JP3238840U - 折り畳みショベル - Google Patents
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Abstract
【課題】柄とショベルヘッドが展開接続状態にある時、柄とショベルヘッドを展開接続状態に保つことができる折り畳みショベルを提供する。【解決手段】ショベルヘッドと、ショベルヘッドと回動可能に接続されてショベルヘッドの方に折り畳むことができる柄と、を含む折り畳みショベルであって、ショベルヘッドには、位置決めロック部材が設けられ又は接続され、柄には、位置決めロック部材に係合接続可能な位置決め接続部材が、位置決めロック部材に対してスライド可能に設けられている。柄とショベルヘッドとが展開接続状態にあり、位置決め接続部材と位置決めロック部材が互いに接続されている時には、柄をショベルヘッドの方に回動して折り畳むことができないが、位置決め接続部材を位置決めロック部材に対しスライドさせて、位置決め接続部材と位置決めロック部材との接続を解除すると、柄をショベルヘッドの方に回動して折り畳むことができる。【選択図】図7
Description
本考案は、ショベルに関し、特に運搬及び収納がしやすい折り畳みショベルに関する。
ショベルは、人々の生活において、頻繁に使われる道具であり、一般的には、掘ることと、押す/掬うことの2つの目的のために用いられる。既存のショベルは、ショベルヘッド及び柄から成り、ショベルヘッドは柄の前端に取り付けられ、ショベルヘッドと柄は固定接続されている。つまり、ショベルの長さは固定されていて変わらない。このようなショベルは、普段の使用には何の問題もないが、運搬及び保管時には、長さが固定されているため、保管に不便である上、運搬も面倒であり、場所を取る。このため、既存技術には、携帯と収納がしやすいように、柄とショベルヘッドが回動可能に接続され、柄とショベルヘッドが展開接続状態と折り畳み接続状態とを取る折り畳みショベルが存在する。
中国実用新案公告第213290148号(登録番号第202021871755.6号)の中国実用新案登録には、「折り畳み式の伸縮可能な工兵ショベル」が公開されている。この工兵ショベルは、柄とショベル面とを含み、ショベル面のうちショベル先端から離れた一端に、その外側に延びる2つの取り付け部が設けられている。この2つの取り付け部には、回動ブロックがピンにより共に回動可能に接続されている。回動ブロックには、ショベル面から離れる方向に延びる第1伸縮スリーブが設けられており、第1伸縮スリーブには、第2伸縮スリーブがスライド挿入可能に取り付けられ、第2伸縮スリーブ内には、持ち手が差し込まれている。ショベル面には、第1伸縮スリーブを回動した後に収納する収納溝が形成されている。2つの取り付け部の、ショベル面の背面に対応する側には、回動ブロックの回動を止めるためのストッパー板が設けられていて、ストッパー板は、第1伸縮スリーブがショベル面と略平行な状態になるまで回動した時に、その回動を止める。この工兵ショベルの柄は、折り畳んでショベル面の収納溝に収納することができるので、ショベルにより占められる空間を小さくすることができる。しかし、この工兵ショベルの構造は、ショベル面の2つの取り付け部に、第1伸縮スリーブが回動ブロックを介して回動可能に接続されているが、第1伸縮スリーブと回動ブロックとの間に、展開ストップ構造及び折り畳みストップ構造がないため、ショベルの柄とショベル面は、展開した状態でも折り畳んだ状態でも不安定である。すなわち、柄とショベル面が展開状態にある時、ショベル面に向かって折り畳む方向の外力を柄に加えるだけで、柄、第2伸縮スリーブ、及び第1伸縮スリーブがショベル面の方に回動してしまい、実際にショベルを使用している最中、特に、ショベル面の前側の方に力を加え、ショベルで土を掘り起こす時、土を掘る力が失われるという現象が起き、非常に使いにくい。同様に、柄とショベル面が折り畳み状態にある時、柄、第2伸縮スリーブ、及び第1伸縮スリーブが外力に従ってショベル面から離れた方向に回動してしまうので、ショベルの折り畳み状態が変更される。
本考案が解決しようとする第1の技術的課題は、上述の技術の現状に対し、柄とショベルヘッドが展開接続状態にある時に、柄とショベルヘッドを展開接続状態に保つことができる折り畳みショベルを提供することにある。
