JP3239453U

JP3239453U - 工業用ファン吊下機構

Info

Publication number: JP3239453U
Application number: JP2022002712U
Authority: JP
Inventors: 阮成雄
Original assignee: 風動世界有限公司
Priority date: 2021-08-20
Filing date: 2022-08-17
Publication date: 2022-10-14
Anticipated expiration: 2032-08-17
Also published as: DE102022118345B4; US20230056751A1; DE102022118345A1; TW202309407A; TWI773494B; DE202022104128U1; IL295745A; US12006952B2

Abstract

【課題】ファン本体から送風される気体の方向及び角度を変えることができる、工業用ファン吊下機構を提供する。
【解決手段】工業用ファン吊下機構は、吊下メインロッド１及びサブロッド４を備える。吊下メインロッドは、第１の端部１１及び第２の端部１２を有する。第１の端部には、取付け箇所に設けられた固定座２が対応して枢着される。第２の端部には、第１のアダプター３が対応して枢着される。第１のアダプターの周辺には、複数の第１の組立孔３１が形成される。サブロッド４は、第１の端部４１及び第２の端部４２を有する。第１の端部は、吊下メインロッドに対応するとともに、第２のアダプター５が枢着される。第２のアダプターの周辺には、第１の組立孔に対応した箇所に第２の組立孔５１が形成される。第２の組立孔は、選択的に対応して第１の組立孔と螺着される。第２の端部には、ベース４３が設けられる。
【選択図】図１

Description

本考案は、工業用ファン吊下機構に関し、特に、２本のロッドを対応させて組み立てて位置を調整することにより、ファン本体から送風される気体の方向及び角度を変えることができる、工業用ファン吊下機構に関する。

飼養場で畜養する家禽、家畜などに関して、猛暑又は風通しが悪い天気のときに、温度を下げて風通しを調整して家禽、家畜などの飼養環境を快適にするために、気体を排出させる送風ファン又は大型扇風機が飼養場内に設置されることが一般的であった。

一般の大型扇風機には、飼養場、ハイパーマーケット（Ｈｙｐｅｒｍａｒｋｅｔ）などの広い環境で使用される吊下ファンが採用されている。このようなファンは屋根（天井）の梁に吊下ロッドを組立て、その構造は上述した吊下ロッドの一端が梁に螺着され、吊下ロッドの他端が枢着座を有する。枢着座には、ファンモータ座が枢着され、上述した枢着座を介してファンの角度を調整し、枢着箇所を中心としてファンを１８０度回転させることができる。即ち、横方向に送風するか、屋根（天井）に対して水平に設置して下方向に送風するように角度が制限されており、飼養場、ハイパーマーケットなどの広い環境では空気を流通させることができるが、現実の環境は３Ｄ空間であり、季節により風が吹く方向が変わるため、軸径で１８０度回転させる調整範囲ではニーズを満たすことができず、環境空間の気流を改善することはできなかった。

本考案の主な目的は、２本のロッドを対応させて組み立てて位置を調整することにより、ファン本体から送風される気体の方向及び角度を変えることができる、工業用ファン吊下機構を提供することにある。

上記課題を解決するために、本考案の第１の形態によれば、吊下メインロッド及びサブロッドを備えた、工業用ファン吊下機構であって、前記吊下メインロッドは、第１の端部及び第２の端部を有し、前記第１の端部には、取付け箇所に設けられた固定座が対応して枢着され、前記第２の端部には、第１のアダプターが対応して枢着され、前記第１のアダプターの周辺には、複数の第１の組立孔が形成され、前記サブロッドは、第１の端部及び第２の端部を有し、前記第１の端部は、前記吊下メインロッドに対応するとともに、第２のアダプターが枢着され、前記第２のアダプターの周辺には、前記第１の組立孔に対応した箇所に第２の組立孔が形成され、前記第２の組立孔は、選択的に対応して前記第１の組立孔と螺着され、前記第２の端部には、ベースが設けられ、前記ベースの周縁には、複数の第３の組立孔が形成され、前記第３の組立孔には、対応した角度でファン本体が取り付けられることを特徴とする、工業用ファン吊下機構を提供する。

本考案の工業用ファン吊下機構は、第２のアダプターの組立孔を第１のアダプターの取付け位置に対応するように調整し、ファン本体から送風される気体の方向及び角度を変え、環境空間の必要性及び送風する範囲に応じて送風方向を変えることができる。このため、環境空間の気体の流れをスムーズに維持して通風効果を保持することができる。

