JP3239615B2 - 運指表示装置 - Google Patents

運指表示装置

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JP3239615B2
JP3239615B2 JP12498794A JP12498794A JP3239615B2 JP 3239615 B2 JP3239615 B2 JP 3239615B2 JP 12498794 A JP12498794 A JP 12498794A JP 12498794 A JP12498794 A JP 12498794A JP 3239615 B2 JP3239615 B2 JP 3239615B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子楽器等の鍵盤楽器
において演奏の練習などを行うときに指の位置や動きを
指示するための運指表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の運指表示装置としては、
単に押鍵すべき鍵を指示するものがある。また、この押
鍵指示ガイドの他に次に押鍵するのに適した位置に指が
配置できるように指を配置する鍵の位置を指示するも
の、あるいは、押鍵指示ガイドの他に指を配置する範囲
を表示するものなどが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな運指表示は、演奏者が表示に追従して瞬時に運指で
きるように感覚的にわかりやすく表示することが必要で
あるが、従来の技術でもまだ不十分であった。
【0004】本発明は、瞬時に正しい運指を行えるよう
に、感覚的にわかりやすい運指表示を行える運指表示装
置を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになした本発明の請求項1記載の運指表示装置は、鍵
盤の各鍵に対応する各々の位置で鍵の並ぶ方向と直角な
方向に上下2段に配設された複数の指位置表示要素と、
演奏情報に応じて前記指位置表示要素を制御する表示制
御手段と、を備え、前記演奏情報に対応して前記鍵盤に
対して配置すべき5指の配置位置について、少なくとも
中指の配置位置を前記上段の指位置表示要素で表示する
とともに、親指と小指の配置位置を前記下段の指位置表
示要素で表示するようにしたことを特徴とする。
【0006】また、本発明の請求項2記載の運指表示装
置は、鍵盤の各鍵に対応する各々の位置で鍵の並ぶ方向
と直角な方向に上下2段に配設された複数の指位置表示
要素と、前記鍵盤の鍵の並ぶ方向に沿って、互いに隣接
する2鍵にそれぞれ跨るように配設された複数の指返し
表示要素と、演奏情報に応じて前記指位置表示要素と前
記指返し表示要素を制御する表示制御手段と、を備え、
前記演奏情報に対応して前記鍵盤に対して配置すべき5
指の配置位置について、少なくとも中指の配置位置を前
記上段の指位置表示要素で表示するとともに、親指と小
指の配置位置を前記下段の指位置表示要素で表示し、上
記演奏情報に対応して指返しの状態を前記指返し表示要
表示するようにしたことを特徴とする。
【0007】また、本発明の請求項3記載の運指表示装
置は、鍵盤の各鍵に対応する各々の位置で鍵の並ぶ方向
と直角な方向に上下2段に配設された複数の指位置表示
要素と、前記鍵盤の各鍵に対応する各々の位置に配設さ
れた複数の押鍵指示表示要素と、演奏情報に応じて前記
指位置表示要素と前記押鍵指示表示要素を制御する表示
制御手段と、を備え、前記演奏情報に対応して前記鍵盤
に対して配置すべき5指の配置位置について、少なくと
も中指の配置位置を前記上段の指位置表示要素で表示す
るとともに、親指と小指の配置位置を前記下段の指位置
表示要素で表示し、上記演奏情報に対応した押鍵すべき
鍵を前記押鍵指示表示要素により表示するようにしたこ
とを特徴とする。
【0008】また、本発明の請求項4記載の運指表示装
置は、鍵盤の各鍵に対応する各々の位置で鍵の並ぶ方向
と直角な方向に上下2段に配設された複数の指位置表示
要素と、前記鍵盤の鍵の並ぶ方向に沿って、互いに隣接
する2鍵にそれぞれ跨るように配設された複数の指返し
表示要素と、前記鍵盤の各鍵に対応する各々の位置に配
設された複数の押鍵指示表示要素と、演奏情報に応じて
前記指位置表示要素、前記指返し表示要素および前記押
鍵指示表示要素を制御する表示制御手段と、を備え、前
記演奏情報に対応して前記鍵盤に対して配置すべき5指
の配置位置について、少なくとも中指の配置位置を前記
上段の指位置表示要素で表示するとともに、親指と小指
の配置位置を前記下段の指位置表示要素で表示し、上記
演奏情報に対応して指返しの状態を前記指返し表示要素
表示し、上記演奏情報に対応した押鍵すべき鍵を前記
押鍵指示表示要素により表示するようにしたことを特徴
とする。
【0009】
【作用】本発明の運指表示装置において、前記指位置表
示要素は、鍵盤の各鍵に対応する各々の位置で鍵の並ぶ
方向と直角な方向に上下2段に配設されており、演奏情
報に対応して鍵盤に対して配置すべき5指の配置位置に
ついて、少なくとも、中指の配置位置が上段の指位置表
示要素で表示され、親指と小指の配置位置が下段の指位
置表示要素で表示される。
【0010】鍵盤演奏の手の基本形はボールや卵を掌に
持つような形であり、鍵盤に対して5指を自然にあてが
うと、5指の指先は少なくとも中指が鍵のつけ根側で親
指と小指が鍵の先端側になって円弧状に配置される。し
