JP3238717B2 - 半導体記憶装置におけるデータ転送装置 - Google Patents

半導体記憶装置におけるデータ転送装置

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    • G11C7/1006Data managing, e.g. manipulating data before writing or reading out, data bus switches or control circuits therefor

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は高速メモリセルと大容
量メモリとが同一半導体チップ上に形成された半導体記
憶装置におけるデータ転送装置に関する。特に、主メモ
リとしての大容量のダイナミック・ランダム・アクセス
・メモリ(DRAM)とキャッシュメモリとしての小容
量のスタティック・ランダム・アクセス・メモリ(SR
AM)を備えるキャッシュ内蔵半導体記憶装置における
DRAMとSRAMとの間のデータ転送を行なうための
データ転送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近の16ビットまたは32ビットのマ
イクロプロセシングユニット(MPU)は、動作クロッ
ク周波数が25MHzまたはそれ以上と非常に高速にな
ってきている。データ処理システムにおいては、標準D
RAM(ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ)
はビット単価が安いため、大記憶容量の主メモリとして
用いられることが多い。この標準DRAMは、アクセス
時間が短縮化されてきてはいるものの、MPUの高速化
は標準DRAMのそれを上回っている。このため、標準
DRAMを主メモリとして用いるデータ処理システム
は、ウェイトステート(待ち状態)の増加などの犠牲を
払う必要がある。このMPUと標準DRAMの動作速度
のギャップという問題は、標準DRAMが次のような特
徴を有しているために本質的なものである。
【0003】(1) 行アドレスと列アドレスとが時分
割的に多重化されて同じアドレスピン端子へ与えられ
る。行アドレスはローアドレスストローブ信号/RAS
の降下エッジで装置内部へ取込まれる。列アドレスはコ
ラムアドレスストローブ信号/CASの降下エッジで装
置内部へ取込まれる。ローアドレスストローブ信号/R
ASはメモリサイクルの開始を規定しかつ行選択系を活
性化する。コラムアドレスストローブ信号/CASは列
選択系を活性化する。信号/RASが活性状態となって
から信号/CASが活性状態となるまで“RAS−CA
S遅延時間(tRCD)”と呼ばれる所定の時間が必要
とされるため、アクセス時間の短縮化にも限度があると
いうアドレス多重化による制約が存在する。
【0004】(2) ローアドレスストローブ信号/R
ASを一旦立上げてDRAMをスタンバイ状態に設定し
た場合、このローアドレスストローブ信号/RASはR
ASプリチャージ時間(tRP)と呼ばれる時間が経過
した後でなければ再び“L”へ立下げることはできな
い。このRASプリチャージ時間はDRAMの様々な信
号線を確実に所定電位にプリチャージするために必要と
される。このため、RASプリチャージ時間tRPによ
りDRAMのサイクル時間を短くすることはできない。
また、DRAMのサイクル時間を短くすることは、DR
AMにおいて信号線の充放電の回数が多くなるため、消
費電流の増加にもつながる。
【0005】(3) 回路の高集積化およびレイアウト
の改良などの回路技術およびプロセス技術の向上また駆
動方法の改良などの応用上の工夫・改良によりDRAM
の高速化を図ることができる。しかし、MPUの高速化
の進展はDRAMのそれを大きく上回っている。ECL
RAM(エミッタ・カップルドRAM)およびスタティ
ックRAMなどのバイポーラトランジスタを用いた高速
のバイポーラRAMおよびMOSトランジスタ(絶縁ゲ
ート型電界効果トランジスタ)を用いた比較的低速のD
RAMというように半導体メモリの動作スピードには階
層構造がある。MOSトランジスタを構成要素とする標
準DRAMでは数十nS(ナノ秒)のスピード(サイク
ル時間)を期待するのは非常に困難である。
【0006】MPUと標準DRAMのスピードギャップ
(動作速度の差)を埋めるため応用面から種々の改善が
行なわれている。このような改善の主なものとしては、
(1) DRAMの高速モードとインタリーブ方式とを
用いる、(2) 高速のキャッシュメモリ(SRAM)
を外部に設ける、がある。
【0007】上記方法(1)の場合、スタティックコラ
ムモードまたはページモードなどの高速モードを用いる
方法と、この高速モードとインタリーブ方式とを組合わ
せる方法とがある。スタティックモードとは、1本のワ
ード線(1行)を選択した後、列アドレスのみを順次変
化させることによりこの1行のメモリセルを順次アクセ
スする方法である。ページモードとは、1本のワード線
を選択した後、信号/CASをトグルして列アドレスを
順次取込み、この1本のワード線に接続されるメモリセ
ルへ順次アクセスする方法である。これらのいずれのモ
ードも信号/RASのトグルを含まずにメモリセルへア
クセスすることができ、通常の、信号/RASおよび/
CASを用いたアクセスよりも高速となる。
【0008】インタリーブ方式とは、複数のメモリをデ
ータバスに並列に設け、この複数のメモリへのアクセス
を交互または順次行なうことにより、実効的にアクセス
時間の短縮を図る方式である。このDRAMの高速モー
ドを用いた方法および高速モードとインタリーブ方式と
を組合わせる方法は、簡単にしかも比較的効率よく標準
DRAMを高速DRAMとして使用する方法として従来
から知られている。
【0009】上記方法(2)は、メインフレームでは昔
から幅広く使われている方法である。この高速キャッシ
ュメモリは高価である。しかしながら、低価格ながらも
高性能も要求されるパーソナルコンピュータの分野にお
いては、その動作速度を改善するために、ある程度高価
になるのを犠牲にしてやむなく一部で使われている。高
速キャッシュメモリをどこに設けるかについては次の3
種類の可能性がある。
【0010】(a) MPUそのものに内蔵する。
【0011】(b) MPU外部に設ける。
【0012】(c) また高速キャッシュメモリを別に
設けるのではなく、標準DRAMに内蔵されている高速
モードをキャッシュのように用いる(高速モードの擬似
的キャッシュメモリ化)。すなわちキャッシュヒット時
には高速モードで標準DRAMへアクセスし、キャッシ
ュミス時には通常モードで標準DRAMにアクセスす
る。これらの3つの方法(a)ないし(c)は何らかの
形で既にデータ処理システムにおいて採用されている。
【0013】しかしながら、価格の観点から、多くのM
PUシステムにおいては、DRAMに不可避のRASプ
リチャージ時間(tRP)を実効的に表に出ないように
するために、メモリをバンク構成とし、このメモリバン
クごとにインタリーブする方法が用いられている。この
方法に従えば、実質的にDRAMのサイクル時間をスペ
ック値(仕様値)のほぼ半分にすることができる。イン
タリーブの方法では、メモリへのアクセスがシーケンシ
ャルになされる場合にしか効果的ではない。すなわち、
同一のメモリバンクへ連続してアクセスする場合には効
果は得られない。またこの方法ではDRAM自身のアク
セス時間の実質的向上は図ることはできない。また、メ
モリの最小単位を少なくとも2バンクとする必要があ
る。
【0014】ページモードまたはスタティックコラムモ
ードなどの高速モードを用いる場合、MPUがあるペー
ジ(ある指定された1行のデータ)を連続してアクセス
する場合に限り実効的にアクセス時間を短縮することが
できる。この方法は、バンク数が2ないし4と比較的大
きい場合には各バンクごとに異なる行をアクセスするこ
とができるためある程度効果が得られる。与えられたペ
ージ内にMPUが要求するメモリのデータがない場合を
“ミスヒット”と呼ぶ。通常、データの1塊りは近接し
たアドレスまたは逐次的アドレスに格納される。高速モ
ードにおいては、アドレスの半分である行アドレスが既
に指定されているため“ミスヒット”が起こる確率は高
い。しかしながら、バンクの数が30ないし40と大き
くなると、各バンクごとに異なるページのデータを格納
できるため“ミスヒット”率は激減する。しかしなが
ら、データ処理システムにおいて30ないし40のバン
クを想定することは現実的ではない。また、“ミスヒッ
ト”が発生した場合には、新たに行アドレスを選択し直
すために信号/RASを立上げDRAMのプリチャージ
サイクルに戻る必要があり、バンク構成の性能を犠牲に
することになる。
【0015】上記方法(2)の場合、MPUと標準DR
AMとの間に高速キャッシュメモリが設けられる。この
場合標準DRAMは比較的低速であっても構わない。一
方において、標準DRAMは4M(メガ)ビット、16
Mビットと大記憶容量のものが出現している。パーソナ
ルコンピュータなどの小規模システムにおいては、その
メインメモリを1チップないし数チップの標準DRAM
により構成することができる。外部に高速キャッシュメ
モリを設けた場合、メインメモリがたとえば1個の標準
DRAMにより構成できるような小規模システムでは有
効ではない。標準DRAMをメインメモリとする場合、
高速キャッシュメモリとメインメモリとの間のデータ転
送速度がこの標準DRAMのデータ入出力端子数で制限
され、システムの速度に対するネックになるからであ
る。
【0016】また高速モードの擬似的キャッシュメモリ
化の場合、その動作速度は高速のキャッシュメモリより
も遅く、所望のシステムの性能を実現することは困難で
ある。
【0017】上述のようなインタリーブ方式または高速
動作モードを使用した場合に生じるシステム性能の犠牲
を解消し、比較的安価で小規模なシステムを構築する方
法としては、高速キャッシュメモリ(SRAM)をDR
AMに内蔵することが考えられる。すなわち、DRAM
をメインメモリとし、かつSRAMをキャッシュメモリ
として備える階層的な構造の1チップメモリを考えるこ
とができる。このような階層的な構造の1チップメモリ
をキャッシュDRAM(CDRAM)と称す。このCD
RAMについて以下に説明する。
【0018】図88は従来の標準的な1メガビットDR
AMの要部の構成を示す図である。図88において、D
RAMは、行および列からなるマトリクス状に配列され
た複数のメモリセルMCからなるメモリセルアレイ50
0を含む。1本のワード線WLに1行のメモリセルが接
続される。1本の列線CLに1列のメモリセルMCが接
続される。通常この列線CLは1対のビット線から構成
される。1本のワード線WLはこの1対のビット線のう
ちの一方のビット線との交点に位置するメモリセルを選
択状態とする。1M(メガ)DRAMにおいてはメモリ
セルMCは1024×1024列のマトリクス状に配列
される。すなわち、このメモリセルアレイ500は10
24本のワード線WLと1024本の列線CL(102
4対のビット線)を含む。
【0019】DRAMはさらに、外部から与えられる行
アドレス(図示せず)をデコードし、メモリセルアレイ
500の対応の行を選択するロウデコーダ502と、こ
のロウデコーダ502により選択されたワード線に接続
されるメモリセルのデータを検知し増幅するセンスアン
プと、外部から与えられる列アドレス(図示せず)をデ
コードし、このメモリセルアレイ500の対応の列を選
択するコラムデコーダを含む。図88においてはセンス
アンプとコラムデコーダとが1つのブロック504で示
される。このDRAMがデータの入出力を1ビット単位
で行なう×1ビット構成の場合、コラムデコーダにより
1本の列線CL(ビット線対)が選択される。DRAM
が4ビット単位でデータの入出力を行なう×4ビット構
成の場合、コラムデコーダにより4本の列線CLが選択
される。ブロック504のセンスアンプは各列線(ビッ
ト線対)CLに対して1個ずつ設けられる。
【0020】このDRAM内のメモリセルMCへデータ
を書込むかまたはこのメモリセルMCからデータを読出
すメモリアクセス時においては、以下の動作が行なわれ
る。まずロウデコーダ502へ行アドレスが与えられ
る。ロウデコーダ502はこの行アドレスをデコード
し、メモリセルアレイ500内の1本のワード線WLの
電位を“H”に立上げる。この選択されたワード線WL
に接続される1024ビットのメモリセルMCのデータ
が対応の列線CL上へ伝達される。この列線CL上のデ
ータはブロック504に含まれるセンスアンプにより増
幅される。この選択されたワード線WLに接続されるメ
モリセルのうちデータの書込みまたは読出しを受けるメ
モリセルの選択はブロック504に含まれるコラムデコ
ーダからの列選択信号により行なわれる。
【0021】前述の高速モード時においては、ブロック
504に含まれるコラムデコーダに対し列アドレスが順
次与えられる。スタティックコラムモード動作時におい
ては、所定時間ごとに与えられる列アドレスを新たな列
アドレスとしてコラムデコーダがデコードし、この選択
されたワード線WLに接続されるメモリセルを列線CL
を介して選択する。ページモード時においては、コラム
デコーダへは、信号/CASの各トグルごとに新たな列
アドレスが与えられ、コラムデコーダはこの列アドレス
をデコードして対応の列線を選択する。このように1本
のワード線WLを選択状態とし列アドレスのみを変える
ことによりこの選択されたワード線WLに接続される1
行のメモリセルMCへ高速でアクセスすることができ
る。
【0022】図89は従来の1MビットCDRAMの一
般的構成を示す図である。図89において従来のCDR
AMは、図88に示す標準DRAMの構成に加えて、S
RAM506と、DRAMのメモリセルアレイ500の
1行とSRAM506との間でのデータ転送を行なうた
めのトランスファーゲート508を含む。SRAM50
6は、DRAMメモリセルアレイ500の1行のデータ
を同時に格納することができるように、このメモリセル
アレイ500の各列線CLに対応して設けられるキャッ
シュレジスタを含む。このキャッシュレジスタは、した
がって1024個設けられる。またこのキャッシュレジ
スタはSRAMセルにより構成される。この図89に示
すCDRAMの構成の場合、外部からキャッシュヒット
を示す信号が与えられた場合、このSRAM506への
アクセスが行なわれ、高速でメモリへアクセスすること
ができる。キャッシュミス(ミスヒット)時において
は、DRAM部へアクセスが行なわれる。
【0023】上述のような大容量のDRAMと高速のS
RAMとを同一チップ上に集積したCDRAMは、たと
えば特開昭60−7690号公報および特開昭62−3
8590号公報などに開示されている。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】上述のような従来のC
DRAMの構成においては、DRAMメモリセルアレイ
500の列線(ビット線対)CLとSRAM(キャッシ
ュメモリ)506の列線(ビット線対)が1対1対応の
関係でトランスファーゲート508を介して接続され
る。すなわち、この上述の従来のCDRAMの構成にお
いては、DRAMメモリセルアレイ500におけるワー
ド線WL1本に接続されるメモリセルのデータと、この
メモリセルアレイ500の1行と同数個のSRAMセル
のデータとをトランスファーゲート508を介して双方
向一括転送する構成がとられる。この構成においては、
SRAM506がキャッシュメモリとして用いられ、D
RAMがメインメモリとして用いられる。
【0025】この場合、キャッシュのいわゆるブロック
サイズは、SRAM506において、1回のデータ転送
でその内容が書換えられるビットの数と考えられる。し
たがって、このブロックサイズはDRAMメモリセルア
レイ500の1本のワード線WLに物理的に結合される
メモリセルの数と同数になる。図88および図89に示
すように1本のワード線WLに1024個のメモリセル
が物理的に接続されている場合には、ブロックサイズは
1024となる。
【0026】一般的に、ブロックサイズが大きいとヒッ
ト率が上昇する。しかしながら、同一のキャッシュメモ
リサイズの場合、ブロックサイズに反比例してセット数
が減少するため逆にヒット率は減少する。たとえば、キ
ャッシュサイズが4Kビットの場合、ブロックサイズが
1024であればセット数は4となるが、ブロックサイ
ズが32であればセット数は128となる。したがっ
て、従来のCDRAMの構成の場合、ブロックサイズが
必要以上に大きくなり、キャッシュヒット率をそれほど
改善することができないという問題が生じる。
【0027】ブロックサイズを小さくする構成はたとえ
ば特開平1−146187号公報に示されている。この
先行技術においては、DRAMアレイおよびSRAMア
レイは列線(ビット線対)が1対1対応に配置される
が、それぞれ列方向に複数のブロックに分割される。ブ
ロックの選択はブロックデコーダにより行なわれる。キ
ャッシュミス(ミスヒット)時にはブロックデコーダに
より1つのブロックが選択される。選択されたDRAM
ブロックとSRAMブロックとの間でのみデータの転送
が行なわれる。この構成に従えばキャッシュメモリのブ
ロックサイズを適当な大きさに低減することができる
が、以下のような問題点が未解決として残る。
【0028】図90は1MビットDRAMアレイの標準
的なアレイ構成を示す図である。図90において、DR
AMアレイは8つのメモリブロックDMB1〜DMB8
に分割される。メモリブロックDMB1〜DMB8に対
し共通にロウデコーダ502がメモリアレイの長辺方向
の一方側に設けられる。メモリブロックDMB1〜DM
B8の各々に対して(センスアンプ+コラムデコーダ)
ブロック504−1〜504−8が設けられる。
【0029】メモリブロックDMB1〜DMB8はそれ
ぞれ128Kビットの容量を備える。この図90におい
ては、1つのメモリブロックDMBが128行・102
4列に配置されている場合が一例として示される。1本
の列線CLは、1対のビット線BL,/BLにより構成
される。
【0030】この図90に示すように、DRAMメモリ
セルアレイを複数のブロックに分割すれば1本のビット
線BL(および/BL)の長さは短くなる。データ読出
し時には、メモリセル内のキャパシタ(メモリセルキャ
パシタ)に蓄積された電荷が対応のビット線BL(また
は/BL)に伝達される。このときビット線BL(また
は/BL)に生じる電位変化量はメモリセルキャパシタ
の容量Csとビット線BL(または/BL)の容量Cb
の比,Cs/Cb,に比例する。ビット線BL(または
/BL)の長さが短くなればビット線容量Cbが小さく
なる。これにより、ビット線に生じる電位変化量を大き
くすることができる。
【0031】また動作時においてはロウデコーダ502
により選択されたワード線WLを含むメモリブロック
(図90においてメモリブロックDMB2)に対するセ
ンス動作のみが行なわれ、残りのブロックにおいてはス
タンバイ状態が維持される。これにより、センス動作時
におけるビット線充放電に伴う消費電力を低減すること
ができる。
【0032】この図90に示すようなDRAMにおい
て、上述のブロック分割方式のCDRAMを適用した場
合、各メモリブロックDMB1〜DMB8に対しSRA
Mレジスタおよびブロックデコーダを設ける必要があ
る。このためチップ面積が著しく増大するという問題が
生じる。
【0033】また、上述のごとくDRAMアレイとSR
AMアレイとはビット線が1対1に対応している。メイ
ンメモリとキャッシュメモリとの間のメモリのマッピン
グ方式としてダイレクトマッピング方式を採用した場
合、図89に示すように、SRAM506は1行に配列
された1024個のキャッシュレジスタで構成される。
この場合SRAMキャッシュの容量は1Kビットとな
る。
【0034】またマッピング方式として4ウェイセット
アソシアティブ方式を採用した場合、図91に示すよう
にSRAMアレイ506は4行のキャッシュレジスタ5
06a〜506dを含む。この4行のキャッシュレジス
タ506a〜506dのうちの1行がウェイアドレスに
従ってセレクタ510により選択される。この場合SR