本考案の一実施形態に係る工業用ファン吊下機構を示す分解斜視図である。本考案の一実施形態に係る工業用ファン吊下機構を梁に取り付けたときの説明図である。本考案の一実施形態に係る工業用ファン吊下機構を梁に取り付けたときの説明図である。本考案の一実施形態に係るサブロッドが吊下メインロッドに対して３０度の角度で取り付けられた状態の説明図である。本考案の一実施形態に係るサブロッドが吊下メインロッドに対して６０度の角度で取り付けられた状態の説明図である。本考案の一実施形態に係るサブロッドが吊下メインロッドに対して９０度の角度で取り付けられた状態の説明図である。本考案の一実施形態に係るファン本体が下向きに取り付けられた状態の説明図である。本考案の一実施形態に係る第１のアダプターが吊下げメインロッドに対する角度を調整した状態の説明図である。本考案の一実施形態に係る第２のアダプターがサブロッドに対する角度を調整した状態の説明図である。本考案の一実施形態に係る工業用ファン吊下機構をロープで位置決めした状態の説明図である。

本考案の技術手段及びそれにより達成可能な効果を、より完全かつ明白に開示するために、開示した添付の図面及び符号と併せて本考案を以下に詳説する。

まず、図１及び図２を参照する。図１及び図２に示すように、本考案の一実施形態に係る工業用ファン吊下機構は、少なくとも吊下メインロッド１及びサブロッド４から構成されてなる。

吊下メインロッド１は、第１の端部１１及び第２の端部１２を有する。第１の端部１１には、取付け箇所に設けられた固定座２が対応して枢着される。上述した第２の端部１２には、第１のアダプター（ａｄａｐｔｅｒ）３が対応して枢着される。上述した第１のアダプター３の周辺には、複数の第１の組立孔３１が形成される。

サブロッド４は、第１の端部４１及び第２の端部４２を有する。上述した第１の端部４１は、上述した吊下メインロッド１に対応するとともに、第２のアダプター５が枢着される。上述した第２のアダプター５の周辺には、上述した第１の組立孔３１に対応した箇所に第２の組立孔５１が形成される。上述した第２の組立孔５１は、選択的に対応させて第１の組立孔３１と螺着可能である。上述した第２の端部４２には、ファン本体６が対応して取付けられる。

図１及び図２を参照する。図１及び図２に示すように、実際に取り付ける際、飼養場（ａｎｉｍａｌｆａｒｍ）、ハイパーマーケット（ｈｙｐｅｒｍａｒｋｅｔ）、温室などの大きな環境空間の必要性に応じて、吊下式ファンを設置する屋根の梁に、上述した固定座２を対応して取付ける。
一般の飼養場の梁には、Ｈ形鋼の梁が使用されていることが多く、Ｈ形鋼の梁に組立用の孔が形成されていない場合、上述した固定座２をＨ形鋼の梁に組み立てる際、２つの位置決め片７を上述した固定座２にそれぞれ対応させ、Ｈ形鋼の梁の２つの両側フランジを挟持してもよい。上述した位置決め片７と上述した固定座２との間には、挟持を補助するライニング８が配設されてもよい。上述したライニング８は、両側フランジに隣り合い、上述した位置決め片７、上述したライニング８及び上述した固定座２に螺着部材Ａを挿設し、上述した固定座２をＨ形鋼の梁上に螺着してもよい。

その後、上述した吊下メインロッド１の第１の端部１１は、上述した固定座２に対応するように枢着され、屋根の梁は一般に傾いており、上述した吊下メインロッド１を取付ける際、上述した吊下メインロッド１が重力により垂直下方に保持され、上述した固定座２上には、枢着部２１が設けられる。
上述した枢着部２１上には、弧状溝２２が形成され、上述した吊下メインロッド１の第１の端部１１には、上述した弧状溝２２に対応した箇所に第１のロック孔１１１が形成され、上述した弧状溝２２により上述した吊下メインロッド１の組立角度を調整することができる。例えば、吊下メインロッド１を下向きに保持したり（図３を参照する）、必要に応じてその角度を調整したりすることができる。また、上述した弧状溝２２及び上述した第１のロック孔１１１に螺着部材Ａを挿設し、吊下メインロッド１を螺着して位置決めしてもよい。また、上述した吊下メインロッド１の第２の端部１２を、上述した第１のアダプター３に対応するように枢着すると、上述した吊下メインロッド１の取付けが完了する。

