JP3241911B2 - ライブラリ装置を共用するデータ処理装置 - Google Patents
ライブラリ装置を共用するデータ処理装置Info
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Description
ータやサーバ等のマルチ・イニシエータ環境でライブラ
リ装置を共用するデータ処理装置に関し、特に、SCS
I装置によりライブラリ装置をホストコンピュータに接
続したデータ処理装置に関する。
サーバ・クライアント・システム等の入出力装置とし
て、大量のデータを保存して利用できるライブラリ装置
が使用されている。このように複数の上位装置で共用さ
れるライブラリ装置のインタフェース装置には、従来、
ホストコンピュータ等のチャネル入出力に準備されたブ
ロック・マルチプレクサ・チャネル・インタフェース装
置(MBCインタフェース装置)が使用されている。
ジングやワークステーションを使用したサーバ・クライ
アント・システムの普及に伴い、ANSI X3.13
1−1986として制定されたSCSI装置(Small Co
mputer System Interface)をライブラリ装置のインタフ
ェースに使用し、システムを構築する上位装置やライブ
ラリ装置の範囲を拡大可能としている。
を示す。上位装置としてのホストコンピュータ100−
1,100−2に対し、ライブラリ装置110がSCS
I装置120により接続されている。この場合、ホスト
コンピュータ100−1,100−2のSCSIコント
ローラ130−1,13−2がイニシエータとなり、ラ
イブラリ装置のSCSIコントローラ180がターゲッ
トとなる。
ストコンピュータ100−1,100−2には、SCS
Iコントローラ130−1,130−2、データ処理部
140−1,140−2、端末処理部150−1,15
0−2及び端末装置160−1,160−2が設けられ
る。一方、ライブラリ装置110にもSCSIコントロ
ーラ180が設けられ、ホスト側にSCSIコントロー
ラ130−1,130−2の間を、8ビットにパリティ
1ビットを加えた9本のデータラインと9本の制御ライ
ンから成るSCSIバス120で接続している。
うなSCSI装置を用いて複数のホストコンピュータに
ライブラリ装置を接続した場合、ホストコンピュータの
一つがライブラリ装置を使用していたならば、他のホス
トコンピュータが使用したくともライブラリ装置のSC
SIコントローラによりビジイとしてはじかれてしま
う。
トローラをターゲットして使用中のホストコンピュータ
が何らかの原因でハングアップしてしまった場合、他の
ホストコンピュータが使用したくともビジイが返ってく
るだけで、バスリセットを行うまで何も処理することが
できなかった。図14は、ホストコンピュータのハング
アップでSCIS装置が使用不可になる様子を示してい
る。まず14(A)はホストコンピュータ100−1,
100−2が何も処理を行っていない状態である。
ュータ100−2にライブラリ装置に対する入出力要求
が起きると、ホストコンピュータ100−2はターゲッ
トとなるライブラリ装置110のSCSIコントローラ
180を占有し、入出力処理を開始する。この状態でホ
ストコンピュータ100−2が図14(C)のように、
何らかの原因によってハングアップしていまい、処理を
中断してしまったとする。ターゲットとなっているライ
ブラリ装置110のSCSIコントローラ180は処理
中断の信号を受けとることがないため、ハングアップし
たホストコンピュータ100−2が処理を続行している
ものと判断し、図14(D)に示すように、ホストコン
ピュータ100−1から要求に対しビジイを返して拒否
する。
は、他のホストコンピュータの異常によるハングアップ
と判断し、ホストコンピュータ100−1に設けている
SCSIコントローラからリセット信号を他の全てのS
CSIコントローラに送り、強制的に初期状態に戻すバ
スリセットを掛けることが考えられる。しかしながら、
サイズの大きなデータを正常に長時間送受信している場
合に、他のホストコンピュータが、SCSIバスを占有
しているホストコンピュータのハングアップで不法に占
有されていると勘違いしてバスリセットを掛けると、強
制的な転送中断によりデータを破壊してしまう恐れがあ
った。
してライブラリ装置が接続されている場合、サーバより
大量のデータがライブラリ装置へ転送される場合が多
く、このような時は、3〜4時間以上に亘ってライブラ
