイズされなかったキャリア液によって、転写の際に
つぶれを起こし、また、トナー量の少ない部分ではキャ
リア液不足になって転写効率が悪くなるという問題点が
あった。適当なキャリア液量は画像濃度によって違い、
トナー量が少ないため元々キャリア液が少ないハイライ
ト部ではトナー量に対して比較的多量に必要で、トナー
量が多いため元々キャリア液が多いダーク部ではトナー
量に対して比較的小量でよい。
【0005】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、画像データに基づい
て余剰液除去手段による余剰液のスクイズ量を変化させ
ることにより、転写効率を向上させ、つぶれのない画像
を得ることのできる湿式画像形成装置における現像像の
液膜規制方法及びこのような液膜規制方法を採用した湿
式画像形成装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、画像データに基づいて潜像担持
体表面に潜像を形成し、該潜像担持体表面に液体キャリ
アにトナーが分散されてなる現像液を供給して該潜像を
現像した後に、該潜像担持体表面に対して所定間隔をと
って対向配置され、該トナーと同極性のイオンを発生さ
せて、該イオンを該潜像担持体表面に照射するコロナ放
電器で構成される余剰液除去手段によって該潜像担持体
上の余剰現像液を除去する湿式画像形成装置における現
像像の液膜規制方法において、該画像データに基づいて
該潜像担持体長手方向における所定数の画素毎に該コロ
ナ放電器によるイオン照射量を算出し、各電極が該所定
数の画素に略対応するように互いに絶縁状態で該方向に
配列された電極群からなる第1電極と、該コロナ放電器
側から絶縁状態で該第1電極に対向するように配置され
た第2電極とを有し、該潜像担持体長手方向に延在する
スリット部が該コロナ放電器と該潜像担持体表面の間に
位置するように配設された制御電極に、該コロナ放電器
から発生したイオンを該算出した量だけ該潜像担持体へ
照射するような電界を該第1電極と該第2電極との間に
形成させる電圧を印加し、該潜像担持体上の液膜を規制
することを特徴とするものである。請求項の発明は、
画像データに基づいて潜像担持体表面に潜像を形成し、
該潜像担持体表面に液体キャリアにトナーが分散されて
なる現像液を供給して該潜像を現像した後に、該潜像担
持体表面に対して所定間隔をとって対向配置されて該潜
像担持体と同方向に回転し、該トナーと同極性のバイア
ス電圧が印加されたスクイズローラで構成される余剰液
除去手段によって該潜像担持体上の余剰現像液を除去す
る湿式画像形成装置における現像像の液膜規制方法にお
いて、該画像データに基づいて該潜像担持体長手方向に
おける所定数の画素毎に該バイアス電圧を算出し、各電
極が該所定数の画素に略対応するように互いに絶縁状態
で該方向に配列されたスクイズローラの電極群に、算出
された該バイアス電圧を印加し、該潜像担持体上の液膜
を規制することを特徴とするものである。請求項3の発
明は、画像データに基づいて潜像担持体表面に潜像を形
成し、該潜像担持体表面に液体キャリアにトナーが分散
されてなる現像液を供給して該潜 像を現像した後に、該
潜像担持体表面に対して所定間隔をとって対向配置さ
れ、該トナーと同極性のイオンを発生させて、該イオン
を該潜像担持体表面に照射するコロナ放電器で構成され
る余剰液除去手段によって該潜像担持体上の余剰現像液
を除去する湿式画像形成装置において、該画像データに
基づいて該潜像担持体長手方向における所定数の画素毎
に該コロナ放電器によるイオン照射量を算出し、各電極
が該所定数の画素に略対応するように互いに絶縁状態で
該方向に配列された電極群からなる第1電極と、該コロ
ナ放電器側から絶縁状態で該第1電極に対向するように
配置された第2電極とを有し、該潜像担持体長手方向に
延在するスリット部が該コロナ放電器と該潜像担持体表
面の間に位置するように配設された制御電極に、該コロ
ナ放電器から発生したイオンを該算出した量だけ該潜像
担持体へ照射するような電界を該第1電極と該第2電極
との間に形成させる電圧を印加し、該潜像担持体上の液
膜を規制することを特徴とするものである。請求項4の
発明は、画像データに基づいて潜像担持体表面に潜像を
形成し、該潜像担持体表面に液体キャリアにトナーが分
散されてなる現像液を供給して該潜像を現像した後に、
該潜像担持体表面に対して所定間隔をとって対向配置さ