図４～図６を参照する。図４～図６に示すように、上述した吊下メインロッド１の取付けが完了した後、上述したサブロッド４を対応して取付ける。上述したサブロッド４の第１の端部４１は、上述した第２のアダプター５に対応するように枢着されるとともに、上述した第２のアダプター５を上述した吊下メインロッド１の第１のアダプター３に対応させる。
上述したサブロッド４は、所望の角度に応じて上述した吊下メインロッド１を組立てることができる。このため、上述した第２のアダプター５を上述した第１のアダプター３に対応させるように３０度、６０度又は９０度回転させて組立て、その角度を決めた後に、上述した第２の組立孔５１を上述した第１の組立孔３１に対応させて螺着部材Ａを挿設して螺着する。これによって、上述したサブロッド４の第２の端部４２に対応させて組立てたファン本体６を異なる方向及び角度に向けて送風させることができる。

また、上述したサブロッド４の第２の端部４２には、ベース４３が設けられる。上述したベース４３の周縁には、複数の第３の組立孔４３１が形成される。上述した第３の組立孔４３１には、上述したファン本体６のベースが取り付けられる。
上述したファン本体６は、所望の方向及び角度に応じて上述したベース４３の取付け方向を変えることができる。例えば、図６に示すように約４５度の方向、又は図７に示すようにファン本体６が下向きに送風できるようにしてから（又は図９に示すように９０度の方向に取り付けてから）、螺着部材Ａを上述した第３の組立孔４３１に挿設し、上述したファン本体６のベースを螺着してもよい。

ファン本体６の送風方向及び角度を調整することができる上、上述した第１のアダプター３と上述した吊下メインロッド１との間の角度を調整する技術により、図８に示すように、上述した第１のアダプター３上に、第１の枢着部３２を設けてもよい。
上述した第１の枢着部３２上には、第１の弧状溝３３が形成され、上述した吊下メインロッド１の第２の端部１２の上述した第１の弧状溝３３に対応した箇所には、第２のロック孔１２１が形成され、上述した第１の弧状溝３３により上述した第１のアダプター３の組立角度を調整し、上述した第１の弧状溝３３及び上述した第２のロック孔１２１に螺着部材Ａを挿設し、上述した第１のアダプター３に螺着して位置決めする。

図９に示すように、上述した第２のアダプター５と上述したサブロッド４との間の相対角度を調整するために、上述した第２のアダプター５上には、第２の枢着部５２が設けられる。上述した第２の枢着部５２上には、第２の弧状溝５３が形成され、上述したサブロッド４の第１の端部４１の上述した第２の弧状溝５３に対応した箇所には第３のロック孔４１１が形成される。上述した第２の弧状溝５３により上述したサブロッド４の組立角度を調整し、上述した第２の弧状溝５３及び上述した第３のロック孔４１１に螺着部材Ａを挿設することで、上述した第２のアダプター５を上述したサブロッド４に螺着して固定する。

ファン本体６を取り付けた後の安定性及び安全性を高めるために、上述した第１のアダプター３の第１の組立孔３１と、上述した第２のアダプター５の第２の組立孔５１との２つの孔にそれぞれ位置決め用ロープ９を対応するように挿設し、上述したロープ９を梁に固定し（図１０を参照する）、取付けの安定性を高めてもよい。

本考案の工業用ファン吊下機構は、以下（１）～（３）の長所を有する。
（１）メインロッドとサブロッドとの接続角度を左方向又は右方向に３０度、６０度などに調整することができ、必要に応じてファンの方向及び角度を調整し、２つ以上のエリアに送風することができる。このため、各エリアにファンを取付けなくとも、広い範囲をカバーし、放熱、通風効果を得るとともにコストを節約することもできる。
（２）吊下げメインロッドとサブロッドと間に設けられた２つのアダプターにより取付角度を変え、環境空間の必要性及び送風する範囲に応じて送風方向を変えることができるため、環境空間の気体の流れをスムーズに維持して通風効果を保持することができる。
（３）吊下げメインロッドの固定座及び第１のアダプターに対する角度と、サブロッドの第２のアダプターに対する角度と、ファン本体のベースに対する角度とを調整することにより、組立てを行う者が複数個所でファンを調整して組立てることができ、その取付角度の調整可能範囲が広いため、ニーズを満たすことができる。

当該分野の技術を熟知する者が理解できるように、本考案の好適な実施形態を前述の通り開示したが、これらは決して本考案を限定するものではない。本考案の主旨と領域を逸脱しない範囲内で各種の変更や修正を加えることができる。従って、本考案の実用新案登録請求の範囲は、このような変更や修正を含めて広く解釈されるべきである。