リ装置が占有されることはめずらしいことではない。本
発明の目的は、上位装置の異常によるライブラリ装置に
対するSCSI装置の不法な占有の有無を検出して適切
な対応措置が取れるようにしたライブラリ装置を共有す
るデータ処理装置を提供するものである。
図である。まず本発明は、複数の上位装置10の配下に
設けられ、入出力装置として共用されるライブラリ装置
12の間を下位インタフェース装置14で接続してデー
タをやり取りするデータ処理装置を対象とする。
は、上位装置12側をイニシエータ、ライブラリ装置1
2をターゲットとするSCSIバスとSCSIコントロ
ーラで構成されたSCSI装置を使用する。このような
ライブラリ装置を共用するデータ処理装置として本発明
は、複数の上位装置10間を上位通信装置18で接続し
てライブラリ装置12の使用状態に関する情報を相互に
やり取り可能とし、且つ複数の上位装置10の各々に、
上位通信装置18を使用して取得した前記ライブラリ装
置12の使用状態に応じて必要な処理をSCSI装置1
4に指示する監視制御手段40を設けたことを特徴とす
る。
40は、他の上位装置10によるライブラリ装置12の
不法な占有を認識した際に、下位インタフェース装置1
4に占有状態のリセットを指示する。監視制御手段40
は、ライブラリ装置12に対する入出力要求の発生時
に、現在、ライブラリ装置12を占有中の他の上位装置
が同一媒体をアクセス中か否か判断する。
他の上位装置に対し割込要求を行って割込許可を受けた
場合に、同一媒体に対する入出力要求を割込みでライブ
ラリ装置に行う。また監視制御手段40は、ライブラリ
装置12を占有中に他の上位装置から同一媒体をアクセ
スするための割込要求を受けた際に、同一媒体の処理を
継続する場合は他の上位装置に割込不許可を応答し、処
理を終了する場合は割込許可を応答する。
らの転送要求を受けた際に、ライブラリ装置12に対す
る自己の使用状態を示す情報を送信する。また上位通信
装置18は、ライブラリ装置12に対し入出力要求を行
うごとに、自己の使用状態を示す情報を他の全ての上位
装置10に転送するようにしてもよい。
置10を通信端末として相互に接続した通信ネートワッ
クを使用してもよいし、専用の通信ネートワックを使用
してもよい。本発明の上位装置10は、1又は複数のク
ライアント装置と複数のサーバ装置をネットワークで接
続したサーバ・クライアント・システムのサーバ装置で
ある。また上位装置10は、ライブラリ装置12を共通
の入出力システムとしたホストコンピュータであっても
よい。
再生装置、複数の記憶媒体を格納したセルブロック、記
録再生装置とセルブロックとの間で記憶媒体を運搬して
交換するチェンジャ機構を少なくとも備える。ライブラ
リ装置12は、記憶媒体として磁気テープカットリッジ
を使用した磁気テープ・ライブラリ・システムや、光デ
ィスク・カートリッジを用いた光ディスク・ライブラリ
・システムを用いることができる。
サーバやホストコンピュータ等のイニシエータとして機
能する上位装置が共用するSCSI装置の状態を、ネッ
トワーク等を用いて互いに認識することができる。この
ためSCSI装置からのビジイ応答に対し他の上位装置
が常に処理を行っているかハングアップしているかの状
況を正確に検出し、ハングアップについてはバスリセッ
トで不法な占有を解除できる。また長時間に亘るデータ
転送によるビジイにつき、誤ってハングアップと判断し
てバスリセットしてしまう不都合も回避できる。
ント・システムの実施例を示す。図2のサーバ・クライ
アント・システムにあっては、ネットワーク18に対し
5台のクライアント16−1〜16−5と、2台のサー
バ10−1,10−2を接続している。ネットワーク1
8の両端には終端抵抗20−1,20−2が設けられて
いる。
力装置としてライブラリ装置12を設けている。このサ
ーバ10−1,10−2に対するライブラリ装置12の
接続に、本発明にあってはSCSI装置を使用してい
る。SCSI装置はサーバ10−1,10−2のそれぞ
れにSCSIコントローラ24−1,24−2を設ける
と共に、ライブラリ装置12にもSCSIコントローラ
26を設け、SCSIコントローラ24−1,24−2
および26間をSCSIバス14で接続している。
3.131−1986に準拠した装置が使用される。こ
のサーバ・クライアント・システムにあっては、サーバ
10−1,10−2がクライアント16−1〜16−5
のいずれかからのネットワーク18による要求を受けて
ライブラリ装置12に対するデータの入出力を実行す
