JP3241640U - 無反転パレットによる搬送コンベヤ - Google Patents

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考由 伊豆
洋一 多田
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Abstract

【課題】パレット受を無回転で循回して搬送することを省スペース化に貢献する縦型で実現し、パレット受の積載面の水平状態を常に安定して維持した無反転パレットによる搬送コンベヤを提供する。【解決手段】縦列2連配置で前後のスプロケット3を循回する搬送チェン2に複数のパレット受5が水平に支持され、駆動装置1によりスプロケット3が回転してパレット受5が移送される。スプロケット3に同期して回転するガイドホイル4がスプロケット3に隣接して配設され、コンベヤのコーナー部S1、S2において、搬送チェン2にピン連結されたパレット受5の一端部6がスプロケット3に沿って回動すると同時に、パレット受5の他端部7がガイドホイル4に噛み合って回動することにより、パレット受5は無反転のまま水平状態を維持して下方から上方に、又は上方から下方に回転移動して移送される。【選択図】 図1

Description

本考案は、無反転パレットによる搬送コンベヤの技術分野に属し、さらに言えば、縦型の搬送コンベヤに適用するに際し、パレット受の積載面の水平状態を常に安定して維持し、パレット受を無回転で搬送する縦型搬送コンベヤに関する。
パレットを使用した搬送コンベヤに関し、例えば下記特許文献1には、往復路の両端を旋回路で接続して循環走行路を形成し、往復路内に配置したプッシャをパレット裏面のドッグに押当てて走行させるコンベヤであって;進行方向内側に旋回用の係合穴を設けた多数のパレットと;旋回路の旋回中心に取付けた旋回用アームと;前記アームを180度旋回させる旋回機構と;少なくとも一方の旋回路における旋回終了時のパレットのドッグを当接させてパレット上への品物の積付け、または積卸し位置を保持するパレット位置決め手段と;旋回始端のアームを上昇させてパレット停止手段によって停止されたパレットの係合穴にアーム側のピンを挿合し、旋回終了位置でアームを下降させてピンを離脱させるピン係合手段とを備えたことを特徴とするパレットコンベヤが開示されている(同文献1の請求項1参照)。
特公平7-41982号公報
前記特許文献1に係るパレットコンベヤは、旋回路の旋回中心に旋回アームを180度回転させると、パレットの旋回終了端で位置決め手段によって停止されるので、コンベヤ上のパレットへの品物の積付け、積卸しを正確に行なうことができる。また、往復路端でパレットは180度旋回されるため、進行方向に対しパレットの左右関係は常時そのまま保持され、したがってコンベヤを組立ロボットや移載ロボットを含むラインに配置した場合にワークハンドによる品物つかみ操作を円滑に行なうことができる(同文献1の発明の詳細な説明の[発明の効果]の欄参照)。
しかし、この種のパレットコンベヤは、パレットが平面的に旋回する横型水平タイプのラウンドコンベヤに属するもので、そのため、当該コンベヤ装置が幅をとって否応なしに大きなスペースを確保する必要がある(同文献1の図面の第2図等参照)。
そこで、省スペースが図れる縦型の搬送コンベヤに適用したいが、パレット受の積載面を常に水平に保つ必要があるほか、吊下げタイプとした場合、偏荷重に伴う重心位置の安定性を確保しなければならないという問題点がある。
したがって、本考案は上記課題に鑑みて案出されたものであり、その目的は、省スペース化に貢献する縦型のパレット搬送コンベヤで、パレット受を無回転で循回して搬送することを実現し、パレット受の積載面の水平状態を常に安定して維持し、重心位置の安定性も確保した無反転パレットによる搬送コンベヤを提供することにある。
