JP3243308B2 - 車両用カーテン開閉装置 - Google Patents

車両用カーテン開閉装置

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JP3243308B2
JP3243308B2 JP32328192A JP32328192A JP3243308B2 JP 3243308 B2 JP3243308 B2 JP 3243308B2 JP 32328192 A JP32328192 A JP 32328192A JP 32328192 A JP32328192 A JP 32328192A JP 3243308 B2 JP3243308 B2 JP 3243308B2
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智邦 村田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用カーテン開閉装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車のリヤウインドシール
ドガラスの周縁に沿ってレールを配設し、このレールに
沿って一対のカーテンを開閉させる車両用カーテン装置
が既に提案されている(一例として、実開平1−114
883号公報参照)。この公報に開示された構造によれ
ば、台形枠状のレール内に二本のループ状の牽引手段を
設け、この牽引手段をモータ等の駆動手段によって移動
させることにより、これに固定された上下各々一対の駆
動ランナが移動して左右のカーテンを開閉させるように
なっている。
【0003】ところで、車両用カーテン装置の中には、
乗員の指示に応じてカーテンを全開位置または全閉位置
まで自動的に移動させる機能を備えたものがある。この
ようなカーテン装置では、乗員によって自動開放または
自動閉止を指示するスイッチがオンされるとモータの駆
動を開始し、カーテンが全開位置または全閉位置まで移
動した状態でモータの駆動を停止するようになっている
が、カーテンが全開状態または全閉状態となったことを
検出するセンサを省略して構成を簡単にしており、セン
サによる検出に代えてモータの駆動を開始してから所定
時間経過した後にモータの駆動を停止するようにしてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記所
定時間はバッテリの電圧が低下する等の動作環境の変化
によってモータの回転速度が遅くなった場合にも、確実
にカーテンが全開位置または前閉位置まで移動させるよ
うに多少大きな値とされている。このため、カーテンが
全開位置または全閉位置まで移動し、駆動ランナがスト
ッパに当たって移動が停止されてからも牽引手段等にモ
ータの駆動力が継続して加わり、モータの駆動が停止さ
れた後にも、前記牽引手段や駆動ランナ等の部材に応力
が加わった状態で保持されることになる。
【0005】この応力は、車両用カーテン開閉装置を構
成する牽引手段、駆動ランナ、ストッパ等の多数の部材
に加わるが、特に強度の低い樹脂製の部品については、
長時間応力が加わることによってクリープが生じ長期間
の使用により破損する場合もあった。これを防止するた
めに、例えば最も大きな応力が加わる樹脂部品の強度を
高くしても、次に応力が加わる他の樹脂部品にクリープ
が生ずる、等のように一部の部品の強度を高くすること
では解決されない。また、樹脂部品の強度を全体的に高
くした場合にはコストが上昇するという問題がある。
【0006】本発明は上記事実を考慮して成されたもの
で、部品の破損等の不都合が生ずることがなくかつコス
トの上昇を抑えることができる車両用カーテン開閉装置
を得ることが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係る車両用カーテン開閉装置は、車両のウイ
ンドシールドガラスに近接して設けられたカーテンを閉
止方向または開放方向に移動させる駆動手段と、前記カ
ーテンの自動閉止または自動開放を指示する指示手段
