JP3239561B2 - マイクロストリップアンテナ - Google Patents

マイクロストリップアンテナ

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JP3239561B2
JP3239561B2 JP27386093A JP27386093A JP3239561B2 JP 3239561 B2 JP3239561 B2 JP 3239561B2 JP 27386093 A JP27386093 A JP 27386093A JP 27386093 A JP27386093 A JP 27386093A JP 3239561 B2 JP3239561 B2 JP 3239561B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はマイクロストリップアン
テナ、特に縮退分離されて一点給電により円偏波を発生
させるマイクロストリップアンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】マイクロストリップアンテナ(以下MS
Aとする)は、その簡易な構成により小型化が図れると
いう特性のために、近年、衛星通信用やグローバルポジ
ショニングシステム(GPS)等のアンテナとして利用
されている。衛星通信やGPS用の電波としては円偏波
が使用されており、これに併せてMSAにおいても円偏
波を送受信できるものが開発されている。例えば、特開
平2−184101号公報においては、円盤状または円
環状の放射導体の2点より位相を90°ずらして給電す
る方式のものが記載されている。しかしながら、この装
置においては2点に給電するために分波器を設け、さら
に一方の給電点には位相をずらして給電するための移相
器を設ける必要がある。そこで、図30に示されるよう
に円環状の放射導体1の一部に縮退分離素子2を設け、
これにより円偏波を送受信するMSAが考案されてい
る。この縮退分離素子2は図に示されるように給電点3
から円環の中心点Oを見込む角度が45°または135
°となる位置に配置される場合に円偏波の送受信が行え
ることが知られている。そして、この縮退分離素子2に
よって分波器や移相器などを省略し、簡易な構成の送受
信装置を構成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな縮退分離素子2を用いて円偏波の送受信を行う場
合、この縮退分離素子2によりアンテナの特性が変化
し、所望の周波数とインピーダンスにおいて電圧定在波
比(VSWR)を1とすることが困難になる問題があっ
た。すなわち、給電点3において反射が起こり、入力さ
れた電力に対して放射される電力が等しくならず、効率
のよい送受信を行うことができないという問題があっ
た。
【0004】図32には図30に示されたMSAの入力
反射特性を示す一例がスミスチャートで示されている。
入力反射特性は特性曲線101で示されている。破線の
円102はインピーダンスが50Ωであることを示すも
のであり、この破線の円102と特性曲線101が交差
する点でMSAが使用されることが望ましく、他点で使
用する場合にはインピーダンス特性を整合させるために
新たな回路を設ける必要がある。これは、従来の送受信
回路はインピーダンスが50Ωとして設計されているた
めであり、この値からずれた特性の場合は、前述のよう
に給電点3において反射が生じ、VSWRが大きくな
る。
【0005】一方、破線103は等しいインダクタンス
成分を結んだ線であり、円の直径105より上方に離れ
るほどインダクタンス成分が大きくなることを示す。ま
た、破線104は等しいキャパシタンス成分を結んだ線
であり、円の直径105より下方に離れるほどキャパシ
タンス成分が大きくなることを示す。従って、これらの
成分が大きくなればなるほど、すなわち直径105から
離れれば離れるほど電圧と電流に位相ずれが生じ、この
ためVSWRが大きくなってしまう。図32にはインダ
クタンス成分が大きい場合が示されており、図33には
逆にキャパシタンス成分が大きい場合が示されている。
図32や図33のような入力反射特性ではVSWRが1
とならず、図31のようにインダクタンス成分とキャパ
シタンス成分が調整されている場合にVSWRが1とな
る。従って、MSAを設計する上で、直径105と円1
02の交点106と特性曲線101とが交わり、このと
きの周波数が所望の周波数となればよい。しかしなが
ら、図30に示すように縮退分離素子2を設けたMSA
の場合、インダクタンス成分が増加して特性曲線101
が図32のように上方に偏る傾向がある。
