JP3255834B2 - 導電体の疵検出装置 - Google Patents

導電体の疵検出装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、導電体の表面疵
を検出する装置に関し、例えば棒鋼等の表面疵の検出に
利用しうる導電体の疵検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば鉄鋼製品について表面疵を検出す
る場合、一般に渦流探傷方法や漏洩磁束探傷方法を用い
て検査が実施される。渦流探傷方法においては、励磁コ
イルで発生した磁界の中に検査対象物を通し、検査対象
物に渦電流を流す。そして、検査対象物の表面疵の有無
に応じて渦電流が変化するので、その変化によって生じ
る磁束を検知コイル等によって検出する。漏洩磁束探傷
方法においては、磁性体である検査対象物を磁化し、検
査対象物の疵によってその外側に漏れる漏洩磁束をセン
サを用いて検出する。
【0003】渦流探傷法は、検出分解能が良い反面、被
検材の表面状態の磁気的不均一に誘発される疑似不要雑
音信号で検出が妨げられる事が多く、このため一般にコ
イルを差動巻にして両コイルの信号の差によって表面疵
の検査を行っている。
【0004】図17に、最も一般的に使用される自己励
磁方式の貫通型コイルで被検材を検査する様子を示す。
貫通型の励磁コイル3の及び疵検知を行うコイル4a,
4bは各々巻線方向が逆で差動巻となっており、被検材
1にワレ疵2があり被検材1が貫通コイル3を矢印20
方向に通過する場合、21に示す疵信号が得られる。貫
通型コイル3によるワレ疵2の検知信号は、ワレ疵2が
被検材1の長手方向にどんなに長くても、その先端(フ
ロント)又は後端(ティル)がコイル4a,4bを横切
るときのみ、疵有りレベルに振れるだけである。これは
コイル4a,4bの信号の差を検知信号としているため
ワレ疵2のフロントでの信号aとテイルでの信号bの2
ケ所でしか信号が発生しない事による。また、検知信号
は、ワレ疵2のフロント及びテイル部の疵形状によって
も大きな影響を受け、疵が長手方向で急俊に変化すれば
検知信号も高くなるが緩やかであれば検知信号が低く検
出精度が低下する等問題があり、貫通型コイル3による
ワレ疵2の検出は、疵深さの大きい疵のみにとどまって
いた。
【0005】この様な貫通型コイルの欠点を解消するた
めに回転プロ−ブ型が考えられている。これは、図18
に示す様に、励磁コイルと検知コイルを収納したプロ−
ブ5を矢印19に示すように被検材1の周方向に回転さ
せて、被検材1のワレ疵2に対して直角に通過させて、
図18に22として示す様に、プロ−ブ5がワレ疵を横
切る毎に疵信号を検知し、ワレ疵に対する検出精度の向
上を図るものである。しかし、プロ−ブ5をワレ疵2に
対して何回も横断させるためには、プロ−ブ5を被検材
1の回りで高速回転させねばならず、回転機構が複雑且
つプロ−ブ5の被検材1に対する追従(一定短距離を維
持)が難しく、またワレ疵2が短い場合見逃す危険性も
高い等問題も多い。
【0006】この様な問題点を解消するための従来技術
としては、例えば、特開昭62−6162号公報,特開
昭62−6163号公報,特開昭62−123352号
公報,特開昭62−145162号公報,特開昭62−
172258号公報,及び特開昭62−172259号
公報が公知である。
【0007】特開昭62−6162号公報では、励磁コ
イル及び検出コイルでなる検出ユニットを円周方向に多
数設置し、励磁コイルにより検査対象物の円周方向又は
断面方向の磁界を発生するとともに、多数の検出ユニッ
トをスイッチで順次に切換えることによって円周方向の
全体を検査可能にしている。
【0008】また特開昭62−6163号公報および特
開昭62−123352号公報では、励磁コイル及び検
出コイルでなる検出ユニットを円周方向に多数設置し、
励磁コイルにより検査対象物の円周方向又は断面方向の
磁界を発生するとともに、三相交流を用いて励磁コイル
を励磁し、スイッチを用いることなく、励磁位置を円周
方向に順次回転させるようにしている。
【0009】また特開昭62−145162号公報で
は、円周方向に多数設置された検出ユニットを互いに機
械的に分離し、検出ユニット毎に検査対象物とのギャッ