と、前記指示手段によってカーテンの自動閉止または自
動開放が指示された場合にカーテンを閉止する方向また
は開放する方向に前記駆動手段を駆動すると共に、閉止
または開放が完了した後に所定時間前記駆動方向と逆方
向に駆動手段を駆動する駆動制御手段と、を有してい
る。
【0008】
【作用】本発明では、指示手段によってカーテンの自動
開放または自動閉止が指示された場合にカーテンを閉止
する方向または開放する方向に駆動手段を駆動すると共
に、閉止または開放が完了した後に所定時間前記駆動方
向と逆方向に駆動手段を駆動するようにしている。これ
により、カーテンを全閉位置または全開位置まで移動さ
せた後に、車両用カーテン装置を構成する各部材に応力
が加わった状態で保持されることがないので、特に強度
の低い樹脂製の部品等にクリープが生じたり破損する等
の不都合が生ずることが防止される。また各部品の強度
を高くしたりする必要がないので、車両用カーテン装置
のコストの上昇を抑えることができる。
【0009】なお、パワーウインドウやパワーアンテナ
では、移動させる部材にある程度の重さがあり、かつ移
動方向がほぼ鉛直方向であるので、本発明のように駆動
手段をわざわざ逆方向に駆動しなくても移動させる部材
の自重を利用して各部品に加わる応力を解除できるが、
カーテン装置では移動させる部材が軽量であり、かつ移
動方向が鉛直方向と限らないので、各部材に加わる応力
を解除するためには、本発明のように駆動手段を逆方向
に駆動させることが必要となる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して本実施例に係る車両用
カーテン装置10について詳細に説明する。なお説明に
際して、次にどの部分について説明するのかを《 》記
号を付したタイトルによって適宜表示するものとする。
また、本発明は以下に記載した数値に限定されるもので
はない。
【0011】《案内レール12》図1に示されるよう
に、車両用カーテン装置10は上縁が下縁より短い略台
形の案内レール12を備えており、リヤウインドシール
ドガラス14(図5(A)、(B)参照)の下縁に沿っ
て配置されるロアレール16と、ロアレール16と平行
にリヤウインドシールドガラス14の上縁に沿って配置
されその長さがロアレール16よりも短いアッパレール
18と、ロアレール16及びアッパレール18の長手方
向両端部間をコーナピース20を介して接続する一対の
パイプ状のサイドレール22と、から成る。
【0012】この内、上述したアッパレール18は、図
4(A)に示されるように、長手直角断面が方形枠状と
された前部アッパレール18Aと後部アッパレール18
Bとから成り、両者密着した状態で配置されている。ま
た、前部アッパレール18A及び後部アッパレール18
Bの各々は、その下端面がスリット状に切り欠かれてい
る。
【0013】また、アッパレール18の長手方向中間部
には所定の間隔で、複数のブラケット24が嵌着されて
いる。ブラケット24は、コ字形状の基部24Aの一方
の端部からL字形状のフック部24Bを突出させた形に
なっている。この車両用カーテン装置10は、フック部
24Bと基部24Aの上端面との間へ図示しないルーフ
後端部付近が挿入係止されることにより取り付けられる
ようになっている。なお、案内レール12のロアレール
16にも、図示しないブラケット等の取付手段が配置さ
れ、車両への取付状態を補強している。また、これらの
ブラケット24の内、両サイドにあるブラケット24に
は、基部24Aの下端から一体的に延出されたストッパ
24Cが形成されており(図4(B)参照)、後述する
上駆動ランナ26の移動停止用とされている。なお、図
4(B)に示されるブラケット24は図1において右側
に配置されたブラケット24を示しているので、ストッ
パ24Cも後部アッパレール18Bに干渉するように延
出されているが、図1において左側に配置されたブラケ
ット24ではストッパ24Cが形成される位置は前部ア
ッパレール18Aに干渉する位置、つまり図4(B)の
状態と逆の関係にある。
【0014】また、ロアレール16は、図5(A)に示
