JP3276650B2 - 液体不透過性シートの製造方法 - Google Patents

液体不透過性シートの製造方法

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JP3276650B2 JP30506591A JP30506591A JP3276650B2 JP 3276650 B2 JP3276650 B2 JP 3276650B2 JP 30506591 A JP30506591 A JP 30506591A JP 30506591 A JP30506591 A JP 30506591A JP 3276650 B2 JP3276650 B2 JP 3276650B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、使い捨ておむつや生理
用ナプキン等の防漏シート、または商品や荷物の梱包用
シート等に用いられる液体不透過性シートの製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、使い捨ておむつや生理用ナプキ
ン等の吸収性物品は、尿等の液を吸収する吸収体と、該
吸収体の表面を覆い肌に当てられる表面シートと、上記
吸収体の裏面を覆い、液漏れを防ぐ液体不透過性の防漏
シートとを具備して構成されている。
【0003】かかる防漏シートには、乳児の転倒時にク
ッション性を与えて衝撃を緩和する等のため反発弾性を
有する材料が用いられることがある。かかる材料とし
て、従来ウレタンギャザーを使用するものが知られてい
る。一方、反発弾性を有するシートとして、壊れやすい
物品や荷物等を梱包する梱包材料としていわゆるエアー
バッグシートが知られている。このエアーバッグシート
は、シートに多数の豆状に突出した凸部を有し、該凸部
内に空気を封入してシート全体にクッション性を付与し
たものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ウレタ
ンギャザーを使用した前者のシートでは、撥水処理して
も耐圧防漏性に弱く、充分な液体不透過性を得ることが
できないという問題点があり、更に、充分な反発弾性を
与えるものではない。また、上述のエアーバッグシート
では、充分な反発弾性を有するものの、集中的な荷重や
著しい荷重がかかるとエアーが封入された豆状の凸部が
破裂し、反発弾性を回復できない場合がある。更に、エ
アーバックシートは、そのシート内に空気を保持する必
要があるため、製造時における技術的制限が加わり、高
速生産ができないという問題点がある。
【0005】従って、本発明の目的は、充分な反発弾性
を有し、且つ高速生産可能な液体不透過性シートの製造
方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、一方の面に無
数の凸部が突設され、該凸部の先端に開孔が形成された
第1シートと、該第1シートの他方の面に該第1シート
と一体的に配置された液体不透過性の第2シートと
備えた液体不透過性シートを製造する方法であって、樹
脂形成用型としての金網の上面に第1溶融樹脂を供給し
つつ、該金網の下面から該第1溶融樹脂を減圧吸引し
て、上記一方の面に凸部を突設するとともにその先端に
開孔を形成して第1シートを作成し、続いて該シートの
上面に第2溶融樹脂シートを供給して、上記第1シート
の上記他方の面上に液体不透過性の第2シートを一体的
に配置することを特徴とする液体不透過性シートの製造
方法を提供することにより、上記の目的を達成したもの
である。
【0007】
【0008】尚、本願明細書における「シート」は、フ
ィルム(一般に50μm 以下のものをフィルムと通称す
る場合がある)を含むものとする。
【0009】
【作用】本発明の液体不透過性シートを使い捨ておむつ
や生理用ナプキンに使用した場合には、第1シートの一
方の面に体圧等による衝撃が加わると、該第1シートの