AMキャッシュの容量は4Kビットとなる。
【0035】上述のようにDRAMアレイとキャッシュ
メモリとの間のメモリセルのマッピング方式はそのチッ
プ内部の構成により決定される。マッピング方式を変化
させると上述のようにキャッシュサイズも変更する必要
がある。
【0036】また上述のいずれのCDRAMの構成にお
いても、DRAMアレイとSRAMアレイとはビット線
が1対1に対応しているため、このDRAMアレイの列
アドレスとSRAMアレイの列アドレスとは必然的に同
一となり、DRAMアレイのメモリセルをSRAMアレ
イの任意の位置へマッピングするフルアソシアティブ方
式を実現することは原理的に不可能である。
【0037】DRAMとSRAMとを同一チップ上に集
積した半導体記憶装置の他の構成はまた特開平2−87
392号公報に開示されている。この先行技術において
は、DRAMアレイとSRAMアレイとが内部共通デー
タバスを介して接続される。この内部共通データバスは
装置外部とデータの入出力を行なうための入出力バッフ
ァに接続される。このDRAMアレイとSRAMアレイ
とはそれぞれ別々のアドレスにより選択位置を指定する
ことができる。しかしこの先行技術の構成においてはD
RAMアレイとSRAMアレイとの間のデータ転送は内
部の共通データバスを介して行なわれているため、一度
に転送することのできるビット数はこの内部データバス
線数により制限を受け、高速でキャッシュメモリの内容
を書換えることはできない。したがって、前述のように
SRAMキャッシュを標準DRAMの外部に設ける構成
の場合と同様、このDRAMアレイとSRAMアレイと
の間のデータ転送速度がネックとなり高速キャッシュメ
モリシステムを構築することはできない。
【0038】また、この先行技術においては、内部共通
データバスを介してDRAMアレイとSRAMアレイと
のデータの転送が行なわれる。したがって、「コピーバ
ックモード」と一般に呼ばれる動作を高速で行なうこと
ができないという問題が生じる。すなわち、「コピーバ
ックモード」は、キャッシュミス時にSRAMアレイの
対応のメモリセルのデータをDRAMアレイの元のメモ
リセル位置へ転送するステップと、アクセス要求された
DRAMメモリセルのデータをSRAMアレイの対応の
メモリセルへ転送するステップとを含む。内部共通デー
タバスは双方向バスではあるが、一度に行なわれるデー
タ転送の方向は、SRAMからDRAM、およびDRA
MからSRAMと一方方向である。したがって、この先
行技術の構成においては、DRAMアレイにおけるワー
ド線の選択、SRAMアレイからDRAMアレイへのデ
ータの転送、DRAMアレイのプリチャージ(スタンバ
イ状態への設定)、DRAMアレイの別のワード線の選
択、この選択されたワード線のうちの対応のメモリセル
のデータをSRAMへ転送するという数多くのステップ
を必要とし、高速で「コピーバック」を行なうことがで
きないという問題が生じる。
【0039】また、この先行技術においては、内部共通
データバスを介してDRAMアレイとSRAMアレイと
のデータ転送が行なわれているため、キャッシュミス時
においては、DRAMアレイからSRAMアレイへのデ
ータ転送が完了しかつDRAMアレイがスタンバイ状態
に設定されてからでないと、SRAMアレイへアクセス
してこのSRAMアレイからデータを読出すことはでき
ない。したがって、また、キャッシュミス時等において
データ読出しを高速で行なうことができないという問題
が生じる。
【0040】それゆえに、この発明の目的は、DRAM
アレイとSRAMアレイとの間で高速かつ効率的にデー
タ転送を行なうことのできるデータ転送装置を提供する
ことである。
【0041】この発明の他の目的は、キャッシュミス時
においても高速でデータの書込および読出を行なうこと
のできる半導体記憶装置におけるデータ転送装置を提供
することである。
【0042】この発明のさらに他の目的は、高速でコピ
ーバック動作を行なうことのできる半導体記憶装置にお
けるデータ転送装置を提供することである。
【0043】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係るデータ
転送装置は、キャッシュミス時には、第1のアドレスに
従って選択された高速メモリのメモリセルのデータを大
容量メモリの第2のアドレスに従って選択されたメモリ
セルへ転送するための第1の転送手段と、キャッシュミ
ス時に第2のアドレスに従って選択された大容量メモリ
のメモリセルのデータを高速メモリの第1のアドレスに
従って選択されたメモリセルへ転送するための第2の転
送手段を含む。第2の転送手段は、第1の転送手段と別
に設けられ、第1の転送手段のデータ転送経路と別の経
路を介してデータを転送する。また、高速メモリと大容
量メモリとは同一半導体チップ上に形成される。
【0044】第1の発明に係る転送装置はさらに、大容
量メモリへのデータ書込指示信号に応答して、書込デー
タを第2のアドレスに従って選択された大容量メモリの
メモリセルと第2の転送手段へ転送する第3の転送手段
を含む。
【0045】第2の発明に係るデータ転送装置は、キャ
ッシュミス時に第1のアドレスに従って選択された高速
メモリのメモリセルのデータを第2のアドレスに従って
選択された大容量メモリのメモリセルへ転送するための
第1の転送手段と、このキャッシュミス時に第2のアド
レスに従って選択された大容量メモリのメモリセルのデ
ータを高速メモリの第1のアドレスに従って選択された
メモリセルへ転送するための第2の転送手段を含む。第
1の転送手段は、高速メモリの選択されたメモリセルか
ら転送されたデータを一時的に格納するラッチ手段を含
む。
【0046】第2の転送手段は、第1の転送手段のデー
タ転送経路とは別の経路を介して大容量メモリのメモリ
セルデータを高速メモリの選択されたメモリセルへ転送
する。
【0047】この第2の発明に係るデータ転送装置はさ
らに、大容量メモリへのデータ書込指示信号に応答し
て、書込データを大容量メモリの第2のアドレスに従っ
て選択されたメモリセルと第2の転送手段へ転送するた
めの第3の転送手段と、速メモリへのデータ書込指示
信号に応答して書込データを高速メモリの第1のアドレ
スに従って選択されたメモリセルへ第2の転送手段をバ
イパスして転送する第4の転送手段を含む
【0048】第3の発明に係るデータ転送装置は、第2
の発明の第2の転送手段、第3の転送手段による大容
量メモリの選択メモリセルへの書込データ転送開始
に活性化され、かつ第1の転送手段のラッチ手段によ
速メモリの選択メモリセルからのデータラッチ後に
活性化される。
【0049】
【作用】第1の発明に係るデータ転送装置によれば、第
3の転送手段が書込データを大容量メモリの外部アドレ
スが指定するメモリセルへ書込データを転送しかつ第2
の転送手段を介して書込データを高速メモリの選択され
たメモリセルへ伝達する。したがって、キャッシュミス
時において大容量メモリから高速メモリへ転送されるデ
ータは書込データで置換えられている。したがって、高
速メモリへのデータ転送完了時点においてデータ書込動
作は完了しているため、キャッシュミス時においても高
速でデータの書込が行なわれる。
【0050】第2の発明によれば、キャッシュミス時に
おいては第4の転送手段が高速メモリの選択メモリセル
へ書込データを直接転送する。したがって、大容量メモ
リのアクセス時間が短くなって第2および第3の転送手
段を介しての書込データ転送に対する時間的余裕が少な
くなった場合においても確実に第4の転送手段が書込デ
ータを高速メモリの選択されたメモリセルへ伝達するた
め、キャッシュミス時においても高速でデータの書込が
行なわれる。第3の発明によれば、第2の転送手段が、
第3の転送手段の書込データ転送前にかつ第1の転送手
段の転送データラッチ後に活性化されており、高速メモ
リのコピーバックすべきデータの破壊を伴うことなく高
速で書込データを高速メモリおよび大容量メモリへ転送
することができ、データ書込時のキャッシュミス時のペ
ナルティを低減することができる。
【0051】
【実施例】半導体記憶装置の全体の構成について説明す
る。
【0052】図2はこの発明が適用される半導体記憶装
置のメモリアレイ部の構成の一例を概略的に示す図であ
る。図2において、半導体記憶装置は、行および列から
なるマトリクス状に配列されたダイナミック型メモリセ
ルを含むDRAMアレイ1と、行および列からなるマト
リクス状に配列されたスタティック型メモリセルからな
るSRAMアレイ2と、このDRAMアレイ1とSRA
Mアレイ2との間でのデータ転送を行なうための双方向
転送ゲート回路3を含む。
【0053】DRAMアレイ1はその記憶容量が1Mビ
ットの場合1024本のワード線WLと1024対のビ
ット線BL,/BLを含む。ただし、図においてはビッ
ト線対はDBLで示される。このDRAMアレイ1は行
および列方向にそれぞれ沿って複数のブロックに分割さ
れる。図2においては、DRAMアレイ1は列方向に8
個のブロックMBi1〜MBi8(i=1〜4)に分割
され、かつ行方向に4つのブロックMB1j〜MB4j
(j=1〜8)に分割され、合計32個のメモリブロッ
クに分割された場合が一例として示される。
【0054】この列方向に分割された8個のブロックM
Bi1〜MBi8は1つの行ブロック11を構成する。
行方向に分割された4つのブロックMB1j〜MB4j
は列ブロック12を構成する。1つの行ブロック11に
含まれるメモリブロックMBi1〜MBi8は1本のワ
ード線WLを共有する。同一の列ブロック12に含まれ
るメモリブロックMB1j〜MB4jはコラム選択線C
SLを共有する。各メモリブロックMB11〜MB48
それぞれに対してセンスアンプ+IOブロック13が設
けられる。このセンスアンプ+IOブロック13の構成
については後に説明する。コラム選択線CSLは同時に
2列(2対のビット線)を選択する。
【0055】この半導体記憶装置はさらに、外部から与
えられるアドレスに応答してこのDRAMアレイ1から
対応の1行を選択するロウデコーダ14と、外部から与
えられる列アドレスに応答して1本のコラム選択線CS
Lを選択するコラムデコーダ15を含む。列ブロック1
2はそれぞれ互いに独立の2対のI/O線16aおよび
16bを介して双方向転送ゲート回路3へ接続される。
【0056】SRAMアレイ2は、この双方向転送ゲー
ト回路3を介して16対のI/O線にそれぞれ接続され
る16対のビット線対SBLを含む。このSRAMアレ
イ2は、4Kビットの容量の場合、16対のビット線と
256本のワード線とを含む。したがって、このSRA
Mアレイ2は、1行が16ビットとなる。このSRAM
アレイに対し、外部から与えられる行アドレスをデコー
ドし、このSRAMアレイ2の1行を選択するSRAM
ロウデコーダ21と、外部から与えられる列アドレスを
デコードし、このSRAMアレイ2の対応の列を選択す
るSRAMコラムデコーダ22と、データ読出し時にお
いてこのSRAMロウデコーダ21およびSRAMコラ
ムデコーダ22により選択されたメモリセルのデータを
増幅して出力するセンスアンプ回路23を含む。このS
RAMコラムデコーダ22により選択されたSRAMビ
ット線対SBLは共通データバスへ接続され入出力バッ
ファ(図示せず)を介して装置外部とデータの入出力が
行なわれる。DRAMロウデコーダ14およびDRAM
コラムデコーダ15へ与えられるアドレスとSRAMロ
ウデコーダ21およびSRAMコラムデコーダ22へ与
えられるアドレスはともに互いに独立なアドレスであ
り、それぞれ異なるアドレスピン端子を介して与えられ
る。次に図3に示す半導体記憶装置のデータ転送動作に
ついて概略的に説明する。
【0057】DRAM部分の動作について説明する。ま
ず、外部から与えられる行アドレスに従ってロウデコー
ダ14が行選択動作を行ない1本のワード線DWLの電
位を“H”に立上げる。この選択された1本のワード線
DWLに接続されるメモリセルから対応の1024本の
ビット線BL(または/BL)にデータが読出される。
【0058】次いで、この選択されたワード線DWLを
含む行ブロック11に含まれるセンスアンプ(ブロック
13に含まれる)が一斉に活性化され、各ビット線対の
電位差を差動的に増幅する。このように4つの行ブロッ
ク11のうち1つの行ブロックのみが活性化されるのは
このセンス動作時におけるビット線の充放電に伴う消費
電力を低減するためである(この選択行を含む行ブロッ
クのみを活性化する動作方式をブロック分割動作方式と
称す)。
【0059】次に外部から与えられる列アドレスにした
がって、DRAMコラムデコーダ15が列選択動作を行
ない、各列ブロック12において1本のコラム選択線C
SLが選択状態とされる。この1本のコラム選択線CS
Lは2対のビット線を選択し、この2対のビット線を該
ブロック対応に設けられた2対のI/O線16aおよび
16bにそれぞれ接続する。これにより、DRAMアレ
イ1から複数ビット(本実施例においては16ビット)
のデータが複数のI/O線対16aおよび16b上に読
出される。
【0060】次にSRAM部分の動作について説明す
る。外部から与えられる行アドレスに従ってSRAMロ
ウデコーダ21が行選択動作を行ない、SRAMアレイ
2から1本のワード線を選択する。1本のSRAMワー
ド線には、前述のごとく16ビットのメモリセルが接続
される。したがって、この1本のワード線の選択動作に
従って、16個のスタティック型メモリセル(SRAM
セル)が16対のビット線SBLに接続される。
【0061】DRAMアレイ1に対するI/O線対16
aおよび16bに16ビットのデータが伝達された後
に、この双方向転送ゲート回路3がオン状態となり、1
6対のI/O線対16aおよび16bとSRAMの16
対のビット線SBLとがそれぞれ接続される。これによ
り、SRAMアレイ2において既に選択されていた16
ビットのメモリセルに対し16対のI/O線対16aお
よび16b上に伝達されていたデータがそれぞれ書込ま
れる。
【0062】SRAMに設けられているセンスアンプ回
路23およびコラムデコーダ22はSRAMアレイ2に
おけるメモリセルと外部データを入出力するための内部
データ線とのデータとの間の授受のために用いられる。
【0063】このSRAMアレイ2におけるSRAMセ
ルを選択するためのアドレスは、DRAMアレイ1にお
けるダイナミック型メモリセル(DRAMセル)を選択
するためのアドレスとは全く独立に設定することが可能
である。このため、DRAMアレイ1において選択され
た16ビットのメモリセルはSRAMアレイ2の任意の
位置(行)のメモリセルとデータの授受を行なうことが
可能であり、ダイレクトマッピング方式、セットアソシ
アティブ方式およびフルアソシアティブ方式のすべての
マッピング方式をアレイ配置および構成を変更すること
なく実現することが可能である。
【0064】上記説明においては、DRAMからSRA
Mへの16ビットの一括転送の動作を原理的に説明した
が、SRAMアレイ2からDRAMアレイ1への16ビ
ットの一括転送についても同様の動作に従って行なわ
れ、単に双方向転送ゲート回路3によるデータの流れる
方向が逆になるだけである。次にこの発明によるキャッ
シュ内蔵半導体記憶装置の構成および動作について順に
詳細に説明する。
【0065】図3は、図3に示す半導体記憶装置の要部
の具体的構成を示す図である。図3においては、DRA
Mアレイの1つのメモリブロックMBijのデータ転送
に関連する部分が代表的に示される。図3において、D
RAMメモリブロックMBijは、行列状に配置された
複数のDRAMセルDMCを含む。DRAMセルDMC
は1個のトランジスタQ0と、1個のキャパシタC0を
含む。このメモリキャパシタC0の一方電極(セルプレ
ート)には一定の電位Vggが与えられる。
【0066】このメモリブロックMBijはさらに、各
々に1行のDRAMセルDMCが接続されるDRAMワ
ード線DWLと、各々に1列のDRAMセルDMCが接
続されるDRAMビット線対DBLを含む。このDRA
Mビット線対DBLは、2本のビット線BLおよび/B
Lにより構成される。ビット線BLとビット線/BLに
は互いに相補な信号が伝達される。DRAMセルDMC
は、DRAMワード線DWLとDRAMビット線対DB
Lの交点にそれぞれ配置される。
【0067】DRAMビット線対DBLそれぞれに対し
て、対応のビット線対上の電位差を検知し増幅するため
のDRAMセンスアンプDSAが設けられる。このDR
AMセンスアンプDSAはセンスアンプ活性化信号φS
ANEおよび/φSAPEに応答してセンスアンプ駆動
信号φSANおよび/φSAPを発生するセンスアンプ
活性回路SAKによりその動作が制御される。DRAM
センスアンプDSAは、pチャネルMOSトランジスタ
が交差結合され、信号/φSAPに応答して高電位側の
ビット線電位を動作電源電位Vccレベルにまで昇圧す
るための第1のセンスアンプ部分と、nチャネルMOS
トランジスタが交差結合され、信号φSANに応答して
低電位側のビット線の電位をたとえば接地電位レベルの
電位Vssへ放電する第2のセンスアンプ部分を含む。
【0068】センスアンプ活性化回路SAKはセンスア
ンプ活性化信号/φSAPEに応答してオン状態とな
り、DRAMセンスアンプDSAの第1のセンスアンプ
部分を活性化するためのセンスアンプ活性化トランジス
タTR1と、センスアンプ活性化信号φSANEに応答
してオン状態となり、DRAMセンスアンプDSAの第
2のセンスアンプ部分を活性化するセンスアンプ活性化
トランジスタTR2を含む。トランジスタTR1はpチ
ャネルMOSトランジスタにより構成され、トランジス
タTR2はnチャネルMOSトランジスタにより構成さ
れる。トランジスタTR1はオン状態となったときに動
作電源電位Vccレベルの駆動信号/φSAPを各セン
スアンプDSAの一方電源ノードへ伝達する。トランジ
スタTR2はオン状態となったとき、DRAMセンスア
ンプDSAの他方電源ノードへ電位Vssレベルの信号
φSANを伝達する。
【0069】このセンスアンプ活性化回路SAKからの
信号/φSAPおよびφSANが出力される信号線/φ
SAPと信号線φSANとの間に、イコライズ指示信号
φEQに応答して両信号線をイコライズするイコライズ
トランジスタTEQが設けられる。これにより、センス
アンプ駆動信号線/φSAPおよびφSANはスタンバ
イ時には(Vcc+Vss)/2の中間電位にプリチャ
ージされる。
【0070】DRAMビット線対DBL各々に対して、
プリチャージ・イコライズ信号φEQに応答して活性化
され、対応のビット線対の各ビット線を所定のプリチャ
ージ電位Vblにプリチャージしかつイコライズするプ
リチャージ/イコライズ回路PEが設けられる。
【0071】DRAMメモリブロックMBijはさら
に、DRAMビット線対DBLそれぞれに対して設けら
れてコラム選択線CSL上の信号電位に応答してオン状
態となり、対応のDRAMビット線対DBLをローカル
I/O線対LIOへ接続する列選択ゲートCSGを含
む。コラム選択線CSLは2対のDRAMビット線に対
し共通に設けられ、これにより同時に2つのDRAMビ
ット線対DBLが選択される。ローカルI/O線対はこ
の同時に選択される2対のDRAMビット線対からのデ
ータをそれぞれ受けることができるように2対LIOa
およびLIOb設けられる。
【0072】このメモリブロックMBijはさらに、ブ
ロック活性化信号φBAに応答してローカルI/O線対
LIOaおよびLIObをそれぞれグローバルI/O線
対GIOaおよびGIObへ接続するIOゲートIOG
aおよびIOGbを含む。コラム選択線CSLは図2に
示す1つの列ブロックにわたって行方向に延在し、また
グローバルI/O線対GIOaおよびGIObも1つの
列ブロックにわたって行方向に延在する。ローカルI/
O線対LIOaおよびLIObは1つのメモリブロック
内においてのみ列方向に延在する。
【0073】図2との対応において、I/O線16aお
よび16bはそれぞれ、ローカルI/O線対LIOaお
よびLIObと、LIOゲートIOGaおよびIOGb
と、グローバルI/O線対GIOaおよびGIObに対
応する。
【0074】SRAMは、それぞれに1行のSRAMセ
ルSMCが接続されるSRAMワード線SWLと、それ
ぞれに1列のSRAMセルSMCが接続されるSRAM