れて該潜像担持体と同方向に回転し、該トナーと同極性
のバイアス電圧が印加されたスクイズローラで構成され
る余剰液除去手段によって該潜像担持体上の余剰現像液
を除去する湿式画像形成装置おいて、該画像データに基
づいて該潜像担持体長手方向における所定数の画素毎に
該バイアス電圧を算出し、各電極が該所定数の画素に略
対応するように互いに絶縁状態で該方向に配列されたス
クイズローラの電極群に、算出された該バイアス電圧を
印加し、該潜像担持体上の液膜を規制することを特徴と
するものである。
【0007】
【作用】請求項1あるいは3の発明においては、コロナ
放電器によるイオン照射量は画像データに基づいて潜像
担持体長手方向における所定数の画素毎に算出される。
そして、制御電極には該所定画素毎に算出された量だけ
イオンを潜像担持体に照射するような電界を第1電極と
第2電極との間に形成させる電圧が印加されるので、コ
ロナ放電器による余剰現像液の除去量を画像データの該
方向における所定画素毎に対応させて変化させることが
できる。請求項2あるいは4の発明において、潜像担
持体上の余剰現像液の除去量はスクイズローラの回転と
スクイズローラに印加するバイアス電圧によって決定さ
れる。ここで、スクイズローラに印加するバイアス電圧
は画像データに基づいて潜像担持体長手方向における所
定数の画素毎に算出され、該所定画素毎に算出されたバ
イアス電圧がスクイズローラの該方向に設けられた電極
群に印加されるので、スクイズローラによる余剰現像液
の除去量を画像データの該方向における所定画素毎に対
応させて変化させることができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明を画像形成装置である電子写真
複写機(以下、複写機という)に適用した実施例につい
て説明する。図1は、本実施例に係る複写機の要部概略
構成図である。潜像担持体である感光体ドラム1は複写
時には一定速度で矢印a方向に回転駆動される。そし
て、感光体ドラム1外周表面はメインチャージャー2よ
り暗中にて一様に帯電された後、露光用レーザスキャナ
3により現像光像が照射結像されて静電潜像が形成され
る。次に、イレーサ4により感光体ドラム1外周表面上
の作像領域外部分が除電される。その後、上記静電潜像
は、湿式現像装置5との対向領域を通過する間に湿式現
像装置5により顕像化される。顕像化された静電潜像は
図示を省略した給紙装置から給送されてきた転写材6へ
転写チャージャ7により転写される。感光体ドラム1は
転写材6の分離後、クリーニングブレード8により残留
トナーが除去される。なお、クリーニングブレード8の
配設方向はトレーリング方向でもカウンタ方向でも良
い。その後、感光体ドラム1表面は除電ランプ9により
残留電位が除去されて次の複写に備えられる。
【0009】湿式現像装置5においては、現像容器51
内に作像順に現像液担持体としての現像ローラ52、余
剰液除去手段としてのコロナ放電器53が感光体ドラム
1と近接対向して配置されている。なお、現像液担持体
としては上記現像ローラ52の他に、現像皿、スポンジ
ローラ等があり、これらを採用してもよい。本実施例に
おいては、現像ローラ52を例に説明する。現像ローラ
52は、図示されないモータ等の駆動手段によって感光
体ドラム1と逆回転方向である矢印b方向へ回転駆動さ
れる。現像ローラ52の上方には、現像ローラ52へ現
像液を供給する現像液供給部54が配設されている。現
像ローラ52の図中右側にはスクレーパ55がその端部
を現像ローラ52外周表面上に接触させて配設されてい
る。現像液供給部54から供給された液体キャリアにト
ナーが分散されてなる現像液は現像ローラ52とスクレ
ーパ55とによって形成される楔状部56に溜り、現像
ローラ52の回転によって感光体ドラム1と現像ローラ
52とが対向する現像部に供給される。
【0010】余剰液除去手段としては上記コロナ放電器
53の他に、スクイズローラ、エアナイフ等がある。本
実施例においては、コロナ放電器53を用いたコロナス
クイーズを例に説明する。コロナ放電器53はトナーと
同極性のイオン(本実施例においてはプラスイオン)を
発生させ、このイオンを感光体ドラム1上に照射するこ
とにより、現像後の感光体ドラム1上の余剰キャリア液
をスクイズする。
【0011】露光用レーザスキャナ3には読み取り装置
31が接続された画像処理装置32が接続されている。
また、画像処理装置32には露光データ累計装置33が
