JP3239725B2 - 光ファイバの単心/多心変換部の製造方法 - Google Patents

光ファイバの単心/多心変換部の製造方法

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ultraviolet
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和也 村上
達夫 寺岡
真一 梶山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバの単心
/多心変換部の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】通信の分野においては、高速・大容量伝
送が可能な光ファイバが伝送線路の主流となり、既に中
・長距離幹線のほとんどが従来のメタルケーブルから光
ファイバケーブルに代わっている。さらに、数年後には
各家庭までの線路も光ファイバ化しようとする、光加入
者系伝送システムの実現に向けた取り組みが急ピッチで
進められている。既に敷設されている中・長距離幹線系
の多くは、光ファイバ素線を複数本整列してテープ化し
た、いわゆる光ファイバテープを複数本集合してケーブ
ル化したものであり、光加入者系伝送システムにおいて
も局から各家庭の近傍まではこれに類するケーブルが使
用されると考えられる。
【0003】一方、光加入者系伝送システムにおいて各
家庭まで敷設される光ファイバは、伝送容量的には1本
で十分である。
【0004】従って光ファイバテープと単心光ファイバ
との変換部が多数必要になると考えられる。
【0005】従来の光ファイバの単心/多心変換部は、
例えば特開昭61一282807号公報に開示されてい
るように、光ファイバテープの端末部を分岐し、分岐し
た光ファイバ心線上に樹脂コーティングやチューブ等に
よる補強層を設けた構造であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術においては、 (1) 樹脂コーティングによる補強方法では、心線ごとに
コーティングを施す必要があるため、心線数が多いほど
製造工程数が増加してしまう。
【0007】(2) チューブによる補強では、ファイバ素
線が挿入可能なように内径にある程度のクリアランスを
有するチューブを用いる必要がある。このためチューブ
の外径も太くなり、スペース効率が悪くなる。
【0008】等の問題がある。
【0009】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、製造が容易で、スペース効率のよい光ファイバの単
心/多心変換部を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、クラッドの外周に1次被覆層及び2次被覆
層を順次形成した複数の光ファイバの端末部の2次被覆
層を所定の長さだけ除去し、1次被覆層が露出した部分
を整列させた後、テープ化することにある。
【0011】また、クラッドの外周に紫外線硬化型アク
リル系樹脂被覆層、シリコーン樹脂被覆層及びポリアミ
ド樹脂被覆層を順次形成した複数の光ファイバの端末部
のシリコーン樹脂被覆層とポリアミド樹脂被覆層とを所
定の長さだけそれぞれ除去し、紫外線硬化型アクリル系
樹脂被覆層が露出した部分を整列させた後、テープ化す
ることにある。
【0012】上記構成に加え本発明は、シリコーン樹脂
被覆層が加熱硬化型または紫外線硬化型のシリコーン樹
脂から構成されていてもよい。
【0013】上記構成に加え本発明は、紫外線硬化型ア
クリル系樹脂被覆層が露出した部分を紫外線硬化型樹脂
を用いてテープ化してもよい。
【0014】上記構成に加え本発明は、紫外線硬化型ア
クリル系樹脂被覆層が露出した部分を加熱溶融型接着剤
を用いてテープ化してもよい。
