JP3239559B2 - 変速制御装置 - Google Patents

変速制御装置

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JP3239559B2 JP26799893A JP26799893A JP3239559B2 JP 3239559 B2 JP3239559 B2 JP 3239559B2 JP 26799893 A JP26799893 A JP 26799893A JP 26799893 A JP26799893 A JP 26799893A JP 3239559 B2 JP3239559 B2 JP 3239559B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は変速制御装置に係り、
特にスロットル開度センサのフェール時にソレノイド出
力を変速判断点からコントロールする変速制御時間を決
定し、変速制御時の変速ショックの低減を図る変速制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両に搭載される内燃機関は、その発生
する馬力を充分に利用して円滑に走行させるために、機
関を一定回転数以上に回転させ、駆動軸の回転数を走行
条件に応じて回転力を加減することが必要である。そし
て、あらゆる走行状態でも機関出力が最大となる回転数
で運転し、最大出力を有効に利用するために変速機を備
えている。そして、この変速機には、運転操作が簡便
で、円滑な発進、加速、減速で、走行条件に合致させて
自動的且つ無段階に変速してスムーズに運転できる自動
変速機が多く用いられている。
【0003】この自動変速機は、流体継手あるいはトル
クコンバータと、補助変速機及び変速制御装置を組み合
わせたものである。これら装置は、開閉用ソレノイドバ
ルブを有する油圧回路によって作動制御される。
【0004】前記変速制御装置としては、特開平3−1
17766号公報に開示されるものがある。この公報に
開示される自動変速機の変速制御装置は、自動変速機が
アップシフトを行う際に、パワーオンアップシフトかパ
ワーオフアップシフトかに拘らず、スロットル開度と車
速とをパラメータとしてオーバラップ制御とアンダラッ
プ制御とのいずれか一方を選択すべく判定することによ
り、走行条件に応じた最適な変速条件を選択し、変速シ
ョックを有効に軽減している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の変速
制御装置において、スロットル開度センサのフェール
時、つまり断線やショート時には、急激なシフトダウン
を回避するために、スロットル開度を全閉状態とした値
によって変速制御を行っていた。
【0006】この結果、変速制御時間のデータがスロッ
トル開度別に設定されている場合には、スロットル開度
センサのフェール時に全閉時のデータにて変速制御を行
うことにより、変速途中の特に高スロットル開度時に
は、エンジン回転数が吹き上がる現象が顕著に惹起され
るという不都合がある。
【0007】ここで、エンジン回転数が吹き上がり現象
について詳述する。
【0008】シフトアップ時の変速制御においては、図
5に示す如く、低スロットル開度の際の変速途中にニュ
ートラルに近い状態を作ることで変速中のエンジン回転
数を自然に低下させ、変速ショックの低減を図ってい
る。
【0009】これは、変速機のクラッチを係合させる油
圧がスロットル開度により変化せず、常に一定な値を維
持するためであり、しかも高スロットル開度時の係合に
有利なように油圧が設定されており、低スロットル開度
においては係合する力が強く、変速時の回転数差が大き
いとトルク変動を吸収できず、変速ショックとして現れ
るためである。
【0010】また、シフトダウン時の変速制御において
は、図6に示す如く、変速中に1速を経由して変速させ
ている。
【0011】この時、ワンウェイクラッチの働きにより
実際には1速にならず、ニュートラル状態となり、回転
数を上昇させた後に2速としている。
【0012】この際に、アクセルの踏み込みが大きい場
合には、早く回転数が上昇するので、変速制御時間T2
は短くなり、逆にアクセルの踏み込みが小さい場合に
は、変速制御時間T2は長く設定される。
【0013】従って、シフトアップ、シフトダウン共に
低スロットル開度ほど変速中のニュートラル時間は長く
設定される。
【0014】しかし、この状態をアクセルオン時に作る
と、ニュートラル状態でアクセルが踏み込まれることと
なり、エンジン回転数が吹き上がるものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述不都合を除去するために、自動変速機と、この自動変