本考案が解決しようとする第2の技術的課題は、上述の技術の現状に対し、柄とショベルヘッドが展開接続状態にある時に、柄とショベルヘッドを展開接続状態に保ち、柄とショベルヘッドが折り畳み接続状態にある時に、柄とショベルヘッドを折り畳み接続状態に保つことができる折り畳みショベルを提供することにある。
本考案が上述の第1の課題を解決するために採用した技術的手段は、ショベルヘッドと、ショベルヘッドと回動可能に接続されてショベルヘッドの方に折り畳むことができる柄と、を含み、柄とショベルヘッドとが、展開接続状態と折り畳み接続状態とを取る折り畳みショベルであって、以下を特徴とする。ショベルヘッドには、位置決めロック部材が設けられている又は接続されている。柄には、位置決めロック部材と係合接続可能な位置決め接続部材が設けられており、位置決め接続部材は、位置決めロック部材に対してスライド可能に設けられている。柄とショベルヘッドとが展開接続状態にあり、位置決め接続部材と位置決めロック部材が互いに接続されている時には、柄をショベルヘッドの方に回動して折り畳むことができない。柄とショベルヘッドとが展開接続状態にある時には、位置決め接続部材を位置決めロック部材に対しスライドさせて、位置決め接続部材と位置決めロック部材との接続を解除することで、柄をショベルヘッドの方に回動して折り畳むことができる。
本考案において、位置決め接続部材を位置決めロック部材に対してスライドさせる方法は、複数ある。好ましくは、ショベルヘッドと柄との間に、位置決め接続部材を位置決めロック部材に対してスライドさせるためのスライド機構が設けられている。スライド機構は、柄に設けられたスライド孔と、ショベルヘッドに設けられた回転軸と、を含む。回転軸は、スライド孔を貫通しており、柄が動くと、回転軸がスライド孔内をスライドする。これにより、位置決め接続部材を位置決めロック部材に対してスライドさせることができる。
回転軸が柄の長手方向に沿ってスライドしやすいように、好ましくは、スライド孔は、柄の長手方向に形成された長楕円型の孔である。このようにすることで、柄とショベルヘッドの展開と折り畳みがさらに簡単になる。
回転軸をショベルヘッドに取り付けやすくするため、好ましくは、ショベルヘッドのうちショベル先端から離れた一端には、接続ベースが設けられており、回転軸が接続ベースに固定されることによって、柄とショベルヘッドが回動可能に接続される。
回転軸をショベルヘッドに取り付けやすくするため、好ましくは、ショベルヘッドのうちショベル先端から離れた一端には、外側に延びる2つのヒンジ接続耳部が間隔をあけて設けられている。2つのヒンジ接続耳部にはヒンジ接続孔が形成されている。柄のショベルヘッドとの接続部分は、2つのヒンジ接続耳部の間に位置する。回転軸は、柄のスライド孔を貫通する。回転軸の両端は、2つのヒンジ接続耳部のヒンジ接続孔内にそれぞれ挿着される。これにより、柄とショベルヘッドがヒンジ接続され、且つ、位置決め接続部材が位置決めロック部材に対してスライドする。
本考案において、位置決めロック部材、位置決め接続部材の設計は数種ある。好ましくは、位置決めロック部材は、空洞を有する溝であり、ショベルヘッドの背面に設けられている。位置決め接続部材は、柄のショベルヘッドに面して設けられた部分である。位置決め接続部材と位置決めロック部材とが互いに接続される時、位置決め接続部材が位置決めロック部材内に挿入される。この位置決めロック部材、位置決め接続部材の設計は簡単で、さらに互いに係合しやすい。
位置決め接続部材と位置決めロック部材とが互いに接続された時に、両者を強固に固定するために、好ましくは、位置決めロック部材の溝壁には、係止孔が形成されており、位置決め接続部材には係止ボタンが設けられている。係止ボタンと係止孔の係合により、位置決め接続部材と位置決めロック部材とがロックされる。
本考案が上述の第2の技術的課題を解決するために採用した技術的手段は、以下である。柄には、ショベルヘッドのショベル先端を掛止及び開放することができるフックが設けられている。柄とショベルヘッドとが折り畳み接続状態にある時、フックはショベルヘッドのショベル先端を掛止する。
使用時に手が滑るのを防ぐため、好ましくは、柄には、滑り止めカバーが被せられている。
折り畳みショベルの長さを調節しやすいように、また使用者が握りやすいように、好ましくは、柄は伸縮シャフトであり、柄のショベルヘッドから離れた端部には、柄の長手方向に対して垂直な持ち手が設けられている。