たがって、少なくとも中指の配置位置を上段の指位置表
示要素で表示し、親指と小指の配置位置を下段の指位置
表示要素で表示するように、上下2段の指位置表示要素
の表示を指に割り当てると、この指位置表示要素による
表示は5指の指先の位置に似たパターンの表示となり、
5指を配置すべき位置がわかりやすくなる。
【0011】なお、この明細書において、「上段」、
「下段」および「上下2段」等の用語は、鍵盤の演奏者
と反対側の位置で、鍵に近い位置を「下」、鍵に遠い位
置を「上」として用いている。
【0012】また、鍵盤演奏を行うとき、例えばハ長調
の音階の連続演奏で、「ミ」から「ファ」へ移るとき親
指を中指の下を潜らせたり、「ファ」から「ミ」へ移る
とき中指で親指を跨いだりするように、いわゆる指返し
が行われる。このような指返しも鍵盤演奏において重要
であり、鍵盤の鍵の並ぶ方向に沿って、互いに隣接する
2鍵にそれぞれ跨るように配設した複数の指返し表示要
素を用い、指位置表示要素の表示に加えて指返し表示要
素でどの鍵に移動するかなど指返しの状態を表示する
と、さらに運指が容易になる。
【0013】また、鍵盤の各鍵に対応する各々の位置に
配設された複数の押鍵指示表示要素を用い、指位置表示
要素の表示に加えて押鍵指示表示要素で押鍵すべき押鍵
位置を表示すると、さらに運指が容易になる。
【0014】さらに、前記指位置表示要素の表示、指返
し表示要素の表示および押鍵指示表示要素の表示を行う
とさらに運指が容易になる。
【0015】
【実施例】図2は本発明実施例の運指表示装置を適用し
た電子楽器のブロック図であり、CPU1はプログラム
メモリ2に格納されている制御プログラムに基づいてワ
ーキングメモリ3のワーキングエリアを使用して電子楽
器全体の制御を行う。
【0016】具体的には、鍵盤4からキーコード、キー
オン信号等を取り込んで鍵盤演奏の制御を行う。また、
インターフェース5aを介してディスク5から演奏情報
を入力して演奏情報メモリ6に記憶し、スイッチ群7の
操作で指定されたモードに応じて、演奏情報メモリ6に
記憶した演奏情報に基づいて自動演奏とLED群8によ
る運指表示を行う。
【0017】スイッチ群7は電子楽器の操作パネルに配
設された複数のスイッチであり、演奏情報の入力を指示
するためのロードスイッチ、運指表示のモードを切り換
えるためのモード切換スイッチ、自動演奏のスタートと
ストップを指示するためのスタート/ストップスイッ
チ、楽音の音色を指定するための音色スイッチ等のその
他のスイッチを含んでいる。
【0018】LED群8は、後述説明するように多数の
LEDからなり、この実施例の運指表示では、自動演奏
に合わせてLED群8の点灯と消灯の切換え制御を行
い、左右の手の5指の配置位置を表示する指位置ガイ
ド、押鍵すべき鍵を表示する押鍵指示ガイド、および、
指返しに対する指の移動先を表示する指返しガイドの3
種類のガイドを行う。なお、押鍵指示ガイドはモード切
換スイッチの操作により左右の手の各々についてそれぞ
れガイドするか否かを選択できるようになっている。
【0019】タイマ9はCPU1によって設定されるテ
ンポに応じて96分長毎に割込み信号を発生し、CPU
1はこの割込み信号により割込み処理を行って自動演奏
とこの自動演奏に対応する運指表示の処理を行う。な
お、この実施例では、押鍵指示ガイドを行うモードのと
き押鍵指示した鍵が押鍵されたか否かをチェックし、押
鍵指示した鍵が全て押鍵されるまで自動演奏と運指表示
の進行を停止して押鍵があるまで待機するようにしてい
る。
【0020】音源10は時分割多重処理により16のチ
ャンネルで同時発音が可能な音源であり、CPU1は、
音源10の空きチャンネルの検索やトランケート処理に
よって発音チャンネルの割り当てを行い、そのチャンネ
ル番号をキーコードおよびノートオンとともに音源10
に出力して発音処理を行う。また、発音しているチャン
ネルのチャンネル番号とともにノートオフを出力して消
音処理を行う。なお、音源10はノートオン/ノートオ
フに応じて楽音信号の発生と停止を行い、この音源10
からの楽音信号がサウンドシステム11でD/A変換さ
れ、増幅されて楽音が発生される。
【0021】図1は実施例における鍵盤4とLED群8
の一部を示す図である。鍵盤4のパネル面4aには、上
段の指位置表示要素としての縦長の緑LED81、下段
の指位置表示要素としての縦長の緑LED82、指返し
表示要素としての横長の緑LED83、押鍵指示表示要
素としての点状の赤LED84がそれぞれ配設されてい
る。
【0022】なお、緑LED81,82,83は緑色に
発光し、赤LED84は赤色に発光する。また、緑LE
D81,82,83および赤LED84はLED群8を
構成しており、これらの全てのLEDは、それぞれ個別
のLED番号に対応付けて区別され、このLED番号を
指定することにより各LEDの点灯および消灯の制御を
行う。
【0023】上段および下段の緑LED81,82は、
鍵盤4の全ての鍵41にそれぞれ対応する位置で鍵41
の並ぶ方向と直角な方向に上下2段に配設されており、
自動演奏に合わせて指位置ガイドを行うために、5指を
配置すべき鍵41の位置をその鍵に対応する上段の緑L
ED81または下段の緑LED82を点灯させることに
より表示する。なお、図1では、緑LED81,82,
赤LED84のうち黒塗の箇所は点灯状態を示してい
る。
【0024】このとき、図1に二点鎖線で示したよう
に、人差し指、中指および薬指の位置を上段の緑LED