されるように、全体としては長手直角断面が方形枠状と
されており、室内側の面に前記スリット状の切欠きが形
成されている。ロアレール16の長手方向中間部は、後
述するストップランプ28を配置させるべく、所定長さ
切り欠かれている(図5(B)参照)。
【0015】上述した構成により、案内レール12の内
部通路は、略台形枠状に連通されている。
【0016】《ストップランプ28》また、ロアレール
16の長手方向中間部は上述したように所定長さ矩形状
に若干切り欠かれており、この部分にはバルブ式のスト
ップランプ28が車両後方側の面を発光面として嵌合配
置されている。嵌合配置された状態では、ストップラン
プ28はアッパレール18側へ所定量突出している。
【0017】《外周ワイヤ30及び内周ワイヤ32》ま
た、図2及び図3に示されるように、案内レール12の
内部通路には、2本の外周ワイヤ30及び内周ワイヤ3
2が収容されている。外周ワイヤ30及び内周ワイヤ3
2は略同一長さとされ、アッパレール18内ではその長
手直角方向へ相前後して配置され(図4(A)、(B)
参照)、これに対応して一対のサイドレール22内でも
長手直角方向へ相前後して配置されている。しかし、ロ
アレール16内では、上下に相前後して配置されている
(図5(A)、(B)参照)。
【0018】また、これらの外周ワイヤ30、内周ワイ
ヤ32における各コーナピース20に対応する位置には
それぞれプーリ34が配置され、外周ワイヤ30、内周
ワイヤ32が巻き掛けられている。プーリ34の配置状
態は、アッパレール18の長手方向両端部では相前後し
て配置され、ロアレール16の長手方向両端部では上下
に配置されている。プーリ34に巻き掛けられた状態で
は、外周ワイヤ30、内周ワイヤ32は閉ループを構成
している。
【0019】上述した外周ワイヤ30及び内周ワイヤ3
2において、一方のサイドレール22側に収容配置され
た一部分は、螺旋状に形成されている。なお、これにつ
いては次の駆動ユニット36の項で説明する。
【0020】《駆動ユニット》一方のサイドレール22
の長手方向中間部には、駆動ユニット36が配設されて
いる。駆動ユニット36はモータ70(図9参照)を備
えており、このモータ70は駆動ユニット36のケーシ
ング内に収納されている。ケーシング内の略中央部には
前記モータ70の駆動力を受けて駆動回転する駆動プー
リ38(図6参照)が配置されている。この駆動プーリ
38には同軸上に係合用プーリ40が固着されている。
係合用プーリ40には、その周方向に所定の間隔で外周
ワイヤ30及び内周ワイヤ32の螺旋状部分に係合する
係合用切欠部40Aが形成されており、この係合用切欠
部40A内に螺旋状部分が係合した状態で駆動プーリ3
8が駆動回転することにより、外周ワイヤ30及び内周
ワイヤ32が互いに反対方向へ移動するようになってい
る。
【0021】また駆動ユニット36のケーシング内の四
隅には、外周ワイヤ30及び内周ワイヤ32の移動時に
これらをガイドするガイドプーリ42が配置されてい
る。
【0022】《上駆動ランナ26》一方、上述した前部
アッパレール18A及び後部アッパレール18B内に位
置する内周ワイヤ32及び外周ワイヤ30には、上駆動
ランナ26がそれぞれ配置されている。左右の上駆動ラ
ンナ26は共に同一構成であるので、以下内周ワイヤ3
2に配置される上駆動ランナ26についてのみ説明す
る。
【0023】図4(A)に示されるように、上駆動ラン
ナ26は樹脂製とされ、直方体の前後面に互いに平行と
された溝が形成されたスライダ26Aとこのスライダ2
6Aからアッパレール18の下方へ向けて二股の爪状と
されたフック26Bとから成る。この内、スライダ26
Aの溝内に前部アッパレール18Aの開口側両端が嵌入
され、これにより上駆動ランナ26は前部アッパレール
18Aに沿って滑動することが可能とされている。
【0024】また、フック26Bには、板状のカーテン
保持部44A及びこのカーテン保持部44Aから延出さ
れた延出部44Bから成る樹脂製の係止具44の延出部
44Bが係止されている。この係止具44のカーテン保
