JP3241690U - ワイシャツ類 - Google Patents

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Abstract

【課題】スライドファスナーの使用によるその務歯が露出しないようにしたワイシャツ類であって、スライドファスナーの使用がなくても着ることができるワイシャツ類を提供する。【解決手段】ワイシャツ類1の前立部8の襟元6から裾7に掛けて、スライダー操作により前立部の開閉が可能なスライドファスナー2と、面的にその片方の面とその他方の面とを付着させ係合させることができる面ファスナー3とを、備え、面ファスナーによりスライドファスナーを被覆する形態にて沿設する。【選択図】図1

Description

本考案は、ワイシャツ類に関するものである。
ワイシャツ類については、その前立部の襟元から裾に掛けて複数のボタンを付けて掛合させるようにしているが、その着脱は面倒で、複数のボタンの係合に時間を取ったり、ワイシャツ類が古くなってくるとボタン穴が崩れてきてその係合が難しくなってきたりする。又、年齢が上がってきて、手が不自由になってくると、ボタンを掛けることが難しくなり、掛け違いも生じたりする。更には、ボタンの幾つかを掛け忘れることもある。
そこで、ボタンの係合に変えて、ワイシャツ類の前立部の襟元から裾に掛けて、スライダ-操作によりワイシャツの左右の前立ての開閉が可能なスライドファスナ-を使用することが行われている。
然しながら、スライドファスナ-は、務歯を備えた布テ-プをスライダ-で開閉させる方式であるので、そのスライド操作が上手くいかず、又、当該スライドファスナ-による務歯の係合では、適宜位置の左右の務歯が上手く噛み合わないとスライダ-操作によるワイシャツの前立部の開閉が上手くいかないことがある。そして、何よりも、スライドファスナ-では、その存在が露出するといった欠点がある。スライドファスナ-の務歯を備えた布テ-プを、ワイシャツの左右の前立てを近寄らせて出来るだけ当該務歯が露出しないようにすることも出来るが、最終的には、当該務歯が露出することを避けられない。
実用新案登録第3196700号公報、実用新案出願公開昭55-184301号公報、実用新案出願公開昭54-116404号公報、特開2018-184684号公報、実用新案登録第3210189号公報、実開平07-031803号公報
本考案は、上記のような問題を解決できるワイシャツ類を提供することを目的とする。
特に、本考案は、スライドファスナ-の使用によるその務歯が露出しないようにしたワイシャツ類を提供することを目的とする。
又、本考案は、当該スライドファスナ-の使用がなくてもワイシャツ類を着ることができるようにすることを目的とする。
本考案のその他の目的および新規な特徴は以下の明細書及び図面の記載からも明らかになるであろう。
本考案の要旨は、次の通りである。
即ち、実用新案登録請求の範囲の請求項1に示すように、ワイシャツ類の前立部の襟元から裾に掛けて、スライダ-操作により当該ワイシャツ類の前立部の開閉が可能なスライドファスナ-と、面的にその片方の面とその他方の面とを付着させ係合させることができる面ファスナ-とを、当該面ファスナ-により前記スライドファスナ-を被覆する形態にて沿設してなることを特徴とするワイシャツ類。
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下記の通りである。
本考案によれば、請求項1に示すように、スライダ-操作によりワイシャツ類の前立部の開閉が可能なスライドファスナ-と、面的にその片方の面とその他方の面とを付着させ係合させることができる面ファスナ-とを、当該面ファスナ-により前記スライドファスナ-を被覆する形態にて沿設することにより、当該面ファスナ-により前記スライドファスナ-を被覆して、当該スライドファスナ-の露出を防ぐことができる。又、当該面ファスナ-により、ワイシャツ類の前立部の開閉が可能となるので、当該スライドファスナ-によるワイシャツ類の前立部の開閉を省略することができる。
ワイシャツ類を早く着用したいときに、スライドファスナ-のスライダ-操作を省略しても、面ファスナ-によりワイシャツの前立部の開閉が可能なので、当該スライドファスナ-によるワイシャツ類の前立部の開閉を省略することができる。通常でも、スライド操作が上手くいかず、又、当該スライドファスナ-による務歯の係合では、適宜位置の左右の務歯が上手く噛み合わないとスライダ-操作によるワイシャツの前立部の開閉が上手くいかないことがあるが、面ファスナ-による係合により、スライドファスナ-のスライダ-操作を省略することができる。
上記の場合、スライドファスナ-のスライダ-操作を選択するか、面ファスナ-による操作を選択するかを選ぶこともできる。
次に、本考案の実施例を図面を参照しつつ説明する。
