JP3239766B2 - ハブボルトの位相決め方法及び位相決め装置 - Google Patents

ハブボルトの位相決め方法及び位相決め装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のハブホイー
ルに立設されたハブボルトの位相決め方法及び位相決め
装置、特に、ハブボルトの立設本数の異なる場合でも単
一機構によって精密な位相決めを行うことのできる位相
決め方法及び位相決め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から自動車の生産工場において、車
両組立作業の自動化が盛んに行われている。例えば、組
立中の車両にタイヤを装着固定する場合、自動供給装置
によって、ホイールに装着されたタイヤが車両のハブホ
イールの前面に供給され、前記ハブホイールに複数立設
されたハブボルトと、前記ホイールに形成されたハブ孔
とが位置決めされた後、ハブナットが装着されたナット
ランナーが複数配置されたランナーユニットによって、
一括してナット締めが行われ、タイヤの装着固定が行わ
れる。
【0003】この場合、スムーズな装着固定作業を行う
ためには、車両のハブホイールに立設するハブボルトの
位相と、タイヤホイールのハブ孔の位相とを正確に一致
させる必要がある。タイヤは自動供給時の把持位置やガ
イド位置を調整することによって、ハブ孔の位相を所定
位置に容易に合わせることができるが、ハブホイール
は、車両組立過程において、組立ライン上で回転してし
まうので、ハブホイールに立設するハブボルトは、タイ
ヤ装着時に改めて位相決めを行う必要がある。
【0004】例えば、特開平6−171302号公報に
は、車輪の組付け装置が開示されている。その中で、任
意のハブボルトに爪部材を当接させ、この爪部材を所定
位置まで移動することによって、ハブホイールを回転さ
せ、ハブボルトの位相決めを行う技術が示されている。
【0005】このように、ハブホイールに沿って、回転
移動する爪部材を用いて、ハブホイールを回転させる場
合、2秒程度で位相決めを行うため、位置決め速度が比
較的大きくハブホイールが慣性によって、回転し過ぎて
しまう場合がある。そこで、従来、図5(a),(b)
に示すように、二次的な精密位置決めを行っている。図
5(a)のように、5本のハブボルトが立設したハブホ
イール102aの場合、爪部材100でハブホイール1
02aに立設された任意のハブボルト104aをハブホ
イール102aの円周に沿って、付勢して位相決めした
後、再度、図中右斜め下方から突出移動してくるVブロ
ック106aから成る位置決め手段を他のハブボルト1
04bに付勢して正確な位相決めを行っている。
【0006】また、図5(b)に示す4本のハブボルト
が立設されたハブホイール102bの場合も同様に、爪
部材100で任意のハブボルト104aを付勢して位相
決めした後、鉛直下方から突出移動してくるVブロック
106bによって正確な位相決めを行っている。
【0007】このように、タイヤ装着時にハブボルトの
精密位相決めを行うことによって自動装置による効率的
なタイヤ組付を行うことができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のハブボ
ルトの位置決め方法及び装置では、ハブボルトの立設本
数に応じて独立して所定位置に突出移動する個別の精密
位相決め機構が必要になり、装置が複数必要になるか、
または装置自体が大型化してしまうという問題がある。
【0009】本発明は前述の問題点を解決するためにな
されたものであり、ハブボルトの立設本数に影響される
ことなく単一の機構でハブボルトの精密位相決めを行う
ことのできる汎用性の高いハブボルトの位相決め方法及
び位相決め装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、本発明の構成は、車両のハブホイールを回
転し、前記ハブホイールに立設された複数のハブボルト
の位相決めを行う方法であって、任意の1本のハブボル
トを基準ボルトとして、所定基準位置に移動させる第1
移動工程と、前記基準ボルトから等距離に位置する一対
のハブボルトをボルト軸直角方向から付勢し、前記基準
位置から等距離にある2点を結ぶ基準線上に移動させる
第2移動工程と、を含み、前記基準ボルトの位置修正を
行い精密位相決めを行うことを特徴とする。
【0011】ここで、前記基準位置を例えば、鉛直線上
に設定した場合、前記基準線は水平線となる。この構成