速機に配設される油圧回路と、油圧回路に設けた複数の
開閉用ソレノイドバルブと、開閉用ソレノイドバルブを
開閉制御する制御手段とを有し、スロットル開度を検出
するスロットル開度センサのフェール時に前記制御手段
によって所定の変速制御を果たす変速制御装置におい
て、前記スロットル開度センサのフェール時のソレノイ
ド出力を変速判断点からコントロールする変速制御時間
を零に設定する機能を前記制御手段に付加して設けたこ
とを特徴とする。
【0016】また、自動変速機と、この自動変速機に配
設される油圧回路と、油圧回路に設けた複数の開閉用ソ
レノイドバルブと、開閉用ソレノイドバルブを開閉制御
する制御手段とを有し、スロットル開度を検出するスロ
ットル開度センサのフェール時に前記制御手段によって
所定の変速制御を果たす変速制御装置において、前記ス
ロットル開度センサのフェール時にはスロットル開度別
に予め設定されるソレノイド出力を変速判断点からコン
トロールする変速制御時間データ中の最小値を選択する
機能を前記制御手段に付加して設けたことを特徴とす
る。
【0017】更に、自動変速機と、この自動変速機に配
設される油圧回路と、油圧回路に設けた複数の開閉用ソ
レノイドバルブと、開閉用ソレノイドバルブを開閉制御
する制御手段とを有し、スロットル開度を検出するスロ
ットル開度センサのフェール時に前記制御手段によって
所定の変速制御を果たす変速制御装置において、前記ス
ロットル開度センサのフェール時にはスロットル開度が
100%となる値によりソレノイド出力を変速判断点か
らコントロールする変速制御時間を選択する機能を前記
制御手段に付加して設けたことを特徴とする。
【0018】
【作用】上述の如く発明したことにより、スロットル開
度センサのフェール時には、制御手段によってソレノイ
ド出力を変速判断点からコントロールする変速制御時間
を零に設定し、エンジン回転数の吹き上がり状態を減少
させている。
【0019】また、スロットル開度センサのフェール時
には、制御手段によってスロットル開度別に予め設定さ
れるソレノイド出力を変速判断点からコントロールする
変速制御時間データ中の最小値を選択し、変速制御時間
によるエンジン回転数の吹き上がり以外の不具合をも考
慮している。
【0020】更に、スロットル開度センサのフェール時
には、制御手段によってスロットル開度が100%とな
る値によりソレノイド出力を変速判断点からコントロー
ルする変速制御時間を選択し、スロットル開度が100
%以外となっている際のエンジン回転数の吹き上がり状
態を抑制している。
【0021】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
に説明する。
【0022】図1〜図4はこの発明の実施例を示すもの
である。図2において、2は変速制御装置である。
【0023】この変速制御装置2は、自動変速機4と、
この自動変速機4に配設される油圧回路6と、この油圧
回路4に設けた電磁式の開閉用第1、第2ソレノイドバ
ルブ(SOL1、SOL2)8、10と、第1、第2ソ
レノイドバルブ(SOL1、SOL2)8、10を開
閉、つまりON・OFF制御する制御手段12とからな
る。
【0024】前記自動変速機4は、各変速段とニュート
ラル状態とを2以上、例えば2個の第1、第2ソレノイ
ドバルブ(SOL1、SOL2)8、10の組合せによ
り制御している。
【0025】また、前記制御手段12には、車速を検出
する車速センサ14や、スロットル開度(THR)を検
出するスロットル開度センサ16、シフトスイッチ(S
W)18、エンジン回転信号、例えばエンジン回転数を
検出する回転数センサ20等の各種センサが接続されて
いる。
【0026】そして、前記制御手段12は、車速センサ
14やスロットル開度センサ16、シフトスイッチ(S
W)18、そして回転数センサ20等の各種センサから
の出力信号を入力し、入力信号に応じてソレノイド出力
を行い、前記第1、第2ソレノイドバルブ(SOL1、
SOL2)8、10をON・OFF制御するとともに、
スロットル開度センサ16のフェール中の変速制御時間
(ソレノイド出力を変速判断時点からコントロールする
時間)の設定をスロットル開度全開時のデータにより行
い、違和感のない変速を行うべく制御する。
【0027】このため、前記制御手段12には、スロッ
トル開度センサ16のフェール時のソレノイド出力を変
速判断点からコントロールする変速制御時間Tを零に設
定する機能を付加して設ける。
【0028】更にまた、前記スロットル開度センサ16
のフェール時にはスロットル開度別に予め設定されるソ
レノイド出力を変速判断点からコントロールする変速制