81を点灯させることにより表示し、親指と小指の位置
を下段の緑LED82を点灯させることにより表示す
る。なお、図1では左手のみ図示してあるが、右手につ
いても、人差し指、中指および薬指の位置を上段の緑L
ED81で表示し、親指と小指の位置を下段の緑LED
82で表示する。
【0025】また、赤LED84も上下段の緑LED8
1,82と同様に鍵盤4の全ての鍵41にそれぞれ対応
する位置に配設されており、押鍵すべき鍵に対応する赤
LED84を点灯させることにより押鍵指示ガイドを行
う。なお、この実施例では、次に押鍵すべき鍵をその鍵
に対応する赤LED84を点滅させることにより表示す
る。
【0026】図4は指位置ガイドと押鍵指示ガイドによ
る運指表示の一例を示す図であり、鍵盤上部の縦長の白
抜き部分は緑LED81,82の点灯状態を示し、点状
の白抜き部分は赤LED84の点灯状態を示している。
【0027】この図4の例では、左手は、小指が「♭
ミ」の鍵の下段の緑LED、薬指が「ミ」の鍵の上段の
緑LED、中指が「ファ」の鍵の上段の緑LED、人差
し指が「♯ファ」の鍵の上段の緑LED、親指が「ソ」
の鍵の下段の緑LEDでそれぞれ指位置が表示されてい
る。また、右手は、親指が「ファ」の鍵の下段の緑LE
D、人差し指が「ソ」の鍵の上段の緑LED、中指が
「ラ」の鍵の上段の緑LED、薬指が「♭シ」の鍵の上
段の緑LED、小指が「シ」の鍵の下段の緑LEDでそ
れぞれ指位置が表示されている。さらに、赤LED84
の点灯により、左手の小指と親指、右手の人指し指と小
指について、それぞれ押鍵位置が表示されている。
【0028】図1に示したように、指返し表示要素とし
ての緑LED83は、下段の各緑LED81の間、すな
わち、鍵41の隣接するもの同志の各組に対応する位置
で鍵41の並ぶ方向にそれぞれ並べて配設されており、
指返しを行う指の始めの位置に対応する鍵から移動後の
位置に対応する鍵までの緑LED83を例えば順次点灯
することにより、指返しの状態を表示する。
【0029】前記指位置ガイドを行う緑LED81,8
2の点灯および消灯と、上記の指返しガイドを行う緑L
ED83の点灯および消灯は、演奏情報に含まれるLE
D点灯データおよびLED消灯データに基づいて制御さ
れる。
【0030】図3は実施例における演奏情報メモリ9に
記憶された演奏情報のフォーマットを示す図である。演
奏情報は右手用のトラック、左手用のトラックおよびそ
の他のパート用の各トラックの計9トラックのデータで
構成されており、右手用のトラックはトラック番号=
0、左手用のトラックはトラック番号=1、その他のト
ラックはトラック番号=2〜8に設定されている。な
お、図3は右手用および左手用のトラックの場合を示し
ている。
【0031】右手用と左手用の各トラックのデータは、
LED点灯データ、キーデータ、デュレーションデー
タ、消灯データおよびエンドデータで構成されている。
LED点灯データはLED点灯コードとLED番号、キ
ーデータはキーオンコードとキーコードおよびゲートタ
イム、デュレーションデータはデュレーションコードお
よびデュレーションタイム、LED消灯データはLED
消灯コードおよびLED番号、エンドデータはエンドコ
ードでそれぞれ構成されている。なお、他のトラックの
データは、キーデータ、デュレーションデータおよびエ
ンドデータで構成されている。
【0032】LED点灯コード、キーオンコード、デュ
レーションコードおよびLED消灯コードはこれらの直
後に続くデータの種類を識別するための識別コードであ
る。また、ゲートタイムはそのキーコードの音の発音持
続時間を示すデータであり、デュレーションタイムはそ
の直前のキーコードの音の発音タイミングと次のキーコ
ードの音の発音タイミングとの間隔を示すデータであ
る。したがって、同じトラックで複数のキーデータが同
じ発音タイミングとなるときは、それらのキーデータ
は、間にデュレーションデータが無い連続したデータと
なる。
【0033】LED点灯データとLED消灯データのL
ED番号は楽曲の流れすなわちキーコードの変化に応じ
て設定された指位置ガイドと指返しガイドのための情報
であり、LED点灯データのLED番号は、対応するキ
ーデータの発音タイミング時点で5指を配置すべき鍵4
1に対応する緑LED81,82のLED番号と、次に
指返しが発生する場合の2つの鍵の間の緑LED83の
LED番号に設定されている。また、LED消灯データ
は発音タイミング時点で消灯すべき緑LED81,8
2,83のLED番号に設定されている。
【0034】図9はCPU1が処理する制御プログラム
のメインルーチンのフローチャート、図10〜図14は
サブルーチンおよび割込み処理ルーチンのフローチャー
トであり、各フローチャートに基づいて実施例の動作を
説明する。なお、以下の説明および各フローチャートに
おいてワーキングメモリ3の各フラグおよびレジスタ等
を下記のラベルで表記し、それらの記憶内容は特に断ら
ない限り同一のラベルで表す。
【0035】MOD:右手と左手の各々について押鍵指
示ガイドをするか否かのモードを示すフラグ。 RUN:自動演奏のスタート/ストップを示すフラグ。 CH:音源10の割り当てチャンネルのチャンネル番号
のレジスタ。 GT(CH):CHチャンネルのゲートタイムのレジス
タ。 TR:演奏情報のトラック番号のレジスタ。 TM(TR):TRトラックのデュレーションタイムの
レジスタ。 KC:押鍵指示する鍵のキーコードのレジスタ。
【0036】なお、フラグMODは、MOD=0のとき