プを一定に維持するようにしている。
【0010】特開昭62−172258号公報および特
開昭62−172259号公報では、検査対象物の円周
方向に順次に回転する磁界を発生するとともに、該円周
方向に多数のセンサを配設し、発生した磁界の回転に同
期して、多数のセンサの出力を順次にサンプリングする
技術を開示している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】これらの技術は、それ
ぞれに利点はあるにしても、以下の共通の欠点を内在し
ている。例えば、特開昭62−6162号では、図19
に示すような励磁コイルと検出コイルを用いるため、ま
た、特開昭62−6163号及び特開昭62−1233
52号では図20に示す励磁コイルを使用するため、更
に特開昭62−145162号では図21に示す励磁コ
イルを使用するために、励磁コイルからの磁束は被検査
材の半径方向に生ずる。これに対して、従来の図17に
示す貫通型の励磁方式では、被検査材の長手(軸)方向
に磁束を発生させる。
【0012】ところで、自動探傷におけるS/N(きず
信号Sとベ−スノイズNとの比率であり、きずの検出し
やすさを表す)は3倍以上必要と一般にいわれている
が、この信号のS/Nは、検出器と検査対象物のギャッ
プ変動により、検出器と検査対象物のギャップは小さい
程S/Nは良くなるが、実際の検査工程は、例えば、検
査対象物である棒鋼を高速で搬送しながら検査を行うた
め、通材性との兼ね合いで極端にはギャップを狭くする
ことはできない。
【0013】また、搬送によって検査対象物は振動する
ので、検出器と被検査材とのギャップは常時変動する。
この際、励磁コイルからの磁束が被検査材の半径方向に
生ずるとギャップ変動により磁束密度が著しく変化する
ため、ベ−スノイズの変動が大きいばかりか、きず信号
の感度変化が極端に起こり、S/Nが著しく悪化する欠
点がある。
【0014】しかし、図17に示すように、励磁コイル
からの磁束を被検査材の軸方向に発生させた場合、ギャ
ップ変動による、被検査材の半径方向の磁束密度の変化
は比較的小さくなる利点がある。従って本発明は、前述
のプロ−ブ回転方式に代わって、被検査材の軸方向の磁
束を周方向に回転させながら発生させる事で、検査対象
物の疵を検出する方法を実現することを第1の課題と
し、被検出材に印加する磁界を十分に強くし検出器の疵
検出々力を大きくすることによってS/N比を改善し、
疵検出の信頼性をより高めることを第2の課題とし、励
磁コイルの発熱を防止することを第3の課題とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の導電体の疵検出
装置は、所定の軸方向(z)に搬送される検査対象物(1)の
外周を囲む形の磁性体薄板を該軸方向に積層した積層体
であって、検査対象物に向って突出し検査対象物を周回
する方向に分布する複数の歯(STA1〜24)を有するコア(4
0)と、隣り合う歯間のスロット(SLA1〜24)に挿入されコ
アに胴巻きした複数個の電気コイル(CA1〜24)とを含
む、第1の励磁手段(4);前記検査対象物(1)の外周を囲
む形の磁性体薄板を前記軸方向(z)に積層した積層体で
あって、検査対象物に向って突出し検査対象物を周回す
る方向に分布する複数の歯(STB1〜24)を有するコア(50)
と、隣り合う歯間のスロット(SLB1〜24)に挿入されコア
に胴巻きした複数個の電気コイル(CB1〜24)とを含み、
前記軸方向で第1の励磁手段(4)と離れた位置にある、
第2の励磁手段(5);前記第1の励磁手段(4)と第2の励
磁手段(5)との間の、前記検査対象物の表面と対向する
位置に設置された磁束検出手段(6,7);および前記第1
の励磁手段(4)と第2の励磁手段(5)とが発生する磁界
が、前記磁束検出手段(6,7);の位置にて、前記検査対
象物の搬送方向(z)に向いていて、かつ、前記検査対象
物(1)を周回する方向に回転するように、磁界を発生さ
せる、励磁制御手段(2A,2B);を備える。なお上記括弧
内に示した記号は、後述する実施例中の対応する要素の
符号を参考までに示したものであるが、本発明の各構成
要素は実施例中の具体的な要素のみに限定されるもので
はない。
【0016】これによれば、磁束検出手段(6,7)が設置