御時間データ中の最小値を選択する機能を前記制御手段
12に付加して設ける。
【0029】また、前記スロットル開度センサ16のフ
ェール時にはスロットル開度が100%となる値により
ソレノイド出力を変速判断点からコントロールする変速
制御時間Tを選択する機能を前記制御手段12に付加し
て設ける。
【0030】詳述すれば、前記スロットル開度センサ1
6がフェール状態であると判別できた際、つまり変速判
断処理を行う際に、スロットル開度を0%に設定すると
ともに、ソレノイド出力を変速判断点からコントロール
する変速制御時間Tを0secとするものである。
【0031】また、スロットル開度センサ16のフェー
ル中に変速判断を行う際には、ソレノイド出力を変速判
断点からコントロールする変速制御時間データをスロッ
トル開度別に設定した表から最小値を選択し、変速段
(GP)を設定する。
【0032】つまり、例えばスロットル開度θ(シー
タ)とシフトダウン時変速制御時間T2とにおいて、θ
(シータ)n/T2の関係が、 θ1/0.10、θ2/0.08、θ3/0.05、θ
4/0.08 の場合には、シフトダウン時変速制御時間T2として最
小値である0.05を選択し、設定するものである。
【0033】更に、前記制御手段12は、スロットル開
度センサ16のフェール中のソレノイド出力を変速判断
点からコントロールする変速制御時間の設定時に、スロ
ットル開度を100%とする値により変速制御時間Tを
選択し、変速制御時間Tを短く設定してエンジン回転数
の吹き上がりを抑制している。
【0034】先ず、図3に沿って前記変速制御装置2の
メインフローチャートを説明する。
【0035】電源がONすることにより、メインフロー
チャートがスタートし、(A)の初期化ルーチンにて入
力値が正しく判断されるまでの出力の設定等を行う。
【0036】また、(B)の入力処理においては、車速
パルスやスロットル開度センサ電圧等の各種入力値を車
速(km/h)やスロットル開度(%)等の物理量への
換算を行う。
【0037】更に、(C)の変速制御においては、車速
やスロットル開度により変速段(GP)を設定し、ショ
ック防止を図るために、現在の変速段(GP)から次回
の変速段(GP)へ移行する変速途中のソレノイド出力
の変更や出力タイミングの遅延等の設定を行う。
【0038】更にまた、(D)の出力処理においては、
(C)にて設定された出力状態により前記第1、第2ソ
レノイドバルブ(SOL1、SOL2)8、10をON
・OFF制御する。
【0039】次に、図1の変速制御装置の変速制御用フ
ローチャートに沿って作用を説明する。
【0040】図1のフローチャートは、上述メインフロ
ーチャートの変速制御(C)の詳細である。
【0041】変速制御が開始すると、スロットル開度
(THR)センサ16のフェール時であるか否かの判断
(100)を行い、この判断(100)がYESの場合
には、スロットル開度(THR)を0%とし(10
1)、車速、スロットル開度データより次回変速段(G
P)を設定する(102)。
【0042】また、上述の判断(100)がNOの場合
には、車速、スロットル開度データよる次回変速段(G
P)の設定(102)に移行させる。
【0043】上述の処理(100)から(102)にお
いては、変速段(GP)の設定を行うものであり、通常
は車速とスロットル開度の値により変速マップ(シフト
アップ、シフトダウンを行う車速データをスロットル開
度別に設定した表)に従って変速判断を行い、変速段
(GP)を設定している。
【0044】また、前記スロットル開度センサ16が断
線やショートによってフェール中である場合には、スロ
ットル開度を判断することができないため、スロットル
開度を0%として変速判断を行う。これは、フェール時
に急激なシフトダウンを惹起させないためである。
【0045】そして、処理(100)から(102)に
おいて設定された次回の変速段(GP)と現在の変速段
(GP)が同一であるか否かを判断(103)し、この
判断(103)がNOの場合には、途中ソレノイド出
力、次回のソレノイド出力の設定処理(104)に進
み、判断(103)がYESの場合には、現在のソレノ
イド出力を継続させ(111)、リターン(112)に
移行させる。
【0046】途中ソレノイド出力、次回ソレノイド出力
の設定(104)の後に、スロットル開度(THR)セ
ンサ16のフェール時であるか否かの判断(105)を
再度行い、判断(105)がYESの場合には、スロッ
トル開度を100%とし(106)、各変速毎に車速、
スロットル開度データより変速制御時間を設定する(1
07)。
【0047】また、判断(105)がNOの場合には、
各変速毎に車速、スロットル開度データよる変速制御時
間Tの設定(107)に移行する。
