JP3165269U - 眼鏡陳列用の回転式ディスプレイ - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数の眼鏡をフレームデザインを見栄え良く立体的に陳列することができ、また、陳列の省スペース化も図れ、しかも、配置や雰囲気に合わせて陳列した眼鏡の向きを部分的に変えることもできる眼鏡陳列用の回転式ディスプレイを提供すること。【解決手段】 展示箇所に載置される基台1と;この基台1に鉛直に立てた状態で水平方向に回転自在に固定された板体であって、互いの回転動作に干渉しないように配置された複数の背板2・2と;この背板2に複数段設けられた、眼鏡G・G…を載置するための棚板3・3…とを含んで眼鏡陳列用のディスプレイを構成し、前記背板2・2を個別に回転操作することにより各背板2の棚板3上に載置された眼鏡G・G…の向きを自在に調節可能とした。【選択図】 図1

Description

本考案は、眼鏡陳列用ディスプレイの改良、詳しくは、複数の眼鏡をフレームデザインが綺麗に見えるように立体的に陳列することができ、また、陳列の省スペース化も図れ、しかも、配置や雰囲気に合わせて陳列した眼鏡の向きを部分的に変えることもできる眼鏡陳列用の回転式ディスプレイに関するものである。
周知のとおり、眼鏡の小売店では、テーブルや棚に眼鏡を陳列している展示形式をよく見かけるが、平らなテーブル上に眼鏡を並べる際には、客が眼鏡フレームのデザインを確認し易いように、眼鏡同士をある程度離して配置していることが多い。
ところが、上記のように間隔を空けて眼鏡を配置すると、多くの眼鏡を取り扱う小売店では、非常に広い陳列スペースが必要となって販売エリアの制限上、売りたい全種類の眼鏡を陳列することが難しくなる。また、テーブル上に単に眼鏡を並べるだけだと陳列が平面的になって眼鏡のデザインが綺麗に見えないという不満もある。
そこで、従来においては、基台に鉛直方向に立てた支柱に対し、上下方向に所定間隔で持出し部を設けて、これらの持出し部に眼鏡フレームを載置することにより、複数の眼鏡を空間的な高さを活かして立体的に陳列できるようにしたディスプレイも提案されている(特許文献1〜3参照)。
しかしながら、上記従来のディスプレイは、陳列の省スペース化が図れるものの、陳列する眼鏡の向きが全体として固定されていたことから、配置や雰囲気によって眼鏡を別々の方向を向けて陳列したくてもそれに対応することができず、小売店側が充分に満足できる機能を備えていなかった。
登録実用新案第3061418号公報(第1―10頁、第1−5図) 登録実用新案第3161405号公報(第1―7頁、第1−4図) 特開2010−82406号公報(第1―8頁、第1−7図)
本考案は、上記の如き問題に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、複数の眼鏡をフレームデザインを見栄え良く立体的に陳列することができ、また、陳列の省スペース化も図れ、しかも、配置や雰囲気に合わせて陳列した眼鏡の向きを部分的に変えることもできる眼鏡陳列用の回転式ディスプレイを提供することにある。
本考案者が上記課題を解決するために採用した手段を添付図面を参照して説明すれば次のとおりである。
即ち、本考案は、展示箇所に載置される基台1と;この基台1に鉛直に立てた状態で水平方向に回転自在に固定された板体であって、互いの回転動作に干渉しないように配置された複数の背板2・2と;この背板2に複数段設けられた、眼鏡G・G…を載置するための棚板3・3…とを含んで眼鏡陳列用のディスプレイを構成し、
前記背板2・2を個別に回転操作することにより各背板2の棚板3上に載置された眼鏡G・G…の向きを自在に調節可能とした点に特徴がある。
また本考案では、上記技術的手段を採用する上で、背板2の下部に雌ネジ部21を設けると共に、この雌ネジ部21に、基台1の貫通孔11に下側から差し込んだネジ部材Nを螺合させて背板2を基台1に回転自在に固定することができる。