【0015】上記構成によって、端末部を所定の長さに
わたってシリコーン樹脂被覆層とポリアミド樹脂被覆層
とを除去し、紫外線硬化型アクリル系樹脂被覆層が露出
した部分を整列させた後、テープ化するので、心線数が
多くなってもテープ化工程は1回で済む。被覆除去は心
線数分だけ行う必要があるが、紫外線硬化型アクリル系
樹脂被覆層とポリアミド樹脂被覆層との間にシリコーン
樹脂被覆層を設けてあるため、例えばギャップをもって
対向した2枚の刃等でポリアミド樹脂被覆層に傷をつ
け、そのポリアミド樹脂被覆層を除去すればシリコーン
樹脂被覆層はガーゼ等でこすることで簡単に除去できる
ので加工が容易となる。このため、各心ごとにコーティ
ング補強する従来方法よりも製造が容易となる。また、
ポリアミド樹脂被覆層の外径は、押し出し成形の際のダ
イス径によって決まるので細径化することができる。従
ってチューブによって補強する従来方法よりもスペース
効率が向上する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて詳述する。
【0017】図2は、本発明による光ファイバの単心/
多心変換部の一実施の形態に用いられる光ファイバ素線
の断面図である。
【0018】同図に示す光ファイバ素線1は、光ファイ
バのクラッド(例えば外径約125μm)2の外周に、
紫外線硬化型アクリル系樹脂被覆層(外径約250μ
m)3、加熱硬化型シリコーン樹脂被覆層(外径約40
0μm)4及びポリアミド(例えばナイロン)樹脂被覆
層(外径約600μm)5を順次形成したものである。
尚、6はコアである。
【0019】図1(a)〜図1(e)は、本発明の光フ
ァイバの単心/多心変換部の製造方法の一実施の形態を
示す図である。
【0020】本実施の形態では単心/4心変換部を製造
した場合について説明する。
【0021】まず、400μmより僅かに小さなギャッ
プをもって対向した2枚の刃を有し、そのギャップの中
心が光ファイバ素線1の中心と概ね合致するようなガイ
ドを設けた工具(図示せず)で、図2に示した光ファイ
バ素線1の端末部1aのポリアミド樹脂被覆層5を所定
の長さだけ除去する(図1(a))。
【0022】次に、光ファイバ素線1の端末部1aを、
エタノールを染み込ませたガーゼ等の繊維でしごくと加
熱硬化型シリコーン樹脂被覆層が容易に除去されるの
で、紫外線硬化型アクリル系樹脂層3が露出する。尚、
本実施の形態では、被覆除去長(所定の長さ)を300
mmとしたが限定されるものではない(図1(b))。
【0023】このような光ファイバ素線1を4本集合さ
せる(図1(c))。
【0024】集合させた光ファイバ素線1を型(図示せ
ず)に収容し、紫外線硬化型樹脂を注入し、紫外線を照
射して硬化させるとテープ化部10が得られる(図1
(d))。尚、型は紫外線硬化型樹脂が硬化した時に、
幅及び厚さが従来のテープファイバと同じになるように
溝が形成されており、その中に4本の光ファイバ素線1
が、張力を加えられて浮いて整列されるようになってい
る。
【0025】その後、光ファイバ素線1の単心部1bと
テープ化部10との間11に接着剤を塗布して熱収縮チ
ューブ12をかぶせることにより単心/多心変換部13
が得られる(図1(e))。
【0026】尚、紫外線硬化型アクリル系樹脂層、加熱
硬化型シリコーン樹脂層、ポリアミド樹脂層は、いずれ
も一般に光ファイバの製造工程に用いられているもので
形成した。テープ化部10に用いる樹脂は、本実施の形
態で用いた紫外線硬化型樹脂の他に例えば加熱溶融型接
着剤(ホットメルト)等を用いてもよい。
【0027】また、光ファイバ素線1の2次被覆層とし
て加熱硬化型シリコーン樹脂の他に紫外線硬化型シリコ
ーン樹脂を用いてもよい。
【0028】上述した方法で単心/4心変換部を試作し
たところ、−30℃〜70℃の範囲内で損失変化が0.