一方の面に突設された無数の開孔された凸部が弾性をも
って潰れようとして、該無数の凸部がかかる衝撃をやわ
らげる。なお、本発明は液体不透過性シートの製造方法
に係るものであるが、本発明により得られた液体不透過
性シートも本発明の液体不透過性シートという
【0010】しかも、著しい荷重が加わった場合であっ
ても破裂することがなく、弾性復帰して反発弾性を回復
することができる。また、第2シートは液体不透過性で
あるから、全体としての液体不透過性が保持される。し
かも、本発明の液体不透過性シートは、溶融樹脂材料の
連続供給により高速で製造できる。
【0011】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の実施例を
詳細に説明する。図1は、本発明の実施例にかかる液体
不透過性シートを具備した使い捨ておむつの図であり、
(A)は一部切欠して示した斜視図、(B)は液体不透
過性シートを取り出して示した斜視図、図2は本実施例
による第1シートを示した図であり、(A)は第1シー
トの部分拡大平面図、(B)は同図(A)に示す第1シ
ートを他方の面側から目視したときの部分拡大斜視図、
(C)は同図(A)に示す第1シートを一方の面側から
目視したときの部分拡大斜視図、図3は図2に示す第1
シートを成形するスパイラル編み金網の図であり、
(A)は部分拡大平面図、(B)は部分拡大斜視図、図
4は第1シートの他の実施例を示し、(A)は他の実施
例にかかる第1シートの部分拡大平面図、(B)は
(A)に示す第1シートを他方の面側から目視したとき
の部分拡大斜視図、(C)は(A)に示す第1シートを
一方の面側から目視したときの部分拡大斜視図、図5は
図4に示す第1シートを成形するスパイラル編み金網を
示す図であり、(A)は部分拡大平面図、(B)は同部
分拡大斜視図、図6は第1シートの製造方法を示す工程
説明図、図7は液体不透過性シートの製造方法を示す工
程説明図、図8は金属ネットの他の実施例を示す平面図
である。
【0012】本発明の液体不透過性シート1は、一方の
面に無数の凸部4が突設され、該凸部4の先端に開孔6
が形成された第1シート1aと、該第1シート1aの他
方の面に該第1シート1aと一体的に配置された液体不
透過性の第2シート1bとを備えたことを特徴とする。
本実施例にかかる液体不透過性シート1は、吸収体2を
備えた吸収性物品の該吸収体2の裏面を覆う防漏シート
として用いたものである。(図1(A)参照)。
【0013】上記第1シート1aの材料としては、熱可
塑性樹脂全般の使用が可能であるが、使い捨ておむつ等
の人体に使用する場合には、人体に安全なポリオレフィ
ン樹脂が望ましく、柔軟性を考えると高密度PE(ポリ
エチレン)、低密度PE、線状低密度PE等、またはこ
れらをブレンドしたものが好ましい。特に、動作に対す
る追随の強靱性と柔軟性を考慮すると、線状低密度PE
が好ましい。また、コスト面を考慮した場合、延伸法に
より製造されたものが用いられる。
【0014】上記第1シート1aには、図2(A)、
(B)に示すように、スパイラル編み金網7(図3参
照)の最上部に位置する線材の表面形状に沿った形状に
成形された凸状曲面からなる頂部3と、溶融樹脂をスパ
イラル編み金網7(図3(A)及び(B)参照)の線材
間の空間に落ち込んで凹状曲面に成形された凸部4と、
スパイラル編み金網7の線材間に落ち込む過程でスパイ
ラル状に捻じられた傾斜曲面状又は段状曲面状に成形さ
れた、上記頂部3と上記凸部4とを連結する曲面状壁部
5とが形成されており、且つ上記凸部4には、上記頂部
3間の空間と連通する開孔6が形成されている。この開
孔6は、上記スパイラル編み金網7の線材間の空間に対
応する位置に形成されたものである。
【0015】上記第1シート1aに形成された無数の凸
部4には、開孔6がそれぞれ形成されているが、上記開
孔6それぞれの開孔面積は、好ましくは0.001cm2
〜0.5cm2 であり、更に好ましくは0.002〜0.