上記の課題を解決するための手段として、請求項1に記載した考案は、縦列2連配置で前後のスプロケット3を循回する搬送チェン2に複数のパレット受5が水平に支持され、駆動装置1により前記スプロケット3が回転して前記パレット受5が移送される搬送コンベヤであって、
前記パレット受5の一端部6が前記搬送チェン2に回転可能にピン連結され、前記パレット受5が当該コンベヤのコーナー部S1、S2で無反転のまま水平状態を維持して移送されることを特徴とする、無反転パレットによる搬送コンベヤである。
請求項2に記載した考案は、前記スプロケット3に同期して回転するガイドホイル4が前記スプロケット3に隣接して配設され、コンベヤのコーナー部S1、S2において、前記搬送チェン2にピン連結されたパレット受5の一端部6が、前記スプロケット3に沿って回動すると同時に、前記パレット受5の他端部7が前記ガイドホイル4に沿って回動することにより、前記パレット受5は無反転のまま水平状態を維持して下方から上方に、又は上方から下方に回転移動して移送されることを特徴とする、請求項1に記載した無反転パレットによる搬送コンベヤである。
請求項3に記載した考案は、縦列2連配置で前後のスプロケット3を循回する搬送チェン2に複数のパレット受5が水平に支持され、駆動装置1により前記スプロケット3が回転して前記パレット受5が移送される搬送コンベヤであって、
(a)当該コンベヤの左右の外側面でフレームを構成すると共に搬送チェン2が動く際のガイドをなすフレーム兼用ガイドレール8に、前記の各搬送チェン2が配設されており、前記パレット受5は、その一端部に設けた駆動ローラ6が前記搬送チェン2に回転可能にピン連結され、他端部には従動ローラが遊動自在に設けられて、前記フレーム兼用ガイドレール8に沿って移送されること、
(b)前記コンベヤの基端に配設された搬送用駆動スプロケット3と、その先に隣接して配設されたガイドホイル4とが、巻き掛けた従動チェン41で同期回転自在であると共に、当該コンベヤの先端に配設されたガイドホイル4と、その先方に隣接して配設された搬送用駆動スプロケット3とが、巻き掛けた従動チェン41で同期回転自在であること、
(c)コンベヤの基端コーナー部S1において、前記パレット受5は、前記駆動ローラ6が搬送用駆動スプロケット3に沿って回動すると同時に、前記従動ローラ7がガイドホイル4に沿って回動することにより、パレット受5は無反転のまま水平状態を維持して下方から上方に回転移動した後、前端方向に移送されること、
(d)一方、コンベヤの先端コーナー部S2において、前記パレット受5は、前記駆動ローラ6が搬送用駆動スプロケット3に沿って回動すると同時に、前記後端従動ローラ7がガイドホイル4に沿って回動することにより、パレット受5は無反転のまま水平状態を維持して上方から下方に回転移動した後、基端方向に移送され、前記無反転パレット受5の水平移動が連続されること、
を特徴とする、無反転パレットによる搬送コンベヤである。
請求項4に記載した考案は、前記コンベヤのコーナー部S1、S2において、搬送チェン2にピン連結されたパレット受5の駆動ローラ6は、搬送用駆動スプロケット3の外周縁に設けた嵌合凹部30に噛み合って回動すると同時に、前記パレット受5の従動ローラ7は、ガイドホイル4の外周縁に設けた嵌合凹部40に噛み合って回動することにより、パレット受5は無反転のまま水平状態を維持して下方から上方に、又は上方から下方に回転移動して移送されることを特徴とする、請求項3に記載した無反転パレットによる搬送コンベヤである。
