JP3242532B2 - 使い捨て着用物品 - Google Patents
使い捨て着用物品Info
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- Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)
- Orthopedics, Nursing, And Contraception (AREA)
Description
ニングパンツなどの使い捨て着用物品に関する。
て弾性部材を取付け、該部を着用者の脚周りに密着させ
ることは、慣用技術として知られている。また、かかる
技術に基づく着用物品の弾性部材を脚周りの前半分に取
付けた第1弾性部材と、後半分に取付けた第2弾性部材
とにより構成する技術が米国特許第4,897,084
号公報や特開平3−186263号公報によって公知で
ある。これら公知技術を利用すると、脚周り部の前半分
と後半分の各々で異なる条件、例えば弾性部材の種類や
それらの使用本数、間隔、収縮力などについて異なる条
件を採用することができ、それによって着用感や体液の
防漏性に優れた着用物品を得ることができる。
公報が教示するところによれば、使い捨ておむつにおい
て、後区域の幅方向中央に基端を置き、左右脚周りの前
半分のそれぞれに沿うように第1弾性部材をV字型に取
付ける一方、前区域の幅方向中央に基端を置き、左右脚
周りの後半分のそれぞれに沿うように第2弾性部材を逆
V字型に取付け、これら第1および第2弾性部材を股下
区域の前後方向中央部における脚周り近傍で交差させ、
脚周り部をそれら第1弾性部材と第2弾性部材とで囲む
ことができる。
示するところによれば、例えば使い捨ておむつにおい
て、第1弾性部材を各脚周りの前半分に取付け、かつ第
2弾性部材を各脚周りの後半分に取付けて股下区域の前
後方向中央部で第1および第2弾性部材の長さ方向の各
内端を交差させることができる。
による使い捨ておむつにおいて、そのバックシート12
の脚周り部の前半分と後半分とに第1、2弾性部材1
5,16を取付け、それらを股下区域中央部において角
度Aで交差させた一例を示す平面図である。このおむつ
は、二つに折曲して前身頃と後身頃とを重ね合わせる
と、第1、2弾性部材15,16が着用者の脚周りに密
着可能なループを形成することができる。しかし、第
1、2弾性部材15,16は、交差角度Aが小さくなる
と、交差する近傍が脚周りに密着しにくくなり、そこか
ら体液が漏れ易くなるという問題がある。股下区域は、
体液の排泄が集中するところであり、該区域で弾性部材
が交差する着用物品では、その問題を軽視することがで
きない。
収縮力を強めることがある。ところが、そのような手段
は、当該部位の問題を解決する一方で、脚周りの血行を
阻害したり、物品の着用感を損ねるという問題を生じる
から、完全な解決手段にはなり得ない。
に伸縮可能な第3弾性部材を脚周り部の前半分と後半分
とに沿う第1弾性部材と第2弾性部材とに交差するよう
に取付け、これら第1、2、3弾性部材で脚周り部を囲
むことにより前記問題を解決することを課題にしてい
る。
決するために手段とするところは、以下のとおりであ
る。
ックシートと、これら両シートの前後区域間に位置する
股下区域の左右両側に円弧状に凹欠してなる脚周り部に
沿って取付けた弾性部材とを有する使い捨て着用物品を
前提にしている。
脚周り部の主として前半分に沿って実質的に円弧を描く
伸縮性の第1弾性部材と、主として後半分に沿って実質
的に円弧を描き前記第1弾性部材と前記股下区域の前記
前後方向中央部において交差する伸縮性の第2弾性部材
と、前記第1、2弾性部材の各々に前記交差する部位よ
りも外側寄りにおいて交差し、かつ、前記前後方向に伸
縮可能な第3弾性部材とによって構成するとともに、前
記左右脚周り部各々の前記第1弾性部材どうし、および
前記第2弾性部材どうしが前記股下区域において連結
し、これら第1、2、3弾性部材で前記脚周り部を囲む
ことがこの発明の特徴である。