接続され、更に露光データ累計装置33には電圧制御装
置34が、電圧制御装置34には電圧印加装置35が接
続されている。
【0012】次に、以上の構成に係る複写機における感
光体ドラム1上の余剰キャリア液のスクイズについて説
明する。読み取り装置31は原稿を読み取り、画像デー
タAを画像処理装置32に送る。画像処理装置32は画
像データAに対し画像処理を施して画像データBとし、
この画像データBを露光用レーザスキャナ3と露光デー
タ累計装置33に出力する。露光用レーザスキャナ3は
画像データBに従って、感光体ドラム1の露光を行う。
一方、露光データ累計装置33は画像処理装置32から
受けた画像データBと、この画像データBに基づいて感
光体ドラム1上に形成され、湿式現像装置5により現像
された画像に対する余剰キャリア液のスクイズに必要な
量のイオンをコロナ放電器53に発生させる電圧値との
変換テーブルもしくは変換式を有しており、この変換テ
ーブルもしくは変換式に従って画像データBをスクイズ
のための電圧値に変換する。ここで、画像データの変換
単位は、主走査方向については、コロナ放電器53の放
電量が感光体ドラム1の軸方向(主走査方向)に均一な
ので1ライン分であり、副走査方向については、任意に
設定できる。例えば、コロナ放電の副走査方向(ドラム
表面移動方向)の幅中に入る走査ライン数単位で変換す
る。そして、露光データ累計装置33は電圧制御装置3
4を介して電圧印加装置35に必要な電圧値の信号を送
る。露光データ累計装置33からの電圧値の信号を受け
取った電圧印加装置35は、その信号に基づいてコロナ
放電器53に電圧を印加する。そして、画像データBに
基づいて変換された電圧が電圧印加装置35によって印
加されたコロナ放電器53は、画像データBに基づいた
量のイオンを発生してこのイオンを感光体ドラム1表面
に照射することによって、感光体ドラム1上の余剰キャ
リア液のスクイズを行う。
【0013】ところで、上述したように余剰液除去手段
としてはスクイズローラでも良い。図2を用いて余剰液
除去手段としてスクイズローラを用いた場合の例を説明
する。図2において図1と同一の構成については図1と
同一の符号を付すと共にその説明を省略する。図2にお
いて図1と異なる点は余剰液除去手段としてコロナ放電
器53の代わりにスクイズローラ57を用いている点で
ある。スクイズローラ57は感光体ドラム1と近接対向
して配置されている。そして、スクイズローラ57とし
ては表面をアルマイト加工して、表面部の抵抗値を10
9Ωcm以上にしたものが好適である。スクイズローラ5
7は、図示されないモータ等の駆動手段によって、感光
体ドラム1と同回転方向である矢印c方向へ回転駆動さ
れる。スクイズローラ57の感光体ドラム1との対向領
域よりも回転方向下流側には、スクイズローラブレード
58がスクイズローラ57外周表面上にその端部を接触
して配設されている。スクイズローラブレード57はス
クイズローラ57上に付着した現像液をクリーニングす
る。
【0014】本実施例に係る複写機においても、上記実
施例と同様に、読み取り装置31により読み取られ、画
像処理装置32により画像処理が施された画像データに
基づいて、露光用レーザスキャナ3により感光体ドラム
1上に静電潜像が形成されると共に、露光データ累計装
置33、電圧制御装置34及び電圧印加装置35により
所定の電圧に変換される。そして、本実施例において
は、スクイズローラ57の回転と、電圧印加装置35に
より印加された電圧とにより、現像後の感光体ドラム1
上の余剰キャリア液のスクイズを行う。
【0015】次に、感光体ドラム1軸方向の数画素毎に
余剰キャリア液をスクイズするための他の実施例につい
て説明する。本実施例において余剰液除去手段は、図1
に係る実施例と同様にコロナ放電器を用いるものとす
る。具体的には、例えば図3に示すようなスリット制御
型のコロナ放電器53’を用いる。すなわち、図3に示
すコロナ放電器53’においては、コロトロンワイヤ5
31と感光体ドラム1との間に、感光体ドラム1軸方向
に延在する一対の制御電極10が感光体ドラム1回転方
向に並べて設けられており、それぞれの制御電極10の
間のスリット11によってコロトロンワイヤ531は感
光体ドラム1と対向できるようになっている。それぞれ
の制御電極10は、絶縁層101、単一電極102及び
細線電極103で構成されており、厚さ100μmの絶