持部44Aには、後述する右側のカーテン62の上端縁
が縫着されている。
【0025】また、スライダ26Aの上端面には、平板
の一端を円筒形に屈曲させたプレート46(図7にも図
示されている)が配置されており、平板状の部分と上駆
動ランナ26のスライダ26Aとがピン48で連結され
ている。このプレート46の円筒形の部分には、内周ワ
イヤ32が挿通されている。
【0026】《上ランナ押動部材50》図7に示される
ように、外周ワイヤ30、内周ワイヤ32には、上駆動
ランナ26が連結されたプレート46の両側に一対の円
筒形状の上ランナ押動部材50がかしめられて固定され
ている。従って、外周ワイヤ30、内周ワイヤ32が移
動すると上ランナ押動部材50が移動し、いずれかの上
ランナ押動部材50の内端面にプレート46が押圧され
ながらプレート46及びこれに連結された上駆動ランナ
26が移動するようになっている。
【0027】《上フリーランナ52》また、前部アッパ
レール18A及び後部アッパレール18B内には、一方
の上ランナ押動部材50に隣接して、複数の上フリーラ
ンナ52が内周ワイヤ32及び外周ワイヤ30と非干渉
状態で挿嵌されている。なお、図4(A)には前部アッ
パレール18A内に挿嵌される上フリーランナ52は図
示されないが、後部アッパレール18B内に挿嵌される
上フリーランナ52が図示されているので、参照された
い。
【0028】この上フリーランナ52も樹脂製とされて
おり、上駆動ランナ26と同一形状であると共に係止具
44を介して左右のカーテン60、62(図4(A)に
合わせて見た場合、左側のカーテン60)の上端縁が係
止されている。しかし、プレート46と連結されること
はなく、前部アッパレール18A、後部アッパレール1
8B内にフリーの状態で挿嵌されているだけである。従
って、上駆動ランナ26が移動すれば、これに追従して
左右のカーテン60、62の上端縁が移動し、この際上
フリーランナ52が前部アッパレール18A、後部アッ
パレール18B内をスライドすることによりカーテン6
0、62の移動をガイドしている。
【0029】《下駆動ランナ54、下ランナ押動部材5
6、下フリーランナ58》一方、ロアレール16内に位
置する外周ワイヤ30及び内周ワイヤ32には、下駆動
ランナ54がそれぞれ配置されている。下駆動ランナ5
4は上駆動ランナ26と同一形状とされているが横向き
に配置されており(図5(A)参照)、プレート46を
介して外周ワイヤ30及び内周ワイヤ32に移動自在に
取り付けられている。また、外周ワイヤ30、内周ワイ
ヤ32には、ストップランプ28の両側に図示しないス
トッパが配設されており、下駆動ランナ54の移動停止
用とされている。
【0030】この下駆動ランナ54の両側にも上駆動ラ
ンナ26の場合と同様に一対の下ランナ押動部材56が
配置されている。しかしながら、図8に示されるよう
に、一対の下ランナ押動部材56間の距離は、上ランナ
押動部材50間の距離(プレート46の幅方向寸法)よ
りも大きいLに設定されている。従って、外周ワイヤ3
0、内周ワイヤ32が移動した場合、上駆動ランナ26
は下駆動ランナ54に対して距離Lだけ先行して移動す
るようになっている。また、下ランナ押動部材56に隣
接する位置には、上フリーランナ52と同一構成の複数
の下フリーランナ58が配置されている。
【0031】《左右のカーテン60、62》上駆動ラン
ナ26、上フリーランナ52及び下駆動ランナ54、下
フリーランナ58によって係止された左右のカーテン6
0、62は、共に展張状態(図1に示される全閉状態)
で台形状とされている。
【0032】また、左右のカーテン60、62の全閉状
態では、左右のカーテン60、62の合わせ側の端縁6
0A、62Aがストップランプ28の真上付近で交叉し
ている。そして、この状態では、交叉位置Oを共有頂点
として、合わせ側の端縁かつ反裾側の端縁60A1 、6
2A1 及びカーテン60、62の上端縁によって三角形
状に囲まれたカーテン重合部64と、合わせ側の端縁か
つ裾側の端縁60A2、62A2 及びカーテン60、6