そしてまた、本考案では、上記棚板3を背板2の前後に設けると共に、棚板3を背板2の側方に持ち出した状態で固定し、更に棚板3の前後縁部に落下防止用の立上り部31・31’を形成して眼鏡Gおよび眼鏡ケースKをセットで陳列できるできるようにすることもできる。
また、本考案においては、上記背板2の側縁部の所定位置に水平方向のスリット22を設けると共に、棚板3の一端側にも中央付近に長手方向のスリット32を設けて、これらのスリット22・32同士を嵌め合わせることにより背板2に棚板3を着脱自在に固定することもできる。
一方、本考案では、上記ディスプレイの構成を採用せずに、展示箇所に載置される基台1と;この基台1に鉛直に立てた状態で固定された円柱型の支柱4と;この支柱4に積み重ねた状態で挿通され、かつ、各々が回転自在に装着される複数の円筒部材であって、胴部に持出し部51・51…が突設されて、これらの持出し部51・51…上に眼鏡Gのフロント部Fおよび左右のテンプルT・Tを載置可能なパイプユニット5・5…とを含んでディスプレイを構成し、
前記パイプユニット5・5…を個別に回転操作することにより各ユニットの持出し部51・51…に載置された眼鏡G・Gの向きを自在に調節可能とすることもできる。
こともできる。
また本考案において、上記構成を採用する場合には、支柱4の上端部にパイプユニット5との間に生じる隙間を覆うための上蓋6を装着することができる。
本考案では、ディスプレイの基台に棚板付きの背板を水平方向に回転自在に取り付け、この棚板に眼鏡を載置可能としたことにより、取り付けた複数の背板を個別に回転させることによって、各背板に載置した眼鏡を、配置や売り場の雰囲気に合わせて同一の方向又は異なる方向に向けて陳列することが可能となる。
また本考案では、上記のように眼鏡を陳列する向きを個別に調節できるだけでなく、複数段設けた棚板に眼鏡を載置することにより、眼鏡等をフレームデザインが綺麗に見えるように立体的に陳列することも可能となる。また、眼鏡を立体的に陳列することによって陳列スペースを小さく抑えることもできる。
したがって、本考案により、多くの眼鏡を取り扱う販売店側および客側の双方にとって都合が良く、また客が充分に見て楽しめる眼鏡陳列用の回転式ディスプレイを提供できることから、本考案の実用的利用価値は頗る高い。
本考案の実施例1における眼鏡展示用ディスプレイを表わす全体斜視図である。 本考案の実施例1における眼鏡展示用ディスプレイを表わす部分断面図である。 本考案の実施例1における眼鏡展示用ディスプレイの構造を表わす分解斜視図である。 本考案の実施例1における眼鏡展示用ディスプレイの使用時の一形態を表わす全体斜視図である。 本考案の実施例2における眼鏡展示用ディスプレイを表わす全体斜視図である。 本考案の実施例3における眼鏡展示用ディスプレイを表わす全体斜視図である。 本考案の実施例3における眼鏡展示用ディスプレイの構造を表す分解斜視図である。 本考案の実施例3におけるパイプユニットを表わす全体斜視図である。 本考案の実施例3における眼鏡展示用ディスプレイの使用時の一形態を表わす全体斜視図である。
『実施例1』
まず本考案の実施例1について、図1から図4に基いて説明する。同図において、符号1で指示するものは基台であり、符号2で指示するものは、背板である。符号3で指示するものは、棚板である。
この実施例1では、展示箇所のテーブルや床等に載置する板状の基台1(材質:プラスチック製)に対し、二枚の背板2・2’(材質:プラスチック製)を鉛直に立てた状態で水平方向に回転自在に固定している(図1参照)。また、二枚の背板2・2’は、互いの回転動作に干渉しないように所定の間隔を空けて配置している。