「左右ともガイドしない」、MOD=1のとき「右手の
みガイドする」、MOD=2のとき「左手のみガイドす
る」、MOD=3のとき「左右ともガイドする」の各モ
ードを示し、フラグRUNは、RUN=0のとき「自動
演奏ストップ」、RUN=1のとき「自動演奏スター
ト」の各モードを示す。
【0037】また、この実施例では、自動演奏時に演奏
情報から読み出した押鍵指示する同なじタイミングのキ
ーコードを保持しておくためにキーコードリストを用い
ており、このキーコードリストもワーキングメモリ3の
複数のレジスタによって構成されている。
【0038】電源の投入によって図9のメインルーチン
の処理を開始すると、ステップS1で各フラグおよびレ
ジスタのリセット等の初期設定を行い、ステップS2で
鍵盤4におけるキーイベントの有無を判定し、キーイベ
ントが無ければステップS7に進み、キーイベントが有
ればステップS3でキーオンイベントであるか否かを判
定する。
【0039】キーオンイベントでなければ離鍵のイベン
トであるので、ステップS4で消音処理を行ってステッ
プS7に進み、キーオンイベントであればステップS5
で発音処理を行い、さらに、ステップS6で、後述説明
する図11の比較進行の処理を行ってステップS7に進
む。
【0040】ステップS7ではロードスイッチのオンイ
ベントの有無を判定し、オンイベントが無ければステッ
プS9に進み、オンイベントが有れば、ステップS8で
ディスク5に記憶されている演奏情報を読み出して演奏
情報メモリ6に書き込み、ステップS9に進む。
【0041】ステップS9では、モード切換スイッチの
オンイベントの有無を判定し、オンイベントが無ければ
ステップS11に進み、オンイベントが有れば、ステッ
プS10で現在のフラグMODの値を0→1→2→3→
0の順に従って一つ切り換えて更新し、ステップS11
に進む。これにより、モード切換スイッチを操作する毎
に押鍵指示ガイドのモードが切り換わる。
【0042】ステップS11では、スタート/ストップ
スイッチのオンイベントの有無を判定し、オンイベント
が無ければステップS16に進み、オンイベントが有れ
ば、ステップS12でフラグRUNを反転してステップ
S13でRUN=1となったか否かを判定する。
【0043】RUN=1となっていなければ(RUN=
0)、自動演奏状態でストップが指示されたことになる
ので、ステップS14で自動演奏ストップ処理を行って
ステップS16に進み、RUN=1となっていれば、自
動演奏のスタートが指示されたことになるので、ステッ
プS15で図10の自動演奏スタート処理を行ってステ
ップS16に進む。そして、ステップS16で音色選択
などのその他の処理を行い、ステップS2以降の処理を
繰り返す。
【0044】以上のメインルーチンの処理において、ス
テップS2〜ステップS6は、鍵盤4のキーイベントに
対する発音と消音の処理である。また、キーオンのとき
のステップS6の比較進行処理は、後述説明するよう
に、押鍵指示した鍵が押鍵されたか否かをチェックする
処理であり、押鍵指示の鍵が全て押鍵されるまで待ち状
態とし、押鍵指示の鍵が全て押鍵されると待ち状態を解
除する。これにより、割込み処理による自動演奏と運指
表示の進行が制御される。
【0045】ステップS7,ステップS8は楽曲の演奏
情報をロードする処理、ステップS9,ステップS10
は押鍵指示ガイドのモードを設定する処理、また、ステ
ップS11〜ステップS15は自動演奏をスタートする
ときとストップするときの処理である。したがって、自
動演奏をスタートした後は、実質的にステップS2〜ス
テップS6およびステップS16の処理と、割込み処理
だけがが繰り返されると考えることができる。
【0046】そこで、先ず、図10の自動演奏スタート
処理について説明すると、この自動演奏スタート処理で
は、ステップS21で全トラックの読出しポインタを演
奏情報メモリ6のそれぞれのトラックに対応する記憶領
域の先頭にセットし、ステップS22で待ち状態を解除
しておく。
【0047】次に、ステップS23でトラック番号=0
〜8の全トラックについてのデュレーションタイムTM
(L)(L=0〜8)を“0”にリセットし、ステップ
S24で発音キーコードリストをクリアする。次に、ス
テップS25で、トラック番号=0およびトラック番号
=1の各トラックの読出しポインタが指すアドレス以降
で、発音タイミングが最も近いキーデータ、すなわち、
最初に発音する音のキーデータをそれぞれ読み出す。
【0048】そして、ステップS26で、読み出したキ
ーデータのキーコードの鍵41に対応する赤LED84
を点滅し、メインルーチンに復帰する。これにより、自
動演奏の初期設定が完了する。なお、この最初に発音す
るキーデータを読み出すときには上記読出しポインタは
更新されない。
【0049】図11の比較進行処理では、ステップS3
1で待ち状態であるか否かを判定し、待ち状態でなけれ
ば元のルーチンに復帰し、待ち状態であれば、ステップ
S32で発音キーコードリストのキーコードが全て押鍵
されているか否かを判定し、一つでも押鍵されていない
ものが有れば元のルーチンに復帰する。
【0050】発音キーコードリストのキーコードが全て
押鍵されていれば、現在の押鍵指示ガイドは不要になっ
たので、ステップS33で発音キーコードリストのキー
コードの鍵に対応する赤LED84を消灯し、ステップ
S34で待ち状態を解除するとともに、ステップS35
で発音キーコードリストをクリアしてステップS36に