によれば、第1移動工程で基準ボルトとなるハブボルト
がほぼ基準位置に移動し、仮位置決めが行われ、第2移
動工程で、2本のハブボルトを基準線上に移動させるこ
とによって、前記基準ボルトの基準位置に対する位置修
正が行われ精密位相決めを行うことができる。この時、
ハブホイールに3本以上のハブボルトが立設されていれ
ば、必ず基準ボルトから等距離に位置する一対のハブボ
ルトが存在し、付勢することができるので、ハブボルト
の立設本数の影響を受けることなく精密位相決めを行う
ことができる。
【0012】上記のような目的を達成するために、本発
明の構成は、車両のハブホイールを回転し、前記ハブホ
イールに立設された複数のハブボルトの位相決めを行う
位相決め装置であって、任意の1本のハブボルトを基準
ボルトとして、所定基準位置に移動させる第1移動機構
と、前記基準ボルトから等距離に位置する一対のハブボ
ルトに当接し、該ハブボルトをボルト軸直角方向から付
勢し、前記基準位置から等距離にある2点を結ぶ基準線
上に移動させる第2移動機構と、を含み、前記基準ボル
トの位置修正を行い精密位相決めを行うことを特徴とす
る。
【0013】この構成によれば、第1移動機構によっ
て、基準ボルトとなるハブボルトをほぼ基準位置に仮位
置決めする。続いて、第2移動機構が他の2本のハブボ
ルトを基準線上に移動させることによって、基準ボルト
の基準位置に対する位置修正を行うことができる。この
時、一対のハブボルトの間隔はハブホイールの直径やハ
ブボルトの立設本数によって異なるが、第2移動機構は
ハブボルトを付勢するのみなので、ハブボルト当接部の
広さを適宜選択することによって、ハブボルトの立設本
数や立設間隔の影響を受けることなく付勢が可能で精密
位相決めを行うことができる。
【0014】上記のような目的を達成するために、本発
明の構成は、前記第2移動機構は、各ハブボルトに当接
する当接片を有し、各当接片は斜め側方から互いに接近
しながらハブボルトを付勢することを特徴とする。
【0015】この構成によれば、ハブボルトの位相決め
に必要ないハブボルトの干渉を受けることなく位相決め
を行うための一対のハブボルトに当接片を接近させるこ
とができると共に、当接片のハブボルト当接面を大きく
することが可能になり、ハブボルトの立設本数や立設間
隔に影響されることなく単一の機構でハブボルトの精密
位相決めを行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態を
図面に基づき説明する。図1には本実施形態のハブボル
トの位相決め装置の動作概念図が示されている。図1で
は、図示しない車両に取り付けられたハブホイール10
に5本のハブボルト12a〜12eが立設され、ハブボ
ルトの位相の基準位置Pが鉛直線Y上にある場合を例に
とって説明する。
【0017】ハブボルトの位相決めを行う場合、ハブホ
イール10の円周に沿って移動する第1移動機構14に
よって、任意のハブボルトによって仮位置決めを行い、
続いて上下方向に移動する第2移動機構16によって、
精密位置決めを行うことによって実現する。前記第1移
動機構14は進退自在な爪部14aが鉛直線Yから時計
回り方向に例えば110°回転した位置に突出し、反時
計回り方向に円周に沿って移動する。この時、第1移動
機構14の移動距離は作業時間短縮のため最低限にする
ことが望ましいが、120°間隔でハブボルトが立設す
る3本タイプの位相決めを可能にすることを考慮する
と、前記基準位置Pから例えば110°回転した位置か
ら第1移動機構14を動作させればよいことになる。第
1移動機構14が110°回転すれば、ハブボルトの本
数が4本以上のタイプであれば、移動中に必ず任意の1
本と爪部14aが当接し、当接したハブボルト、例えば
ハブボルト12aを基準位置Pまで移動すると共に、こ
のハブボルト12aを基準ボルトとして決めることがで
きる。また、3本の場合でもハブボルトと爪部14aが
当接しないのは、任意のハブボルトが基準位置Pより左
方向に10°以内のずれを有して停止している時であ
る。第1移動機構14による仮位置決めの目的を考慮す
れば、10°以内のずれであれば、第1移動機構14に
よって任意のハブボルトが移動されたことと等価である
と認められ、10°以内に初めから存在したハブボルト
を基準ボルトとして決めることができる。
【0018】基準ボルトの決定及び基準位置Pへの仮位
置決め(移動)が終了したら、第2移動機構16を下方
から鉛直上方に向かって移動させる。この第2移動機構
16はシリンダ18等の駆動手段によって、上下駆動す
