JP3241290U - 調理器具 - Google Patents

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Abstract

Figure 0003241290000001
【課題】収納性を更に改善した調理器具を提供する。
【解決手段】具材が投入される凹部を有する調理本体部1と、調理本体部1の外壁面10に設けられるハンドル支持部13と、ハンドル支持部13に設けられた支軸3を中心に回転可能なハンドル2と、ハンドル2を使用位置と収納位置にロック可能なロック機構と、調理本体部1の外壁面10に設けられるリブ12と、を備え、リブ12と、ハンドル支持部13又はハンドル2の根元部20により、ハンドル2を収納位置にロックした状態で調理本体部1を起立姿勢に載置させることが可能である。
【選択図】図8

Description

本考案は、収納性に優れた調理器具に関する。
かかる調理器具として、下記特許文献1に開示される調理器具(フライパン)がある。この調理器具は、加熱プレート部の側壁部の外面から突出する脚部と、柄部(ハンドル)の一部とが水平面に当接した状態で自立することができる。自立可能とすることにより、狭いスペースに保管することができるという利点がある。
特開2012-16372号公報
上記先行技術においては、柄部(ハンドル)の先端部分と脚部とで自立させるように構成しているが、柄部の長さの分、収納性の部分でさらなる改善の余地があった。
本考案は上記実情に鑑みてなされたものであり、その課題は、収納性を更に改善した調理器具を提供することである。
上記課題を解決するため本考案に係る調理器具は、
具材が投入される凹部を有する調理本体部と、
調理本体部の外壁面に設けられるハンドル支持部と、
ハンドル支持部に設けられた支軸を中心に回転可能なハンドルと、
ハンドルを使用位置と収納位置にロック可能なロック機構と、
調理本体部の外壁面に設けられる載置用突出部と、を備え、
前記載置用突出部と、前記ハンドル支持部又は前記ハンドルの根元部により、ハンドルを収納位置にロックした状態で調理本体部を起立姿勢に載置させることが可能なであることを特徴とするものである。
かかる構成による調理器具の作用・効果を説明する。この調理器具は、調理本体部に設けられたハンドルが使用位置と収納位置の間を回転可能に構成されており、調理を行うときは、ハンドルを使用位置にロックし、使用しないときは収納位置にロックして自立させることができ、その姿勢で収納することができる。従って、収納するときは調理器具の全長が短くなるので収納性を改善することができる。
本考案に係る前記ロック機構は、
前記支軸に設けられた係合溝と、
この係合溝に係合可能な係合突起を有するスライド操作部と、
このスライド操作部のスライド操作をロックするロック解除操作部と、を備え、
このロック解除操作部の解除操作により前記スライド操作部のスライド操作を許容するように構成されていることが好ましい。
本考案において、前記凹部を形成する内壁面は、前記ハンドル支持部の位置において、外方へ突出する形状を有することが好ましい。
本考案に係る前記収納位置は、前記使用位置からハンドルを150゜±20゜回転させた位置にあることが好ましい。
本考案において、前記スライド操作部の操作面は、前記支軸に近い側から遠い側に向けて上方に傾斜する傾斜面を有することが好ましい。
本考案に係る前記ロック解除操作部は、前記スライド操作部の操作面に設けられていることが好ましい。
本考案において、前記ハンドルの前記根元部は、前記ハンドル支持部の上に配置されることが好ましい。
本実施形態に係る調理器具(フライパン)の外観斜視図 調理器具の外観側面図 調理器具の平面図 調理器具の底面図 ハンドルを収納位置に回転したときの平面図 図3のA-A断面図 ロック機構を示す図(ハンドルの裏面側) 調理器具の分解斜視図 支軸の底面図 調理器具を起立させた状態を示す図 大小の調理器具の収納状態を示す図
本考案に係る調理器具の好適な実施形態を図面を用いて説明する。図1は、調理器具の一例であるフライパンの外観斜視図である。図2は、調理器具の外観側面図、図3は、調理器具の平面図、図4は、調理器具の底面図、図5は、ハンドルを収納位置に回転したときの平面図、図6は、図3のA-A断面図、図7は、ロック機構の一部を示す図、図8は、調理器具の分解斜視図である。
