JP3242962U - 根緒シート - Google Patents

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Abstract

【課題】三味線や三線の弦を簡単に連結でき、かつ解けたりずれたりしない根緒を提供する。【解決手段】根緒は、柔軟性を有する板状のシート本体に、中子先を係止する孔と、弦を連結するスリット孔を形成し、弦をスリット孔端部とシート端部間に単純に数周巻き付けるだけで重ね巻き状態となり、弦を確実に連結できる。【選択図】図1

Description

本考案は、三味線や三線の中子先に取り付ける根緒に関するものである。
(図7)は既存の三味線の全体斜視図である。三線は三味線より全体的に小さいが基本構造は同様である。三味線は、棹10と四角い胴20を組み合わせ、棹10の後端である中子先11には根緒30が、棹10の先端である天神12には3本の糸巻50が取り付けられ、3本の弦60が根緒30から糸巻50まで下駒70、上駒80を経由し張られている。
(図8)は既存の三味線の根緒周辺の拡大斜視図である。既存の根緒30は組紐でできており、元側31は中子先11に係止し、先側32は3本の紐がループ状となっている。組紐の多くは絹や人絹で作られており、弦60はループ状の先端を避けて中腹部321の紐2本を締め付けるように結び目66をつくり、弦60に張力が掛かると結び目66が締まり解けたりずれたりしないようになっている。
特願2018-45119 特開2018-151447 実用新案登録第3170953
既存の根緒30の弦60の連結方法は、先側のループ状紐の中腹部321の紐2本に弦60の結び目66をつくる必要があるが、弦を結ぶ位置や結び目のつくり方の知識と技術が必要で、初心者にとっては難しい作業であった。
また、弦60の種類によってはすべりやすく、結び目66が弦の張力により解けたりずれたりして弦60の調弦が狂うことがあり、2重結び目67を作ったり弦端に玉結び68を作り、解けたりずれたりするのを防止せねばならないという欠点があり、経験者でも面倒な作業であった。
この考案の目的は前記問題に鑑み、初心者でも簡単に弦と連結でき、弦に張力がかかっても解けたりずれたりしない根緒を提供することにある。
柔軟性のあるシート40に、元側41には中子先11の形状に合わせた中子先孔411を形成し、中子先11に係止し、先側42には弦60の延長線上に表裏貫通したスリット孔43を形成し、スリット孔先側431と端部421の間で弦を単純に数周巻き付けるだけで、スリット先側の弦は自動的に重ね巻き状態となり、弦60に張力がかかるとスリット先側431の内周側の先に巻いた弦に押さえ力が加わりスリット先側431との摩擦力となり、弦が解けたりずれたりしないシート根緒である。
前記のスリット孔43と間隔をあけて、かつ対向して先側端部に表裏貫通したスリット45を設け、スリット孔先側431とスリット元側451の間で弦を単純に数周巻き付けるだけで、スリット孔先側431の弦とスリット元側451の弦は自動的に重ね巻き状態となり、弦60に張力がかかるとスリット先側431の内周側とスリット元側451の内周側の先に巻いた弦に押さえ力が加わりスリット先側431との摩擦力となり、弦が解けたりずれたりしないシート根緒である。重ね巻きの部分が2か所となり摩擦力が増大する。
前記のようにスリット孔43に弦60を通す必要があるが、狭くて弦を通しにくいので、別途弦通し用孔44をスリット孔43につながる位置に形成し、弦の連結作業を容易にするシート根緒である。
本考案のシート根緒は、弦をシート根緒に結び目を付ける必要がなく、単純に数周巻き付けるだけで、張力がかかっても解けたりずれたりすることなく確実に連結できるので、知識や経験のない初心者でも簡単な作業となる。
本考案のシート根緒は、すべりやすい弦でも、弦をシート根緒に数周巻き付けるだけで、張力がかかっても解けたりずれたりすることなく確実に連結できる。
本考案の第1実施形態のシート根緒を三味線に取り付けた状態の斜視図である。 本考案の第1実施形態のシート根緒単体の(a)正面図、(b)側面断面図である。 本考案の第1実施形態のシート根緒を三味線に取り付けた状態の(a)三味線の側面部分断面図、(b)A-Aの部分断面図である。 本考案の第2実施形態のシート根緒を三味線に取り付けた状態の斜視図である。 本考案の第2実施形態のシート根緒単体の(a)正面図、(b)側面断面図である。 本考案の第2実施形態のシート根緒を三味線に取り付けた状態の(a)三味線の側面部分断面図、(b)A-Aの部分断面図である。 既存の三味線の全体斜視図である。 既存の三味線の根緒部周辺の拡大斜視図である。
本考案に係るシート根緒の実施形態としての一例を、以下、図面にしたがって詳細に説明する。なお、同様な構造を持つ三線も適用可能である。
(図1)は三味線に本考案の第1実施形態を応用する場合を示す。シート40は弦の張力がかかった場合、切断したり大きく伸びたりしない強度を持つ材質、厚みが必要だが、同時に弦に張力がかかった場合、三味線胴部側板21の曲線になじんで当接し、さらに稜23で先側42が下駒70に向かって変形するよう適度な柔軟性が必要で、革、人工皮革、軟質プラスチックやゴムが好ましい。シート40の板厚は弦の張力によるが2mm~5mm程度が好ましい。
(図2)は第1実施形態のシート単体図である。シート元側41に中子先の形状に合わせた中子先孔411を形成し、先側42には弦60の延長線上に表裏貫通するスリット孔43を形成する。スリット孔先側431と端部421の間で弦を単純に数回巻き付けるだけで、スリット先側の弦は(図3)に示すように重ね巻き状態となり、弦60に張力がかかっても解けたりずれたりしないシート根緒である。シートの端部421とスリット先側431の距離は、張力によるせん断力に耐えられるよう5mm程度が好ましい。スリット孔の長さは5mm~10mm程度が好ましい。