る当接片20を有している。この当接片20は断面略コ
の字形状を呈し、前記基準となるハブボルト12aから
等距離に位置する一対のハブボルト12b,12cにの
み当接するように構成されている。また、当接片20の
上端面20aは前記鉛直線Yと直交する水平面を形成し
ている。当接片20は凹部20bを有しているので、上
昇する時に位相決めに必要ないハブボルト、図1の場合
ハブボルト12d,12eに接触することなく上昇する
ことができる。
【0019】基準ボルトであるハブボルト12aが仮位
置決めされた時にハブホイール10の慣性等により反時
計回り方向に回り過ぎた場合があるため、前記当接片2
0の上端面20aが所定位置より反時計方向に移動して
いるハブボルト12bのボルト軸直角方向から当接し上
方に付勢する。この付勢によって、ハブホイール10は
時計回り方向に回転し、所定位置より反時計方向に移動
しているハブボルト12cが上昇してきた当接片20の
上端面20aに付勢されるようになる。そして、ハブボ
ルト12b,12cが当接片20に当接した時、前記基
準位置Pから等距離にある2点を結ぶ基準線X(図1の
場合水平線)上にハブボルト12b,12cが移動した
ことになる。その結果、基準ボルトであるハブボルト1
2aの位置修正が行われ精密位相決めを完了する。
【0020】この後、位相決め装置は後退し、所定の位
相決めが行われたタイヤが図示しない自動タイヤ供給機
から供給され、ハブナットが装着されたナットランナー
が複数配置されたランナーユニットによって、一括して
ナット締めが行われ、タイヤの装着固定が行われる。
【0021】図2には、位相決め装置22の具体的な構
造を示す概略断面図が示されている。位相決め装置22
はハブホイール10に立設するハブボルト12aのボル
ト軸と平行に配置されたガイドレール24に沿って進退
自在に配置されている。そして、前記ガイドレール24
上を摺動するベースプレート26上には、ハブボルトの
第1移動機構14と第2移動機構16とが載置されてい
る。
【0022】前記第1移動機構14には、前記ハブホイ
ール10の支持機構28が一体に形成されている。前記
支持機構28は複数のベアリング30によって回転自在
に支持されたガイドホルダ28aを有し、ハブホイール
10の中心部に装着されたコーン状のガイドキャップ3
2と係合して、前記ハブホイール10と位相決め装置2
2との相対的な位置決めを行う。なお、この位置決めの
ためにガイドレール24を含む位相決め装置22は図示
しない微調整機構によって上下に調整することができ
る。
【0023】前記支持機構28はベアリング30を介し
て回転駆動体36によって支持され、さらに、この回転
駆動体36は複数のベアリング34によって回転自在に
支持されている。この回転駆動体36の外周には、ドリ
ブンギア38が固着され、該ドリブンギア38に噛合す
るドライブギア40をモータ42によって駆動すること
によって、回転駆動体36を所定量回転させることがで
きる。前記回転駆動体36の先端には、軸36aによっ
て支持された爪部14aが配置され、プランジャ44に
よって常に直角位置(実線で示す爪部14aの位置)に
付勢されている。従って、位相決め装置22がハブホイ
ール10に接近した時、ハブボルトの先端部と爪部14
aが衝突した場合、爪部14aはプランジャ44のスプ
リング44aの付勢力に抗して2点鎖線で示す位置に変
位する。この状態で、前記モータ42の駆動により回転
駆動体36が回転すると、爪部14aはハブボルトから
外れると共に、実線で示す位置に復帰して、隣接するハ
ブボルトの側面から当接する。そして、この当接したハ
ブボルトを基準ボルトとして、基準位置まで移動し、ハ
ブボルトの第1移動行程を終了する。
【0024】続いて、ベースプレート26上に配置され
た第2移動機構16のシリンダ18が駆動し、当接片2
0を上方に移動させると、図1に示すように位相決めに
必要ないハブボルト12d,12eを避けながらハブボ
ルト12b,12cに当接する。そして、前記基準位置
P(図1参照)から等距離にある2点を結ぶ基準線X
(図1の場合水平線)上にハブボルト12b,12cを
移動させ、基準ボルトであるハブボルト12aの位置修
正が行われ第2移動機構である精密位相決めを完了す
る。
【0025】図3(a),(b)には、異なるタイプの
ハブホイールのハブボルトの位相決めの動作例が示され
ている。図3(a)に示すハブホイール46は図1と同
様に5本のハブボルト48a〜48eを有するが、配置
半径が図1より小さい場合である。この場合も図1と同