る。
けているSCSIコントローラ24−1,24−2がイ
ニシエータとなり、ライブラリ装置12に設けているS
CSIコントローラ26がターゲットとなる。勿論、S
CSIコントローラにおけるイニシエータおよびターゲ
ットの機能は固定的なものではなく、例えばライブラリ
装置12側からサーバ10−1,10−2にもし処理を
要求するような場合は、逆にライブラリ装置12のSC
SIコントローラ26がイニシエータ、サーバ10−
1,10−2側のSCSIコントローラ24−1,24
−2がターゲットとなる。
バ10−1,10−2側がイニシエータ、ライブラリ装
置12側がターゲットとなる。SCSIバス14は8本
のデータライン、1本のデータ用パリティライン、およ
び9本の制御ラインから構成されている。SCSIバス
14の中の制御ラインの信号は次のようになる。
エスト信号REQ,アクノリジ信号ACK データバスの使い方を決めるメッセージ信号NSG,
セレクト信号SEL,コントロール/データ信号(C/
D),入力/出力信号(I/O) ビジイ信号BSY,アテンション信号ATN及びリセ
ット信号RSTなどのその他の信号 SCSIバス14のフェーズはバスフリー・フェーズ,
アビトレーション・フェーズ,セレクション・フェーズ
および情報転送フェーズの4つのフェーズから構成され
る。
をどの装置も使っていない初期状態である。アビトレー
ション・フェーズはSCSIバス14の使用権を決める
フェーズで、バスフリー・フェーズのみから入る。セレ
クション・フェーズはアビトレーションに勝ったイニシ
エータがこれから使おうとするターゲットを選択するフ
ェーズである。
テータス,メッセージの4つのフェーズをもち、予め定
めたコマンドコードとパラメータリストでなる合計6バ
イトのコマンド・デスクリプタ・ブロックを使用してデ
ータ転送を実行する。リセット信号RSTは全てのSC
SIコントローラからいつでも送ることができる。リセ
ット信号RSTを検出した全てのSCSIコントローラ
は、SCSIバスの使用をやめることになる。
をやめるリセットには、ハードリセットとソフトリセッ
トの2種類がある。ハードリセットはリセット信号RS
T信号を検出すると初期状態に戻す。ソフトリセットの
場合にはリセット信号RSTを検出したときに、そのと
きの状態や実行中のコマンドをどこまで実行したかを記
憶したままバスを解放する。本発明で使用するリセット
機能は、ハードリセットでもよいしソフトリセットでも
よい。
システムを示したもので、この場合には単にホストコン
ピュータ10−1,10−2の配下に、共用する入出力
装置としてライブラリ装置12を設けている。ホストコ
ンピュータ10−1,10−2のそれぞれにはイニシエ
ータとして機能するSCSIコントローラ24−1,2
4−2が設けられ、またライブラリ装置12にはターゲ
ットとして機能するSCSIコントローラ26が設けら
れる。
2,26をSCSIバス14で接続している。ホストコ
ンピュータ10−1,10−2間の通信ネットワーク1
8としては、専用ネットワークとして例えばRS232
Cを設けている。この図3のシステム構成においても、
図2に示したサーバ・クライアント・システムにおける
サーバ10−1,10−2とライブラリ装置12の関係
がそのまま用いられている。
テムに設けられたサーバ10−1,10−2のハードウ
ェア構成を示している。図4において、例えばサーバ1
0−1側を例にとると、内部にプロセッサ・エレメント
22−1を設けている。プロセッサ・エレメント22−
1は主記憶装置28−1,主記憶制御装置30−1,C
PU32−1,チャネル・プロセッサ34−1で構成さ
れる。
ャネルにはSCSIコントローラ24−1が接続されて
いる。またチャネル・プロセッサ34−1の他のチャネ
ルにはデータ端末装置36−1およびネットワーク18
が接続される。サーバ10−2も同様に、プロセッサ・
エレメント22−2を備える。プロセッサ・エレメント
22−2は主記憶装置28−2,主記憶制御装置30−
2,CPU32−2およびチャネル・プロセッサ34−
2で構成される。
の1つにはSCSIコントローラ24−2が接続され、
また他のチャネルにはデータ端末装置36−2およびネ
ットワーク18が接続される。サーバ10−1,10−
2に設けられたSCSIコントローラ24−1,24−
2はSCSIバス14を介して、ライブラリ12に設け
たSCSIコントローラ26と接続される。
1,10−2のSCSIコントローラ24−1,24−
