JP3241766B2 - 透湿シート及びその製造方法 - Google Patents
透湿シート及びその製造方法Info
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- JP3241766B2 JP3241766B2 JP30506491A JP30506491A JP3241766B2 JP 3241766 B2 JP3241766 B2 JP 3241766B2 JP 30506491 A JP30506491 A JP 30506491A JP 30506491 A JP30506491 A JP 30506491A JP 3241766 B2 JP3241766 B2 JP 3241766B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、使い捨ておむつや生理
用ナプキン等の防漏シート、または商品や荷物の梱包用
シート等に用いられる透湿シート及びその製造方法に関
する。
用ナプキン等の防漏シート、または商品や荷物の梱包用
シート等に用いられる透湿シート及びその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、使い捨ておむつや生理用ナプキ
ン等の吸収性物品は、尿等の液を吸収する吸収体と、該
吸収体の表面を覆い肌に当てられる表面シートと、上記
吸収体の裏面を覆い液漏れを防ぐ防漏シートとを具備し
て構成されている。かかる防漏シートは、液不透過性で
あることから、そのままでは被着用者の「むれ」や「か
ぶれ」が生じるおそれがあるため、該防漏シートとして
透湿性のシート(透湿シート)が用いられているものが
ある。
ン等の吸収性物品は、尿等の液を吸収する吸収体と、該
吸収体の表面を覆い肌に当てられる表面シートと、上記
吸収体の裏面を覆い液漏れを防ぐ防漏シートとを具備し
て構成されている。かかる防漏シートは、液不透過性で
あることから、そのままでは被着用者の「むれ」や「か
ぶれ」が生じるおそれがあるため、該防漏シートとして
透湿性のシート(透湿シート)が用いられているものが
ある。
【0003】このような透湿性のシートには、種々のも
のがあるが、延伸法により延伸した樹脂シートもその一
つである。かかるシートは、使い捨て吸収性物品として
使用しうる程の低価格であり、シート面に対して所定の
クッションを与えるとともに、柔軟性の点においても、
優れている。また、近年、不織布と透湿性のシートを複
合した透湿シートを、おむつの防漏シートとして用いて
いるものもある。
のがあるが、延伸法により延伸した樹脂シートもその一
つである。かかるシートは、使い捨て吸収性物品として
使用しうる程の低価格であり、シート面に対して所定の
クッションを与えるとともに、柔軟性の点においても、
優れている。また、近年、不織布と透湿性のシートを複
合した透湿シートを、おむつの防漏シートとして用いて
いるものもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た透湿シートは、シート面に体圧等の圧力が加わわった
際に、該圧力に対する反発弾性(回復力)が充分でな
く、着用時における快適性に劣るという問題点がある。
特に、使い捨ておむつ等の身体に装着する防漏シートと
して用いる場合には、おしりを床につけたり、ぶつけた
りした際に人体に対するショックを和らげるような、所
定の反発弾性を有することが望ましい。
た透湿シートは、シート面に体圧等の圧力が加わわった
際に、該圧力に対する反発弾性(回復力)が充分でな
く、着用時における快適性に劣るという問題点がある。
特に、使い捨ておむつ等の身体に装着する防漏シートと
して用いる場合には、おしりを床につけたり、ぶつけた
りした際に人体に対するショックを和らげるような、所
定の反発弾性を有することが望ましい。
【0005】また、不織布と透湿シートを複合した透湿
シートにあっては、製造コストが高価になるという問題
点がある。即ち、透湿シートが使い捨ておむつ等の使い
捨て物品に使用されるためには、使い捨てゆえに、安価
でなければ実用性がない。従って、本発明の目的は、シ
ート面に対して反発弾性を有する安価な透湿シート及び
その製造方法を提供することにある。
シートにあっては、製造コストが高価になるという問題
点がある。即ち、透湿シートが使い捨ておむつ等の使い
捨て物品に使用されるためには、使い捨てゆえに、安価
でなければ実用性がない。従って、本発明の目的は、シ
ート面に対して反発弾性を有する安価な透湿シート及び
その製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、一方の面に無
数の凸部が突設され、該凸部の先端に液透過用開孔が形
成された第1シートと、該第1シートの他方の面に該第
1シートと一体的に配置された透湿性の第2シートとを
備え、全体の透湿度が0.7〜2.6(g/100cm 2
・時間)であり、上記第1シートと上記第2シートとを
一体的に配置したシートの厚みが1.2〜5mmであり、
上記液透過用開孔それぞれの開孔面積が0.001〜
0.5cm 2 であり、且つ開孔数が5〜200個/cm 2 で
あることを特徴とする透湿シートを提供することによ
り、上記の目的を達成したものである。また、本発明
は、一方の面に無数の凸部が突設され、該凸部の先端に
液透過用開孔が形成された第1シートと、該第1シート
の他方の面に該第1シートと一体的に配置された透湿性
の第2シートと、を備えた透湿シートを製造する方法で
あって、樹脂形成用型としての金網の上面に第1溶融樹
脂を供給しつつ、該金網の下面から該第1溶融樹脂を減
圧吸引して、上記一方の面に凸部を突設するとともにそ
の先端に開孔を形成して第1シートを作成し、続いて該
第1シートの上面に第2シートを接着剤により一体的に
配置したことを特徴とする透湿性シートの製造方法によ
り、上記の目的を達成したものである。
数の凸部が突設され、該凸部の先端に液透過用開孔が形