縁層101のコロトロンワイヤ531側の面に一様な単
一電極102が設けられ、また、絶縁層101の感光体
ドラム1側の面に8本/mmの細線電極103が設けられ
ている。ここで、本実施例における細線電極103は、
感光体ドラム1軸方向における所定数の画素毎に略対応
するように設けられ、かつ、各細線電極103に、対応
する数画素の画像データに基づいて決定した電圧が印加
されようになっている。
【0016】以上の構成に係るコロナ放電器53’にお
いては、単一電極102とコロトロンワイヤ531との
間にコロナ放電を起こし、トナーと同極性のイオン(本
実施例ではプラスイオン)を発生させる。このイオン
は、一対の制御電極10それぞれにおける単一電極10
2と細線電極103との間に生じる電界の向きによって
その移動方向が決定される。すなわち、上記電界の向き
が単一電極102から細線電極103へ向かう向きであ
るときには、上記イオンはその電界の向きにしたがって
スリット11を通って感光体ドラム1方向へ移動する。
また、上記電界の向きが細線電極103から単一電極1
02へ向かう向きであるときには、上記イオンはその電
界の向きにしたがってコロトロンワイヤ531方向へ移
動する。また、上記電界の強さを決定することで、感光
体ドラム1へのイオン照射量を制御できる。すなわち、
単一電極102から細線電極103へ向かう電界の強さ
を強くするほど、感光体ドラム1へのイオン照射量を多
くできる。そして、このコロナ放電器53’によれば、
一対の制御電極10の対向する細線電極103毎に上記
電界の向きと強さとを決定することで、感光体ドラム1
軸方向における所定数の画素毎に上記イオンの移動方向
と感光体ドラム1へのイオン照射量を細かく制御するこ
とができる。
【0017】以上の構成に係る本実施例においては、画
像データに基づいて感光体ドラム1軸方向における所定
数の画素毎に、照射すべき量のイオンをコロナ放電器5
3’(コロトロンワイヤ531)から感光体ドラム1に
照射できるような電界を単一電極102と細線電極10
3との間に形成し得る電圧を算出する。ここで、画像デ
ータに基づいてコロナ放電器53’の細線電極103に
印加すべき電圧を決定するには、例えば、図1に係る実
施例と同様の方法で実現できる。そして、上記所定数の
画素毎に算出されたそれぞれの電圧を、該所定数の画素
毎に対応する細線電極103に印加すると、単一電極1
02とコロトロンワイヤ531との間で発生したプラス
イオンは、スリット11内ドット毎の順方向(単一電極
102から細線電極103への方向)電界によりスリッ
ト11を通って感光体ドラム1方向へ移動し、また、逆
方向(細線電極103から単一電極102への方向)電
界により感光体ドラム1への移動が規制される。上記順
方向電界によりスリット11を通過したイオンは、感光
体ドラム1背面の電極と制御電極10との間で形成され
る電界により加速・収束され、上記所定数の画素毎に感
光体ドラム1上の現像像の余剰キャリア液をスクイズす
る。なお、本実施例では、絶縁層101を介在させるこ
とによって、単一電極102と細線電極103とを絶縁
状態にしているが、これに代え、両電極を間隙をおいて
対向させることにより、両電極を絶縁状態にしてもよ
い。
【0018】ここで、コロナ放電器53’の代わりにス
クイズローラを用いた場合でも、上記実施例のように感
光体ドラム1軸方向の数画素毎に余剰キャリア液をスク
イズすることができ、以下、この場合の実施例について
説明する。本実施例に係るスクイズローラ57’は、図
4に示すように例えば、互いに絶縁状態で主走査方向に
配列された電極571’を備えている。各電極571’
は表面をアルマイト加工して表面部の抵抗値を約109
Ωcm以上にしておくことが望ましい。各電極571’は
感光体ドラム1軸方向における所定数の画素毎に略対応
するように設けられている。ここで、このような電極5
71’を備えたスクイズローラ57’は、円板上の電極
と円板状の絶縁体とを交互に配列した状態で一体化して
ローラ状にすることで形成できる。また、リング状にし
た電極571’を、支持ローラに形成した電極571’
はめこみ用の環状凹部にはめこんで形成できる。この支
持ローラ材質として導電性材料を用いるときには、凹部
と電極との間に絶縁体を介在させる。また、スクイズロ
ーラ57’は、図示されないモータ等の駆動手段によっ
て、感光体ドラム1と同回転方向である矢印d方向へ回
転駆動される。スクイズローラ57’の感光体ドラム1
