JP3241455B2 - 溶接鋼管の成形方法 - Google Patents

溶接鋼管の成形方法

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JP3241455B2 JP27459292A JP27459292A JP3241455B2 JP 3241455 B2 JP3241455 B2 JP 3241455B2 JP 27459292 A JP27459292 A JP 27459292A JP 27459292 A JP27459292 A JP 27459292A JP 3241455 B2 JP3241455 B2 JP 3241455B2
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  • Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属帯を円筒状に成形
ロールを用い連続成形する鋼管の製造において、ロール
替えの必要なく、任意の外径サイズの成形を可能とした
溶接鋼管の成形方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電縫溶接管では、金属帯は徐々に円弧状
に成形を行い最終段階で管状に成形後、溶接され最終的
に定径工程を経て製造される。成形段階において、まず
円弧状への成形がブレークダウン成形において行われ、
さらに管状に近づくような曲率半径の小さくなる成形が
施される。この領域の成形方法としては、ケージフォー
ミング法が知られている。例えば、特開昭54−145
631号公報等から、円筒状のロールを高さ、幅方向に
位置をかえることで、板幅(パイプ径)の異なる成形が
可能である。しかしながら、パイプとロールの接触が点
接触であり、接触点での曲げ戻しが発生するなど成形性
に難点がある。
【0003】また、これらの問題を解決した方法として
図5のロール2に示すようにロールの孔型をロール上部
から下部にかけて、曲率半径が大きくなるような多曲率
孔型ロールを使用し、サイズに応じて、ロールの位置、
角度が可変でロールが揺動し、板幅が小さいときは図5
(b)のようにロール上部で、板幅が大きいときは図5
(a)に示す如く、サイドロール2,3下部に接触させ
た成形を行うことで、ケージフォーミングのような局部
的な変形をおさえることを可能にしていることが知られ
ている。しかし、この方法では、ロール孔型において、
曲率が変化しているため、ケージ成形にくらべて接触幅
は増大するが、まだ十分な接触域を持てないことに問題
がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、従来の多曲
率ロールを使用する方法ではサイズに対応した曲率部分
が限られることからロール接触幅が狭くなるために、局
部圧下によるロールマークやねじれが発生しやすいこと
とロールと接触しない未成形領域が広く残存するなどの
問題がある。
【0005】これらの問題を解決する方法に関する検討
を重ねた結果、ロールを高さ(y方向)、幅(x方
向)、パイプ横断平面内(xy平面)に垂直なz軸回り
のロール回転に加えて、パイプ進行方向に対してロール
回転軸を傾斜させることで、パイプ円周方向に広い領域
にわたり、パイプサイズに合った成形曲率半径を与える
ことができることを見いだした。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の要旨
は、金属帯を成形ロールスタンドを用い円筒状に連続成
形する鋼管の製造において、孔型ロールを高さと幅方向
おける位置を可変とし、かつ、パイプ横断平面内に垂
直な軸周りの回転を可変とするのに加え、さらに、パイ
プのサイズに応じ、成形段階の後半で、パイプ進行方向
に対して手前が高くなるようにロール回転軸を傾斜さ
、径小の成形に対しては孔型ロールを大きく傾斜させ
ることで、パイプサイズに合った成形曲率半径を与える
ことを特徴とした、ロール替えの必要なしに任意の外径
サイズの成形を可能とする溶接鋼管の成形方法にある。
【0007】また、パイプ進行方向に対するロールの傾
斜は手前が高くなるような傾斜角を与え、ロール内の成
形段階の後半で板端に対し成形過程を与えることが可能
となり、最適な成形状態を持つことができる。
【0008】ロールと金属帯の成形状態の模式図を図1
に示す。ロールと金属帯の接触域が従来法と比べ格段に
向上することと、z軸の回転角度は従来成形法(図5)
にくらべて、サイズが変わろうともほとんど変更の必要