既存技術と比較した本考案の特長は以下である。ショベルヘッドには、位置決めロック部材が設けられている又は接続されている。柄には、位置決めロック部材と係合接続可能な位置決め接続部材が設けられており、位置決め接続部材は、位置決めロック部材に対してスライド可能に設けられている。柄とショベルヘッドが展開接続状態にある時、位置決め接続部材と位置決めロック部材とが互いに接続されることで、柄をショベルヘッドの方に回動して折り畳むことが不可能になる。これにより、柄とショベルヘッドを展開接続状態に保つ。
以下、図面と実施例とを結び付けながら、本考案についてさらに詳しく説明する。
図1~8に示すのは、本考案の最も好ましい実施例である。
本実施例の折り畳みショベルは、ショベルヘッド1と、ショベルヘッド1と回動可能に接続されてショベルヘッドの方に折り畳むことができる柄2と、を含み、柄2とショベルヘッド1とは、展開接続状態と折り畳み接続状態とを取る。展開接続状態については図8を、折り畳み接続状態については図1を参照されたい。ショベルヘッド1は略四角形であり、その正面には、内に凹んだショベル面が形成されている。柄2は伸縮シャフトであり、柄2のショベルヘッド1から離れた端部に、柄2の長手方向に対して垂直な持ち手4が設けられている。また、柄2には、滑り止めカバー6が被せられている。
ショベルヘッド1には、位置決めロック部材1aが設けられている。本実施例では、位置決めロック部材1aは、空洞を有する溝であり、ショベルヘッド1の背面に設けられている。柄2には、位置決めロック部材1aと係合接続可能な位置決め接続部材2aが設けられている。本実施例では、位置決め接続部材2aは、柄2のショベルヘッド1に面する部分である。位置決めロック部材1aの溝壁には、係止孔1a1が形成されており、位置決め接続部材2aには、係止ボタン2a1が設けられている。位置決め接続部材2aが位置決めロック部材1a内に挿入された時に、係止ボタン2a1と係止孔1a1が係合することによって、位置決め接続部材2aと位置決めロック部材1aとがロックされる。本実施例において、係止ボタン2a1は弾性部材であり、常に位置決め接続部材2aから突出するように付勢されている。柄2には、ショベルヘッド1のショベル先端を掛止及び開放することができるフック5が設けられている。柄2とショベルヘッド1が折り畳み接続状態にある時、フック5をショベルヘッド1のショベル先端に引っ掛けることで、柄2とショベルヘッド1を折り畳み接続状態に保つことができる。
ショベルヘッド1と柄2の間には、位置決め接続部材2aを位置決めロック部材1aに対してスライドさせるためのスライド機構が設けられている。スライド機構は、柄2の長手方向に形成された略長楕円型のスライド孔21と、ショベルヘッド1に設けられた回転軸11とを含む。ショベルヘッド1のうちショベル先端から離れた一端には、外側に延びる2つのヒンジ接続耳部12が間隔をあけて設けられている。2つのヒンジ接続耳部12には、ヒンジ接続孔121が形成されている。柄2のショベルヘッド1との接続部分は、2つのヒンジ接続耳部12の間に位置している。回転軸11は、柄2のスライド孔21を貫通して、回転軸11の両端は、2つのヒンジ接続耳部12のヒンジ接続孔121内にそれぞれ挿着される。これにより、柄2とショベルヘッド1とをヒンジ接続することができ、且つ、位置決め接続部材2aを位置決めロック部材1aに対してスライドさせることができる。柄2とショベルヘッド1が展開接続状態にある時、位置決め接続部材2aが位置決めロック部材1a内に挿入され、係止ボタン2a1が係止孔1a1内に位置することによって、位置決め接続部材2aと位置決めロック部材1aとがロックされる。これにより柄2をショベルヘッド1の方へ回動させて折り畳むことができない。係止ボタン2a1を押して係止孔1a1から係止ボタン2a1を外すと、柄2がショベルヘッド1に対してスライドすることにより、位置決め接続部材2aが位置決めロック部材1aから離れ、ショベルヘッド1に対して回動し、柄2がショベルヘッド1の方に折り畳まれる。これにより柄2とショベルヘッド1が折り畳んだ状態で接続され、フック5をショベルヘッド1のショベル先端に引っ掛けることで、柄2とショベルヘッド1とを折り畳み接続状態に保つことが。
Claims (10)
- ショベルヘッド(1)と、前記ショベルヘッド(1)と回動可能に接続されて前記ショベルヘッド(1)の方に折り畳むことができる柄(2)と、を含み、前記柄(2)と前記ショベルヘッド(1)とが、展開接続状態と折り畳み接続状態とを取る折り畳みショベルであって、
前記ショベルヘッド(1)には、位置決めロック部材(1a)が設けられ又は接続され、