スリット孔43のスキマは刃物で切断したようなスキマのほとんどない方が好ましいが、弦の太さと同じ程度までは許容される。スキマがなくてもシートの柔軟性で弦は通すことができる。
(図4)(図5)(図6)は三味線に本考案の第2実施形態を応用する場合を示す。先側端部のスリット45の、長さは5mm程度が好ましい。スリット孔先側431とスリット元側451の間隔は5mm程度が好ましい。
スリット45のスキマは刃物で切断したようなスキマのほとんどない方が好ましいが、弦の太さと同じ程度までは許容される。スキマがなくてもシートの柔軟性で弦は通すことができる。
弦通し用孔44のサイズは2mm~3mm程度が好ましい。スリット孔先側431は重ね巻きする部分なので避けた位置とする。
シート40の三味線長手方向の長さは、中子先に装着した状態で、稜23から端部421までの距離は20mm~40mm程度が好ましい。短すぎると弦に張力をかけてもシートの先部が下駒70に向かって変形する度合いが不十分となり、重ね巻き部の弦の張力による押さえ力が不足し解けたりずれたりする原因となる。
シート40の全巾は制限が無いが、張力がかかりシートの先部が下駒70に向かって変形する部分は棹10の巾と同じ程度が好ましい。大きすぎると弦に張力をかけてもシートの先部が下駒70に向かって変形する度合いが不十分となり、重ね巻き部の弦の張力による押さえ力が不足し解けたりずれたりする原因となる。その他の部分は自由にデザインできる。
第1実施形態の弦の連結手順は、最初にシート裏面47の弦通し用孔44から根緒側弦端64を通し、スリット孔先側431に沿うよう移動し、前記弦端をシート表面46から5mmほど出した状態にする。つぎに糸巻側弦端を端部421の外周を回してシート表面46の弦通し用孔44を通し、スリット先側431に移動し、スリット孔先側431と端部421の間でたるまないよう巻きつける。さらにもう1周同様に繰り返すことにより、スリット孔先側431の弦は3重の重ね巻き状態となり、弦60に張力がかかると、スリット孔先側431の内周側に先に巻かれた弦に押さえ力が加わりスリット先側431との摩擦力となり、併せて巻き付けによるその他の部分の弦とシート本体42との摩擦力で弦が解けたりずれたりしなくなる。
第2実施形態の弦の連結手順は、最初にシート裏面47の弦通し用孔44から根緒側弦端64を通し、スリット孔先側431に沿うよう移動し、前記弦端をシート表面46から5mmほど出した状態にする。つぎに糸巻側弦端を端部421の外周を回し、スリット45からスリット元側451に沿うよう移動し、シート表面46の弦通し用孔44を通し、スリット孔先側431とスリット元側451の間でたるまないよう巻きつける。さらにもう1周同様に繰り返すことにより、スリット孔先側431は3重の重ね巻き状態となり、また、スリット元側451は2重の重ね巻き状態となり、弦60に張力がかかると、スリット孔先側431とスリット元側451の内周側に先に巻いた弦に押さえ力が加わりスリット先側431とスリット元側451との摩擦力となり、併せて巻き付けによるその他の部分の弦とシート本体42との摩擦力で弦が解けたりずれたりしなくなる。
前記のように第1実施形態、第2実施形態とも、弦の巻き方向は(図3(a))、(図6(a))の各側面図において時計回りで説明したが、反時計回りでも構わない。すなわち最初にシート表面46の弦通し用孔44から弦端64を通しその後は前記と同じ要領で反対向きに巻き付ける。
三味線中棹の実施例を説明する。シート本体40の材料は牛革を使用し、厚さ5mm、稜23から端部421までの距離は40mm、全長105mm、巾35mm、スリット孔の長さ7mm、スリットの長さ5mm、スリット孔先側431とスリット元側451までの距離5mmとし、各弦を2周巻きつけ、張力をかけたが解けたりずれたりするようなことは見られなかった。
三線の実施例を説明する。シート本体40の材量は牛革を使用し、厚さ3mm、稜23から端部421までの距離は20mm、全長75mm、巾29mm、スリット孔長さ7mm、スリット孔先側431とシート端部421までの距離5mmとし、各弦を2周巻きつけ、張力をかけたが解けたりずれたりするようなことは見られなかった。
10 三味線棹
11 中子先
12 天神
20 三味線胴
21 側板
22 胴表面
23 稜
30 根緒
31 元側
32 先側
321 中腹部
40 シート本体
41 元側
411 中子先孔
42 先側
421 端部
43 スリット孔
431 スリット孔先側
44 弦通し孔
45 スリット
451 スリット元側
46 シート表面
47 シート裏面
50 糸巻
60 弦
64 根緒側弦端
65 糸巻側弦端
66 結び目
67 2重結び目
68 玉結び
70 下駒
80 上駒

Claims (3)

  1. 三味線や三線の中子先と弦を連結する板状の根緒であって、柔軟性を有する板状の本体に、中子先を係止する孔と、弦の延長方向に弦を連結する表裏貫通するスリット孔を形成したことを特徴とするシート根緒。
  2. 前記の根緒において、前記スリット孔と間隔をあけて、かつ対向して先側端部に表裏貫通するスリットを形成したことを特徴とする請求項1記載のシート根緒。
  3. 前記スリット孔とつながり、スリット孔の中子先寄りの位置に、弦の通し孔を形成したことを特徴とする請求項1または請求項2記載のシート根緒。
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