そしてまた、上記背板2・2’の具体的な取り付け方法について説明すると、本実施例では背板2の下部に設けた雌ネジ部21に、基台1の貫通孔11に下側から差し込んだネジ部材Nを螺合して背板2を基台1に回転自在に固定している(図2、図3参照)。
一方、上記背板2・2’については、眼鏡G・G…を載置するための棚板3・3…(材質:プラスチック製)をそれぞれ4段ずつ設けている。なお本実施例では、高さが低い側の背板2’に対して、高い側の背板2よりも一段低い位置に棚板3・3…を取り付けている。
また実施例1では、上記棚板3を背板2の前後に設けると共に、棚板3を背板2の側方に持ち出した状態で固定し、更に棚板3の前後縁部に落下防止用の立上り部31・31’を設けて眼鏡Gの後に眼鏡ケースKを立てて両者をセットで陳列できるようにしている。
ちなみに、上記棚板3・3…の具体的な取り付け方法については、図3に示すように背板2の側縁部の所定位置に水平方向のスリット22を設けると共に、棚板3の一端側にも中央付近に長手方向のスリット32を設けて、これらのスリット22・32同士を嵌め合わせることにより背板2に棚板3を着脱自在に固定している。
そして上記で説明したように、背板2・2’を基台に回転自在に固定したことによって、各背板2・2’を個別に回転操作すれば、各背板2の棚板3・3…上に載置した眼鏡G・G…を任意の方向に向けることができるため、例えば図4に示すように、背板2・2’をハの字型にしてそれぞれの棚板に載置した眼鏡G・G…を別々の方向に向けることもできる。
また実施例1では、上記背板2・2’の形状を工夫して、双方の背板2・2’を重ね合わせた状態で正面から見た際に草むら風のデザインとなるようにしており、これによってディスプレイのデザインを客が見て楽しむことができる。
『実施例2』
次に本考案の実施例2について図5に基いて説明する。この実施例2では、二枚の背板2・2に対称的な形状の板体を使用し、更にこれらの背板2・2は、図5に示すように平行に隣接させた状態で蝶のデザインとなるようにしている。
『実施例3』
次に本考案の実施例3について、図6から図8に基いて説明する。同図において、符号4で指示するものは、支柱であり、符号5で指示するものは、パイプユニットである。また符号6で指示するものは、上蓋である。
まず、この実施例3では、基台1に鉛直に立てた状態で固定した支柱4(材質:プラスチック製)に、円筒型のパイプユニット5・5…(材質:プラスチック製)を積み重ねた状態で挿通して、各々のユニットを回転自在に装着している(図6、図7参照)。
また、上記パイプユニット5に関しては、図8に示すように胴部に三方向の持出し部51・51…を棒部材のネジ止めにより突設して、これらの持出し部51・51…上に眼鏡Gのフロント部Fおよび左右のテンプルT・Tを載置可能としている。
また実施例1では、上記パイプユニット5において眼鏡Gのフロント部Fを載せる持出し部51に凸部51aを設けて、持出し部51・51…上に載置した眼鏡Gが前方側にズレて落下しないようにしている。なお、眼鏡Gの前方側へのズレを防止するために、持出し部51の凸部51aに替えて凹溝を設けることもできる。
また、上記支柱4の上端部には、支柱4とパイプユニット5との間に生じた隙間に嵌入可能な環状突起61を備えた上蓋6を装着しており、この上蓋6を装着することによって前記支柱4とパイプユニット5の隙間を被覆して見栄えを良くすることができる。また、上蓋6はパイプユニット5の抜止めとしても利用できる。
そして、上記のようにディスプレイを構成したことにより、複数のパイプユニット5・5…を個別に回転操作すれば各ユニットの持出し部51・51…に載置した眼鏡G・Gを別々の方向に向けることが可能となり、例えば、図9に示すように眼鏡の向きを90°ずつズラして配置することもできる。
本考案は、概ね上記のように構成されるが、本考案は図示の実施形態に限定されるものでは決してなく、「実用新案登録請求の範囲」の記載内において種々の変更が可能であって、例えば、基台1に背板2を回転自在に固定する構造に関しては、ネジ部材を用いずにベアリングやリベットを用いた構造を採用することもできる。
