JP3243572B2 - Pcb含有液の処理装置 - Google Patents

Pcb含有液の処理装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はPCB(ポリクロロビフ
ェニール)含有液の処理装置に関し、更に詳しくはPC
B含有液をアルカリ液および反応促進液を用い、水熱条
件下でアルカリ加水分解反応して無害化するための処理
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電気機器のように運転に際して発熱を伴
う機器類には、通常何らかの冷却手段を設けており、例
えば大型変圧器などは油による冷却作用を利用した油冷
却手段を設けることが多い。油冷却手段に使用される冷
却油には安定性向上等の目的から古くよりPCBが多用
されてきたが、近年になって人体への影響や環境汚染な
どのためその使用が禁止され、新設もしくは更新される
機器類には一切使用されなくなっている。しかしこのP
CBは自然に放置しておいてもほとんど分解されないの
で、人為的且つ強制的な分解処理が必要である。PCB
の効率的な分解処理としては、各種の実験結果が報告さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記報告
されたものはあくまで実験レベルの方法であり、注意深
く手作業で処理しなければならず、実用上効率良くPC
Bを分解処理するには種々の問題点があった。そこで本
発明はかかる分解方法の問題点を解決し、大量のPCB
を効率良く且つ安定に分解処理することのできる処理装
置の提供を課題とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のPCB含有液の
処理装置は、加圧手段および加熱手段を有する分解反応
容器と、PCBを含有する原液を分解反応容器へ供給す
る原液供給手段と、その原液供給手段に設けられた原液
計量装置と、アルカリ液および反応促進液を分解反応容
器に供給する薬液供給手段と、前記分解反応容器におい
て生成した分解液を排出する分解液排出手段と、を備
え、 前記分解反応容器は、加熱手段が設けられた側壁お
よび底壁を有し且つ、上端が開口された本体と、その本
体の上端開口を着脱自在に閉塞する蓋体と、を具備し、
前記蓋体に、前記加圧手段の配管、前記原液供給手段の
配管、前記薬液供給手段の配管、前記分解液排出手段の
配管が夫々連通固定され、その連通固定部は分解反応容
器内を加圧及び加熱が可能なように形成されたことを特
徴とするものである。本発明の好ましい実施態様におい
ては、上記処理装置が可搬装置上に設けられており、P
CB含有液を収容している機器類または貯蔵容器の近く
まで装置を運搬し、そこでPCBの分解処理が可能なよ
うになされる。
【0005】
【作用】本発明の処理装置は、分解反応容器へ供給され
るPCBを含有する原液を原液計量装置により計量し、
その計量値によりアルカリ液および反応促進液の供給量
を最適値に設定できるようにしたので、常に安定且つ高
い効率でPCBを分解処理することができる。また、分
解反応容器内の圧力および温度はそれぞれ加圧手段およ
び加熱手段により所定値にすることができる。更に、分
解反応容器の内部に生成した分解液は、分解液排出手段
により所定量ずつ排出することができるので、PCBの
分解処理を連続式およびバッチ式のいずれの方式でも安
定に行うことができる。
【0006】
【実施例】次に、図面により本発明の実施例を説明す
る。図1は本発明の処理装置の一例を示す説明図であ
る。分解反応容器1は本体2と蓋体3から構成され、該
蓋体3は本体2にボルト等により着脱自在に取り付けら
れる。本体2にはその側壁および底壁の内部または外周
に電気ヒータのような加熱手段4が埋設されていると共
に加圧手段5が設けられている。この加圧手段5は加圧
気体供給手段である窒素ボンベ6、該窒素ボンベ6と分
解反応容器1内部を連通する配管7、該配管7に設けら
れた調整弁8および大気放出弁9から構成されている。
なお、加圧気体供給手段として空気圧縮機を使用して加
圧空気を分解反応容器1に供給してもよい。その場合に
は点線で示すような空気圧縮機の吐出配管中に調整弁1
0を設ける。これら各弁類は後述する操作盤14から遠
隔操作することができる。
【0007】分解反応容器1内部の圧力、温度および水
位はそれぞれ圧力検出器11、温度検出器12および水