記第1、2弾性部材が弾性リボンからなり、前記第3弾
性部材が前記股下区域の左右両側間に延在する1枚の伸
縮性シートである。
前後方向に伸縮可能な第3弾性部材を第1、第2弾性部
材とそれら両弾性部材の交差部位の近傍で交差させてあ
るから、両部位の交差角度が比較的小さい場合でも、第
3弾性部材の伸縮によって着用物品の脚周り部が着用者
に密着する。
使い捨てのパンツ型おむつを例にとり、添付の図面を参
照しながら説明すると以下のとおりである。
型おむつ1の斜視図であるが、着用者の図示を省略して
ある。おむつ1は、胴周り開口部2と、左右一対の脚周
り開口部3とを有し、各開口部2,3の全周に沿って胴
周り弾性部材4と脚周り弾性部材5とがある。おむつ1
の前後区域6,7を形成する前後身頃は、左右両側のそ
れぞれにおいて重なり合い、接合線9で一体になってい
る。
開き、前後に伸展した状態で示すおむつ1の分解斜視図
である。おむつ1は、その厚み方向が透液性トップシー
ト11と、不透液性バックシート12と、それら両シー
ト11,12間に介在する吸液性コア13とからなり、
トップシート11とバックシート12とはコア13の周
縁から延出する部分が水密に接合し、コア13は、両シ
ート11,12の少なくともいずれか一方に間欠的に接
合している。おむつ1の長手方向は、前後区域6,7
と、それら区域間に介在する股下区域8とによって構成
され、股下区域8の左右両側に弧状の凹欠からなる脚周
り部14がある。バックシート12のトップシート11
と対向している内面には脚周り用の第1、2、3弾性部
材15,16,17がホットメルト接着剤(図示せず)
により取付けてある。第1、2、3弾性部材15,1
6,17は、それぞれが1本または2本以上の弾性リボ
ンからなり、第1、2弾性部材15,16は、少なくと
も脚周り部14に沿う弧状の部分が伸長状態にあり、第
3弾性部材17は、前後方向へ伸長した状態にある。
面図であって、第1、2、3弾性部材15,16,17
の取付け状態を明らかにしている。第1弾性部材15
は、脚周り部14の前半分に位置するもので、着用者の
左脚周り(図の右側の脚周り)から股下区域8を経て右
脚周り(図の左側の脚周り)に延びている。第2弾性部
材16は、脚周り部14の後半分に位置するもので、着
用物の左脚周りから股下区域を経て右脚周りに延びてい
る。第1、2弾性部材15,16は、それぞれ股下区域
のほぼ中央においてU字と逆U字とを描き、該区域8の
左右両側において交差し、交点20,21を形成してい
る。第3弾性部材17は、股下区域8の左右それぞれに
おいて、おむつ1の長手方向に取付けてあり、交点2
0,21それぞれより僅かにおむつ1の側縁へ寄ったと
ころで第1、2弾性部材15,16と交差し、交点2
2,23を形成している。
6,17が取付けてある伸展状態のおむつ1は、長手方
向を二分する中心線X−X(図3参照)に沿ってトップ
シート11を内側に二つに折り重ね、接合線9で接合す
ると、左右の脚周り部14それぞれが脚周り開口部3を
形成するとともに、第1弾性部材15の外端部15A,
15Bと第2弾性部材16の外端部16A,16Bとが
実質的に重なり合い、第1弾性部材15と第2弾性部材
16とで着用者の脚周り方向に伸縮可能なループからな
る脚周り弾性部材5を形成する(図1参照)。ただし、
第1、2弾性部材15,16は、交点20,21とその
ごく近傍の部位で横向きのV字を描き、かかる部位は、
弾性部材が脚周り方向へ延びていないから、脚への密着
が他の部位よりも悪くなる傾向にある。しかし、このお
むつ1では、その脚周り方向の伸縮を補うように第3弾
性部材17が交点20,21の近傍で脚周り方向に伸縮
し、おむつ1を着用者の脚に密着させることができる。
V字の開角が140°以下になると、脚への密着が特に
悪くなるから、そのような小さい開角に対して第3弾性
部材17を適用すると防漏効果が顕著になる。
示する図3と同様な平面図である。図4では、第1弾性
部材15が左脚周り(図の右側の脚周り)の前半分から
