JP3239680U - 包装用台紙 - Google Patents

Abstract

【課題】それを消費者が購入後に保持具として再利用することが可能となり、省資源や地球環境保護、延いてはＳＤＧｓの一助となる包装用台紙を提供することである。【解決手段】長手方向を有する台紙本体１２と、台紙本体１２の長手方向の中間部で且つ台紙本体１２の幅方向の一端から他端にかけて延びる折り曲げ部１４と、折り曲げ部１４から台紙本体１２の長手方向の一端側に亘って配置される第１の面部１６と、第１の面部１６の上端辺１７の一部から下に延び設けられる第１の切欠き部１８と、折り曲げ部１４から台紙本体１２の長手方向の他端側に亘って配置される第２の面部２０と、第２の面部２０の上端辺２１から下に延び設けられる第２の切欠き部２２とを含み、第１の面部１６と第２の面部２２とが、折り曲げ部１４を中心に、平面視山形に開いた状態で起立形状に変形可能となる、包装用台紙１０である。【選択図】図４

Description

本考案は、包装用台紙に関し、特に、たとえば携帯電話機等の小型でプレート状の電子機器、あるいは、レター、はがき、グリーティングカード、メッセージカード等のカード状物などの保持具として再利用するのに好適な包装用台紙に関する。

本考案の背景となる従来の包装用台紙には、靴下、ハンカチ、下着等の商品を店頭で陳列・展示するためのフック付きタグがあった（例えば、特許文献１の図５を参照。）。
この従来技術では、一足の靴下を２つ折りにしてハンガーに掛け、ハンガーに掛けた部分を覆うように紙等からなるカバーで覆った後、靴下とカバーとが一体となるように、綴り糸、プラスチック等からなるピン、ホッチキス等の留め具で留めている。

また、本考案の背景となる従来の包装資材には、物品を吊下げて陳列するための陳列ピンに吊下げ可能な、靴下の包装資材があった。この従来技術は、足の側面形状を有する型板と、靴下を装着した型板が、係止具により係止される背板と、を含み、陳列ピンに吊下げられた状態において靴下の踵部と爪先部とが略水平方向に並ぶことを特徴とする、靴下を包装及び陳列できる包装資材である（例えば、特許文献２の図１、図２、図６、図７等を参照。）。

特許第３０４１７９８号公報（例えば、図５参照。） 実用新案登録第３２０３９７７号公報（例えば、図１、図２、図６、図７参照。）

しかしながら、消費者が従来の包装用台紙および包装資材を用いた靴下等の商品を購入した場合、消費者は、当該商品を購入後、フック付きタグおよび包装資材等を廃棄処理しているのが通例である。
すなわち、従来の包装用台紙および包装資材は、商品の包装、展示・陳列だけに利用されるに過ぎず、資源の無駄使いとなっており、この場合、昨今において、ゴミの増加による環境破壊や省資源、ＳＤＧｓ［「Ｓｕｓｔａｉｎａｂｌｅ Ｄｅｖｅｌｏｐｍｅｎｔ Ｇｏａｌｓ（持続可能な開発目標）」の略称］の観点からも望ましいものとはなっていない。

それゆえに、本考案の主たる目的は、それを消費者が購入後にカード状物またはプレート状物の保持具として再利用することが可能となり、省資源や地球環境保護、延いてはＳＤＧｓの一助となる包装用台紙を提供することである。

請求項１に係る考案は、長手方向を有する台紙本体と、台紙本体の長手方向の中間部で、且つ、台紙本体の幅方向の一端から他端にかけて延びる折り曲げ部と、折り曲げ部から台紙本体の長手方向の一端側に亘って配置される第１の面部と、第１の面部の上端辺の一部から下に延び設けられる第１の切欠き部と、折り曲げ部から台紙本体の長手方向の他端側に亘って配置される第２の面部と、第２の面部の上端辺の一部から下に延び設けられる第２の切欠き部とを含み、第１の面部と第２の面部とが、折り曲げ部を中心に、平面視山形に開いた状態で起立形状に変形可能となることを特徴とする、包装用台紙である。
請求項２に係る考案は、請求項１に係る考案に従属する考案であって、第１の面部および第１の切欠き部と、第２の面部および第２の切欠き部とは、折り曲げ部を対称軸としたとき、左右対称に形成されることを特徴とする、包装用台紙である。
請求項３に係る考案は、請求項１または請求項２に係る考案に従属する考案であって、折り曲げ部は、台紙本体の一方主面から他方主面に凹凸の態様を有し、且つ、台紙本体の幅方向の一端から他端にかけて延び設けられる複数の溝部により形成されることを特徴とする、包装用台紙である。
請求項４に係る考案は、請求項１～請求項３のいずれか１項に記載の包装用台紙であって、起立形状に変形された包装用台紙の第１の切欠き部および第２の切欠き部間には、カード状物または携帯電話機が保持されることを特徴とする、包装用台紙である。
請求項５に係る考案は、請求項１～請求項３のいずれか１項に記載の態様を有する靴下用の包装用台紙であって、起立形状に変形された包装用台紙の第１の切欠き部および第２の切欠き部間には、カード状物または携帯電話機が保持されることを特徴とする、包装用台紙である。