位検出器13により検出され、それらの出力信号は操作
盤14に送られ、図示しない指示計等により表示され
る。PCBを含有する原液を分解反応容器1に供給する
ための原液供給手段15は配管16およびポンプ17か
らなり、この配管16の途中に原液計量装置18が設け
られている。原液計量装置18は例えば容積式の流量積
算計や通常の積算計付の流量計などを使用することがで
きる。なおポンプ17の起動停止は操作盤14からの信
号により遠隔操作される。
【0008】薬液供給手段19はアルカリ液供給装置2
0および反応促進液供給装置21からなり、アルカリ液
供給装置20はアルカリ液タンク22、配管23および
ポンプ24を有し、反応促進液供給装置21は反応促進
液タンク25、配管26およびポンプ27を有してい
る。好ましくはこれらポンプ24、27は定量ポンプと
され、またその起動停止は操作盤14からの信号により
遠隔操作される。
【0009】上記の例ではアルカリ液と反応促進液をそ
れぞれ別個のタンクから供給するようになっているが、
アルカリ液と反応促進液を共通のタンク内で所定割合で
予め混合しておき、配管やポンプを単一化することもで
きる。分解液排出手段28は分解液排出タンク29、配
管30および開閉弁31を有し、更に所望によりフイル
タ32が設けられる。このフイルタ32は分解液中にス
ラッジ状または粒状の固形物が含まれる場合にそれを除
去し、排水による環境汚染を防止するために設けられ
る。
【0010】次に図1の装置の作用をバッチ操作を例に
して説明する。先ず、原液供給手段15におけるポンプ
17を起動してPCBを含有する原液を分解反応容器1
に供給し、原液計量装置18の積算値が所定値になった
ところでポンプ17を停止する。操作盤14内に積算量
の設定器を設け、該設定器の設定値と原液計量装置18
の積算値が一致した時点でポンプ18に停止信号を出す
ようにすることもできる。次にアルカリ液供給用のポン
プ24および反応促進液供給用のポンプ27を起動して
それら薬液を分解反応容器1に供給し、各供給量が原液
の供給量に対してそれぞれ所定の割合になった時点で順
次停止する。
【0011】薬液の供給量は、定量ポンプを使用する場
合はその運転時間により判別できるが、通常のポンプを
使用する場合はそれらの配管中に計量器を設けてその計
量値で決めてもよい。なお原液計量装置18の積算値と
各薬液の積算値をそれぞれ比較する比較器を設け、その
割合が予め定めた値に一致したところで比較器から指令
を出して順次各ポンプを停止するようにしてもよい。ア
ルカリ液としては水酸化ナトリウムや水酸化カリウム等
を使用することができる。また、反応促進液としてはメ
タノール、エタノール、エチレングリコール、グリセリ
ン、フェノール等を使用できるが、特にメタノールが好
ましい。
【0012】原液中のPCBとアルカリ液の比率は、ア
ルカリ液として例えば5規定の水酸化ナトリウム溶液を
使用した場合、PCB/水酸化ナトリウム溶液が1/2
0〜1/5(重量比)程度の比率がよい。反応促進液の
量は反応促進が認められる以上の適量とすればよく特に
制限はない。次に加圧手段5により分解反応容器1内の
圧力を100Kg/cm2 程度に加圧し、しかる後加熱
手段4により分解反応容器1内の温度を300℃程度ま
で昇温させる。この昇温状態に達すると分解反応容器1
内の水蒸気圧により圧力は約200Kg/cm2 程度ま
で上昇する。このような加圧および加熱のプログラム
は、操作盤14内にプログラム制御装置を設け、それに
より自動的に行わせることもできる。また、加圧プログ
ラムは50〜300Kg/cm2 の範囲で選択すること
もできる。
【0013】分解反応容器1内を上記の温度において5
分から10分、場合によっては30分程度維持すること
により、分解反応が完全に終了しPCBは無毒化され
る。分解反応終了後に加熱手段4の加熱を停止して温度
を下降させると共に大気放出弁9を開放して圧力を下降
させる。分解反応容器1内を常温常圧付近まで下降させ
た後、分解液排出手段28の開閉弁31を開ける(この
開閉弁31の開操作は操作盤14から遠隔操作で行われ
る)。それと共に再び加圧手段5により分解反応容器1
内の圧力を上昇させると、分解反応容器1内の分解液は
その圧力に押されて配管30から分解液排出タンク29
へ排出される。その際、分解液中に固形物が含まれてい
る場合にはフイルタ32により除去される。