股下区域8を経て右脚周り(図の左側の脚周り)の後半
分に延び、第2弾性部材16が右脚周りの前半分から股
下区域8を経て左脚周りの後半分にまで延びて、両弾性
部材15,16が左脚周り部14の近傍で交点20を形
成している。第3弾性部材17は、股下区域8の中央部
において第1、2弾性部材15,16と交差している。
図5では、第1、2弾性部材15,16がX字型を描く
ようにほぼ直線的に取付けてあり、第3弾性部材17が
股下区域8の中央部において第1、2弾性部材15,1
6と交差している。
ート12の平面図である。この例では、おむつ1の前後
方向に伸長した伸縮性シートからなる第3弾性部材17
がバックシート12の内面に貼着してある。おむつ1の
股下区域8は、第3弾性部材17を貼着した広い範囲が
前後方向へ収縮可能であり、着用者の股部に広く密着し
て体液の横漏れを効果的に防止することができる。
ておむつ1のように吸液性コア13を使用する場合に
は、コア13の剛性によって第3弾性部材17の伸縮が
妨げられないように、部材17の取付け位置をコア13
の側縁から外方へ適宜離間させることが必要であって、
その離間距離を好ましくは5mm以上にする。第1、2
弾性部材15,16は、図3乃至6に例示のように、股
下区域8を左から右へと横断することを不可欠とするも
のではなく、股下区域8で切断された状態にあってもよ
く、またそこに存在していなくてもよい。いずれの場合
にも、第1、2弾性部材15,16は、脚周り開口部3
の上方部分に外端部15A,15B,16A,16Bを
有し、脚周り開口部3の下方部分に内端部を有している
のであるが、第1、2弾性部材15,16が股下区域8
を横断するものであるときには、部材15,16がそれ
ぞれの脚周り部14から遠ざかり、おむつ1を左右に二
分する中心線の方向へ進み始める部分をその内端部とい
うことができる。実施例では、この内端部を股下区域8
の前後方向中央部に位置させてあるが、それを前後方向
のいずれか一方へ片寄らせることも可能である。これら
第1、2、3弾性部材15,16,17は、通常バック
シート12の内面に取付けるものであるが、それらをト
ップシート11に取付けたり、第1、2弾性部材15,
16と第3弾性部材17とを互いに異なるシート11ま
たは12に取付けることもできる。
野の慣用素材を使用することができる。それら素材を組
立てるための接合や取付けには、周知の接合技術や熱融
着技術を利用することができる。
周りの前半分と後半分とに取付けた実質的に円弧を描く
第1、第2弾性部材に、前後方向に伸長した第3弾性部
材を交差させて脚周り部を囲み、脚の周り方向への伸縮
性をもたせたから、それら第1、2弾性部材が交差部位
において脚周り方向へ伸縮し難い場合でも、当該部位か
らの体液漏れを防止することができる。
図。
図
の平面図
図。
Claims (2)
- 【請求項1】トップシートと、バックシートと、これら
両シートの前後区域間に位置する股下区域の左右両側に
円弧状に凹欠してなる脚周り部に沿って取付けた弾性部
材とを有する使い捨て着用物品において、 前記弾性部材を前記脚周り部の主として前半分に沿って
実質的に円弧を描く伸縮性の第1弾性部材と、主として
後半分に沿って実質的に円弧を描き前記第1弾性部材と
前記股下区域の前記前後方向中央部において交差する伸
縮性の第2弾性部材と、前記第1、2弾性部材の各々に
前記交差する部位よりも外側寄りにおいて交差し、か
つ、前記前後方向に伸縮可能な第3弾性部材とによって
構成するとともに、前記左右脚周り部各々の前記第1弾
性部材どうし、および前記第2弾性部材どうしが前記股
下区域において連結し、 これら第1、2、3弾性部材で前記脚周り部を囲むこと
を特徴とする前記着用物品。 - 【請求項2】前記第1、2弾性部材が弾性リボンからな
り、前記第3弾性部材が前記股下区域の左右両側間に延
在する1枚の伸縮性シートである請求項1記載の前記着
用物品。
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