2の下端縁の延長線によって三角形状に囲まれたカーテ
ン開放部66と、が形成されている。
【0033】カーテン開放部66はカーテン重合部64
に対して十分に小さくなるように左右のカーテン60、
62の合わせ側の端縁60A、62Aの傾斜角度が設定
されている。そして、このカーテン開放部66内に、ス
トップランプ28が略内接した状態で配置されている。
すなわち、この状態では、ストップランプ26の突出し
た部分の外周が、左右のカーテン60、62の合わせ側
かつ裾側の縁部60A 2 、62A2 によって非隠蔽状態
で包囲されている。
【0034】《カーテンコントローラ72》次に図9を
参照してモータ70の駆動を制御するカーテンコントロ
ーラ72について説明する。カーテンコントローラ72
の給電端子72Aはイグニッションスイッチ78を介し
て車両のバッテリ80のプラス端子に接続されており、
接地端子72Bは前記バッテリ80のマイナス端子と共
に接地されている。また、信号端子72C、72Dはカ
ーテンスイッチ84の端子84A、84Bに接続されて
いる。
【0035】カーテンスイッチ84は車室内の乗員が操
作可能な位置、例えばインストルメントパネル等に設け
られている。カーテンスイッチ84は自動復帰型の2接
点スイッチで構成されており、通常はばね等の付勢力に
より、共通端子84Cと端子84A及び端子84Bとは
非導通状態(図9に示す状態)で保持されている。本実
施例では、カーテン60、62を自動的に全開位置まで
移動させる場合には、乗員によってカーテンスイッチ8
4が操作されて共通端子84Cと端子84Aとが導通さ
れ、カーテン60、62を自動的に全閉させる場合に
は、乗員によってカーテンスイッチ84が操作されて共
通端子84Cと端子84Bとが導通されるようになって
いる。なお、共通端子84Cは接地されている。
【0036】一方、カーテンコントローラ72はマイク
ロプロセッサ等から構成されるコントロールユニット8
6を備えている。コントロールユニット86の給電端子
(VCC)は前記給電端子72Aに、接地端子(GN
D)は前記接地端子72Bに各々接続されており、イグ
ニッションスイッチ78がオンとなっている状態でバッ
テリ80から電力が供給されて作動するようになってい
る。コントロールユニット86の信号入力端子(IN)
は前記信号端子72C、72Dに接続されている。ま
た、コントロールユニット86の信号出力端子(OU
T)はモータ駆動回路88に接続されている。
【0037】モータ駆動回路88は、各々コレクタが前
記給電端子72Aに接続されたトランジスタ90、92
を備えている。トランジスタ90のエミッタにはトラン
ジスタ94のコレクタが接続されており、トランジスタ
92のエミッタにはトランジスタ96のコレクタが接続
されている。トランジスタ94、96のエミッタは前記
接地端子72Bに接続されている。前記コントロールユ
ニット86の信号出力端子はトランジスタ90、92、
94、96のベースに各々接続されている。また、各ト
ランジスタ90、92、94、96のコレクタとエミッ
タとの間には、保護用のダイオード98A、98B、9
8C、98Dが接続されている。
【0038】一方、トランジスタ90のエミッタとトラ
ンジスタ94のコレクタとの間は駆動端子72Eを介し
てモータ70の一端に接続されており、トランジスタ9
2のエミッタとトランジスタ96のコレクタとの間は駆
動端子72Fを介してモータ70の一端に接続されてい
る。モータ70は、駆動端子72Eから駆動端子72F
へ電流が流れた場合に駆動プーリ38を図6の矢印A方
向に回転させるように駆動軸が回転し、駆動端子72F
から駆動端子72Eへ電流が流れた場合に駆動プーリ3
8を図6の矢印B方向に回転させるように駆動軸が回転
するようになっている。
【0039】次に、コントロールユニット86における
処理を説明する図10に示すフローチャートを参照して
本実施例の作用を説明する。なお、図10のフローチャ
ートは、イグニッションスイッチ78がオンされている
状態でカーテンスイッチ84が操作され、共通端子84
Cが端子84Aまたは端子84Bと導通し、信号端子7
