JP3243402B2 - 導電体の疵検出装置 - Google Patents

導電体の疵検出装置

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JP3243402B2 JP28624295A JP28624295A JP3243402B2 JP 3243402 B2 JP3243402 B2 JP 3243402B2 JP 28624295 A JP28624295 A JP 28624295A JP 28624295 A JP28624295 A JP 28624295A JP 3243402 B2 JP3243402 B2 JP 3243402B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば棒鋼等の表
面疵の検出に利用しうる導電体の疵検出装置に関する。
【0002】
【従来技術】例えば鉄鋼製品について表面疵を検出する
場合、一般に渦流探傷方法や漏洩磁束探傷方法を用いて
検査が実施される。渦流探傷方法においては、励磁コイ
ルで発生した磁界の中に検査対象物を通し、検査対象物
に渦電流を流す。そして、検査対象物の表面疵の有無に
応じて渦電流が変化するので、その変化によって生じる
磁束を検知コイル等によって検出する。漏洩磁束探傷方
法においては、磁性体である検査対象物を磁化し、検査
対象物の疵によってその外側に漏れる漏洩磁束をセンサ
を用いて検出する。
【0003】渦流探傷法は、検出力が良い反面、被検材
の表面状態の磁気的不均一に誘発される疑似不要雑音信
号で妨げられる事が多く、このため一般にコイルを差動
巻にして両コイルの信号の差によって表面疵の検査を行
っている。
【0004】図15に、最も一般的に使用される自己励
磁方式の貫通型コイルで被検材を検査する様子を示す。
貫通型コイル3の励磁及び疵検知を行うコイル4a,4
bは各々巻線方向が逆で差動巻となっており、被検材1
にワレ疵2があり被検材1が貫通コイル3を矢印20方
向に通過する場合、21に示す疵信号が得られる。貫通
型コイル3によるワレ疵2の検知信号は、ワレ疵2が被
検材1の長手方向にどんなに長くても同様であり、これ
はコイル4a,4bの信号の差を検知信号としているた
めワレ疵2のフロントでの信号aとテイルでの信号bの
2ケ所でしか信号が発生しない事による。また、検知信
号は、ワレ疵2のフロント及びテイル部の疵形状によっ
ても大きな影響を受け、疵が長手方向で急俊に変化すれ
ば検知信号も高くなるが緩やかであれば検知信号が低く
検出力が低下する等問題があり、貫通型コイル3による
ワレ疵2の検出は、疵深さの大きい疵のみにとどまって
いた。
【0005】この様な貫通型コイルの欠点を解消するた
めに、回転プロ−ブ型が考えられている。これは、図1
6に示す様に、励磁コイルと検知コイルを収納したプロ
−ブ5を矢印19に示すように被検材1の断面周方向に
回転させて、被検材1のワレ疵2に対して直角に通過さ
せて、図16に22として示す様に、プロ−ブ5がワレ
疵横切る毎に疵信号を検知し、ワレ疵に対する検出力の
向上を図るものである。
【0006】しかし、プロ−ブ5をワレ疵2に対して何
回も横断させるためには、プロ−ブ5を被検材1の回り
で高速回転させねばならず、回転機構が複雑且つプロ−
ブ5の被検材1に対する追従が難しく、またワレ疵2が
短い場合見逃す危険性も高い等問題も多い。
【0007】この様な問題点を解消するための従来技術
としては、例えば、特開昭62−6162号公報,特開
昭62−6163号公報,特開昭62−123352号
公報,特開昭62−145162号公報,特開昭62−
172258号公報,及び特開昭62−172259号
公報が公知である。
【0008】特開昭62−6162号公報では、励磁コ
イル及び検出コイルでなる検出ユニットを円周方向に多
数設置し、励磁コイルにより検査対象物の円周方向又は
断面方向の磁界を発生するとともに、多数の検出ユニッ
トをスイッチで順次に切換えることによって円周方向の
全体を検査可能にしている。
【0009】また特開昭62−6163号公報および特
開昭62−123352号公報では、励磁コイル及び検
出コイルでなる検出ユニットを円周方向に多数設置し、
励磁コイルにより検査対象物の円周方向又は断面方向の