フライパンは、調理本体部1とハンドル2を備えている。調理本体部1は、外壁面10と内壁面11を有し、内壁面11の内側は具材が投入される凹部が形成される。凹部は平面視で円形であるが、かかる形状に限定されるものではなく、楕円形や矩形等の他の形状を採用してもよい。外壁面10及び内壁面11は傾斜面であり、上方に行くほど径が大きくなるように形成されている。
外壁面10には、上下方向に沿って突出したリブ12(載置用突出部に相当)が一体形成されている。リブ12の形状、長さや高さなどは適宜決めることができる。外壁面10には、ハンドル支持部13が外方へ突出する形態で一体形成されている。このハンドル支持部13の上にハンドル2が回転可能に支持されている。
ハンドル2は、根元部20が支軸3により回転可能に支持されている。支軸3は、ハンドル支持部13の上に設けられている。ハンドル2は、持ち手部21と傾斜部22を有し、根元部20と一体形成されている。図2から分かるように、根元部20の上面は水平面である。持ち手部21は、外方に行くほど緩やかに高くなる方向に傾斜している。傾斜部22は、根元部20と持ち手部21の間に位置し、大きな傾斜面を有している。なお、傾斜面は、図2の側面視において、直線のみで構成されるものに限定されるものではなく、曲面を含むものも含まれ、特定の形状に限定されるものではない。
本実施形態において、ハンドル2は使用位置(図3)と収納位置(図5)の間で回転可能である。ハンドル2は、使用位置と収納位置のそれぞれにおいてロックするためのロック機構が設けられている。図5に示すように、収納位置と使用位置のハンドル2の回転角度θは150゜±20゜に設定される。本実施形態において、ハンドル2のロック位置は2カ所であるが、3カ所以上に設定してもよい。例えば、θ=150゜±20゜の範囲で複数箇所に設定してもよく、上記に加えて、上記の範囲外、例えば、180゜の位置にもロックできるようにしてもよい。ハンドル2を収納位置にロックすることで調理器具の全長を短くすることができ、収納時によりコンパクトになる。
図3に示すように、ハンドル2をロックするためのスライド操作部4が設けられている。スライド操作部4は、ハンドル2の長手方向に沿ってスライド移動が可能である。ただし、解除ボタン5(ロック解除操作部に相当)が設けられており、スライド操作部4は通常の状態ではスライド移動ができないようにロックされている。スライド操作部4をスライド可能にするには、解除ボタン5を押す必要がある。これにより、不用意にハンドル2のロックが解除されることを防止している。
支軸3は、ハンドル2の回転中心であり、調理本体部1に対して固定されている。図8Aは、支軸3を裏面から見た図である。支軸3は、大径部30と小径部31を備えている。大径部30の表面が外観に露出する。大径部30の裏面に第1係合溝301と第2係合溝302が形成される。この係合溝301,302のいずれかにスライド操作部4の先端に形成された係合突起41が係合可能に構成される。これら係合溝301,302と、スライド操作部4と解除ボタン5は、ロック機構に相当する。
支軸3は、支軸結合部材60,第1中間部材61,第2中間部材63により、ネジ62により結合される。支軸結合部材60は、調理本体部1の裏面側に表われる部材である。支軸3にはボス32が形成され、ネジ62により、支軸結合部材60,第1中間部材61,第2中間部材63と一体結合される。
スライド操作部4は、本体部40と係合突起41が一体形成されており、バネ72により支軸3の方向に付勢されている。これにより、係合突起41が第1係合溝301または第2係合溝302のいずれかに係合することで、ハンドル2の回転操作が禁止される。スライド操作部4をバネ72の付勢力に抗してスライド移動させることで、係合突起41と第1係合溝301または第2係合溝302との係合状態が解除され、ハンドル2の回転を許容する。