請求項5に記載した考案は、コンベヤのコーナー部S1、S2において、搬送チェン2のペンダントリンク20にピン連結されたパレット受5の後端駆動ローラ6は、前記ペンダントリンク20が搬送用駆動スプロケット3の外周縁に設けた嵌合凹部30に噛み合って回動すると同時に、前記パレット受5の先端従動ローラ7は、ガイドホイル4の外周縁に設けた嵌合凹部40に噛み合って回動することにより、パレット受5は無反転のまま水平状態を維持して下方から上方に、又は上方から下方に回転移動して移送されること、
及び前記フレーム兼用ガイドレール8において、コンベヤの基端コーナー部S1側のガイドホイル4の上端部近傍に、前記駆動ローラ6の脱輪を防止する上側の可動式スリットガイド9Aが設けられていると共に、先端コーナー部S2側の搬送用駆動スプロケット3の下端部近傍に、前記従動ローラ7の脱輪を防止する下側の可動式スリットガイド9Bが設けられており、前記パレット受5が前記ガイドレール8に従って走行する際、前後の前記ローラ6、7の軌道が交錯する部分で前記上下の可動式のスリットガイド9A、9Bが開閉して、ローラ6、7が脱輪することなくパレット受5が移送されることを特徴とする、請求項3に記載した無反転パレットによる搬送コンベヤである。
請求項6に記載した考案は、前記搬送用駆動スプロケット3と、隣接して配設された前記ガイドホイル4とに巻き掛けた従動チェン41の中に、緊張するロールリング42が設けられ、搬送用駆動スプロケット3とガイドホイル4の安定した同期回転によって、パレット受5の水平状態が維持される構成であることを特徴とする、請求項3に記載した無反転パレットによる搬送コンベヤである。
請求項7に記載した考案は、前記コンベヤの基端コーナー部S1において、オーバーヘッド搬送装置P1のフックFに吊り下げられたワークWが下方に位置するパレット受5に積載され、前記パレット受5が上昇されると、前記オーバーヘッド搬送装置P1のフックFが逃げて前記ワークWを積載するパレット受5が移送され、前記コンベヤの先端コーナー部S2に到達した際、異なるオーバーヘッド搬送装置P2のフックFに前記パレット受5上のワークWが吊り下げられ、前記パレット受5が下降されると、前記ワークWが無くなったパレット受5が移送されることを特徴とする、請求項1又は3に記載した無反転パレットによる搬送コンベヤである。
本考案の無反転パレットによる搬送コンベヤによれば、下記の効果を奏する。
(1)パレット受を無回転で循回するに際し、パレット受の前後にガイドローラを設け、当該パレット受けの安定性を図ると共に、上下動部分ではガイドホイルを搬送用駆動スプロケットに同期させることにより水平保持を図った。そのため、パレット受の積載面の水平状態を常に安定して維持し、重心位置の安定性も確保した無反転パレットによる搬縦型の搬送コンベヤを実現した。
(2)水平タイプのラウンドコンベヤは幅をとるのに対し、本考案の無反転パレットによる搬送コンベヤによれば、縦方向のスペースを有効活用できるため、設備配置において省スペース化に貢献する。
(3)また、移送して循回するパレット受けが反転しないため、搬送物及び搬送物付帯部品もしくはパレット等をそのまま元の場所へ戻すことが可能となり、一般的な搬送装置に必要となるパレット返却が不要である。
(4)パレット受を本考案のようにエスカレータ方式とすることで、前後装置からの搬送物受渡しを空中で行うことができるため、移載装置としての活用が可能となる利点も有している。
(5)さらに、それらを組み合わせることで、搬送装置としての機能、トランスファーとしての機能、検査装置を設けることで良品は後工程へ、不良品は前工程へと仕分ける機能、塗装ラインへの応用が期待できる。