との対向領域よりも回転方向下流側には、スクイズロー
ラブレード(図示せず)がスクイズローラ57’外周表
面上にその端部を接触して配設されている。スクイズロ
ーラブレードはスクイズローラ57’上に付着した現像
液をクリーニングする。
【0019】本実施例において各電極571’に印加す
る電圧は、上記図3に係る実施例と同様、画像データに
基づいて感光体ドラム1軸方向における所定数の画素毎
に算出される。この電圧の算出は上記図1に係る実施例
と同様の方法で実現できる。そして、本実施例において
は、スクイズローラ57’の回転と、上記所定数の画素
毎に算出され、該所定数の画素毎に対応する電極57
1’に印加された電圧とにより、該所定数の画素毎に感
光体ドラム1上の現像像の余剰キャリア液をスクイズす
る。
【0020】以上、本実施例によれば、画像データに基
づいて感光体ドラム1上の現像像の余剰キャリア液のス
クイズ量を制御できる。また、感光体ドラム1軸方向に
おける所定数の画素毎に余剰キャリア液のスクイズ量を
制御できる。
【0021】なお、余剰液除去手段として例えばエアナ
イフを用いる場合には、画像データに基づいて該エアナ
イフのエア力を強弱制御するように構成することで、画
像データに基づいて余剰キャリア液のスクイズ量を制御
できる。また、エアナイフを用いる場合に感光体ドラム
1軸方向における所定数の画素毎に余剰キャリア液のス
クイズ量を制御するためには、エアの吹き出し口を複数
設け、各吹き出し口からのエアの吹き出し量を変化させ
るようにすればよい。すなわち、本発明は、余剰キャリ
ア液のスクイズ量を可変にできる余剰液除去手段全てに
適用できる。
【0022】
【発明の効果】請求項1あるいは3の発明によれば、画
像データにより制御電極への電圧印加量を主走査方向、
副走査方向ともに調整し余剰現像液のスクイズ量を変化
させることにより、数画素毎に例えばハイライト部では
比較的多量にキャリア液を残すことにより転写率を向上
させ、ダーク部では比較的多量にスクイズすることによ
りつぶれのない画像を得ることができるという効果があ
る。請求項2あるいは4の発明によれば、スクイズロー
ラは主走査方向に独立した電極効果を持つことができ、
副走査方向ばかりでなく主走査方向においても画像デー
タによりスクイズローラの潜像担持体長手方向に設けら
れた電極群への電圧印加量を調整し余剰現像液のスクイ
ズ量を変化させることができるので、数画素毎に例えば
ハイライト部では比較的多量にキャリア液を残すことに
より転写率を向上させ、ダーク部では比較的多量にスク
イズすることによりつぶれのない画像を得ることができ
るという効果がある。また、余剰液除去手段としてスク
イズローラを用いることにより、スクイズ手段表面に付
着したキャリア液やトナーを連続して機械的に除去する
ことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る複写機の要部概略構成図。
【図2】他の実施例に係る複写機の要部概略構成図。
【図3】他の実施例に係るコロナ放電器の概略構成図。
【図4】他の実施例に係るスクイズローラの概略構成
図。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 メインチャージャー 3 露光用レーザスキャナ 4 イレーサ 5 湿式現像装置 6 転写材 7 転写チャージャ 8 クリーニングブレード 9 除電ランプ 10 制御電極 11 スリット 31 読み取り装置 32 画像処理装置 33 露光データ累計装置 34 電圧制御装置 35 電圧印加装置 51 現像容器 52 現像ローラ 53 コロナ放電器 53’ コロナ放電器 54 現像液供給部 55 スクレーパ 56 楔状部 57 スクイズローラ 57’ スクイズローラ 58 スクイズローラブレード 101 絶縁層 102 単一電極 103 細線電極 531 コロトロンワイヤ 571’ 電極

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像データに基づいて潜像担持体表面に潜
    像を形成し、該潜像担持体表面に液体キャリアにトナー
    が分散されてなる現像液を供給して該潜像を現像した後
    に、該潜像担持体表面に対して所定間隔をとって対向配
    置され、該トナーと同極性のイオンを発生させて、該イ
    オンを該潜像担持体表面に照射するコロナ放電器で構成
