JP3240015U - 一本歯下駄 - Google Patents

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Abstract

【課題】転倒のリスクを抑えつつバランストレーニングの効果を十分に得ることができる一本歯下駄を提供する。【解決手段】一本歯下駄100は、足が載せられる上面11と、上面11とは反対の下面12と、を有する台10と、台10に設けられ、上面11上での足の向きを定める鼻緒20と、下面12から突出し、台10を支える一本の歯30と、を備え、歯30の突出方向を下駄高さ方向とし、鼻緒20によって足の向きが定められた状態での足の踵と第二趾の爪先とを結ぶ方向を下駄長さ方向としたときに、歯30の先端と台10の上面11との間の寸法であって下駄高さ方向の寸法である歯高さHは、上面11の寸法であって下駄長さ方向における寸法である台長さLに対して0.34倍~0.69倍である。【選択図】図1

Description

実用新案法第11条において準用する特許法第30条第2項適用申請有り 放送日 :令和4年5月23日 放送番組 :株式会社静岡第1テレビ まるごと
実用新案法第11条において準用する特許法第30条第2項適用申請有り 掲載年月日 :令和4年5月20日 掲載アドレス :https://tenari.co.jp/ippon-blade
本考案は、一本歯下駄に関する。
下駄は、概して、足を載せるための台と、台の下面に設けられた歯と、を備えている。歯が一本の下駄は、一本歯下駄と呼ばれている。一本歯下駄は、一本の歯のみが地面や床に接するため、バランスを取ることが比較的難しい履物である。一本歯下駄を履くことでバランスを取るように無意識に身体が姿勢を変えるため、姿勢の矯正が見込まれる。このような理由から、スポーツ等の高度なバランストレーニング用アイテムとして、一本歯下駄が注目されている(特許文献1)。
特許文献1に開示された一本歯下駄では、足踏板の外側となる側面中央部に螺子が取り付けられている。歯部本体の一方の端に第1の支柱が一体的に取り付けられ、他方の端に第2の支柱が倒立自在に取り付けられている。両支柱の内側に等高位に足踏板の端を嵌め込み可能な溝が設けられる。第2の支柱の溝の底部には、螺子を挿通可能な規制孔が外側に向け設けられる。この一本歯下駄を使用しようとするときには、まず、第2の支柱を倒し、足踏板の端を第1の支柱の溝に嵌め込む。次に、第2の支柱を立て、足踏板の別の端を第2の支柱の溝に嵌め込むとともに第2の支柱の溝の規制孔に螺子を通す。螺子に螺子環を嵌合して締めると、足踏板が歯部本体に固定される。溝を多数設けることで、高さの調整が可能となる。
実全昭59-86102号公報
一本歯下駄では、歯が高いほど、バランストレーニングの効果が高くなる一方で転倒のリスクが高くなる。特許文献1には、最適な歯の高さが開示されておらず、一本歯下駄を用いたバランストレーニングでは歯の高さが依然として課題である。
本考案は、転倒のリスクを抑えつつバランストレーニングの効果を十分に得ることができる一本歯下駄を提供する。
本考案は、一本歯下駄であって、足が載せられる上面と、上面とは反対の下面と、を有する台と、台に設けられ、上面上での足の向きを定める鼻緒と、下面から突出し、台を支える一本の歯と、を備え、歯の突出方向を下駄高さ方向とし、鼻緒によって足の向きが定められた状態での足の踵と第二趾の爪先とを結ぶ方向を下駄長さ方向としたときに、歯の先端と台の上面との間の寸法であって下駄高さ方向の寸法である歯高さは、上面の寸法であって下駄長さ方向における寸法である台長さに対して0.34倍~0.69倍である。
本考案によれば、転倒のリスクを抑えつつバランストレーニングの効果を十分に得られる一本歯下駄を提供することができる。