図1は、本考案の実施例を示すワイシャツ類の正面図で、当該ワイシャツ類1は、スライダ-操作によりワイシャツ類の左前身頃4と右前身頃5との間の前立部8の開閉が可能なスライドファスナ-2と、同様に当該前立部8の開閉が可能な面的にその片方の面とその他方の面(その表面とその裏面)とを付着させ係合させることができる面ファスナ-3とを備えてなり、当該スライドファスナ-2を面ファスナ-3により被覆してなる形態を示している。
図2は、本考案の実施例を示す当該ワイシャツ類の一次組立工程の説明図で、図2に示すように、前記スライドファスナ-2が未だ装着前のワイシャツ類10の左前見頃4と右前見頃5との間の前立部8の襟元6から裾7に掛けて、スライダ-操作によりワイシャツ類の前立部8の開閉が可能なスライドファスナ-2を装着する形態が示されている。
図3は、本考案の実施例を示す当該スライドファスナ-2の平面図で、図3及び前記図2に示すように、当該スライドファスナ-2の一例では、当該スライドファスナ-2は、テ-プ(ジッパ-テ-パ-)20と当該テ-プ20の内側に設けられた左右の務歯21、21とスライダ-22とを備えてなっている。
当該スライドファスナ-2のスライダ-22を上下させると、当該テ-プ20の内側に設けられた左右の務歯21、21が係合して、当該スライドファスナ-2によるワイシャツ1の前立部8の開閉を実施することができる。
図4は、本考案の実施例を示す当該スライドファスナ-2の装着後のワイシャツ10の平面図で、当該スライドファスナ-2の装着後のワイシャツ10は、前記で説明したように、当該スライドファスナ-2は、テ-プ(ジッパ-テ-パ-)20と当該テ-プ20の内側に設けられた左右の務歯21、21とスライダ-22とを備えてなっていて、当該スライドファスナ-2のスライダ-22を上下させると、当該テ-プ20の内側に設けられた左右の務歯21、21が係合して、当該スライドファスナ-2によるワイシャツ1(10)の前立部8の開閉を実施することができる。
図5は、本考案の実施例を示す面的にその片方の面とその他方の面(その表面とその裏面)とを付着させ係合させることができる面ファスナ-3の一例立体図で、当該面ファスナ-3は、フックテ-プ30とル-プテ-プ31とを備えて構成されてなる例を示す。
図示のように、上側のフックテ-プ30には、複数の鉤状の微小な突起(フック)300を有する。又、図示のように、下側のル-プテ-プ31には、複数の輪(ル-プ)310が密生している。
当該フックテ-プ30とル-プテ-プ31とを合わせることにより、両テ-プが相互に噛み合って付着して密着させることができる。
当該面ファスナ-3の一例には、マジックテ-プ(登録商標)があるが、本考案では、他に、きのこ状(マッシュル-ム状)のパイルに拠って引掛かり機能を有するマッシュル-ム、わな(輪奈)状のパイルを構成する繊維が収束しているテ-プ、わな状のパイル構成する繊維が分散(ナッピング)している状態のナゥプテ-プ等も使用できる。
図6は、本考案の実施例を示す当該面ファスナ-3の使用態様の一例平面図で、上部図示左側のフック300を有するフックテ-プ30は、フックテ-プ本体部301の右側に適宜幅のフック300を有するようになっており、一方、図示右側のル-プ310を有するル-プテ-プ31は、ル-プテ-プ本体部311の左側に適宜幅のル-プ310を有するようになっている。
こうしたフックテ-プ30とル-プテ-プ31とが別々の形態でも使用できるが、当該図6の下部に図示のように、フックテ-プ30とル-プテ-プ31とを係合させて、当該フックテ-プ30の適宜幅のフック300と当該ル-プテ-プ31の適宜幅のル-プ310とを予め付着係合させた形態により、前記スライドファスナ-2を被覆するようにするとよい。
図7は、前記スライドファスナ-2の装着後のワイシャツ10に対して、前記図6下部に示す態様の面ファスナ-3を使用して、即ち、予め一方のフックテ-プ30の適宜幅のフック300と他方のル-プテ-プ31の適宜幅のル-プ310との付着係合をなした面ファスナ-3を使用して、当該スライドファスナ-2の装着後のワイシャツ10のスライドファスナ-2を面ファスナ-3にて被覆する形態の組み立て工程の平面図を示している。
かくして、前記図1に示すように、ワイシャツ1の前立部8の襟元6から裾7に掛けて、スライダ-操作により当該ワイシャツ1の前立部8の開閉が可能なスライドファスナ-2の装着後のワイシャツ10に対して、前記図6の下部に示す態様の面ファスナ-3を使用して、当該面ファスナ-3により前記スライドファスナ-2を被覆する形態にて沿設してなる図示のようなワイシャツ1が得られる。
図8は、図1に示すようなスライドファスナ-2及び面ファスナ-3装着後のワイシャツ1の袖口9に対して、図6の下部に示すようなフックテ-プ30とル-プテ-プ31とを備えて構成されてなる面ファスナ-3を使用して、複数の鉤状の微小な突起(フック)300を有するフックテ-プ30と、複数の輪(ル-プ)301が密生しているル-プテ-プ31とを合わせることにより、ワイシャツ1の袖口9も簡単に開閉が出来るように構成されている例を示してある。当該面ファスナ-3に変えて、前記のようなスライドファスナ-2を当該袖口9に適用してもよい。