2Cまたは信号端子72Dの電位が0になると実行され
る。
【0040】ステップ100では乗員によって指示され
たカーテン60、62の移動方向が閉止方向であるか否
か判定する。この判定は、電位が0になった端子が信号
端子72Cか信号端子72Dかを判断することにより行
うことができる。電位が変化した端子が信号端子72D
であった場合にはステップ100の判定が肯定され、次
のステップ102以降でカーテンの閉止処理を行う。
【0041】ステップ102ではタイマ値として15秒
をセットし、タイマをスタートさせる。次のステップ1
04ではモータ駆動回路88のトランジスタ90、96
にベース電流を供給し、トランジスタ90、96をオン
させる。これに伴って、電流が給電端子72A、トラン
ジスタ90、駆動端子72E、モータ70、駆動端子7
2F、トランジスタ96、接地端子72Bを順に通って
流れ、駆動プーリ38が図6の矢印A方向に回転するよ
うにモータ70の駆動軸が回転される。
【0042】次のステップ106ではタイマがタイムア
ップしたか否か判定する。ステップ106の判定が否定
された場合にはステップ104へ戻り、ステップ106
の判定が肯定されるまで、すなわち15秒間継続してモ
ータ70を駆動する。この15秒間のモータ70の駆動
により、駆動プーリ38に同軸に固着された係合用プー
リ40が同方向へ回転し、外周ワイヤ30及び内周ワイ
ヤ32が相互に反対方向(図6の矢印方向と反対方向)
へ移動する。
【0043】このため、外周ワイヤ30及び内周ワイヤ
32に固着された一対の上ランナ押動部材50が互いに
接近する方向へ移動する。従って、これらの間に位置さ
れた上駆動ランナ26がプレート46を介して上ランナ
押動部材50に押されながら移動する。これに追従し
て、上フリーランナ58も移動する。この際、下ランナ
押動部材56も互いに接近する方向へ移動しこれに伴い
下駆動ランナ54も移動するが、一対の下ランナ押動部
材56間には距離Lの間隔が設けてあるので、下駆動ラ
ンナ54は上駆動ランナ26に距離Lだけ遅れて移動す
ることになる。
【0044】これらの移動は、上駆動ランナ26につい
てはこれがブラケット24のストッパ24Cに当接した
時点で停止し、下駆動ランナ54についてはこれがスト
ップランプ28の両サイドにあるストッパに当接した時
点で停止する。これにより、左右のカーテン60、62
は全閉状態(図3参照)となる。
【0045】この全閉状態では、交叉位置Oを共有頂点
として三角形状のカーテン重合部64とこれよりも小さ
いカーテン開放部66とが形成される。そして、このカ
ーテン開放部66内にストップランプ28が略内接した
状態で配置される。従って、ストップランプ28が全閉
状態のカーテン60、62によって隠蔽されることはな
く、しかも全閉状態において開放されているのはストッ
プランプ28の上方の小さな三角形状の部分のみとなる
ので、ストップランプ28の視認性が確保され、かつ車
両の外観品質が損なわれることはない。また、この全閉
状態ではカーテン装置を構成する各部品、例えば駆動プ
ーリ38、係合用プーリ、外周ワイヤ30、内周ワイヤ
32、上駆動ランナ26、上ランナ押動部材50、下駆
動ランナ54、下ランナ押動部材56、ストッパ24C
等に応力が加わっている。
【0046】このようにカーテン60、62が全閉状態
となってから所定時間経過すると、タイマがタイムアッ
プしてステップ106の判定が肯定され、ステップ10
8へ移行する。なお、前記所定時間はバッテリ80の電
圧等の周囲環境によって変化する。ステップ108では
タイマ値として96ミリ秒をセットしてタイマをスター
トさせ、ステップ110、112ではタイマがタイムア
ップするまでの間トランジスタ94、96をオンする。
これにより、モータ70の駆動軸の回転がロックされ
る。従って前記各部材も応力が加わった状態で保持され
る。
【0047】ステップ112の判定が肯定されるとステ
ップ114へ移行し、タイマ値として68ミリ秒をセッ
トしてタイマをスタートさせる。次のステップ116で