磁界を発生するとともに、三相交流を用いて励磁コイル
を励磁し、スイッチを用いることなく、励磁位置を円周
方向に順次回転させるようにしている。
【0010】また特開昭62−145162号公報で
は、円周方向に多数設置された検出ユニットを互いに機
械的に分離し、検出ユニット毎に検査対象物とのギャッ
プを一定に維持するようにしている。
【0011】特開昭62−172258号公報および特
開昭62−172259号公報では、検査対象物の円周
方向に順次に回転する磁界を発生するとともに、該円周
方向に多数のセンサを配設し、発生した磁界の回転に同
期して、多数のセンサの出力を順次にサンプリングする
技術を開示している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】これらの技術は、それ
ぞれに利点はあるにしても、以下の共通の欠点を内在し
ている。例えば、特開昭62−6162号公報では、図
17に示すような励磁コイルと検出コイルを用いるた
め、また、特開昭62−6163号公報及び特開昭62
−123352号公報では図18に示す励磁コイルを使
用するため、更に特開昭62−145162号公報では
図19に示す励磁コイルを使用するために、励磁コイル
からの磁束は被検査材の半径方向に生ずる。これに対し
て、従来の図15に示す貫通型の励磁方式では、被検査
材の長手(軸)方向に磁束を発生させる。
【0013】ところで、自動探傷におけるS/N(きず
信号Sとベ−スノイズNとの比率であり、きずの検出し
やすさを表す)は3倍以上必要と一般にいわれている
が、この信号のS/Nは、検出器と検査対象物のギャッ
プ変動により、検出器と検査対象物のギャップは小さい
程、S/Nは良くなるが、実際の検査工程は、例えば、
検査対象物である棒鋼を高速で搬送しながら検査を行う
ため、通材性との兼ね合いで極端にはギャップを狭くす
ることはできない。
【0014】また、搬送によって検査対象物は振動する
ので、検出器と被検査材とのギャップは常時変動する。
この際、励磁コイルからの磁束が被検査材の半径方向に
生ずるとギャップ変動により磁束密度が著しく変化する
ため、ベ−スノイズの変動が大きいばかりか、きず信号
の感度変化が極端に起こり、S/Nが著しく悪化する欠
点がある。
【0015】しかし、図15に示すように、励磁コイル
からの磁束を被検査材の軸方向に発生させた場合、ギャ
ップ変動による、被検査材の半径方向の磁束密度の変化
は比較的小さくなる利点がある。従って本発明は、前述
のプロ−ブ回転方式に代わって、被検査材の軸方向の磁
束を周方向に回転させながら発生させる事で、検査対象
物の疵に対して得られる信号のS/N比を改善し、疵検
出の信頼性を高めることを第1の目的とし、検出すべき
疵の軸方向zの長さの最短値Lsに対応して、最短値Ls
以上の疵の検出信頼性を向上することを第2の目的と
し、被検査材の移動速度vに変動があっても最短値Ls
以上の疵の検出信頼性を確保することを第3の目的とす
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の導電体の疵検出
装置は、所定の軸方向(z)に速度vで移動する検査対象
物(1)の外周を囲む形で第1組の複数個の電気コイル(図
2の斜線塗り潰し24個)が分布する、極数Pの第1の励磁
手段(4);前記検査対象物(1)の外周を囲む形で第2組の
複数個の電気コイル(図3の斜線塗り潰し24個)が分布す
る、前記第1の励磁手段(4)とは前記軸方向(z)で離れた
位置に設置された、極数Pの第2の励磁手段(5);前記
第1の励磁手段(4)と第2の励磁手段(5)との間の、前記
検査対象物(1)の表面と対向する位置に設置された磁束
検出手段(6,7);および、前記第1の励磁手段(4)と第2
の励磁手段(5)とが発生する磁界が、前記磁束検出手段
(6,7)の位置にて、前記検査対象物(1)の搬送方向(z)に
向いていて、かつ、前記検査対象物(1)の円周方向に回
転するように、第1組および第2組の電気コイルに、3
相以上の相数の、f≧v/(Ls・P) Ls:前記軸
方向(z)の疵検出分解能対応の設定値、なる周波数fの
交流電圧を印加する、励磁制御手段(11,3,2A,2B);を備
える。なお上記括弧内に示した記号等は、後述する実施
例中の対応する要素の符号を参考までに示したものであ