進む。なお、以上のステップS33〜ステップS35の
処理により、押鍵指示された鍵を全て押鍵すると待ち状
態が解除されるので、後述説明するように割込み処理に
おいて自動演奏および運指表示が進行するようになる。
【0051】ステップS36では、MOD=1またはM
OD=3であるか否かを判定し、MOD=1とMOD=
3のどちらでもなければステップS39に進み、MOD
=1またはMOD=3のいずれかであればステップS3
7の処理を行う。ステップS37では、トラック番号が
“0”のトラックすなわち右手用のトラックについて、
その読出しポインタが指すアドレス以降で発音タイミン
グが最も近いキーデータの同時タイミングのキーデータ
を全て読み出し、ステップS38で、この読み出したキ
ーデータのキーコードの鍵に対応する赤LED84を点
滅し、ステップS39に進む。
【0052】ステップS39では、MOD=2またはM
OD=3であるか否かを判定し、MOD=2とMOD=
3のどちらでもなければ元のルーチンに復帰し、MOD
=2またはMOD=3のいずれかであればステップS3
01の処理を行う。ステップS301では、トラック番
号が“1”のトラックすなわち左手用のトラックについ
て、その読出しポインタが指すアドレス以降で発音タイ
ミングが最も近いキーデータの同時タイミングのキーデ
ータを全て読み出し、ステップS302で、この読み出
したキーデータのキーコードの鍵に対応する赤LED8
4を点滅し、元のルーチンに復帰する。
【0053】以上のステップS36〜ステップS38の
処理により、MOD=1およびMOD=3のときの右手
についての押鍵指示ガイドに対応して、次に右手で押鍵
すべき鍵41が、対応する赤LED84の点滅で指示さ
れる。また、同様に、ステップS39〜ステップS30
2の処理により、MOD=2およびMOD=3のときの
左手についての押鍵指示ガイドに対応して、次に左手で
押鍵すべき鍵41が、対応する赤LED84の点滅で指
示される。
【0054】図12の割込み処理はタイマ9からの割込
み信号により96分長毎に起動され、現在の割込み処理
のタイミングに合った運指表示の処理と自動演奏の発音
および消音処理を行う。先ずステップS41でRUN=
1であるか否かを判定し、RUN=1でなければ元のル
ーチンに復帰し、RUN=1であればステップS42で
待ち状態であるか否かを判定する。そして、待ち状態で
あれば自動演奏と運指表示の動作を待機させるためにそ
のまま元のルーチンに復帰し、待ち状態でなければステ
ップS43以降で自動演奏および運指表示の処理を行
う。
【0055】ステップS43では後述説明する図13の
再生処理を行い、次いでステップS44で前記図11の
比較進行処理を行う。ここで、ステップS43の再生処
理は、右手と左手の押鍵指示ガイドの対象となっている
トラックからこの割込み処理のタイミングのキーデータ
(押鍵すべき鍵のキーコード)を検出する処理を含んで
おり、そのキーデータが検出された場合に押鍵指示ガイ
ドを行って待ち状態を解除する。そこで、この押鍵指示
ガイドを行った直後にもステップS44で比較進行処理
を行うようにしている。
【0056】また、後述説明するように、ステップS4
3の再生処理において自動演奏の発音を行うとそのチャ
ンネルのレジスタGT(CH)にゲートタイムが格納さ
れるので、ステップS45以降でこのゲートタイムに基
づいて消音処理を行う。すなわち、ステップS45で音
源の各チャンネル番号のレジスタCHを“0”にセット
し、ステップS49でのCHのインクリメントとステッ
プS401の判定処理により、ステップS46以降の処
理を16のチャンネルについて繰り返す。
【0057】まず、ステップS46ではGT(CH)≦
0であるか否かを判定し、GT(CH)≦0でなければ
現在が消音のタイミングでないのでステップS47でG
T(CH)を1だけデクリメントしてステップS49に
進み、GT(CH)≦0であれば現在が消音のタイミン
グであるので、ステップS48でチャンネル番号CHと
キーオフ信号を音源10に出力して消音してステップS
49に進む。そして、ステップSステップS401でC
H=16であれば16のチャンネルについて処理が終了
したので元のルーチンに復帰する。
【0058】図13の再生処理は演奏情報メモリ6の演
奏情報に基づく運指表示と自動演奏の発音を行う処理で
あり、先ず、ステップS51で演奏情報のトラック番号
TRを“0”にセットし、ステップS506でのTRの
インクリメントとステップS507の判定処理により、
ステップS52以降の処理を9のトラックについて繰り
返す。
【0059】ステップS52ではTM(TR)≦0であ
るか否かを判定し、TM(TR)≦0でなければ現在注
目しているトラックは発音タイミングでないので、ステ
ップS53でデュレーションタイムTM(TR)を1だ
けデクリメントしてステップS506に進み、次のトラ
ックがあれば次のトラックの処理を行う。
【0060】一方、ステップS52でTM(TR)≦0
であれば、現在注目しているトラックは発音タイミング
または終了であるので、ステップS54で現在注目して
いるトラックTRの読出しポインタが指すデータを読み
出し、さらに読出しポインタを次のデータにセットして
ステップS55に進む。
【0061】ステップS55では、読み出したデータが
エンドデータであるか否かを判定し、エンドデータであ
ればステップS506に進み、エンドデータでなければ
ステップS56でデュレーションデータであるか否かを