【0048】そして、所定の変速制御時間Tが経過した
か否かの判断(108)を行い、判断(108)がYE
Sの場合には、次回ソレノイド出力を現在ソレノイド出
力とし(109)、リターン(112)に移行させると
ともに、判断(108)がNOの場合には、途中ソレノ
イド出力を現在ソレノイド出力とし(110)、リター
ン(112)に移行させる。
【0049】上述の処理(104)〜(110)におい
ては、変速制御時のソレノイド出力設定を行うものであ
り、図4に示す如く、変速途中の制御として途中ソレノ
イド出力と次回ソレノイド出力とを設定し、変速判断後
に途中ソレノイド出力を変速制御時間Tだけ継続した際
には、次回ソレノイド出力に移行する方式とし、このと
きの途中ソレノイド出力値や次回ソレノイド出力値、変
速制御時間Tは各変速毎にデータとして予め用意してお
く。
【0050】また、変速制御時間Tは、変速状態によっ
ては車速やスロットル開度に応じて油圧回路6の応答性
が異なるため、車速やスロットル開度に応じて各値を変
更させ、変速ショックを防止する必要があり、車速やス
ロットル開度に対応したデータを表として設定すること
を可能としている。
【0051】このように、通常はデータが設定されてい
るが、スロットル開度センサ16のフェール時には、ス
ロットル開度を100%として変速制御時間Tを選択し
ている(処理(106)参照)。
【0052】これは変速制御時間Tが高スロットル開度
になるに連れて短く設定されるため、エンジン回転数の
吹き上がりが抑制されている。
【0053】これにより、前記スロットル開度センサ1
6の断線やショートによるフェールが発生しても、急激
なシフトダウンを行うことはなく、十分にフェールセー
フ機能が発揮され、安全な走行状態を維持し得るととも
に、変速ショックもなく、変速フィーリングを良好とし
得るものである。
【0054】また、前記スロットル開度センサ16のフ
ェールが発生しても、エンジン回転数の吹き上がりが抑
制されることにより、変速機の耐久性を向上し得て、実
用上及び経済的に有利である。
【0055】更に、前記スロットル開度センサ16のフ
ェール時に、制御手段12によってソレノイド出力を変
速判断点からコントロールする変速制御時間を零に設定
することにより、エンジン回転数の吹き上がり状態を減
少させることができ、実用上有利である。
【0056】更にまた、前記スロットル開度センサ16
のフェール時に、制御手段12によってスロットル開度
別に予め設定されるソレノイド出力を変速判断点からコ
ントロールする変速制御時間データ中の最小値を選択す
ることにより、高スロットル開度時に必ずしも短くなら
ない変速制御時間Tを考慮せず、変速制御時間Tの最小
値によってエンジン回転数の吹き上がり以外の不具合を
も解消することができる。
【0057】また、前記スロットル開度センサ16のフ
ェール時に、制御手段12によってスロットル開度が1
00%となる値によりソレノイド出力を変速判断点から
コントロールする変速制御時間Tを選択することによ
り、スロットル開度が100%以外となっている際のエ
ンジン回転数の吹き上がり状態を抑制できるものであ
る。
【0058】
【発明の効果】以上詳細に説明した如くこの発明によれ
ば、スロットル開度センサのフェール時のソレノイド出
力を変速判断点からコントロールする変速制御時間を零
に設定する機能を制御手段に付加して設けたので、スロ
ットル開度センサの断線やショートによるフェールが発
生しても、急激なシフトダウンを行うことはなく、十分
にフェールセーフ機能が発揮され、安全な走行状態を維
持し得るとともに、変速ショックもなく、変速フィーリ
ングを良好とし得て、しかも前記スロットル開度センサ
のフェールが発生しても、エンジン回転数の吹き上がり
が抑制されることにより、変速機の耐久性を向上し得
て、実用上及び経済的に有利である。また、前記スロッ
トル開度センサのフェール時に、制御手段によって変速
制御時間を零に設定することにより、エンジン回転数の
吹き上がり状態を減少させることができ、実用上有利で
ある。
【0059】また、スロットル開度センサのフェール時
にはスロットル開度別に予め設定されるソレノイド出力
を変速判断点からコントロールする変速制御時間データ
中の最小値を選択する機能を制御手段に付加して設けた
ので、スロットル開度センサのフェールが発生しても、
急激なシフトダウンを行うことはなく、十分にフェール
セーフ機能が発揮され、安全な走行状態を維持し得ると
ともに、変速ショックもなく、変速フィーリングを良好
とし得て、しかもスロットル開度センサのフェールが発
生しても、エンジン回転数の吹き上がりが抑制されるこ
とにより、変速機の耐久性を向上し得る。また、スロッ