ビット線対SBLと、SRAMビット線対SBLそれぞ
れに設けられ対応のビット線対の電位差を検知し増幅す
るSRAMセンスアンプSSAを含む。
【0075】双方向転送ゲート回路3は、SRAMビッ
ト線対SBLとグローバルI/O線対GIOとの間に設
けられる双方向転送ゲートBTGaおよびBTGbを含
む。双方向転送ゲートBTGaおよびBTGbはとも
に、データ転送指示信号φTSDおよびφTDSに応答
してSRAMビット線対SBLとグローバルI/O線対
GIOaおよびGIObとの間でのデータ転送を行な
う。データ転送指示信号φTSDは、SRAM部分から
DRAM部分へのデータ転送を指示し、データ転送指示
信号φTDSはDRAM部分からSRAM部分へのデー
タ転送を指示する。
【0076】図4は双方向転送ゲートBTGの構成の一
例を示す図である。図4において双方向転送ゲートBT
G(BTGaまたはBTGb)は、データ転送指示信号
φTSDに応答して活性化され、SRAMビット線対S
BL上のデータをグローバルI/O線対GIOへ伝達す
るドライブ回路DR1と、データ転送指示信号φTDS
に応答して活性化され、グローバルI/O線対GIO上
のデータをSRAMビット線対SBL上へ伝達するドラ
イブ回路DR2を含む。ドライブ回路DR1およびDR
2は、データ転送指示信号φTSDおよびφTDSが不
活性状態の場合には出力ハイインピーダンス状態に設定
される。
【0077】図5はDRAMアレイからSRAMアレイ
へのデータ転送時における動作を示す信号波形図であ
る。以下、図3および図5を参照してDRAMアレイか
らSRAMへのデータ転送動作について説明する。
【0078】時刻t1以前のプリチャージ指示信号φE
Qが活性状態の“H”にある間、センスアンプ駆動信号
線φSAN,/φSAP,ローカルI/O線対LIOお
よびグローバルI/O線対GIOはそれぞれVcc/2
のプリチャージ電位に保持される。またこのときプリチ
ャージ・イコライズ回路PEが活性化され、DRAMビ
ット線対DBLをVcc/2(=Vbl)のプリチャー
ジ電位にプリチャージしかつ各ビット線BL,/BLの
電位をイコライズしている。
【0079】時刻t1においてプリチャージ指示信号φ
EQが立下がると、プリチャージ・イコライズ回路PE
およびイコライズトランジスタTEQが不活性状態とな
る。この結果、センスアンプ駆動信号線φSANおよび
/φSAPのイコライズ動作が完了し、かつDRAMビ
ット線対DBLのイコライズ/プリチャージ動作が停止
され、DRAMビット線対DBLとセンスアンプ駆動信
号線φSANおよび/φSAPは中間電位Vcc/2
(ただしVss=0V)のフローティング状態となる。
【0080】この後、外部から与えられるアドレスに従
ってロウデコーダ14(図2参照)による行選択動作が
行なわれ、時刻t2においてDRAMアレイ1(図2参
照)において1本のワード線DWLが選択され、この選
択ワード線DWLの電位が“H”に立上がる。この選択
ワード線DWLに接続される1行のメモリセルがそれぞ
れ対応のDRAMビット線対DBL(DRAMビット線
BLまたは/BL)に接続され、各DRAMビット線対
DBLの電位がその接続されるメモリセルのデータに従
って変化する。図5においては、電位“H”を記憶する
メモリセルが選択された場合のDRAMビット線対DB
Lの電位変化を示している。
【0081】時刻t3においてセンスアンプ活性化信号
φSANEが接地電位Vssから動作電源電位Vccレ
ベルへ立上がり、センスアンプ活性化回路SAKに含ま
れるトランジスタTR2がオン状態となる。これによ
り、DRAMセンスアンプDSAに含まれる第2のセン
スアンプ部が活性化され、DRAMビット線対DBLの
低電位側のビット線の接地電位GNDレベルへの放電が
行なわれる。
【0082】時刻t4において、センスアンプ活性化信
号/φSAPEが電位Vccから接地電位GNDレベル
へ立下がり、センスアンプ活性化回路SAKに含まれる
トランジスタTR1がオン状態となる。これによりDR
AMセンスアンプDSAに含まれる第1のセンスアンプ
部分が活性化され、DRAMビット線対DBLの高電位
のビット線の電位が動作電源電位Vccレベルにまで充
電される。
【0083】時刻t5において、DRAMコラムデコー
ダ15(図2参照)による列選択信号に従って、1本の
コラム選択線CSLが選択され、この選択されたコラム
選択線CSLの電位が“H”に立上がる。これにより2
対のDRAMビット線対DBLが列選択ゲートCSGを
介してローカルI/O線対LIO(LIOaおよびLI
Ob)へ接続される。この結果、選択されたDRAMビ
ット線対DBL上の電位がローカルI/O線対LIO上
へ伝達され、ローカルI/O線対の電位はプリチャージ
電位Vcc/2から変化する。
【0084】時刻t6においてブロック活性化信号φB
Aが選択された行ブロックに対してのみ“H”に立上が
り、I/OゲートIOGがオン状態となる。これにより
ローカルI/O線対LIO上の信号電位がグローバルI
/O線対GIO上へ伝達される。ここで、選択された行
ブロックは、選択されたワード線DWLを含む行ブロッ
クを示す。この選択された行ブロックの指定は、たとえ
ばDRAMワード線選択に用いられる行アドレスの上位
2ビットをデコードすることにより行なわれる。このよ
うにブロック分割動作を行なうことにより消費電流の低
減を行なうことができる。
【0085】一方、SRAMにおいては、時刻ts1に
おいてSRAMロウデコーダ21(図2参照)による行
選択動作が行なわれ、SRAMアレイにおいて1本のS
RAMワード線SWLが選択され、この選択されたSR
AMワード線SWLの電位が“H”に立上がる。DRA
Mにおける行選択動作とSRAMにおける行選択動作は
非同期的に行なわれる。SRAMワード線SWLに接続
されるSRAMセルのデータがそれぞれ対応のSRAM
ビット線対SBL上に伝達される。これにより、SRA
Mビット線対SBLの電位はプリチャージ電位Vcc/
2から、対応のSRAMセルの記憶情報に対応した電位
に変化する。
【0086】時刻t7においてデータ転送指示信号φT
DSが“H”に一定期間立上がる。この時刻t7以前に
は、既にグローバルI/O線対GIOにDRAMセルの
データが伝達されており、かつSRAMビット線対SB
LにはSRAMセルが接続されている。このデータ転送
指示信号φTDSに応答して双方向転送ゲートBTGが
活性化されてグローバルI/O線対GIO上の信号電位
を対応のSRAMビット線対SBL上へ伝達する。これ
によりDRAMセルからSRAMセルへのデータ伝達が
行なわれる。
【0087】このデータ転送指示信号φTDSが活性化
される時刻t7がブロック活性化信号φBAが立上がる
時刻t6およびSRAMワード線SWLの選択が行なわ
れる時刻ts1の両者よりも後の時点であるという関係
を満足する限り、時刻ts1と時刻t1ないし時刻t6
との前後関係は任意である。SRAMからDRAMへの
データ転送指示信号φTSDはこのサイクルにおいて
は、非活性状態の“L”に維持される。
【0088】時刻t8において選択されたDRAMワー
ド線DWLの電位が“L”に立下がり、また時刻ts2
において選択されたSRAMワード線SWLの電位が
“L”へ立下がり、各信号が初期状態へ復帰することに
より、このDRAMからSRAMへのデータ転送サイク
ルが完了する。
【0089】前述のごとく、DRAMコラムデコーダ1
5(図2参照)は各列ブロック12において1本のコラ
ム選択線CSLを選択している。1本のコラム選択線C
SLは2対のDRAMビット線対DBLを選択する。D
RAMからSRAMへのデータ転送は各列ブロック並列
に行なわれる。したがって、この図に示す実施例におい
て、16ビットのデータが一括して転送される。但しこ
の関係は列ブロックが8個設けられており、各列ブロッ
クから2対のDRAMビット線対が選択される構成の場
合であり、一括して転送されるデータのビット数はこの
列ブロックの数または一度に選択されるDRAMビット
線対の数に応じて変化する。これにより、適切な大きさ
のブロックサイズを設定することができる。
【0090】図5に示すように、ほぼ時刻t8において
DRAMワード線の駆動信号DWLが不活性状態に立下
がると、応じてデータ転送指示信号φTDSも“L”へ
立下がっている。この時刻t8の時点でローカルI/O
線対LIOとSRAMビット線対SBLとは非接続状態
となり、DRAMアレイとSRAMアレイとは電気的に
切離される。この時刻t8以後、DRAM部とSRAM
部とは独立した動作が可能となる。したがって、図6に
示すように、時刻t8′でデータ転送指示信号φTDS
を不活性状態とした場合、このときまだDRAMアレイ
においてはワード線駆動信号DWLは活性状態の“H”
を維持している。このとき、DRAMへは外部から新た
にアクセスすることはできないが、SRAMアレイ部へ
は外部からアクセスすることができる。
【0091】すなわち、図6に示すように、時刻t8′
でデータ転送指示信号φTDSを“L”に立下げたと
き、たとえDRAMアレイが活性状態にあったとして
も、SRAMアレイは時刻ts2でスタンバイ状態に移
行した後所定時間を経て新たにアクセスすることが可能
となる。したがって、この時刻t8′以降においては、
SRAM部へはDRAMの状態にかかわらずアクセスす
ることが可能となる。たとえば、時刻t8′において、
キャッシュミス時のデータをSRAMアレイから読出す
こともできる。
【0092】またDRAMのスタンバイ状態復帰前に新
たに外部アドレスを設定してSRAMへアクセスするこ
ともできる。これは、SRAMはDRAMのようなRA
Sプリチャージ動作を何ら必要とせず、スタンバイ状態
復帰後高速でアクセスすることができるからである。
【0093】図6においては、時刻t9′においてDR
AMワード線駆動信号DWLが“L”に立下がり、時刻
t10においてイコライズ信号φEQが活性化され、D
RAMビット線対DBLのイコライズおよびプリチャー
ジ動作が始まる。このときまた同様にセンスアンプ駆動
信号線φSANおよび/φSAPのイコライズ動作も行
なわれる。DRAMにおいては、時刻t9′から数10
n秒経過した後の時刻t11においてその周辺回路を含
めてスタンバイ状態に復帰する。このDRAMアレイへ
は、所定の時間RASプリチャージ時間が経過した後で
なければDRAMへはアクセスすることができない。し
かしながら、SRAMアレイでは、時刻ts2でSRA
Mワード線SWL1を非選択状態とした後、数n秒後の
時刻ts3において、外部アドレスに従って別のSRA
Mワード線SWL2を選択し、この選択されたSRAM
ワード線SWL2に接続されるメモリセルへのアクセス
(データの読出しまたは書込み)を行なうことができ
る。
【0094】このデータ転送指示信号φTDSが不活性
状態の“L”に立下がる時刻ts2から、次いでSRA
Mワード線SWL2を活性化するこのとできる時刻ts
3との間の時間は外部仕様で適当な値に設定される。こ
のように、DRAMのスタンバイ状態復帰前に、SRA
Mへのアクセスを可能とすることにより、高速で動作す
る半導体記憶装置、特にキャッシュ内蔵半導体記憶装置
を得ることができる。
【0095】このSRAMのワード線SWL2の選択期
間は、DRAMにおけるセンスアンプのセンスおよびラ
ッチ動作の後に列選択動作を行なう必要がないためごく
短期間で十分であり、時刻ts4においてこのSRAM
へのアクセスが完了する。この時刻ts3から時刻ts
4の時間は通常のSRAMにおいては、せいぜい10n
秒程度であり、DRAMのスタンバイ時にそのSRAM
へアクセスが完了する。このようなDRAMアレイのス
タンバイ状態復帰前にSRAMへアクセスする構成は、
SRAMとDRAMをそれぞれ別々のアドレスによりア
ドレス指定してアクセスすることができるという本発明
の半導体記憶装置によって可能となる。
【0096】図7はSRAMからDRAMへのデータ転
送時の動作を示す信号波形図である。以下、図3および
図7を参照してこのSRAMからDRAMへのデータ転
送動作について説明する。DRAM部分の動作は、時刻
t1ないし時刻t6までは、図5に示すDRAMからS
RAMへのデータ転送時のそれと全く同様である。また
SRAM部分の動作においても、時刻ts1においてS
RAMワード線SWLの電位が“H”に立上がることは
図5に示す波形図と全く同様である。
【0097】時刻ts1および時刻t6の後、すなわち
DRAMビット線対DBLがグローバルI/O線対GI
Oへ接続され、かつSRAMビット線対SBLにSRA
Mセル(SMC)が接続された後、時刻t7から一定の
期間データ転送指示信号φTSDが活性化され、“H”
に立上がる。これに応答して双方向転送ゲートBTGが
活性化されてSRAMビット線対SBL上の信号をグロ
ーバルI/O線対GIO(GIOa,GIOb)、ロー
カルI/O線対LIO(LIOa,LIOb)を介して
DRAMビット線対DBL上へ伝達する。これにより、
選択されたDRAMビット線対DBLに接続されるDR
AMセルのデータの書換えが行なわれる。すなわち、S
RAMセルのデータがDRAMセルへ転送される。この
SRAMアレイからDRAMアレイへのデータ転送サイ
クル中はデータ転送指示信号φTDSは非活性状態の
“L”に維持される。図4に示す双方向データ転送回路
の構成においては、転送指示信号φTDSおよびφTS
Dに従ってドライブ回路DR1およびDR2のいずれか
一方しか駆動されていない。この場合、SRAMアレイ
からDRAMアレイへのデータ転送とDRAMアレイか
らSRAMアレイへのデータ転送とは同時に行なうこと
はできない。このため、高速でSRAMアレイとDRA
Mアレイのデータ転送を行なう必要が生じた場合に対処
することができない場合が生じる。
【0098】図8は、双方向データ転送ゲートの他の構
成例を示す図である。図8において、双方向転送ゲート
回路80は、図2に示す双方向転送ゲート回路3に含ま
れる転送ゲートBTGに対応する。単位双方向データ転
送回路80は、SRAMアレイからゲート81を介して
伝達されたデータを増幅しかつ保持する第1のラッチ8
5と、DRAMアレイから転送されたデータをゲート8
4を介して受けて増幅するアンプ86を含む。このアン
プ回路86は、またデータ保持機能をも備える。ゲート
81は、転送制御信号DTLに応答してSRAMビット
線対SBL,*SBL上のデータをラッチ85へ伝達す
る。ゲート82は、転送制御信号DTAに応答してラッ
チ85のラッチデータをグローバルI/O線GIO,*
GIOへ伝達する。ゲート83は、アンプ86で増幅さ
れたデータを転送制御信号DTS2(制御信号DTS)
に応答してSRAMビット線対SBL,*SBLへ伝達
する。ゲート84は、転送制御信号DTS1(制御信号
DTS)に応答してグローバルI/O線GIO,*GI
O上のデータをアンプ86へ伝達する。制御信号WDE
は、DRAMアレイへのアクセス要求時に発生される制
御信号であり、内部データバス(書込みデータ線対)D
BW,*DBW上のデータをゲート81の入力部へ伝達
する。転送制御信号DTLおよびDTAはSRAMビッ
ト線対SBL,*SBLのデータをDRAMアレイのグ
ローバルI/O線対GIO,*GIOへ伝達するときに
順次発生される。制御信号DTS1およびDTS2はD
RAMアレイからSRAMアレイへのデータ転送時に発
生される。この制御信号DTS1およびDTS2は実質
的に同じ制御信号であり、ほぼ同一のタイミングで発生
される。この制御信号DTL,DTA,DTS1および
DTS2は、前述の制御信号φTDSおよびφTSDと
同様にして発生される。これらの制御信号は、後に説明
するが、双方向データ転送制御回路から発生される。こ
こで符号SBL,GIOは符号*SBL,*GIOと対
で用いられるときは一本の信号線を示す。
【0099】図9は図8に示す単位双方向転送ゲート回
路80の具体的構成の一例を示す図である。図9におい
て、ゲート81は、SRAMビット線SBLに結合され
るゲート回路81aと、相補SRAMビット線*SBL
に結合されるゲート回路81bを含む。ゲート回路81
aはそのゲートがSRAMビット線SBLに接続される
nチャネルMOSトランジスタ811aと、そのゲート
に転送制御信号DTLが与えられるnチャネルMOSト
ランジスタ812aを含む。ゲート回路81bは、その
ゲートがSRAMビット線*SBLに結合されるnチャ
ネルMOSトランジスタ811bと、そのゲートに転送
制御信号DTLが与えられるnチャネルMOSトランジ
スタ812bを含む。トランジスタ811aおよび81
1bの一方導通端子は接地電位Vssに接続される。こ
のゲート回路81aおよび81bは対応のSRAMビッ
ト線SBL,*SBLのデータを制御信号DTLに応答
して反転してラッチ回路85へ伝達する。
【0100】ラッチ回路85はゲート回路81aおよび
81bのデータをラッチするインバータラッチを含む。
このインバータラッチはインバータ回路IVL1および
IVL2から構成される。このラッチ回路85は、イン
バータ出力を反転して伝達するインバータ回路IVL3
およびIVL4をさらに含む。インバータ回路IVL3
はゲート回路81aからのデータを反転する。インバー
タ回路IVL4はゲート回路81bの出力を反転する。
ゲート82は、転送制御信号DTAに応答してオン状態
となり、ラッチ回路85の出力をグローバルI/O線G
IO,*GIOおよびゲート84の入力へ伝達するnチ
ャネルMOSトランジスタ82aおよび82bを含む。
【0101】ゲート84はグローバルI/O線GIO上
のデータおよびゲート82aの出力をそのゲートに受け
るnチャネルMOSトランジスタ841aと、データ転
送制御信号DTS1に応答してオン状態となり、トラン
ジスタ841aの出力をアンプ86の入力へ伝達するn
チャネルMOSトランジスタ842と、転送制御信号D
TS1に応答してオン状態となり、トランジスタ842
aおよびアンプ86の一方出力を伝達するnチャネルM
OSトランジスタ843aを含む。
【0102】ゲート回路84bは、ゲート回路84aと
同様に、グローバルI/O線*GIO上のデータおよび
ゲート82bの出力をゲートに受けるnチャネルMOS
トランジスタ841bと、転送制御信号DTS1に応答
してオン状態となり、トランジスタ842bの出力を伝
達するnチャネルMOSトランジスタ843bを含む。
【0103】アンプ86は、互いに並列に接続されるp
チャネルMOSトランジスタTM1a,TM1bと、互
いに並列に接続されるpチャネルMOSトランジスタT
M2a,TM2bを含む。トランジスタTM1aのゲー
トへは転送制御信号DTS1が与えられ、トランジスタ
TM1bのゲートは、トランジスタTM2a,TM2b
の一方導通端子が接続される。トランジスタTM2aの
ゲートはトランジスタTM1a,TM1bの一方導通端
子が接続される。トランジスタTM2bのゲートへは転
送制御信号DTS1が与えられる。トランジスタTM1
a,TM1b、およびTM2a,TM2bの他方導通端
子が電源電位(Vcc)に接続される。
【0104】ゲート83は、転送制御信号DTS2に応
答してオン状態となり、トランジスタ843aからのデ
ータをSRAMビット線*SBLおよびゲート87aへ
伝達するnチャネルMOSトランジスタ83aを含む。
このゲート83はまた、転送制御信号DTS2に応答し
てオン状態となり、トランジスタ843bの出力をSR
AMビット線SBLおよびゲート回路87bへ伝達する
nチャネルMOSトランジスタ83bを含む。
【0105】ゲート87は、データ線DBWとSRAM
ビット線*SBLを接続するゲート回路87aと、デー
タ線*DBWとSRAMビット線SBLとを接続するゲ
ート回路87bを含む。ゲート回路87aは、DRAM
コラムデコーダ(これはSRAMコラムデコーダの出力
と共有されていてもよい)の出力CDに応答してオン状
態となるMOSトランジスタ871aと、DRAMアレ
イへのアクセス指示信号WEDに応答してオン状態とな
り、内部データ線DBWをトランジスタ871aへ接続
するnチャネルMOSトランジスタ872aを含む。ゲ
ート回路87bは、SRAMコラムデコーダ出力CDに
応答してオン状態となるMOSトランジスタ871b
と、DRAMアレイアクセス指示信号WDEに応答して