2はイニシエータとして機能し、ライブラリ装置12の
SCSIコントローラ26はターゲットとして機能す
る。またSCSIコントローラ24−1,24−2,2
6には、予め定めたIDが割り当てられている。SCS
I装置にあっては、最大で8台のSCSIコントローラ
を接続することができ、IDも#0〜#7を使用するこ
とができる。
おける優先順位を決めるもので、最高位がID#7で最
低位がID#0となっている。図4の場合にはSCSI
コントローラが3台であることから、例えばSCSIコ
ントローラ24−1にID#7を割り当て、SCSIコ
ントローラ24−2にID#6を割り当て、SCSIコ
ントローラ26にID#5を割り当てる。
れるサーバ10−1,10−2の処理機能を示してい
る。図5において、例えばサーバ10−1を例にとる
と、プロセッサ・エレメント22−1によって本発明の
監視制御手段として機能する他のサーバ10−2のライ
ブラリ装置12に対する使用状態を監視して制御するス
テータスチェック部40−1が設けられる。
部44−1およびネットワーク制御部46−1が設けら
れる。更に、データ端末装置36−1に対する処理部と
して端末処理部45−1を設けられる。SCSIコント
ローラ24−1はプロセッサ・エレメント22−1にお
けるデータ処理部42−1による入出力制御を受ける。
この入出力制御中に、ステータスチェック部40−1に
よる他のサーバ10−2のライブラリ装置12に対する
使用状態の検出結果に基づく必要な処理を受ける。
ク制御部46−1は、他のサーバ10−2およびクライ
アントとの間のデータ通信を行う。監視制御手段として
機能するステータスチェック部40−1は、ネットワー
ク18を利用して他のサーバ10−2のデータ処理部4
2−2によるSCSIコントローラ24−2を使用した
ライブラリ装置12に対するアクセス状態を認識するこ
とができる。
サーバにおけるライブラリ装置12の使用状態の検出
は、ステータスチェック部40−1側から他のサーバ1
0−2に対し割込みをかける必要な情報を転送させる第
1実施例と、データ処理部40−1でライブラリ装置1
2に対する入出力要求を行うごとに状態を他のサーバの
全てに転送する第2実施例とがある。
ト22−2についても同様に、ステータスチェック部4
0−2,データ処理部42−2,ネットワーク制御部4
6−2および端末処理部45−2で構成される。図6は
本発明のライブラリ装置12のハードウェア構成と機構
構造の概略を示している。
出力制御部48が設けられる。入出力制御部48はター
ゲットとして機能するSCSIコントローラ26,プロ
セッサ50,ドライブコントローラ52,およびチェン
ジャコントローラ56で構成される。プロセッサ50は
SCSI装置を使用した上位のサーバからのコマンドを
受領し、コマンドに従ってドライブコントローラ52に
よるデータの読み書き、およびチェンジャコントローラ
56による記憶媒体の運搬制御を行う。
イブユニット54が設けられる。ドライブユニット54
は磁気テープ装置や光ディスク装置などのドライブを1
または複数台内蔵している。チェンジャコントローラ5
6の配下に設けられたチェンジャ58は、ロボットハン
ド60を備えた運搬ロボット機構である。
置されたセルブロック62に収納されている磁気テープ
カートリッジ,光ディスクカートリッジなどの記憶媒体
64−1〜64−6の中からコマンドにより指定された
媒体をロボットハンド60によりピックアップし、ドラ
イブユニット54に運搬して内部のドライブにローディ
ングし、ドライブコントローラ52によるリード動作ま
たはライト動作を行わせる。
またはライト動作が済むと、ドライブコントローラ52
によるアンロード指示により処理済みの媒体カートリッ
ジがドライブユニット54が排出されることから、これ
をロボットハンド60でピックアップし、セルブロック
62の元に位置に戻す。図7は図6に示したライブラリ
装置12の処理機能を示している。入出力制御部48に
は、図6に示したプロセッサ50,ドライブコントロー
ラ52およびチェンジャコントローラ56によってデー
タ処理部66,ドライブコントロール部68,チェンジ
ャコントロール部70およびセンサチェック部72の各
機能が実現される。
26を経由して上位のサーバから受領したコマンドを解
読し、ドライブコントロール部68またはチェンジャコ
ントロール部70に動作を指示する。データ処理部66
が通常のリードライト処理で受けるコマンドは次のよう