    される余剰液除去手段によって該潜像担持体上の余剰現
    像液を除去する湿式画像形成装置における現像像の液膜
    規制方法において、 該画像データに基づいて該潜像担持体長手方向における
    所定数の画素毎に該コロナ放電器によるイオン照射量を
    算出し、各電極が該所定数の画素に略対応するように互
    いに絶縁状態で該方向に配列された電極群からなる第1
    電極と、該コロナ放電器側から絶縁状態で該第1電極に
    対向するように配置された第2電極とを有し、該潜像担
    持体長手方向に延在するスリット部が該コロナ放電器と
    該潜像担持体表面の間に位置するように配設された制御
    電極に、該コロナ放電器から発生したイオンを該算出し
    た量だけ該潜像担持体へ照射するような電界を該第1電
    極と該第2電極との間に形成させる電圧を印加し、該潜
    像担持体上の液膜を規制することを特徴とする湿式画像
    形成装置における現像像の液膜規制方法。
  2. 【請求項2】画像データに基づいて潜像担持体表面に潜
    像を形成し、該潜像担持体表面に液体キャリアにトナー
    が分散されてなる現像液を供給して該潜像を現像した後
    に、該潜像担持体表面に対して所定間隔をとって対向配
    置されて該潜像担持体と同方向に回転し、該トナーと同
    極性のバイアス電圧が印加されたスクイズローラで構成
    される余剰液除去手段によって該潜像担持体上の余剰現
    像液を除去する湿式画像形成装置における現像像の液膜
    規制方法において、 該画像データに基づいて該潜像担持体長手方向における
    所定数の画素毎に該バイアス電圧を算出し、各電極が該
    所定数の画素に略対応するように互いに絶縁状態で該方
    向に配列されたスクイズローラの電極群に、算出された
    該バイアス電圧を印加し、該潜像担持体上の液膜を規制
    することを特徴とする湿式画像形成装置における現像像
    の液膜規制方法。
  3. 【請求項3】画像データに基づいて潜像担持体表面に潜
    像を形成し、該潜像担持体表面に液体キャリアにトナー
    が分散されてなる現像液を供給して該潜像を現像した後
    に、該潜像担持体表面に対して所定間隔をとって対向配
    置され、該トナーと同極性のイオンを発生させて、該イ
    オンを該潜像担持体表面に照射するコロナ放電器で構成
    される余剰液除去手段によって該潜像担持体上の余剰現
    像液を除去する湿式画像形成装置において、 該画像データに基づいて該潜像担持体長手方向における
    所定数の画素毎に該コロナ放電器によるイオン照射量を
    算出し、各電極が該所定数の画素に略対応するように互
    いに絶縁状態で該方向に配列された電極群からなる第1
    電極と、該コロナ放電器側から絶縁状態で該第1電極に
    対向するように配置された第2電極とを有し、該潜像担
    持体長手方向に延在するスリット部が該コロナ放電器と
    該潜像担持体表面の間に位置するように配設された制御
    電極に、該コロナ放電器から発生したイオンを該算出し
    た量だけ該潜像担持体へ照射するような電界を該第1電
    極と該第2電極との間に形成させる電圧を印加し、該潜
    像担持体上の液膜を規制することを特徴とする湿式画像
    形成装置。
  4. 【請求項4】画像データに基づいて潜像担持体表面に潜
    像を形成し、該潜像担持体表面に液体キャリアにトナー
    が分散されてなる現像液を供給して該潜像を現像した後
    に、該潜像担持体表面に対して所定間隔をとって対向配
    置されて該潜像担持体と同方向に回転し、該トナーと同
    極性のバイアス電圧が印加されたスクイズローラで構成
    される余剰液除去手段によって該潜像担持体上の余剰現
    像液を除去する湿式画像形成装置おいて、 該画像データに基づいて該潜像担持体長手方向における
    所定数の画素毎に該バイアス電圧を算出し、各電極が該
    所定数の画素に略対応するように互いに絶縁状態で該方
    向に配列されたスクイズローラの電極群に、算出された
    該バイアス電圧を印加し、該潜像担持体上の液膜を規制
    することを特徴とする湿式画像形成装置。
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