図8は、ハンドル2の裏面側からみた図であり、結合部材70及びネジ71を取り外して内部構造を示す図である。図1は、係合突起41が支軸3の第1係合溝301に係合した状態であり、ハンドル2は、使用位置に位置する。この位置で、調理を行うことができる。調理器具1を使用しないとき(収納するとき)は、ハンドル2を使用位置から回転させて、係合突起41が支軸3の第2係合溝302に係合させる。この状態を図5に示す。ハンドル2を収納位置にロックすることで、調理器具の全長が短くなり収納しやすくなる。ハンドル2の先端は、調理本体部1の外縁の内側に位置するので起立させるときにハンドル2の先端が邪魔にならない。
スライド操作部4はハンドル2に設けられた収容凹部24にスライド移動可能に取り付けられる。そのために、ハンドル2の裏面側に結合部材70が設けられており、裏面側からネジ71により、スライド操作部4と結合部材70は一体的に結合される。これにより、スライド操作部4は、ハンドル2から脱落しないようにハンドル2に対して取り付けられる。
スライド操作部4は、不用意にスライド移動しないように解除ボタン5が設けられている。スライド操作部4を移動させるためには、解除ボタン5を押す必要があり、解除ボタン5を押した状態でスライド操作部4をスライド移動させることで、ハンドル2の係合状態を解除することができる。
解除ボタン5は、大径部50と小径部51が一体形成されている。大径部50の表面は、図6に示すように、スライド操作部4の表面よりも少し突出している。小径部51の周囲にはバネ73が設けられており、解除ボタン5を突出する方向に付勢している。解除ボタン5はスライド操作部4に形成された穴42に嵌合されている。従って、スライド操作部4が移動するときは、解除ボタン5も一緒に移動する。
図7に示すように小径部51と大径部50の境界には一対の突出部52が形成されている。この突出部52の端部は、図7に示すように、ハンドル2の内部に形成された阻止部26の端部に当接している。従って、この状態でスライド操作部4をスライド移動(図7の右方向)させようとしても、突出部52が阻止部26に当接しているため、移動できない。
そこで、解除ボタン5を押し込むと、突出部52と阻止部26の当接状態が解除される。図7においては、阻止部26の表面よりも上側に突出部52が移動するので、当接状態が解除される。従って、解除ボタン5を押しながらスライド操作部4を移動させることで、係合突起41が第1係合溝301又は第2係合溝302から脱出し、ハンドル2を回転させることができる。ハンドル2の裏面には摺動面25が形成され、結合部材70が移動するときは、その裏面が摺動面25に沿って(当接しながら)移動する。
図8に示すように、結合部材70は、第1段差面700と第2段差面701を有し、第1段差面700の方が第2段差面701よりも高い位置にある。第1段差面701は、スライド操作部4の裏面に形成された矩形ボス43に当接した状態で、ネジ71により、スライド操作部4と結合部材70とを結合する。ネジ71を貫通させるための穴702も形成される。
第2段差面701には袋穴703が形成され、解除ボタン5の小径部51が嵌入される。これにより、解除ボタン5を垂直姿勢に保持することができる。また、バネ73の下端部も挿入され、バネ73による付勢力を解除ボタン5に対して適切に付与することができる。
ハンドル2の根元部20には、穴23が形成され、支軸3が嵌合される。穴23は、支軸3の形状に沿った穴として形成される。図6に示すように、穴23には、大径部230と小径部231が形成され、支軸3の大径部30と小径部31に対応した内径の穴となっている。
ハンドル2の根元部20の底面側には嵌合ボス27が形成され、ハンドル支持部13の上面に形成された嵌合凹部130に嵌合される。これにより、支軸3と併せて、ハンドル2が回転可能に軸支される。
図6に示すように、スライド操作部4の操作面(表面)は、支軸3に近い側から遠い側に向けて上方に傾斜する傾斜面を有している。傾斜面は直線的でもよいし、曲線的でもよい。また、解除ボタン5の表面も、スライド操作部4の操作面を平行移動したような形状となっている。解除ボタン5を押したときに、解除ボタン5の表面とスライド操作部4の表面が一致するような形状になる。これにより、スライド操作部4をスライド操作するときの操作性を良くしている。