るが、本発明の各構成要素は実施例中の具体的な要素の
みに限定されるものではない。
【0017】このように構成すると、磁束検出手段(6,
7)が設置される第1組の励磁手段(4)と第2組の励磁手
段(5)との間の空間における磁界は、前記軸方向(z)の成
分(Bz)が支配的になる。つまり、第1組の励磁手段
(4)の1つの磁極から第2組の励磁手段(5)の1つの磁極
へ(又はその反対に)向かう磁路が形成される。この磁
路は、検査対象物(1)の表面に隣接しているので、それ
を通る磁束によって、検査対象物(1)の表層に渦電流が
流れる。渦電流の流れる方向は各励磁手段によって生成
された磁束の向きによって定まるが、検査対象物(1)の
表面に疵がある場合には、疵を迂回するように渦電流が
流れる。磁束検出手段(6,7)は、検査対象物上の渦電流
によって生じる磁束を検出する。従って、検査対象物上
の疵の有無によって渦電流が変化すると、それが磁束検
出手段(6,7)で検出され、疵の有無が検出される。第1
組の励磁手段及び第2組の励磁手段が発生する磁界は、
検査対象物の円周方向に回転するので、円周方向の各々
の位置の疵が検出可能である。
【0018】本発明では、検査対象物をその搬送方向
(z)に向かって平行に励磁させた状態で、疵の検出を
実施するが、従来の疵検出装置では、検査対象物をその
円周方向又は断面方向に励磁した状態で疵の検出を実施
している。実験によれば、疵によって得られる信号のS
/N比は、検査対象物が静止している状態、及び搬送に
よって検査対象物が振動している状態(磁束検出手段と
検査対象物とのギャップが変動している状態)のいずれ
においても、本発明の装置の方が従来の装置よりもはる
かに良い結果が得られた。従って、信頼性の高い疵検出
が実現する。
【0019】ところで、例えばある疵を持つ検査対象物
(1)が軸方向(z)に進行して行き、励磁手段(4),(5)が発
生する回転磁界が該疵を横切る際に検出するので、疵が
励磁手段(4),(5)間の領域を通過している間に、少なく
とも1回は回転磁界が該疵を横切らなければその疵によ
る磁界変化は発生しないので、該疵を検出することは出
来ない。この為、もし検査対象物(1)の進行速度vが高
ければ、もしくは疵の軸方向(z)の長さが短かれれ
ば、該疵が検出されないことがあり得る。
【0020】励磁手段(4),(5)の電気コイルに加える電
圧の周波数をf(Hz)とし、励磁手段(4),(5)の極数をP
(無次元)とすると、P=1のときには周期T=1/f
(sec)で磁界が1回転する。この場合、検査対象物(1)の
移動速度をv(m/sec)とし、検出すべき疵の最小長さ
(軸方向z)をLs(m)とすると、T≦Ls/vであれば、
Ls以上の長さの疵が常に検出され、T>Ls/vである
と検出漏れを生ずる可能性がある。これを極数Pが2以
上の場合に一般化して表現すると、T/P≦Ls/vで
あれば、Ls以上の長さの疵が常に検出され、T/P>
Ls/vであると検出漏れを生ずる可能性がある。T=
1/fをこの関係に代入すると、 1/(f・P)≦Ls/v であり、これより、 f≧v/(Ls・P)・・・(1) であれば、Ls以上の長さの疵が常に検出され、Ls以上
の長さの疵検出の信頼性が高い。
【0021】本発明では、励磁制御手段(11,3,2A,2B)
が、第1組および第2組の電気コイルに、3相以上の相
数の、f≧v/(Ls・P) Ls:前記軸方向(z)の
疵検出分解能対応の設定値、なる周波数fの交流電圧を
印加するので、上述の原理により、所定の長さ(Ls)以上
の疵検出の安定性が高い。すなわち疵検出の信頼性が高
い。
【0022】また、3相以上の相数の交流電圧を印加す
るので、空間高調波が低減して磁回転が円滑であり、こ
れが高精度かつ高信頼性の疵検出を保証する。
【0023】
【発明の実施の形態】疵の検出すべき最小長さ(Ls)に対
応して上記(1)式に従がい、周波数fsを設定した場合、
その時想定した検査対象物(1)の移動速度(基準速度)を
Vsとすると、 fs≧Vs/(Ls・P) である。ここで、fs=Vv/(Ls・P)なる速度Vvを
算出すると、検査対象物(1)の移動速度がVv以上になる
と、Vvが高いほど、最小長さ(Ls)の疵の検出漏れを生
ずる可能性が高くなり、検査対象物(1)の移動速度vが
