JP3239070B2 - コンピュータ機器の耐震設置構造及び設置方法 - Google Patents

コンピュータ機器の耐震設置構造及び設置方法

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JP3239070B2 JP20664396A JP20664396A JP3239070B2 JP 3239070 B2 JP3239070 B2 JP 3239070B2 JP 20664396 A JP20664396 A JP 20664396A JP 20664396 A JP20664396 A JP 20664396A JP 3239070 B2 JP3239070 B2 JP 3239070B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンピュータ機器の
耐震設置構造及び設置方法に関し、特には銀行とかオフ
ィス、大規模店舗等のコンピュータセンタとか計算セン
タに設置されている大型のコンピュータ機器に耐震性を
保持させるための設置構造及び設置方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来のコンピュータ機器の耐震設置構造
として、図11,図12に示したように大型のコンピュ
ータ機器1の台足2,2を該コンピュータ機器1が設置
された室のフリーアクセス床3及び強度部材としてのス
ラブ10にボルト軸4とナット5,5を用いて固定し、
フリーアクセス床3自体はアンカーボルト6を用いて建
築物の基盤8に強固に固定する方法が一般に採用されて
いる。
【0003】他の耐震設置構造として、図13のように
コンピュータ機器1の台足2,2をフロア9を貫通して
スラブ10に固定し、このスラブ10の端部10a,1
0aを支持部材11,11によって建築物の基盤8に強
固に固定した例も知られている。フロア9自体はアンカ
ーボルト6を用いて建築物の基盤8に強固に固定されて
いる。
【0004】更に上記耐震設置構造を改良した例とし
て、図14に示したようにコンピュータ機器1の台足
2,2をフロア側のフリーアクセス床3及びスラブ10
に固定するとともに該コンピュータ機器1の上壁1aと
建築物の天井12とを金具13,13及びボルト,ナッ
ト等の締付具14,14等を用いて連結固定する手段も
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のコンピュータ機器の耐震設置構造中、図11
〜図13に示したようにコンピュータ機器1の台足2,
2をフロア側のフリーアクセス床3もしくはスラブ10
に締付固定する手段では、大型の地震が発生した場合に
はフリーアクセス床3とかスラブ10は最も揺動するた
め、高さのあるコンピュータ機器1を支え切れずに転倒
事故が発生しやすい難点があり、コンピュータ機器1の
損傷とかオペレータが負傷する危険性があった。
【0006】また、図14に示したようにコンピュータ
機器1の台足2,2をフリーアクセス床3及びスラブ1
0に固定し、かつ、該コンピュータ機器1の上壁1aと
建築物の天井12を金具13と締付具14を用いて連結
固定する手段では、大地震で想定される全方向に振動の
エネルギーが向かうような複雑な揺れが発生した場合に
は、コンピュータ機器1に対して天井12側とフロア側
からの振動のエネルギーが無差別に伝達されることによ
り、該コンピュータ機器1が捩れるように破損してしま
い、以後の使用が不能になる等の不測の事態が生じる惧
れがある。特に銀行等のように顧客の入出金に関する膨
大なデータが記録された大型のコンピュータの場合、例
え地震が発生してもこれらのデータを消失することなく
保護することは社会的使命となっている。
【0007】そこで本発明は上記した従来のコンピュー
タ機器の耐震設置構造が有している課題を解消して、大
型の地震が発生した場合でもコンピュータ機器の転倒事
故が発生せず、かつ、複雑な揺れに対してもコンピュー
タ機器に捩れに起因する破損が生じない耐震設置構造及
び設置方法を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、請求項1により、コンピュータ機器を床面
に固定することなく載置し、コンピュータ機器を設置し
た室の天井側に複数個の連結具を固定するとともにコン
ピュータ機器の上壁部に複数個の連結具を固定し、上
天井側の連結具とコンピュータ機器側の連結具とをパワ
ロープを用いて結合するコンピュータ機器の耐震設置
構造において、上記天井側に、下部に長手方向に沿う開
口部が設けられ、該開口部の両側に支持板が水平方向に