オン状態となり、内部データ線*DBWをトランジスタ
871bに接続するnチャネルMOSトランジスタ87
2bを含む。
【0106】この制御信号WDEは、後に説明するが、
半導体記憶装置のDRAMアレイへの外部からのアクセ
ス時(特にデータ書込時)に発生される制御信号であ
る。このDRAMアレイへのアクセス指示は、外部制御
信号(CI#,W#;後に説明する)に応答して発生さ
れる。内部データ線DBW,*DBWは書込みデータを
伝達するためのデータ線であり入出力回路に含まれる入
力回路(後に説明する)に接続される。次にこの図8お
よび図9に示す双方向データ転送ゲート回路の動作につ
いてその動作波形図である図10および図11を参照し
て説明する。
【0107】まず、図10を参照してSRAMアレイか
らDRAMアレイへのデータ転送動作について説明す
る。
【0108】まず時刻t1においてSRAMアレイにお
いてワード線の選択が行なわれ、SRAMビット線対S
BL上のデータがそこに接続されるメモリセルのデータ
に応じて確定する。
【0109】続いて、SRAMアレイからDRAMアレ
イへのデータ転送指示に応答してまず時刻t2におい
て、データ転送指示信号DTLが発生される。これに応
答して、図9に示すトランジスタ812a,812bが
オン状態となり、SRAMビット線SBLおよび*SB
Lのデータが反転してラッチ85へ伝達される。ラッチ
85はこのデータをインバータラッチIVL1,IVL
2でラッチする。このラッチされたデータはインバータ
回路IVL3およびIVL4で反転されてゲート回路8
2aおよび82bへ伝達される。したがって、時刻t2
においてデータ転送指示信号DTLが発生されるとラッ
チ85のラッチデータが対応のSRAMビット線SB
L,*SBLの内容に対応した値となる。
【0110】ラッチ85におけるラッチデータが確定す
ると、次いで転送制御信号DTAが時刻t3において発
生される。これに応答してゲート回路82aおよび82
bがオン状態となり、ラッチ85のラッチデータがグロ
ーバルI/O線GIOおよび*GIOへそれぞれ伝達さ
れる。
【0111】このときDRAMアレイからSRAMアレ
イへのデータ転送は行なわれないため制御信号DTS
(DTS1,DTS2)とDRAMアレイアクセス指示
信号WDEが不活性状態の“L”の状態にある。したが
って、トランジスタ842a,842b、およびゲート
回路83a,83bはすべてオフ状態にある。また、ア
ンプ86も不動作状態にある。
【0112】次にDRAMアレイからSRAMアレイへ
のデータ転送動作について図11を参照して説明する。
【0113】図11に示す時刻t1以前においてDRA
Mアレイにおけるワード線選択動作が行なわれ、選択さ
れたメモリセルのデータがグローバルI/O線対GIO
上へ伝達され、時刻t1において確定する。
【0114】続いて時刻t2において、DRAMアレイ
からSRAMアレイへのデータ転送を指示する制御信号
DTS(DTS1,DTS2)が発生される。これに応
答してトランジスタ842a,842b,83a,83
bがオン状態となり、ゲート84およびゲート83が導
通状態となる。アンプ86においては、制御信号DTS
(DTS1)が“L”のとき、トランジスタTM1aお
よびTM2bがオン状態にあり、そのトランジスタ84
2aおよび842bの一方ノードの電位を“H”に保持
している。制御信号DTSが時刻t2で発生されるとト
ランジスタTM1a,TM2bがオフ状態となる。トラ
ンジスタTM1aとトランジスタTM2bのオン・オフ
状態はトランジスタ842aおよび842bを介してD
RAMアレイのグローバルI/O線GIO,*GIOか
ら伝達されたデータに応じて変化する。制御信号DTS
が発生されない場合、アンプ86の入出力ノードは電源
電位Vccに充電されている。グローバルI/O線GI
Oへのデータが“H”の場合、トランジスタ841aが
オン状態、トランジスタ841bがオフ状態である。こ
の状態で、転送制御信号DTS1が発生されると、トラ
ンジスタ842aおよび842bがオン状態となり、ト
ランジスタTM1a,TM2bがオフ状態となる。した
がって、トランジスタ842a,841aを介してトラ
ンジスタTM1bおよびTM1aの入出力ノードの電位
が接地電位Vssに放電される。一方、トランジスタ8
41bはオフ状態であるため、トランジスタTM2a,
TM2bの入出力ノードは、トランジスタTM2aがオ
ン状態となることにより“H”に維持される。これによ
り、トランジスタ843aおよび83aを介してグロー
バルI/O線GIOのデータが反転されてSRAMビッ
ト線*SBL上へ伝達され、かつグローバルI/O線*
GIO上のデータがトランジスタ843bおよび83b
を介してSRAMビット線SBL上へ反転されて伝達さ
れる。
【0115】このとき、SRAMアレイからDRAMア
レイへのデータ転送が行なわれないため制御信号DTA
およびDTLは“L”にある。この転送制御信号DTS
は、図4,図5,図6および図7に示す転送制御信号φ
TDSと等価な信号となる。
【0116】この図8および図9に示す構成によれば、
SRAMビット線SBL,*SBLのデータはゲート8
1、ラッチ85およびゲート82を介してグローバルI
/O線GIO,*GIOへ伝達される。またグローバル
I/O線GIO,*GIOのデータはゲート84,アン
プ86およびゲート83を介してSRAMビット線SB
L,*SBLへ伝達される。したがって、この構成によ
ればそれぞれデータ転送経路が異なり、かつラッチ85
およびアンプ86の機能により、SRAMアレイからD
RAMアレイへのデータ転送とDRAMアレイからSR
AMアレイへのデータ転送とのオーバーラップさせて実
行させることが可能となり、高速で両アレイ間のデータ
転送を行なうことができる。
【0117】特にこの構成によれば、書込みデータをデ
ータ線DBW,*DBWを介してゲート87a,87b
からゲート81、ラッチ85およびゲート82を介して
グローバルI/O線GIO,*GIOへ伝達することが
可能となる。したがって、共通の書込みデータ線DB
W,*DBWを用いてDRAMアレイとSRAMアレイ
とへ選択的にデータを書込むことができる。この場合、
両者へ書込むこともできれば一方へ書込むだけも行なう
ことができる。DRAMアレイへのデータ書込の指示は
信号WDEにより行なわれる。
【0118】したがって、この図8および図9に示す構
成を用いればSRAMビット線SBL,*SBLを介し
てDRAMアレイへのデータ書込みを行なう構成であっ
たとしても、SRAMアレイにおけるワード線選択信号
に対し、DRAMアレイへのアクセス指示信号を条件信
号として付加する必要がなく、また高速SRAMアレイ
の選択メモリセルのデータを書込みデータバスDBW,
*DBWへ接続する信号にDRAMアレイアクセス指示
信号を条件信号として付加する必要がなくなり、高速で
SRAMアレイへデータの書込みを行なうことができる
とともに、DRAMアレイへも高速でデータを書込むこ
とが可能となる。
【0119】図12は双方向転送ゲート回路の他の構成
例を示す図である。図12に示す単位双方向転送ゲート
回路90は、図8に示す構成に加えて、内部書込みデー
タバスDBW,*DBW上のデータを転送制御信号WD
E1に応答してラッチ85へ伝達するゲート88を含
む。制御信号WDE0,WDE1は、図8に示す制御信
号WDEに対応し、かつDRAMのコラムデコーダ出力
に条件を付ける。すなわち、ゲート87へ与えられる制
御信号WDE0は、DRAMアレイへデータを書込む場
合には発生されず、ゲート87はオフ状態となる。この
とき制御信号WDE1のみが発生されゲート88がオン
状態となり書込みデータ伝達線DBW,*DBWのデー
タをラッチ85へ伝達する。このように、SRAMアレ
イおよびDRAMアレイ両者にデータを書込むか、DR
AMアレイへのみデータを書込むかに応じて書込み制御
信号WDE0,WDE1を選択的に発生させることによ
り、より効率的に大容量のDRAMへデータを高速で書
込むことができる。
【0120】図13はさらに他の双方向転送ゲート回路
の構成を示す図である。この構成においては、ゲート8
8はDRAMアレイへのデータ書込指示信号WDEに応
答してオン状態となるゲートGT1とコラムデコーダの
出力CD(これはDRAMアレイの列を選択するための
出力)に応答してオン状態となるゲートGT2を含む。
この構成の場合、ゲート88により、直接書込みデータ
線DBW,*DBWがラッチ85へ接続される。他の回
路ブロックの構成は図12に示す双方向転送ゲート回路
の構成と同様である。この構成によれば、転送制御信号
WDE0,WDE1(これらの制御信号は実質的に同
一)に対しコラムデコーダ出力により結果的に条件付け
が行なわれており(ANDがとられている)、この信号
によりゲート88の動作が制御されている。
【0121】なお上述の図8および図12および図13
に示す双方向転送ゲート回路はSRAMビット線SB
L,*SBLとグローバルI/O線GIO,*GIOと
の間のデータ転送を行なっている。しかしながらこの双
方向転送ゲート回路の構成は、図14に示すように、一
般の半導体記憶装置においても適用可能である。すなわ
ち、図14において、半導体記憶装置95は、大容量メ
モリ(一般にDRAMアレイ)93と高速メモリ(一般
にSRAMアレイ)94とを含む。このメモリ93およ
びメモリ94との間のたとえば「コピーバック」のよう
なデータ転送を行なう場合この図8、図12および図1
3に示す構成を用いれば、第1のラッチ91と第2のラ
ッチ92とを設けそれぞれのデータ転送経路を独立に設
定することが可能となり、DRAMからなる大容量メモ
リ93からSRAMからなる高速メモリ94へデータを
転送しつつ逆方向のデータ転送をも行なうことができ
る。この場合、独立のデータ転送経路というのは、大容
量メモリ93からラッチ91へのデータ転送と高速メモ
リ94からラッチ92へのデータ転送とを独立して行な
うことができ、かつラッチ91からSRAMからなる高
速メモリ94へのデータ転送とラッチ92からDRAM
からなる大容量メモリ93へのデータ転送を独立に並列
して行なうことができることを意味している。したがっ
てそれぞれのメモリ93および94内部でのデータ転送
が共通バスを介して行なわれていても何ら問題が生じる
ことはない。このように図14に示すようにラッチ91
とラッチ92をオーバーラップさせたタイミングでまた
は両者を同時に活性化することにより高速でデータ転送
を行なうことができる。
【0122】図15はこの発明の他の実施例である半導
体記憶装置のアレイのレイアウトを示す図である。図1
5に示すCDRAMは4MビットのDRAMアレイと1
6KビットのSRAMアレイとを含む。すなわち、図1
5のCDRAMは図2に示すCDRAMを4面含む。図
15において、CDRAMは、各々が1Mビットの容量
を備える4つのメモリマットMM1,MM2,MM3お
よびMM4を含む。DRAMメモリマットMM1〜MM
4の各々は、1024行(ワード線)512列(ビット
線対)のメモリセル配置を含む。DRAMメモリマット
MM1〜MM4は、それぞれ、各々が128列(ビット
線対)×256行(ワード線)の構成を備える32個の
メモリブロックMBに分割される。
【0123】1つのメモリマットMMにおいて、行方向
に4つのメモリブロックに分割され、列方向に8つのブ
ロックに分割される。この図15に示すように、1Mビ
ットのメモリマットを図2に示すDRAMのような配置
と異なり列方向に8分割、行方向に4分割とするのは、
後に説明する矩形状のパッケージに収納するためであ
る。メモリブロックMBの各々の列方向の中央部にDR
AM用のセンスアンプDSAと列選択ゲートCSGが各
ビット線対DBLに対応して配置される。メモリブロッ
クMBはセンスアンプDSAと列選択ゲートCSGを中
心として上側のメモリブロックUMBと下側のメモリブ
ロックLMBに分割される。動作時においては、この上
下のメモリブロックUMBおよびLMBのいずれか一方
がセンスアンプDSAおよび列選択ゲートCSGに接続
される。このセンスアンプDSAおよび列選択ゲートC
SGに上下メモリブロックUMBおよびLMBのいずれ
を接続するのかは、アドレスによって決定される。この
ような1つのメモリブロックMBを上下2つのメモリブ
ロックUMBおよびLMBに分割し、一方のみをセンス
アンプDSAおよび列選択ゲートCSGに接続する構成
はたとえば4Mビット以上のシェアドセンスアンプ構成
のDRAMにおいて通常用いられている。
【0124】1つのメモリマットMMは2つの活性化区
分ASを含む。この活性化区分ASにおいて1本のワー
ド線が選択される。すなわち、この図15に示す構成に
おいては、図2に示す構成と異なり、1本のワード線が
2つに分割され、それぞれの活性化区分に振分けられ
る。したがって、1つのメモリマットMMにおいて1本
のワード線が選択されることは、各活性化区分ASにお
いて1本のワード線が選択されることと等価である。
【0125】この半導体装置(CDRAM)は、さら
に、4つのDRAMメモリマットMM1〜MM4から1
本のワード線を選択するために、4つのDRAMロウデ
コーダDRD1,DRD2,DRD3およびDRD4を
備える。このDRAMロウデコーダDRD1〜DRD4
は各メモリマットMM1〜MM4から1本のワード線を
選択する。したがって、この図15に示すCDRAMに
おいては、一度に4本のワード線が選択される。DRA
MロウデコーダDRD1はメモリマットMM1およびM
M2の対応の活性化区分ASから1行を選択する。DR
AMロウデコーダDRD2はこのメモリマットMM1お
よびMM2の下側の活性化区分ASから1行を選択す
る。DRAMロウデコーダDRD3およびDRD4はD
RAMメモリマットMM3およびMM4の上側の活性化
区分ASおよび下側の活性化区分ASそれぞれから1行
を選択する。
【0126】CDRAMはさらに、DRAMのメモリマ
ットMM1〜MM4の各列ブロックから2列(ビット線
対)を選択するためのDRAMコラムデコーダDCDを
含む。このDRAMコラムデコーダDCDからの列選択
信号は図2に示すコラム選択線CSLへ伝達される。こ
のコラム選択線CSLは、上側の活性化区分ASと下側
の活性化区分ASとで共用されるように延在する。した
がって、この図15に示す構成においてはDRAMコラ
ムデコーダDCDからの列選択信号により、1つの列ブ
ロック(この図15においては列方向に分割された8個
のメモリブロックMBからなるブロック)から4列を選
択する。
【0127】コラムデコーダDCDにより選択された列
はそれぞれ対応のグローバルI/O線対GIOへ接続さ
れる。このグローバルI/O線対GIOは、1つの活性
化区分ASにおける各列ブロックに2対ずつ列方向に延
在する。このグローバルI/O線対GIOと各列ブロッ
クにおけるローカルI/O線対LIOとの接続構成につ
いては後に詳述する。
【0128】図15に示すCDRAMはさらに、各々4
Kビットの容量を有するSRAMセルからなるSRAM
アレイブロックSMA1〜SMA4を含む。2つのSR
AMアレイブロックに共用されるように両者の中央部に
SRAM用のロウデコーダSRD1およびSRD2が設
けられる。SRAMロウデコーダSRD1はSRAMア
レイブロックSMA1およびSMA3により共用され
る。SRAMロウデコーダSRD2は、SRAMアレイ
ブロックSMA2およびSMA4により共用される。こ
のSRAMアレイブロックSMAの構成の詳細は後に説
明する。
【0129】このCDRAMは、データの入出力を4ビ
ット単位で行なうために、4つの入出力バッファ回路I
OB1、IOB2、IOB3およびIOB4を含む。こ
の入出力バッファ回路IOB1〜IOB4はそれぞれ共
通データバス(内部データバス)を介してSRAMのた
めのセンスアンプおよびコラムデコーダのブロックSC
DAへ接続される。この図15に示す構成においては、
データの入出力はSRAMのためのセンスアンプおよび
コラムデコーダブロックSCDAを介して行なわれるよ
うに示されているが、これは双方向転送ゲートBTGの
部分からデータの入出力を行なうように構成してもよ
い。
【0130】動作時においては、各活化性区分ASにお
いて1本のワード線が選択される。この選択されたワー
ド線を含む行ブロックのみが活性化される。残りの行ブ
ロックはプリチャージ状態を維持する。この選択された
行ブロックにおいては、選択ワード線を含む小ブロック
UMB(またはLMB)のみがDRAM用センスアンプ
DSAおよび列選択ゲートCSGに接続され、他方の小
メモリブロックLMB(またはUMB)はDRAM用セ
ンスアンプDSAおよび列選択ゲートCSGから切離さ
れる。したがって、全体として1/8のビット線の活性
化(充放電)が行なわれる。このように分割動作するこ
とにより、ビット線の充放電に伴う消費電力を低減する
ことができる。また、1つのメモリブロックMBを上側
のメモリブロックUMBと下側のメモリブロックLMB
とに分割し、この中央部にセンスアンプDSAを配置す
ることにより、ビット線の長さが短くなり、ビット線容
量Cbとメモリキャパシタ容量Csとの比,Cb/Cs
を小さくすることができ、十分な読出し電圧を高速で得
ることができる。
【0131】各活性化区分ASにおいては行方向の4つ
の小ブロックUMB(またはLMB)におけるセンス動
作が行なわれる。各活性化区分ASにおいてDRAMコ
ラムデコーダDCDからの列選択信号により1つの列ブ
ロックにおいて2対のビット線が選択される。グローバ
ルI/O線対GIOは各活性化区分ASの列ブロックに
対し共有されるように列方向に延在している。各活性化
区分ASにおいて各列ブロックから2対のビット線が選
択され対応の2対のグローバルI/O線GIOに接続さ
れる。双方向転送ゲートBTGへは4対のグローバルI
/O線対GIOが接続される。1つのメモリマットMM
に対して4つの双方向転送ゲートBTGが設けられる。
したがって、1つのメモリマットMMからは16対のグ
ローバルI/O線GIOが対応のSRAMアレイのSR
AMビット線対SBLに接続されることができる。次
に、このグローバルI/O線のレイアウトについて説明
する。
【0132】図16は1つのメモリマットに対するグロ
ーバルI/O線の配置を示す図である。図16において
グローバルI/O線対GIOは上側活性化区分UASに
対して設けられる上側グローバルI/O線対UGIO
と、下側活性化区分LASに対して設けられる下側グロ
ーバルI/O線対LGIOを含む。この上側グローバル
I/O線対UGIOと下側グローバルI/O線対LGI
Oは平行に配置される。下側グローバルI/O線対LG
IOは上側の活性化区分UASを通過するが、この上側
の活性化区分UAS内のローカルI/O線対LIOとは
接続されない。グローバルI/O線対GIOとローカル
I/O線対LIOとはブロック選択スイッチであるIO
ゲートIOGを介して接続される。このIOゲートIO
Gは、選択されたワード線を含む行ブロックに設けられ
たもののみがブロック選択信号φBAによりオン状態と
なり、対応のローカルI/O線対LIOと対応のグロー
バルI/O線対GIOとを接続する。
【0133】ローカルI/線対LIOは、DRAMセン
スアンプDSAおよび列選択ゲートCSGがメモリブロ
ックMBの列方向の中央部に配置されているため、また
メモリブロックMBの列方向の中央部に行方向に沿って
配置される。
【0134】隣接列ブロック間には列方向にワード線シ
ャント領域WSRが設けられる。このワード線シャント
領域WSRは、比較的高抵抗のポリシリコンで形成され
るワード線と低抵抗のアルミニウム配線とのコンタクト
をとるための領域である。このワード線シャント領域に
ついて以下に簡単に説明する。
【0135】図17は、DRAMセルに含まれる選択ト
ランジスタQ0(図3参照)部の断面構造を概略的に示
す図である。図17において、選択トランジスタQ0
は、半導体基板SUBの表面に形成された不純物領域I
PRと、一方の不純物領域IPRに接続されるビット線
BLと、この2つの不純物領域IPRの間の半導体基板
表面上に形成されるポリシリコン層PLを含む。このポ
リシリコン層PLにワード線駆動信号DWL(信号線と
その上に伝達される信号と同一参照符号で示している)
が伝達されることにより、この不純物領域IPR間の半