本考案の無反転パレットによる搬送コンベヤを示した全体斜視図である。 無反転パレットによる搬送コンベヤの内部構造を示した説明図である。 (A)は基端コーナー部の上段に到達したパレット受の搬送用駆動スプロケットとガイドホイルの噛み合い状態を示した説明図で、同(A)の右図は正面図、同(A)の左上図は駆動ローラ側の部分側面図、同(A)の左下図は従動ローラ側の部分側面図である。(B)は前記(A)で示したパレット受が更に進行した状態を示した説明図で、同(B)の右図は正面図、同(B)の左上図は駆動ローラ側の部分側面図、同(B)の左下図は従動ローラ側の部分側面図である。 (A)は先端コーナー部の下段に到達したパレット受の搬送用駆動スプロケットとガイドホイルの噛み合い状態を示した説明図で、同(A)の左図は正面図、同(A)の右上図は駆動ローラ側の部分側面図、同(A)の右下図は従動ローラ側の部分側面図である。(B)は前記(A)のパレット受が更に進行した状態を示した説明図で、同(B)の左図は正面図、同(B)の右上図は駆動ローラ側の部分側面図、同(B)の右下図は従動ローラ側の部分側面図である。 基端コーナー部の構造を示した部分拡大斜視図である。 図5を下方から示した部分拡大斜視図である。 先端コーナー部の構造を上方から示した部分拡大斜視図である。 本考案の無反転パレットによる搬送コンベヤを、駆動装置を中心に裏面方向から示した部分斜視図である。 本考案の無反転パレットによる搬送コンベヤの基本構造(骨格)を示した一部省略全体斜視図である。 図9の正面図である。 図9の平面図である。 図9の基端コーナー部側から拡大して示した側面図である。 (A)(B)は、本考案においてオーバーヘッド搬送装置の使用例を示した説明図である。
本考案の無反転パレットによる搬送コンベヤの好適な実施形態を、以下図面にしたがって説明する。
図1に全体構成を示した本無反転パレットによる搬送コンベヤは、縦列2連に配置されて前後の搬送用駆動スプロケット3を循回する搬送チェン2に、連続する複数のパレット受5が水平に支持される。インバータで速度制御された駆動装置1(減速機付モータ)により基端の搬送用駆動スプロケット3が回転して前記パレット受5が連続して移送される搬送コンベヤである。
特長的なのは、前記パレット受5の一端部の駆動ローラ6が搬送チェン2に回転可能にピン連結され、パレット受5が当該コンベヤのコーナー部S1、S2で無反転のまま水平状態を維持して移送されることである。すなわち、搬送用駆動スプロケット3に同期して回転するガイドホイル4が前記スプロケット3に隣接して配設され、コンベヤのコーナー部S1、S2において、搬送チェン2にピン連結されたパレット受5の駆動ローラ6が、搬送チェン2のペンダントリンク20を介して前記スプロケット3に噛み合って回動すると同時に、パレット受5の他端部の従動ローラ7がガイドホイル4に噛み合って回動することにより、前記パレット受5は無反転のまま水平状態を維持して下方から上方に、又は上方から下方に回転移動して移送される点である。
本実施形態の搬送コンベヤの各構成部材について説明する。
符号Tは架台、便宜上符号S1は本コンベヤの先端コーナー部、符号S2は基端コーナー部、符号Kはパレット受5(搬送チェン2)の進行方向をそれぞれ示している。
前後方向に延設された架台Tの上に、壁面状のフレーム兼用ガイドレール8が左右に各々起立して縦列2列の配置で設置されている。当該コンベヤの左右の外側面でフレームを構成すると共に搬送チェン2が動く際のガイドの役割をなしている。つまり、このガイドレール8は、搬送チェン2の全長を内包する形で、搬送チェン2の通過する箇所が切り抜かれた中空状のレールとして形成されている。そして、基端と先端の各コーナー部S2、S1の箇所では、円盤状の搬送用駆動スプロケット3とガイドホイル4の外形に沿って一部切欠し、半円形状にそれぞれ形成されている。
前記のガイドレール8内に、後述する搬送用駆動スプロケット3とガイドホイル4及び搬送チェン2が配設されている。搬送チェン2には、T字状のペンダントリンク20が複数取り付けられており、そのペンダントリンク20に前記パレット受5の駆動ローラ6が連結されている(図2)。ガイドレール8と搬送チェン2を長くすることで所望長さの搬送コンベヤを組み立てることができる。また、前記搬送用駆動スプロケット3とガイドホイル4の外側には保護するガイド板Gが架台Tに立設されている。