突設されたレール部材を固定し、このレール部材に、レ
ール部材の支持板を挟んで上下に配置された一対のプレ
ートに螺子軸が螺挿されてなる連結具の複数個を摺動自
在に取り付けるとともに、レール部材の適宜位置にこれ
ら連結具の摺動範囲を変更するためのストッパを固定
し、かつ、上記パワーロープは中間部の巻回部に「遊
び」を有するコンピュータ機器の耐震設置構造にしてあ
る。更に、請求項2により、前記ストッパは断面U字状
部材の一方の側壁から螺子軸が螺挿され、この螺子軸の
先端部に圧接用プレートが固着されているとともに他端
部に把手部が取り付けられた構造を有し、前記レール部
材の支持板に断面U字状部材の開口部を挿通して把手部
の回動操作を行うことによって圧接用プレートが前記支
持板の一方に圧接固定されるコンピュータ機器の耐震設
置構造にしてある。
【0009】
【0010】更に請求項により、コンピュータ機器を
設置した室の天井側に、下部に長手方向に沿う開口部が
設けられ、該開口部の両側に支持板が水平方向に突設さ
れたレール部材を固定し、このレール部材に、レール部
材の支持板を挟んで上下に配置された一対のプレートに
下部に環状リングが付設された螺子軸が螺挿されてなる
連結具の複数個を摺動自在に取り付けるとともに、コン
ピュータ機器の上壁部に、上部に環状リングが付設され
た複数個の連結具を固定するとともに、レール部材の適
宜位置に固定したストッパによって連結具の摺動範囲を
変更するようにし、上記レール部材側の環状リングとコ
ンピュータ機器側の環状リングとを緊張したパワーロー
プ、又は中間部に「遊び」を持たせたパワーロープを用
いて結合し、コンピュータ機器の台足は固定することな
く、単にフロア上に載置したコンピュータ機器の耐震設
置方法を提供する。
【0011】かかるコンピュータ機器の耐震設置構造及
び設置方法によれば、弱震の場合に該パワーロープの中
間部に形成された巻回部の「遊び」の範囲内でコンピュ
ータ機器がフロア面で滑動するが、コンピュータ機器自
体には複雑な外力が加えられないので損傷が発生する惧
れがない。強震とか烈震の場合にコンピュータ機器が
「遊び」の範囲を超えて滑動しようとしても、該コンピ
ュータ機器はパワーロープによって天井側の梁とかスラ
ブに吊支されることになり、コンピュータ機器の転倒事
故は防止される。また、レール部材側に固定された連結
具とコンピュータ機器側に固定された連結具とがパワー
ロープを用いて結合されているため、地震に際してはコ
ンピュータ機器はパワーロープによって天井側の梁とか
スラブに吊支されることになり、コンピュータ機器の転
倒事故が防止される。
【0012】また、弱震の場合にはコンピュータ機器の
フロア面での滑動に伴って連結具がパワーロープの動き
に追随してレール部材に対して摺動するので、コンピュ
ータ機器自体に複雑な外力が加えられることがなくな
り、強震とか烈震の場合に全方向に振動のエネルギーが
向かうような複雑な揺れが発生してもパワーロープの緊
張によって高さのあるコンピュータ機器がレール部材に
ガイドされてフロア面で滑動するとともにパワーロープ
によって天井側の梁とかスラブに吊支された状態になる
ため、コンピュータ機器が転倒する事態は防止され、か
つ、該コンピュータ機器が捩れるように破損する等の不
測の事態は生じない。
【0013】
【発明の実施の形態】以下図面に基づいて本発明にかか
るコンピュータ機器の耐震設置構造及び設置方法の具体
的な各種実施例を説明する。本実施例では前段階とし
て、コンピュータ機器を設置したコンピュータセンタと
か計算センタ等の室の天井側に用いられている強度部材
である梁とかスラブに対して、予め図7に示すレール部
材20をアンカーボルト等を用いて強固に固定する。
【0014】このレール部材20はスチール材もしくは
ステンレス材で構成され、該レール部材20の下部には
長手方向に沿う開口部20aが設けられ、この開口部2
0aの両側に支持板20b,20bが水平方向に突設さ
れた形状を有している。図8はレール部材20を天井裏
の梁とかスラブに並設して固定した状態を示す下面図で
ある。
【0015】図9は本実施例で用いた他のレール部材2
1の形状例を示しており、このレール部材21は十字状
の交差部22を有して構成されている。図10はこのよ
うなレール部材21を室の天井に格子状に固定した状態
を示す下面図である。
【0016】図1は本発明の第1実施例を示す概要図、
図2は同要部拡大図であり、本実施例では図示したよう
に天井12側の梁とかスラブにアンカーボルト6aを用
いて固定されたレール部材20の下方に金具23,23
を用いて更に他のレール部材20が結合固定されてい