判定する。デュレーションデータであれば現在注目して
いるトラックには現在のタイミングに対応するデータが
これ以上無いのでステップS57でそのデュレーション
タイムをレジスタTM(TR)に格納してステップS5
06に進み、次のトラックがあれば次のトラックの処理
を行う。
【0062】ステップS56でデュレーションデータで
なければステップS58でキーデータであるか否かを判
定し、キーデータであればステップS59で図14のキ
ーオン処理を行う。また、キーデータでなければステッ
プS501でLED点灯データであるか否かを判定し、
LED点灯データであればステップS502でLED番
号に対応する緑LED(81,82,83)を点灯し、
LED点灯データでなければステップS503でLED
消灯データであるか否かを判定し、LED消灯データで
あればステップS504でLED番号に対応する緑LE
D(81,82,83)を消灯する。また、LED消灯
データでなければ、ステップS505でその他の処理を
行う。
【0063】ステップS59のキーオン処理、ステップ
S502のLED点灯処理、ステップS504のLED
消灯処理およびステップS505のその他処理の終了後
は、現在注目しているトラックに現在のタイミングに対
応するデータがまだ存在する可能性があるのでステップ
S54に進んで、現在注目しているトラックについて同
様の処理を行う。そして、ステップS507でTR=9
となったら、1回の割込み処理において全てのトラック
についての処理が終了したことになるので元のルーチン
に復帰する。
【0064】以上の再生処理は割込み処理のタイミング
で起動されるものであり、現在の割込み処理のタイミン
グがデュレーションタイム中すなわち発音する音の間の
タイミングであるトラックについてはそのデュレーショ
ンタイムを1クロック分減少させ、現在のタイミングが
発音タイミングであるトラックについては図14のキー
オン処理と緑LED81,82,83による指位置ガイ
ドが行われる。
【0065】図14のキーオン処理では、ステップS6
1で「(MOD=1または3 &TR=0)または(M
OD=2または3 & TR=1)」の条件を満足する
か否かを判定し、条件を満足すればステップS62以降
の処理を行い、条件を満足しなければステップS66以
降の処理を行う。
【0066】ステップS62では再生処理のステップS
54で読み出されたキーデータのキーコードをレジスタ
KCに格納し、ステップS63で発音キーコードリスト
にキーコードKCを追加する。次に、ステップS64で
キーコードKCに対応する赤LED84を点灯し、ステ
ップS65で待ち状態をセットして元のルーチンに復帰
する。
【0067】一方、ステップS66では読み出されたキ
ーデータのキーコードに基づいて発音処理を行い、ステ
ップS67で割り当てチャンネルのチャンネル番号をレ
ジスタCHに格納し、ステップS68で上記キーデータ
のゲートタイムをこのチャンネルのレジスタGT(C
H)に格納して元のルーチンに復帰する。
【0068】ここで、ステップS61の判定条件は、M
ODとTRが次表の「○」で示した組み合わせのときに
満足され、その他の組み合わせのときに満足されない。
【0069】
【表1】
【0070】すなわち、押鍵指示ガイドのモード(MO
D)に応じて押鍵指示ガイドを行うトラックについて
は、ステップS62以降の処理で発音キーコードリスト
へのキーコードの追加と赤LED84による押鍵指示ガ
イドが行われ、押鍵指示ガイドを行わないトラックにつ
いては、ステップS66以降の処理で自動演奏による発
音処理とゲートタイム(発音持続時間)のセットが行わ
れる。なお、押鍵指示ガイドを行うトラックの音は演奏
者による押鍵によって発音される(メイン処理のステッ
プS5)。
【0071】以上の処理により、赤LED84の点灯に
より右手または左手または両手についての押鍵指示ガイ
ドが行われ、緑LED81,82の点灯により両手につ
いての指位置ガイドが行われ、さらに、緑LED83の
点灯により指返しガイドが行われる。
【0072】例えば、図5のような楽譜の右手の演奏で
は音譜の下に記した運指の指指示に従って演奏するの
で、図6のような運指表示を行う。なお、図6(a) 、
(b) 、(c) 、(d) は図5に記号a、b、c、dで示した
タイミングにおける表示例である。
【0073】図6(a) では、上段の緑LEDの発光によ
って「レ」、「ミ」、「ファ」の鍵が人差し指、中指お
よび薬指の位置として、また、下段の緑LEDの発光に
よって「ド」、「♯ファ」の鍵が親指および小指の位置
として指位置ガイドが行われるとともに、赤LEDの発
光によって「ミ」の鍵を押鍵するように押鍵指示ガイド
が行われている。
【0074】また、図6(b) では、上段の緑LEDの発
光によって人差し指を「♭ミ」の鍵に移動させるように
指位置ガイドが変化するとともに、親指の指潜りで「フ
ァ」を押鍵するように横長の3連の緑LEDの発光によ
って「ファ」の鍵への親指の指返しガイドが行われてい
る。このとき、横長の3連の緑LEDは左側から「フ
ァ」の鍵の方に順次点灯され、指返しがより分かりやす
くなる。
【0075】そして、図6(c) では、上段および下段の
緑LEDの発光によって指潜り後の指位置ガイドが行わ
れるとともに、赤LEDの発光により「ファ」の鍵を親
指で押鍵するように押鍵指示ガイドが行われ、さらに、
図6(d) では、赤LEDの発光により「ソ」の鍵を人差