変動し比較的に変動幅が広い場合に、最小長さ(Ls)の疵
の検出信頼性が低下する。
【0024】そこで本発明の好ましい実施例は、検査対
象物(1)の移動速度vを検出する速度検出手段(8〜10);
を更に備え、前記励磁制御手段(11,3,2A,2B)は、該速度
検出手段(8〜10)が検出した速度vに比例する周波数f
の交流電圧を第1組および第2組の電気コイルに印加す
るものとした。これによれば、検査対象物(1)の移動速
度vが上昇するとそれに伴って周波数fが上昇し、移動
速度vの変動にもかかわらず、常に上記(1)式の関係が
維持され、最小長さ(Ls)の疵の検出漏れを生じない。す
なわち、所定の長さ(Ls)以上の疵検出の安定性が高い。
すなわち疵検出の信頼性が高い。
【0025】本発明の他の目的および特徴は、図面を参
照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0026】
【実施例】図1に本発明の一実施例を示し、図2に図1
のII−II線断面を示し、図3にIII−III線断面を示す。
まず図1を参照して説明する。検査対象物である棒鋼1
は、熱間圧延ラインで製造されるものであり、その軸方
向(z:長手方向)に高速で搬送されながら連続的に圧
延される。この例では、仕上圧延工程の出側において、
棒鋼1の通路を囲むように疵検出装置が配置されてい
る。なお、疵検出装置の位置において、棒鋼1の温度は
キュ−リ点以上であるため、棒鋼1は非磁性体である。
【0027】疵検出装置の主要部は、3相交流電源2
A,2B,サイン波信号発生器3,第1励磁ユニット
4,第2励磁ユニット5,検出ユニット6および検出回
路7である。疵検出装置の前方には棒鋼1に接触して棒
鋼1により連れ廻り回転するロ−ラ8があり、このロ−
ラ8の軸に、パルス発生器(ロ−タリ−エンコ−ダ)9
が結合されている。このパルス発生器9が、棒鋼1の所
定長の移動につき1パルスの電気パルスPsを発生す
る。f/v変換器10がこのパルスPsの周波数(棒鋼
1の速度vに比例)に対応するアナログ電圧(速度vを
表わす電圧)を発生する。v/f変換器11が、このア
ナログ電圧に周波数が比例する高周波数の電気パルス
(クロックパルス)を発生してサイン波信号発生器3に
与える。サイン波信号発生器3は、該クロックパルスを
カウントしてカウント値を位相値とする3相のサイン波
信号(3相交流信号)を発生して3相交流電源2A,2
Bに与える。
【0028】クロックパルスの周波数が棒鋼1の速度v
に比例するので、3相交流信号の周波数も棒鋼1の速度
vに比例する。
【0029】第1励磁ユニット4は、棒鋼1を囲むよう
に配置された環状の鉄心40とそれに巻回された多数の
励磁コイル47で構成されている。励磁コイル47は、
実際には、図2に示すように円周方向に等間隔で配置さ
れた24個のコイルでなっている。またこれらのコイル
は点線で示すように結線されるので、これらは4個ずつ
6組の励磁コイルグル−プ41,42,43,44,4
5及び46に区分される。即ち、図4に示すように、励
磁コイルグル−プ41,42,43,44,45及び4
6は、それぞれ3相交流電圧の+U相,−V相,+W
相,−U相,+V相及び−W相の電圧によって励磁され
る。
【0030】同様に、第2励磁ユニット5は、棒鋼1を
囲むように配置された環状の鉄心50とそれに巻回され
た多数の励磁コイル57で構成されている。励磁コイル
57は、実際には、図3に示すように円周方向に等間隔
で配置された24個のコイルでなっている。またこれら
のコイルは点線で示すように結線されるので、これらは
4個ずつ6組の励磁コイルグル−プ51,52,53,
54,55及び56に区分される。即ち、図4に示すよ
うに、励磁コイルグル−プ51,52,53,54,5
5及び56は、それぞれ3相交流電圧の−U相,+V
相,−W相,+U相,−V相及び+W相の電圧によって
励磁される。
【0031】図1に示すように、第1励磁ユニット4に
供給する電力は、3相交流電源2Aが生成し、第2励磁
ユニット5に供給する電力は、3相交流電源2Bが生成
する。
【0032】3相交流電源2A及び2Bは、サイン波信
号発生器3が出力する3相交流信号に同期して、それぞ
れ3相(U,V,W)の交流電力を生成する。従って、