成された第1シートと、該第1シートの他方の面に該第
1シートと一体的に配置された透湿性の第2シートとを
備え、全体の透湿度が0.7〜2.6(g/100cm 2
・時間)であり、上記第1シートと上記第2シートとを
一体的に配置したシートの厚みが1.2〜5mmであり、
上記液透過用開孔それぞれの開孔面積が0.001〜
0.5cm 2 であり、且つ開孔数が5〜200個/cm 2 で
あることを特徴とする透湿シートを提供することによ
り、上記の目的を達成したものである。また、本発明
は、一方の面に無数の凸部が突設され、該凸部の先端に
液透過用開孔が形成された第1シートと、該第1シート
の他方の面に該第1シートと一体的に配置された透湿性
の第2シートと、を備えた透湿シートを製造する方法で
あって、樹脂形成用型としての金網の上面に第1溶融樹
脂を供給しつつ、該金網の下面から該第1溶融樹脂を減
圧吸引して、上記一方の面に凸部を突設するとともにそ
の先端に開孔を形成して第1シートを作成し、続いて該
第1シートの上面に第2シートを接着剤により一体的に
配置したことを特徴とする透湿性シートの製造方法によ
り、上記の目的を達成したものである。
【0007】尚、本明細書における「シート」は、フィ
ルム(一般に50μm以下のものをフィルムと通称する
場合がある)を含むものとする。
ルム(一般に50μm以下のものをフィルムと通称する
場合がある)を含むものとする。
【0008】
【作用】本発明の透湿シートは、使い捨ておむつや生理
用ナプキンに使用した場合には、第1シートの一方の面
に体圧等のショックが加わると、該第1シートの一方の
面に突設された無数の凸部が弾性をもって潰れようとし
て、該無数の凸部がかかるショックをやわらげる。
用ナプキンに使用した場合には、第1シートの一方の面
に体圧等のショックが加わると、該第1シートの一方の
面に突設された無数の凸部が弾性をもって潰れようとし
て、該無数の凸部がかかるショックをやわらげる。
【0009】また、該第1シートでは、凸部に形成され
た液透過用開孔により湿度を透過し、更に、第2シート
は透湿性であるから透湿シート全体としての透湿性が保
持される。しかも、第1シートは延伸プラスチックシー
ト等により低価格で製造できるものであり、安価な透湿
シートを得ることができる。
た液透過用開孔により湿度を透過し、更に、第2シート
は透湿性であるから透湿シート全体としての透湿性が保
持される。しかも、第1シートは延伸プラスチックシー
ト等により低価格で製造できるものであり、安価な透湿
シートを得ることができる。
【0010】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の実施例を
詳細に説明する。図1は、本発明の実施例にかかる透湿
シートを具備した使い捨ておむつの図であり、(A)は
一部切欠して示した斜視図、(B)は透湿シートの一部
を取り出して示した斜視図、図2は本実施例による第1
シートを示した図であり、(A)は第1シートの部分拡
大平面図、(B)は同図(A)に示す第1シートを他方
の面側から目視したときの部分拡大斜視図、(C)は同
図(A)に示す第1シートを一方の面側から目視したと
きの部分拡大斜視図、図3は図2に示す第1シートを成
形するスパイラル編み金網図であり、(A)は部分拡大
平面図、(B)は部分拡大斜視図、図4は第1シートの
他の実施例を示し、(A)は他の実施例にかかる第1シ
ートの部分拡大平面図、(B)は(A)に示す第1シー
トを他方の面側から目視したときの部分拡大斜視図、
(C)は(A)に示す第1シートを一方の面側から目視
したときの部分拡大斜視図、図5は図4に示す第1シー
トを成形するスパイラル編み金網を示す図であり、
(A)は部分拡大平面図、(B)は同部分拡大斜視図、
図6は第1シートの製造方法の一実施例を示す工程説明
図である。
詳細に説明する。図1は、本発明の実施例にかかる透湿
シートを具備した使い捨ておむつの図であり、(A)は
一部切欠して示した斜視図、(B)は透湿シートの一部
を取り出して示した斜視図、図2は本実施例による第1
シートを示した図であり、(A)は第1シートの部分拡
大平面図、(B)は同図(A)に示す第1シートを他方
の面側から目視したときの部分拡大斜視図、(C)は同
図(A)に示す第1シートを一方の面側から目視したと
きの部分拡大斜視図、図3は図2に示す第1シートを成
形するスパイラル編み金網図であり、(A)は部分拡大
平面図、(B)は部分拡大斜視図、図4は第1シートの
他の実施例を示し、(A)は他の実施例にかかる第1シ
ートの部分拡大平面図、(B)は(A)に示す第1シー
トを他方の面側から目視したときの部分拡大斜視図、
(C)は(A)に示す第1シートを一方の面側から目視
したときの部分拡大斜視図、図5は図4に示す第1シー
トを成形するスパイラル編み金網を示す図であり、
(A)は部分拡大平面図、(B)は同部分拡大斜視図、
図6は第1シートの製造方法の一実施例を示す工程説明
図である。
【0011】本発明の透湿シート1は、一方の面に無数
の凸部4が突設され、該凸部の先端に液透過用開孔6が
形成された第1シート1aと、該第1シート1aの他方
の面に該第1シート1aと一体的に配置された透湿性の
第2シート1bとを備え、全体の透湿度が0.7〜2.
6(g/100cm 2 ・時間)であり、上記第1シート1
aと上記第2シート1bとを一体的に配置したシートの
厚みが1.2〜5mmであり、上記液透過用開孔6それぞ
れの開孔面積が0.001〜0.5cm 2 であり、且つ開
孔数が5〜200個/cm 2 であることを特徴とする。本
実施例にかかる透湿シート1は、吸収体2を備えた吸収
性物品の該吸収体2の裏面を覆う防漏シートとして用い
たものである。(図1(A)参照)。
の凸部4が突設され、該凸部の先端に液透過用開孔6が
形成された第1シート1aと、該第1シート1aの他方
の面に該第1シート1aと一体的に配置された透湿性の
第2シート1bとを備え、全体の透湿度が0.7〜2.