3cm2 である。開孔面積が0.001cm2 よりも小さい
と加工が困難になるとともに、凸部4の高さ(開孔端の
高さ)が小さくなり、そのためたわみ量が少なくなるか
らである。このようにたわみ量が少ないと触感が劣って
しまう。また、0.5cm2 よりも大きいと開孔6の周囲
のフィルム先端が細く形成され、基本的弾性を得られな
くなるからである。
【0016】上記開孔6の開孔数は、液透過性と液逆戻
り防止性とから上記開孔面積により制限を受けるが、好
ましくは5個/cm2 〜200個/cm2 であり、更に好ま
しくは25個/cm2 〜125個/cm2 である。開孔数が
5個以下だと、シート全体の実質的なたわみ量が少なく
なり、また開孔数が200個/cm2 よりおおきくなる
と、弾性が劣るからである。
【0017】尚、上記頂部3間の距離Lは0.05mm〜
5mmの範囲に設定することが好ましく、特に0.2mm〜
3mmの範囲に設定することがより好ましい。かかる範囲
に設定することにより、伸縮性に優れ、実質的に柔軟な
材料であって優れた弾力性を発現するようになる。第2
シート1bとして延伸法により延伸したシートを用いた
場合には、ホットメルト塗工を第1シートに行うことが
好ましい。第2シート側に接着剤を付与すると熱により
第2シートが収縮する危険があるからである。また、通
常の接着剤により接着をおこなう場合には、第1シート
及び第2シートの材料に特に制約はない。
【0018】第1シート1aと第2シート1bとを一体
的に配置するには、熱融着、接着剤等何でもよいが、製
造工程を容易にするために熱融着によることが好まし
い。上記第1シートと第2シートとの一体的に配置した
後の厚みは、好ましくは0.1〜5mmである。かかる厚
みは、凸部の高さによってほとんど決定されることにな
るが、0.1mmより少ないと反発弾性が充分に得られ
ず、5mmより大きいと開孔先端が著しく細くなること
と、単位面積あたりで応力を支える凸部4のフィルム断
面積が小さくなり弾性が乏しくなるからである。尚、上
記第1シートと第2シートとの一体的に配置した後の厚
みを決定するうえで、第2シート自体の厚みのみを厚く
することは、溶融接合による一体的に配置する場合に有
する熱量で第1シート(開口シート)に悪影響を与える
ため、望ましいことではない。従って、合計シート厚さ
で5mm以下が望ましい。
【0019】次に、本実施例の液体不透過性シート1の
作用を説明する。上記液体不透過性シート1を具備した
使い捨ておむつを装着すると、血液、尿等は表面シート
8から吸収体2に移行して該吸収体2に吸収される。吸
収体2に吸収された血液等は液体不透過性の液体不透過
性シート(防漏シート)1によりショーツ側への移行や
漏れが阻止される。
【0020】本実施例による使い捨ておむつによれば、
液体不透過性シート1が、柔軟で且つ物性的に安定した
反発弾性を有することにより、人体動作に併せた追随の
できるフィット性を得ることができる。特に、本実施例
にかかる液体不透過性シートを使い捨ておむつの防漏シ
ートとして使用した場合には、反発弾性を有することか
ら、該使い捨ておむつを着用した赤ちゃん(幼児)が地
面や床に据わり込んだり、ぶつかったりした場合の衝撃
を和らげることができる。
【0021】また、第1シート1a及び第2シート1b
としては安価な材料を用いることができ、しかも大量生
産可能であるから使い捨て物品としても実用的である。
次に、上述した液体不透過性シートの製造方法について
説明する。本発明による液体不透過性シートの製造方法
は、図7に示すように、樹脂形成用型としての金網7の
上面に第1溶融樹脂9を供給しつつ、該金網7の下面か
ら減圧吸引して、上記一方の面に凸部4を形成するとと
もにその先端に開孔6が形成された第1シートを作成
し、続いて該第1シート1aの上面に第2溶融樹脂10
を供給して、上記第1シートの他方の面上に液体不透過
性の第2シートを一体的に配置することを特徴とする。
【0022】上記第1溶融樹脂9は、無端金網7の搬送
方向上流側に設けられたTダイ押し出し機11から、該
金網7の上面に押し出され、同時に、該無端金網7の下
面に設けられたサンクションボックス12にて吸引され
て、上記第1シート1aに凸部4と開口6とが形成され
る。ここで、第1シート1aにおける凸部4と開口6と
の形成について詳述すると、図6(A)及び図7に示す
ように、Tダイ押出機11よりシート状溶融樹脂9をス
パイラル編み金網7(図3参照)の上部から供給する一
方、該スパイラル編み金網7の下部から真空吸引する