１吊下メインロッド
２固定座
３第１のアダプター
４サブロッド
５第２のアダプター
６ファン本体
７位置決め片
８ライニング
９ロープ
１１第１の端部
１２第２の端部
２１枢着部
２２弧状溝
３１第１の組立孔
３２第１の枢着部
３３第１の弧状溝
４１第１の端部
４２第２の端部
４３ベース
５１第２の組立孔
５２第２の枢着部
５３第２の弧状溝
１１１第１のロック孔
１２１第２のロック孔
４１１第３のロック孔
４３１第３の組立孔
Ａ螺着部材

Claims

吊下メインロッド及びサブロッドを備えた、工業用ファン吊下機構であって、
前記吊下メインロッドは、第１の端部及び第２の端部を有し、
前記第１の端部には、取付け箇所に設けられた固定座が枢着され、
前記第２の端部には、第１のアダプターが枢着され、
前記第１のアダプターの周辺には、複数の第１の組立孔が形成され、
前記サブロッドは、第１の端部及び第２の端部を有し、
前記第１の端部は、前記吊下メインロッドに対応するとともに、第２のアダプターが枢着され、
前記第２のアダプターの周辺には、前記第１の組立孔に対応した箇所に第２の組立孔が形成され、
前記第２の組立孔は、前記第１の組立孔と螺着され、
前記第２の端部には、ベースが設けられ、
前記ベースの周縁には、複数の第３の組立孔が形成され、
前記第３の組立孔には、対応した角度でファン本体が取り付けられることを特徴とする、
工業用ファン吊下機構。
前記固定座上には、枢着部が設けられ、
前記枢着部上には、弧状溝が形成され、前記吊下メインロッドの前記第１の端部の前記弧状溝に対応した箇所には、第１のロック孔が形成され、前記弧状溝及び前記第１のロック孔に螺着部材を挿設し、前記吊下メインロッドを螺着して位置決めすることを特徴とする請求項１に記載の工業用ファン吊下機構。
前記第１のアダプター上には、第１の枢着部が設けられ、
前記第１の枢着部上には、第１の弧状溝が形成され、前記吊下メインロッドの前記第２の端部の前記第１の弧状溝に対応した箇所には、第２のロック孔が形成され、前記第１の弧状溝及び前記第２のロック孔には螺着部材が挿設され、前記第１の弧状溝では、前記螺着部材が変移して前記第１のアダプターの組立角度を調整可能であることを特徴とする請求項１に記載の工業用ファン吊下機構。
前記第２のアダプター上には、第２の枢着部が設けられ、
前記第２の枢着部上には、第２の弧状溝が形成され、前記サブロッドの前記第１の端部の前記第２の弧状溝に対応した箇所には、第３のロック孔が形成され、前記第２の弧状溝及び前記第３のロック孔には、螺着部材が挿設され、前記第２の弧状溝では、前記螺着部材が変移して前記第２のアダプターの組立角度を調整可能であることを特徴とする請求項１又は３に記載の工業用ファン吊下機構。
前記固定座の取付け箇所に対応した両側には、位置決め片がそれぞれ設けられ、
前記位置決め片は、前記固定座に対応して取付け箇所を挟持し、前記位置決め片と前記固定座との間には、挟持を補助するライニングが配設され、前記位置決め片、前記ライニング及び前記固定座に螺着部材を対応するように螺着させて固定させることを特徴とする請求項１に記載の工業用ファン吊下機構。
前記第１のアダプターの前記第１の組立孔と、前記第２のアダプターの前記第２の組立孔との２つの孔にそれぞれ対応するようにロープが挿設されることを特徴とする請求項１に記載の工業用ファン吊下機構。
前記固定座の取付け箇所に対応した両側には、位置決め片がそれぞれ設けられ、
前記位置決め片は、前記固定座に対応して取付け箇所を挟持し、前記位置決め片と前記固定座との間には、挟持を補助するライニングが配設され、前記位置決め片、前記ライニング及び前記固定座に対応するように螺着部材を螺着させて固定させることを特徴とする請求項４に記載の工業用ファン吊下機構。
前記第１のアダプターの前記第１の組立孔と、前記第２のアダプターの前記第２の組立孔との２つの孔にそれぞれ対応するようにロープが挿設されることを特徴とする請求項４に記載の工業用ファン吊下機構。