3相交流電源2Aが出力する3相の交流電力と3相交流
電源2Bが出力する3相の交流電力との位相は互いに同
期する。
【0033】そして、図4に示すように、棒鋼1の軸方
向に対して、第1励磁ユニット4と第2励磁ユニット5
の互いに対向する位置にある励磁コイルグル−プに供給
される電力は互いに極性が逆になっている。つまり、例
えば励磁コイルグル−プ41の通電によって発生する磁
極がS極の時には、励磁コイルグル−プ51の通電によ
って発生する磁極はN極になる。また、励磁コイルグル
−プ41の通電によって発生する磁極がN極の時には、
励磁コイルグル−プ51の通電によって発生する磁極は
S極になる。このため、第1励磁ユニット4と第2励磁
ユニット5の互いに対向する方向、つまり棒鋼1の軸方
向に向かう磁界が発生する。
【0034】検出ユニット6は、棒鋼1を囲むように環
状に構成されており、第1励磁ユニット4と第2励磁ユ
ニット5の中間の位置に配置されている。第1励磁ユニ
ット4と第2励磁ユニット5の励磁によって形成され
る、検出ユニット6の位置における棒鋼1の周囲の磁束
密度分布を、コンピュ−タシミュレ−ションによって計
算し求めた。その結果を図8に示す。なお、図8の上側
に示した実部と下側に示した虚部とは、互いに電源波形
の位相が90度ずれた状態を示している。
【0035】更に図9に、検出ユニット6の位置におけ
る棒鋼1の周囲の磁束密度分布を各軸方向の成分に分解
した結果を、円周方向各位置での磁束密度として示す。
図9において、Bz,Bt,及びBrが、それぞれz軸
方向(棒鋼の長手方向),棒鋼の径方向,および円周方
向の磁束密度を示している。つまり、検出ユニット6の
位置における磁束密度については、z軸方向の成分が支
配的であることが、図9から理解できる。
【0036】また図10に、検出ユニット6の位置にお
けるz軸方向の磁束密度分布の時間推移を示す。ここ
で、Tはサイン波信号発生器3が出力する信号の1周期
である。
【0037】図10を参照すると、磁束密度の分布が、
時間とともに円周方向に移動することが理解できる。即
ち、検出ユニット6の位置に形成される磁界は、棒鋼1
の周囲を円周方向に回転する回転磁界になる。ある時点
においては、図1に示すように、第1励磁ユニット4上
に1つのS極と1つのN極とが形成され、第2励磁ユニ
ット5上に1つのN極と1つのS極とが形成され、第1
励磁ユニットのS極と第2励磁ユニットのN極との間、
ならびに第1励磁ユニットのN極と第2励磁ユニットの
S極との間の検出ユニット6の位置において、大きな磁
束密度が得られる。
【0038】次に、図11を参照して説明する。上述の
ように、第1励磁ユニット4と第2励磁ユニット5を励
磁すると、z軸方向の磁界Hが棒鋼1の表面近傍に生じ
る。この磁界Hによって、導電体である棒鋼1の表面に
は、円周方向に向かって渦電流iが流れる。但し、棒鋼
1の表面に疵1aが存在する場合、渦電流は疵1aを迂
回するように流れるので、疵1aの近傍では、渦電流に
z軸方向の成分i"が生じる。この渦電流i" によっ
て、円周方向の磁界H2が生じる。疵1aが存在しない
時には、円周方向の磁界H2はほとんど生じない。従っ
て、円周方向の磁界H2を監視すれば、疵1aの有無を
検出できる。
【0039】図12に、検出ユニット6の構成を示す。
検出ユニット6は、円周方向の磁界H2を検出するため
に設置されている。図12は、検出ユニット6の外観を
円周方向を縦方向に展開して示している。また、図12
のV−V線断面を図5に示す。
【0040】図12を参照すると、検出ユニット6はz
軸方向に互いに近接した状態で並べた2列の検出部6
A,6Bで構成されている。検出部6Aは、円周方向に
等間隔で並べた30個のコイル板6Aa,6Ab,6A
c,6Ad,・・・・を備えている。検出部6Bも同様
である。これらのコイル板は、円周方向に互いに隣接す
る2つずつが、それぞれ対になっている。
【0041】図6に、1対のコイル板6Aa,6Abの
構成を示す。コイル板6Aa及び6Abは、各々、樹脂
基板61上にプリントされた箔状の導体によって形成さ
れる渦巻状のコイル62を有している。コイル62の外
側の一端には、リ−ド線63a又は63bが接続されて
いる。コイル板6Aaのコイル62の内側の一端と、コ
イル板6Abのコイル62の内側の一端とは、導線64
