JP3144704B2 - 電縫管の製造方法 - Google Patents

電縫管の製造方法

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JP3144704B2
JP3144704B2 JP08063592A JP8063592A JP3144704B2 JP 3144704 B2 JP3144704 B2 JP 3144704B2 JP 08063592 A JP08063592 A JP 08063592A JP 8063592 A JP8063592 A JP 8063592A JP 3144704 B2 JP3144704 B2 JP 3144704B2
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  • Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はロール替えの必要無く、
任意の外径の製造を可能にするロール共用性を持った電
縫鋼管の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電縫鋼管の製造法は製造鋼管サイ
ズに合わせた多段の孔型ロールを用いて、コイルから円
周方向に曲げ変形を与え成形する方式を取っている。電
縫溶接時にスクイズロールと言われる溶接部の溶融部分
を排出させる成形スタンドがある。その成形スタンド前
には通常2から3段のスタンド構成を持った上ロールに
フィンと呼ばれる板端の端面成形を行う上下ロール方式
のロール孔型により成形するフィンパススタンドを持っ
ている。しかしながら、従来の成形ロール方式のスタン
ドでは鋼管サイズが変わるごとに、パイプの外径サイズ
にあった孔型に変える必要がある。
【0003】文献(第88回圧延理論部会資料)によれ
ば、共用性を得んとして、小さい径の鋼管では横楕円
で、大きい径の鋼管では縦楕円になる成形を行う方法が
示されている。従来の上下ロールのロール間隔を変える
方法では、ロールフランジ部の間隔が大きくあくことに
より材料がフランジ部からはみ出すことや、内面に折れ
曲がるなど不安定な面が残る。また、サイズ共用性を持
たせようとすると、製品のフランジ部の成形曲率がゼロ
で、ロール底径部では過大曲げとなり、円周位置の成形
歪履歴が大きく異なるなどの問題がある。特開平03−
169432号公報では、パイプ円周方向のロール分割
数を4分割と大きくすることと、サイドロールを交換す
ることで対応する方法を提案している。しかし、この方
法でも左右のロール交換は依然として必要であり、完全
なロール共用性は得られているとは言い難い。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】本発明は、鋼管外径
サイズが変わっても、ロールを変えることなく、同一ロ
ールでほぼ相似の形状の成形パターンを得て成形するこ
とを目的とするものである。
【0005】
【問題点を解決するための手段】本発明者らは、上記の
問題を解決せんとして、種々の方法を検討した結果、パ
イプ軸方向に対して、回転する機構を持ち、見かけのロ
ール曲率を変化させることにより、外径の異なる成形を
一つのロールで可能とすることを見いだした。すなわ
ち、ロールの位置をパイプ進行方向に対して回転させ
て、ロールが傾斜することで、傾斜角が増大するととも
にパイプ横断面に接触するロールの見かけの曲率半径を
小さくする方法を用いることによって、サイズの共用化
が図れる。
【0006】すなわち本発明の要旨とするところは、平
板を円筒状にロール成形し、電縫溶接によって鋼管を製
造する方法において、板端を拘束するフィンを持った上
ロールと孔型をもつ下ロールの前後に、パイプ軸方向に
回転可能な機構を持つサイドロールを左右に配置し、該
左右のサイドロールをパイプ軸方向に平行に傾斜させる
ことで、鋼管に接触するロール曲率を変化させることに
より、外径の異なる鋼管を製造することを特徴とする電
縫鋼管の製造方法にある。
【0007】以下本発明を図面をもちいて、詳細に説明
する。図1(a),(b)は径小の成形を行なう時のサ
イドロール4,5を示すものであり、図2(a),
(b)は径大の成形を行なう時のサイドロール4,5を
示している。そして、サイドロール4,5は鋼管8の進
行方向に対しフィンを持つ上ロール1と下ロール2の前
後に設ける。
【0008】即ち、径大の電縫管8を製造する時は図2
(a),(b)の如く上下ロール1,2とサイドロール
4,5について、パイプ軸方向に対し傾斜させることな
く成形する。しかし、径小の成形には、図1(a),
(b)の如く、ロール4,5をパイプの軸方向と垂直な
方向に対してθだけ傾けることでの接触点をパイプの軸
方向に分布することによって径小サイズでサイズに合っ
た曲面接触による成形が可能になる。
【0009】たとえば、電縫鋼管の成形でのフィンパス
成形に相当する成形を行うには、板端を拘束するフィン
を持った上ロール1と孔型をもつ下ロール2の前後にパ
イプ軸方向に対して、回転する機構を持つロールによ
り、見かけのロール曲率を変化させて、外径の異なる成
形を可能にする。ロール傾斜機構により、保持されたサ
イドロールは、上下ロールと同一断面内にはないが、接
触しない最短位置で、前後に1組づつロール4、5を配
置する。上ロールはフィンを持ったロールを用い、従来
のフィンパスと同じく円周方向に板材がねじれないよう
な拘束ができる機能をもたせることで解決する。
【0010】
【実施例】ロールの設定は、鋼管外径の大きい場合には
鋼管とロール回転角θを0度(鋼管と平行)としてや
り、小さい場合の設定にはロールをパイプ軸方向に傾斜
させて、例えば、ロール回転角θを30度にすると、ロ
ール接触が増大し、ほぼロール孔型の1/3の成形曲率
半径に相当する孔型曲率を有し、成形性が向上すること
になる。
【0011】一例として、外径D=60.5(mm)、肉
厚t=1.6(mm)と外径D=20.0(mm)、肉厚t
=0.8(mm)の外径3倍の範囲で成形をおこなったと
きの結果を図3および図4に示す。ここで、Ro はパイ
プ製品半径、Rは測定点の曲率半径、xは板端からの位
置、Wは板幅である。
【0012】図3はロール回転角θを0度としてパイプ
に接触させ、鋼管外径と同じ成形曲率半径の孔型を用い
た場合である。Ro /R=1は製品最終曲率を示し、1
に近いほど成形が進んでいることを示す指標である。こ
の成形法により従来のフィンパスと同様に成形が1に近
いところまで進んでいる。図4は外径が図3の1/3小
径の場合で、D=20mmであるが、ロールを30度傾け
ることにより、均一に成形量が増大することがわかる。
【0013】このようにロール角度を変えることで、ロ
ール接触が素材進行方向において広くなり、異なる外径
のパイプでも同一ロールで成形が可能であり、本発明方
法によって良好な外径精度を有する鋼管を製造すること
が確認された。
【0014】
【発明の効果】以上のように本方法は、多サイズのパイ
プをロール交換なしに、フィンパス相当の成形を可能と
して、サイズ共用性をもつ電縫鋼管の製造方法を提供す
るものとして工業上有益な効果をもたらし得るものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方式の原理図。
【図2】従来方式の成形の一例を示す図。
【図3】径大の鋼管の成形状態を示す図。
【図4】本発明の径小の鋼管の成形状態を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 フィンつき上ロール 2 下ロール 4 傾斜可能ロール 5 傾斜可能ロール 8 パイプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21D 5/12 B21C 37/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板を円筒状にロール成形し、電縫溶接
    によって鋼管を製造する方法において、板端を拘束する
    フィンを持った上ロールと孔型をもつ下ロールの前後
    に、パイプ軸方向に回転可能な機構を持つサイドロール
    左右に配置し、該左右のサイドロールをパイプ軸方向
    に平行に傾斜させることで、鋼管に接触するロール曲率
    を変化させることにより、外径の異なる鋼管を製造する
    ことを特徴とする電縫鋼管の製造方法。
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