JP3240647U

JP3240647U - 変形機構を有するベンチ

Info

Publication number: JP3240647U
Application number: JP2022003851U
Authority: JP
Inventors: 徹西山; 敬史山木
Original assignee: 一般財団法人武蔵野市開発公社
Priority date: 2022-11-02
Filing date: 2022-11-02
Publication date: 2023-01-25
Anticipated expiration: 2031-05-21

Abstract

【課題】部材の取り外し及び取り外した部材の設置により、用途及び意匠を変化することができる変形機構を有しており、この変形を可能にするための骨組みを備えたベンチを提供する。【解決手段】一つの工作物に複数の用途を見込む変形構造を有する、本体と取り外しが可能な引き出し部を備えたベンチであり、本体には引き出し部を格納する内部空間を備えており、そこに格納してある引き出し部を取り外して１８０度水平回転させ、本体上部３に設置することで生じた面、引き出し部の天板１１上部の面、及び引き出し部を取り外して拡張した本体の座面２を、商品展示什器として立体的に使用できる。【選択図】図５

Description

本考案は、本体と取り外しが可能な引き出し部を備えたベンチに関し、より詳しくは、部材の取り外し、及び取り外した部材の設置により、用途及び意匠を変化することができる変形機構を有すること、及びこの変形を可能にするための骨組みを備えたベンチに関する。

従来、ベンチは休憩目的として座位のための機能を有するのみである。

屋外空間で商品販売や宣伝などの事業活動が行われる際、展示用什器を必要とする。そのための移動を容易にする機能を有するものはあるが、事業者が時間的、労働的負担を伴いながら展示用什器を持ち込むという行為は変わらない。

特開２０１９－７２４２６特開２０２０－４８７８０実用新案登録第３２１８３２７号

前記特許文献１のように、一部を取り外すことができる家具は存在するが、その目的は家具そのものの移動を容易にするためのものであり、用途そのものを変化させるための機構ではない。

前記特許文献２のように、一部を取り外すことができる家具は存在するが、その目的は収納する状態を変化させるためのものであり、用途そのものを変化させるための機構ではない。

前記特許文献３のように、移動の容易性を目的として運びやすいように変形する家具は存在するが、利用場所に持ち込むための時間的、労働的負担を伴う。

本考案は、街中における憩いのためのベンチと、商いのための商品展示什器という異なる用途で使用できる変形機構を有するベンチである。前記本体には前記引き出し部を格納する内部空間を備えており、そこに格納してある前記引き出し部を取り外して１８０度水平回転させ、前記本体上部に設置することで生じた面、前記引き出し部の天板上部の面、及び前記引き出し部を取り外して拡張した前記本体の座面を、商品展示に立体的に使用できる。

ベンチから商品展示什器に変形させる際に、前記本体の後方に設置した凹部に、前記引き出し部の背凭れ下部を落とし込むことで、前記引き出し部の設置位置を誘導するとともに、落下を防止できる。

展示用什器として使用する際、前記本体の座面下部の前板を取り外すことで、前記座面下部の内部空間を収納のためのスペースとして利用でき、展示を行う事業者の利便性向上が図れる。

展示用什器として使用する際、前記本体の後方に設置した筒状の部材により、のぼり旗を立てることを可能とし、事業者の利便性向上が図れる。

本考案の変形機構を有するベンチは、一つの工作物が、屋外で憩えるベンチとして、又は屋外で商品販売を行う際の展示用什器として、必要に応じて異なる用途で使い分けることができ、まちづくりの今日的な課題であるパブリックスペースの活性化と都市空間の有効活用に役立てることができる。

変形機構を有するベンチにおける本体の斜視図。変形機構を有するベンチにおける引き出し部の斜視図（背凭れの向き）。変形機構を有するベンチにおいる引き出し部の斜視図（開口の向き）。変形機構を有するベンチにおいて、引き出し部を収納した状態のベンチ形態の斜視図。変形機構を有するベンチにおいて、引き出し部を取り外し、所定の位置に設置した状態の展示用什器形態の斜視図。変形機構を有するベンチの骨組み図。