される第1組の励磁手段(4)と第2組の励磁手段(5)との
間の空間における磁界は、前記軸方向(z)の成分(Bz)が
支配的になる。つまり、第1組の励磁手段(4)の1つの
磁極から第2組の励磁手段(5)の1つの磁極へ(又はそ
の反対に)向かう磁路が形成される。この磁路は、検査
対象物(1)の表面に隣接しているので、それを通る磁束
によって、検査対象物(1)上に渦電流が流れる。渦電流
の流れる方向は各励磁手段(4,5)によって生成された磁
束(Bz)の向きによって定まるが、検査対象物(1)の表面
に疵がある場合には、疵を迂回するように渦電流が流れ
る。磁束検出手段(6,7)は、検査対象物(1)上の渦電流に
よって生じる磁束を検出する。従って、検査対象物上の
疵の有無によって渦電流が変化すると、それが磁束検出
手段(6,7)で検出され、疵の有無が検出される。第1組
の励磁手段(4)及び第2組の励磁手段(5)が発生する磁界
は、検査対象物(1)を周回(1が管体又は丸棒の場合は円
周方向に回転)するので、周回方向の各々の位置の疵が
検出される。
【0017】しかして本発明では、電気コイル(CA1〜2
4,CB1〜24)がコア(40,50)に胴巻きされていているの
で、コア(40,50)から軸方向(z)のコイル突出長は短く
(コイル積層厚のみ)、該方向(z)を中心とする回転方向
にコイルエンドを延ばす必要がないので、回転方向で隣
り合う電気コイルのコイルエンドの重なりや交叉はな
く、したがって、コア(40,50)の軸方向(z)の幅に対して
電気コイル全幅が小さい(コイルエンドz方向突出長が
短い)ので、第1組の励磁手段(4)及び第2組の励磁手段
(5)のコア(40)および(50)の軸方向(z)の間隔(コア間隔)
を短く設定できる。コア間隔が短いと、電気コイル通電
レベルが同じであっても、軸方向(z)の前記磁界成分(B
z)が強いので、小さい疵の検出精度が高くなる。すなわ
ち疵検出分解能が向上する。
【0018】
【発明の実施の形態】胴巻きにすることにより、第1組
および第2組の励磁手段(4),(5)がコンパクトになり、
前記歯(STA1〜24,STB1〜24)の磁束密度が高くなり、歯
の頂面と平行に旋回する渦電流が強く、歯の温度上昇が
大きくなる。そこで本発明の好ましい実施例では、歯の
頂面から歯が延びる方向、すなわち該渦電流を遮断する
方向に、に延びる歯端スリットを歯に刻んだ。これによ
り歯の温度上昇が低減する。
【0019】胴巻きにすることにより、電気コイルのコ
イルエンド(検査対象物1の横断平面に沿う方向に延びる
部分)がコアに近く、コアの端面(検査対象物1の横断平
面に平行)の直下を前記方向(z)を中心とする回転方向の
渦電流成分が強くなり、これによりスロット底(SBA1〜2
4,SBB1〜24)およびコア外周部の、特にエッジ部の温度
上昇が大きくなる。そこで本発明の好ましい実施例で
は、スロットの底面から、前記検査対象物から離れる方
向に延びる底面スリット(BSA1〜24,BSB1〜24)と、歯の
頂面に対向する背面から前記検査対象物に近付く方向に
延びる背面スリット(OSA1〜24,OSB1〜24)とを、コア(4
0,50)に刻んだ。これにより、コア(40,50)のスロット底
および背面(特に端面とのエッジ部)の温度上昇が低減す
る。
【0020】本発明の他の目的および特徴は、図面を参
照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0021】
【実施例】本発明の一実施例の構成を図1に示し、図1
のII−II線断面を図2に示し、図2のIII−III線断面を
図3に示し、図1のIV−IV線断面を図4に示す。まず図
1を参照する。検査対象物である棒鋼1は、熱間圧延ラ
インで製造されるものであり、その軸方向(長手方向)
に高速で搬送されながら連続的に圧延される。この例で
は、仕上圧延工程の出側において、棒鋼1の通路を囲む
ように疵検出装置が配置されている。なお、疵検出装置
の位置において、棒鋼1の温度はキュ−リ点以上である
ため、棒鋼1は非磁性体である。疵検出装置の主要部
は、3相交流電源2A,2B,信号発生器3,第1励磁
ユニット4,第2励磁ユニット5,検出ユニット6及び
検出回路7で構成されている。
【0022】図2を参照すると、第1励磁ユニット4