(a)は、本考案の実施形態に係る一本歯下駄の側面図であり、(b)は、図1(a)に示す一本歯下駄の上面図である。 (a)は、人間の左足の骨の側面図であり、(b)は、人間の左足の骨の上面図である。 本考案の実施形態に係る一本歯下駄を履いた状態の足首の高さと、足指を伸ばして爪先立ちをした状態の足首の高さと、の関係を示す図である。 本考案の実施形態における変形例に係る一本歯下駄を履いた状態の足首の高さと、足指を曲げて爪先立ちをした状態の足首の高さと、の関係を示す図である。 比較例に係る一本歯下駄を履いた状態の足首の高さと、足指を伸ばして爪先立ちをした状態の足首の高さと、の関係を示す図である。
以下、本考案の実施形態に係る一本歯下駄100について、図面を参照して説明する。図1(a)は、一本歯下駄100の側面図であり、図1(b)は、一本歯下駄100の平面図である。
なお、図1では、右足用の一本歯下駄100のみを図示しているが、実際には、右足用の一本歯下駄100と左足用の一本歯下駄とが存在する。左足用の一本歯下駄の構成は図1に示される右足用の一本歯下駄100の構成と略同一であるため、ここでは左足用の履物の図示を省略する。
図1に示すように、一本歯下駄100は、板状の台10と、台10に設けられる鼻緒20と、台10を支える一本の歯30と、を備えている。
台10は、足が載せられる上面11と、上面11とは反対側の下面12と、を有している。上面11は、一方の端部と、一方の端部とは反対側の他方の端部と、を有している。足は、爪先が上面11の一方の端部に配置され踵が上面11の他方の端部に配置されるように上面11に載せられる。
以下において、上面11の一方の端部と他方の端部とを結ぶ方向を「下駄長さ方向」と称する。上面11の一方の端部側を「爪先側」とし、他方の端部側を「踵側」とする。また、下駄長さ方向に直交しかつ上面11に沿う方向を「下駄幅方向」とする。
一本歯下駄100では、上面11は、長軸が下駄長さ方向に平行であり短軸が下駄幅方向に平行な略楕円状又は小判状に形成されている。上面11は、略楕円状又は小判状に形成されていなくてもよい。また、上面11は、平面状に形成されていてもよいし、平面状でなくてもよい。台10は、例えば木から形成される。
下面12は、上面11とは反対側に隆起するように形成されている。具体的には、下面12は、爪先側テーパ部12aと、踵側テーパ部12bと、爪先側テーパ部12aと踵側テーパ部12bとの間に位置する中間部12cと、を有している。爪先側テーパ部12aは、爪先側から踵側に向かうにつれ上面11から離れるように上面11に対して傾斜している。踵側テーパ部12bは、踵側から爪先側に向かうにつれ上面11から離れるように上面11に対して傾斜している。中間部12cは、上面11に対して略平行である。
鼻緒20は、紐状に形成され下駄幅方向に台10に渡された横緒21と、横緒21から爪先側に延びる前緒22と、を有している。前緒22を第一趾(足の親指)と第二趾(足の人差指)との間に通し横緒21を足の甲にかけることにより、足長さ方向が下駄長さ方向と略一致するように上面11上での足の向きが定められ、一本歯下駄100が足に装着される。なお、「足長さ方向」は、踵と第二趾(足の人差指)の爪先とを結ぶ方向を意味する。換言すれば、「下駄長さ方向」は、鼻緒20によって足の向きが定められた状態での足の踵と第二趾の爪先とを結ぶ方向と定義することもできる。
横緒21は、台10に下駄幅方向に間隔を空けて形成された一対の貫通孔13に通されて固定されている。前緒22は、台10における爪先側の端部近傍に形成された爪先側貫通孔14に通されて固定されている。一対の貫通孔13及び爪先側貫通孔14は、上面11と下面12との間を貫通している。
横緒21には、紐状に形成された踵緒23が連結されている。踵緒23は、前緒22と下駄長さ方向に間隔を空けて横緒21に渡されて結ばれており、一本歯下駄100を履いた人の踵の上部に引っ掛けられる。踵緒23により、一本歯下駄100を履いた人の踵が台10から離れにくくなり、一本歯下駄100の脱落を防止することができる。これにより、一本歯下駄100を履いた状態でより動きの激しい運動が可能となる。
なお、一本歯下駄100は、踵緒23を備えていなくてもよい。