て、下側のレール部材20の支持板20b,20bに複
数個の連結具24が固定されている。図4の拡大断面図
に示したように連結具24の下端部には環状リング24
aが付設されていて、該連結具24の上端部に突設され
た螺子軸24bがレール部材20の支持板20b,20
bを挟んで上下に配置された一対のプレート25a,2
5bに螺挿され、ナット26により締付固定されてい
る。
【0017】1はコンピュータ機器であり、このコンピ
ュータ機器1の上壁1aの隅部に複数個の連結具27,
27が固定されている。この連結具27の上端部には環
状リング27aが付設されている。尚、連結具27はコ
ンピュータ機器1を構成する匡体の骨組部分に固定する
必要がある。
【0018】そして上記レール部材20側の環状リング
24aとコンピュータ機器1側の環状リング27aとが
パワーロープ28を用いて結合されている。このパワー
ロープ28の上端部は環状リング24a内に挿通後に折
り返されて留金29,29で係着され、このパワーロー
プ28の下端部は同様に環状リング27a内に挿通後に
折り返されて留金30,30で係着されている。このパ
ワーロープ28の中間部には巻回部28aが形成されて
いて、この巻回部28aによりパワーロープ28に20
cm〜30cmの所謂「遊び」を持たせてある。尚、パ
ワーロープ28はコンピュータ機器1を電気的に保護す
るため絶縁材を用いる。
【0019】一方、コンピュータ機器1の下端部は何ら
の細工を施すことなく、図1に示したようにコンピュー
タ機器1の台足2,2は単にフロア9上に載置されてい
る。
【0020】かかる第1実施例の耐震設置構造によるコ
ンピュータ機器1の耐震作用は以下の通りである。先ず
弱震の場合には該パワーロープ28の中間部に形成され
た巻回部28aによる20cm〜30cmの「遊び」の
範囲内でコンピュータ機器1がフロア面で滑動するが、
この時にコンピュータ機器1自体には複雑な外力が加え
られないので、損傷が発生する惧れがない。
【0021】次に強震とか烈震の場合には、コンピュー
タ機器1が20cm〜30cmの「遊び」の範囲を超え
てフロア面で滑動しようとするが、この時にはパワーロ
ープ28が緊張するため、高さのあるコンピュータ機器
1の転倒事故は防止され、コンピュータ機器1の損傷と
かオペレータが負傷する危険性は回避される。
【0022】特に強震とか烈震の場合には、フロア9側
の床部材等が崩れることも想定されるが、建築物の中で
も強度的に最も安定している天井12側の梁とかスラブ
にレール部材20が固定されているため、仮りにフロア
9側が崩落してもコンピュータ機器1はパワーロープ2
8によって天井12側の梁とかスラブに吊支されること
になり、これによりコンピュータ機器1の転倒とか損傷
は防止される。
【0023】本発明の第2実施例としては図1,図2に
示す第1実施例の構成より巻回部28aによる「遊び」
を持たせることなく、パワーロープ28を緊張させて、
レール部材20側の環状リング24aとコンピュータ機
器1側の環状リング27aとを結合しているものであ
り、他の構成は第1実施例と同様である。この第2実施
例によれば、地震に際してコンピュータ機器1はパワー
ロープ28により天井12側の梁とかスラブに吊支され
ている状態となり、天井12側の梁とかスラブが崩壊し
たり、パワーロープ28が切断されることがないかぎ
り、フロア9等が崩壊しても転倒することがない。
【0024】次に図3により本発明の第3実施例を説明
する。基本的な構成は第1実施例と略一致しているた
め、同一の構成部分に同一の符号を付して表示してあ
り、説明の重複を避ける。
【0025】本第3実施例ではレール部材20の支持板
20b,20b、もしくは図10に示したレール部材2
1に対して連結具24が矢印A方向に摺動自在に取り付
けられたことが特徴となっている。即ち、同部分の拡大
断面図である図5に示したように、下端部に環状リング
24aが付設された連結具24の上端部に突設された螺
子軸24bがレール部材20の支持板20b,20bを
挟んで上下に配置された一対のプレート25a,25b
と、該プレート25aの下面に固着された座金31を介
して螺挿され、ナット26により締付固定されている。
座金31は支持板20b,20bと上下一対のプレート
25a,25bとの間に一定の空隙を形成する機能を持
ち、この座金31の介挿によりレール部材20の支持板
20b,20bに対して連結具24が摺動可能となって
いる。
【0026】更にレール部材20の適宜位置にストッパ
32が固定されている。図6に示したようにストッパ3
2は断面U字状部材33の一方の側壁から螺子軸34が
螺挿され、この螺子軸34の先端部に圧接用プレート3