様に爪部14aによって基準ボルトとなるハブボルト4
8aを仮位置決めした後、当接片20によって、基準ボ
ルトから等距離に位置する一対のハブボルト48b,4
8cをボルト軸直角方向から付勢し基準位置から等距離
にある2点を結ぶ基準線上に移動させる。その結果、基
準ボルトであるハブボルト48aの位置修正が行われ精
密位相決めを完了する。
【0026】図1の例と図3(a)の例では、ハブボル
トと当接片の上端部との図1の基準線X方向の当接位置
が異なるのみで、同一の当接片による同一の付勢動作に
よって、ハブボルトの精密位相決めを行うことができ
る。
【0027】図3(b)に示すハブホイール50には、
4本のハブボルト52a〜52dが立設されている。こ
の場合も図1や図3(a)と同様に爪部14aによって
基準ボルトとなるハブボルト52aを仮位置決めした
後、当接片20によって、基準ボルトから等距離に位置
する一対のハブボルト52b,52cをボルト軸直角方
向から付勢し基準位置から等距離にある2点を結ぶ基準
線上に移動させる。その結果、基準ボルトであるハブボ
ルト52aの位置修正が行われ精密位相決めを完了す
る。
【0028】このように、基準ボルトから等距離に位置
する一対のハブボルトに当接できる当接片を形成するこ
とによって、ボルト軸直角方向からハブボルトを付勢
し、そのハブボルトを基準位置から等距離にある2点を
結ぶ基準線上に移動させのみで、ハブボルトの精密位相
決めを行うことができる。
【0029】図4には、ハブボルトの位相決めに必要な
いハブボルトとの干渉を回避し、さらに立設位置や立設
本数が異なる場合でも良好なハブボルトの付勢を行うこ
とのできる第2移動機構54の概略構成が示されてい
る。
【0030】この第2移動機構54の本体ボード56は
図2における第2移動機構16の位置に配置されてい
る。前記本体ボード56はハブホイール10との対面側
にシリンダ58等の上下駆動機構によって上下移動可能
な水平ガイド60を有している。この水平ガイド60
は、下面にガイドバー62が設けられ、このガイドバー
62を前記本体ボード56に固定されたガイドブロック
64に挿通することによって、前記水平ガイド60は前
記シリンダ58の駆動により滑らかに上下移動すること
ができる。
【0031】前記水平ガイド60上には一対の当接片6
6が水平方向に摺動自在に配置されていると共に、前記
当接片66は本体ボード56上に略ハの字状に固定配置
されたガイドレール68とも係合し、前記シリンダ58
の駆動により水平ガイド60が上昇すると、前記当接片
66はガイドレール68に沿って、互いに接近しながら
上昇する。
【0032】つまり、一対の当接片66は第1移動機構
の爪部14aがハブボルト12aを移動させる基準位置
Pに向かって斜め側方から互いに接近しながら一対のハ
ブボルト12b,12cを付勢する。このように斜め側
方から当接片66を所定のハブボルトに接近させること
によって、位相決めに必要ないハブボルト12d,12
eとの干渉を確実に排除できる。つまり、ハブボルトの
立設本数に影響されることなく良好なハブボルトの位相
決めを行うことができる。なお、第1移動機構の爪部1
4aによって、基準ボルトとなるハブボルト12aが反
時計方向に移動し過ぎた場合でも図4のように斜め側方
から当接片を所定のハブボルトに接近させることによっ
て、位相決めに必要ないハブボルト12d,12eとの
干渉を確実に排除できる。
【0033】なお、本実施形態場合、ハブボルトの基準
位置を鉛直線上に設定し、この基準位置から等距離にあ
る2点を結ぶ基準線を水平線として、第1移動工程、第
2移動工程を実施したが、基準位置は任意に設定可能で
あり、例えば、鉛直位置から30°回転した位置でもよ
い。この場合、基準線も30°回転移動する。また、本
実施形態の場合、当接片で付勢するハブボルトは基準ボ
ルトに隣接するハブボルトを選択したが、当接片の付勢
によってハブホイールが回転可能であれば、基準ボルト
から等距離にある他の一対のハブボルトを選択しても同
様の効果を得ることができる。
【0034】また、各図に示した機械的構造は一例であ
り、他の動力源や動力伝達機構を用いて、ハブボルトの
第1移動工程及び第2移動工程を実現しても同様な効果
を得ることができる。
【0035】また、本実施形態では第1移動機構の移動
角度を110°として説明したが、対象となるハブボル
トの立設本数によって適宜選択して、位相決め時間の短
縮を行うことが望ましい。例えば、対象となるハブボル