6(g/100cm 2 ・時間)であり、上記第1シート1
aと上記第2シート1bとを一体的に配置したシートの
厚みが1.2〜5mmであり、上記液透過用開孔6それぞ
れの開孔面積が0.001〜0.5cm 2 であり、且つ開
孔数が5〜200個/cm 2 であることを特徴とする。本
実施例にかかる透湿シート1は、吸収体2を備えた吸収
性物品の該吸収体2の裏面を覆う防漏シートとして用い
たものである。(図1(A)参照)。
【0012】上記第1シート1aの材料としては、熱可
塑性樹脂全般の使用が可能であるが、使い捨ておむつ等
の人体に使用する場合には、人体に安全なポリオレフィ
ン樹脂が望ましく、柔軟性を考えると高密度PE(ポリ
エチレン)、低密度PE、線状低密度PE等、またはこ
れらをブレンドしたものが好ましい。特に、動作に対す
る追随の強靱性と柔軟性を考慮すると、線状低密度PE
が好ましい。また、コスト面を考慮した場合、延伸法に
より製造されたものが用いられる。
塑性樹脂全般の使用が可能であるが、使い捨ておむつ等
の人体に使用する場合には、人体に安全なポリオレフィ
ン樹脂が望ましく、柔軟性を考えると高密度PE(ポリ
エチレン)、低密度PE、線状低密度PE等、またはこ
れらをブレンドしたものが好ましい。特に、動作に対す
る追随の強靱性と柔軟性を考慮すると、線状低密度PE
が好ましい。また、コスト面を考慮した場合、延伸法に
より製造されたものが用いられる。
【0013】上記第1シート1aには、図2(A)、
(B)に示すように、スパイラル編み金網7(図3参
照)の最上部に位置する線材の表面形状に沿った形状に
成形された凸状曲面からなる頂部3と、溶融樹脂をスパ
イラル編み金網7(図3(A)及び(B)参照)の線材
間の空間に落ち込んで凹状曲面に成形された凸部4と、
スパイラル編み金網7の線材間に落ち込む過程でスパイ
ラル状に捻じられた傾斜曲面状又は段状曲面状に成形さ
れた、上記頂部3と上記凸部4とを連結する曲面状壁部
5とが形成されており、且つ上記凸部4には、上記頂部
3間の空間と連通する液透過用の液透過用開孔6が形成
されている。この液透過用開孔6は、上記スパイラル編
み金網7の線材間の空間に対応する位置に形成されたも
のである。
(B)に示すように、スパイラル編み金網7(図3参
照)の最上部に位置する線材の表面形状に沿った形状に
成形された凸状曲面からなる頂部3と、溶融樹脂をスパ
イラル編み金網7(図3(A)及び(B)参照)の線材
間の空間に落ち込んで凹状曲面に成形された凸部4と、
スパイラル編み金網7の線材間に落ち込む過程でスパイ
ラル状に捻じられた傾斜曲面状又は段状曲面状に成形さ
れた、上記頂部3と上記凸部4とを連結する曲面状壁部
5とが形成されており、且つ上記凸部4には、上記頂部
3間の空間と連通する液透過用の液透過用開孔6が形成
されている。この液透過用開孔6は、上記スパイラル編
み金網7の線材間の空間に対応する位置に形成されたも
のである。
【0014】上記第1シート1aに形成された無数の凸
部4には、それぞれ液透過用開孔6が形成されている
が、上記液透過用開孔6それぞれの開孔面積は、0.0
01cm2 〜0.5cm2 であり、好ましくは0.002〜
0.3cm2 である。開孔面積が0.001cm2 よりも小
さいと液透過性が劣り、また0.5cm2 よりも大きいと
液戻り性が劣るからである。
部4には、それぞれ液透過用開孔6が形成されている
が、上記液透過用開孔6それぞれの開孔面積は、0.0
01cm2 〜0.5cm2 であり、好ましくは0.002〜
0.3cm2 である。開孔面積が0.001cm2 よりも小
さいと液透過性が劣り、また0.5cm2 よりも大きいと
液戻り性が劣るからである。
【0015】上記液透過用開孔6の開孔数は、液透過性
と液逆戻り防止性とから上記開孔面積により制限を受け
るが、5個/cm2 〜200個/cm2 であり、好ましくは
25個/cm2 〜125個/cm2 である。即ち、開孔面積
が小さく、開孔数が小さい場合には実質的に液透過性が
劣り、また開孔面積が大きくなると凸部先端が著しく細
くなって単位面積当たりで応力を支える開孔凸部4のフ
ィルム断面積が小さくなり、弾性が劣るので、これを考
慮し5個/cm2 〜200個/cm2 にする必要がある。
と液逆戻り防止性とから上記開孔面積により制限を受け
るが、5個/cm2 〜200個/cm2 であり、好ましくは
25個/cm2 〜125個/cm2 である。即ち、開孔面積
が小さく、開孔数が小さい場合には実質的に液透過性が
劣り、また開孔面積が大きくなると凸部先端が著しく細
くなって単位面積当たりで応力を支える開孔凸部4のフ
ィルム断面積が小さくなり、弾性が劣るので、これを考
慮し5個/cm2 〜200個/cm2 にする必要がある。
【0016】尚、上記頂部3間の距離Lは0.05mm〜
5mmの範囲に設定することが好ましく、特に0.2mm〜
3mmの範囲に設定することがより好ましい。かかる範囲
に設定することにより、伸縮性に優れ、実質的に柔軟な
素材であって優れた弾力性を発現するようになる。上記
第2シートは、その透湿度が1.0〜3.2(g/10
0cm2 ・時間)であることが好ましい。1.0(g/1
00cm2 ・時間)より少ないと、快適性を得難く、「む
れ」や「かぶれ」を生じ、3.2(g/100cm2 ・時
間)より大きいとシート表面でべたつき感を生じるから
である。
5mmの範囲に設定することが好ましく、特に0.2mm〜
3mmの範囲に設定することがより好ましい。かかる範囲
に設定することにより、伸縮性に優れ、実質的に柔軟な
素材であって優れた弾力性を発現するようになる。上記
第2シートは、その透湿度が1.0〜3.2(g/10
0cm2 ・時間)であることが好ましい。1.0(g/1
00cm2 ・時間)より少ないと、快適性を得難く、「む
れ」や「かぶれ」を生じ、3.2(g/100cm2 ・時
間)より大きいとシート表面でべたつき感を生じるから
である。
【0017】上記第2シートとしては、種々の透湿性材
料を用いることができる。例えば、塗工法、延伸法によ
るシート、繊維集合体等があるが、好ましくは延伸法に
よる透湿性シートがコスト面で好ましい。更に、使い捨
て商品に用いるものとしては、柔軟性を有するポリオレ
フィン樹脂をベースとしたシートが好ましい。第1シー
ト1aと第2シート1bとを一体的に配置するには、種
々の方法があるが、柔軟性を維持する目的で、接着剤に