【0006】図34には図30に示すMSAの周波数と
VSWRとの関係が示されている。MSAが使用される
点は図において#1で示されており、このときの周波数
は1687MHzでVSWRは1.848となってお
り、1に等しくなく、実用上問題となり得る値となって
いる。
【0007】このように、縮退分離素子2を用いたMS
Aにおいては、分波器や移相器などは省略できるもの
の、効率のよい送受信ができなくなる問題があった。
【0008】本発明は上記従来技術の有する課題に鑑み
成されたものであり、その目的は、縮退分離されて一点
給電により円偏波を送受信することのできるMSAにお
いて、所望の周波数、インピーダンスの点でVSWRを
1に近付け、効率のよい送受信を行うことができるMS
Aを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、放射導体の中心点以外に位置する給電点
から給電を行い、縮退分離されて円偏波を放射するマイ
クロストリップアンテナにおいて、電流長の長い方向
基準として前記放射導体表面上で右回りに45゜の位置
にスタブ、あるいは左回りに45゜の位置に切り欠きが
設けられ、前記スタブあるいは切り欠きの面積によりイ
ンダクタンス補正されることを特徴とする。また、本発
明は、放射導体の中心点以外に位置する給電点から給電
を行い、縮退分離されて円偏波を放射するマイクロスト
リップアンテナにおいて、電流長の長い方向を基準とし
て前記放射導体表面上で右回りに45゜の位置に切り欠
き、あるいは左回りに45゜の位置にスタブが設けら
れ、前記切り欠きあるいはスタブの面積によりキャパシ
タンス補正されることを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明は以上のような構成を有しており、縮退
分離素子等により電流長を変えた場合において、電流長
の長い方向に対して所定方向にスタブまたは切り欠きを
設ける。より具体的には、電流長の長い方向を基準とし
て放射導体表面上で右回り(時計回り)に45゜の位置
にスタブまたは左回り(反時計回り)に45゜の位置に
切り欠きを設ける、あるいは、電流長の長い方向を基準
として右回り(時計回り)に45゜の位置に切り欠きま
たは左回り(反時計回り)に45゜の位置にスタブを設
、これらスタブまたは切り欠きの大きさを調整するこ
とにより入力反射特性を変え、所望の周波数、インピー
ダンスの時のVSWRを1に近づけるものである。
【0011】
【実施例】以下、図面を用いながら本発明のマイクロス
トリップアンテナの好適な実施例について説明する。
【0012】図1及び図2には本実施例のMSAの概略
構成が示されており、図1がその斜視図であり、図2が
その断面図である。誘電体5の上面に放射導体1が配置
され、また誘電体5の下面には接地導体6が配置されて
いる。また、給電線7が放射導体1に給電点3において
接続されて誘電体5の下面へ導かれており、さらに図示
しない送受信回路に接続されている。この給電線7は接
地導体6とは間隙により絶縁されている。
【0013】放射導体1はほぼ正方形をなし、その中央
部にはスロット2が設けられている。本実施例における
スロット2が縮退分離素子として機能し、放射導体1に
おける電流長に長短の変化を与えて円偏波を形成する。
このスロット2は給電点3に対して45°に変位した位
置に設けられている。
【0014】従来技術において詳述したように、放射導
体に縮退分離素子2を形成すると、インダクタンス成分
ないしキャパシタンス成分が変化してVSWRが1より
大きくなってしまう。そこで、放射導体1のインダクタ
ンス成分ないしキャパシタンス成分を調整する必要が生
じるが、本実施例においては、放射導体1の所定位置に
所定面積の切り欠き部10を設けることにより、インダ
クタンス成分を補正している。図1に示されるような位
置に縮退分離素子としてのスロット2が形成された場
合、電流長の長い方向は、図1のアイ方向となる。そし
て、この電流長の長い方向に対して、反時計回りに45
°の位置に切り欠き部10が設けられている。このよう
に、電流長の長い方向に対して反時計回りに45°の位
置に切り欠き部10を設けることにより、放射導体1の
インダクタンス成分が変化し、図31のスミスチャート
において特性曲線101が直径105に対して下方に遷
移する。従って、放射導体1に対して縮退分離素子とし
てのスロット2が形成され、その入力反射特性が図32
に示されるようなものであった場合、図1に示されるよ
うに切り欠き部10が所定面積で設けられることによ
り、特性曲線101は図32から図31に示すように変