なお、図9~図12は、フレーム兼用ガイドレール8を省略した本搬送コンベヤの骨格構造を示している。
パレット受5は、板状のプレートに形成され、進行方向Kに対して基端(一端部)に駆動ローラ6、先端(他端部)に遊動自在な従動ローラ7が設けられて複数連なっている。後端の駆動ローラ6が、左右の前記搬送チェン2に動きが拘束される形で回転可能にピン連結され、当該パレット受5が常に反転することなく水平状態を維持してフレーム兼用ガイドレール8に沿って移送される構成となっている。
搬送用駆動スプロケット3は、円盤状の歯車で一つが当該コンベヤの基端(基端コーナー部S2)に配設されると共に、もう一つが当該コンベヤの先端(先端コーナー部S1)の方に配設されている。外周縁には所定間隔をおいて凹状の嵌合凹部30が複数設けられており、この嵌合凹部30に前記パレット受5の駆動ローラ6がピン連結された搬送チェン2のペンダントリンク20が嵌合(噛み合い)自在に取り付けられている。当該スプロケット3の中心軸33が左右のフレーム兼用ガイドレール8に軸支されている(図1、図2)。
駆動装置1(図1、図5~図12参照)である減速機付モータを回転させると、当該モータ1の駆動軸に直結されたスプロケット10を介し駆動チェン11が回転する。すると、本搬送コンベヤの左右に振り分けを目的とした駆動軸12に直結された左右の各スプロケット13を介して各搬送用駆動チェン14が回り、フレーム兼用ガイドレール8に固定された前記搬送用駆動スプロケット3が時計回りに正回転して、搬送チェン2を回動する構成となっている。
ガイドホイル4は、図2に示したように、前記搬送用駆動スプロケット3と同大・同形の円盤状の歯車で、一つが前記先端コーナー部S2に配設された搬送用駆動スプロケット3の先に隣接する形で配設され、もう一つが先端コーナー部S1に配設されており、その手前に搬送用駆動スプロケット3が隣接して配置されている。このガイドホイル4の外周縁には凹状の嵌合凹部40が所定間隔をあけて複数設けられている。すなわち、この嵌合凹部40は、任意の位置で噛み合う前記嵌合凹部30に嵌合したパレット受5のペンダントリンク20付き駆動ローラ6と水平位置で従動ローラ7が嵌合する位置に、それぞれ設けられている。当該ガイドホイル4の中心軸44が、やはり左右のフレーム兼用ガイドレール8に軸支されている。
そして、搬送用駆動スプロケット3の軸33とガイドホイル4の軸44の各外端に、従動チェン41が巻き掛けられ、両者が時計回りに同期回転するように構成されている(図1、図5~図10照)。なお、この従動チェン41の中に、緊張するロールリング42を設ける実施形態が好ましく、搬送用駆動スプロケット3とガイドホイル4の安定した同期回転によって、パレット受5の水平状態が維持される(図5~図8参照)。
したがって、コンベヤの基端コーナー部S2において、前記パレット受5は、後端駆動ローラ6がペンダントリンク20を介して搬送用駆動スプロケット3の嵌合凹部30に噛み合うと同時に、パレット受5の先端従動ローラ7は、ガイドホイル4の嵌合凹部40に噛み合って回動することにより、パレット受5は無反転のまま水平状態を維持して下方から上方に回転移動した後、前記従動ローラ7はガイドホイル4の嵌合凹部40への嵌合状態が解かれ、前端方向に移送される(図3)。
同様に、コンベヤの先端コーナー部S1において、前記パレット受5は、後端駆動ローラ6がペンダントリンク20を介して搬送用駆動スプロケット3の嵌合凹部30に噛み合うと同時に、パレット受5の後端従動ローラ7は、ガイドホイル4の嵌合凹部40に噛み合って回動することにより、パレット受5は無反転のまま水平状態を維持して上方から下方に回転移動した後、前記従動ローラ7はガイドホイル4の嵌合凹部40への嵌合状態が解かれ、基端方向に戻るように移送され、前記無反転パレット受5の水平移動が連続される(図4)。