トの本数が4本以上であれば、移動角度は80°〜90
°で同様なハブボルトの第1移動が可能になる。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、第1移動工程で基準ボ
ルトとなるハブボルトがほぼ基準位置に移動し、仮位置
決めが行われ、第2移動工程で、2本のハブボルトを基
準線上に移動させることによって、前記基準ボルトの基
準位置に対する位置修正が行われ精密位相決めを行うこ
とができる。この時、ハブホイールに3本以上のハブボ
ルトが立設されていれば、必ず基準ボルトから等距離に
位置する一対のハブボルトが存在し、付勢することがで
きるので、ハブボルトの立設本数の影響を受けることな
く精密位相決めを行うことができる。
【0037】また、2本のハブボルトに対して当接片を
斜め側方から接近させることによって、位相決めに必要
ないハブボルトとの干渉を確実に排除することが可能に
なり、ハブボルトの立設本数の影響を受けることなく精
密かつスムーズなハブボルトの位相決めを行うことがで
きうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態のハブボルトの位相決め装
置の動作概念の説明図である。
【図2】 本発明の実施形態のハブボルトの位相決め装
置の具体的な構造を説明する概略断面図である。
【図3】 本発明の実施形態の異なるタイプのハブホイ
ールのハブボルトの位相決めの動作例を説明する説明図
である。
【図4】 本発明の実施形態の第2移動機構の他の構造
を説明する正面図である。
【図5】 従来のハブボルトの位相決め方法を説明する
説明図である。
【符号の説明】
10,46,50 ハブホイール、12a〜12e,4
8a〜48e,52a〜52d ハブボルト、14 第
1移動機構、14a 爪部、16,54 第2移動機
構、20,66 当接片、20a 上端面、22 位相
決め装置、24ガイドレール、26 ベースプレート、
28 支持機構、36 回転駆動体、56 本体ボー
ド、60 水平ガイド、62 ガイドバー、64 ガイ
ドブロック、68 ガイドレール。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−171302(JP,A) 特開 平7−61384(JP,A) 特開 平5−228750(JP,A) 特開 平2−57402(JP,A) 特開 昭62−59175(JP,A) 実開 昭59−42823(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 65/12 B23P 19/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のハブホイールを回転し、前記ハブ
    ホイールに立設された複数のハブボルトの位相決めを行
    う方法であって、 任意の1本のハブボルトを基準ボルトとして、所定基準
    位置に移動させる第1移動工程と、 前記基準ボルトから等距離に位置する一対のハブボルト
    をボルト軸直角方向から付勢し、前記基準位置から等距
    離にある2点を結ぶ基準線上に移動させる第2移動工程
    と、 を含み、 前記基準ボルトの位置修正を行い精密位相決めを行うこ
    とを特徴とするハブボルトの位相決め方法。
  2. 【請求項2】 車両のハブホイールを回転し、前記ハブ
    ホイールに立設された複数のハブボルトの位相決めを行
    う位相決め装置であって、 任意の1本のハブボルトを基準ボルトとして、所定基準
    位置に移動させる第1移動機構と、 前記基準ボルトから等距離に位置する一対のハブボルト
    に当接し、該ハブボルトをボルト軸直角方向から付勢
    し、前記基準位置から等距離にある2点を結ぶ基準線上
    に移動させる第2移動機構と、 を含み、 前記基準ボルトの位置修正を行い精密位相決めを行うこ
    とを特徴とするハブボルトの位相決め装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の装置において、 前記第2移動機構は、各ハブボルトに当接する当接片を
    有し、各当接片は斜め側方から互いに接近しながらハブ
    ボルトを付勢することを特徴とするハブボルトの位相決
    め装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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