JP3700350B2 - ナビゲーション装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、曲情報に応じて演奏操作をガイドするナビゲーション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
鍵盤楽器においては、押鍵する鍵番号に応じて一義的に発音する音高が決定するので、正しい鍵番号を押鍵すれば初心者でもなんとか発音させることができる。したがって、押鍵操作をガイドするナビゲーション装置によれば、初心者でも容易に演奏技術の向上を図ることが可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが弦楽器においては、指板部において同じ音高を指定する押圧位置が複数あるので、初心者にはどの位置を押圧すべきか、さらにどの指種で押圧するか迷ってしまう。また、どの指種で弾弦するかも初心者には分かりにくい。このため、ある程度のレベルに達するまで我慢できずに練習を放棄するケースが多く、弾弦操作をガイドするナビゲーション装置の実現が待ち望まれていた。
この発明の課題は、初心者でも容易に押弦操作ができるナビゲーション装置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明は、押圧操作によって音高を決定する指板部の当該押圧操作位置に設けられ、色指定情報に応じて異なる色で発光する所定数の指板発光手段と、曲情報に応じて指板発光手段のすべての中から、音高に一義的に対応する押圧位置のみを発光させる指板発光手段を指定するための発光パターンを作成するパターン作成手段と、曲情報に含まれている発音情報の進行に応じて押圧操作する指種を指定する押圧指種指定手段と、弾弦操作によって発音を指示する弾弦部の各弦に対応して設けられ色指定情報に応じて異なる色で発光する、弦方向と直角方向に移動可能な弾弦発光手段と、発音情報の進行に応じて弾弦する弦及び指種を指定する弾弦指種指定手段と、パターン作成手段によって作成された発光パターンと押圧指種指定手段によって指定された指種とに応じて、発光すべき指板発光手段に対して色指定情報を出力し、弾弦指種指定手段で指定された弦及び指種に応じて弾弦発光手段に対して色指定情報を出力する発光制御手段と、を備えた構成になっている。
この発明によれば、曲情報に応じて発光パターンを作成し、その発光パターンによって、音高に一義的に対応する押圧位置のみを発光させる。この場合に、曲情報に含まれている発音情報の進行に応じて指定された指種に対応する色で発光させる。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のナビゲーション装置の第1〜第5実施形態について、電子ギターを例に採り図を参照して説明する。この電子ギターは、フロッピーディスクに記録された曲情報に基づいて、演奏操作をガイドするナビゲーションを行う。
図1(1)及び(2)は、各実施形態における電子ギターの側面図及び平面図である。ボディ1にはネック2が固定されている。そして、ネック2の先端部に設けられたヘッド3と、ボディ1の操作面の中央部に設けられたテールピース4との間に、6本の弦5が張られている。また、ネック2の表面には、押圧操作によって音高を指定する指板部6が形成されている。ボディ1の操作面には、スピーカ7、各種スイッチからなるコントロールパネル8が設けられ、弦5の弾弦位置にはナビプレート9が設けられている。また、ボディ1の側面には、フロッピーディスクを挿入するためのFD挿入口10が形成されている。
【0006】
図2は、指板部6の一部を示す拡大図である。指板部6の各フレット11間の各弦5に対応する位置すなわち押圧位置には、押圧操作をガイドするために発光するナビゲーションLED(以下、ナビLEDという)12すなわち指板発光手段が設けられている。そして、曲情報に含まれている発音情報の音高データに対応する弦5及びフレット11の位置のナビLEDが発光する。図3は、ナビプレート9の拡大図である。このナビプレート9には、各弦5に対応する位置に、弾弦操作をガイドするためのナビLED13が設けられている。
【0007】
図4は、コントロールパネル8の拡大図である。スイッチ14は、電源スイッチ及びモード設定スイッチを兼用している。設定するモードには、通常の演奏モード(NOM)とナビゲーションモード(NAVI)とがある。PLAY/PAUSEスイッチ15は、フロッピーディスクの曲の自動演奏のスタート及び一時停止のスイッチであり、STOPスイッチ16は、自動演奏を停止するスイッチである。テンキー17は、フロッピーディスクの曲番号を選択するスイッチであり、表示部18は選択された曲番号を表示するLCDである。その他、音量調整のボリューム19、音質調整のボリューム20が設けられている。