のない設定であることがわかる。すなわち、これらを複
数段用いることで、成形中段から後段のロール組み替え
作業が不要で、ロールの位置、角度を変更することだけ
で種々のサイズの鋼管の成形が可能となる。
【0009】以下本発明を図面を用いて詳細に説明す
る。図1(a),(b)は外径小の成形を行うときのサ
イドロール2,3と下ロール4を示すものであり、図2
(a),(b)は径大の成形を行うときのサイドロール
2,3と下ロール4を示す。すなわち、径大の金属帯
(電縫管)1を成形するときはサイドロール2,3につ
いて、パイプ軸方向に対して大きな傾斜を取らないでパ
イプ軸方向の回転θを与え、ロール板端を含んだ位置を
成形する。
【0010】また、径小の成形には図1の(a),
(b)のごとく、パイプの軸方向に対して、ロールを前
方にφだけ傾けることで、金属帯(パイプ)の寸法に合
った曲面接触をする成形が可能になる。また、成形を安
定性から下ロールに金属帯板を挟み込む上ロールを付加
することも、以上の成形方法に含めるものとする。
【0011】
【実施例】使用するロールの孔型曲率が幅方向に円弧状
の曲げられた金属帯の曲率と同じ程度であるとすれば、
ロールの設定は鋼管外径がロール孔型曲率と同じである
外径が大きい場合には、パイプ軸方向のとの交差角度φ
は0度(鋼管と平行)としてやり、小さい場合にはロー
ル傾斜角を20度程度とすると孔型の1/2の成形曲率
に相当する孔型曲率を示し、相似の成形が可能となる。
【0012】一例として、外径D=40.0、肉厚t=
2.0mmと外径D=20.0、肉厚t=mmの外径2倍
の範囲で成形を行ったときの結果を図3、図4に示す。
ここでR0 はパイプ製品半径と、Rは測定点の曲率半
径、xは板端からの位置、wは板幅である。また、使用
したサイド、下ロールとも径は80mmである。
【0013】図3はロール回転θ=10度、φ=0度
とし、鋼管外径の70%の製品曲率の孔型を用いた場合
である。R0 /R=1は製品最終曲率を示し、1に近い
ほど成形が進んでいることを示す指標である。この成形
により、孔型曲率に近いほぼ6割程度の成形が進んでい
ることがわかる。
【0014】図4は外径が図1の1/2の小径の外径D
=20mmで場合の成形結果であるが、ロール軸をφ=2
0度程度、パイプ軸方向に対して傾けることにより均一
に成形量が増大し、効果が確認できる。
【0015】本実施例では従来法と比べて、未成形域
(曲率の小さい領域)が低減して成形性が向上し、か
つ、板幅部分の過大な曲げもすくなく安定した成形がな
されている。これらは、特に外径の小さい領域で有利に
なる。
【0016】
【発明の効果】以上のように本発明の成形方法は、多サ
イズのパイプを交換なしに、同一ロールにて成形が可能
な手段として工業上有益な効果をもたらし得るものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の径の小さい場合の適正ロール位置を示
す模式図である。
【図2】本発明の径の大きい場合の適正ロール位置を示
す模式図である。
【図3】本発明の径大の実施例であり、図1のロールを
用いて成形した金属帯板(パイプ)の成形状態である。
【図4】本発明の径大の実施例である。
【図5】従来の成形方法の模式図で、多曲率ロールを用
いた方式の図である。
【符号の説明】
1 金属帯板 2 サイドロール 3 サイドロール 4 下ロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21D 5/12 B21C 37/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属帯を成形ロールスタンドを用い円筒
    状に連続成形する鋼管の製造において、孔型ロールを高
    さと幅方向における位置を可変とし、かつ、パイプ横断
    平面内に垂直な軸周りの回転を可変とするのに加え、さ
    らに、パイプのサイズに応じ、成形段階の後半で、パイ
    プ進行方向に対して手前が高くなるようにロール回転軸
    を傾斜させ、径小の成形に対しては孔型ロールを大きく
    傾斜させることで、パイプサイズに合った成形曲率半径
    を与えることを特徴とする溶接鋼管の成形方法。
JP27459292A 1992-10-13 1992-10-13 溶接鋼管の成形方法 Expired - Fee Related JP3241455B2 (ja)

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