によって互いに接続されている。他のコイル板6Ac,
6Ad,6Ae,6Af,・・・についても同様であ
る。
【0042】磁界H2によって生じる磁束が、コイル6
2と鎖交し、コイル62に電圧が誘起する。対のコイル
板(例えば6Aa,6Ab)と対向する位置の棒鋼表面
に疵1aが存在しない時には、2つのコイル62に誘起
する電圧はほぼ等しくなるが、対のコイル板の一方と対
向する位置の棒鋼表面に疵1aが存在し、他方の位置に
は疵が存在しない場合、2つのコイル62に誘起する電
圧に差が生じる。従って、疵1aがある時には、リ−ド
線63a,63b間に現われる電位差が大きくなるの
で、その電位差を監視することにより、疵1aを検出で
きる。
【0043】図7に、検出回路7のうち一対のコイル板
6Aa,6Abに接続された部分の構成を示す。また、
図13に、図7に示す回路の各部の信号例を示す。図7
を参照すると、差動増幅器71は、コイル板6Aaのコ
イルが誘起する電圧SAと、コイル板6Abのコイルが
誘起する電圧SBとの差分を増幅し、信号SCとして出
力する。信号SCは、シュミットトリガ73に入力され
るとともに、反転増幅器72を介してシュミットトリガ
74に入力される。信号SCの振幅が所定以上になる
と、シュミットトリガ73及び/又は74の出力が高レ
ベルHになる。オアゲ−ト75は、シュミットトリガ7
3,74が出力する信号に基づいて、疵検出信号SDを
生成する。他のコイル板(6Ac,6Ad,6Ae,6
Af,・・・)の対についても、それぞれ図7に示すも
のと同一構成の検出回路が接続されている。
【0044】前述のように、第1励磁ユニット4と第2
励磁ユニット5の励磁によって生じる磁界Hは、回転磁
界であり、磁束密度の大きい部分が棒鋼1の円周方向に
一定の速度で回転する。そして、棒鋼1上の磁束密度の
大きい部分に渦電流が流れ、この渦電流を利用して疵の
有無が検出される。従って、磁界Hの回転に伴なって、
疵検出の対象になる位置も円周方向に移動する。棒鋼1
上の疵1aは、それと対向する位置に存在する対のコイ
ル板(例えば6Aa,6Ab)によって検出される。
【0045】この実施例では、z軸方向に並べた2列の
検出部6A,6Bについて、コイル板の対が千鳥状にな
るように結線してある。即ち、図12に示すように、1
列目の検出部6Aについては、コイル板6Aa・6A
b,6Ac・6Ad,6Ae・6Af,・・・がそれぞ
れ対をなしているが、2列目の検出部6Bについては、
コイル板6Bb・6Bc,6Bd・6Be,6Bf・6
Bg,・・・がそれぞれ対をなしており、1列目の検出
部6Aの互いに隣接するコイル板対とコイル板対との間
に、2列目の検出部6Bのコイル板対が位置している。
【0046】例えば、円周方向のコイル板6Aa,6A
bの近傍の位置では、それらによって疵が検出される
が、コイル板6Ab,6Acの近傍では、コイル板対6
Aa・6Ab,又はコイル板対6Ac・6Adによって
疵を検出することは難しい。しかし、コイル板6Ab,
6Acの近傍では、2列目の検出部6Bのコイル板対6
Bb・6Bcによって疵を検出することができる。従っ
て、円周方向のどの位置においても疵検出ができ、疵検
出が不可能な領域(不感帯)は生じない。
【0047】図1に示すサイン波信号発生器3が発生す
る3相交流信号の周波数fと棒鋼1の移動速度vの関係
を説明する。(1)式を再掲すると、 f≧v/(Ls・P)・・・(1) である。本実施例ではP=2であり、f=k・v/(2L
s)、k=1.2、となるようように、v/f変換器11の
電圧/パルス周波数変換特性およびサイン波信号発生器
3のカウンタ値対出力瞬時値レベルの関係が設定されて
いる。
【0048】この実施例では、3相サイン波信号の1周
期Tの間に360個のクロックパルス(f/v変換器1
0の出力パルス)を割り当てているので、T=1/f=
2Ls/(k・v)より、クロックパルスの周期dT=2Ls
/(360・k・v)、k=1.2であるので、 dT=2Ls/(360・1.2・v)=〔2/(360×1.2)〕・Ls/
v であり、クロックパルスの周波数dfは、 df=v/〔2/(360×1.2Ls)〕 となっている。これがv/f変換器11のv/f変換特
性である。k=1.0が上記(1)式を満足するところ、k=1.