よる接合がなされる。特に、ゴム弾性を有するホットメ
ルト接着が好適である。但し、接着による透湿度の低下
を抑制するため、全面塗工によらず、ポイント接着また
はスプレー接着等の方法が望ましい。
料を用いることができる。例えば、塗工法、延伸法によ
るシート、繊維集合体等があるが、好ましくは延伸法に
よる透湿性シートがコスト面で好ましい。更に、使い捨
て商品に用いるものとしては、柔軟性を有するポリオレ
フィン樹脂をベースとしたシートが好ましい。第1シー
ト1aと第2シート1bとを一体的に配置するには、種
々の方法があるが、柔軟性を維持する目的で、接着剤に
よる接合がなされる。特に、ゴム弾性を有するホットメ
ルト接着が好適である。但し、接着による透湿度の低下
を抑制するため、全面塗工によらず、ポイント接着また
はスプレー接着等の方法が望ましい。
【0018】尚、第2シート1bとして延伸法により延
伸したシートを用いた場合には、ホットメルト塗工を第
1シートに行うことが好ましい。第2シート側に接着剤
を付与すると熱により第2シートが収縮する危険がある
からである。また、通常の接着剤により接着をおこなう
場合には、第1シート及び第2シートの材料に特に制約
はない。
伸したシートを用いた場合には、ホットメルト塗工を第
1シートに行うことが好ましい。第2シート側に接着剤
を付与すると熱により第2シートが収縮する危険がある
からである。また、通常の接着剤により接着をおこなう
場合には、第1シート及び第2シートの材料に特に制約
はない。
【0019】上記第1シートと第2シートとを一体的に
配置した後の厚みは、1.2〜5mmである。かかる厚み
は、凸部の高さによってほとんど決定されることになる
が、1.2mmより少ないと反発弾性が充分に得られず、
5mmより大きいと開孔先端が著しく細いことと、単位面
積あたりで応力を支える開孔部のフィルム断面積の和が
小さくなり弾性が乏しくなるからである。
配置した後の厚みは、1.2〜5mmである。かかる厚み
は、凸部の高さによってほとんど決定されることになる
が、1.2mmより少ないと反発弾性が充分に得られず、
5mmより大きいと開孔先端が著しく細いことと、単位面
積あたりで応力を支える開孔部のフィルム断面積の和が
小さくなり弾性が乏しくなるからである。
【0020】第1シートと第2シートとを一体的に配置
することによる、第2シートの透湿度の低下は、2割程
度の低下に収めるとが望ましく、具体的には、一体的に
配置した後の透湿度は、0.7〜2.6g/(100cm
2 ・時間)に維持することが必要である。そして、本実
施例によれば、一体的に配置した後の透湿度を上記範囲
に収めることができる。
することによる、第2シートの透湿度の低下は、2割程
度の低下に収めるとが望ましく、具体的には、一体的に
配置した後の透湿度は、0.7〜2.6g/(100cm
2 ・時間)に維持することが必要である。そして、本実
施例によれば、一体的に配置した後の透湿度を上記範囲
に収めることができる。
【0021】次に、本実施例の透湿シート1の作用を説
明する。上記透湿シート1を具備した使い捨ておむつや
生理用ナプキンを装着すると、尿、血液等は表面シート
8から吸収体2に移行して該吸収体2に吸収される。吸
収体2に吸収された血液等は液不透過性の透湿シート
(防漏シート)1によりショーツ側への移行や漏れが阻
止される。
明する。上記透湿シート1を具備した使い捨ておむつや
生理用ナプキンを装着すると、尿、血液等は表面シート
8から吸収体2に移行して該吸収体2に吸収される。吸
収体2に吸収された血液等は液不透過性の透湿シート
(防漏シート)1によりショーツ側への移行や漏れが阻
止される。
【0022】かかる透湿シート1によれば、柔軟で且つ
物性的に安定した反発弾性を有することにより、人体動
作に併せた追随のできるフィット性を得ることができ
る。更に、防漏シートは透湿性を有することから「む
れ」や「かぶれ」を防止し、快適な使用感を与えること
ができる。特に、本実施例にかかる透湿シートを使い捨
ておむつの防漏シートとして使用した場合には、反発弾
性を有することから、地面や床に据わり込んだり、ぶつ
かったりした場合のショックを和らげることができる。
物性的に安定した反発弾性を有することにより、人体動
作に併せた追随のできるフィット性を得ることができ
る。更に、防漏シートは透湿性を有することから「む
れ」や「かぶれ」を防止し、快適な使用感を与えること
ができる。特に、本実施例にかかる透湿シートを使い捨
ておむつの防漏シートとして使用した場合には、反発弾
性を有することから、地面や床に据わり込んだり、ぶつ
かったりした場合のショックを和らげることができる。
【0023】また、第1シート及び第2シートとしては
安価な素材を用いることができ、しかも大量生産可能で
あるから使い捨て物品としても実用的である。次に第1
シート1aの製造方法について説明する。成形用樹脂と
してのシート状溶融樹脂9(図6(A)参照)を、例え
ば、スパイラル編み金網7の上部から供給する一方、該
スパイラル編み金網7の下部から真空吸引することによ
り、上記シート状溶融樹脂9を、上記スパイラル編み金
網7の線材7a、7bの表面に沿って流し、該線材7
a、7bによって冷却固化し、上記スパイラル編み金網
7の表面形状に沿った形状で、上記スパイラル編み金網
7の線材間の空間に対応する位置に孔部を有した形状に
成形するようにしてしている。
安価な素材を用いることができ、しかも大量生産可能で
あるから使い捨て物品としても実用的である。次に第1
シート1aの製造方法について説明する。成形用樹脂と
してのシート状溶融樹脂9(図6(A)参照)を、例え
ば、スパイラル編み金網7の上部から供給する一方、該
スパイラル編み金網7の下部から真空吸引することによ
り、上記シート状溶融樹脂9を、上記スパイラル編み金
網7の線材7a、7bの表面に沿って流し、該線材7
a、7bによって冷却固化し、上記スパイラル編み金網
7の表面形状に沿った形状で、上記スパイラル編み金網
7の線材間の空間に対応する位置に孔部を有した形状に
成形するようにしてしている。
【0024】これを詳しく説明すると、図6(A)に示
すように、Tダイ(図示せず)よりシート状溶融樹脂9
をスパイラル編み金網7(図3参照)の上部から供給す
る一方、該スパイラル編み金網7の下部から真空吸引す
ると、まず同図(B)に示すように、シート状溶融樹脂
9はスパイラル編み金網7の最上部の線材7aに接触し