【0008】
図5は、第1実施形態における電子ギターの内部のシステム構成を示すブロック図である。CPU21は、コントロールパネル8のインタフェース22に接続されているとともに、システムバス23を介してワークRAM24、プログラムROM25、FDC(フロッピーディスクコントローラ)26、音源27、LEDコントローラ28に接続されている。FDC26には、フロッピーディスクを駆動するためのフロッピーディスクドライバユニット29が接続されている。音源27には、楽音信号をディジタルからアナログに変換し、増幅してスピーカ7に出力するDAC/AMP30が接続されている。また、LEDコントローラ28には、ナビLED12及び13を駆動するLED駆動回路31が接続されている。
【0009】
次に、第1実施形態におけるCPU21の動作について、図6〜図11のフローに基づいて説明する。図6において、RAM24その他の各デバイスのイニシャライズ処理をして(ステップA1)、メインフローを実行する(ステップA2)。メインフローにおいては、図7に示すように、新しいイベントが発生したか否かを判別し(ステップB1)、新しいイベントが発生した場合には、そのイベント処理を行う(ステップB2)。イベント処理では、図8に示すように、どのスイッチでイベントが発生したか否かを判別し(ステップC1)、PLAYスイッチである場合には、PLAYスイッチ処理を実行する(ステップC2)。
【0010】
PLAYスイッチ処理では、図9に示すように、FDの曲情報が再生中でないか否かを判別し(ステップD1)、再生中でない場合にはFD上の曲情報を読み取り、ワークRAM24へ書き込みを行う(ステップD2)。次に、再生用タイマ処理のイニシャライズを行い、曲の自動演奏をスタートする(ステップD3)。ステップD1において、曲情報が再生中である場合には、再生用タイマ処理を停止する(ステップD4)。
【0011】
ステップD3における処理では、図10に示すように、タイマインターバルをセットして(ステップE1)、タイマカウントの値をクリアする(ステップE2)。そして、タイマ割り込み処理を許可する(ステップE3)。次に、ワークRAM24用の曲情報のポインタを初期化し(ステップE4)、タイマをスタートする(ステップE5)。したがって、セットしたタイマインターバルの時間ごとにタイマ割り込みが発生し、CPU21はタイマ割り込み処理を実行する。
【0012】
タイマ割り込み処理では、図11に示すように、曲情報読み込みを行い(ステップF1)、その曲情報が発音情報か否かを判別する(ステップF2)。発音情報である場合には、その発音情報を音源27に送信する(ステップF3)。曲情報が発光情報であるか否かを判別し(ステップF4)、発光情報である場合には、その発光情報をLEDコントローラ28に送信する(ステップF5)。そして、今回さらなる送信データがあるか否かを判別し(ステップF6)、送信データがある場合にはステップF2に移行する。一方、送信データがない場合には、曲情報ポインタをインクリメントして(ステップF7)、次回割り込みインターバルをセットする(ステップF8)。
【0013】
次に、第1実施形態におけるLEDコントローラ28の動作について、図12〜図15のフローに基づいて説明する。図12において、内部のレジスタ等のデバイスのイニシャライズ処理をして(ステップG1)、メインフローを実行する(ステップG2)。メインフローにおいては、図13に示すように、新しいイベントが発生したか否かを判別し(ステップH1)、新しいイベントが発生した場合には、そのイベント処理を行う(ステップH2)。イベント処理では、図14に示すように、どの種のイベントが発生したか否かを判別し(ステップJ1)、CPU21より新規データを受信した場合には、その新規データを処理する(ステップJ2)。
【0014】
新規データの処理は、図15に示すように、指板座標(Fx、Fy)を設定し(ステップK1)、光オンであるか否かを判別する(ステップK2)。光オンである場合には、指板部6のナビLED(Fx、Fy)を発光し(ステップK3)、光オフである場合にはナビLED(Fx、Fy)を消光する(ステップK4)。次に、弦座標(Gx)を設定し(ステップK5)、光オンであるか否かを判別する(ステップK6)。光オンである場合には、ナビプレート9のナビLED(Gx)を発光し(ステップK7)、光オフである場合にはナビLED(Gx)を消光する(ステップK8)。