2と、0.2(20%)の余裕代を持つ値としているのは、軸方
向zの長さLs以上の疵(特に長さLsの疵)の検出を確
実にするためである。
【0049】サイン波信号発生器3は、測定開始時にク
ロックパルスカウンタ(U相)をクリアしてクロックパ
ルスのカウントアップを開始し、カウント値が360に
なるとクロックパルスカウンタをクリアしてクロックパ
ルスのカウントアップを再度開始し、これを繰返しつ
つ、カウント値(位相値)対応のサイン波レベルデ−タ
を内部メモリから読み出してA/D変換してU1相信号
として比較器29に出力する。また、カウンタ(U相)
のカウント値が120になるとクロックパルスカウンタ
(V相)をクリアしクロックパルスのカウントアップを
開始し、これを繰返しつつ、カウント値(位相値)対応
のサイン波レベルデ−タを内部メモリから読み出してA
/D変換してV1相信号として比較器29に出力する。
更に、カウンタ(U相)のカウント値が240になると
クロックパルスカウンタ(W相)をクリアしクロックパ
ルスのカウントアップを開始し、これを繰返しつつ、カ
ウント値(位相値)対応のサイン波レベルデ−タを内部
メモリから読み出してA/D変換してW1相信号として
比較器29に出力する。各相信号V1〜W1は、ピ−ク
値が同一である。
【0050】図14に、図1の三相交流電源2Aの構成
を示す。なお三相交流電源2Bの構成も図14と同一で
ある。図14を参照して説明する。3相電源21から供
給される交流電力は、サイリスタブリッジ22によって
整流され、インダクタ25及びコンデンサ26によって
平滑される。従って、コンデンサ26の端子間には直流
電圧が現われる。コンデンサ26の端子間に現われる電
圧は、サイリスタブリッジ22がトリガされる位相に応
じて変化する。位相角算出器24に印加される電圧指令
値Vdcは、コンデンサ26の端子間に現われる直流電圧
の調整に利用される。位相角算出器24は、電圧指令値
Vdcに対応するトリガ位相角αを算出する。
【0051】ゲ−トドライバ23は、位相角算出器24
が出力するトリガ位相角αでサイリスタブリッジ22の
各々のサイリスタをトリガするように、それぞれのゲ−
ト端子に印加するトリガ信号を生成する。即ち、各々の
サイリスタがスイッチングする交流波形のゼロクロス点
をそれぞれ検出し、ゼロクロス点を検出してから位相角
αに相当する時間が経過した時に、トリガ信号を生成す
る。トランジスタブリッジ27は、コンデンサ26の端
子間に現われる直流電圧をスイッチングし、三相交流電
圧U,V,Wを生成する。トランジスタブリッジ27の
スイッチングを制御する信号は、比較器29によって生
成され、ゲ−トドライバ28を介して各トランジスタの
ベ−ス端子に印加される。比較器29の入力端子には、
先に説明したように、3相信号U1,V1,W1が与え
られ、制御端子には三角波発生器30の出力三角波が与
えられる。
【0052】U1とV1およびV1とW1は、それぞれ
120度の位相差を有している。また三角波発生器30
は、繰り返し周波数が3KHzの三角波信号を出力す
る。比較器29は、6個のアナログ比較器を内蔵してお
り、三相交流電圧U1,V1,W1の正の半波及び負の
半波の電圧を、それぞれ独立したアナログ比較器で三角
波発生器30が出力する三角波の電圧と比較し、それら
の比較結果を6つの二値信号として出力する。これらの
二値信号が、ゲ−トドライバ28を介して、トランジス
タブリッジ27に印加され、トランジスタブリッジ27
の出力に三相交流電圧U,V,Wが現われる。すなわ
ち、トランジスタブリッジ27の各トランジスタのオン
/オフのPWM制御により、三相交流電圧U,V,Wが
形成される。この実施例の疵検出装置における疵検出信
号(SC)は、非常に大きなS/N比を有していること
が実験により確かめられた。また、検出ユニット6と棒
鋼1とのギャップの変動量が1mm程度の場合であって
も、深さが0.5mmの疵に対して2.5程度のS/N
比が得られることが分かった。
【0053】なお上記実施例においては、検査対象物を
棒鋼として説明したが、導電体であれば、他の材質のも
のでも検査可能である。また実施例においては、励磁ユ
ニット4,5を付勢する電源として三相交流電源を用い
たが、三相を越える多相交流電源を用いてもよい。
【0054】また上記実施例においては、検出ユニット
6を円周方向に配設した多数のコイル板で構成したが、
従来より公知の様々な構成の磁界検出器を用いても、疵
を検出することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示すブロック図であり、