位し、VSWRを1に近付けることが可能となる。
【0015】図1においては、電流長の長い方向に対し
て反時計回りに45°の位置に切り欠き部10を設ける
ことによりインダクタンス成分を調整したが、電流長の
長い方向に対して対称的な位置、すなわち電流長の長い
方向に対して時計回りに45°の位置にスタブを設ける
ことによっても同様にインダクタンス成分を調整するこ
とができる。図3にはこのようにスタブを設けることに
よりインダクタンス成分を調整する場合の一例が示され
ている。図3において放射導体1に縮退分離素子として
のスロット2及び給電点3が図1と同様に設けられてお
り、図中矢印アイ方向に電流長の長い方向が形成されて
いる。そして、このアイ方向に対して時計回りに45°
の位置にスタブ12が設けられている。このスタブ12
の面積は補正すべきインダクタンス量に応じて調整され
る。このように、スタブ12を設けることは、図11に
示されるように切り欠き部を設けることと入力反射特性
上等価であり、インダクタンス成分を調整してVSWR
を1に近付けることができる。
【0016】図1及び図3のMSAにおいては、インダ
クタンス成分が大きい場合のインダクタンス成分調整に
ついて示したが、キャパシタンス成分が大きい場合にも
同様にしてスタブまたは切り欠き部を設けることにより
キャパシタンス成分を調整することができる。図4及び
図5にはキャパシタンス成分を調整する場合の例が示さ
れており、図4には電流長の長い方向アイに対して反時
計回りに45°の位置にスタブ12を設けた場合であ
り、図5は電流長の長い方向アイに対して時計回りに4
5°の位置に切り欠き部10を設けた場合である。
【0017】図6には本発明の他の実施例が示されてい
る。この実施例においては、放射導体1に形成される縮
退分離素子は交差するスロット2により実現されてい
る。交差する2つのスロットは長さが異なり、図6にお
いてスロット2aの方がスロット2bよりも長くなって
いる。このようないわゆるクロススロットを縮退分離素
子として用いた場合、電流長の長い方向は図中矢印アイ
方向であり、この方向アイに対して時計回りに45°の
位置にスタブ12が設けられている。このスタブ12に
よって、図3におけるスタブと同様に放射導体1のイン
ダクタンス成分が補正され、VSWRを1に近付けるこ
とができる。図7には図6と同様のクロススロットを縮
退分離素子として用いた場合の切り欠き部10によるイ
ンダクタンス成分の調整例が示されている。切り欠き部
10は電流長の長い方向に対して反時計回りに45°の
位置に設けられる。この位置関係は、図1のMSAと全
く同様である。
【0018】一方、図8及び図9にはクロススロットを
縮退分離素子として用いた場合のキャパシタンス調整の
例が示されている。図8はスタブ12を用いてキャパシ
タンス調整をする場合であり、図9は切り欠き部10を
用いてキャパシタンス調整する場合である。図8、図9
はそれぞれ図4及び図5に対応している。
【0019】図10には本発明の更に他の実施例が示さ
れている。本実施例においては、放射導体1は長方形の
形状を成しており、図中矢印アイ方向が電流長の長い方
向である。そして、アイ方向に対して時計回りに45°
の位置にスタブ12が設けられ、放射導体1のインダク
タンス成分の調整が行われる。図11は図10と同様の
放射導体において切り欠き部10を設けることによりイ
ンダクタンス成分の調整を行う例である。切り欠き部1
0は電流長の長い方向アイに対して反時計回りに45°
の位置に設けられる。図10及び図11いずれの場合に
おいても、放射導体のインダクタンス成分が調整され、
VSWRを1に近付けることができる。なお、図10及
び図11において、縮退分離は放射導体1の形状を長方
形とすることにより達成されている。
【0020】図12及び図13には本実施例においてキ
ャパシタンス成分を調整する場合の例が示されている。
放射導体1は図10と同様に長方形の形状をなし、図中
アイ方向が電流長の長い方向である。図12において
は、アイ方向に対して反時計回りに45°の位置にスタ
ブ12が設けられ、図13においては時計回りに45°
の位置に切り欠き部10が設けられている。図12及び
図13はそれぞれ図4及び図5に対応するものである。
【0021】図14には本発明の更に他の実施例が示さ
れている。本実施例においては、放射導体1は図1と同
様に正方形の形状をなしており、対角線の位置に切り欠
き2が設けられている。この切り欠き2が縮退分離素子
として機能し、電流長に変化を生じさせる。図において
矢印アイ方向が電流長の長い方向である。そして、図1