また、フレーム兼用ガイドレール8には、パレット受5の水平状態を維持した走行を図るため、可動式のスリットガイド9A、9Bが上下にそれぞれ取り付けられている(図2等)。すなわち、図2と図3に示したように、本コンベヤの基端コーナー部S2側のガイドホイル4のの上端部近傍に、パレット受5の駆動ローラ6の脱輪を防止する上側の可動式スリットガイド9Aが開閉自在に設けられている。また、図4に示したように、先端コーナー部S1側の搬送用駆動スプロケット3の下端部近傍に、従動ローラ7の脱輪を防止する下側の前記可動式スリットガイド9Bが設けられている。
よって、パレット受5がガイドレール8に従って走行する際、前後の前記ローラ6、7の軌道が交錯する部分で上下の可動式のスリットガイド9A、9Bが開閉して、ローラ6、7が脱輪することなくパレット受5が水平状態を維持して移送される。
かくして、前記パレット受5は、天地がそのままの無反転の水平状態を維持しつつ移送して、前後の搬送用駆動スプロケット3を循回する仕組みである。
上述した構成の本搬送コンベヤの動作要領について説明する。
(1)まず、駆動装置1である減速機付モータを回転させ、搬送用駆動スプロケット3を回して搬送チェン2をガイドレール8に沿って回し、前記搬送チェン2に後端を固定されたパレット受5を搬送させる。
(2)その際、パレット受5を水平にキープさせるために、搬送用駆動スプロケット3に合わせたガイドホイル4用の従動チェン41が回り、そのようにガイドホイル4を搬送用駆動スプロケットに同期させて、パレット受5の従動ローラ7を受けることにより、パレット受5が水平に維持される。そして、パレット受5がフレーム兼用ガイドレール8に従って走行する際、軌道が交錯する部分に設けた可動式のスリットガイド9A、9Bによって脱輪が防止される。
(3)詳述すると、図3Aに示したように、基端コーナー部S2では、上段を移送し始めるパレット受5は、前端の従動ローラ7が上側の可動式のスリットガイド9Aを押し上げるようにして進む。従動ローラ7が前記スリットガイド9Aをくぐるようにして前端方向へ移動すると、可動式のスリットガイド9Aは蓋を閉じるように下方に移動して水平位置で止まってレールを形成するので、その上を駆動ローラ6が難なく通過する(図3B)。
(4)同様に、先端コーナー部1の下段では、図4Aに示したように、下段を移送し始めるパレット受5は、前端の駆動ローラ6が下側の可動式のスリットガイド9Bを押し下げるようにして進む。従動ローラ7が前記スリットガイド9Bをくぐるようにして後端向へ移動すると、可動式のスリットガイド9Bは蓋を閉じるように上方に移動して水平位置で止まってレールを形成するので、その上を従動ローラ7が通過するのに支障ない(図4B)。
(5)コンベヤの基端コーナー部S2において、パレット受5は、駆動ローラ6がペンダントリンク20を介して搬送用駆動スプロケット3の嵌合凹部30に噛み合うと同時に、従動ローラ7がガイドホイル4の嵌合凹部40に噛み合うことにより、パレット受5は無反転のまま水平状態を維持して下方から上方に回転移動した後、前端方向に移送される。
(6)同様に、コンベヤの先端コーナー部S1において、前記パレット受5は、ペンダントリンク20を介して駆動ローラ6が搬送用駆動スプロケット3に噛み合うと同時に、後端従動ローラ7がガイドホイル4に噛み合うことにより、パレット受5は無反転のまま水平状態を維持して上方から下方に回転移動した後、基端方向に移送され、前記無反転パレット受5がスムーズに水平移動される。
(7)上記のパレット受5が無反転状態で連続して移行され、同パレット受5上のワークWの移送や塗装等の作業が継続して行われる。