トル開度センサのフェール時に、制御手段によってスロ
ットル開度別に予め設定される変速制御時間データ中の
最小値を選択することにより、高スロットル開度時に必
ずしも短くならない変速制御時間を考慮せず、変速制御
時間の最小値によってエンジン回転数の吹き上がり以外
の不具合をも解消することができる。
【0060】更に、スロットル開度センサのフェール時
にはスロットル開度が100%となる値によりソレノイ
ド出力を変速判断点からコントロールする変速制御時間
を選択する機能を制御手段に付加して設けたので、スロ
ットル開度センサのフェールが発生しても、急激なシフ
トダウンを行うことはなく、十分にフェールセーフ機能
が発揮され、安全な走行状態を維持し得るとともに、変
速ショックもなく、変速フィーリングを良好とし得て、
しかもスロットル開度センサのフェールが発生しても、
エンジン回転数の吹き上がりが抑制されることにより、
変速機の耐久性を向上し得る。また、スロットル開度セ
ンサのフェール時に、制御手段によってスロットル開度
が100%となる値により変速制御時間を選択すること
により、スロットル開度が100%以外となっている際
のエンジン回転数の吹き上がり状態を抑制できるもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す変速制御装置の変速制
御用フローチャートである。
【図2】変速制御装置の概略ブロック図である。
【図3】変速制御装置のメインフローチャートである。
【図4】ソレノイドバルブへのソレノイド出力のタイム
チャートである。
【図5】この発明の従来の技術を示し、(a)はシフト
アップ時の変速制御用タイムチャート、(b)はシフト
アップ時の変速制御時間マップである。
【図6】(a)はシフトダウン時の変速制御用タイムチ
ャート、(b)はシフトダウン時の変速制御時間マップ
である。
【図7】ソレノイド出力の組合せを示す図である。
【符号の説明】
2 変速制御装置 4 自動変速機 6 油圧回路 8 第1ソレノイドバルブ(SOL1) 10 第2ソレノイドバルブ(SOL2) 12 制御手段 14 車速センサ 16 スロットル開度センサ 18 シフトスイッチ(SW) 20 回転数センサ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 59/00 - 61/12 F16H 61/16 - 61/24 F16H 63/40 - 63/48

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動変速機と、この自動変速機に配設さ
    れる油圧回路と、油圧回路に設けた複数の開閉用ソレノ
    イドバルブと、開閉用ソレノイドバルブを開閉制御する
    制御手段とを有し、スロットル開度を検出するスロット
    ル開度センサのフェール時に前記制御手段によって所定
    の変速制御を果たす変速制御装置において、前記スロッ
    トル開度センサのフェール時のソレノイド出力を変速判
    断点からコントロールする変速制御時間を零に設定する
    機能を前記制御手段に付加して設けたことを特徴とする
    変速制御装置。
  2. 【請求項2】 自動変速機と、この自動変速機に配設さ
    れる油圧回路と、油圧回路に設けた複数の開閉用ソレノ
    イドバルブと、開閉用ソレノイドバルブを開閉制御する
    制御手段とを有し、スロットル開度を検出するスロット
    ル開度センサのフェール時に前記制御手段によって所定
    の変速制御を果たす変速制御装置において、前記スロッ
    トル開度センサのフェール時にはスロットル開度別に予
    め設定されるソレノイド出力を変速判断点からコントロ
    ールする変速制御時間データ中の最小値を選択する機能
    を前記制御手段に付加して設けたことを特徴とする変速
    制御装置。
  3. 【請求項3】 自動変速機と、この自動変速機に配設さ
    れる油圧回路と、油圧回路に設けた複数の開閉用ソレノ
    イドバルブと、開閉用ソレノイドバルブを開閉制御する
    制御手段とを有し、スロットル開度を検出するスロット
    ル開度センサのフェール時に前記制御手段によって所定
    の変速制御を果たす変速制御装置において、前記スロッ
    トル開度センサのフェール時にはスロットル開度が10
    0%となる値によりソレノイド出力を変速判断点からコ
    ントロールする変速制御時間を選択する機能を前記制御
    手段に付加して設けたことを特徴とする変速制御装置。
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