歯30は、台10の下面12から突出している。以下において、歯30の突出方向を「下駄高さ方向」と称することがある。
歯30は、台10に設けられる歯本体31と、歯本体31の先端に設けられる緩衝材32と、を有する。緩衝材32の硬度は、歯本体31の硬度よりも小さく、歯30が地面又は床に接するときに生じる衝撃を吸収する。歯本体31は、例えば木から形成されており、緩衝材32は、例えばゴムから形成されている。
なお、歯30は、歯本体31のみから形成されており緩衝材32を有していなくてもよい。
一本歯下駄100は、一本の歯30の先端(緩衝材32)のみが地面や床に接触するように用いられる。一本歯下駄100を履いた状態で身体のバランスを取るためには、身体の重心を一本歯下駄100の先端の鉛直上方に保持しておくことが必要である。一本歯下駄100の着地面積(歯30の先端の面積)は、足裏の面積よりも小さいため、足裏を地面や床に接触させた場合と比較して、身体のバランスを取ることが難しい。一本歯下駄100を履くことでバランスを取るように無意識に身体が姿勢を変えるため、姿勢を矯正することが可能となり、バランストレーニングに役立てることができる。
一本歯下駄100では、歯30が高いほど、バランストレーニングの効果が高くなる一方で転倒のリスクが高くなる。そのため、一本歯下駄100を用いたバランストレーニングでは、歯30の高さが課題であった。本願考案者らは、歯30の高さと、バランストレーニングの効果及び転倒のリスクと、の関係を調査したところ、転倒のリスクを抑えつつバランストレーニングの効果を十分に得ることができる歯30の高さを見出した。具体的には、歯30の先端と台10の上面11との間の寸法であって下駄高さ方向の寸法である歯高さをHとし、台10の上面11の寸法であって下駄長さ方向における寸法である台長さをLとしたときに、歯高さH:台長さLが
1:約1.618

1:約2.828
との間にある場合において、特に骨盤の位置の均整の取れた骨格姿勢とすることができ、転倒のリスクを抑えつつバランストレーニングの効果を十分に得られることを見出した。
本願考案者らは、上記の比率の場合に転倒のリスクを抑えつつバランストレーニングの効果を十分に得ることができる理由を調査した結果、歯高さHの好適な値が足の骨に関係することが分かった。歯高さHの好適な値と、足の骨と、の関係について詳述する。
図2(a)は、人間の左足の骨の側面図であり、図2(b)は、人間の左足の骨の上面図である。
以下において、足長さ方向に直交しかつ足裏に沿う方向を「足幅方向」とする。足幅方向における第一趾(足の親指)が位置する側を「内側」とし、第五趾(足の小指)が位置する側を「外側」とする。図2(a)は、人間の左足の骨を外側から見た図である。
図2に示すように、人間の足には、爪先側から踵側に向かって順に、末節骨、中節骨(第二趾、第三趾、第四趾及び第五趾のみ)、及び基節骨があり、これらはまとめて趾骨と呼ばれる。趾骨より踵側には中足骨があり、中足骨より踵側には、内側から外側に向かって第一楔状骨、第二楔状骨、第三楔状骨、立方骨が並んでいる。第一楔状骨、第二楔状骨、第三楔状骨の踵側であって立方骨の内側には、舟状骨が存在し、舟状骨の踵側に距骨があり、立方骨の踵側であって距骨の下方に踵骨が存在する。踵骨は、距骨よりも踵側に突出している。
中足骨と、第一楔状骨、第二楔状骨、第三楔状骨及び立方骨と、の間の関節はリスフラン関節と呼ばれ、舟状骨と距骨の間の関節、及び立方骨と踵骨との間の関節は、ショパール関節と呼ばれる。中足骨と基節骨との間の関節は、中足趾節関節と呼ばれる。距骨の上方には脛骨及び腓骨が存在し、距骨と脛骨及び腓骨の間の関節は距腿関節と呼ばれる。