になる。 媒体カートリッジをセルブロック62からドライブユ
ニット54に運搬するムーブコマンド 運搬した媒体カートリッジをドライブユニット54に
ローディングするロードコマンド ローディングした媒体カートリッジのリードまたはラ
イトを指示するリード/ライトコマンド ドライブユニット54から媒体カートリッジを排出さ
せるアンロードコマンド 排出された媒体カートリッジをセルブロック62の元
の位置に戻すムーブコマンド この実施例でドライブコントロール部68はドライブユ
ニット54に設けた2つのドライブ76−1,76−2
を制御する。センサチェック部72に対しては複数のセ
ンサ74−1〜74−nが設けられる。
ェンジャ58の媒体運搬制御の位置検出センサ、セルブ
ロック62における媒体カートリッジの有無を検出する
センサ、ドライブユニット54における媒体の挿入,ロ
ーディング,イジェクトなどを示すセンサ、チェンジャ
58におけるロボットハンド60の移動位置を検出する
センサ、などの各種のセンサがある。
2としては、例えば富士通株式会社製のF6455磁気
テープライブラリシステム、F6456磁気テープライ
ブラリ装置、あるいはF7445光ディスクライブラリ
システムなどを用いることができる。勿論、これらのラ
イブラリシステムに限定されず、SCSI装置が使用可
能であれば適宜のライブラリ装置を使用することができ
る。
例における処理動作を示したフローチャートである。こ
の第1実施例はサーバとして機能するホストコンピュー
タ10−1でライブラリ装置12に入出力要求を行った
際にSCSIバスのビジイ応答を受けた場合、他のホス
トコンピュータ10−2に対し割込みにより使用状態の
データ転送を要求するようにしたことを特徴とする。
ピュータ10−1が入出力要求のためにコマンドを発行
する。このコマンド発行に対しホストコンピュータ10
−1に設けているSCSIコントローラ24−1はSC
SIバス14がフリー状態にあることを確認した後、自
己のID#7とビジイ信号BSYをSCSIバス14に
出力して占有する。
使用したいターゲットであるライブラリ装置12のSC
SIコントローラ26を選択する。即ち、イニシエータ
としてのSCSIコントローラ24−1はまず一定時
間、ビジイ信号BSYとセレクト信号SELを立てた
後、ビジイ信号をオフとし、選択したいターゲットとし
てのライブラリ装置12に設けているSCSIコントロ
ーラ26のID#5を出力してからビジイ信号BSYを
オフする。
26は、SCSIバス14のビジイ信号BSYがオフと
なったタイミングで自己のID#5が立っていることを
認識すると、ビジイ信号BSYを出力して応答する。こ
のSCSIコントローラ26からのビジイ信号BSYに
よる応答をSCSIコントローラ24−1が確認したら
SEL信号をオフしてセレクション・フェーズを終了す
る。
マンド・フェーズに入り、占有状態にあるSCSIバス
14を通じてSCSIコントローラ26にコマンドコー
ド・パラメータリストを送り、ライブラリ装置12を使
用したライト動作またはリード動作を行う。このデータ
転送フェーズにあっては、ホストコンピュータ10−1
側からコマンドを発行してからライブラリ装置12側よ
り応答があるまでに時間を要する場合には、ディスコネ
クト処理を行う。
ローラ26よりイニシエータからの命令を実行するのに
時間がかかるような場合には、接続を一旦切り離し、ラ
イブラリ装置12側での処理が終了した段階で再接続し
て次の処理を行うようになる。図8のステップS2にお
いては、ホストコンピュータ10−1からライブラリ装
置12に対し正常にコマンドが発行されて正常終了した
場合にはステップS3に進み、正常終了となる。
た場合、他のホストコンピュータ10−2が既にSCS
Iバス14を使用しておりビジイ応答が返った場合に
は、ステップS4に進む。ステップS4で他のホストコ
ンピュータ10−2で使用中でなかった場合には、ホス
トコンピュータ10−1の異常動作があったものとして
ステップS5で異常終了となる。
0−2が使用中であった場合にはステップS6に進み、
使用状態のデータ取得処理を実行する。この使用状態の
データ取得処理はまずネットワーク18を使用して、ラ
イブラリ装置12を使用しているホストコンピュータ1
0−2に対し使用状態データ転送のための割り込み要求
76を発行する。
ピュータ10−2は割込動作を開始し、ステップS10
0で、現在、自分が使用しているSCSI装置の使用状
態、即ちコマンドやステータスなどを使用状態データと