5が固着されているとともに他端部に把手部36が取り
付けられた構造を有し、前記レール部材20の支持板2
0b,20bに断面U字状部材33の開口部を挿通して
把手部36の回動操作を行うことによって圧接用プレー
ト35が前記支持板20b,20bの一方に圧接固定さ
れる。
【0027】本第3実施例の場合、コンピュータ機器1
の上壁1aの隅部に固定された複数個の連結具27,2
7に付設された環状リング27aと、レール部材20側
の環状リング24aとがパワーロープ28を用いて結合
されているが、第1実施例とは異なって該パワーロープ
28の中間部には巻回部28aによる「遊び」が形成さ
れておらず、パワーロープ28は直線状に緊張した状態
にある。これらパワーロープ28の環状リング24a,
27aに対する係着方法は第1実施例と同一であり、コ
ンピュータ機器1の台足2,2が単にフロア9上に載置
されている点も同一である。
【0028】かかる第3実施例の耐震設置構造によれ
ば、弱震の場合にはコンピュータ機器1がフロア面で滑
動するが、この時のパワーロープ28の動きに追随して
連結具24,24がレール部材20の支持板20b,2
0bに対して摺動するので、コンピュータ機器1自体に
複雑な外力が加えられることが防止されて損傷が発生す
る惧れがない。この連結具24の摺動範囲はストッパ3
2の把手部36の操作によって該ストッパ32のレール
部材20もしくはレール部材21に対する固定位置を変
更することによって適宜調整可能である。
【0029】強震とか烈震の場合には、全方向に振動の
エネルギーが向かうような複雑な揺れが発生することが
あり、しかも前記したようにフロア側の床部材等が崩れ
ることがあるが、パワーロープ28の緊張によって高さ
のあるコンピュータ機器1がレール部材20もしくはレ
ール部材21にガイドされてフロア面で滑動するととも
にパワーロープ28によって天井側の梁とかスラブに吊
支された状態になるため、コンピュータ機器1が転倒す
る事態は防止されるとともに該コンピュータ機器1が捩
れるように破損する等の不測の事態が生じる惧れはな
い。
【0030】次に本発明の第4実施例としては図3に示
す第3実施例の構成に、第1実施例の巻回部28aによ
る「遊び」を付加したものであり、パワーロープ28を
巻回部28aによる「遊び」を持たせて、レール部材2
0側の環状リング24aとコンピュータ機器1側の環状
リング27aとを結合しているものであり、他の構成は
第3実施例と同様である。この第4実施例によれば、弱
震の場合にはコンピュータ機器1がフロア面で滑動する
が、この活動を巻回部28aによる「遊び」と連結具2
4,24の摺動によって吸収し、コンピュータ機器1自
体に複雑な外力が加えられることが防止されて損傷が発
生する惧れがない。また、強震とか烈震の場合にフロア
側の床部材等が崩れることがあっても、パワーロープ2
8により天井12側の梁とかスラブに吊支されている状
態となり、天井12側の梁とかスラブが崩壊したり、パ
ワーロープ28が切断されることがないかぎり、フロア
9等が崩壊しても転倒することがない。
【0031】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明にか
かるコンピュータ機器の耐震設置構造及び設置方法、特
に請求項1記載の耐震設置構造によれば、天井側のレー
ル部材とコンピュータ機器とが巻回部を有するパワーロ
ープを用いて結合されているため、弱震時には巻回部の
「遊び」の範囲内でコンピュータ機器がフロア面で滑動
するだけで外力による損傷が発生せず、強震とか烈震の
場合でもコンピュータ機器はパワーロープによって天井
側の梁とかスラブに吊支することが出来る。従ってコン
ピュータ機器の台足をフロア側のフリーアクセス等に締
付固定する従来の手段とは異なり、強震とか烈震の場合
でもコンピュータ機器の転倒事故を防止することができ
る。
【0032】更に、弱震時には連結具がパワーロープの
動きに追随してレール部材に沿って摺動するので、コン
ピュータ機器自体に複雑な外力が加えられず、かつ、従
来のようにコンピュータ機器の台足をフリーアクセス床
等に固定すると同時に該コンピュータ機器の上壁と建築
物の天井を連結固定する手段とは異なり、コンピュータ
機器の台足は単にフロア上に載置されているだけである
ため、強震とか烈震の場合に全方向に振動のエネルギー
が向かうような複雑な揺れが発生してもコンピュータ機
器がパワーロープによって天井側の梁とかスラブに吊支
された状態になるため、該コンピュータ機器が捩れるよ
うに破損する等の不測の事態は生じない。これに伴って
銀行等のように大型のコンピュータに入力されている顧