4においては、アイ方向に対して時計回りに45°の位
置にスタブ12が設けられている。このスタブ12によ
り放射導体のインダクタンス成分が調整される。図15
には本実施例における切り欠き部10によりインダクタ
ンス成分を調整する例が示されている。切り欠き部10
は電流長の長いアイ方向に対して反時計回りに45°の
位置に設けられる。図14は図3に対応し、図15は図
1に対応するものである。
【0022】一方、図16及び図17には本実施例にお
けるキャパシタンス調整の例が示されており、図16は
スタブ12によりキャパシタンス調整を行う場合の例で
あり、図17は切り欠き部10によりキャパシタンス調
整を行う場合の例であり、それぞれ図4及び図5に対応
するものである。
【0023】図18には本発明の更に他の実施例が示さ
れている。本実施例においては、放射導体1は正方形の
形状をなし、図中上下方向に縮退分離素子2が設けられ
ている。図中矢印アイ方向が電流長の長い方向である。
そして、図18においては、アイ方向に対して時計回り
に45°の位置にスタブ12が設けられ、インダクタン
ス調整が行われる。また、図19はアイ方向に対して反
時計回りに45°の位置に切り欠き部10が設けられ、
インダクタンス調整が行われる例である。
【0024】一方、図20及び図21は本実施例におけ
るキャパシタンス成分の調整を行う場合の例が示されて
おり、図20はスタブ12により調整する場合であり、
図21は切り欠き部10により調整する場合である。図
20、図21はそれぞれ図4及び図5に対応するもので
ある。
【0025】図22には本発明の更に他の実施例が示さ
れている。本実施例においては、放射導体1は正方形に
形成され、対角線状に形成されたスロット2により縮退
分離素子が形成される。図中矢印アイ方向が電流長の長
い方向である。そして、図22においては、アイ方向に
対して時計回りに45°の位置にスタブ12が設けられ
てインダクタンス調整がなされる。図23は、切り欠き
部10によりインダクタンス調整を行う場合の例であ
り、アイ方向に対して反時計回りに45°の位置に切り
欠き部10が設けられる。図22は図3に対応するもの
であり、図23は図1に対応するものである。
【0026】一方、図24及び図25には本実施例にお
けるキャパシタンス調整の場合が示されており、図24
ではスタブ12によりキャパシタンス調整がなされ、図
25では切り欠き部10によりキャパシタンス調整が行
われる。図24及び図25はそれぞれ図4及び図5に対
応するものである。
【0027】図26及び図27には本発明の更に他の実
施例のMSAの構成が示されており、図26がその斜視
図、図27がその断面図である。誘電体5の上面に放射
導体1が配置され、また誘電体5の下面には接地導体6
が配置されている。また、給電線7が放射導体1に接続
されて給電体5の下面へ導かれており、更に図示しない
送受信回路に接続されている。給電線7は接地導体6と
は間隙により絶縁されている。
【0028】図28(a),(b)には放射導体1の形
状の詳細が示されている。略円環状の放射導体1の外周
上に給電点3から45°の位置に縮退分離素子2が設け
られている。そして、放射導体1の外周上にスタブ1
2、切り欠き部12´が設けられている。このスタブ1
2は給電点3を通る直径上に配置されている。従って、
スタブ12と縮退分離素子2とが放射導体1の中心Oを
見込む角度は時計回りに45°である。また、切り欠き
部12´は反時計回りに45°である。
【0029】図29は図28に示したMSAの入力反射
特性図である。図29(a)は縦軸がVSWRであり横
軸が周波数(MHz)であり、特性曲線が実線110で
示されている。また、図29(b)は図28のMSAの
スミスチャートであり、特性曲線が実線111で示され
ている。図29(b)でインピーダンス50Ωの点#1
がほぼ直径116の位置にあり、さらにこのときの周波
数が1574MHz、VSWRもほぼ1となっている。
【0030】以上のように、各実施例においてはスタブ
または切り欠き部を設けることによりほぼ要求を満たす
特性が得られるが、この調整はスタブ12または切り欠
き部10の面積を変えることにより行われる。また、面
積が同じならばスタブまたは切り欠き部を対象な位置に
2つ設けずに、いずれか一方に2つの面積を足した面積
のスタブまたは切り欠き部を設けてもほぼ等しい特性を
得ることができる。スタブ12または切り欠き部10の
面積が大きいほど調整量は大きくなり、例えば図1にお
いて切り欠き部10の面積を大きくするほどスミスチャ
ートにおける特性曲線を下方、すなわちキャパシタンス