して割込要求元のホストコンピュータ10−1に転送す
る。このようにしてステップS6で使用状態データを他
のホストコンピュータ10−2から受領したホストコン
ピュータ10−1は、ステップS7で他のホストコンピ
ュータ10−2が正常に動作中か否かチェックする。
が何らかの異常によりハングアップしていたような場合
には、ステップS6においてホストコンピュータ10−
2からの使用状態データを取得できないことから、ステ
ップS7は正常動作中ではないと判断してステップS8
に進み、占有されているSCSI装置を解放する。即
ち、ホストコンピュータ10−1のSCSIコントロー
ラ24−1に対しリセット信号RSTの出力を指示し、
他の全てのSCSIコントローラ24−2,26でリセ
ット信号RSTを検出すると、SCSIバス14の使用
を強制的に解除するようになる。
置を解放した後、ステップS9で、ステップS1で発生
したコマンド発行に基づく処理をライブラリ装置12に
対し行い、一連の動作をステップS10で終了する。一
方、ステップS7で他のホストコンピュータ10−2が
正常動作中であった場合にはステップS11に進み、他
のホストコンピュータ10−2で現在処理中の媒体カー
トリッジの条件が、現在、ホストコンピュータ10−1
のコマンド発行の対象としている処理媒体の条件に一致
しているか否かチェックする。
で処理している媒体と同一媒体か否かチェックする。同
一媒体でなければステップS12に進み、一連の処理を
終了し、SCSI装置の処理終了待ちとなる。処理媒体
が同一媒体であった場合にはステップS13に進み、同
一媒体を現在使用しているホストコンピュータ10−2
に対し同一媒体を使用する旨の割込要求を発行する。
込要求を受けた他のホストコンピュータ10−2は割込
処理を起動し、ステップS200で同一媒体につき更に
自分自身が処理を継続するか否かチェックする。処理継
続であれば、ステップS201でホストコンピュータ1
0−1に対し割込不許可を応答する。一方、自分自身で
の処理継続でなければ、ステップS202でホストコン
ピュータ10−1に対し割込許可を発行する。
ンピュータ10−2はドライブからセルブロックに媒体
を戻すためにアンロードコマンドとムーブコマンドを発
行するが、この場合にはホストコンピュータ10−1の
割込み的な処理に引き渡すことから、これ以降のコマン
ド発行は行わずに処理を終了する。ステップS13で割
込要求を行ったホストコンピュータ10−1は、ステッ
プS14で他のホストコンピュータ10−2からの割込
応答が割込許可か否かチェックする。
み、処理待ちのために処理を終了する。割込許可であっ
た場合にはステップS16に進み、ライト処理またはリ
ード処理を直ちに行う。即ち、通常の入出力処理にあっ
ては、セルブロックからドライブに媒体を運搬するムー
ブコマンドの発行、運搬終了ステータスから知った時点
でのロードコマンドの発行、を経てリードコマンドまた
はライトコマンドを発行するものであるが、この場合に
は既にホストコンピュータ10−2側の処理で媒体がド
ライブに読み書き可能状態にセッティングされているこ
とから、直ちにリードコマンドを発行することができ
る。
したならばアンロードコマンドおよびムーブコマンドを
順次発行して、処理の済んだ媒体をセルブロックの元の
位置に戻し、ステップS17で一連の処理を終了する。
図9は図8に示した第1実施例の処理において、ホスト
コンピュータ10−2がハングアップした場合の手順を
示している。
がライブラリ装置12のSCSIコントローラ26を占
有した状態で何らかの事情によりハングアップした状態
を示す。この状態でホストコンピュータ10−1からラ
イブラリ装置12のSCSIコントローラ26に処理要
求を行っても、ビジイ応答となって要求は拒否される。
9(B)に示すようにネットワーク18を使用して、ハ
ングアップしているホストコンピュータ10−2に対し
SCSI装置の使用状態に関するデータ転送を要求す
る。このデータ転送の要求に対し、もしホストコンピュ
ータ10−2がハングアップしていたならば、図9
(C)に示すようにホストコンピュータ10−1側から
ライブラリ装置12のSCSIコントローラ26に強制
的にリセット信号RSTを出力してバスリセットを掛
け、ライブラリ装置12を解放する。
(D)に示すように、ホストコンピュータ10−1から
の要求はライブラリ装置12のSCSIコントローラ2
6で受け入れられ、SCSIコントローラ26を占有し