は、棒鋼1を囲むように配置された環状の電磁石コア4
0とそれに胴巻き(図2,図3)された多数の励磁コイ
ルCA1〜24で構成されている。励磁コイルCA1〜
24は、実際には図4に示すように円周方向に等間隔で
配置された24個のコイルでなっている。またこれらの
コイルは点線で示すように結線されるので、これらは4
個ずつ6組の励磁コイルグル−プ41,42,43,4
4,45及び46に区分される。即ち、図6に示すよう
に、励磁コイルグル−プ41,42,43,44,45
及び46には、3相交流電源2Aによってそれぞれ3相
交流の+U相,−V相,+W相,−U相,+V相及び−
W相の電圧が印加される。
【0023】同様に、第2励磁ユニット5は、棒鋼1を
囲むように配置された環状の電磁石コア50とそれに巻
回された多数の励磁コイルCB1〜24で構成されてい
る。励磁コイルCB1〜24は、実際には図5に示すよ
うに円周方向に等間隔で配置された24個のコイルでな
っている。またこれらのコイルは点線で示すように結線
されるので、これらは4個ずつ6組の励磁コイルグル−
プ51,52,53,54,55及び56に区分され
る。即ち、図6に示すように、励磁コイルグル−プ5
1,52,53,54,55及び56には、3相交流電
源2Bによってそれぞれ3相交流の−U相,+V相,−
W相,+U相,−V相及び+W相の電圧が印加される。
【0024】次に図2および図3を参照して本実施例で
使用した励磁ユニット4のスロット構成について説明す
る。励磁ユニット4は、棒鋼1を囲むリング状電磁石で
ある。そのコア40は、多数の薄電磁鋼板を軸方向zに
積層した積層体である。コア40のリング内側には、放
射状に複数のスロット(コイル溝)SLA1〜24があ
り、スロット間の凸部がスロット歯STA1〜24であ
りこれらはリング中心(棒鋼1)に向って突出してい
る。各スロットSLA1〜24には、4角筒状の電気コ
イルCA1〜24の一辺が挿入されている。電気コイル
CA1〜24は歯間部でリング状コア40の幹部(歯の
ない部分)を周回している。すなわちコア40に対して
「胴巻き」されている。したがって、電気コイルのコイ
ルエンド(図1においてy方向に延びる辺、図3におい
てはx方向に延びる辺)はコアの中心(棒鋼1の中心)
に向かう半径方向に延び、周方向の引き廻し(延び)を
有しない。その結果、隣り合う電気コイルのコイルエン
ドの重なりや交叉はない。励磁ユニット5の構造も、上
述の励磁ユニット4の構造と同一である。
【0025】したがって、軸方向zの、コア40,50
に対する各電気コイルのコイルエンドの突出長は、実質
上コイル積層厚であり、最短であり、コア40,50間
の軸方向zの距離を短くして、励磁ユニット4及び励磁
ユニット5を配置することができる。すなわち、コイル
エンドがじゃまにならないので、励磁ユニット4,5間
距離(z方向)を短くすることができる。これにより、
棒鋼1の外周面に沿うz方向の磁界成分Bzが強くな
り、小さい疵の検出精度が向上する。すなわち疵検出の
分解能が向上する。
【0026】上述のように、コア40(50)に対して
電気コイルCA1〜24(CB1〜24)が「胴巻き」
されているので、コア40(50)の歯STA1〜24
(STB1〜24)の磁束密度が高く、、更には、コイ
ルエンドがコア40(50)の端面(z軸に直交する
面)に近いのでコイルエンドの電流が発生する磁界によ
る該端面直下の周方向の渦電流成分が強くなり、これに
よりスロット底SBA1〜24(SBB1〜24)およ
びコア外周部の、特にエッジ部の温度上昇が大きくな
る。
【0027】そこでこの実施例では、図2および図3に
示すように、歯STA1〜24(STB1〜24)の頂
面から歯が延びる方向、すなわち該渦電流を遮断する方
向に、歯端スリットTSA1〜24(TSB1〜24)
を刻んでいる。これにより歯STA1〜24(STB1
〜24)の温度上昇が低減する。この実施例では更に、
スロットの底面SBA1〜24(SBB1〜24)か
ら、半径方向に底面スリットBSA1〜24(BSB1
〜24)と、歯の頂面に対向する背面から前記検査対象
物に近付く方向に延びる背面スリットOSA1〜24
(OSB1〜24)とを、コア40(50)に刻んでい
る。これにより、コア40(50)のスロット底および