本願考案者らは、踵骨の踵側端部と、第一趾の末節骨の爪先側端部と、の間の長さであって足長さ方向における長さ(以下、「踵-爪先間長さ」という)をL1とし、ショパール関節と、第一趾の末節骨の爪先側端部と、の間の長さであって足長さ方向における長さ(以下、「ショパール関節-爪先間長さ」という)をL2としたときに、ショパール関節-爪先間長さL2:踵-爪先間長さL1が1:約1.618であることが分かった。歯高さH:台長さLが1:約1.618である場合に転倒のリスクを抑えつつバランストレーニングの効果を十分に得られたことを踏まえて、本願考案者らは、踵-爪先間長さL1とショパール関節-爪先間長さL2との比が一本歯下駄100における転倒のリスクとバランストレーニングの効果に関係すると推測した。
図3は、本考案の実施形態に係る一本歯下駄100を履いた状態の足首の高さと、足指を伸ばして爪先立ちをした状態の足首の高さと、の関係を示す図である。図3では、人間の右足を内側から見た図が示されている。図3における左側の図では、足の骨の一部が併記されている。図3における右側の図では、一本歯下駄100の鼻緒20の図示を省略している。
足首の底屈は、距腿関節を中心に距骨が回ることで行われる。そのため、図3に示すように足首を最大限に底屈し足指を伸ばして爪先立ちをしたとき、いわゆるバレリーナのポワントのポーズをしたときには、地面又は床などの着地面に対するショパール関節の高さは、ショパール関節-爪先間長さL2と同等になる。
図3に示すように、一本歯下駄100の使用者は、台長さLが使用者の踵-爪先間長さL1(図2参照)と略同じの一本歯下駄100を用いることになる。歯高さH:台長さLが1:約1.618である一本歯下駄100では、歯高さH:台長さLがショパール関節-爪先間長さL2:踵-爪先間長さL1と同等であるため、着地面に対する台10の上面11の高さは、ショパール関節-爪先間長さL2と同等になる。したがって、着地面に対する足裏の高さは、足指を伸ばして爪先立ちをしたときの着地面に対するショパール関節の高さと同等となる。
足を下に向けて最大限に底屈したときのショパール関節からの足首(踝)の高さは、足裏を水平面に着地させて直立したときの水平面からの足首(踝)の高さと同等である。そのため、歯高さH:台長さLが1:約1.618である一本歯下駄100を履いたときの足首の高さは、足指を伸ばして爪先立ちをしたときの足首の高さと同等になる。つまり、このような一本歯下駄100は、人間の身体構造上の限界まで足首を上昇させ、身体の重心を上昇させることになる。このため、このような一本歯下駄100を履くことで、骨盤の位置の均整の取れた骨格姿勢とすることができ、転倒のリスクを抑えつつバランストレーニングの効果を十分に得られたと考えられる。
なお、1:1.618は、約5:8であり、「フィボナッチ数列黄金比」とも呼ばれ、自然界の多くに存在する調和の比で、人間にとっても安定した最も美しい比率であるとされている。
また、本願考案者らは、ショパール関節と、中足趾節関節と、の間の長さであって足長さ方向における長さ(以下、「ショパール関節-中足趾節関節間長さ」という)をL3としたときに、ショパール関節-中足趾節関節間長さL3:踵-爪先間長さL1が1:約2.828であることが分かった。歯高さHと台長さLとの比が1:約2.824である場合に転倒のリスクを抑えつつバランストレーニングの効果を十分に得られたことを踏まえて、本願考案者らは、踵-爪先間長さL1とショパール関節-中足趾節関節間長さL3との比が一本歯下駄100における転倒のリスクとバランストレーニングの効果に関係すると推測した。
図4は、図3に示される一本歯下駄100とは歯高さHが異なる一本歯下駄100を履いた状態の足首の高さと、足指を曲げて爪先立ちをした状態の足首の高さと、の関係を示す図である。図4では、図3と同様に、人間の右足を内側から見た図が示されている。図4における左側の図では、足の骨の一部が併記されている。図4における右側の図では、図3と同様に一本歯下駄100の鼻緒20の図示を省略している。
足指の曲げは、中足趾節関節を中心に基節骨が回ることで行われる。そのため、図4に示すように足首を最大限に底屈し足指を曲げて爪先立ちをしたとき、いわゆるバレリーナのルルベのポーズをしたときには、着地面に対するショパール関節の高さは、ショパール関節-中足趾節関節間長さL3と同等になる。