て冷却固化され、次いで上記線材7aに接触しない部分
の上記シート状溶融樹脂9は、同図(C)に示すように
真空吸引力を受けて変形しつつ下部の線材7bに接触し
て冷却固化され、この後上記下部の線材7bにも接触し
ない部分のシート状溶融樹脂9は、同図(D)に示すよ
うに、空冷により凹面状に変形して固化されると共に、
その一部は、同図(E)に示すように広げられ破られ
る。この成形過程において、上記シート状溶融樹脂9
は、真空吸引力によって上記スパイラル編み金網7の内
部に移行するに従ってスパイラル状に捻じれることにな
るため、真上からは遮蔽された部分でも凸部4と曲面状
壁部5が成形され、該部分に液透過用開孔6が成形され
ることになる。これにより、図2(A)乃至(C)に示
すような第1シート1aが成形され、該第1シート1a
は、真空吸引側と同じ側から圧搾空気流を利用してスパ
イラル編み金網7から離型される。
すように、Tダイ(図示せず)よりシート状溶融樹脂9
をスパイラル編み金網7(図3参照)の上部から供給す
る一方、該スパイラル編み金網7の下部から真空吸引す
ると、まず同図(B)に示すように、シート状溶融樹脂
9はスパイラル編み金網7の最上部の線材7aに接触し
て冷却固化され、次いで上記線材7aに接触しない部分
の上記シート状溶融樹脂9は、同図(C)に示すように
真空吸引力を受けて変形しつつ下部の線材7bに接触し
て冷却固化され、この後上記下部の線材7bにも接触し
ない部分のシート状溶融樹脂9は、同図(D)に示すよ
うに、空冷により凹面状に変形して固化されると共に、
その一部は、同図(E)に示すように広げられ破られ
る。この成形過程において、上記シート状溶融樹脂9
は、真空吸引力によって上記スパイラル編み金網7の内
部に移行するに従ってスパイラル状に捻じれることにな
るため、真上からは遮蔽された部分でも凸部4と曲面状
壁部5が成形され、該部分に液透過用開孔6が成形され
ることになる。これにより、図2(A)乃至(C)に示
すような第1シート1aが成形され、該第1シート1a
は、真空吸引側と同じ側から圧搾空気流を利用してスパ
イラル編み金網7から離型される。
【0025】尚、図5(A)、(B)に示すようなスパ
イラル編み金網70を使用すると、図4(A)乃至
(C)に示す形状の第1シート10aを成形することが
できる。この他の実施例にかかる第1シート10aは、
溶融樹脂を、右捲き、左捲き交互のスパイラルを力骨
(ロッド)で連結したスパイラル編み金網70(図5参
照)の表面形状に沿った形状で且つ上記スパイラル編み
金網70の線材間の孔部に対応する位置に孔部を有する
シート状に成形したもので、上記第1シート1aと同様
に、凸状曲面からなる頂部30と、凹状曲面からなる凸
部40と、該頂部30と該凸部40とを連結するスパイ
ラル状に捻じれた曲面状壁部50と、上記凸部40及び
/又は上記曲面状壁部50に形成され、上記頂部30間
の空間と連通する液透過用開孔60とを具備し、上記第
1シート1aと同様の効果が得られるものである。
イラル編み金網70を使用すると、図4(A)乃至
(C)に示す形状の第1シート10aを成形することが
できる。この他の実施例にかかる第1シート10aは、
溶融樹脂を、右捲き、左捲き交互のスパイラルを力骨
(ロッド)で連結したスパイラル編み金網70(図5参
照)の表面形状に沿った形状で且つ上記スパイラル編み
金網70の線材間の孔部に対応する位置に孔部を有する
シート状に成形したもので、上記第1シート1aと同様
に、凸状曲面からなる頂部30と、凹状曲面からなる凸
部40と、該頂部30と該凸部40とを連結するスパイ
ラル状に捻じれた曲面状壁部50と、上記凸部40及び
/又は上記曲面状壁部50に形成され、上記頂部30間
の空間と連通する液透過用開孔60とを具備し、上記第
1シート1aと同様の効果が得られるものである。
【0026】また、第1シート成形用樹脂として、Tダ
イから供給する溶融樹脂9の代わりに、フィルムを使用
してもよい。この場合、フィルムを予め加熱して軟化さ
せた状態で上記スパイラル編み金網7に供給するか、或
いは上記スパイラル編み金網7に供給した後にフィルム
を加熱して軟化させる。 〔実験例〕次に、上記実施例に基づいて、下記の実施品
1〜4を作成し、下記の比較品と比較実験をした。 (実施品1)第1シートとして、その樹脂材料にULZ151
00C ウルトゼックス〔商品名、三井石油化学工業(株)
製:密度0.916、190℃のMFR(メルトフロー
レイト)12(JIS7216 の測定による)〕を用い、坪量
25g/m2 、単位開孔面積0.0020cm2 、開孔数
120個/cm2 に形成した。
イから供給する溶融樹脂9の代わりに、フィルムを使用
してもよい。この場合、フィルムを予め加熱して軟化さ
せた状態で上記スパイラル編み金網7に供給するか、或
いは上記スパイラル編み金網7に供給した後にフィルム
を加熱して軟化させる。 〔実験例〕次に、上記実施例に基づいて、下記の実施品
1〜4を作成し、下記の比較品と比較実験をした。 (実施品1)第1シートとして、その樹脂材料にULZ151
00C ウルトゼックス〔商品名、三井石油化学工業(株)
製:密度0.916、190℃のMFR(メルトフロー
レイト)12(JIS7216 の測定による)〕を用い、坪量
25g/m2 、単位開孔面積0.0020cm2 、開孔数
120個/cm2 に形成した。
【0027】第2シートには、その樹脂材料にNZ40150C
ネオゼックス〔商品名、三井石油化学工業(株)製:密
度0.940、190℃のMFR(メルトフローレイ
ト)15(JIS7216 の測定による)〕を用い、その透湿
度2.30g/(100cm2 ・時間)、坪量35g/m
2 とした。第1シートと第2シートとの接合はホットメ
ルト接着剤を5g/m2 でスプレー方式にて行い、第1
シートと第2シートとを一体的に配置した。
ネオゼックス〔商品名、三井石油化学工業(株)製:密
度0.940、190℃のMFR(メルトフローレイ
ト)15(JIS7216 の測定による)〕を用い、その透湿
度2.30g/(100cm2 ・時間)、坪量35g/m
2 とした。第1シートと第2シートとの接合はホットメ
ルト接着剤を5g/m2 でスプレー方式にて行い、第1
シートと第2シートとを一体的に配置した。
【0028】第1シートと第2シートとを一体的に配置
した後の透湿シートの厚さは、1.2mm、透湿度は2.