背面(外周面:特に端面とのエッジ部)の温度上昇が低減
する。なお、交流磁界がコア40(50)に加わり、磁
束がコア表面、特にエッジ部に集中する傾向があってエ
ッジ部の温度上昇が大きいので、上述の各スリットは、
いずれもエッジ部のみとしている(図3)。
【0028】図1に示すように、第1励磁ユニット4に
供給する電力は、3相交流電源2Aが生成し、第2励磁
ユニット5に供給する電力は、3相交流電源2Bが生成
する。3相交流電源2A及び2Bは、信号発生器3が出
力する3相交流信号に同期して、それぞれ3相(U,
V,W)の交流電力を生成する。従って、3相交流電源
2Aが出力する3相の交流電力と3相交流電源2Bが出
力する3相の交流電力との位相は互いに同期する。
【0029】そして、図6に示すように、棒鋼1の軸方
向に対して、第1励磁ユニット4と第2励磁ユニット5
の互いに対向する位置にある励磁コイルグル−プに供給
される電力は互いに極性が逆になっている。つまり、例
えば励磁コイルグル−プ41の通電によって発生する磁
極がS極の時には、励磁コイルグル−プ51の通電によ
って発生する磁極はN極になる。また、励磁コイルグル
−プ41の通電によって発生する磁極がN極の時には、
励磁コイルグル−プ51の通電によって発生する磁極は
S極になる。このため、第1励磁ユニット4と第2励磁
ユニット5の互いに対向する方向、つまり棒鋼1の軸方
向に向かう磁界が発生する。
【0030】検出ユニット6は、棒鋼1を囲むように環
状に構成されており、第1励磁ユニット4と第2励磁ユ
ニット5の中間の位置に配置されている。第1励磁ユニ
ット4と第2励磁ユニット5の励磁によって形成され
る、検出ユニット6の位置における棒鋼1の周囲の磁束
密度分布を、コンピュ−タシミュレ−ションによって計
算し求めた。その結果を図10に示す。なお、図10の
上側に示した実部と下側に示した虚部とは、互いに電源
波形の位相が90度ずれた状態を示している。
【0031】更に、検出ユニット6の位置における棒鋼
1の周囲の磁束密度分布を各軸方向の成分に分解した結
果を、円周方向各位置での磁束密度として図11に示
す。図11において、Bz,Bt,及びBrが、それぞ
れZ軸方向(棒鋼の長手方向),棒鋼の径方向,および
円周方向の磁束密度を示している。つまり、検出ユニッ
ト6の位置における磁束密度については、Z軸方向の成
分が支配的であることが、図11から理解できる。
【0032】また、検出ユニット6の位置におけるZ軸
方向の磁束密度分布の時間推移を図12に示す。ここ
で、Tは信号発生器3が出力する信号の1周期(1/60
秒)である。
【0033】図12を参照すると、磁束密度の分布が、
時間とともに円周方向に移動することが理解できる。即
ち、検出ユニット6の位置に形成される磁界は、棒鋼1
の周囲を円周方向に回転する回転磁界になる。ある時点
においては、図1に示すように、第1励磁ユニット4上
に1つのS極と1つのN極とが形成され、第2励磁ユニ
ット5上に1つのN極と1つのS極とが形成され、第1
励磁ユニットのS極と第2励磁ユニットのN極との間、
ならびに第1励磁ユニットのN極と第2励磁ユニットの
S極との間の検出ユニット6の位置において、大きな磁
束密度が得られる。
【0034】次に、図13を参照して説明する。上述の
ように、第1励磁ユニット4と第2励磁ユニット5を励
磁すると、Z軸方向の磁界Hが棒鋼1の表面近傍に生じ
る。この磁界Hによって、導電体である棒鋼1の表面に
は、円周方向に向かって渦電流iが流れる。
【0035】但し、棒鋼1の表面に疵1aが存在する場
合、渦電流は疵1aを迂回するように流れるので、疵1
aの近傍では、渦電流にZ軸方向の成分i" が生じる。
この渦電流i" によって、円周方向の磁界H2が生じ
る。疵1aが存在しない時には、円周方向の磁界H2は
ほとんど生じない。従って、円周方向の磁界H2を監視
すれば、疵1aの有無を検出できる。
【0036】検出ユニット6は、円周方向の磁界H2を
検出するために設置されている。検出ユニット6の構成
を図14に示す。図14は、検出ユニット6の外観を円
周方向を縦方向に展開して示している。また、図14の
VII−VII線断面を図7に示す。図14を参照すると、検
出ユニット6はZ軸方向に互いに近接した状態で並べた
2列の検出部6A,6Bで構成されている。検出部6A