検出ユニット4,5は縦断面を示す。
【図2】 図1のII−II線断面図である。
【図3】 図1のIII−III線断面図である。
【図4】 大略で図1に示す励磁ユニット4,5の拡大
斜視図であり、それらのユニットの電気コイルの通電電
圧相区分を示す。
【図5】 図1に示す検出ユニット6の拡大横断面図で
ある。
【図6】 図5に示す一対のコイル板6Aa,6Abを
拡大して示す斜視図である。
【図7】 図6に示すコイル板6Aa,6Abに接続さ
れた検出回路を示す電気回路図である。
【図8】 図1に示す検出ユニット6の位置における磁
束密度分布を示すベクトル図である。
【図9】 図8の磁束密度の各軸方向成分の円周方向分
布を示すグラフである。
【図10】 図9に示すz方向磁界成分Bzの時間推移
を示すグラフである。
【図11】 図1に示す棒鋼1上の磁界と渦電流との関
係を示す斜視図である。
【図12】 図1に示す検出ユニット6の外観の周方向
を縦に展開して示す展開図である。
【図13】 図7に示す検出回路の各部の電気信号を示
すタイムチャ−トである。
【図14】 図1に示す3相交流電源2Aの構成を示す
ブロック図である。
【図15】 従来の1つの疵検出装置の検出端の外観を
示す斜視図である。
【図16】 従来のもう1つの疵検出装置の検出端の走
査方向を示す斜視図である。
【図17】 従来の疵検出装置の検出端の外観斜視図お
よび平面図を示す。
【図18】 従来の疵検出装置の電気コイル結線の断面
図,通電電流のタイムチャ−ト、および、電流方向と磁
界方向を表わす断面図を示す。
【図19】 従来の疵検出装置の励磁ユニットの一部分
の横断面図、および、電気コイル結線の電気回路図を示
す。
【符号の説明】
1:棒鋼 1a:疵 2A,2B,2C:3相交流電源 3:サイン波信
号発生器 4:第1励磁ユニット 5:第2励磁ユ
ニット 6:検出ユニット 6A,6B:検
出部 6Aa,6Ab,6Ac,6Ad,・・・:コイル板 6Ba,6Bb,6Bc,6Bd,・・・:コイル板 7:検出回路 8:ロ−ラ 9:パルス発生器 10f/v変換
器 11:v/f変換器 21:三相交流
電源 22:サイリスタブリッジ 23,28:ゲ
−トドライバ 24:位相角算出器 25:インダク
タ 26:コンデンサ 27:トランジ
スタブリッジ 29:比較器 30:三角波発
生器 40,50:鉄心 41〜46,51〜56:励磁コイルグル−プ 47,57:励磁コイル 61:樹脂基板 62:コイル 63a,63
b:リ−ド線 64:導線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−105860(JP,A) 特開 昭62−6162(JP,A) 特開 昭62−6163(JP,A) 特開 昭62−123352(JP,A) 特開 昭62−145162(JP,A) 特開 昭62−172258(JP,A) 特開 昭62−172259(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 27/72 - 27/90

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の軸方向に速度vで移動する検査対
    象物の外周を囲む形で第1組の複数個の電気コイルが分
    布する、極数Pの第1の励磁手段;前記検査対象物の外
    周を囲む形で第2組の複数個の電気コイルが分布する、
    前記第1の励磁手段とは前記軸方向で離れた位置に設置
    された、極数Pの第2の励磁手段;前記第1の励磁手段
    と第2の励磁手段との間の、前記検査対象物の表面と対
    向する位置に設置された磁束検出手段;および前記第1
    の励磁手段と第2の励磁手段とが発生する磁界が、前記
    磁束検出手段の位置にて、前記検査対象物の搬送方向に
    向いていて、かつ、前記検査対象物の円周方向に回転す
    るように、第1組および第2組の電気コイルに、3相以
    上の相数の、f≧v/(Ls・P)、Ls:前記軸方向
    の疵検出分解能対応の設定値、なる周波数fの交流電圧
    を印加する、励磁制御手段;を備える導電体の疵検出装
    置。
  2. 【請求項2】 検査対象物の移動速度vを検出する速度
    検出手段;を更に備え、前記励磁制御手段は、該速度検
    出手段が検出した速度vに比例する周波数fの交流電圧
    を第1組および第2組の電気コイルに印加する;請求項
    1記載の導電体の疵検出装置。
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