【0015】
このように、上記第1実施形態によれば、曲情報に含まれている発音情報の進行に応じて、指板部6の押圧操作すべき位置に対応するナビLED12を発光させ、弾弦部であるナビプレート9の弾弦すべき弦に対応するナビLED13を発光させる。したがって、初心者でも容易に押弦操作及び弾弦操作をすることができる。
【0016】
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図16は、指板部6におけるナビLED12Aの1つを拡大した図である。この図に示すように、任意の弦の任意のフレットにおけるナビLEDは、赤、緑、黄、青の4色の異なる色で発光する発光素子で構成されている。この場合において、赤、緑、黄、青の色は、それぞれ、押圧操作する指種である、ひとさし指、中指、くすり指、小指に対応している。図17は、ナビプレート9のナビLED13Aの1つを拡大した図である。この図に示すように、ナビLEDは、赤、緑、黄、青、白の5色の異なる色で発光する発光素子で構成されている。この場合において、赤、緑、黄、青、白の色は、それぞれ、弾弦する指種、親指、ひとさし指、中指、くすり指、小指に対応している。
【0017】
したがって、図18に示す第2実施形態の構成において、多色LED駆動回路32が設けられている。その他の構成については、第1実施形態の場合とほとんど同じであり、第2実施形態におけるCPU21の動作も、図7〜図11に示した第1実施形態のフローと同じである。また、LEDコントローラ28の動作についても、メインフロー等は第1実施形態の図12〜図14のフローと同じであるが、新規データ処理については第1実施形態と異なる。
【0018】
すなわち、図19に示すように、指板座標(Fx、Fy)を設定し(ステップL1)、光オンであるか否かを判別する(ステップL2)。光オンである場合には、押圧操作の指種に対応する色指定情報である色設定(Fcol)をして(ステップL3)、指板部6のナビLED(Fx、Fy)を発光し(ステップL4)、光オフである場合にはナビLED(Fx、Fy)を消光する(ステップL5)。次に、弦座標(Gx)を設定し(ステップL6)、光オンであるか否かを判別する(ステップL7)。光オンである場合には、弾弦操作の指種に対応する色指定情報である色設定(Gcol)をして(ステップL8)、ナビプレート9のナビLED(Gx)を発光し(ステップL9)、光オフである場合にはナビLED(Gx)を消光する(ステップL10)。
【0019】
このように、上記第2実施形態によれば、曲情報に含まれている発音情報の進行に応じて、押圧操作する手の指定された指種に対応する色で指板部6のナビLED12Aを発光させる。例えば、指板部6のナビLED12Aが緑色で発光し、ナビプレート9の第6弦に対応するナビLED13Aが赤色で発光した場合には、左手の中指で発光した位置のフレットを押圧し、右手の親指で第6弦を弾弦するようにナビゲーションを行う。したがって、初心者でも押弦操作及び弾弦操作をどの指種ですればよいかを容易に判断することができる。
【0020】
次に、本発明の第3実施形態について、図20〜図23を参照して説明する。
第1実施形態において説明したように、ナビプレート9のナビLEDの各々は、各弦に対応している。演奏者が椅子等に座って演奏する場合には、各弦の位置の下に対応するナビLEDの位置になるように、視線を合わせることが容易に可能であるが、演奏者が立って演奏する場合には、各弦の位置と対応するナビLEDの位置とが視線と一致せず、斜めになってしまう。第3実施形態は、この問題を解決するものであり、ナビプレート9が可動式になっている。このような可動式のナビプレートを実現するには種々の構造が考えられる。
【0021】
例えば、図20に示す構造において、1r〜6rの6個のナビLEDをもつナビプレート41の一方の側面41aには部材42が固定され、この部材42にはタップ加工された孔が形成されている。また、ボディ1における部材42に対応する位置には部材43が固定され、部材42の孔に対向する位置に孔が形成されている。そして、ねじ44が部材43の孔から挿入されて、部材42のタップ加工された孔に捩じ込む構造となっている。この場合において、部材42と部材43との間を押し拡げるためのコイルスプリング45がねじ44に貫通されている。また、ナビプレート41のボディ側の底面には、ねじ44に並行して溝46が形成されている。この溝46は、ボディ1に設けられたガイドレール47に摺動自在に係合されている。
【0022】