と、まず同図(B)に示すように、シート状溶融樹脂9
はスパイラル編み金網7の最上部の線材7aに接触して
冷却固化され、次いで上記線材7aに接触しない部分の
上記シート状溶融樹脂9は、同図(C)に示すように真
空吸引力を受けて変形しつつ下部の線材7bに接触して
冷却固化され、この後上記下部の線材7bにも接触しな
い部分のシート状溶融樹脂9は、同図(D)に示すよう
に、空冷により凹面状に変形して固化されると共に、そ
の一部は、同図(E)に示すように広げられ破られる。
この成形過程において、上記シート状溶融樹脂9は、真
空吸引力によって上記スパイラル編み金網7の内部に移
行するに従ってスパイラル状に捻じれることになるた
め、真上からは遮蔽された部分でも凸部4と曲面状壁部
5が成形され、該部分に液透過用開孔6が成形されるこ
とになる。これにより、図2(A)乃至(C)に示すよ
うな第1シート1aが作成される。
【0023】尚、図5(A)、(B)に示すようなスパ
イラル編み金網70を使用すると、図4(A)乃至
(C)に示す形状の第1シート10aを成形することが
できる。この他の実施例にかかる第1シート10aは、
溶融樹脂を、右捲き、左捲き交互のスパイラルを力骨
(ロッド)で連結したスパイラル編み金網70(図5参
照)の表面形状に沿った形状で且つ上記スパイラル編み
金網70の線材間の孔部に対応する位置に孔部を有する
シート状に成形したもので、上記第1シート1aと同様
に、凸状曲面からなる頂部30と、凹状曲面からなる凸
部40と、該頂部30と該凸部40とを連結するスパイ
ラル状に捻じれた曲面状壁部50と、上記凸部40及び
/又は上記曲面状壁部50に形成され、上記頂部30間
の空間と連通する液透過用開孔60とを具備し、上記第
1シート1aと同様の効果が得られるものである。
【0024】また、第1シート成形用樹脂として、Tダ
イ11から供給する溶融樹脂9の代わりに、フィルムを
使用してもよい。この場合、フィルムを予め加熱して軟
化させた状態で上記スパイラル編み金網7に供給する
か、或いは上記スパイラル編み金網7に供給した後にフ
ィルムを加熱して軟化させる。上記第2溶融樹脂10
は、第1Tダイ押出機11の下流側に設けられた第2T
ダイ押出機13から、上記第1シート1aの上面に供給
され、続いて圧接ロール14にて第1シート1a上に該
第2溶融樹脂が圧接され、第1シート1aの上に第2シ
ート1bが溶融接合により一体的に配置された液体不透
過性シート1が形成される。
【0025】続いて、液体不透過性シート1は、剥離ロ
ール15により、金網7から剥離されて巻き取り機械
(図示せず)により巻き取られる。一方、金網7は冷却
用水槽16に浸漬されて冷却され、続いて、上述した第
1Tダイ押出機11の下方に搬送されて、再び第1溶融
樹脂が供給される。このように、本実施例によれば、液
体不透過性シート1が簡単な工程で高速連続製造するこ
とができる。
【0026】特に、本実施例によれば、金網7を金属で
作成し且つ該金網7を冷却用水槽6により常時充分に冷
却しているために、第2溶融樹脂を供給する以前に第1
溶融樹脂を充分に冷却しているから、第2溶融樹脂を供
給した際に、その熱により、第1シートにすでに形成さ
れた開孔6を閉塞させるということがない。 〔実験例〕次に、上記実施例に基づいて、下記する実施
品1〜4を作成し、次のような比較品と比較実験をし
た。 (実施品1)第1シートとして、その樹脂材料にULZ151
00C ウルトゼックス〔商品名、三井石油化学工業(株)
製:密度0.916、190℃のMFR(メルトフロー
レイト)12(JIS7216 の測定による)〕を用い、坪量
25g/m2 、単位開孔面積0.0020cm2 、開孔数
120個/cm2 に形成した。
【0027】第2シートとして、その樹脂材料にNZ4015
0Cネオゼックス〔商品名、三井石油化学工業(株)製:
密度0.940、190℃のMFR(メルトフローレイ
ト)15(JIS7216 の測定による)〕を用い、坪量20
g/m2 とした。第1シートと第2シートとを一体的に
配置した液体不透過性シートの厚さは、1.2mmであっ
た。 (実施品2)第1シートとして、その樹脂材料にNZ4015
0Cネオゼックス〔商品名、三井石油化学工業(株)製:
密度0.940、190℃のMFR(メルトフローレイ
ト)15(JIS7216 の測定による)〕を用い、坪量25
g/m2 、単位開孔面積0.0076cm2 、開孔数60
個/cm2 に形成した。
【0028】第2シートとして、その樹脂材料にNZ4015