本体は、１の本体の座面下部前板、２の本体の座面、３の本体の天板、４の本体の背板、５と６の本体の側板で覆われ、９の前面側のみを開放した形状。

引き出し部は、１０の背凭れ、１１の引き出し部の天板、１２と１３の引き出し部の側板で覆われ、１５の背面側、及び１６の底面側を開放した形状。

１９の骨組みは、ベンチ正面に向けて１７の本体の座面下の内部空間、及び１８の本体の引き出し部の格納空間のための構造。

１９の骨組みの材質、及び部材相互の固定方法は問わない。

各面の仕上げ材の材質は問わない。

１４の背凭れ下部を落とし込むための７の本体の凹部の取付方法は問わない。

８の本体ののぼり旗差し込み用筒の形状、及び取付方法は問わない。

ベンチとしての利用時には、引き出し部が格納された状態で２の本体の座面に腰掛ける。

展示用什器としての利用時には、引き出し部を取り外し、３の本体の天板に設置し、引き出し部を取り外した後に拡張した２の本体の座面、３の本体の天板、及び、１１の引き出し部の天板で商品の展示を行う。

行政が、公共空間内での商業行為を採り入れていく社会的な流れの中で、道路や公園などに設置している一般的な用途や形状のベンチを、本考案品に置き換えていくことにより、官民連携まちづくりの可能性を広げる一助とする。

１本体の座面下部前板
２本体の座面
３本体の天板
４本体の背板
５本体の側板
６本体の側板
７本体の凹部
８本体ののぼり旗差し込み用筒
９本体の開口部
１０引き出し部の背凭れ
１１引き出し部の天板
１２引き出し部の側板
１３引き出し部の側板
１４背凭れ下部（落とし込み部）
１５引き出し部の開口（引き出し部の背面）
１６引き出し部の開口（引き出し部の底面）
１７本体の座面下の内部空間
１８本体の引き出し部の格納空間
１９骨組み

Claims

本体と取り外しが可能な引き出し部を備えたベンチにおいて、前記本体には前記引き出し部を格納する内部空間を備えており、そこに格納してある前記引き出し部を取り外して１８０度水平回転させ、前記本体上部に設置することで生じた面、前記引き出し部の天板上部の面、及び前記引き出し部を取り外して拡張した前記本体の座面を商品展示に利用でき、屋外におけるベンチと商品展示什器の異なる用途に対応できることを特徴とするベンチ。
請求項１記載のベンチにおいて、前記引き出し部を格納している状態であるときは前期引き出し部の背凭れ、及び前期本体の座面により座位を誘発する形状を特徴とするベンチ。
請求項１に記載のベンチにおいて、前記引き出し部を前記本体上部に設置する立体的な形状変化により、商品展示の視認性を高められることを特徴とするベンチ。
請求項１に記載のベンチにおいて、ベンチ、又は展示用什器としての強度の確保、及び構造耐力を損なわずに変形を可能にするための骨組みを有することを特徴とするベンチ。
請求項１に記載のベンチにおいて、前記引き出し部は前面、側面、及びその上部を覆い、背面及び下部を開放した部材で構成することを特徴とするベンチ。
請求項１に記載のベンチにおいて、前記引き出し部を格納する前記本体の内部空間は、背面、側面、上部、及び下部を覆い、前面のみを開放した部材で構成することを特徴とするベンチ。
請求項１に記載のベンチにおいて、前記本体の後方に設置した凹部に、前記引き出し部の背凭れ下部を落とし込むことで、前記引き出し部の設置位置を誘導するとともに、落下を防止する構造を特徴とするベンチ。
請求項１、及び請求項４に記載のベンチにおいて、前記本体の座面下部の前板を取り外すことで、前記座面下部の内部空間を収納のためのスペースとして利用できることを特徴とするベンチ。
請求項１に記載のベンチにおいて、前記本体の後方に設置した筒状の部材により、のぼり旗を立てることを可能とし、展示用什器形態の際に商品販売などの認知向上が図れることを特徴とするベンチ。