このような構造において、ねじ44を時計方向に回した場合には、部材42がコイルスプリング45の付勢力に抗して部材43に引き寄せられる。したがって、部材42に固定されたナビプレート41も部材43側に移動する。反対に、ねじ44を反時計方向に回した場合には、部材42は部材43から離れてゆき、部材42に固定されたナビプレート41も部材43と反対側に移動する。すなわち、ねじ44を回すことにより、ナビプレート41を弦(図示せず)の張り方向とは直角方向(図の矢印方向)に摺動させることができる。
【0023】
あるいは図21に示す他の構造において、1r〜6rのナビLEDをもつナビプレート51は、ボディに固定された2つの部材52の対面する側面に設けられた溝53に摺動自在に収納されている。このナビプレート51のボディ側には、溝53に並行してタップ加工された孔が形成されている。また、ボディには部材54が固定され、部材54に形成された孔の位置がナビプレート51のタップ加工された孔に対向する位置に形成されている。したがって、ねじ55を部材54の孔から挿入すると、ナビプレート51のタップ加工された孔に捩じ込むことができる。
【0024】
このような構造において、ねじ55を時計方向に回した場合には、ナビプレート51が部材54側に移動する。反対に、ねじ55を反時計方向に回した場合には、ナビプレート51も部材54と反対側に移動する。すなわち、ねじ55を回すことにより、ナビプレート51を弦の張り方向とは直角方向(図の矢印方向)に摺動させることができる。
【0025】
図22(1)は、図21の構造のものを示す平面図であり、図22(2)はX−X線における断面図である。各弦に対応して設けられた1r〜6rのナビLEDのそれぞれは、赤、緑、黄、青、白で発光する発光素子で構成されている。2つの部材52の一方の上面には、目盛52aが形成されている。演奏者は、この目盛52aによってナビプレート51の位置を調整することができる。
【0026】
図23は、ナビプレート51の摺動位置に応じた弦とナビLEDとの位置関係を示す断面図である。図23(1)及び図23(2)のいずれの場合にも、点線の方向に視線を合わせることにより、各弦1g〜6gとナビLED1r〜6rが視線上で重なって見えることになる。図23(1)の場合は、ナビプレート面に対して比較的並行に近い位置に目の位置があり、立って演奏するのに適している。一方、図23(2)の場合には、ナビプレート面に対して比較的垂直に近い位置に目の位置があり、座って演奏するのに適している。
【0027】
このように、上記第3実施形態によれば、演奏する姿勢に合わせて各弦1g〜6gとナビLED1r〜6rとが対応するように、弾弦部のナビプレートを上下に摺動させることが可能となる。したがって、より一層正確な弾弦操作をガイドするナビゲーションを実現することができる。
【0028】
次に、本発明の第4実施形態について、図24〜図28を参照して説明する。
図24〜図27は、指板部6における各弦1g〜6g及び各フレット1〜20における、6×20=120の押圧位置に対応する音高データを示す図である。
これらの図において明らかなように、異なる押圧位置に対して同じ音高のデータが存在する。例えば、C4の音高は、第2弦の第1フレット、第3弦の第5フレット、第4弦の第10フレット、第5弦の第15フレット、第6弦の第20フレットに存在する。このため、何の対策もしなければ、曲情報の発音情報の音高データがC4である場合には、5箇所の押圧位置のナビLEDが発光することになり、初心者はどこの位置を押圧すればよいか迷ってしまう。
【0029】
第4実施形態はこの問題を解決するものである。CPU21は、指板発光手段であるナビLEDのすべての中から、音高に一義的に対応する押圧位置のみを発光させるナビLEDを指定するための発光パターンを作成する。各発光パターンは、基本フレット位置に基づいたパターンになっている。図24において、基本フレット位置は第5フレットであり、太線で囲まれた範囲のナビLEDのみが発光するようになっている。すなわち、音高に一義的に対応する押圧位置のみが発光する発光パターンになっている。図25において、基本フレット位置は第10フレットであり、太線で囲まれた範囲のナビLEDのみが発光するようになっている。図26は図24の基本フレット5の場合の変形例であり、太線で囲まれた範囲のナビLEDのみが発光するようになっている。図27も図24の基本フレット5の場合の変形例であり、太線で囲まれた範囲のナビLEDのみが発光するようになっている。
【0030】
次に、第4実施形態の動作について説明する。