0Cネオゼックス〔商品名、三井石油化学工業(株)製:
密度0.940、190℃のMFR(メルトフローレイ
ト)15(JIS7216 の測定による)〕を用い、坪量20
g/m2 とした。第1シートと第2シートとを一体的に
配置した液体不透過性シートの厚さは、1.5mmであっ
た。 (実施品3)第1シートとして、その樹脂材料にHZ1700
J ハイゼックス〔商品名、三井石油化学工業(株)製:
密度0.970、190℃のMFR(メルトフローレイ
ト)17(JIS7216 の測定による)〕を用い、坪量30
g/m2 、単位開孔面積0.0076cm2 、開孔数60
個/cm2 に形成した。
【0029】第2シートとして、その樹脂材料にNZ4015
0Cネオゼックス〔商品名、三井石油化学工業(株)製:
密度0.940、190℃のMFR(メルトフローレイ
ト)15(JIS7216 の測定による)〕を用い、坪量20
g/m2 とした。第1シートと第2シートとを一体的に
配置した液体不透過性シートの厚さは、1.3mmであっ
た。 (実施品4)第1シートとして、その樹脂材料にHZ1700
J ハイゼックス〔商品名、三井石油化学工業(株)製:
密度0.970、190℃のMFR(メルトフローレイ
ト)17(JIS7216 の測定による)〕を用い、坪量30
g/m2 、単位開孔面積0.0020cm2 、開孔数12
0個/cm2 に形成した。
【0030】第2シートとして、その樹脂材料にMR10P
ミラソン〔商品名、三井石油化学工業(株)製:密度
0.970、190℃のMFR(メルトフローレイト)
17(JIS7216 の測定による)〕を用い、坪量25g/
2 とした。第1シートと第2シートとを一体的に配置
した液体不透過性シートの厚さは、1.3mmであった。 (比較品1)第1シートとして、その樹脂材料にHZ1700
J ハイゼックス〔商品名、三井石油化学工業(株)製:
密度0.970、190℃のMFR(メルトフローレイ
ト)17(JIS7216 の測定による)〕を用い、坪量30
g/m2 、単位開孔面積0.785cm2 、開孔数1個/
cm2 に形成した。
【0031】第2シートとして、その樹脂材料にNZ4015
0Cネオゼックス〔商品名、三井石油化学工業(株)製:
密度0.940、190℃のMFR(メルトフローレイ
ト)15(JIS7216 の測定による)〕を用い、坪量20
g/m2 、第1シートと第2シートとを一体的に配置し
た液体不透過性シートの厚さは、2.7mmであった。 (比較品2)市販のエアーバッグ(ポリエチレンの空気
溜と平滑シートで空気を封入したもので、一般に梱包材
として使用されるも)を比較品2とした。
【0032】かかるエアーバッグの凸部(空気溜)寸法
は、直径約1cm、空気溜り個数(密度)1個/cm2 であ
った。尚、上述の実施品1〜4及び比較品1において、
第1シートには、外観を良くする目的で酸化チタンを3
%含ませた。また、実施品1〜4及び比較品1の製造条
件は、Tダイ押出機11、13ともにΦ50mmのスクリ
ューを用い、第1溶融樹脂温度250℃、第2溶融樹脂
温度260℃、サクションボックス12における吸引負
圧1700mmAq以上、冷却用水層6の冷却温度5℃以
下、巻き取り速度50m/分であった。 〔実験内容〕上述した各実施品と比較品とについて、次
のような反発弾性の官能評価をおこなった。
【0033】(1)各実施品と比較品とについて、その
ままの状態(原体)にて、官能評価をおこなった。かか
る評価は指先にてシートを圧縮し、その時の反発弾性の
方法にて行い、その結果を下記表1に(原体)として示
した。 (2)各実施品と比較品とについて、著しい荷重(10
Kg/cm2 )を付加し、その後上記(1)と同様な評価を
おこなった。その結果を下記表1に(荷重付加)として
示した。
【0034】下記表1中、○は指先に反発弾性を官能
し、×は反発弾性を感じないか若しくは非常に微弱であ
ることを示す。
【0035】
【表1】 上記表1から明かなように、本実施品は、比較品とくら
べて、いずれの実施品においても、充分な反発弾性を得
ることができたとともに、著しい荷重を付加した後にお
いても、充分な反発弾性を得ることができた。
【0036】従って、本発明の液体不透過性シートによ
れば、シート面に対して充分な反発弾性を得ることがで
きた。本発明は、上述した実施例に限定されることな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であ
例えば、本液体不透過性シートは、充分な反発弾性
を有することから、壊れ易い物等の梱包に使用する梱包