1dB以下であり、4心テープ部は、従来の加熱ストリッ
パ、多心融着機、多心コネクタが適用でき、単心側も従
来技術による接続が可能であることを確認した。
【0029】以上において本実施の形態によれば、次の
ような優れた効果を発揮する。
【0030】(1) 端末部を所定の長さにわたって加熱硬
化型シリコーン樹脂被覆層及びポリアミド樹脂被覆層を
除去し、紫外線硬化型アクリル系樹脂被覆層部を整列さ
せてテープ化するので、心線数が多くなってもテープ化
工程は1回で済む。被覆除去は心線数分だけ行う必要が
あるが、紫外線硬化型アクリル系樹脂被覆層とポリアミ
ド樹脂被覆層との間に加熱硬化型シリコーン樹脂被覆層
を形成してあるため、例えはギャップを設定した2枚の
対向する刃等でポリアミド樹脂被覆層に傷をつけ除去す
れば加熱硬化型シリコーン樹脂被覆層はガーゼでこする
ことで簡単に除去でき、加工コストは小さい。従って、
各心ごとにコーティング補強する従来方法よりも安価に
製造できる。
【0031】(2) ポリアミド樹脂被覆層の外径は、押し
出し成形の際のダイス径によって決まり、細径化でき
る。従ってチューブによって補強する従来方法よりもス
ペース効率がよい。
【0032】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果を発揮する。
【0033】クラッドの外周に紫外線硬化型アクリル系
樹脂被覆層、シリコーン樹脂被覆層、ポリアミド樹脂被
覆層を順次形成した複数本の光ファイバの端末部のシリ
コーン樹脂被覆層及びポリアミド樹脂被覆層を所定の長
さだけ除去し、紫外線硬化型アクリル系樹脂被覆層が露
出した部分を整列させた後テープ化したので、製造が容
易で、スペース効率のよい光ファイバの単心/多心変換
部を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(e)は、本発明の光ファイバの単心
/多心変換部の製造方法の一実施の形態を示す図であ
る。
【図2】本発明による光ファイバの単心/多心変換部の
一実施の形態に用いられる光ファイバ素線の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 光ファイバ素線 1a 端末部 3 紫外線硬化アクリル系樹脂被覆層 4 加熱硬化型シリコーン樹脂被覆層 5 ポリアミド樹脂被覆層 12 熱収縮チューブ 13 単心/多心変換部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阿部 秀和 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日 立電線株式会社オプトロシステム研究所 内 審査官 笹野 秀生 (56)参考文献 特開 昭59−172604(JP,A) 実開 昭59−136602(JP,U) 実開 昭57−84505(JP,U) 実開 昭59−66205(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/44

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クラッドの外周に1次被覆層及び2次被覆
    層を順次形成した複数の光ファイバの端末部の2次被覆
    層を所定の長さだけ除去し、1次被覆層が露出した部分
    を整列させた後、テープ化したことを特徴とする光ファ
    イバの単心/多心変換部の製造方法。
  2. 【請求項2】クラッドの外周に紫外線硬化型アクリル系
    樹脂被覆層、シリコーン樹脂被覆層及びポリアミド樹脂
    被覆層を順次形成した複数の光ファイバの端末部のシリ
    コーン樹脂被覆層とポリアミド樹脂被覆層とを所定の長
    さだけそれぞれ除去し、紫外線硬化型アクリル系樹脂被
    覆層が露出した部分を整列させた後、テープ化したこと
    を特徴とする光ファイバの単心/多心変換部の製造方
    法。
  3. 【請求項3】上記シリコーン樹脂被覆層が加熱硬化型ま
    たは紫外線硬化型のシリコーン樹脂からなることを特徴
    とする請求項2記載の光ファイバの単心/多心変換部の
    製造方法。
  4. 【請求項4】上記紫外線硬化型アクリル系樹脂被覆層が
    露出した部分を紫外線硬化型樹脂を用いてテープ化した
    請求項2ないし請求項3記載の光ファイバの単心/多心
    変換部の製造方法。
  5. 【請求項5】上記紫外線硬化型アクリル系樹脂被覆層が
    露出した部分を加熱溶融型接着剤を用いてテープ化した
    請求項2ないし請求項3記載の光ファイバの単心/多心
    変換部の製造方法。
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