導体基板表面にチャネルが形成され、この選択トランジ
スタQ0がオン状態となる。ポリシリコンは比較的高抵
抗である。ワード線DWLの抵抗が長くなれば、ポリシ
リコンの抵抗により信号遅延が生じる。ワード線DWL
を低抵抗にするためにポリシリコン層PLと平行に低抵
抗のアルミニウム配線ALを設ける。アルミニウム配線
ALとポリシリコン層PLとを周期的に接続することに
より、このワード線DWLの抵抗を低下させる。アルミ
ニウム配線ALはビット線BLの上層に形成される。し
たがって、ポリシリコン層PLとアルミニウム配線AL
とのコンタクトをとるための領域はこのビット線BL
(/BL)が存在しない領域、すなわちメモリセルが配
置されていない領域に設定する必要がある。このため、
列ブロック間にワード線シャント領域が設けられる。こ
の接続態様を図18に示す。
【0136】図18においてワード線となる比較的高抵
抗のポリシリコン層PLと平行に低抵抗のアルミニウム
配線ALが配設される。このアルミニウム配線ALにワ
ード線駆動信号DWLが伝達される。アルミニウム配線
ALとポリシリコン層PLとはワード線シャント領域W
SRにおいてコンタクト層CNTにより周期的に接続さ
れる。アルミニウム配線ALとポリシリコン層PLとコ
ンタクト領域CNTを介して周期的にコンタクトを形成
することにより実効的にこのポリシリコン層PLの抵抗
を低下させることができる。これにより、1本のワード
線の長さが長くなったとしても、高速でワード線駆動信
号WLをワード線終端にまで伝達することができる。
【0137】図19にグローバルI/O線およびコラム
選択線CSLのレイアウトを概略的に示す。図19にお
いては、2つのメモリブロックMBに対するこれらのレ
イアウトのみを示す。図19において、グローバルI/
O線対GIOはワード線シャント領域WSRに配置され
る。DRAMワード線DWLはこのグローバルI/O線
対GIOと直交する方向に配置される。この図19にお
いては、アルミニウム配線ALとポリシリコン層PLと
は互いに平行に配置され、この平面図においては重なり
合うため同じワード線DWLとして示している。また、
DRAMコラムデコーダからの列選択信号を伝達するコ
ラム選択線CSLはこのDRAMワード線DWLと直交
する方向に配置される。
【0138】このレイアウトにおいてはDRAMのビッ
ト線対DBLは示していないがこのコラム選択線CSL
と平行に配設される。DRAMワード線DWLに対する
アルミニウム配線AL(図18参照)は第1層アルミニ
ウム配線により構成される。コラム選択線CSLは第2
層アルミニウム配線により構成される。グローバルI/
O線はコラム選択線CSLと同一層のアルミニウム配線
により形成される。このワード線シャント領域WSRに
グローバルI/O線対GIOを配設することにより、D
RAMアレイと双方向転送ゲートとを接続するためのI
/O線をローカルI/O線とグローバルI/O線と階層
構造としてもチップ面積の増大は生じることはない。
【0139】図20は、図15に示すSRAMアレイブ
ロックSMAの構成を概略的に示す図である。図20に
おいて、SRAMアレイブロックSMAは、16対のビ
ット線対SBLと256本のSRAMワード線SWLを
含む。SRAMビット線対SBLとSRAMワード線S
WLとの交点にSRAMセルSMCが配置される。図1
5に示すように、このSRAMアレイブロックSMA
を、長方形のチップレイアウトに対応させるためにSR
AMビット線対SBLはDRAMアレイの行方向に配置
され、かつSRAMワード線SWLがDRAMアレイの
列方向に配置される。このSRAMワード線SWLはS
RAMロウデコーダSRDに接続される。
【0140】SRAMビット線対SBLは双方向転送ゲ
ートBTGを介してグローバルI/O線対GIOと接続
する必要がある。したがって、SRAMビット線対SB
Lを図20の下方向(または図20の上方向:これはメ
モリアレイの配置により決定される)に設けられる双方
向転送ゲートBTGへ接続される必要がある。このた
め、図20に示す構成においては、SRAMワード線S
WLと平行にSRAMビット線取出し配線SBLTが配
設される。SRAMビット線取出し配線SBLTはSR
AMアレイブロックSMAのビット線対SBLと同数設
けられ、それぞれが対応のSRAMビット線対SBLに
接続される。このSRAMビット線取出し配線SBLT
は、SRAMワード線SWLと同一層の配線層により構
成すれば、新たに別の製造工程で形成される追加の配線
層を設ける必要がなく容易にこのSRAMビット線取出
し配線SBLTを実現することができる。
【0141】SRAMロウデコーダSRDは外部からの
SRAM用行アドレスをデコードしてこの256本のS
RAMワード線SWLのうちの1本を選択する。この選
択されたSRAMワード線SWLに接続される16ビッ
トのSRAMセルSMCがそれぞれ対応のSRAMビッ
ト線対SBLおよびSRAMビット線取出し配線SBL
Tに接続される。データ転送時においては、このビット
線取出し配線SBLTは双方向転送ゲートBTGを介し
てグローバルI/O線対GIOと接続される。
【0142】この図16および図20に示すようなレイ
アウトを用いることにより図15に示すように、DRA
Mのアレイを図の上下に分割して配置し、上下のDRA
Mアレイブロックの間にSRAMアレイを集中的に配置
し、かつこの半導体記憶装置(チップ)中央部に設けら
れたSRAMアレイの近傍に入出力バッファ回路IOB
1〜IOB4を設ける構造を実現することができる。こ
のようなチップ中央部にSRAMアレイを集中的に配置
しかつこのチップ中央部近傍からデータの入出力を行な
う構造は、以下に示すようにCDRAMに極めて適した
利点を与える。
【0143】CDRAMにおいて第1に要求されること
はキャッシュレジスタへの高速なアクセスである。キャ
ッシュレジスタとして機能するSRAMアレイを装置外
部とのデータの入出力を行なう入出力バッファに近接し
て配置することは、この間の信号配線長を短くすること
ができ、高速でデータの入出力を行なうことができ、高
速アクセスという要求を満すのに適している。
【0144】またSRAMアレイを集中的に中央部に配
置することにより、SRAMセルを選択するためのアド
レス線を短くすることができる。アドレス線を短くすれ
ばこのアドレス線に付随する配線抵抗および寄生容量を
小さくすることができ、高速でSRAMセルを選択する
ことができ、キャッシュレジスタへの高速アクセスの実
現に適している。
【0145】図15に示すアーキテクチャの場合、DR
AMアレイとSRAMアレイとを結ぶための配線が長く
なり、DRAMアレイとSRAMアレイとの間のデータ
転送速度が低下するという懸念が生じるかもしれない。
しかしながら、このDRAMアレイとSRAMアレイと
の間でのデータ転送が行なわれるのはキャッシュミス
(ミスヒット)が発生した場合であり、この場合は、通
常標準DRAMのアクセス速度程度で十分であり、あま
りその速度の高速化は要求されないことが多いため実用
上何ら問題は生じない。この場合でも、後に説明するデ
ータ転送装置を用いれば高速でデータの書込/読出が行
なえる。
【0146】図21は、この発明によるCDRAMを収
納するパッケージのピン配置の一例を示す図である。図
21においては、図15に示すような、4MビットDR
AMと16KビットSRAMとを同一チップ上に集積し
たCDRAMに対するピン配置が示される。このCDR
AMはリードピッチ0.8mm、チップ長18.4m
m、44ピンの300mil.TSOP(シン・スモー
ル・アウトライン・パッケージ)のタイプIIに収納さ
れる。このCDRAMは、データの入出力方式として、
D/Q分離およびマスクトライトの2種類を含む。D/
Q分離は、書込みデータDと出力データQとを別々のピ
ンを介して入出力する方式である。マスクトライトモー
ドは、この書込みデータDと出力読出しデータQとを同
一のピン端子を介して出力し、かつ外部からデータの書
込みをマスクすることのできる動作モードである。
【0147】CDRAMへ効率的に電源電位を供給しか
つこの電源配線のレイアウトを容易にするために電源電
位VccおよびGndに対してそれぞれ3ピン設けられ
る。すなわち、ピン番号1、ピン番号11およびピン番
号33のピンに対し外部からの電源電位Vccが供給さ
れる。ピン番号1,11,33のピンへ与えられる電源
電位Vccは図3に示した動作電源電位Vccと同一の
電圧値であってもよく、またこのピン番号1,11およ
び33のピンへ与えられる外部電源電位Vccを内部で
降圧して動作電源電位を供給する構成であってもよい。
接地電位Gndはピン番号12、22および34のピン
へ与えられる。
【0148】ピン番号6ないし8、15ないし17、2
8ないし30および37ないし39のピンにSRAMの
ためのアドレスAc0〜Ac11が与えられる。DRA
M用のアドレスAa0〜Aa9は、ピン番号2,3、1
9ないし21、24ないし26および42,43のピン
端子へ与えられる。ピン番号2および3のピンへはまた
後に説明する特殊モードを指定するためのコマンドアド
レスAr0およびAr1も与えられる。ピン番号4のピ
ン端子へキャッシュアクセス禁止を示すキャッシュ禁止
信号CI#が与えられる。キャッシュ禁止信号CI#が
“L”に設定されるとSRAMアレイへのアクセスは禁
止され、DRAMアレイへの直接アクセス(アレイアク
セス)が可能になる。ピン番号5のピンへは、データ書
込みモードを示すライトイネーブル信号W#が与えられ
る。ピン番号18のピンへはこのチップが選択されたこ
とを示すチップセレクト信号E#が与えられる。
【0149】ピン番号23のピンへは特殊モードを指定
するためのコマンドレジスタ指示信号CR#が与えられ
る。このコマンドレジスタ指示信号CR#が“L”のと
きピン番号2および3のピンへ与えられるコマンドアド
レスAr0およびAr1が有効となり、特殊モードの設
定が行なわれる。
【0150】ピン番号27のピンへはキャッシュヒット
を示すキャッシュヒット信号CH#が与えられる。この
キャッシュヒット信号CH#が“L”にあればキャッシ
ュ(SRAM)へアクセス可能てある。ピン番号40の
ピンへは出力モードを示すアウトプットイネーブル信号
G#が与えられる。ピン番号41のピンへはクロック信
号Kが与えられる。ピン番号44のピンへはDRAMア
レイのリフレッシュを指定するリフレッシュ指示信号R
EF#が与えられる。このリフレッシュ指示信号REF
#が“L”となるとそのサイクルにおいて内部でDRA
Mアレイのオートリフレッシュが行なわれる。
【0151】ピン番号9,10,13,14,31,3
2,35および36のピンはD/Q分離およびマスクト
ライトの2種の動作モードに対応して、与えられるデー
タが異なる。このD/Q分離およびマスクトライトの動
作モードはコマンドレジスタ(後述する)により設定さ
れる。
【0152】マスクトライトモードにおいてはピン番号
10,13,32,および35のピンがデータ入出力を
共通に行なうための共通データ入出力端子として用いら
れる。ピン番号9,14,31,35および36のピン
へは、どの入出力ピンへ与えられたデータをマスクする
かを示すマスクトライト指示データM0,M1,M2お
よびM3がそれぞれ与えられる。
【0153】D/Q分離モードにおいては、ピン番号
9,14,31および36のピンが書込みデータD0,
D1,D2およびD3を入力するためのピンとして用い
られる。ピン番号10,13,32および35のピンが
読出しデータQ0,Q1,Q2およびQ3を出力するた
めのデータ出力ピンとして用いられる。
【0154】SRAMアドレスAc0〜Ac11はノン
マルチプレクスで行および列アドレスが同時に与えられ
る。DRAMアドレス(アレイアドレス)Aa0〜Aa
9は行アドレスと列アドレスとがマルチプレクスして与
えられる。この図21に示すピン配置において、標準D
RAMにおいて通常用いられているローアドレスストロ
ーブ信号/RASおよびコラムアドレスストローブ信号
/CASは用いられていない。本発明によるCDRAM
においては外部からのクロックKの立上がりエッジに応
答して制御信号およびデータの入力が行なわれる。
【0155】図22は、図21に示すパッケージに収納
されるCDRAMチップ内部の構成を示すブロック図で
ある。この図22に示すブロック配置は、CDRAMの
内部構成を機能的に示すためだけのものであり、実際の
レイアウトとは一致していないことに注意されたい。
【0156】図22において、CDRAMは、DRAM
100と、SRAM200とを含む。DRAM100
は、4MビットのDRAMアレイ101と、与えられた
DRAM用内部行アドレスをデコードし、このDRAM
アレイ101から4行を選択するDRAMロウデコーダ
ブロック102と、与えられたDRAM用内部列アドレ
スをデコードし、通常動作モード(アレイアクセス)時
にはこの選択された4行からそれぞれ1列ずつを選択す
るDRAMコラムデコーダブロック103と、選択され
た行に接続されるメモリセルのデータを検知し増幅する
DRAMセンスアンプDSAと、ブロック103からの
列選択信号に応答してデータ転送モード時においてこの
DRAMアレイ101の16ビットを選択しかつアレイ
アクセスモード時においては4ビットのメモリセルを選
択する選択ゲートSGとからなるブロック104を含
む。
【0157】SRAM200は、16Kビットの容量を
有するSRAMアレイ201と、SRAM用内部行アド
レスをデコードし、このSRAMアレイ201から4行
を選択するSRAMロウデコーダブロック202と、S
RAM用内部列アドレスをデコードし、選択された4行
それぞれから1ビットを選択して内部データバス250
へ接続し、かつデータ読出し時においてはこの選択され
たSRAMセルの情報を検知し増幅するSRAMコラム
デコーダおよびSRAMセンスアンプからなるコラムデ
コーダ/センスアンプブロック203を含む。DRAM
100とSRAM200との間に双方向転送ゲート回路
210が設けられる。図22において、図15に示す配
置のようにコラムデコーダ/センスアンプブロック20
3の出力(入力)にゲート回路210が接続される構成
であってもよい。ただ図22においては、アレイアクセ
スモードのとき、DRAM100へのデータの入出力が
共通データバス251を介して行なわれるため、この共
通データバス251が双方向転送ゲート回路210に結
合されるように示される。共通データバス251は図
8,9に示した書込みデータバス線DBW,*DBWを
含む。
【0158】この発明によるCDRAMはさらに、外部
から与えられる制御信号G#、W#、E#、CH#、C
I#、REF#、およびCR#を受けて内部制御信号
G、W、E、CH、CI、REFおよびCRを発生する
制御クロックバッファ250と、DRAM用の内部アド
レスint−AaおよびSRAM用の内部アドレスin
t−Acを発生するアドレスバッファ252と、外部か
ら与えられるクロック信号Kをバッファ処理するクロッ
クバッファ254を含む。制御クロックバッファ250
は、クロックバッファ254からの内部クロックの立上
がりに応答して与えられた制御信号を取込み内部制御信
号を発生する。このクロックバッファ254の出力はま
たアドレスバッファ252へも与えられる。アドレスバ
ッファ252は、このクロックバッファ254からのク
ロックKの立上がりエッジで内部チップイネーブル信号
Eが活性状態のときに与えられた外部アドレスAaおよ
びAcを取込み内部アドレスint−Aaおよびint
−Acを発生する。
【0159】この発明によるCDRAMはさらに、内部
リフレッシュ指示信号REFに応答して活性化されDR
AMアレイのリフレッシュアドレスを発生するカウンタ
回路293と、内部リフレッシュ指示信号REFに応答
して駆動されるリフレッシュ制御回路292からの切換
信号MUXにより、このカウンタ回路256からのリフ
レッシュアドレスとアドレスバッファ252からの内部
行アドレスのいずれか一方をDRAMロウデコーダブロ
ック102へ与えるアドレスマルチプレクス回路258
を含む。リフレッシュ制御回路292はオートリフレッ
シュモード検出回路291からのリフレッシュ要求によ
り駆動される。このリフレッシュ動作については後に説
明する。
【0160】CDRAMはさらに、各内部制御信号E,
CH,CIおよびREFに応答してDRAM100を駆
動するための各種制御信号を発生するDRAMアレイ駆
動回路260と、内部制御信号E,CHおよびCIに応
答して双方向転送ゲート制御回路210の転送動作を制
御する信号を発生する転送ゲート制御回路262と、内
部チップセレクト信号Eに応答してSRAM200を駆
動するための各種制御信号を発生するSRAMアレイ駆
動回路264を含む。
【0161】この発明によるCDRAMはさらに、内部
制御信号CRに応答して活性化されて外部からのライト
イネーブル信号W#とコマンドアドレスAr(Ar0お
よびAr1)に応答してこのCDRAMの動作モードを
指定するためのコマンドCMを発生するコマンドレジス
タ270と、内部制御信号G,E,CH,CIおよびW
と特殊モードコマンドCMに従ってデータの入出力を制
御するデータ入出力制御回路272と、データ入出力制
御回路272の制御の下に、共通データバス251と装
置外部との間でのデータの入出力を行なうための入出力
バッファと出力レジスタとからなる入出力回路274を
含む。入出力回路274に出力レジスタが設けられてい
るのは、このCDRAMの特殊モードであるラッチ出力
モードおよびレジスタ出力モードを実現するためであ
る。データ入出力制御回路272は、特殊モードコマン
ドCMが指定するモードに従ってデータの入出力タイミ
ングの設定のみならずデータの入出力態様を設定する。
図22においては、マスクトライトモード時におけるデ
ータ入出力ピンの態様が一例として示される。
【0162】図23は、図22に示す半導体記憶装置の
他のレイアウトを示す図である。この図22に示す構成
においては内部データ伝達線251はSRAMコラムデ
コーダ22によりSRAMビット線対SBLに接続され
る。また内部データ伝達線251へはDRAMコラムデ
コーダ15からの列選択信号により、双方向転送ゲート
回路3を介して伝達されたDRAMアレイ1の選択列の
データがさらに選択されて接続される。この構成の場
合、SRAMのローデコーダ21およびコラムデコーダ
22へ与えられる内部アドレスint−Acと、DRA
Mのローデコーダ14およびコラムデコーダ15へ与え
られる内部アドレスint−Aaとはそれぞれ独立の経
路を介して与えられる。したがって、この構成によって
も、SRAMアレイ2およびDRAMアレイ1のメモリ
セルをそれぞれ独立にアドレス指定することが可能とな
る。
【0163】図22に示す構成において双方向転送ゲー
ト回路3とSRAMアレイ2との間にSRAMコラムデ
コーダ22が設けられているが、このSRAMコラムデ
コーダ22は双方向転送ゲート回路3とDRAMアレイ
1との間に設けられる構成であってもよい。また、DR
AMアレイ1のI/O線対16a,16bからDRAM
コラムデコーダ15出力により選択して内部共通データ
バス251へ接続しかつSRAMコラムデコーダ22に
よりSRAMビット線対SBLを内部データ伝達線25
1へ接続する構成であってもよい。
【0164】図24は、図22に示す双方向転送ゲート
回路210と内部共通データ線251との接続態様の一
例を示す図である。図24において、SRAM入出力ゲ
ート301は、SRAMセンスアンプSSAと、SRA
Mアレイへのデータ書込み時に活性化され、内部データ
線251a上のデータを対応のSRAMビット線対SB
L上へ伝達するための書込み回路WRIを含む。SRA
Mビット線対SBLはSRAMセンスアンプSSAを介
してSRAM列選択ゲート302を介して内部データ線
251aに接続される。SRAM選択ゲート302へは
それぞれSRAMコラムデコーダブロック203からの
SRAM列選択信号SYLが与えられる。それにより、
1対のSRAM列ビット線対SBLのみが内部データ線
251aに接続される。ここで図23に示す内部データ
線251は4ビットのデータを転送しており、このうち
の1ビットに対する内部データ線のみが図24において
示される。
【0165】図24において、このCDRAMはさらに