本考案によれば、それを消費者が購入後にカード状物またはプレート状物の保持具として再利用することが可能となり、省資源や地球環境保護、延いてはＳＤＧｓの一助となる包装用台紙を提供することである。

本考案の上述の目的、その他の目的、特徴及び利点は、図面を参照して行う以下の考案を実施するための形態の説明から一層明らかとなろう。

本発明に係る包装用台紙を用いて一足の靴下を包装した状態を示す図解図であって、図１の（Ａ）はその正面図解図であり、図１の（Ｂ）はその背面図解図である。 本発明に係る包装用台紙を用いて複数足の靴下を吊下げて陳列した状態を示す斜視図解図である。 図３の（Ａ）は、本発明に係る包装用台紙の展開状態を示す平面図解図であり、図３の（Ｂ）は、図３の（Ａ）のａ－ａ断面拡大図である。 本発明に係る包装用台紙を折り曲げ部を中心に、平面視山形に開いた状態で起立形状に変形した状態の一例を示す斜視図解図であり、図４の（Ａ）は、それを正面側から見た斜視図解図であり、図４の（Ｂ）は、それを背面側から見た斜視図解図である。 本発明に係る包装用台紙を再利用するときの使用状態の一例を示す図解図であって、当該包装用台紙を起立状態に変形させた状態で、第１の切欠き部および第２の切欠き部間に、特に、例えば携帯電話機を立て掛けた状態を示す斜視図解図である。 本発明に係る他の包装用台紙を用いて一足の靴下を吊下げて陳列した状態の斜視図解図である。 本発明に係る他の包装用台紙の展開図解図である。

図１は、本発明に係る包装用台紙を用いて一足の靴下を包装した状態を示す図解図であって、図１の（Ａ）はその正面図解図であり、図１の（Ｂ）はその背面図解図である。また、図２は、本発明に係る包装用台紙を用いて複数足の靴下を吊下げて陳列した状態を示す斜視図解図である。
この考案を実施するための形態の説明では、包装用台紙の一例としてのたとえば靴下用の包装用台紙１０について、以下、説明する。
この包装用台紙１０は、図１に示すように、靴下３０をその中間部の踵に当たる部分で二つ折りに折り畳み、その折り畳んだ部位を包装用台紙１０の片面に綴り糸２８で縫い止めすることによって、当該靴下３０を商品として包装し、商品体裁としているものである。この包装用台紙１０を用いて靴下３０を店頭で陳列・展示する場合には、図２に示すように、当該包装用台紙１０の切欠き部１８（２２）が店頭の吊下ロッド３２に係止されるものとなっている。

そこで、次に、この包装用台紙１０について、図３を参照しながら説明する。
図３の（Ａ）は、本発明に係る包装用台紙の展開状態を示す平面図解図であり、図３の（Ｂ）は、図３の（Ａ）のａ－ａ断面拡大図である。
この包装用台紙１０は、図３の（Ａ）に示すように、長手方向を有するたとえば横長矩形状の台紙本体１２を含む。台紙本体１２の長手方向の中間部には、その略中央で、且つ、台紙本体１２の幅方向の一端から他端にかけて延びる折り曲げ部１４が配設されている。
折り曲げ部１４は、図３の（Ｂ）に示すように、台紙本体１２の一方主面から他方主面に凹凸の態様を有し、且つ、台紙本体１２の幅方向の一端から他端にかけて延び設けられるたとえば２本の溝部２４，２６により形成されている。この場合、２本の溝部２４，２６は、台紙本体１２の幅方向の一端から他端にかけて、それぞれ、凹部２４ａ，凸部２４ｂおよび凹部２６ａ，凸部２６ｂの態様を有するものである。