てホストコンピュータ10−1が入出力処理を行うこと
ができる。図10は本発明のデータ処理装置における第
2実施例の処理動作を示したフローチャートである。こ
の第2実施例にあっては図11に示すように、例えばホ
ストコンピュータ10−1でライブラリ装置12に入出
力要求を行うごとに、ステップS100でSCSI装置
に関する使用状態データを他の全てのホストコンピュー
タ例えばホストコンピュータ10−2〜10−5に転送
するようにしたことを特徴とする。
0−5のそれぞれは、他の全てのホストコンピュータご
とにSCSI装置の使用状態データの格納領域を備えて
おり、ライブラリ装置に対する入出力要求でビジイ応答
となった場合には、この使用状態の格納情報を調べるこ
とで他のホストコンピュータにおけるSCSI装置の使
用状態を認識して、バスリセットや処理媒体が同一か否
かの識別に基づく割込処理を行うことができる。
1で入出力要求が発生した場合の処理を示しており、ま
ずステップS1で他のホストコンピュータ10−2より
転送されているSCSI装置の使用状態データをチェッ
クする。その結果、ステップS2で他のホストコンピュ
ータ10−2で使用中でなかった場合には、ステップS
3に進み、SCSI装置を占有した入出力処理を行い、
ステップS4で正常終了となる。
ュータ10−2で使用中にあることを認識した場合に
は、ステップS5に進み、処理媒体の条件があっている
か否か、即ちホストコンピュータ10−1が使用しよう
とする媒体と同一媒体をホストコンピュータ10−2が
使用しているか否かチェックする。同一媒体でなければ
ステップS6に進んで処理を終了し、ホストコンピュー
タ10−2の処理終了待ちとなる。
S7に進み、他のホストコンピュータ10−2に対し同
一媒体を使用するための割込要求を発行する。この割込
要求を受けて他のホストコンピュータ10−2の割込処
理が起動し、ステップS200で、自分自身が現在処理
中の媒体について処理を継続するか否かチェックする。
込不許可を応答する。処理を継続しなければ、ステップ
S202で割込許可を応答する。ステップS7で割込要
求を行ったホストコンピュータ10−1にあっては、ス
テップS8で他のホストコンピュータ10−2からの割
込許可,不許可をチェックし、割込不許可であれば、ス
テップS9で処理を終了してホストコンピュータ10−
2による処理終了待ちとなる。
現在、ライブラリ装置12のドライブにセットされてい
る媒体を対象に、リードコマンドまたはライトコマンド
を発行してリード処理またはライト処理を行い、リード
動作またはライト動作の終了応答を得るとムーブコマン
ドを発行してドライブから媒体をセルブロックの元の位
置に戻し、一連の処理をステップS11で終了する。
ト・システムおよびマルチ・ホストコンピュータ・シス
テムで使用されるライブラリ装置を例にとっているが、
本発明はこれに限定されず、複数の上位装置でライブラ
リ装置を共用し、上位装置とライブラリ装置の間をSC
SI装置で接続するのであれば適宜のシステムについて
そのまま適用することができる。
定は受けない。更に、ライブラリ装置に限らず、大量印
刷専用のプリンタ装置、大容量記憶装置等を複数の上位
装置の配下に設けて共用する場合においても、同様の効
果が得られることは言うまでもない。
ば、複数のイニシエータでターゲットを共用する場合
に、各イニシエータが現在、ターゲットを占有している
他のイニシエータの状態を認識することができるため、
例えばイニシエータのハングアップによる占有について
は大量データの長時間転送による占有と明確に区別した
安全なバスリセットを行うことができる。
ータにおけるターゲット側の処理状態たとえばライブラ
リ装置における処理中の媒体が判るため、もし他のイニ
シエータが処理している媒体と同一媒体に対し入出力要
求を行っている場合には、割込みによりライブラリ装置
における媒体移動を最小限に抑えることができ、これに
よってイニシエータによるターゲット側のライブラリ装
置に対する処理性能を向上することができる。
本発明の実施例構成図
例構成図
ック図
機構構造を示した説明図
ック図
たフローチャート
を示した説明図
したフローチャート
状態データ転送処理を示した説明図
を示した説明図
Claims (14)
- 【請求項1】複数の上位装置と、 前記複数の上位装置(10)の配下に設けられ、入出力
装置として共用されるライブラリ装置(12)と、 前記複数の上位装置(10)と前記ライブラリ装置(1
2)の各々にインタフェース制御装置を設けると共に各