前記柄(2)には、前記位置決めロック部材(11)に係合接続可能な位置決め接続部材(2a)が、前記位置決めロック部材(1a)に対してスライド可能に設けられており、
前記柄(2)と前記ショベルヘッド(1)とが前記展開接続状態にあり、前記位置決め接続部材(2a)と前記位置決めロック部材(1a)とが互いに接続されている時には、前記柄(2)を前記ショベルヘッド(1)の方に回動して折り畳むことができず、
前記柄(2)と前記ショベルヘッド(1)とが前記展開接続状態にある時には、前記位置決め接続部材(2a)を前記位置決めロック部材(1a)に対しスライドさせて、前記位置決め接続部材(2a)と前記位置決めロック部材(1a)との接続を解除することで、前記柄(2)を前記ショベルヘッド(1)の方に回動して折り畳むことができる、
ことを特徴とする、
折り畳みショベル。 - 前記ショベルヘッド(1)と前記柄(2)との間には、前記位置決め接続部材(2a)を前記位置決めロック部材(1a)に対してスライドさせるためのスライド機構が設けられており、
前記スライド機構は、前記柄(2)に設けられたスライド孔(21)と、前記ショベルヘッド(1)に設けられた回転軸(11)と、を含み、
前記回転軸(11)は、前記スライド孔(21)を貫通しており、
前記柄(2)が動き、前記回転軸(11)が前記スライド孔(21)内をスライドすることによって、前記位置決め接続部材(2a)が前記位置決めロック部材(1a)に対してスライドする、
ことを特徴とする、
請求項1に記載の折り畳みショベル。 - 前記スライド孔(21)は、前記柄(2)の長手方向に沿って形成された長楕円型の孔であることを特徴とする、
請求項2に記載の折り畳みショベル。 - 前記ショベルヘッド(1)のうちショベル先端から離れた一端には、接続ベースが設けられており、前記回転軸(11)が前記接続ベースに固定されることによって、前記柄(2)と前記ショベルヘッド(1)とが回動可能に接続されることを特徴とする、
請求項2に記載の折り畳みショベル。 - 前記ショベルヘッド(1)のうちショベル先端から離れた一端には、外側に延び且つヒンジ接続孔(121)が形成された2つのヒンジ接続耳部(12)が間隔をあけて設けられており、前記柄(2)の前記ショベルヘッド(1)との接続部分は2つの前記ヒンジ接続耳部(12)の間に位置し、前記柄(2)の前記スライド孔(21)を貫通した前記回転軸(11)の両端が、2つの前記ヒンジ接続耳部(12)の前記ヒンジ接続孔(121)内にそれぞれ挿着されることにより、前記柄(2)と前記ショベルヘッド(1)とがヒンジ接続され、且つ、前記位置決め接続部材(2a)が前記位置決めロック部材(1a)に対してスライドすることを特徴とする、
請求項2に記載の折り畳みショベル。 - 前記位置決めロック部材(1a)は、前記ショベルヘッド(1)の背面に設けられた、空洞を有する溝であり、
前記位置決め接続部材(2a)は、前記柄(2)の前記ショベルヘッド(1)に面して設けられた部分であり、
前記位置決め接続部材(2a)と前記位置決めロック部材(1a)とが互いに接続される時、前記位置決め接続部材(2a)が前記位置決めロック部材(1a)内に挿入されることを特徴とする、
請求項1に記載の折り畳みショベル。 - 前記位置決めロック部材(1a)の溝壁に形成された係止孔(1a1)と、前記位置決め接続部材(2a)に設けられた係止ボタン(2a1)とが係合することにより、前記位置決め接続部材(2a)と前記位置決めロック部材(1a)とがロックされることを特徴とする、
請求項6に記載の折り畳みショベル。 - 前記柄(2)には、前記ショベルヘッド(1)のショベル先端を掛止及び開放することができるフック(5)が設けられており、前記柄(2)と前記ショベルヘッド(1)とが前記折り畳み接続状態にある時、前記フック(5)は、前記ショベルヘッド(1)のショベル先端を掛止することを特徴とする、
請求項1~7のいずれか1項に記載の折り畳みショベル。 - 前記柄(2)には、滑り止めカバー(6)が被せられていることを特徴とする、
請求項1に記載の折り畳みショベル。 - 前記柄(2)は伸縮シャフトであり、前記柄の前記ショベルヘッド(1)から離れた端部には、前記柄(2)の長手方向に対して垂直な持ち手(4)が設けられていることを特徴とする、
請求項1に記載の折り畳みショベル。
Applications Claiming Priority (2)
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