また、基台1に取り付ける背板2の枚数に関しては、複数枚であれば3枚以上であってもよく、その場合には、背板2・2…全体で一つの形態を成すようにデザインを工夫することもできる。
そしてまた、基台1や背板2、棚板3から構成される実施例1及び2に係るディスプレイ或いは、基台1や支柱4、パイプユニット5から構成される実施例3に係るディスプレイを、プラスチック製でなく金属製や木製とすることもでき、何れのものも本考案の技術的範囲に属する。
近年、眼鏡のファッションアイテムとしての価値が高まったことにより、フレームデザインが眼鏡を購入する際の重要な判断要素となっている。そのため、眼鏡販売店では、フレームデザインが魅力的に見えるような陳列を行えるディスプレイが求められている。
そのような中で、本考案の眼鏡陳列用の回転式ディスプレイは、眼鏡を立体的に綺麗に陳列することができるだけでなく、売り場内での配置や売り場の雰囲気に合わせて眼鏡の向きを自由に変えることができる有用な技術であることから、その産業上の利用価値は非常に高い。
1 基台
11 貫通孔
2 背板
21 雌ネジ部
22 スリット
3 棚板
31 立上り部
32 スリット
4 支柱
5 パイプユニット
51 持出し部
51a 凸部
6 上蓋
61 環状突起
G 眼鏡
N ネジ部材
K 眼鏡ケース
F フロント部
T テンプル

Claims (6)

  1. 展示箇所に載置される基台1と;この基台1に鉛直に立てた状態で水平方向に回転自在に固定された板体であって、互いの回転動作に干渉しないように配置された複数の背板2・2と;この背板2に複数段設けられた、眼鏡G・G…を載置するための棚板3・3…とを含んで構成され、
    前記背板2・2を個別に回転操作することにより各背板2の棚板3上に載置された眼鏡G・G…の向きを自在に調節可能としたことを特徴とする眼鏡陳列用の回転式ディスプレイ。
  2. 背板2の下部に雌ネジ部21を設けると共に、この雌ネジ部21に、基台1の貫通孔11に下側から差し込んだネジ部材Nを螺合させて背板2を基台1に回転自在に固定したことを特徴とする請求項1記載の眼鏡陳列用の回転式ディスプレイ。
  3. 棚板3を背板2の前後に設けると共に、棚板3を背板2の側方に持ち出した状態で固定し、更に棚板3の前後縁部に落下防止用の立上り部31・31’を形成して眼鏡Gと眼鏡ケースKをセットで陳列可能としたことを特徴とする請求項1または2記載の眼鏡陳列用の回転式ディスプレイ。
  4. 背板2の側縁部の所定位置に水平方向のスリット22を設けると共に、棚板3の一端側にも中央付近に長手方向のスリット32を設けて、これらのスリット22・32同士を嵌め合わせることにより背板2に棚板3を着脱自在に固定したことを特徴とする請求項3記載の眼鏡陳列用の回転式ディスプレイ。
  5. 展示箇所に載置される基台1と;この基台1に鉛直に立てた状態で固定された円柱型の支柱4と;この支柱4に積み重ねた状態で挿通され、かつ、各々が回転自在に装着される複数の円筒部材であって、胴部に持出し部51・51…が突設されて、これらの持出し部51・51…上に眼鏡Gのフロント部Fおよび左右のテンプルT・Tを載置可能なパイプユニット5・5…とを含んで構成され、
    前記パイプユニット5・5…を個別に回転操作することにより各ユニットの持出し部51・51…に載置された眼鏡G・Gの向きを自在に調節可能としたことを特徴とする眼鏡陳列用の回転式ディスプレイ。
  6. 支柱4の上端部にパイプユニット5との間に生じる隙間を覆うための上蓋6が装着されていることを特徴とする請求項5記載の眼鏡陳列用の回転式ディスプレイ。
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