15g/(100cm2 ・時間)であった。 (実施品2)第1シートとして、その樹脂材料にNZ4015
0Cネオゼックス〔商品名、三井石油化学工業(株)製:
密度0.940、190℃のMFR(メルトフローレイ
ト)15(JIS7216 の測定による)〕を用い、坪量25
g/m2 、単位開孔面積0.0076cm2 、開孔数60
個/cm2 に形成した。
した後の透湿シートの厚さは、1.2mm、透湿度は2.
15g/(100cm2 ・時間)であった。 (実施品2)第1シートとして、その樹脂材料にNZ4015
0Cネオゼックス〔商品名、三井石油化学工業(株)製:
密度0.940、190℃のMFR(メルトフローレイ
ト)15(JIS7216 の測定による)〕を用い、坪量25
g/m2 、単位開孔面積0.0076cm2 、開孔数60
個/cm2 に形成した。
【0029】第2シートには、その樹脂材料にNZ40150C
ネオゼックス〔商品名、三井石油化学工業(株)製:密
度0.940、190℃のMFR(メルトフローレイ
ト)15(JIS7216 の測定による)〕を用い、ベースに
線状低密度PEを用いたフィラー、添加剤含有の延伸法
によるシートを用い、その透湿度2.30g/(100
cm2 ・時間)、坪量40g/m2 とした。
ネオゼックス〔商品名、三井石油化学工業(株)製:密
度0.940、190℃のMFR(メルトフローレイ
ト)15(JIS7216 の測定による)〕を用い、ベースに
線状低密度PEを用いたフィラー、添加剤含有の延伸法
によるシートを用い、その透湿度2.30g/(100
cm2 ・時間)、坪量40g/m2 とした。
【0030】第1シートと第2シートとの接合はホット
メルト接着剤を5g/m2 でスプレー方式にて行い、第
1シートと第2シートとを一体的に配置した。第1シー
トと第2シートとを一体的に配置した後の透湿シートの
厚さは、1.5mm、透湿度は2.25g/(100cm2
・時間)であった。 (実施品3)第1シートとして、その樹脂材料にHZ1700
J ハイゼックス〔商品名、三井石油化学工業(株)製:
密度0.970、190℃のMFR(メルトフローレイ
ト)17(JIS7216 の測定による)〕を用い、坪量30
g/m2 、単位開孔面積0.0076cm2 、開孔数60
個/cm2 に形成した。
メルト接着剤を5g/m2 でスプレー方式にて行い、第
1シートと第2シートとを一体的に配置した。第1シー
トと第2シートとを一体的に配置した後の透湿シートの
厚さは、1.5mm、透湿度は2.25g/(100cm2
・時間)であった。 (実施品3)第1シートとして、その樹脂材料にHZ1700
J ハイゼックス〔商品名、三井石油化学工業(株)製:
密度0.970、190℃のMFR(メルトフローレイ
ト)17(JIS7216 の測定による)〕を用い、坪量30
g/m2 、単位開孔面積0.0076cm2 、開孔数60
個/cm2 に形成した。
【0031】第2シートには、その樹脂材料にNZ40150C
ネオゼックス〔商品名、三井石油化学工業(株)製:密
度0.940、190℃のMFR(メルトフローレイ
ト)15(JIS7216 の測定による)〕を用い、その透湿
度2.30g/(100cm2 ・時間)、坪量45g/m
2 とした。第1シートと第2シートとの接合はホットメ
ルト接着剤を5g/m2 でスプレー方式にて行い、第1
シートと第2シートとを一体的に配置した。
ネオゼックス〔商品名、三井石油化学工業(株)製:密
度0.940、190℃のMFR(メルトフローレイ
ト)15(JIS7216 の測定による)〕を用い、その透湿
度2.30g/(100cm2 ・時間)、坪量45g/m
2 とした。第1シートと第2シートとの接合はホットメ
ルト接着剤を5g/m2 でスプレー方式にて行い、第1
シートと第2シートとを一体的に配置した。
【0032】第1シートと第2シートとを一体的に配置
した後の透湿シートの厚さは、1.3mm、透湿度は2.
28g/(100cm2 ・時間)であった。 (実施品4)第1シートとして、その樹脂材料にMR10P
ミラソン〔商品名、三井石油化学工業(株)製:密度
0.970、190℃のMFR(メルトフローレイト)
17(JIS7216 の測定による)〕を用い、坪量30g/
m2 、単位開孔面積0.0020cm2 、開孔数120個
/cm2 に形成した。
した後の透湿シートの厚さは、1.3mm、透湿度は2.