客の入出金に関する膨大なデータを保護するという社会
的使命を達成することが出来る。
【0033】従って本発明によれば、大型の地震が発生
した場合でもコンピュータ機器の転倒事故が発生せず、
複雑な揺れに対してもコンピュータ機器の捩れに起因す
る破損が生じない耐震設置構造及び設置方法を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す概要図。
【図2】図1の要部拡大図。
【図3】本発明の第3実施例を示す要部拡大図。
【図4】第1実施例のレール部材に対する連結具の固定
構造を示す拡大断面図。
【図5】第3実施例のレール部材に対する連結具の固定
構造を示す拡大断面図。
【図6】第3実施例で用いたストッパの形状例を示す断
面図。
【図7】本実施例で用いたレール部材の形状例を示す部
分的斜視図。
【図8】レール部材の配置例を示す下面図。
【図9】本実施例で用いた他のレール部材の形状例を示
す部分的斜視図。
【図10】図9のレール部材の配置例を示す下面図。
【図11】従来のコンピュータ機器の耐震設置構造例を
示す要部斜視図。
【図12】図11の部分的側面図。
【図13】従来の他の耐震設置構造例を示す部分的側面
図。
【図14】上記耐震設置構造を改良した例を示す要部斜
視図。
【符号の説明】
1…コンピュータ機器 2…台足 8…基盤 9…フロア 12…天井 20,21…レール部材 20a…開口部 20b…支持板 23…金具 24,27…連結具 24a,27a…環状リング 24b…螺子軸 25a,25b…プレート 28…パワーロープ 28a…巻回部 29,30…留金 31…座金 32…ストッパ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 1/16 - 1/18 A47B 97/00 H05K 7/18 F16F 15/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピュータ機器を床面に固定すること
    なく載置し、コンピュータ機器を設置した室の天井側に
    複数個の連結具を固定するとともにコンピュータ機器の
    上壁部に複数個の連結具を固定し、上記天井側の連結具
    とコンピュータ機器側の連結具とをパワーロープを用い
    て結合するコンピュータ機器の耐震設置構造において、 上記天井側に、下部に長手方向に沿う開口部が設けら
    れ、該開口部の両側に支持板が水平方向に突設された
    ール部材を固定し、このレール部材に、レール部材の支
    持板を挟んで上下に配置された一対のプレートに螺子軸
    が螺挿されてなる連結具の複数個を摺動自在に取り付け
    るとともに、レール部材の適宜位置にこれら連結具の摺
    動範囲を変更するためのストッパを固定し、かつ、上記
    パワーロープは中間部の巻回部に「遊び」を有すること
    を特徴とするコンピュータ機器の耐震設置構造。
  2. 【請求項2】 前記ストッパは断面U字状部材の一方の
    側壁から螺子軸が螺挿され、この螺子軸の先端部に圧接
    用プレートが固着されているとともに他端部に把手部が
    取り付けられた構造を有し、前記レール部材の支持板に
    断面U字状部材の開口部を挿通して把手部の回動操作を
    行うことによって圧接用プレートが前記支持板の一方に
    圧接固定される請求項1記載のコンピュータ機器の耐震
    設置構造。
  3. 【請求項3】 コンピュータ機器を設置した室の天井側
    、下部に長手方向に沿う開口部が設けられ、該開口部
    の両側に支持板が水平方向に突設されたレール部材を固
    定し、このレール部材に、レール部材の支持板を挟んで
    上下に配置された一対のプレートに下部に環状リングが
    付設された螺子軸が螺挿されてなる連結具の複数個を
    動自在に取り付けるとともに、コンピュータ機器の上壁
    部に、上部に環状リングが付設された複数個の連結具を
    固定するとともに、レール部材の適宜位置に固定したス
    トッパによって連結具の摺動範囲を変更するようにし、
    上記レール部材側の環状リングとコンピュータ機器側の
    環状リングとを緊張したパワーロープ、又は中間部に
    「遊び」を持たせたパワーロープを用いて結合し、コン
    ピュータ機器の台足は固定することなく、単にフロア上
    に載置したことを特徴とするコンピュータ機器の耐震設
    置方法。
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