また、この台紙本体１２は、図３の（Ａ）に示すように、折り曲げ部１４から台紙本体１２の長手方向の一端側に亘って配置される第１の面部１６を含み、当該第１の面部１６は、その上端辺１７の一部から下に延び設けられる第１の切欠き部１８を有している。さらに、台紙本体１２は、台紙本体１２の長手方向の他端側に亘って配置される第２の面部２０を含み、当該第２の面部２０は、その上端辺２１の一部から下に延び設けられる第２の切欠き部２２を有している。
この場合、包装用台紙１０において、第１の切欠き部１８および第２の切欠き部２２が、それぞれ、断面Ｕ字状に形成されている。また、第１の面部１６および第１の切欠き部１８と、第２の面部２０および第２の切欠き部２２とは、折り曲げ部１４を対称軸としたとき、図３の（Ａ）に示すように、左右対称に形成されている。さらに、第１の切欠き部１８および第２の切欠き部２２は、折り曲げ部１４を対称軸としたとき、「ハ」の字状に配設されている。
上述した包装用台紙１０は、たとえばある程度の腰のある厚紙等の紙または合成樹脂等で形成されることが好ましい。

次に、消費者が図１～図３に示す包装用台紙１０で包装された靴下３０を購入した後に、当該包装用台紙１０をカード状物またはプレート状物の保持具として再利用することが可能となるように、当該包装用台紙１０を起立状態に変形させる態様の一例について、図４を参照しながら説明し、包装用台紙１０の再利用するときの使用状態の一例について、図５を参照しながら説明する。
この包装用台紙１０は、図４の（Ａ），（Ｂ）に示すように、当該包装用台紙１０の第１の面部１６と第２の面部２０とが、折り曲げ部１４を中心に、たとえば図４で見て、平面視山形に開いた状態で起立形状に変形可能となっている。そして、包装用台紙１０を起立状態に変形した後、図５に示すように、包装用台紙の第１の切欠き部１８および第２の切欠き部２２間には、携帯電話機を立て掛けるように保持することができる。

図５に示す包装用台紙１０は、携帯電話機を保持する保持具として再利用しているが、この包装用台紙１０は、携帯電話機以外にも、小型でプレート状の電子機器、あるいは、レター、はがき、グリーティングカード、メッセージカード、写真、カレンダー等、その他各種のカード状物などの保持具として再利用する場合でも好適なものとなっている。
すなわち、この包装用台紙１０によれば、包装用台紙１０で包装された靴下３０を購入した後に、カード状物またはプレート状物の保持具として再利用することが可能となり、省資源や地球環境保護、延いてはＳＤＧｓの一助とすることができるものとなっている。

また、図１および図２では、たとえば二つ折りにされた包装用台紙１０の片面に靴下３０が綴り糸２８で縫い止めされた形態の包装用台紙１０であったが、本考案に係る包装用台紙１０としては、そういった態様の包装用台紙１０に限定されるものではなく、図６に示すように、たとえば二つ折りにされた包装用台紙１０の間で靴下３０を挟持させ、綴り糸２８で縫い止めする態様の包装用台紙１０であってもよい。この場合、図６に示す包装用台紙１０は、図１～図４に示す包装用台紙１０と比べて、特に、他の折り曲げ部３４の２つの溝部３６および３８間の幅が、折り曲げ部１４の２つの溝部２４および２６間の幅よりも広く形成されている。また、図６に示す包装用台紙１０は、図７の展開図解図に示すように、折り曲げ部３４の両側に間隔を隔てて、たとえば平面視円形の吊下げ孔４０を有するものとなっている。

そのため、図６に示す包装用台紙１０では、折り曲げ部１４の幅を広げた分、第１の面部１６および第２の面部２０間に靴下３０を体裁よく挟持させることが容易となる。この包装用台紙１０を用いて靴下３０を店頭で陳列・展示する場合には、図６に示すように、当該包装用台紙１０の吊下げ孔４０が店頭の吊下ロッドに挿通されるものとなっている。

また、図１～図６で示した包装用台紙１０では、この包装用台紙１０を用いて靴下３０を店頭で陳列・展示する場合には、図２に示すように、当該包装用台紙１０の切欠き部１８（２２）が店頭の吊下ロッドに係止されるものとなっていたが、そのような態様に限定されるものではなく、たとえば図６に示す包装用台紙１０の場合、吊下げ孔４０を有することなく、折り曲げ部３４の上面にフック状の吊下げ部材（図示せず）を配設し、当該吊下げ部材を店頭の吊下ロッドに係止するような態様であってもよい。