図28は、CPU21におけるPLAYスイッチ処理のフローである。この処理では、FDの曲情報が再生中でないか否かを判別し(ステップM1)、再生中でない場合にはFD上の曲情報を読み取り、ワークRAM24に展開する(ステップM2)。次に、基本フレット位置情報より運指雛型(発光パターン)を作成する(ステップM3)。そして、メロディパートの発音情報と作成した運指雛型によりLED点灯情報に変換する(ステップM4)。次に、時系列LED点灯情報をワークRAM24に展開する(ステップM5)。そして、再生用タイマ処理のイニシャライズを行い、曲の自動演奏をスタートする(ステップM6)。ステップM1において、曲情報が再生中である場合には、再生用タイマ処理を停止する(ステップM7)。
【0031】
なお、この第4実施形態において、指板部6のナビLEDが押圧する指種ごとに色指定情報に応じて異なる色、赤(ひとさし指)、緑(中指)、黄(くすり指)、青(小指)で発光させるようにしてもよい。
【0032】
このように、上記第4実施形態によれば、押圧操作によって音高を決定する指板部6の押圧操作位置に設けられたナビLEDは、色指定情報に応じて異なる色で発光する120個の指板発光手段を構成する。また、CPU21は、曲情報に応じて、120個のナビLEDのすべての中から、音高に一義的に対応する押圧位置のみを発光させる発光パターンを作成するパターン作成手段、曲情報に含まれている発音情報の進行に応じて押圧操作する指種を指定する押圧指種指定手段、及び、作成された発光パターンと指定された指種とに応じて、発光すべきナビLEDに対して発光する色を指定する色指定情報を出力する発光制御手段を構成する。
【0033】
そして、曲情報に応じて発光パターンを作成し、その発光パターンによって、音高に一義的に対応する押圧位置のみを発光させる。この場合に、曲情報に含まれている発音情報の進行に応じて指定された指種に対応する色で発光させる。したがって、初心者でも容易に押弦操作ができるナビゲーション装置を提供することができる。
【0034】
次に、本発明の第5実施形態について図29〜図32を参照して説明する。
図29は、FD上の時間軸上に並ぶ曲情報61、及びプログラムROM25に記憶されている複数の雛型(発光パターン)62を示す図である。曲情報61は、メロディ発音情報、左手運指雛型ポインタ、基本フレット位置情報、右手運指雛型ポインタで構成されている。また、雛型情報62は、複数種類の左手運指雛型及び複数種類の右手運指雛型で構成されている。CPU21は、メロディ発音情報、左手運指雛型ポインタ、及び基本フレット位置情報に応じて、左手運指雛型を選択し、メロディ発音情報、及び右手雛型ポインタに応じて、右手運指雛型を選択する。図30にメロディ発音情報の進行に応じた左手及び右手の雛型決定の様子を示す。
【0035】
図31及び図32は、実際の曲情報におけるナビLEDの発光の状態を説明する図である。これらの図において、LP及びRPは、それぞれ左手運指ポインタ及び右手運指ポインタである。例えば、図31(1)における第1〜2小節において、LP=L1−3は、左手雛型1で基本フレット位置が第3フレットであることを示している。また、R1及びR2は、第1小節が右手雛型1、第2小節が右手雛型2であることを示している。f/gは、指板部6における発光させるフレット位置及び弦番号を示している。そして、LF及びRFは、それぞれ指板部6を押圧操作する指種、及び弾弦する指種を示している。
【0036】
例えば、第1小節の最初の音符では、指板部6の第3フレットの第5弦の位置のナビLEDを赤色で発光させ、その位置を左手のひとさし指で押圧操作するようにナビゲーションするとともに、ナビプレート9の第5弦に対応するナビLEDを赤色で発光させ、親指で第5弦を弾弦するようにナビゲーションする。
【0037】
このように、上記第5実施形態によれば、プログラムROM25は、複数のパターンの発光パターンを記憶している記憶手段を構成し、CPU21は、1つの曲情報の発音情報の進行に応じて、最適な1つの発光パターンをプログラムROM25から選択する。したがって、曲の進行に応じて柔軟なナビゲーション機能を実現することができ、初心者であっても表現の豊かな演奏を容易に行うことができる。
【0038】
【発明の効果】
本発明によれば、曲情報に応じて発光パターンを作成し、その発光パターンによって、音高に一義的に対応する押圧位置のみを発光させる。この場合に、曲情報に含まれている発音情報の進行に応じて指定された指種に対応する色で発光させる。したがって、初心者でも容易に押弦操作ができるナビゲーション装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1〜第5実施形態における電子ギターの外観を示す図。