<使用例の一例>
図13は、本無反転パレットによる搬送コンベヤを用いて、トランスファーとしての機能を発揮する使用例を示している。
同図13Aの左方に示したように、本コンベヤの基端コーナー部S2において、オーバーヘッド搬送装置P1のフックFに吊り下げられたワークWが下方に位置するパレット受5によりすくい上げるようにして積載される。つづいて、パレット受5が移動する同図13Bの左方に示したように、前記パレット受5が上昇されると、オーバーヘッド搬送装置P1のフックFが逃げて、前記ワークWを積載するパレット受5が先端コーナー部S1方向へ移送される。
そのようにして、本搬送コンベヤの上段で移送される前記ワークW積載のパレット受5が、先端コーナー部S1に到達した際、同図13Aの右方に示したように、異なるオーバーヘッド搬送装置P2のフックFにパレット受5上のワークWが吊り下げられる。つづいて同図13Bの右方に示したように、前記パレット受5が下降されると、前記ワークWは宙を浮き、同ワークWが無くなったパレット受5が、本搬送コンベヤの下段で基端コーナー部S2に向けて移送される。このようなトランスファー作業がスムーズに繰り返される。
以上、実施例を図面に基づいて説明したが、本考案は、図示例の限りではなく、その技術的思想を逸脱しない範囲において、当業者が通常に行う設計変更、応用のバリエーションの範囲を含むことを念のために言及する。
1 駆動装置(減速機付モータ)
10 スプロケット
11 駆動チェン
12 駆動軸
13 スプロケット
14 搬送用駆動チェン
2 搬送チェン
20 ペンダントリンク
3 搬送用駆動スプロケット
30 嵌合凹部
33 軸
4 ガイドホイル
40 嵌合凹部
41 従動チェン
42 ロールリング
44 軸
5 パレット受
6 駆動ローラ(後端側の一端部)
7 従動ローラ(前端側の他端部)
8 フレーム兼用ガイドレール
9A 可動式スリットガイド(上側)
9B 可動式スリットガイド(下側)
T 架台
S1 先端コーナー部
S2 後端コーナー部
P1 オーバーヘッド搬送装置
P2 異なるオーバーヘッド搬送装置
F フック
W ワーク
K 進行方向

Claims (7)

  1. 縦列2連配置で前後のスプロケットを循回する搬送チェンに複数のパレット受が水平に支持され、駆動装置により前記スプロケットが回転して前記パレット受が移送される搬送コンベヤであって、
    前記パレット受の一端部が前記搬送チェンに回転可能にピン連結され、前記パレット受が当該コンベヤのコーナー部で無反転のまま水平状態を維持して移送されることを特徴とする、無反転パレットによる搬送コンベヤ。
  2. 前記スプロケットに同期して回転するガイドホイルが前記スプロケットに隣接して配設され、コンベヤのコーナー部において、前記搬送チェンにピン連結されたパレット受の一端部が、前記スプロケットに沿って回動すると同時に、前記パレット受の他端部が前記ガイドホイルに沿って回動することにより、前記パレット受は無反転のまま水平状態を維持して下方から上方に、又は上方から下方に回転移動して移送されることを特徴とする、請求項1に記載した無反転パレットによる搬送コンベヤ。
  3. 縦列2連配置で前後のスプロケットを循回する搬送チェンに複数のパレット受が水平に支持され、駆動装置により前記スプロケットが回転して前記パレット受が移送される搬送コンベヤであって、
    (a)当該コンベヤの左右の外側面でフレームを構成すると共に搬送チェンが動く際のガイドをなすフレーム兼用ガイドレールに、前記の各搬送チェンが配設されており、前記パレット受は、その一端部に設けた駆動ローラが前記搬送チェンに回転可能にピン連結され、他端部には従動ローラが遊動自在に設けられて、前記フレーム兼用ガイドレールに沿って移送されること、