図4に示すように、一本歯下駄100の使用者は、台長さLが使用者の踵-爪先間長さL1(図2参照)と略同じの一本歯下駄100を用いることになる。歯高さH:台長さLが1:約2.828である一本歯下駄100では、歯高さH:台長さLがショパール関節-中足趾節関節間長さL3:踵-爪先間長さL1と同等であるため、着地面に対する台10の上面11の高さは、ショパール関節-中足趾節関節間長さL3と同等になる。したがって、着地面に対する足裏の高さは、足指を曲げて爪先立ちをしたときの着地面に対するショパール関節の高さと同等となる。
足を下に向けて最大限に底屈したときのショパール関節に対する足首(踝)の高さは、足裏を水平面に着地させて直立したときの水平面に対する足首(踝)の高さと同等である。そのため、歯高さHと台長さLとの比が1:約2.828である一本歯下駄100を履いたときの足首の高さは、足指を曲げて爪先立ちをしたときの足首の高さと同等になる。つまり、このような一本歯下駄100は、人間の身体構造上、より安定して足首を上昇させ、身体の重心を上昇させることになる。このため、このような一本歯下駄100を履くことで、骨盤の位置の均整の取れた骨格姿勢とすることができ、転倒のリスクを抑えつつバランストレーニングの効果を十分に得られたと考えられる。
なお、1:2.828の後項を2分の1にした1:1.414は、約5:7、又は
Figure 0003240015000002
であり、「白銀比」とも呼ばれ、日本では古くから神の比率とされている。「白銀比」は、「大和比」とも呼ばれる。
図5は、比較例に係る一本歯下駄101を履いた状態の足首の高さと、足指を伸ばして爪先立ちをした状態の足首の高さと、の関係を示す図である。一本歯下駄101において、歯高さH:台長さL:は、1:約1.368である。図5では、図3及び図4と同様に、人間の右足を内側から見た図が示されている。図5における左側の図では、足の骨の一部が併記されている。図5における右側の図では、図3及び図4と同様に鼻緒20の図示を省略している。
図5では、歯高さHは、ショパール関節-爪先間長さL2を大きく上回ることになる。そのため、このような一本歯下駄101を履いたときには、台10の上面11は、足首を最大限に底屈し足指を伸ばして爪先立ちをしたときのショパール関節よりも高くなる。その結果、一本歯下駄101を履いたときの足首の高さは、足首を最大限に底屈し足指を伸ばして爪先立ちをしたときの足首の高さを大きく上回ることになる。つまり、このような一本歯下駄101は、身体の重心を、人間の身体構造を超えて上昇させることになる。このため、転倒のリスクが著しく高くなったと考えられる。
図示を省略するが、歯高さHと台長さLとの比が1:約3である一本歯下駄を履いたときには、歯高さHは、ショパール関節-中足趾節関節間長さL3を大きく下回ることになる。そのため、このような一本歯下駄を履いたときには、台10の上面11は、足首を最大限に底屈し足指を曲げて爪先立ちをしたときのショパール関節よりも低くなる。その結果、このような一本歯下駄を履いたときの足首の高さは、足首を最大限に底屈し足指を曲げて爪先立ちをしたときの足首の高さを大きく下回ることになる。つまり、このような一本歯下駄は、身体の重心を十分に上昇させないことになる。このため、転倒のリスクは低いもののバランストレーニングの効果を十分に得られなかったと考えられる。
そこで、本願考案者らは、複数人に対して、踵-爪先間長さL1、ショパール関節-爪先間長さL2、及びショパール関節-中足趾節関節間長さL3を調査した。その結果、調査対象の95%において、ショパール関節-爪先間長さL2:踵-爪先間長さL1が1:1.449~1.695であった。換言すれば、調査対象の95%において、ショパール関節-爪先間長さL2は、踵-爪先間長さL1に対して0.59倍~0.69倍であった。また、調査対象の95%において、ショパール関節-中足趾節関節間長さL3:踵-爪先間長さL1が1:2.439~2.941であった。換言すれば、調査対象の95%において、ショパール関節-中足趾節関節間長さL3は、踵-爪先間長さL1に対して0.34倍~0.41倍であった。