本考案によれば、従来のワイシャツ類にあっては、その前立部の襟元から裾に掛けて複数のボタンを付けて掛合させるようにしているが、その着脱は面倒で、複数のボタンの係合に時間を取ったり、ワイシャツ類が古くなってくるとボタン穴が崩れてきてその係合が難しくなってきたりする。又、年齢が上がってきて、手が不自由になってくると、ボタンを掛けることが難しくなり、掛け違いも生じたりする。更には、ボタンの幾つかを掛け忘れることもある。
本考案によれば、当該ボタンの係合に変えて、スライドファスナ-2のスライダ-22操作によりワイシャツ1の前立部8の開閉を可能にしたので、当該ボタンの係合による欠点を解消することが出来る。
然しながら、スライドファスナ-2は、務歯21を備えた布テ-プをスライダ-22で開閉させる方式であるので、そのスライド22の操作が上手くいかず、又、当該スライドファスナ-2による務歯21、21の係合では、適宜位置の左右の務歯21が上手く噛み合わないとスライダ-22操作によるワイシャツの前立部8の開閉が上手くいかないことがある。そして、何よりも、スライドファスナ-2では、その存在が露出するといった欠点がある。スライドファスナ-2の務歯21,21を備えた布テ-プを、ワイシャツの左右の前立てを近寄らせて出来るだけ当該務歯21,21が露出しないようにすることも出来るが、最終的には、当該務歯21,21が露出することを避けられない。
そこで、本考案では、スライダ-22操作によりワイシャツ類1の前立部8の開閉が可能なスライドファスナ-2と、同様にワイシャツ類1の前立部8の開閉が可能な、面的にその片方の面とその他方の面(その表面とその裏面)とを付着させ係合させることができる面ファスナ-3とを、当該面ファスナ-3により前記スライドファスナ-2を被覆する形態にて沿設することにより、当該面ファスナ-3により前記スライドファスナ-2を被覆して、当該スライドファスナ-2の露出を防ぐことができる。又、当該面ファスナ-3により、ワイシャツ類1の前立部8の開閉が可能となるので、当該スライドファスナ-2によるワイシャツ類1の前立部8の開閉を省略することができる。
更には、ワイシャツ類1を早く着用したいときに、スライドファスナ-2のスライダ-22の操作を省略しても、面ファスナ-3によりワイシャツ類1の前立部8の開閉が可能なので、当該スライドファスナ-3によるワイシャツ類1の前立部8の開閉を省略することができる。通常でも、スライド22操作が上手くいかず、又、当該スライドファスナ-2による務歯21,21の係合では、適宜位置の左右の務歯21,21が上手く噛み合わないと、スライダ-22の操作によるワイシャツ類1の前立部8の開閉が上手くいかないことがあるが、面ファスナ-3による係合により、スライドファスナ-2のスライダ-22操作を省略することができる。
上記の場合、スライドファスナ-2のスライダ-22操作を選択するか、面ファスナ-3による操作を選択するかを選ぶこともできる。
又、本考案によれば、スライドファスナ-2及び面ファスナ-3装着後のワイシャツ1の袖口9に対しても、面ファスナ-3やスライドファスナ-2を当該袖口9に適用すると、より一層便利になる。
本考案は上記実施例に限定されず、適宜変更が可能である。
本考案のワイシャツ類は、各種のワイシャツに適用できる。
本考案のワイシャツ類は、通常は、白いホワイトシャツを指すが、色物なども包含する。ドレスシャツのようなタキシ-ド等と共に着られる礼装用ワイシャツ等も包含する。
本考案の実施例を示すワイシャツ類の正面図。 本考案の実施例を示すワイシャツ類の一次組立工程の説明図。 本考案の実施例を示すスライドファスナ-の平面図。 本考案の実施例を示すスライドファスナ-の装着後のワイシャツの平面図。 本考案の実施例を示す面ファスナ-の一例立体図。 本考案の実施例を示す面ファスナ-の使用状態の一例平面図。 本考案の実施例を示すスライドファスナ-装着後のワイシャツに面ファスナ-にてスライドファスナ-を被覆する形態の組み立て工程の平面図。 本考案の他の実施例を示すスライドファスナ-及び面ファスナ-の装着後のワイシャツの袖口の組み立て工程の平面図。
1・・・ワイシャツ類
2・・・スライドファスナ-
3・・・面ファスナ-
4・・・左前身頃
5・・・右前身頃
6・・・襟元
7・・・裾
8・・・前立部
9・・・袖口
10・・・スライドファスナ-装着後のワイシャツ
22・・・スライダ-

Claims (2)

  1. ワイシャツ類の前立部の襟元から裾に掛けて、スライダ-操作により当該ワイシャツ類の前立部の開閉が可能なスライドファスナ-と、面的にその片方の面とその他方の面とを付着させ係合させることができる面ファスナ-とを、当該面ファスナ-により前記スライドファスナ-を被覆する形態にて沿設してなることを特徴とするワイシャツ類。
  2. ワイシャツ類の袖口に、面的にその片方の面とその他方の面とを付着させ係合させることができる面ファスナ-又はスライダ-操作可能なスライドファスナ-を備えてなることを特徴とする、請求項1に記載のワイシャツ類。
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