    (b)前記コンベヤの基端に配設された搬送用駆動スプロケットと、その先に隣接して配設されたガイドホイルとが、巻き掛けた従動チェンで同期回転自在であると共に、当該コンベヤの先端に配設されたガイドホイルと、その手前に隣接して配設された搬送用駆動スプロケットとが、巻き掛けた従動チェンで同期回転自在であること、
    (c)コンベヤの基端コーナー部において、前記パレット受は、前記駆動ローラが搬送用駆動スプロケットに沿って回動すると同時に、前記従動ローラがガイドホイルに沿って回動することにより、パレット受は無反転のまま水平状態を維持して下方から上方に回転移動した後、前端方向に移送されること、
    (d)一方、コンベヤの先端コーナー部において、前記パレット受は、前記駆動ローラが搬送用駆動スプロケットに沿って回動すると同時に、前記後端従動ローラがガイドホイルに沿って回動することにより、パレット受は無反転のまま水平状態を維持して上方から下方に回転移動した後、基端方向に移送され、前記無反転パレット受の水平移動が連続されること、
    を特徴とする、無反転パレットによる搬送コンベヤ。
  4. 前記コンベヤのコーナー部において、搬送チェンにピン連結されたパレット受の駆動ローラは、搬送用駆動スプロケットの外周縁に設けた嵌合凹部に噛み合って回動すると同時に、前記パレット受の従動ローラは、ガイドホイルの外周縁に設けた嵌合凹部に噛み合って回動することにより、パレット受は無反転のまま水平状態を維持して下方から上方に、又は上方から下方に回転移動して移送されることを特徴とする、請求項3に記載した無反転パレットによる搬送コンベヤ。
  5. 前記コンベヤのコーナー部において、搬送チェンのペンダントリンクにピン連結されたパレット受の後端駆動ローラは、前記ペンダントリンクが搬送用駆動スプロケットの外周縁に設けた嵌合凹部に噛み合って回動すると同時に、前記パレット受の先端従動ローラは、ガイドホイルの外周縁に設けた嵌合凹部に噛み合って回動することにより、パレット受は無反転のまま水平状態を維持して下方から上方に、又は上方から下方に回転移動して移送されること、
    及び前記フレーム兼用ガイドレールにおいて、コンベヤの基端コーナー部側のガイドホイルの上端部近傍に、前記駆動ローラの脱輪を防止する上側の可動式スリットガイドが設けられていると共に、先端コーナー部側の搬送用駆動スプロケットの下端部近傍に、前記従動ローラの脱輪を防止する下側の可動式スリットガイドが設けられており、前記パレット受が前記ガイドレールに従って走行する際、前後の前記ローラの軌道が交錯する部分で前記上下の可動式のスリットガイドが開閉して、ローラが脱輪することなくパレット受が移送されることを特徴とする、請求項3に記載した無反転パレットによる搬送コンベヤ。
  6. 前記搬送用駆動スプロケットと、隣接して配設された前記ガイドホイルとに巻き掛けた従動チェンの中に、緊張するロールリングが設けられ、搬送用駆動スプロケットとガイドホイルの安定した同期回転によって、パレット受の水平状態が維持される構成であることを特徴とする、請求項3に記載した無反転パレットによる搬送コンベヤ。
  7. 前記コンベヤの基端コーナー部において、オーバーヘッド搬送装置のフックに吊り下げられたワークが下方に位置するパレット受に積載され、前記パレット受が上昇されると、前記オーバーヘッド搬送装置のフックが逃げて前記ワークを積載するパレット受が移送され、前記コンベヤの先端コーナー部に到達した際、異なるオーバーヘッド搬送装置のフックに前記パレット受上のワークが吊り下げられ、前記パレット受が下降されると、前記ワークが無くなったパレット受が移送されることを特徴とする、請求項1又は3に記載した無反転パレットによる搬送コンベヤ。
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