28g/(100cm2 ・時間)であった。 (実施品4)第1シートとして、その樹脂材料にMR10P
ミラソン〔商品名、三井石油化学工業(株)製:密度
0.970、190℃のMFR(メルトフローレイト)
17(JIS7216 の測定による)〕を用い、坪量30g/
m2 、単位開孔面積0.0020cm2 、開孔数120個
/cm2 に形成した。
【0033】第2シートには、その樹脂材料にNZ40150C
ネオゼックス〔商品名、三井石油化学工業(株)製:密
度0.940、190℃のMFR(メルトフローレイ
ト)15(JIS7216 の測定による)〕を用い、その透湿
度2.30g/(100cm2 ・時間)、坪量25g/m
2 とした。第1シートと第2シートとの接合はホットメ
ルト接着剤を5g/m2 でスプレー方式にて行い、第1
シートと第2シートとを一体的に配置した。
ネオゼックス〔商品名、三井石油化学工業(株)製:密
度0.940、190℃のMFR(メルトフローレイ
ト)15(JIS7216 の測定による)〕を用い、その透湿
度2.30g/(100cm2 ・時間)、坪量25g/m
2 とした。第1シートと第2シートとの接合はホットメ
ルト接着剤を5g/m2 でスプレー方式にて行い、第1
シートと第2シートとを一体的に配置した。
【0034】第1シートと第2シートとを一体的に配置
した後の透湿シートの厚さは、1.3mm、透湿度は2.
22g/(100cm2 ・時間)であった。 (比較品1)第1シートとして、その樹脂材料にHZ1700
J ハイゼックス〔商品名、三井石油化学工業(株)製:
密度0.970、190℃のMFR(メルトフローレイ
ト17(JIS7216 の測定による)〕を用い、坪量30g
/m2 、単位開孔面積0.785cm2 、開孔数1個/cm
2 に形成した。
した後の透湿シートの厚さは、1.3mm、透湿度は2.
22g/(100cm2 ・時間)であった。 (比較品1)第1シートとして、その樹脂材料にHZ1700
J ハイゼックス〔商品名、三井石油化学工業(株)製:
密度0.970、190℃のMFR(メルトフローレイ
ト17(JIS7216 の測定による)〕を用い、坪量30g
/m2 、単位開孔面積0.785cm2 、開孔数1個/cm
2 に形成した。
【0035】第2シートには、その樹脂材料にNZ40150C
ネオゼックス〔商品名、三井石油化学工業(株)製:密
度0.940、190℃のMFR(メルトフローレイ
ト)15(JIS7216 の測定による)〕を用い、その透湿
度2.30g/(100cm2 ・時間)、坪量35g/m
2 とした。第1シートと第2シートとの接合はホットメ
ルト接着剤を5g/m2 でスプレー方式にて行い、第1
シートと第2シートとを一体的に配置した。
ネオゼックス〔商品名、三井石油化学工業(株)製:密
度0.940、190℃のMFR(メルトフローレイ
ト)15(JIS7216 の測定による)〕を用い、その透湿
度2.30g/(100cm2 ・時間)、坪量35g/m
2 とした。第1シートと第2シートとの接合はホットメ
ルト接着剤を5g/m2 でスプレー方式にて行い、第1
シートと第2シートとを一体的に配置した。
【0036】第1シートと第2シートとを一体的に配置
した後の透湿シートの厚さは、2.7mm、透湿度は2.
29g/(100cm2 ・時間)であった。 (比較品2)第1シートを用いず、第2シートのみから
なるものを比較品2とした。第2シートには、その樹脂
材料にNZ40150Cネオゼックス〔商品名、三井石油化学工
業(株)製:密度0.940、190℃のMFR(メル
トフローレイト)15(JIS7216 の測定による)〕を用
い、坪量45g/m2 とし、厚さは、0.05mm、透湿
度は2.30g/(100cm2 ・時間)であった。
した後の透湿シートの厚さは、2.7mm、透湿度は2.
29g/(100cm2 ・時間)であった。 (比較品2)第1シートを用いず、第2シートのみから
なるものを比較品2とした。第2シートには、その樹脂
材料にNZ40150Cネオゼックス〔商品名、三井石油化学工
業(株)製:密度0.940、190℃のMFR(メル
トフローレイト)15(JIS7216 の測定による)〕を用
い、坪量45g/m2 とし、厚さは、0.05mm、透湿
度は2.30g/(100cm2 ・時間)であった。
【0037】尚、上記実施品及び比較品において、第1
シートには、外観を良くする目的で酸化チタンを3%含
ませた。上述した各実施品と比較品とについて反発弾性
の官能評価をおこなった。 〔実験内容〕かかる評価は、指先にてシートを圧縮し、
その時の反発弾性の方法にて行い、その結果を下記表1
に示した。
シートには、外観を良くする目的で酸化チタンを3%含
ませた。上述した各実施品と比較品とについて反発弾性
の官能評価をおこなった。 〔実験内容〕かかる評価は、指先にてシートを圧縮し、
その時の反発弾性の方法にて行い、その結果を下記表1
に示した。
【0038】下記表1中、○は指先に反発弾性を官能
し、×は反発弾性を感じないか若しくは非常に微弱であ
ることを示す。
し、×は反発弾性を感じないか若しくは非常に微弱であ
ることを示す。
【0039】
【表1】 上記表1から明かなように、比較品とくらべて、いずれ
の実施品においても、充分な反発弾性を得ることができ
たとともに、透湿度においても第2シートの透湿性を充
分に保持することができた。
の実施品においても、充分な反発弾性を得ることができ
たとともに、透湿度においても第2シートの透湿性を充
分に保持することができた。
【0040】従って、本発明の透湿シートによれば、シ
ート面に対して充分な反発弾性を得ることができた。本
発明は、上述した実施例に限定されることなく、本発明
の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。例え
ば、本透湿シートは、充分な反発弾性を有することか
ら、壊れ易い物等の梱包に使用する梱包材として用いる
こともできる。更に、透湿性を有することから、野菜や
魚等の食品の包装にも好適である。
ート面に対して充分な反発弾性を得ることができた。本
発明は、上述した実施例に限定されることなく、本発明
の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。例え
ば、本透湿シートは、充分な反発弾性を有することか
ら、壊れ易い物等の梱包に使用する梱包材として用いる
こともできる。更に、透湿性を有することから、野菜や
魚等の食品の包装にも好適である。
【0041】また、第1シートの材料は、使用する目的
に応じて、幅広い材料を使用することができ、目的に応
じて柔軟なものから座屈の反発性の有するものまで種々
使用することができる。
に応じて、幅広い材料を使用することができ、目的に応