はトランジスタ92、94にベース電流を供給し、トラ
ンジスタ92、94をオンさせる。これに伴って、電流
が給電端子72A、トランジスタ92、駆動端子72
F、モータ70、駆動端子72E、トランジスタ94、
接地端子72Bを順に通って流れ、駆動プーリ38が図
6の矢印B方向に回転するようにモータ70の駆動軸が
逆回転される。
【0048】このように、上記で設定しているタイマ値
は小さい値であるので、駆動プーリ38の回転量も小さ
く、カーテン60、62の移動は殆ど視認されない程度
である。しかしながら、このモータ70の駆動軸及び駆
動プーリ38の逆回転によって前記各部材に加わってい
た応力が解除される。従って、カーテン60、62を全
閉位置で移動させた後に前記各部材に応力が加わった状
態で保持されることがないので、例えば樹脂製の部品に
クリープが生じたり破損等の不都合が発生することはな
い。また、カーテン60、62が全閉位置まで移動した
ことを検出するセンサを省略できるので、車両用カーテ
ン装置10を低コストで構成できる。
【0049】一方、乗員によりカーテンスイッチ84が
操作されてカーテン60、62の開放が指示された場合
には、信号端子72Cの電位が変化したことに基づいて
ステップ100の判定が否定され、ステップ120へ移
行してカーテンの開放処理を行う。
【0050】すなわち、ステップ120ではタイマ値と
して15秒をセットし、タイマをスタートさせる。次の
ステップ122、124では前記タイマがタイムアップ
するまでの間、ベース電流を供給してトランジスタ9
2、94をオンさせ、駆動プーリ38が図6矢印B方向
に回転するようにモータ70を駆動する。これにより、
係合用プーリ40が同方向へ回転し、外周ワイヤ30及
び内周ワイヤ32が相互に反対方向(図6の矢印方向)
へ移動する。
【0051】このため、外周ワイヤ30及び内周ワイヤ
32に固着された一対の上ランナ押動部材50が互いに
離間する方向へ移動し、上駆動ランナ26もプレート4
6を介して上ランナ押動部材50に押されながら移動す
る。これに追従して、上フリーランナ58も移動する。
この際、下ランナ押動部材56も互いに離間する方向へ
移動し、これに伴い下駆動ランナ54も移動する。従っ
て、カーテン60、62が開放方向へ全開状態(図2参
照)となるまで移動されることになる。全開状態となっ
てから所定時間が経過するとステップ124の判定が肯
定されてモータ70の駆動が停止されるが、このときに
も各部材には応力が加わっている。
【0052】次のステップ126ではタイマ値として9
6ミリ秒をセットしてタイマをスタートさせ、ステップ
128、130で前記タイマがタイムアップするまでの
間、トランジスタ94、96をオンし、モータ70の駆
動軸の回転をロックする。ステップ130の判定が肯定
されるとステップ132へ移行し、タイマ値として20
2ミリ秒をセットしてタイマをスタートさせ、ステップ
134、136において前記タイマがタイムアップする
までの間トランジスタ90、96をオンしてモータ70
を逆回転させる。これにより、各部材に加わっていた応
力が解除されるので、カーテン60、62を全開位置ま
で移動させた後についても各部材に応力が加わった状態
で保持されることはなく、強度の低い樹脂製の部品等に
クリープが生じたり破損等の不都合が発生することはな
い。
【0053】なお、上記のようにカーテンスイッチ84
がオンオフされカーテン60、62の全閉及び全開が指
示された場合の駆動端子72E、72Fの電位の変化を
タイムチャートで示すと図11のようになる。なお、図
11ではカーテンスイッチ84の端子84Bと共通端子
84Cとの導通、非導通状態を「閉指示スイッチ」とし
て表し、端子84Aと共通端子84Cとの導通、非導通
状態を「開指示スイッチ」として表している。
【0054】ところで、本実施例ではカーテン60、6
2を全開にした場合にモータ70を逆回転させる時間
(本実施例では202ミリ秒)よりも、全閉にした場合
にモータ70を逆回転させる時間(本実施例では68ミ
リ秒)の方を短くしているが、これはカーテン60、6