は、円周方向に等間隔で並べた30個のコイル板6A
a,6Ab,6Ac,6Ad,・・・・を備えている。
検出部6Bも同様である。これらのコイル板は、円周方
向に互いに隣接する2つずつが、それぞれ対になってい
る。
【0037】図8に、1対のコイル板6Aa,6Abの
構成を示す。コイル板6Aa及び6Abは、各々、樹脂
基板61上にプリントされた箔状の導体によって形成さ
れる渦巻状のコイル62を有している。コイル62の外
側の一端には、リ−ド線63a又は63bが接続されて
いる。コイル板6Aaのコイル62の内側の一端と、コ
イル板6Abのコイル62の内側の一端とは、導線64
によって互いに接続されている。他のコイル板6Ac,
6Ad,6Ae,6Af,・・・についても同様であ
る。
【0038】磁界H2によって生じる磁束が、コイル6
2と鎖交し、コイル62に電圧が誘起する。対のコイル
板(例えば6Aa,6Ab)と対向する位置の棒鋼表面
に疵1aが存在しない時には、2つのコイル62に誘起
する電圧はほぼ等しくなるが、対のコイル板の一方と対
向する位置の棒鋼表面に疵1aが存在し、他方の位置に
は疵が存在しない場合、2つのコイル62に誘起する電
圧に差が生じる。従って、疵1aがある時には、リ−ド
線63a,63b間に現われる電位差が大きくなるの
で、その電位差を監視することにより、疵1aを検出で
きる。
【0039】図9に、検出回路7のうち、一対のコイル
板6Aa,6Abに接続された部分の構成を示す。ま
た、図15に、図9に示す回路の各部の信号例を示す。
図9を参照すると、差動増幅器71は、コイル板6Aa
のコイルが誘起する電圧SAと、コイル板6Abのコイ
ルが誘起する電圧SBとの差分を増幅し、信号SCとし
て出力する。
【0040】信号SCは、シュミットトリガ73に入力
されるとともに、反転増幅器72を介してシュミットト
リガ74に入力される。信号SCの振幅が所定以上にな
ると、シュミットトリガ73及び/又は74の出力が高
レベルHになる。オアゲ−ト75は、シュミットトリガ
73,74が出力する信号に基づいて、疵検出信号SD
を生成する。他のコイル板(6Ac,6Ad,6Ae,
6Af,・・・)の対についても、それぞれ図9に示す
ものと同一構成の検出回路が接続されている。前述のよ
うに、第1励磁ユニット4と第2励磁ユニット5の励磁
によって生じる磁界Hは、回転磁界であり、磁束密度の
大きい部分が棒鋼1の円周方向に一定の速度で回転す
る。そして、棒鋼1上の磁束密度の大きい部分に渦電流
が流れ、この渦電流を利用して疵の有無が検出される。
従って、磁界Hの回転に伴なって、疵検出の対象になる
位置も円周方向に移動する。棒鋼1上の疵1aは、それ
と対向する位置に存在する対のコイル板(例えば6A
a,6Ab)によって検出される。
【0041】この実施例では、Z軸方向に並べた2列の
検出部6A,6Bについて、コイル板の対が千鳥状にな
るように結線してある。即ち、図14に示すように、1
列目の検出部6Aについては、コイル板6Aa・6A
b,6Ac・6Ad,6Ae・6Af,・・・がそれぞ
れ対をなしているが、2列目の検出部6Bについては、
コイル板6Bb・6Bc,6Bd・6Be,6Bf・6
Bg,・・・がそれぞれ対をなしており、1列目の検出
部6Aの互いに隣接するコイル板対とコイル板対との間
に、2列目の検出部6Bのコイル板対が位置している。
【0042】例えば、円周方向のコイル板6Aa,6A
bの近傍の位置では、それらによって疵が検出される
が、コイル板6Ab,6Acの近傍では、コイル板対6
Aa・6Ab,又はコイル板対6Ac・6Adによって
疵を検出することは難しい。しかし、コイル板6Ab,
6Acの近傍では、2列目の検出部6Bのコイル板対6
Bb・6Bcによって疵を検出することができる。従っ
て、円周方向のどの位置においても疵検出ができ、疵検
出が不可能な領域(不感帯)は生じない。
【0043】図16に、図1の三相交流電源2Aの構成
を示す。なお三相交流電源2Bの構成も図16と同一で
ある。図16を参照して説明する。3相電源21から供
給される交流電力は、サイリスタブリッジ22によって
整流され、インダクタ25及びコンデンサ26によって
平滑される。従って、コンデンサ26の端子間には直流
電圧が現われる。