じて柔軟なものから座屈の反発性の有するものまで種々
使用することができる。
【0042】
【発明の効果】本発明の透湿シートは、シート面に対し
て充分な反発弾性を有し且つ安価である。更に、第1シ
ートの多数の凸部が摩擦抵抗となって耐スリップ性を発
揮することもできる。従って、おむつ等に用いた場合に
は、パンツ等における接触面のずれを防止できる。
て充分な反発弾性を有し且つ安価である。更に、第1シ
ートの多数の凸部が摩擦抵抗となって耐スリップ性を発
揮することもできる。従って、おむつ等に用いた場合に
は、パンツ等における接触面のずれを防止できる。
【図1】本発明の実施例にかかる透湿シートを具備した
使い捨ておむつの図であり、(A)は一部切欠して示し
た斜視図、(B)は透湿シートの一部を取り出して示し
た斜視図である。
使い捨ておむつの図であり、(A)は一部切欠して示し
た斜視図、(B)は透湿シートの一部を取り出して示し
た斜視図である。
【図2】本実施例による第1シートを示した図であり、
(A)は第1シートの部分拡大平面図、(B)は同図
(A)に示す第1シートを一方の面側から目視したとき
の部分拡大斜視図、(C)は同図(A)に示す第1シー
トを他方の面側から目視したときの部分拡大斜視図であ
る。
(A)は第1シートの部分拡大平面図、(B)は同図
(A)に示す第1シートを一方の面側から目視したとき
の部分拡大斜視図、(C)は同図(A)に示す第1シー
トを他方の面側から目視したときの部分拡大斜視図であ
る。
【図3】図2に示す第1シートを成形するスパイラル編
み金網図であり、(A)は部分拡大平面図、(B)は部
分拡大斜視図である。
み金網図であり、(A)は部分拡大平面図、(B)は部
分拡大斜視図である。
【図4】第1シートの他の実施例を示し、(A)は他の
実施例にかかる第1シートの部分拡大平面図、(B)は
(A)に示す第1シートを一方の面側から目視したとき
の部分拡大斜視図、(C)は(A)に示す第1シートを
他方の面側から目視したときの部分拡大斜視図である。
実施例にかかる第1シートの部分拡大平面図、(B)は
(A)に示す第1シートを一方の面側から目視したとき
の部分拡大斜視図、(C)は(A)に示す第1シートを
他方の面側から目視したときの部分拡大斜視図である。
【図5】図5は図4に示す第1シートを成形するスパイ
ラル編み金網を示す図であり、(A)は部分拡大平面
図、(B)は同部分拡大斜視図である。
ラル編み金網を示す図であり、(A)は部分拡大平面
図、(B)は同部分拡大斜視図である。
【図6】第1シートの製造方法の一実施例を示す工程説
明図である。
明図である。
1、10 透湿シート 1a、10a 第1シート 1b 第2シート 6、60 液透過用開孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61F 13/15 - 13/84 B32B 7/02 B65D 65/40
Claims (3)
- 【請求項1】 一方の面に無数の凸部が突設され、該凸
部の先端に液透過用開孔が形成された第1シートと、 該第1シートの他方の面に該第1シートと一体的に配置
された透湿性の第2シートとを備え、全体の透湿度が0.7〜2.6(g/100cm 2 ・時
間)であり、 上記第1シートと上記第2シートとを一体的に配置した
シートの厚みが1.2〜5mmであり、 上記液透過用開孔それぞれの開孔面積が0.001〜
0.5cm 2 であり、且つ開孔数が5〜200個/cm 2 で
あることを特徴とする透湿シート。 - 【請求項2】 一方の面に無数の凸部が突設され、該凸
部の先端に液透過用開孔が形成された第1シートと、 該第1シートの他方の面に該第1シートと一体的に配置
された透湿性の第2シートと、を備えた透湿シートを製
造する方法であって、樹脂形成用型としての金網の上面
に第1溶融樹脂を供給しつつ、該金網の下面から該第1
溶融樹脂を減圧吸引して、上記一方の面に凸部を突設す
るとともにその先端に開孔を形成して第1シートを作成
し、続いて該第1シートの上面に第2シートを接着剤に
より一体的に配置したことを特徴とする透湿性シートの
製造方法 。 - 【請求項3】 全体の透湿度が0.7〜2.6(g/1
00cm2 ・時間)であることを特徴とする請求項2に記
載の透湿シートの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30506491A JP3241766B2 (ja) | 1991-11-20 | 1991-11-20 | 透湿シート及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30506491A JP3241766B2 (ja) | 1991-11-20 | 1991-11-20 | 透湿シート及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05137748A JPH05137748A (ja) | 1993-06-01 |
JP3241766B2 true JP3241766B2 (ja) | 2001-12-25 |
Family
ID=17940687
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30506491A Expired - Fee Related JP3241766B2 (ja) | 1991-11-20 | 1991-11-20 | 透湿シート及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3241766B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3096193B2 (ja) * | 1993-06-21 | 2000-10-10 | 花王株式会社 | 生理用ナプキン |
JP4617509B2 (ja) * | 2001-06-01 | 2011-01-26 | 株式会社日本吸収体技術研究所 | 吸収体被覆層を有する吸収体およびそれを備えた吸収体製品 |
JP4540567B2 (ja) * | 2005-07-12 | 2010-09-08 | 花王株式会社 | 防漏シート及び吸収性物品 |
JP4999917B2 (ja) * | 2009-12-24 | 2012-08-15 | 花王株式会社 | パンティライナ |
-
1991
- 1991-11-20 JP JP30506491A patent/JP3241766B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05137748A (ja) | 1993-06-01 |
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