以上のことから、本実施形態では、歯高さHを台長さLに対して0.34倍~0.69倍としている。そのため、踵-爪先間長さL1に適した台長さLを有する一本歯下駄100を履いたときに、身体の重心は、ショパール関節-中足趾節関節間長さL3とショパール関節-爪先間長さL2との間の範囲で上昇する。したがって、骨盤の位置の均整の取れた骨格姿勢とすることができ、転倒のリスクを抑えつつバランストレーニングの効果を十分に得ることができる。
歯高さHは、台長さLに対して0.59倍~0.69倍であることがより好ましい。この場合には、踵-爪先間長さL1に適した台長さLを有する一本歯下駄100を履いたときに、身体の重心は、ショパール関節-爪先間長さL2分、上昇する。そのため、このような一本歯下駄100を履くことで、人間の身体構造上の限界まで身体の重心を上昇させることができ、転倒のリスクを抑えつつバランストレーニングの効果をより十分に得ることができる。また、歯高さHと台長さLの比がフィボナッチ数列黄金比と略同等となるため、一本歯下駄100のフォルムがより美しくなる。
または、歯高さHは、台長さLに対して0.34倍~0.41倍であることがより好ましい。この場合には、踵-爪先間長さL1に適した台長さLを有する一本歯下駄100を履いたときに、身体の重心は、ショパール関節-中足趾節関節間長さL3分、上昇する。そのため、このような一本歯下駄100を履くことで、人間の身体構造上、より安定して身体の重心を上昇させるができ、転倒のリスクをより抑えつつバランストレーニングの効果を十分に得ることができる。また、歯高さHと、台長さLの2分の1と、の比が白銀比(大和比)と略同等となるため、一本歯下駄100のフォルムがより美しくなる。
以上、本考案の実施形態について説明したが、上記実施形態は本考案の適用例の一部を示したに過ぎず、本考案の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
100・・・一本歯下駄
10・・・台
11・・・上面
12・・・下面
20・・・鼻緒
21・・・横緒
22・・・前緒
23・・・踵緒
30・・・歯
31・・・歯本体
32・・・緩衝材
H・・・歯高さ
L・・・台長さ
L1・・・踵-爪先間長さ
L2・・・ショパール関節-爪先間長さ
L3・・・ショパール関節-中足趾節関節間長さ

Claims (5)

  1. 一本歯下駄であって、
    足が載せられる上面と、前記上面とは反対の下面と、を有する台と、
    前記台に設けられ、前記上面上での前記足の向きを定める鼻緒と、
    前記下面から突出し、前記台を支える一本の歯と、を備え、
    前記歯の突出方向を下駄高さ方向とし、前記鼻緒によって前記足の向きが定められた状態での前記足の踵と第二趾の爪先とを結ぶ方向を下駄長さ方向としたときに、前記歯の先端と前記台の前記上面との間の寸法であって前記下駄高さ方向の寸法である歯高さは、前記上面の寸法であって前記下駄長さ方向における寸法である台長さに対して0.34倍~0.69倍である、
    一本歯下駄。
  2. 前記歯高さは、前記台長さに対して0.59倍~0.69倍である、
    請求項1に記載の一本歯下駄。
  3. 前記歯高さは、前記台長さに対して0.34倍~0.41倍である、
    請求項1に記載の一本歯下駄。
  4. 前記鼻緒に連結され、前記上面に載せられた足の踵の上部に引っ掛けられる踵緒を更に備える、
    請求項1に記載の一本歯下駄。
  5. 前記歯は、
    前記台に設けられる歯本体と、
    前記歯本体の先端に設けられ、硬度が前記歯本体の硬度よりも小さい緩衝材と、を有する、
    請求項1に記載の一本歯下駄。
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