【0044】コンデンサ26の端子間に現われる電圧
は、サイリスタブリッジ22がトリガされる位相に応じ
て変化する。位相角算出器24に印加される電圧指令値
Vdcは、コンデンサ26の端子間に現われる直流電圧の
調整に利用される。位相角算出器24は、電圧指令値V
dcに対応するトリガ位相角αを算出する。ゲ−トドライ
バ23は、位相角算出器24が出力するトリガ位相角α
でサイリスタブリッジ22の各々のサイリスタをトリガ
するように、それぞれのゲ−ト端子に印加するトリガ信
号を生成する。即ち、各々のサイリスタがスイッチング
する交流波形のゼロクロス点をそれぞれ検出し、ゼロク
ロス点を検出してから位相角αに相当する時間が経過し
た時に、トリガ信号を生成する。
【0045】トランジスタブリッジ27は、コンデンサ
26の端子間に現われる直流電圧をスイッチングし、三
相交流電圧U,V,Wを生成する。トランジスタブリッ
ジ27のスイッチングを制御する信号は、比較器29に
よって生成され、ゲ−トドライバ28を介して各トラン
ジスタのベ−ス端子に印加される。比較器29の入力端
子には、信号発生器3の出力と三角波発生器30の出力
が接続されている。信号発生器3は、周波数が60Hz
の正弦波の三相交流電圧U1,V1,W1を出力する。
U1とV1およびV1とW1は、それぞれ120度の位
相差を有している。また三角波発生器30は、繰り返し
周波数が3KHzの三角波信号を出力する。比較器29
は、6個のアナログ比較器を内蔵しており、三相交流電
圧U1,V1,W1の正の半波及び負の半波の電圧を、
それぞれ独立したアナログ比較器で三角波発生器30が
出力する三角波の電圧と比較し、それらの比較結果を6
つの二値信号として出力する。
【0046】これらの二値信号が、ゲ−トドライバ28
を介して、トランジスタブリッジ27に印加され、トラ
ンジスタブリッジ27の出力に三相交流電圧U,V,W
が現われる。
【0047】この実施例の疵検出装置における疵検出信
号(SC)は、非常に大きなS/N比を有していること
が実験により確かめられた。また、検出ユニット6と棒
鋼1とのギャップの変動量が1mm程度の場合であって
も、深さが0.5mmの疵に対して2.5程度のS/N
比が得られることが分かった。
【0048】なお上記実施例においては、検査対象物を
棒鋼として説明したが、導電体であれば、他の材質のも
のでも検査可能である。また実施例においては、励磁ユ
ニット4,5を付勢する電源として三相交流電源を用い
たが、三相を越える多相交流電源を用いてもよい。
【0049】また上記実施例においては、検出ユニット
6を円周方向に配設した多数のコイル板で構成したが、
従来より公知の様々な構成の磁界検出器を用いても、疵
を検出することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示すブロック図であり、
検出ユニット4,5は縦断面を示す。
【図2】 図1のII−II線拡大断面図である。
【図3】 図2のIII−III線拡大断面図である。
【図4】 図1のIV−IV線断面図である。
【図5】 図1のV−V線断面図である。
【図6】 大略で図1に示す励磁ユニット4,5の拡大
斜視図であり、それらのユニットの電気コイルの通電電
圧相区分を示す。
【図7】 図1に示す検出ユニット6の拡大横断面図で
ある。
【図8】 図7に示す一対のコイル板6Aa,6Abを
拡大して示す斜視図である。
【図9】 図8に示すコイル板6Aa,6Abに接続さ
れた検出回路を示す電気回路図である。
【図10】 図1に示す検出ユニット6の位置における
磁束密度分布を示すベクトル図である。
【図11】 図10の磁束密度の各軸方向成分の円周方
向分布を示すグラフである。
【図12】 図11に示すz方向磁界成分Bzの時間推
移を示すグラフである。
【図13】 図1に示す棒鋼1上の磁界と渦電流との関
係を示す斜視図である。
【図14】 図1に示す検出ユニット6の外観の周方向
を縦に展開して示す展開図である。
【図15】 図9に示す検出回路の各部の電気信号を示
すタイムチャ−トである。
【図16】 図1に示す3相交流電源2Aの構成を示す
ブロック図である。
【図17】 従来の1つの疵検出装置の検出端の外観を
示す斜視図である。
【図18】 従来のもう1つの疵検出装置の検出端の走