材として用いることもできる
【0037】また、第1シートの材料は、使用する目的
に応じて、幅広い材料を使用することができ、目的に応
じて柔軟なものから座屈の反発性の有するものまで種々
使用することができる。更に、本発明の液体不透過性シ
ートの製造に用いられる金網は、図8(A)、(B)に
示すような編み目構造であってもよい。
【0038】
【発明の効果】本発明の液体不透過性シートは、充分な
反発弾性を有し、高速生産可能な液体不透過性シートの
製造方法を提供することにある。特に、エアーバックと
異なり空気溜が必要でないため、加工条件の設定範囲を
広くでき容易に且つ高速で製造すことができる。更に、
第1シートの多数の凸部が摩擦抵抗となって耐スリップ
性を発揮することもできる。従って、おむつ等に用いた
場合には、パンツ等における接触面のずれを防止でき
る。
【0039】更に、第1シートの多数の凸部が摩擦抵抗
となって耐スリップ性を発揮することもできる。従っ
て、おむつ等に用いた場合には、パンツ等における接触
面のずれを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかる液体不透過性シートを
具備した使い捨ておむつの図であり、(A)は一部切欠
して示した斜視図、(B)は液体不透過性シートの一部
を取り出して示した斜視図である。
【図2】本実施例による第1シートを示した図であり、
(A)は第1シートの部分拡大平面図、(B)は同図
(A)に示す第1シートを一方の面側から目視したとき
の部分拡大斜視図、(C)は同図(A)に示す第1シー
トを他方の面側から目視したときの部分拡大斜視図であ
る。
【図3】図2に示す第1シートを成形するスパイラル編
み金網図であり、(A)は部分拡大平面図、(B)は部
分拡大斜視図である。
【図4】第1シートの他の実施例を示し、(A)は他の
実施例にかかる第1シートの部分拡大平面図、(B)は
(A)に示す第1シートを一方の面側から目視したとき
の部分拡大斜視図、(C)は(A)に示す第1シートを
他方の面側から目視したときの部分拡大斜視図である。
【図5】図5は図4に示す第1シートを成形するスパイ
ラル編み金網を示す図であり、(A)は部分拡大平面
図、(B)は同部分拡大斜視図である。
【図6】第1シートの製造工程を示す工程説明図であ
る。
【図7】液体不透過性シートの製造方法の一実施例を示
す工程説明図である。
【図8】金属ネットの他の実施例を示す平面図である。
【符号の説明】
1、10 液体不透過性シート 1a、10a 第1シート 1b 第2シート 6、60 液透過用開孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A61F 13/539 A61F 13/18 320 B32B 7/02 A41B 13/02 A B65D 65/40 A61F 13/18 333 // B32B 3/24 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61F 13/15 - 13/84 B32B 7/02 B65D 65/40 B32B 3/24

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の面に無数の凸部が突設され、該凸
    部の先端に開孔が形成された第1シートと、 該第1シートの他方の面に該第1シートと一体的に配置
    された液体不透過性の第2シートと を備えた液体不透過性シートを製造する方法であって、
    樹脂形成用型としての金網の上面に第1溶融樹脂を供給
    しつつ、該金網の下面から該第1溶融樹脂を減圧吸引し
    て、上記一方の面に凸部を突設するとともにその先端に
    開孔を形成して第1シートを作成し、続いて該シートの
    上面に第2溶融樹脂シートを供給して、上記第1シート
    の上記他方の面上に液体不透過性の第2シートを一体的
    に配置することを特徴とする液体不透過性シートの製造
    方法
  2. 【請求項2】 上記開孔それぞれの開孔面積が0.00
    1〜0.5cm2 であり、且つ開孔数が5〜200個/cm
    2 であることを特徴とする請求項1に記載の液体不透過
    性シートの製造方法
  3. 【請求項3】 厚みが0.1〜5mmであることを特徴と
    する請求項1記載の液体不透過性シートの製造方法
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