し指で押鍵するように押鍵指示ガイドが行われている。
【0076】図7は左手演奏の楽譜の場合であり、この
運指の指指示に従って演奏する場合は図8のような運指
表示を行う。この演奏の場合は指の位置は換えずに演奏
できるので上段および下段の緑LEDの発光による指位
置ガイドは変化せず、上段の緑LEDの発光によって
「ラ」、「シ」、「ド」の鍵が薬指、中指および人差し
指の位置として、また、下段の緑LEDの発光によって
「ソ」、「レ」の鍵が小指および親指の位置として指位
置ガイドが行われている。そして、赤LEDの発光によ
ってそれぞれ2音ずつ押鍵するように押鍵指示ガイドが
行われている。
【0077】以上のように、上段の緑LEDで人差し
指、中指および薬指の表示を行い、下段の緑LEDで親
指と小指の表示を行うようにしているので、表示パター
ンが指先の位置に対応し、指位置の確認が極めて容易に
なっている。なお、人差し指と薬指は下段の緑LEDで
表示してもよい。
【0078】また、指位置の表示を上段と下段で分けて
表示するようにしているので、例えば図15に示したよ
うに、狭い範囲に指位置を指示する場合でも十分に指位
置ガイドを行うことができる。
【0079】なお、実施例のLED点灯データおよびL
ED消灯データは、演奏情報に応じた指位置に対応して
設定されているが、例えば子供向け、大人向けのように
手の大きさに応じてデータを変えるようにしてもよい。
【0080】また、実施例では比較進行処理によって、
押鍵指示した鍵が押鍵されるまで待ち状態とするように
しているが、この比較進行処理をなくし、指位置ガイ
ド、押鍵指示ガイドおよび指返しガイドの表示を演奏情
報の流れのまま単に表示を進行させるだけでもよい。さ
らに、実施例では押鍵指示ガイドおよび指返しガイドを
行うようにしているが、運指表示としては、指位置ガイ
ドだけでもよいことはいうまでもない。
【0081】なお、上記の実施例では、指位置ガイドは
右手と左手の両方とも緑LEDで表示するようにしてい
るが、例えば左手をアンバー色、右手を緑色のように色
分け表示を行うと、特に両手が接近する場合などの指位
置ガイドをさらに分かりやすくすることができる。
【0082】また、例えば両手が交差するような高度な
奏法のとき、両手が重なり合う場合も有るが、このよう
な場合には上記のように左右の手で表示色を異ならせる
とともに、左右の表示を交互に切換えるようにすると、
左右の指位置ガイドを容易に区別できるようにすること
ができる。なお、このような場合に左右いずれの手が下
になるかは、表示が移動する成り行きで自然に把握でき
る。
【0083】また、前記の実施例では、上段の緑LED
81と下段の緑LED82で指位置ガイドを行い、赤L
ED84で押鍵指示ガイドを行うようにしているが、こ
の上段の緑KED81および下段の緑LED82の代わ
りに、例えば、図16(a) に示したように、アンバー
色、緑色および赤色の3色の表示色の切換えが可能なL
ED81′,82′等を上下2段に配設し、このLED
81′,82′の緑色で右手の指位置ガイドを、アンバ
ー色で左手の指位置ガイドを、赤色で押鍵指示ガイドを
それぞれ行うようにしてもよい。このようにすると、押
鍵指示ガイドの赤LED84を省くことができる。
【0084】さらに、縦長の緑LED81,82の形状
で、例えば図16(b) に示したように縦長のバーグラフ
表示を行える多数のLEDからなる表示素子81′′,
82′′を配設し、この表示素子81′′,82′′の
バーグラフ表示でイニシャルタッチなどのタッチの強さ
を表示するようにもできる。また、このタッチの強さを
明暗によって表示するようにしてもよい。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1記
載の運指表示装置によれば、指位置表示要素を、鍵盤の
各鍵に対応する各々の位置で鍵の並ぶ方向と直角な方向
に上下2段に配設し、演奏情報に対応して鍵盤に対して
配置すべき5指の配置位置について、少なくとも中指の
配置位置を上段の指位置表示要素で表示し、親指と小指
の配置位置を下段の指位置表示要素で表示するようにし
たので、この指位置表示要素による表示は5指の指先の
位置に似たパターンの表示となり、感覚的にわかりやす
い運指表示を行うことができる。
【0086】また、本発明の請求項2記載の運指表示装
置によれば、鍵盤の鍵の並ぶ方向に沿って、互いに隣接
する2鍵にそれぞれ跨るように配設された複数の指返し
表示要素を用い、上記の指位置表示要素の表示に加えて
指返し表示要素でどの鍵に移動するかなど指返しの状態
を表示するようにしたので、さらに感覚的にわかりやす
い運指表示を行うことができる。
【0087】また、本発明の請求項3記載の運指表示装
置によれば、鍵盤の各鍵に対応する各々の位置に配設さ
れた複数の押鍵指示表示要素を用い、上記の指位置表示
要素の表示に加えて押鍵指示表示要素で押鍵すべき押鍵
位置を表示するようにしたので、さらに感覚的にわかり
やすい運指表示を行うことができる。
【0088】さらに、本発明の請求項4記載の運指表示
装置によれば、上記の指位置表示要素の表示、指返し表
示要素の表示および押鍵指示表示要素の表示を行うよう
にしたので、さらに感覚的にわかりやすい運指表示を行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の運指表示装置における鍵盤とL
ED群の一部を示す図である。
【図2】実施例の運指表示装置を適用した電子楽器のブ
ロック図である。