【0014】上記した処理装置は、例えばトレーラのよ
うな可搬装置上に設けるにより、PCBを含有する液を
収容している機器類または貯蔵容器の近くに運搬し、P
CBの分解処理に供することができる。なお、上記した
処理装置はPCBの含有液を連続的に処理することもで
きる。その場合には分解反応容器1内の圧力と温度を加
圧手段5および加熱手段4により所定値に自動調節する
と共に、原液供給手段15によりPCBの含有液を連続
的に分解反応容器1内へ供給する一方、分解反応容器1
内の水位を一定に維持しながら連続的に分解液を排出す
るように操作する。
【0015】
【発明の効果】本発明のPCB含有液の処理装置は以上
のような構成としたので、大量のPCBを効率良く且つ
安定に分解処理することができる。さらに、各種配管と
分解反応容器の連通固定部に仮に亀裂が生じた場合にお
いても、分解反応容器内の液面が蓋体の下方に位置する
ので、分解反応容器内に収容されるPCBが外部に流出
することがなく、この流出事故に伴う処理装置の運転の
停止も生じない。そのため、安定に処理運転を行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のPCB含有液の処理装置の一例を示す
説明図。
【符号の説明】
1 分解反応容器 2 本体 3 蓋体 4 加熱手段 5 加圧手段 6 窒素ボンベ 7 配管 8 調整弁 9 大気放出弁 10 調整弁 11 圧力検出器 12 温度検出器 13 水位検出器 14 操作盤 15 原液供給手段 16 配管 17 ポンプ 18 原液計量装置19 薬液供給手段 20 アルカリ液供給装置 21 反応促進液供給装置 22 アルカリ液タンク 23 配管 24 ポンプ 25 反応促進液タンク 26 配管 27 ポンプ 28 分解液排出手段 29 分解液排出タンク 30 配管 31 開閉弁 32 フイルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 剣持 昭次 神奈川県横浜市磯子区新杉田8 株式会 社東芝 横浜事業所 磯子エンジニアリ ングセンター内 (72)発明者 東海林 裕一 神奈川県川崎市川崎区浮島町4−1 株 式会社東芝原子力技術研究所内 (72)発明者 日塔 光一 神奈川県川崎市川崎区浮島町4−1 株 式会社東芝原子力技術研究所内 (56)参考文献 特開 平1−205510(JP,A) ALPHA 1991年5月号 第21−39 頁 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01J 3/03 A62D 3/00 B01J 19/00 301

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加圧手段(5) および加熱手段(4) を有す
    る分解反応容器(1)と、PCBを含有する原液を前記分
    解反応容器(1) へ供給する原液供給手段(15)と、前記原
    液供給手段(15)に設けられた原液計量装置(18)と、アル
    カリ液および反応促進液を前記分解反応容器(1) に供給
    する薬液供給手段(19)と、前記分解反応容器(1) におい
    て生成した分解液を排出する分解液排出手段(28)と、を
    備え、 前記分解反応容器(1) は、加熱手段(4) が設けら
    れた側壁および底壁を有し且つ、上端が開口された本体
    (2) と、その本体(2) の上端開口を着脱自在に閉塞する
    蓋体(3) と、を具備し、 前記蓋体(3) に、前記加圧手段(5) の配管(7) 、前記原
    液供給手段(15)の配管(16)、前記薬液供給手段(19)の配
    管(23),(26)、前記分解液排出手段(28)の配管(30)が夫
    々連通固定され、その連通固定部は分解反応容器(1) 内
    を加圧及び加熱が可能なように形成されたことを特徴と
    する PCB含有液の処理装置。
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JP4543502B2 (ja) * 2000-06-01 2010-09-15 栗田工業株式会社 キレート系重金属捕集剤の必要添加量の決定方法、薬注制御方法及び薬注制御装置

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