【図2】 図1における指板部の一部の拡大図。
【図3】 図1におけるナビプレートの拡大図。
【図4】 図1におけるコントロールパネルの拡大図。
【図5】 第1実施形態におけるシステム構成を示すブロック図。
【図6】 第1実施形態におけるCPUのフローチャート。
【図7】 図6のステップA2におけるメインフローチャート。
【図8】 図7のステップB2におけるイベント処理のフローチャート。
【図9】 図8のステップC2におけるPLAYスイッチ処理のフローチャート。
【図10】 図9のステップD3における再生用タイマ処理イニシャライズ処理等のフローチャート。
【図11】 図10のステップE5におけるタイマスタートに応じたタイマ割り込み処理のフローチャート。
【図12】 第1実施形態におけるLEDコントローラのフローチャート。
【図13】 図12のステップG2におけるメインフローチャート。
【図14】 図13のステップH2のイベント処理のフローチャート。
【図15】 図14のステップJ2における新規データ受信処理のフローチャート。
【図16】 第2実施形態における指板部のナビLEDの構成を示す図。
【図17】 第2実施形態におけるナビプレートのナビLEDの構成を示す図。
【図18】 第2実施形態におけるシステム構成を示すブロック図。
【図19】 第2実施形態におけるLEDコントローラの新規データ受信処理のフローチャート。
【図20】 第3実施形態における可動式ナビプレートの構造を示す斜視図。
【図21】 第3実施形態における可動式ナビプレートの別の構造を示す斜視図。
【図22】 図21におけるナビプレートの平面図及び断面図。
【図23】 第3実施形態における可動式ナビプレートの効果を説明する図。
【図24】 第4実施形態における指板部の発光パターンを示す図。
【図25】 第4実施形態における指板部の発光パターンを示す図。
【図26】 第4実施形態における指板部の発光パターンを示す図。
【図27】 第4実施形態における指板部の発光パターンを示す図。
【図28】 第4実施形態におけるCPUのPLAYスイッチ処理のフローチャート。
【図29】 第5実施形態における曲情報と雛型情報を示す図。
【図30】 第5実施形態における発音情報の進行に応じた雛型決定の様子を示す図。
【図31】 第5実施形態における実際の曲情報におけるナビLEDの発光の状態を説明する図。
【図32】 図31に続くナビLEDの発光の状態を説明する図。
【符号の説明】
21 CPU
22 コントロールパネルインタフェース
24 ワークRAM
25 プログラムROM
26 FDC
28 LEDコントローラ
29 フロッピーディスクドライバユニット
31 LED駆動回路
Claims (2)
- 押圧操作によって音高を決定する指板部の当該押圧操作位置に設けられ色指定情報に応じて異なる色で発光する所定数の指板発光手段と、
曲情報に応じて前記指板発光手段のすべての中から音高に一義的に対応する押圧位置のみを発光させる指板発光手段を指定するための発光パターンを作成するパターン作成手段と、
当該曲情報に含まれている発音情報の進行に応じて押圧操作する指種を指定する押圧指種指定手段と、
弾弦操作によって発音を指示する弾弦部の各弦に対応して設けられ色指定情報に応じて異なる色で発光する、弦方向と直角方向に移動可能な弾弦発光手段と、
前記発音情報の進行に応じて弾弦する弦及び指種を指定する弾弦指種指定手段と、
前記パターン作成手段によって作成された発光パターンと前記押圧指種指定手段によって指定された指種とに応じて発光すべき指板発光手段に対して色指定情報を出力し、前記弾弦指種指定手段で指定された弦及び指種に応じて前記弾弦発光手段に対して色指定情報を出力する発光制御手段と、
を備えたことを特徴とするナビゲーション装置。 - 複数の発光パターンを記憶する記憶手段をさらに備え、前記パターン作成手段は、曲情報に含まれる発光パターン選択情報に応じて、前記記憶手段の発光パターンを選択することを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
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JPH11126072A (ja) | 1999-05-11 |
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