2の全閉が指示されたにも拘わらずモータ70の逆回転
によりカーテン60、62が全閉状態から開放方向に所
定量以上移動することは好ましくないという理由からで
あり、このため本実施例では逆回転させる時間として、
バッテリ80の電圧が低下した場合にも各部品に加わる
応力を解除できる最小の値を設定している。
【0055】なお、本実施例ではストップランプ28が
併設されるタイプの車両用カーテン装置に本発明を適用
した例を示したが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、ストップランプ28が併設されずカーテン60、
62の裾側と反裾側とが同量移動されるタイプのカーテ
ン装置等に適用することもできる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、カーテ
ンの自動開放または自動閉止が指示された場合にカーテ
ンを閉止する方向または開放する方向に駆動手段を駆動
すると共に、閉止または開放が完了した後に所定時間前
記駆動方向と逆方向に駆動手段を駆動するようにしたの
で、部品の破損等の不都合が生ずることがなくかつコス
トの上昇を抑えることができる、という優れた効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る車両用カーテン装置を示す斜視
図である。
【図2】図1の車両用カーテン装置の全開状態を示す概
略構成図である。
【図3】図1の車両用カーテン装置の全閉状態を示す概
略構成図である。
【図4】図4(A)は図1のアッパレールにおける4
(A)−4(A)線断面図、図4(B)は案内レールに
おける4(B)−4(B)線断面図である。
【図5】図5(A)は図1のロアレールにおける5
(A)−5(A)線断面図、図5(B)は案内レールに
おける5(B)−5(B)線断面図である。
【図6】図1の駆動ユニットの内部構成の一部を図1の
矢印G方向から見た正面図である。
【図7】上ランナ押動部材とプレートとの関係を示す図
4(A)の矢印J方向から見た斜視図である。
【図8】下ランナ押動部材とプレートとの関係を示す図
5(A)の矢印K方向から見た斜視図である。
【図9】カーテンコントローラの構成及び接続状態を示
す概略ブロック図である。
【図10】本実施例の作用を説明するフローチャートで
ある。
【図11】カーテンスイッチがオンオフされカーテンの
全閉及び全開が指示された場合の駆動端子72E、72
Fの電位の変化を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
10 車両用カーテン装置 14 リヤウインドシールドガラス 70 モータ 72 カーテンコントローラ 84 カーテンスイッチ 86 コントロールユニット 88 モータ駆動回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古越 洋行 静岡県湖西市梅田390番地 アスモ株式 会社内 (56)参考文献 特開 平3−155809(JP,A) 特開 平3−239180(JP,A) 実開 昭60−36789(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47H 5/02 B60J 3/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のウインドシールドガラスに近接し
    て設けられたカーテンを閉止方向または開放方向に移動
    させる駆動手段と、前記カーテンの自動閉止または自動
    開放を指示する指示手段と、前記指示手段によってカー
    テンの自動閉止または自動開放が指示された場合にカー
    テンを閉止する方向または開放する方向に前記駆動手段
    を駆動すると共に、閉止または開放が完了した後に所定
    時間前記駆動方向と逆方向に駆動手段を駆動する駆動制
    御手段と、を有する車両用カーテン開閉装置。
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