【図3】実施例における演奏情報のフォーマットを示す
図である。
【図4】実施例における指位置ガイドと押鍵指示ガイド
による運指表示の一例を示す図である。
【図5】右手で演奏する楽譜の一例を示す図である。
【図6】図5の楽譜に対応する実施例の運指表示の一例
を示す図である。
【図7】左手で演奏する楽譜の一例を示す図である。
【図8】図7の楽譜に対応する実施例の運指表示の一例
を示す図である。
【図9】実施例におけるメインルーチンのフローチャー
トである。
【図10】実施例における自動演奏スタート処理のフロ
ーチャートである。
【図11】実施例における比較進行処理のフローチャー
トである。
【図12】実施例における割込み処理のフローチャート
である。
【図13】実施例における再生処理のフローチャートで
ある。
【図14】実施例におけるキーオン処理のフローチャー
トである。
【図15】実施例における指位置ガイドで狭い範囲に指
示する場合の一例を示す図である。
【図16】他の実施例における指位置表示要素としての
LEDを示す図である。
【符号の説明】
41…鍵、81,82,83…緑LED、84…赤LE
D。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−102681(JP,A) 特開 平3−184076(JP,A) 特開 平5−273906(JP,A) 特開 平6−214562(JP,A) 実開 平3−89466(JP,U) 実開 平3−89467(JP,U) 特公 昭63−56546(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10H 1/00 101 - 102 G09B 15/00 G10G 1/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鍵盤の各鍵に対応する各々の位置で鍵の
    並ぶ方向と直角な方向に上下2段に配設された複数の指
    位置表示要素と、 演奏情報に応じて前記指位置表示要素を制御する表示制
    御手段と、を備え、 前記演奏情報に対応して前記鍵盤に対して配置すべき5
    指の配置位置について、少なくとも中指の配置位置を前
    記上段の指位置表示要素で表示するとともに、親指と小
    指の配置位置を前記下段の指位置表示要素で表示するよ
    うにしたことを特徴とする運指表示装置。
  2. 【請求項2】 鍵盤の各鍵に対応する各々の位置で鍵の
    並ぶ方向と直角な方向に上下2段に配設された複数の指
    位置表示要素と、 前記鍵盤の鍵の並ぶ方向に沿って、互いに隣接する2鍵
    にそれぞれ跨るように配設された複数の指返し表示要素
    と、 演奏情報に応じて前記指位置表示要素と前記指返し表示
    要素を制御する表示制御手段と、 を備え、 前記演奏情報に対応して前記鍵盤に対して配置すべき5
    指の配置位置について、少なくとも中指の配置位置を前
    記上段の指位置表示要素で表示するとともに、親指と小
    指の配置位置を前記下段の指位置表示要素で表示し、 上記演奏情報に対応して指返しの状態を前記指返し表示
    要素表示するようにしたことを特徴とする運指表示装
    置。
  3. 【請求項3】 鍵盤の各鍵に対応する各々の位置で鍵の
    並ぶ方向と直角な方向に上下2段に配設された複数の指
    位置表示要素と、 前記鍵盤の各鍵に対応する各々の位置に配設された複数
    の押鍵指示表示要素と、 演奏情報に応じて前記指位置表示要素と前記押鍵指示表
    示要素を制御する表示制御手段と、を備え、 前記演奏情報に対応して前記鍵盤に対して配置すべき5
    指の配置位置について、少なくとも中指の配置位置を前
    記上段の指位置表示要素で表示するとともに、親指と小
    指の配置位置を前記下段の指位置表示要素で表示し、上
    記演奏情報に対応した押鍵すべき鍵を前記押鍵指示表示
    要素により表示するようにしたことを特徴とする運指表
    示装置。
  4. 【請求項4】 鍵盤の各鍵に対応する各々の位置で鍵の
    並ぶ方向と直角な方向に上下2段に配設された複数の指
    位置表示要素と、 前記鍵盤の鍵の並ぶ方向に沿って、互いに隣接する2鍵
    にそれぞれ跨るように配設された複数の指返し表示要素
    と、 前記鍵盤の各鍵に対応する各々の位置に配設された複数
    の押鍵指示表示要素と、 演奏情報に応じて前記指位置表示要素、前記指返し表示
    要素および前記押鍵指示表示要素を制御する表示制御手
    段と、 を備え、 前記演奏情報に対応して前記鍵盤に対して配置すべき5
    指の配置位置について、少なくとも中指の配置位置を前
    記上段の指位置表示要素で表示するとともに、親指と小
    指の配置位置を前記下段の指位置表示要素で表示し、 上記演奏情報に対応して指返しの状態を前記指返し表示
    要素表示し、 上記演奏情報に対応した押鍵すべき鍵を前記押鍵指示表
    示要素により表示するようにしたことを特徴とする運指
    表示装置。
  5. 【請求項5】 5指の人差し指と中指と薬指の配置位置
    を前記上段の指位置表示要素で表示するようにしたこと
    を特徴とする請求項1または請求項2または請求項3ま
    たは請求項4記載の運指表示装置。
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