アレイアクセスを可能とするために、キャッシュ禁止信
号CIとDRAM列選択信号DYとの論理積信号に応答
してグローバルI/O線対GIOを内部データ線251
aへ接続するアクセス切換え回路310を含む。このア
クセス切換え回路310と双方向転送ゲートBTGと
は、転送ゲート回路ブロック305に含まれる。
【0166】このDRAMの列選択信号DYiは、たと
えば列アドレスの下位4ビットをデコードして発生され
る。すなわち、グローバルI/O線対GIOは1つのD
RAMメモリマット(容量1Mビット)に対して16対
設けられている。アレイアクセスの場合にはこのうちの
1対のみを選択する必要がある。そのため、下位4ビッ
トのDRAM用の列アドレスをデコードして列選択信号
DYiが発生される。このアクセス切換え回路310は
単にグローバルI/O線対GIOを内部データ線251
aへ接続するだけであり、双方向転送ゲートBTG内に
おいてそれぞれ対応の信号線への接続が行なわれてい
る。なおアレイアクセスを実現する場合このようなアク
セス切換え回路310を設けることなく、SRAMセン
スアンプSSAを介して内部データ線251aへグロー
バルI/O線対GIOを接続する構成であってもよい。
このとき、SRAM選択ゲート302へ与えられる列選
択信号はDRAMへ与えられる列アドレスによる選択信
号となる。これは、信号CIにより列選択信号をマルチ
プレクスする回路により実現できる。このマルチプレク
ス回路は信号CIが活性状態のときDRAM用の列選択
信号をSRAM選択ゲートへ与える。
【0167】なお、SRAMにおいては各SRAMビッ
ト線対SBLに対してそれぞれSRAMセンスアンプS
SAが設けられているが、これは通常のSRAMのよう
に1つのブロックのSRAMビット線対に対し1個のS
RAMセンスアンプのみを設ける構成であってもよい。
ただこのようにSRAMビット線対SBLそれぞれに対
してSRAMセンスアンプを設ければ、より確実かつ高
速にデータの出力を行なうことができる。また、SRA
MセンスアンプSSAがDRAMセンスアンプと同様の
構成を有していれば、特に書込回路WRIは設ける必要
はない。
【0168】また、転送ゲート回路ブロック305は図
8,図9,図12および図13に示す転送ゲート回路を
用いてもよい。
【0169】図25は入出力回路274におけるD/Q
分離を実現するための構成を示す図である。図25にお
いて、入出力回路274は、内部アウトプットイネーブ
ル信号Gに応答して活性化され、内部データ線251a
上のデータから出力データQを生成する出力バッファ3
20と、内部書込み指示信号Wに応答して活性化され、
外部書込みデータDから内部書込みデータを生成して内
部データ線251a上へ伝達する入力バッファ322
と、コマンドレジスタ270(図22参照)からのD/
Q分離指示ビットCMaに応答して出力バッファ320
の出力と入力バッファ322の入力とを短絡するスイッ
チ回路324を含む。このD/Q分離指示ビットCMa
はコマンドレジスタ270から発生される特殊モード指
定コマンドCMに含まれる。このスイッチ回路324が
導通状態となればデータの入出力は同一のピンを介して
行なわれる。スイッチ回路324がオフ状態となればデ
ータの入出力が別々のピンを介して行なわれる。なお、
この図25においても1ビットのデータの入出力に関す
る構成のみが代表的に示されている。
【0170】図26はデータ入出力回路と他の接続構成
を示す図である。図26において、出力バッファ回路3
20は、SRAMセンスアンプまたはDRAMアレイの
選択されたメモリセルデータを受けて外部出力ピンQへ
伝達する。第1の入力バッファ回路322aは外部ピン
端子Qに接続され、第2の入力バッファ回路322bは
外部データ入力ピン端子Dに接続される。この第1およ
び第2の入力バッファ回路322aおよび322bの出
力はOR回路322cを介して内部データバスDBW,
*DBW(251a)へ伝達される。この第1および第
2の入力バッファ回路322a,322bのイネーブル
/ディスエーブルはコマンドレジスタ(図22参照)か
らの指示ビットCMに応答して行なわれる。コマンドレ
ジスタがD/Q分離モードを指示している場合には第1
の入力バッファ回路322aがディスエーブル状態とさ
れ、入力バッファ回路322bがイネーブル状態とされ
る。指示ビットCMがD/Q共通のマスクトライトモー
ドを示している場合には、第1の入力バッファ回路32
2aがイネーブル状態とされ第2の入力バッファ回路3
22bがディスエーブル状態とされる。
【0171】なお、図26に示す構成においては出力バ
ッファ回路320へはSRAMセンスアンプからのデー
タが伝達されているが、これはDRAMアレイの選択さ
れたメモリセルのデータがSRAMアレイの列線を介し
てさらにSRAMのセンスアンプを介して内部データバ
スへ伝達される場合を示しているからである。すなわ
ち、図24の構成における、ゲート310が設けられて
いない構成において、ゲート302へ与えられる列選択
信号SYLi,SYLjがDRAMコラムデコーダ出力
DYi,DYjと共有されている場合が一例として示さ
れる。この構成については後に説明する。
【0172】図27は入出力回路のさらに他の構成を示
す図である。図27において、出力バッファ回路320
と入力バッファ回路322との間に、指示ビットCMa
に応答してオン状態となるトランジスタ324aが設け
られ、入力バッファ回路322とデータ入力ピン端子D
との間に相補指示ビット/CMaに応答してオン状態と
なるトランジスタゲート324bが設けられる。この構
成の場合、指示ビットCMaがD/Q分離モードを示し
ている場合には、トランジスタゲート324aがオフ状
態、トランジスタゲート324bがオン状態となる。逆
にD/Q共有のマスクトライトモードを示している場合
にはトランジスタゲート324aがオン状態、トランジ
スタゲート324bがオフ状態となる。
【0173】この構成により、入力バッファ回路322
を選択的にデータ出力ピン端子Qまたはデータ入力ピン
端子Dへ接続することができ、D/Q分離モードおよび
D/Q共有モードを設定することができる。
【0174】図28は、DRAMとSRAMへのアドレ
スの接続態様の一例を示す図である。この図28に示す
構成においては、DRAMアレイへのアクセスは、SR
AMアレイへのビット線対SBLまたは双方向転送ゲー
ト回路を介して行なわれる。この構成の場合、SRAM
コラムデコーダ22からの列選択信号CDは、DRAM
アレイの列選択信号とSRAMアレイの列選択信号とで
共有される構成となる。図28において、DRAMアド
レスバッファ252aは、外部からのDRAM用アドレ
スAa0〜Aa9を受け、内部アドレスint.Aaを
発生する。DRAMローデコーダ14は、この内部アド
レスint.Aaのうち内部行アドレスをデコードし、
DRAMアレイからワード線を選択するワード線駆動信
号DWLを発生する。DRAMコラムデコーダ15は、
DRAMアドレスバッファ252aからの内部列アドレ
スの一部を受け、DRAMアレイから列選択線を選択す
る信号CSLを発生する。このDRAMアドレスバッフ
ァ252aからの内部列アドレスの残りの一部はバッフ
ァ29へ与えられる。バッファ29は、SRAMバッフ
ァ252bからの内部列アドレスを受けてSRAMコラ
ムデコーダ22へ伝達する。後に詳細に説明するが、D
RAMアレイへのアクセス時においては、SRAMバッ
ファ252bからは内部列アドレスが発生されない。こ
の場合、バッファ29はDRAMアドレスバッファ25
2aからの内部列アドレスを受けてSRAMコラムデコ
ーダ22へ伝達する。
【0175】SRAMローデコーダ21は、SRAMバ
ッファ252bからの内部行アドレスを受け、SRAM
アレイから1行を選択するSRAMワード線駆動信号S
WLを発生する。この図28に示す構成に従えば、先に
図8および図9に示した双方向転送ゲート回路へ与えら
れるコラムデコーダ出力CDはSRAMデコーダ出力と
なる。また、この図28に示す構成に従えば、図24に
示すデータ入出力の構成においては、列選択信号DY
i,DYjとSRAM列選択信号SYLi,SYLjと
は等価なものとなる。
【0176】図29は、アドレス入出力部の他の構成例
を示す図である。図29に示す構成においては、図28
に示すバッファ29に代えてキャッシュヒット指示信号
CHとDRAMアレイアクセス指示信号CIとに応答し
てDRAMアドレスバッファ252aからの内部列アド
レスとSRAMアドレスバッファ252bからの内部列
アドレスのいずれか一方を通過させるマルチプレクサ3
0が設けられる。キャッシュ信号CHおよびDRAMア
レイアクセス指示信号CIは後に詳細に説明するが、キ
ャッシュヒット指示信号CHが発生された場合、SRA
Mアレイへのアクセスが許可され、DRAMへのアクセ
スによるデータの書込み/読出しが禁止される。DRA
Mアレイアクセス指示信号CIが発生された場合、DR
AMアレイのメモリセルへのアクセスによるデータの書
込み/読出しが許可される。したがってマルチプレクサ
30は、信号CHが発生された場合、SRAMアドレス
バッファ252bからの内部列アドレスを選択してSR
AMコラムデコーダ22へ伝達する。またマルチプレク
サ30は、DRAMアレイアクセス指示信号CIが発生
された場合、DRAMアドレスバッファ252aからの
内部列アドレスを選択してSRAMコラムデコーダ22
へ伝達する。この図29に示す構成においても、SRA
Mコラムデコーダ22はDRAMアレイの列選択とSR
AMアレイの列選択との両者に用いられる構成となる。
【0177】この図28および図29に示すアドレスの
振分ける構成は単なる一例であり、それぞれ独立にDR
AMアレイの内部列アドレスのデコードおよびSRAM
アレイの内部列アドレスのデコードが行なわれる構成で
あってもよい。
【0178】図30は、内部データ伝達線対とSRAM
アレイとの接続形態の他の構成例を示す図である。図2
4に示す構成においては、SRAMセンスアンプSSA
が各SRAMビット線対SBLに対して設けられてい
る。この図30に示す構成においてはSRAMセンスア
ンプSSAは複数のSRAMビット線対SBL,*SB
Lに対して1個設けられる。各SRAMビット線対SB
L,*SBLに対しては選択ゲート回路302が設けら
れる。この選択ゲート回路302へ列選択信号CDが与
えられる。この列選択信号CDは図28および29に示
すSRAMコラムデコーダからの列選択信号が与えられ
る。内部データ線対は書込みデータを伝達するための内
部書込みデータ線251a′と読出しデータを出力バッ
ファ回路へ伝達するための読出しデータ伝達線251
b′を含む。この内部書込みデータ伝達線251a′は
相補データ線対DBW,*DBWを含む。この内部デー
タ線DBW,*DBWには入力バッファ回路からの相補
なデータが伝達される。この内部書込みデータ線251
a′は書込み回路303へ接続される。
【0179】書込み回路303は、交差接続されたnチ
ャネルMOSトランジスタT301,T302,T30
3,T304を含む。トランジスタT302およびT3
03のゲートが内部データ線DBWに接続される。トラ
ンジスタT301およびT304のゲートが内部データ
線*DBWに接続される。書込み回路303からの相補
書込みデータがデータ線DBWa,*DBWを介して各
選択ゲート回路302へ伝達される。トランジスタT3
01およびT302はオン状態のとき電源電位Vccを
伝達する。トランジスタT303およびT304はオン
状態のとき接地電位Vssを伝達する。たとえば、内部
データ線DBWに“H”のデータが伝達された場合を考
える。このとき内部データ線*DBWには“L”のデー
タが伝達される。このときトランジスタT302および
T303がオン状態となる。したがって、書込み回路3
03からはトランジスタT302を介して“H”のデー
タが内部データ線DBWaへ伝達され、他方の内部デー
タ線*DBWaへはトランジスタT303を介して
“L”のデータが伝達される。
【0180】データ読出し時においては、入力バッファ
回路からこの内部書込みデータ線DBW,*DBWへと
もに“L”のデータが伝達されることにより、書込み回
路303の出力はハイインピーダンス状態となる。この
とき、センスアンプSSAが活性化され、選択された選
択ゲート回路302を介して内部データ線DBWa,*
DBWaへ伝達されたデータがセンスアンプSSAで増
幅された後出力バッファ回路へ内部読出しデータ伝達線
251b′を介して伝達される。
【0181】この図30に示すように、内部データ線2
51として書込みデータ伝達線251a′と読出しデー
タ伝達線251b′とを別々に設けることにより、デー
タ書込み/読出しを共通の内部データバスを介して行な
う構成に比べて、入出力回路のレイアウトの設計が容易
となる。
【0182】DRAMアレイは、ダイナミック型メモリ
セルを構成要素としており、周期的または所定の期間内
でその記憶データをリフレッシュする必要がある。次に
このキャッシュ内蔵半導体記憶装置のリフレッシュ動作
について説明する。
【0183】図22を参照して、外部からリフレッシュ
指示信号REF#が与えられる。この半導体記憶装置は
外部からのリフレッシュ指示信号REF#が内部クロッ
クKの立上がり時点で“L”の活性状態と設定された場
合に内部で自動的にリフレッシュを行なう。
【0184】図22において、リフレッシュを行なうた
めの回路構成は、制御クロックバッファ250からの内
部リフレッシュ指示信号REFに応答して、オートリフ
レッシュが指定されたことを検出するオートリフレッシ
ュモード検出回路291と、このオートリフレッシュモ
ード検出回路291からのリフレッシュ要求に応答して
各種制御信号を発生してカウンタ293およびマルチプ
レクサ回路258へ与えるリフレッシュ制御回路292
を含む。カウンタ回路293は、リフレッシュ制御回路
292からのリフレッシュ指示信号に応答してそこに格
納されているカウント値をリフレッシュされるべき行を
示すリフレッシュ行アドレスとしてマルチプレクサ回路
258へ与える。マルチプレクサ回路258は、リフレ
ッシュ制御回路292からの切換制御信号MUXに応答
してカウンタ回路293からのリフレッシュ行アドレス
を選択してDRAMローデコーダ102へ与える。この
内部リフレッシュ指示信号REFはまたDRAMアレイ
駆動回路260へも与えられる。DRAMアレイ駆動回
路250は内部リフレッシュ指示信号REFが与えられ
たとき活性状態となり、DRAMアレイ101における
行選択に関連する動作を実行する。
【0185】リフレッシュ制御回路292は、リフレッ
シュ指示信号REFが与えられるたびごとにリフレッシ
ュ完了時にカウンタ回路293のカウント値を1増分す
る。またリフレッシュ制御回路292は、リフレッシュ
完了時には切換制御信号MUXを不活性状態とし、マル
チプレクサ回路258は、これによりアドレスバッファ
回路252からの内部DRAM用の内部アドレスint
−Aaを選択してDRAMローデコーダ102へ伝達す
る。
【0186】図31は転送ゲート制御回路262を機能
的に示す図である。転送ゲート制御回路262は、内部
制御信号E,CI,WおよびCHに応答して双方向転送
ゲート回路210(3,BTG)の転送動作を制御する
信号φTDSおよびφTSDを発生する。この転送ゲー
ト制御回路262は、キャッシュヒット信号CHが活性
状態の場合、転送制御信号φTDSおよびφTSDを発
生しないが、アレイアクセス指示(キャッシュ禁止)信
号CIが活性状態となると、そのときのライトイネーブ
ル信号Wの状態に応じて制御信号φTDS,φTSDを
順次発生する。このとき、転送ゲート制御回路262
へ、内部リフレッシュ指示信号REFが与えられ、この
内部リフレッシュ指示信号REFが与えられたとき、転
送ゲート制御回路262は不活性状態とされる構成であ
ってもよい。しかしながら、外部からリフレッシュ指示
信号REF#が与えられるため、そのとき、アレイアク
セス指示信号CIが発生されないように外部仕様で設定
しておけば、転送ゲート制御回路262は、リフレッシ
ュ指示信号REFを特に受ける必要はない。しかしなが
ら、DRAMアレイにおけるリフレッシュが実行されて
いる場合には確実にSRAMアレイとDRAMアレイと
電気的に分離する必要があり、内部リフレッシュ指示信
号REFに応答して転送ゲート制御回路262がディス
エーブル状態とされる構成を設けておけばリフレッシュ
動作時において、SRAMアレイとDRAMアレイとは
確実に電気的に分離されることになり、SRAMアレイ
へ外部からアクセスすることが可能となる。
【0187】このような転送ゲート制御回路262の構
成としては、キャッシュヒット信号CHおよびリフレッ
シュ指示信号REFのいずれか一方が活性状態となった
ときには転送ゲート制御回路262をディスエーブル状
態とする構成を設ければよい。より好ましくは、このチ
ップイネーブル信号Eが不活性状態にあるか、またはキ
ャッシュヒット信号CHおよびリフレッシュ指示信号R
Fのいずれかが活性状態にあるときに選択ゲート制御回
路262がディスエーブル状態とされるゲート回路を設
ければよい。それ以外の場合には、制御信号CIおよび
Wに従って所定のタイミングで転送制御信号φTDSお
よびφTSDが発生される。
【0188】図32は、図22に示すDRAMアレイ駆
動回路260の機能的構成を示す図である。DRAMア
レイ駆動回路260は、DRAMアレイの行選択に関連
する回路を駆動する行選択系駆動回路260aとDRA
Mアレイ1の列選択に関連する回路を駆動する列選択系
駆動回路260bを含む。行選択系駆動回路260a
は、内部制御信号E,CH,CIおよびREFに応答し
て各種制御信号φEQ、/φSAPE、φSANE、お
よびDWLをそれぞれ所定のタイミングで発生する。列
選択系駆動回路260bは、制御信号E,CH,CIお
よびREFに応答して所定のタイミングでDRAMコラ
ムデコーダ15を駆動するための信号CDAを発生す
る。この列選択系駆動回路260bは、行選択系駆動回
路260aが活性状態となったときにリフレッシュ指示
信号REFが不活性状態にあれば、所定のタイミングで
コラムデコーダ活性化信号CDAを発生する。列選択系
駆動回路260bは、リフレッシュ指示信号REFが活
性状態となった場合にはディスエーブル状態とされる。
これによりDRAMにおける列選択動作が禁止される。
【0189】この構成により、リフレッシュ指示信号R
EFが活性状態となったとき、DRAMアレイにおける
リフレッシュ動作をSRAMアレイの動作と独立して実
行することができる。
【0190】またこの図22に示すオートリフレッシュ
モード検出回路291、リフレッシュ制御回路292お
よびカウンタ回路293はリフレッシュ指示信号REF
に応答して動作しており、コマンドレジスタ270とは
その動作が独立である。このため、コマンドレジスタ2
70へのコマンドモード設定と並行してDRAMアレイ
101のリフレッシュを行なうことができる。すなわ
ち、コマンドレジスタ270はコマンドデータCMを発
生してデータ入出力制御回路272および入出力バッフ
ァ+出力レジスタブロック274へ与えるだけであり、
その保持データはDRAMアレイ101におけるメモリ
セル選択動作に対し何ら影響を及ぼさないからである。
【0191】このとき、コマンドレジスタ270へのデ
ータ設定は、後にタイミング図を用いて詳細に説明する
ように、外部クロック信号Kの1サイクルで完了する。
一方、DRAMアレイにおけるリフレッシュ動作はnサ
イクル必要とされる。これは、DRAM100の動作速
度はクロックKの速度よりも遅いからである。したがっ
て、この場合、1クロックサイクルが単純に言えば効果
的に利用されるだけである。しかしながら、外部クロッ
クKは、その動作モードに従って周期が遅くされるよう
な場合、その周期がDRAM100の1メモリサイクル
と同等であれば、コマンドレジスタ270へのデータ設
定とDRAMアレイ101のリフレッシュと並行して行
なうことが可能となる。このような外部クロックKの周
期の変更は、たとえばDRAMがスタンバイ状態にある
ときおよび、この記憶装置が高速動作を要求されずむし
ろ低消費電力性を要求されるような場合に、そのクロッ
ク周期を長くすることにより半導体記憶装置の動作速度