図5に示すように、ハンドル2は使用位置と収納位置の間を回転できる。使用位置を原点とし(θ=0゜)、収納位置におけるハンドル2の角度θ=150゜±20゜に設定される。本実施形態では、係合溝は2カ所に設けられているが、3カ所以上に設けてもよい。
ハンドル2を収納位置にロックさせておくことで、調理器具の収納が容易になる。図9は、ハンドル2を収納位置にロックした状態で調理器具を載置面に起立させた状態を示す。このように起立させた状態で適宜の場所に収容させておくことができる。あるいは、適宜の場所に立てかけておいてもよい。
調理器具は、リブ12とハンドル支持部13の根元(上端に形成されたフランジ101)により載置面に載置(当接)される。ハンドル支持部13の根元ではなく、ハンドル2の根元部20により載置するようにしてもよい。あるいは、根元部20とハンドル支持部13の根元が同時に載置面に当接してもよい。外壁面10の上端にはフランジ100が形成されており、リブ12とフランジ100が共に載置面に載置されてもよい。
図10は、大小の同じ構造を有する調理器具を一緒に収納した状態である。小さいほうの調理器具の符号にはSを付けている。ハンドル2の構造は、大小の調理器具とも同じである。大きいほうの調理器具のハンドル2の先端は、調理本体部1の外縁よりも内側に位置しているので、問題なく起立および収納させることができる。また、内壁面10のハンドル支持部13の位置において、外方に突出する凹部110が形成されているので、小さいほうの調理器具のハンドル支持部13Sがこの部分に収まることができる。
<別実施形態>
本実施形態において、載置用突出部はリブ12として形成されているが、これに限定されるものではなく、他の形状、例えば、点状の突起を1つまたは複数形成してもよい。
調理本体部1とハンドル支持部13は、一体形成されているが、ハンドル支持部13を別部材により構成して、凹部が形成された部分と一体結合してもよい。
1 調理本体部
10 外壁面
11 内壁面
12 リブ
13 ハンドル支持部
100,101 フランジ
2 ハンドル
20 根元部
21 持ち手部
20 根元部
3 支軸
301 第1係合溝
302 第2係合溝
4 スライド操作部
40 本体部
41 係合突起
5 解除ボタン

Claims (7)

  1. 具材が投入される凹部を有する調理本体部と、
    調理本体部の外壁面に設けられるハンドル支持部と、
    ハンドル支持部に設けられた支軸を中心に回転可能なハンドルと、
    ハンドルを使用位置と収納位置にロック可能なロック機構と、
    調理本体部の外壁面に設けられる載置用突出部と、を備え、
    前記載置用突出部と、前記ハンドル支持部又は前記ハンドルの根元部により、ハンドルを収納位置にロックした状態で調理本体部を起立姿勢に載置させることが可能な調理器具。
  2. 前記ロック機構は、
    前記支軸に設けられた係合溝と、
    この係合溝に係合可能な係合突起を有するスライド操作部と、
    このスライド操作部のスライド操作をロックするロック解除操作部と、を備え、
    このロック解除操作部の解除操作により前記スライド操作部のスライド操作を許容するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の調理器具。
  3. 前記凹部を形成する内壁面は、前記ハンドル支持部の位置において、外方へ突出する形状を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の調理器具。
  4. 前記収納位置は、前記使用位置からハンドルを150゜±20゜回転させた位置にあることを特徴とする請求項1又は2に記載の調理器具。
  5. 前記スライド操作部の操作面は、前記支軸に近い側から遠い側に向けて上方に傾斜する傾斜面を有することを特徴とする請求項2に記載の調理器具。
  6. 前記ロック解除操作部は、前記スライド操作部の操作面に設けられていることを特徴とする請求項5に記載の調理器具。
  7. 前記ハンドルの前記根元部は、前記ハンドル支持部の上に配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の調理器具。
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