インタフェース制御装置をインタフェースバスで接続し
て情報及びデータをやり取りする下位インタフェース装
置(14)と、 前記複数の上位装置(10)間を接続し、前記ライブラ
リ装置(12)の使用状態に関する情報をやり取りする
上位通信装置(18)と、 前記複数の上位装置(10)の各々に設けられ、前記上
位通信装置(18)を使用して取得した前記ライブラリ
装置(12)の使用状態に応じて必要な処理を前記下位
インタフェース装置(14)に指示する監視制御手段
(40)と、を設けたことを特徴とするデータ処理装
置。 - 【請求項2】請求項1記載のデータ処理装置に於いて、
前記下位インタフェース装置(14)は、前記複数の上
位装置(10)をイニシエータ、前記ライブラリ装置
(12)をターゲットとして各々にSCSIコントロー
ラを設けると共に、各SCSIコントローラをSCSI
バスで接続したSCSI装置を使用することを特徴とす
るデータ処理装置。 - 【請求項3】請求項1記載のデータ処理装置に於いて、
前記監視制御手段(40)は、他の上位装置(10)に
よる前記ライブラリ装置(12)の不法な占有を認識し
た際に、前記下位インタフェース装置(14)に占有状
態のリセットを指示することを特徴とするデータ処理装
置。 - 【請求項4】請求項1記載のデータ処理装置に於いて、
前記監視制御手段(40)は、前記ライブラリ装置(1
2)に対する入出力要求の発生時に、現在、ライブラリ
装置(12)を占有中の他の上位装置が同一媒体をアク
セス中か否か判断し、同一媒体のアクセス中であった場
合には、他の上位装置に対し割込要求を行って割込許可
を受けた場合に、前記同一媒体に対する入出力要求を割
込みで前記ライブラリ装置に行うことを特徴とするデー
タ処理装置。 - 【請求項5】請求項4記載のデータ処理装置に於いて、
前記監視制御手段(40)は、ライブラリ装置(12)
を占有中に他の上位装置から同一媒体をアクセスするた
めの割込要求を受けた際に、同一媒体の処理を継続する
場合は他の上位装置に割込不許可を応答し、処理を終了
する場合は割込み許可を応答することを特徴とするデー
タ処理装置。 - 【請求項6】請求項1記載のデータ処理装置に於いて、
前記上位通信装置(18)は、他の上位装置(10)か
らの転送要求を受けた際に、前記ライブラリ装置(1
2)に対する自己の使用状態を示す情報を送信すること
を特徴とするデータ処理装置。 - 【請求項7】請求項1記載のデータ処理装置に於いて、
前記上位通信装置(18)は、前記ライブラリ装置(1
2)に対し入出力要求を行うごとに、自己の使用状態を
示す情報を他の全ての上位装置(10)に転送すること
を特徴とするデータ処理装置。 - 【請求項8】請求項1記載のデータ処理装置に於いて、
前記上位通信装置(18)として、複数の上位装置(1
0)を通信端末として相互に接続した通信ネートワック
を使用することを特徴とするデータ処理装置。 - 【請求項9】請求項1記載のデータ処理装置に於いて、
前記上位通信装置(18)として、複数の上位装置(1
0)を接続する専用の通信ネートワックを使用すること
を特徴とするデータ処理装置。 - 【請求項10】請求項1記載のデータ処理装置に於い
て、前記複数の上位装置(10)は、1又は複数のクラ
イアント装置と複数のサーバ装置をネットワークで接続
したサーバ・クライアント・システムのサーバ装置であ
ることを特徴とするデータ処理装置。 - 【請求項11】請求項1記載のデータ処理装置に於い
て、前記複数の上位装置(10)は、前記ライブラリ装
置(12)を共通の入出力装置としたホストコンピュー
タであることを特徴とするデータ処理装置。 - 【請求項12】請求項1記載のデータ処理装置に於い
て、前記ライブラリ装置(12)は、1又は複数の記録
再生装置、複数の記憶媒体を格納したセルブロック、前
記記録再生装置とセルブロックとの間で記憶媒体を運搬
して交換するチェンジャ機構を少なくとも備えたことを
特徴とするデータ処理装置。 - 【請求項13】請求項1記載のデータ処理装置に於い
て、前記ライブラリ装置(12)は、記録媒体として磁
気テープカートリッジを使用することを特徴とするデー
タ処理装置。 - 【請求項14】請求項1記載のデータ処理装置に於い
て、前記ライブラリ装置(12)は、記録媒体として光
ディスクカートリッジを使用することを特徴とするデー
タ処理装置。
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