さらに、この考案を実施するための形態の説明では、包装用台紙の一例としてのたとえば靴下用の包装用台紙１０について説明したが、本考案に係る包装用台紙は、上記した靴下用の包装用台紙１０に限定されるものではなく、たとえばタイツ、手袋、ハンカチ、下着等であってもよい。

１０ 包装用台紙
１２ 台紙本体
１４ 折り曲げ部
１６ 第１の面部
１７ 第１の面部の上端辺
１８ 第１の切欠き部
２０ 第２の面部
２１ 第２の面部の上端辺
２２ 第２の切欠き部
２４，２６ 溝部
２４ａ，２４ｂ 凹部
２６ａ，２６ｂ 凸部
２８ 綴り糸
３０ 靴下
３２ 陳列・展示用の吊下げロッド
３４ 他の折り曲げ部
３６，３８ 他の溝部
４０ 吊下げ孔
Ｗ 携帯電話機

請求項１に係る考案は、長手方向を有する台紙本体と、台紙本体の長手方向の中間部で、且つ、台紙本体の幅方向の一端から他端にかけて延びる折り曲げ部と、折り曲げ部から台紙本体の長手方向の一端側に亘って配置される第１の面部と、第１の面部の上端辺の一部から下に延び設けられる第１の切欠き部と、折り曲げ部から台紙本体の長手方向の他端側に亘って配置される第２の面部と、第２の面部の上端辺の一部から下に延び設けられる第２の切欠き部とを含み、第１の面部と第２の面部とが、折り曲げ部を中心に、平面視山形に開いた状態で起立形状に変形可能となることを特徴とする、包装用台紙である。
請求項２に係る考案は、請求項１に係る考案に従属する考案であって、第１の面部および第１の切欠き部と、第２の面部および第２の切欠き部とは、折り曲げ部を対称軸としたとき、左右対称に形成されることを特徴とする、包装用台紙である。
請求項３に係る考案は、請求項１または請求項２に係る考案に従属する考案であって、折り曲げ部は、台紙本体の一方主面から他方主面に凹凸の態様を有し、且つ、台紙本体の幅方向の一端から他端にかけて延び設けられる複数の溝部により形成されることを特徴とする、包装用台紙である。
請求項４に係る考案は、請求項３に記載の包装用台紙であって、起立形状に変形された包装用台紙の第１の切欠き部および第２の切欠き部間には、カード状物または携帯電話機が保持されることを特徴とする、包装用台紙である。
請求項５に係る考案は、請求項３に記載の態様を有する靴下用の包装用台紙であって、起立形状に変形された包装用台紙の第１の切欠き部および第２の切欠き部間には、カード状物または携帯電話機が保持されることを特徴とする、包装用台紙である。

Claims (5)

1. 長手方向を有する台紙本体、
   前記台紙本体の長手方向の中間部で、且つ、前記台紙本体の幅方向の一端から他端にかけて延びる折り曲げ部、
   前記折り曲げ部から前記台紙本体の長手方向の一端側に亘って配置される第１の面部、
   前記第１の面部の上端辺の一部から下に延び設けられる第１の切欠き部、
   前記折り曲げ部から前記台紙本体の長手方向の他端側に亘って配置される第２の面部、および
   前記第２の面部の上端辺の一部から下に延び設けられる第２の切欠き部を含み、
   前記第１の面部と前記第２の面部とが、前記折り曲げ部を中心に、平面視山形に開いた状態で起立形状に変形可能となることを特徴とする、包装用台紙。
2. 前記第１の面部および前記第１の切欠き部と、前記第２の面部および前記第２の切欠き部とは、前記折り曲げ部を対称軸としたとき、左右対称に形成されることを特徴とする、請求項１に記載の包装用台紙。
3. 前記折り曲げ部は、前記台紙本体の一方主面から他方主面に凹凸の態様を有し、且つ、前記台紙本体の幅方向の一端から他端にかけて延び設けられる複数の溝部により形成されることを特徴とする、請求項１または請求項２に記載の包装用台紙。
4. 請求項１～請求項３のいずれか１項に記載の包装用台紙であって、前記起立形状に変形された前記包装用台紙の前記第１の切欠き部および前記第２の切欠き部間には、カード状物または携帯電話機が保持されることを特徴とする、包装用台紙。
5. 請求項１～請求項３のいずれか１項に記載の態様を有する靴下用の包装用台紙であって、前記起立形状に変形された前記包装用台紙の前記第１の切欠き部および前記第２の切欠き部間には、カード状物または携帯電話機が保持されることを特徴とする、包装用台紙。

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