を低下させれば、動作速度の低下に応じて消費電流の低
減が得られる。この外部クロックKの周期を長くするの
は、DRAMのみへのアクセスが行なわれているときに
おいて行なわれてもよい。
【0192】上述のような構成をとることにより以下の
特徴を備えるCDRAMを実現することができる。
【0193】(1) 本発明によるCDRAMは、メイ
ンメモリとしてのDRAMメモリアレイとキャッシュメ
モリとしてのSRAMアレイとを1チップ上に集積し、
かつこの両メモリ間を内部共通データバスと異なるデー
タ転送専用の内部バスを介して連結している。これによ
りDRAMアレイとSRAMアレイ(キャッシュ)との
間のブロック転送が1クロックサイクルで完了する。な
お以下の説明において単にアレイと称したときはDRA
Mアレイを示すものとする。これにより従来の標準DR
AMと標準SRAMを用いたキャッシュメモリシステム
に比べて大幅にシステムの性能の向上を図ることができ
る。
【0194】(2) DRAMメモリアレイとSRAM
アレイとはそれぞれ別々のアドレスによりアクセス可能
である。そのためダイレクトマッピング方式、セットア
ソシアティブ方式およびフルアソシアティブ方式など多
様なマッピング方式に対応することができる。
【0195】(3) このCDRAMは外部クロックK
を用いて同期動作している。したがって、アドレス変化
検出回路を用いて内部クロック信号を発生する方式など
に比べてアドレスのスキューなどに起因するサイクルタ
イムの遅延を防止することができ、正確な制御を実行す
ることができる。
【0196】(4) アレイアドレス(DRAM用のア
ドレス)Aa0〜Aa9とキャッシュアドレス(SRA
M用のアドレス)Ac0〜Ac11、データ入出力D0
〜D3またはDQ0〜DQ3、ライトイネーブル信号W
#、キャッシュヒット信号CH#、チップセレクト信号
E#、リフレッシュ信号REF#、キャッシュ禁止信号
CI#、コマンドレジスタ信号CR#などの外部から与
えられる信号(またはデータ)はすべて外部クロックK
の立上がりエッジで取込まれる。
【0197】(5) アレイアドレスはマルチプレクス
方式で取込まれるため、このアレイアドレスのためのピ
ン数を削減することができ、CDRAMの実装密度を高
めることができる。
【0198】(6) アレイとキャッシュのアドレスは
独立しており、キャッシュヒット時にはキャッシュに対
するアクセスのみが行なわれ、高速なキャッシュヒット
アクセスを実現することがてきる。
【0199】(7) 外部クロックKのタイミングに無
関係に出力イネーブル信号G#により任意のタイミング
でデータを読出すことができ、これによりシステムにお
いて非同期的なバス制御を実行することができる。
【0200】(8) コマンドレジスタ270により出
力仕様(トランスペアレント、ラッチ、レジスタ;これ
らについては後述する)およびI/O構成(入出力ピン
分離、マスクトライト)をユーザが任意に指定すること
ができる。後に説明するようにレジスタ出力方式を用い
れば、前のサイクルで指定されたアドレスの出力データ
が外部クロックKの立上がりエッジで出現する。このよ
うなデータ出力モードはパイプラインアプリケーション
に適している。またラッチ出力方式においては、無効デ
ータが出力されるタイミングで前のサイクルで指定され
たアドレスの出力データがその間出力される。これによ
り無効データは何ら出力されることがなく、常に有効な
出力データのみが得られる。このラッチ出力モードでは
CPUが出力データを取込むのに十分な期間をとること
ができる。
【0201】(9) データの書込み動作は、外部クロ
ックKの立上がりエッジにより開始されるが、この書込
みの終了は内部でタイマー等により自動的に終結する。
このため書込み動作の終了をたとえば外部からのライト
イネーブル信号W#により設定する必要がなく、システ
ムのタイミング設定が容易となる。
【0202】(10) 外部からオートリフレッシュを
指定するリフレッシュ指示信号REF#を与えることが
できる。これによりDRAMアレイを容易に所望のタイ
ミングでオートリフレッシュすることができる。
【0203】(11) また前述のごとく、44ピンの
300mil.TSOPパッケージのタイプIIに本発
明のCDRAMは収納することができる。このTSOP
パッケージのタイプIIは極めて薄型の矩形パッケージ
であり高実装密度のシステムを構築することができる。
【0204】図33は本発明のCDRAMが備える動作
モードおよび各動作モードを指定するための制御信号の
状態を一覧にして示す図である。CDRAMの動作モー
ドは外部制御信号E#、CH#、CI#、CR#、W#
およびREF#の状態の組合わせにより設定される。図
33において“H”は高レベルの信号電位を示し、
“L”は低レベルの信号電位を示し、“X”は任意(ド
ントケアD.C)を示す。図33に示すようにCDRA
Mの動作モードとしては、CDRAMを待機状態にする
スタンバイモード、DRAMアレイのオートリフレッシ
ュを行なうアレイリフレッシュモード、CPU(中央演
算処理装置)とキャッシュ(SRAM)との間のデータ
の転送モード、CPUとアレイとの間のデータの転送モ
ード、キャッシュとアレイとの間のデータブロックの転
送、コマンドレジスタへの特殊モードの設定モードなど
がある。各動作モードを設定するための信号の状態の組
合わせおよびタイミングなどについては後に動作波形図
を参照して詳細に説明する。なお図33において、ライ
トイネーブル信号W#がCPUとコマンドレジスタとの
間のデータ転送時において“H/L”として示されてい
るのはこの動作モードにおいてはライトイネーブル信号
W#は“H”または“L”に設定され、この“H”およ
び“L”どちらの状態もある特殊モードを指定するため
に用いられることを示している。
【0205】図34および図35は図22に示すコマン
ドレジスタ270の内容およびその内容の選択方法を示
す図である。コマンドレジスタ270は8個のレジスタ
RR0〜RR3およびWR0〜WR3を含む。このレジ
スタの選択には、ライトイネーブル信号W#と2ビット
のコマンドアドレスAr0およびAr1の組合わせが用
いられる。外部クロックKの立上がりエッジで外部ライ
トイネーブル信号W#を“H”とすることによりレジス
タRR0〜RR3のいずれかが選択される。レジスタR
R0はコマンドアドレスAr0およびAr1をともに
“0”に設定することにより選択される。レジスタRR
1はコマンドアドレスビットAr0を“1”、コマンド
アドレスビットAr1を“0”と設定することにより選
択される。レジスタRR0が選択された場合にはマスク
トライトモードが設定されたことを示す(このマスクト
ライトモードはまたデフォルトでもある)。レジスタR
R1が選択された場合D/Q分離モードが設定されたこ
とを示す。
【0206】外部クロックKの立上がりエッジでライト
イネーブル信号W#を“L”に設定し、コマンドアドレ
スAr0およびAr1をともに“0”に設定すればレジ
スタWR0が選択される。このレジスタWR0は図35
に示すようにそのときのデータ入力端子DQ0(D0)
ないしDQ3(D3)のデータの組合わせにより出力モ
ードをトランスペアレント、ラッチ、およびレジスタの
いずれかに設定する。この出力モードの各々の詳細につ
いては後に説明する。このレジスタWR0選択時におい
ては入力データD2およびD3(DQ2およびDQ3)
をともに“0”に設定する。この状態において入力デー
タD0を“0”に設定し入力データD1を任意の値に設
定すればトランスペアレント出力モードが設定される。
入力データD0を“1”、入力データD1を“0”に設
定すればラッチ出力モードが選択される。入力データD
0およびD1をともに“1”に設定すればレジスタ出力
モードが選択される。残りのレジスタは任意の拡張機能
に利用される。
【0207】図36は、本発明によるCDRAM600
を用いてダイレクトマッピング方式のキャッシュシステ
ムを構成した場合のシステムの構成を示すブロック図で
ある。図36において、このキャッシュシステムはCD
RAM600に加えてこのCDRAM600へのアクセ
スを制御するためのコントローラ650と、CDRAM
600とデータの入出力を行ない所望のデータ処理を施
すためのCPUを含む。図36においては、CPUから
出力されるキャッシュアクセス要求時のアドレスの構成
のみが示される。このCPUは32ビットを想定してい
る。このキャッシュシステムはさらに、CDRAM60
0のアレイへ行アドレスと列アドレスをマルチプレクス
して与えるためのアドレスマルチプレクス回路700を
備える。CDRAM600は、キャッシュアクセスに関
連する部分のみが代表的に示される。
【0208】コントローラ650はCPUからのセット
アドレスA6〜A13をデコードするデコーダ652
と、デコーダ652の出力に応答してどのタグが有効で
あるかを示す有効ビットメモリ654と、SRAM20
0に格納されるデータのタグアドレスを格納するタグメ
モリ656を含む。SRAM200は、4K×4ビット
の構成を有しており、タグは256個存在する。このた
め、タグメモリ656は8ビット×256の構成を備え
る。有効ビットメモリ654は、この256個のタグ
(セット)のうちどれが有効であるかを示すために1ビ
ット×256の構成を備える。デコーダ652はセット
アドレスA6〜A13をデコードし、有効ビットメモリ
654のいずれかのビットを有効にする。
【0209】コントローラ650はさらに、CPUから
のアドレスA22〜A31をチップ選択信号として受
け、対応のCDRAM600が指定されているか否かを
判定するためのデコーダ670と、デコーダ670の出
力に応答して活性化され、このタグメモリ656からの
タグアドレスとCPUからのタグアドレスA14〜A2
1とを比較しキャッシュヒット/ミスを判定するコンパ
レータ658と、キャッシュヒット/ミスに応じて、こ
のタグメモリ656からのタグアドレスとCPUからの
タグアドレスA14〜A21のいずれかを選択してマル
チプレクス回路700へ与えるセレクタ672を含む。
セレクタ672はまたキャッシュミス時にはCPUから
与えられたタグアドレスをタグメモリ656の対応の位
置に格納する。
【0210】次に動作について簡単に説明する。CPU
がCDRAM600へアクセスを希望する場合データバ
ス620上へアドレスA2〜A31を発生する。この共
通データバス620上の30ビットのアドレスのうち、
アドレスA22ないしA31がチップセレクト信号とし
てコントローラ650内のデコーダ670へ与えられ
る。デコーダ670はこのチップセレクト信号としての
アドレスA22〜A31をデコードし、対応のCDRA
Mがアクセス要求されているか否かを判定する。このC
DRAM600がアクセス要求されていると判定した場
合、デコーダ670からはチップセレクト信号E#が発
生されCDRAM600へ与えられる。またコンパレー
タ658がこのデコーダ670からのチップセレクト信
号により活性化される。
【0211】コントローラ650に含まれるデコーダ6
52は、CPUからアドレスバス620上へ伝達された
アドレスのうちアドレスA6〜A13をセットアドレス
として取込んでデコードする。この8ビットのセットア
ドレスをデコードしたデコーダ652は、256個のタ
グのうち1つのタグを選択するために有効ビットメモリ
654のうちの対応のビットを有効状態とする。タグメ
モリ656からは、この有効ビットメモリ654の有効
ビットに対応するタグを示す8ビットのアドレスが読出
されてコンパレータ658へ与えられる。コンパレータ
658はこのタグメモリ656からのタグアドレスとC
PUから出力されたタグアドレスA14〜A21とを比
較する。両者が一致した場合にはコンパレータ658は
キャッシュヒットを示すためキャッシュヒット信号CH
#を“L”に立下げてCDRAM600へ与える。一
方、両者が不一致の場合には、コンパレータ658はキ
ャッシュミス(ミスヒット)を示すために“H”のキャ
ッシュヒット信号CH#を発生する。
【0212】キャッシュヒットにおいてはCDRAM6
00においては次の動作が行なわれる。このときの動作
制御は制御クロックバッファ250からの制御信号およ
びSRAMアレイ駆動回路264により行なわれる(図
23参照)。SRAMロウデコーダ202は、CPUか
らのアドレスA6〜A13に応答して256セットのう
ちの1セットを選択する。すなわち、1本の行(各SR
AMアレイブロックにおいて1本ずつ合計4本)が選択
される。これによりSRAM200の各SRAMアレイ
ブロックにおいて16ビットのSRAMセルが選択され
る。SRAMコラムデコーダSCD203はCPUから
のブロックアドレスA2−A5をデコードし、この16
ビットのメモリセルのうち1ビットを選択し、データ入
出力端子へ接続する。図36においては、ヒットリード
時の出力データQを示している。
【0213】ミスヒット時の動作について次に説明す
る。この場合、SRAM200にはCPUがアクセス要
求するデータは格納されていない。コントローラ650
においてはセレクタ672がこのコンパレータ658か
らのミスヒット指示信号に応答してタグメモリ656に
格納されていた対応のタグアドレスをマルチプレクス回
路700へ与える。セレクタ672はこのとき、またC
PUから与えられている8ビットのタグアドレスA14
〜A21を新たなタグアドレスとしてタグメモリ656
の対応の位置へ格納する。
【0214】CDRAM600内においては、このサイ
クルではコピーバックすなわちSRAM200からDR
AM100への16ビットの一括転送が行なわれる。S
RAM200においてこのCPUからのアドレスA6−
A13に従ってSRAMロウデコーダ(SRD)202
により選択された16ビット×4のデータが、CPUか
ら出力されるアドレスA6−A13およびセレクタ67
2から出力される8ビットのタグアドレスに従ってDR
AM100において行および列の選択動作が行なわれて
選択された16ビット×4のDRAMセルの対応の位置
に格納される。
【0215】次の動作サイクルにおいてCDRAM60
0は、このCPUから出力されるアドレスA6−A21
に従ってDRAM100において16ビット×4のDR
AMセルを選択し、この16ビット×4のデータをまた
CPUからのアドレスA6−A13に従ってSRAMロ
ウデコーダ(SRD)202により選択されていたSR
AM200の対応の16ビット×4のメモリセルへ書込
む。
【0216】上述のように、SRAMに対してはアドレ
スA2ないしA5をブロックアドレス、アドレスA6な
いしA13をセットアドレスおよびアドレスA14ない
しA21をタグアドレスとし、かつDRAMに対しては
アドレスA6ないしA11を列アドレスとしかつアドレ
スA12ないしA21を行アドレスとして用いることに
より、DRAM100とSRAM200との間でのダイ
レクトマッピング方式を実現することができる。
【0217】図37は本発明のCDRAMを用いた4ウ
ェイセットアソシアティブ方式のシステムの構成を示す
ブロック図である。CDRAM600は図36に示すも
のと同様の構成を有しており、SRAM200、DRA
M100、クロック制御回路250′を含む。クロック
制御回路250′は、図22に示す制御クロックバッフ
ァ250、SRAMアレイ駆動回路264およびDRA
Mアレイ駆動回路260を含む。図面を簡略化するため
にデータ入出力を制御するための回路構成は示していな
い。
【0218】コントローラ750は、デコーダ752、
有効ビットメモリ754、タグアドレスメモリ756、
コンパレータ758、デコーダ770およびセレクタ7
72を含む。4ウェイに対応するために、有効ビットメ
モリ754は各々が1ビット×64の構成を備える4面
のメモリプレインを備え、またタグアドレスメモリ75
6も各々が8ビット×64の構成を備える4つのメモリ
プレインを備える。コンパレータ758も同様に、この
4ウェイのうちの1つを選択するために、タグアドレス
メモリ756の各メモリプレインに対して1つずつ設け
られ、合計4つ設けられる。この4ウェイセットアソシ
アティブ方式においては、SRAM200の256行が
4ウェイに分割されるため、セット数は64となる。
【0219】CPUからは以下の構成からなるアドレス
がアドレスバス620上へ伝達される。アドレスA22
ないしA31はチップセレクト用アドレス、アドレスA
14ないしA21がタグアドレス、アドレスA12およ
びA13がウェイアドレス、アドレスA6ないしA11
がセットアドレス、アドレスA2ないしA5がブロック
アドレスとなる。アドレスA6ないしA11およびアド
レスA12ないしA21はDRAM100に対してそれ
ぞれ列アドレスおよび行アドレスとして用いられる。ま
たCDRAM600のDRAM100に対しては、行ア
ドレスと列アドレスとをマルチプレクスするためのマル
チプレクス回路700が設けられる。次に動作について
説明する。
【0220】CPUからのアドレスA6−A11がセッ
トアドレスとしてデコーダ752へ与えられ、また、ア
ドレスA22−A31がチップセレクトアドレスとして
デコーダ770へ与えられる。デコーダ752はこのセ
ットアドレスA6−A11をデコードし、有効ビットメ
モリ754において、対応のセットに関連する有効ビッ
トを有効状態に設定する。それにより1セット(4ウェ
イ)が選択される。デコーダ770はチップセレクトア
ドレスA22−A31をデコードし、このCDRAM6
00へのアクセス要求が出されているか否かを判定す
る。CDRAM600がアクセス要求されている場合に
はデコーダ770はチップセレクト信号E#を“L”の
活性状態とするとともに、コンパレータ758を活性状
態とする。コンパレータ758は、有効ビットメモリ7
54の有効ビットを参照して、タグアドレスメモリ75
6から対応の4ウェイのタグアドレスを読出し、この読
出したタグアドレスとCPUからのアドレスA14−A
21を比較する。コンパレータ758は、一致が見出さ
れた場合には、この一致が見出されたウェイを示すウェ
イアドレスW0,W1を出力するとともに、キャッシュ
ヒットを示すキャッシュヒット信号CH#を“L”に立
下げる。コンパレータ758において一致が見出されな
い場合には、このキャッシュヒット信号CH#はミスヒ
ットを示す“H”に設定される。
【0221】キャッシュヒットの場合、このコントロー
ラ750からのウェイアドレスW0,W1とCPUから
のアドレスA6−A11がSRAMロウデコーダ202
へ与えられ、SRAMアレイ201において16ビット
×4のSRAMセルが選択される。ブロックアドレスA
2−A5がSRAMコラムデコーダ203によりデコー
ドされ、選択された16ビット×4のSRAMセルのう
ち、1ビット×4が選択されてデータ出力端子Q(また
はデータ入力端子D)に接続される。
【0222】ミスヒットの場合には、セレクタ772
は、たとえばLRU論理(最も古いウェイを選択する論
理)に従ってこの4ウェイのタグアドレスのうちの1つ
を選択しタグアドレスを書換えるべき領域を選択する。
このセレクタ772により選択されたタグアドレスはア
レイアドレスとしてマルチプレクス回路700を介して
DRAM100のDRAMロウデコーダDRDへ与えら
れる。またセレクタ772はその書換えられるべきタグ
アドレスをCPUから与えられたアドレスA14−A2
1で置換える。
【0223】CDRAM600内においては、このサイ
クルはコピーバックモードとなる。このコピーバックモ
ードにおいては、またセレクタ772の制御の下に、書
換えられるべきウェイを示すウェイアドレスW0,W1
が出力される。SRAM200においては、CPUから
のアドレスA6−A11とコントローラ750からのウ
ェイアドレスW0,W1とがデコードされ、16ビット
×4のSRAMセルが選択される。一方、DRAM10
0においては、セレクタ772から出力される8ビット
のタグアドレスとCPUから出力されるアドレスA6−
A13に従って16ビット×4のDRAMセルの選択が
行なわれる。その後、選択された16ビット×4のSR
AMセルから選択された16ビット×4のDRAMセル
へのデータ転送が行なわれる。
【0224】次の動作サイクルにおいて、CPUからの
アドレスA6−A21に従ってDRAM100において