方向へ移動させることができ、図4においてスタブ12
の面積を大きくするほどスミスチャートの特性曲線を上
方、すなわちインダクタンス方向へ移動させることがで
きる。なお、切り欠き又はスラブの位置が縮退分離素子
から45°より若干角度(1〜5°)ずれた場合でも、
切り欠きやスタブの面積調整を行うことで、VSWRを
“1”近傍に微調整することは可能であるが、面積調整
によってアンテナのインピーダンス整合をしなおす必要
が生じるため、縮退分離素子から45°の位置に切り欠
きやスタブを設けることがよいのである。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のマイクロ
ストリップアンテナ(MSA)によれば、縮退分離によ
り生じるインピーダンスのインダクタンス成分またはキ
ャパシタンス成分を調整することができ、これにより反
射の生じにくい、すなわちVSWRを1にほぼ等しく設
定でき、極めて効率のよいMSAを構成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のマイクロストリップアンテ
ナ(MSA)の斜視図である。
【図2】同実施例のMSAの断面図である。
【図3】同実施例のインダクタンス補正の説明図であ
る。
【図4】同実施例のキャパシタンス補正の説明図であ
る。
【図5】同実施例のキャパシタンス補正の説明図であ
る。
【図6】本発明の他の実施例のインダクタンス補正の説
明図である。
【図7】同実施例のインダクタンス補正の説明図であ
る。
【図8】同実施例のキャパシタンス補正の説明図であ
る。
【図9】同実施例のキャパシタンス補正の説明図であ
る。
【図10】本発明の他の実施例のインダクタンス補正の
説明図である。
【図11】同実施例のインダクタンス補正の説明図であ
る。
【図12】同実施例のキャパシタンス補正の説明図であ
る。
【図13】同実施例のキャパシタンス補正の説明図であ
る。
【図14】本発明の他の実施例のインダクタンス補正の
説明図である。
【図15】同実施例のインダクタンス補正の説明図であ
る。
【図16】同実施例のキャパシタンス補正の説明図であ
る。
【図17】同実施例のキャパシタンス補正の説明図であ
る。
【図18】本発明の他の実施例のインダクタンス補正の
説明図である。
【図19】同実施例のインダクタンス補正の説明図であ
る。
【図20】同実施例のキャパシタンス補正の説明図であ
る。
【図21】同実施例のキャパシタンス補正の説明図であ
る。
【図22】本発明の他の実施例のインダクタンス補正の
説明図である。
【図23】同実施例のインダクタンス補正の説明図であ
る。
【図24】同実施例のキャパシタンス補正の説明図であ
る。
【図25】同実施例のキャパシタンス補正の説明図であ
る。
【図26】本発明の他の実施例のMSAの斜視図であ
る。
【図27】同実施例のMSAの断面図である。
【図28】同実施例のインダクタンス補正の説明図であ
る。
【図29】同実施例の周波数に対するVSWRの関係、
及びスミスチャートを示す図である。
【図30】従来のMSAの説明図である。
【図31】MSAのスミスチャートである。
【図32】MSAのスミスチャートである。
【図33】MSAのスミスチャートである。
【図34】MSAの周波数とVSWRとの関係を示すグ
ラフ図である。
【符号の説明】
1 放射導体 2 スロット 3 給電点 5 誘電体 6 接地導体 10 切り欠き部 12 スタブ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射導体の中心点以外に位置する給電点
    から給電を行い、縮退分離されて円偏波を放射するマイ
    クロストリップアンテナにおいて、 電流長の長い方向を基準として前記放射導体表面上で右
    回りに45゜の位置にスタブ、あるいは左回りに45゜
    の位置に切り欠きが設けられ、前記スタブあるいは切り欠きの面積によりインダクタン
    補正されることを特徴とするマイクロストリップアン
    テナ。
  2. 【請求項2】 放射導体の中心点以外に位置する給電点
    から給電を行い、縮退分離されて円偏波を放射するマイ
    クロストリップアンテナにおいて、 電流長の長い方向を基準として前記放射導体表面上で右
    回りに45゜の位置に切り欠き、あるいは左回りに45
    ゜の位置にスタブが設けられ、 前記切り欠きあるいはスタブの面積によりキャパシタン
    ス補正されることを特徴とするマイクロストリップアン
    テナ。
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