査方向を示す斜視図である。
【図19】 従来の疵検出装置の検出端の外観斜視図お
よび平面図を示す。
【図20】 従来の疵検出装置の電気コイル結線の断面
図,通電電流のタイムチャ−ト、および、電流方向と磁
界方向を表わす断面図を示す。
【図21】 従来の疵検出装置の励磁ユニットの一部分
の横断面図、および、電気コイル結線の電気回路図を示
す。
【符号の説明】
1:棒鋼 1a:疵 2A,2B,2C:3相交流電源 3:信号発生器 4:第1励磁ユニット 5:第2励磁ユ
ニット 6:検出ユニット 6A,6B:検
出部 6Aa,6Ab,6Ac,6Ad,・・・:コイル板 6Ba,6Bb,6Bc,6Bd,・・・:コイル板 7:検出回路 21:三相交流
電源 22:サイリスタブリッジ 23,28:ゲ
−トドライバ 24:位相角算出器 25:インダク
タ 26:コンデンサ 27:トランジ
スタブリッジ 29:比較器 30:三角波発
生器 40,50:コア 41〜46,51〜56:励磁コイルグル−プ 61:樹脂基板 62:コイル 63a,63b:リ−ド線 64:導線 BSA1〜24,BSB1〜24:底面スリット CA1〜24,CB1〜24:励磁コイル OSA1〜24,OSB1〜24:背面スリット SBA1〜24,SBB1〜24:スロット底 SLA1〜24,SLB1〜24:スロット STA1〜24,STB1〜24:スロット歯 TSA1〜24,TSB1〜24:歯端スリット
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 27/72 - 27/90

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の軸方向に搬送される検査対象物の
    外周を囲む形の磁性体薄板を該軸方向に積層した積層体
    であって、検査対象物に向って突出し検査対象物を周回
    する方向に分布する複数の歯を有するコアと、隣り合う
    歯間のスロットに挿入されコアに胴巻きした複数個の電
    気コイルとを含む、第1の励磁手段;前記検査対象物の
    外周を囲む形の磁性体薄板を該軸方向に積層した積層体
    であって、検査対象物に向って突出し検査対象物を周回
    する方向に分布する複数の歯を有するコアと、隣り合う
    歯間のスロットに挿入されコアに胴巻きした複数個の電
    気コイルとを含み、前記軸方向で第1の励磁手段と離れ
    た位置にある、第2の励磁手段;前記第1の励磁手段と
    第2の励磁手段との間の、前記検査対象物の表面と対向
    する位置に設置された磁束検出手段;および前記第1の
    励磁手段と第2の励磁手段とが発生する磁界が、前記磁
    束検出手段の位置にて、前記検査対象物の搬送方向に向
    いていて、かつ、前記検査対象物を周回する方向に回転
    するように、磁界を発生させる、励磁制御手段;を備え
    る導電体の疵検出装置。
  2. 【請求項2】 前記歯の頂面から歯が延びる方向に延び
    る歯端スリットを有する、請求項1記載の導電体の疵検
    出装置。
  3. 【請求項3】 前記スロットの底面から、前記検査対象
    物から離れる方向に延びる底面スリットを有する、請求
    項1又は請求項2記載の導電体の疵検出装置。
  4. 【請求項4】 前記コアの、前記歯の頂面に対向する背
    面から前記検査対象物に近付く方向に延びる背面スリッ
    トを有する請求項1,請求項2又は請求項3記載の導電
    体の疵検出装置。
  5. 【請求項5】 前記磁束検出手段は、各々前記検査対象
    物の円周方向の一部分と対向する複数の検出手段を、前
    記検査対象物を囲む形で環状に配設してなり、更に前記
    複数の検出手段のうち互いに隣接する2つの検出手段が
    出力する信号の差分を検出する差分検知手段を含む、請
    求項1,請求項2,請求項3又は請求項4記載の導電体
    の疵検出装置。
  6. 【請求項6】 前記励磁制御手段は、3相以上の多相交
    流電源を含む、請求項1,請求項2,請求項3,請求項
    4又は請求項5記載の導電体の疵検出装置。
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