16ビット×4のDRAMセルが選択される。この新た
に選択された16ビット×4のDRAMセルデータがア
ドレスA6−A11およびウェイアドレスW0,W1に
従って選択された16ビット×4のSRAMセルに一括
して転送される。
【0225】上述の構成とすることにより、CDRAM
600の内部構成を何ら変更することなく、ダイレクト
マッピング方式およびセットアソシアティブ方式いずれ
のマッピング方式をも実現することができる。なお図に
は示していないが、フルアソシアティブマッピング方式
ももちろん可能である。この場合、コントローラ750
においては、SRAMキャッシュのアドレスとDRAM
100の対応のアドレスとを記憶するタグアドレスメモ
リが必要とされる。次に、このCDRAMの各種動作サ
イクルにおける信号のタイミング関係および状態遷移に
ついて説明する。
【0226】前述のように、アウトプットイネーブル信
号G#を除く制御信号およびアドレスAa,Acは外部
クロック信号Kの立上がりエッジでラッチされる。外部
クロックKの立上がりエッジの前後にそれぞれセットア
ップ時間およびホールド時間が必要とされる以外は、各
信号の状態は任意(D.C.)である。この外部クロッ
ク同期方式に従えば、アドレス信号のスキューなどに起
因するサイクルタイムのマージンなどを考慮する必要が
なく、サイクルタイムを低減することができ、高速動作
するCDRAMを得ることができる。
【0227】アウトプットイネーブル信号G#は図22
に示す入出力回路274に含まれる出力バッファおよび
出力レジスタの出力状態を制御する。アウトプットイネ
ーブル信号G#が“H”の場合出力データはハイインピ
ーダンス状態(Hi−Z)となる。アウトプットイネー
ブル信号G#が活性状態の“L”となれば何らかのデー
タが出力される。CDRAMの動作モードは図33に一
覧にして示すとおりであるが、以下に各動作モードにつ
いてそのタイミング図とともに説明する。
【0228】スタンバイ時においては外部クロック信号
Kの立上がりエッジではチップセレクト信号E#および
リフレッシュ指示信号REF#が共に“H”に設定さ
れ、残りの制御信号CH#,CI#、CR#およびW#
は任意の状態である。このスタンバイ時においては、C
DRAMにおいては何らメモリ動作は行なわれない。
【0229】No.1:キャッシュヒットライトサイク
ル 図38はキャッシュヒットライトサイクル時における各
信号のタイミングを示す図である。外部クロック信号K
はサイクルタイムtkを備える。サイクルタイムtk
は、外部クロック信号Kが“H”の状態にあるHパルス
幅tKHと、外部クロック信号Kが“L”の状態にある
Lパルス幅tKLを含む。キャッシュヒットライトサイ
クルは、SRAMキャッシュへデータを書込むサイクル
である。この状態の選択時には、外部クロック信号Kの
立上がりエッジでチップセレクト信号E#を“L”、キ
ャッシュヒット信号CH#を“L”、キャッシュ禁止信
号CI#を“H”、コマンドレジスタ信号CR#を
“H”、ライトイネーブル信号W#を“L”、アウトプ
ットイネーブル信号G#を“H”に設定する。
【0230】この状態において、SRAM200に対す
るアドレスが有効(Valid)としてラッチされ、こ
のSRAM用のアドレスAcに従ってSRAMへアクセ
スが行なわれる。このときDRAMに対するアドレスA
aは任意(D.C.)である。外部クロック信号Kの立
上がりエッジで入力データDは有効とされ、SRAM用
のアドレスAcにより選択されたSRAMセルへのこの
有効な書込みデータが書込まれる。キャッシュメモリS
RAMへのアクセスは高速であるため、図38に示すよ
うに外部クロック信号Kの1クロックサイクルで書込み
が完了する。すなわち、このキャッシュヒットライトに
要する時間はクロックサイクル時間tKである。
【0231】図38においては出力データQがアウトプ
ットイネーブル信号G#の任意状態に応答して変化して
いるが、これはこのアウトプットイネーブル信号G#の
“H”および“L”のレベルに応じて出力データが現わ
れることを示している。また、この図38においては、
各制御信号およびアドレス信号のセットアップ時間およ
びホールド時間をも併せて示している。セットアップ時
間は外部クロック信号Kの立上がりエッジまでに確実に
各制御信号またはアドレスを確定状態に設定するために
必要とされる時間である。ホールド時間はこの外部クロ
ック信号Kの立上がりエッジからその信号を一定時間保
持し、確実な動作を行なわせるために必要とされる時間
である。簡単にこの各セットアップ時間およびホールド
時間を説明する。
【0232】チップセレクト信号E#は“L”移行時に
必要とされるセットアップ時間tELSと、“H”へ移
行するときに必要とされるセットアップ時間tEHS
と、“L”移行時に必要とされるホールド時間tELH
と、“H”移行時に必要とされるホールド時間tEHH
を含む。
【0233】キャッシュヒット信号CH#には、“L”
移行時に必要とされるセットアップ時間tCHLSと、
“H”移行時に必要とされるセットアップ時間tCHH
Sと、“L”移行時に必要とされるホールド時間tCH
LHと、“H”移行時に必要とされるホールド時間tC
HHHが設定される。
【0234】キャッシュ禁止信号CI#は、“L”移行
時および“H”移行時にそれぞれ必要とされるセットア
ップ時間tCILSおよびtCIHSと、“L”移行時
および“H”移行時にそれぞれ必要とされるホールド時
間tCILHおよびtCIHHを含む。
【0235】コマンドレジスタ信号CR#は、“L”移
行時および“H”移行時にそれぞれ必要とされるセット
アップ時間tCRLSおよびtCRHSと、“L”移行
時および“H”移行時にそれぞれ必要とされるホールド
時間tCRLHおよびtCRHHを含む。
【0236】リフレッシュ信号REF#は、“L”移行
時および“H”移行時にそれぞれ必要とされるセットア
ップ時間tRLSおよびtRHSと、“L”移行時およ
び“H”移行時にそれぞれ必要とされるホールド時間t
RLHおよびtRHHを含む。
【0237】ライトイネーブル信号W#は、“L”移行
時および“H”移行時にそれぞれ必要とされるセットア
ップ時間tWLSおよびtWHSと、“L”移行時およ
び“H”移行時にそれぞれ必要とされるホールド時間t
WLHおよびtWHHを含む。SRAM用のアドレスA
cは、その状態が有効(Valid)と判定されるため
に必要とされるセットアップ時間tACSと、有効時に
必要とされるホールド時間tACHを含む。
【0238】DRAM用のアドレスAaは、有効と判定
される(外部クロック信号Kの立上りエッジ)までに必
要とされるセットアップ時間tAASと、有効と判定さ
れた後に必要とされるホールド時間tAAHを含む。
【0239】書込みデータDに対しては、有効データに
対して要求されるセットアップ時間tDSと、有効デー
タに要求されるホールド時間tDHが必要とされる。
【0240】アウトプットイネーブル信号G#に対して
は、出力ディスエーブル状態としてからデータ入力ピン
が活性状態とされるまでに必要とされる時間tGHD
と、データ入力ピンがハイインピーダンス状態となって
から信号G#が“L”へ移行するまでに必要とされる遅
延時間tGLDと、“L”移行後出力ピンが活性状態と
されるまでに必要とされる時間tGLQと、“H”移行
後出力ピンがハイインピーダンス状態となるまでに必要
とされる時間tGHQが設定される。
【0241】アクセス時間としては、アウトプットイネ
ーブル信号G#が“L”となってから有効データが出力
されるまでのアクセス時間tGLAと、外部クロック信
号Kが“L”となってから有効データが出力されるまで
に必要とされるアクセス時間tKLAと、外部クロック
信号Kが“H”となってから有効データが出力されるま
でに要するアクセス時間tKHAと、レジスタ出力モー
ドにおいて外部クロック信号Kが“H”となってから有
効データが出力されるまでのアクセス時間tKHAR
と、外部クロック信号Kが“H”となってからDRAM
へアクセスして有効データが出力されるまでに必要とさ
れるアレイアクセス時間tKHAAが設定される。
【0242】図38において、アウトプットイネーブル
信号G#の立上がりエッジから時間tGHD経過後、書
込みデータDは無効(Inv)とみなされる。
【0243】本発明のCDRAMのサイクル時間は、一
例として、10nSないし20nSに設定される。アレ
イアクセス時間tKHAAは、70ないし80nSに設
定される。各セットアップ時間およびホールド時間は数
ナノ秒に設定される。
【0244】NO.2T:キャッシュヒットリードサイ
クル(トランスペアレント出力モード)図39にこのト
ランスペアレント出力モード時におけるキャッシュヒッ
トリードサイクルのタイミング図を示す。出力モードは
前述のごとく、トランスペアレント出力モード、ラッチ
出力モード、およびレジスタ出力モードを含む。この出
力モードの指定は、コマンドレジスタによって行なわれ
る。図39において、キャッシュヒットリードサイクル
の設定時においては、外部クロック信号Kの立上がりエ
ッジで、チップセレクト信号E#およびキャッシュ指示
信号CH#がともに“L”に設定され、キャッシュ禁止
信号CI#、リフレッシュ指示信号REF#、コマンド
レジスタ信号CR#およびライトイネーブル信号W#が
“H”に設定される。
【0245】この状態において、外部クロック信号Kの
立上がりエッジでSRAMに対するアドレスAcが有効
とされ、この有効アドレスAcに従ったSRAMセルの
選択動作が行なわれる。トランスペアレント出力モード
においては、この有効アドレスAcが指定するSRAM
セルのデータがこのクロックサイクルにおいて出力され
る。このトランスペアレント出力モードにおいては、有
効出力データQは、外部クロック信号Kの立上がりエッ
ジから時間tKHA経過後、またはアウトプットイネー
ブル信号G#の立下がりエッジから時間tGLA経過後
の遅い方のタイミングで出力される。
【0246】時間tKHAより前にアウトプットイネー
ブル信号G#を“L”へ立下げると、無効データ(IN
V.)が時間tKHAが経過するまで出力される。この
キャッシュヒットリードサイクルにおいては書込みデー
タはハイインピーダンス状態(Hi−Z)に設定され、
またDRAMに対するアドレスAaは用いられることが
ないため、任意状態である。
【0247】No.2L:キャッシュヒットリードサイ
クル(ラッチ出力モード)図40にラッチ出力モードの
キャッシュヒットリードサイクルのタイミング図を示
す。このラッチ出力モードと、トランスペアレント出力
モードとの相違点は、アクセス時間tKHAよりも前に
アウトプットイネーブル信号G#を“L”に立下げたと
きに、まず、前のサイクルで選択されたSRAMセルの
データ(Pre.Valid)が出力されることであ
る。他の信号のタイミングは図39に示すトランスペア
レント出力モードと同様である。このラッチ出力モード
に従えば、無効データ(INV)が出力されることはな
く、常に有効なデータのみが出力される。
【0248】No.2R:キャッシュヒットリードサイ
クル(レジスタ出力モード)図41にレジスタ出力モー
ドにおけるキャッシュヒットリードサイクルのタイミン
グ図を示す。このレジスタ出力モードにおけるキャッシ
ュヒットリードサイクルにおける外部制御信号のタイミ
ングは図39および40に示すトランスペアレント出力
モードおよびラッチ出力モードのそれと同様である。こ
のレジスタ出力モードにおいては外部クロック信号Kの
立上がりエッジから時間tKHAR経過後、またはアウ
トプットイネーブル信号G#の立下がりエッジから時間
tGLA経過後の遅い方の時刻に前サイクルの有効デー
タ(Pre.Valid)が出力される。このレジスタ
出力モードにおいては無効データは出力されない。この
レジスタ出力モードは、パイプライン動作に適してい
る。
【0249】上述の出力モードの切換えは、図22に示
す入出力回路274に含まれる出力レジスタの動作を制
御することにより実現される。
【0250】No.3:コピーバックサイクル 図42にコピーバックサイクルの各信号のタイミングを
示す。このコピーバックサイクルはキャッシュ(SRA
M)からアレイ(DRAM)へデータを転送するサイク
ルであり、ミスヒットの場合の最初のサイクルに行なわ
れる。コピーバックサイクルにおいては、外部クロック
信号Kの立上がりエッジで、チップセレクト信号E#お
よびライトイネーブル信号W#をともに“L”に設定
し、かつキャッシュヒット信号CH#、キャッシュ禁止
信号CI#、リフレッシュ指示信号REF#、コマンド
レジスタ信号CR#およびアウトプットイネーブル信号
G#を“H”に設定する。このコピーバックサイクルに
おいては、DRAMにおいてもメモリセルを選択するた
めにアレイアドレスAaを入力する必要がある。アレイ
アドレスAaは行アドレス(Row)と列アドレス(C
ol)とがマルチプレクスして与えられる。外部クロッ
ク信号Kの最初の立上がりエッジでアレイ行アドレスが
ラッチされ、外部クロック信号Kの2回目の立上がりエ
ッジでアレイ列アドレスがラッチされる。外部クロック
信号Kの2回目の立上がりエッジにおいてはキャッシュ
ヒット指示信号CH#、キャッシュ禁止信号CI#、ラ
イトイネーブル信号W#およびキャッシュアドレス(S
RAMに対するアドレス)Acは任意である。
【0251】ライトイネーブル信号W#が1回目の外部
クロック信号Kの立上がりエッジで“L”に設定されて
おり、外部入力データDはハイインピーダンス状態から
任意の状態へ変化する。外部出力データQは、アウトプ
ットイネーブル信号G#が“H”にあるためハイインピ
ーダンス状態となる。
【0252】No.4:ブロック転送サイクル 図43に示すブロック転送サイクルでは、コピーバック
動作後などにおいて、アレイからキャッシュ(SRA
M)へデータブロックが一括転送される。このブロック
転送サイクルは、外部クロック信号Kの1回目の立上が
りエッジでライトイネーブル信号W#が“H”に設定さ
れることを除いて図42に示すコピーバックサイクルと
同じタイミング条件が満足される。
【0253】すなわち、キャッシュミス(ミスヒット)
時において外部クロック信号Kの1回目の立上がりエッ
ジでライトイネーブル信号W#を“L”と設定すればコ
ピーバックサイクルが起動され、一方、ライトイネーブ
ル信号W#を“H”と設定すればアレイからキャッシュ
へのブロック転送サイクルが設定される。
【0254】No.5:アレイライトサイクル 図44に示すアレイライトサイクルはCPUがアレイへ
直接アクセスしてデータを書込むモードを設定するサイ
クルである。アレイアドレスAaによりアレイのDRA
Mセルを選択する。このとき、図24に示すように、双
方向転送ゲート回路305のアクセス切換え回路310
を介してデータが書込まれてもよく、またこのようなア
クセス切換え回路310を設けることなく、図8,9,
12および13に示すようにSRAMのビット線対SB
Lおよび双方向転送ゲートBTGならびにグローバルI
/O線対GIOを介してデータを書込む構成であっても
よい。SRAMアレイのSRAMビット線対SBLを介
してデータを書込む構成の場合、アレイアドレスAaの
下位ビットがブロックアドレスとしてSRAMのコラム
デコーダSCDへ与えられてもよく、またDRAMコラ
ムデコーダから列選択信号がSRAM選択ゲートへ与え
られてもよい。
【0255】アレイライトサイクルの指定は、図44に
示すように外部クロック信号Kの1回目の立上がりエッ
ジで、チップセレクト信号E#、キャッシュ禁止信号C
I#、およびライトイネーブル信号W#を“L”に設定
し、リフレッシュ指示信号REF#およびアウトプット
イネーブル信号G#を“H”に設定することにより行な
われる。キャッシュ指示信号CH#の状態は任意であ
る。このアレイライトサイクルにおいては、外部クロッ
ク信号Kの1回目の立上がりエッジでアレイアドレスA
aが行アドレス(Row)としてラッチされ、外部クロ
ック信号Kの2回目の立上がりエッジでアレイアドレス
Aaが列アドレス(Col)としてラッチされる。キャ
ッシュへのアクセスはこのとき行なわれないため、キャ
ッシュ用のアドレスAcの状態は任意である。外部書込
みデータDは1回目の外部クロック信号Kの立上がりエ
ッジでラッチされる。外部出力データQはハイインピー
ダンス状態となる。
【0256】図36および図37に示すキャッシュシス
テムにおいては、DRAM100へは16ビットのアド
レスのみが与えられており、ブロックアドレスによりS
RAMにおけるブロック内部の列選択動作が行なわれて
いる。この図36および図37に示す構成はキャッシュ
システム時の構成を示しており、アレイアクセスの構成
を示していないが、アレイアクセス時において、キャッ
シュ禁止信号CI#が“L”となったとき、この4ビッ
トのブロックアドレスをDRAM100の列選択用アド
レスとして用いる構成とすればよい。
【0257】No.6:アレイリードサイクル 図45に示すアレイリードサイクルはCPUが直接アレ
イへアクセスしてデータを読出すモードを設定するため
のサイクルである。このアレイリードサイクルの指定は
外部クロック信号Kの1回目の立上がりエッジでチップ
セレクト信号E#、キャッシュ禁止信号CI#を“L”
とし、リフレッシュ指示信号REF#、コマンドレジス
タ信号CR#、ライトイネーブル信号W#およびアウト
プットイネーブル信号G#を“H”に設定することによ
り行なわれる。外部クロック信号Kの2回目の立上がり
エッジではチップセレクト信号E#、リフレッシュ指示
信号REF#、およびコマンドレジスタ信号CR#が
“H”に設定され、キャッシュ禁止信号CI#およびラ
イトイネーブル信号Wの状態は任意である。キャッシュ
ヒット指示信号CH#はアレイリードサイクルにおいて
は状態は任意であり、またアウトプットイネーブル信号
G#は“H”の状態を維持する。外部クロック信号Kの
1回目の立上がりエッジでアレイアドレスAaが行アド
レスとしてラッチされ、2回目の外部クロック信号Kの
2回目の立上がりエッジでアレイアドレスAaが列アド
レスとしてラッチされる。外部入力データDの状態は任
意であり、外部出力データQはハイインピーダンス状態
に設定される。
【0258】ここで、アレイアクセスサイクル(アレイ
ライトサイクルおよびアレイリードサイクル)は外部ク
ロック信号Kの1回目の立上がりエッジでキャッシュ信
号CI#を“L”に設定することにより設定されるが、
このアレイアクセスサイクルは、アレイにCPUが直接
アクセスするモードを設定するためのサイクルであり、
このアレイライトサイクルおよびアレイリードサイクル
内で実際にデータのリード/ライトが行なわれているの
ではない。
【0259】コピーバック動作、ブロック転送動作およ
びアレイアクセス動作など、アレイのデータのリード/
ライトを必要とする動作は、DRAMアレイのワード線
の選択、選択セルデータのセンスアンプによる検知増幅
およびデータのリストア動作ならびにRASプリチャー
ジなどを必要とする。したがって、これらのアレイのデ
ータのリード/ライトを必要とする動作は数クロックサ
イクル必要とする。DRAMのサイクルタイムをta、
外部クロック信号KのサイクルタイムをtKとしてm=
ta/tK回だけ外部クロックサイクルがアレイアクセ
スに必要とされる。このmサイクルはCPUに対する待
ち時間となる。このようなアレイにおけるセル選択およ
びデータのリード/ライトにおいてCPUに対するウェ
イトがかけられているときのタイミングについて次に説
明する。
【0260】No.7:アレイアクティブサイクル 図46に示すアレイアクティブサイクルでは、与えられ
たアレイアドレスAaに従って行選択動作および列選択
動作ならびにデータの書込み/読出しが行なわれる。こ
のアレイアクティブサイクルにおいては、外部クロック
信号Kの立上がりエッジで、チップセレクト信号E#、
リフレッシュ指示信号REF#およびコマンドレジスタ
信号CR#が“H”に設定され、アウトプットイネーブ
ル信号G#がこのサイクル中“H”に固定される。キャ
ッシュヒット信号CH#、キャッシュ禁止信号CI#、
ライトイネーブル信号W#の状態は任意である。このア
レイアクティブサイクルにおいては、外部入力データD
の状態は任意であるが、外部出力データQはハイインピ
ーダンスとなる。
【0261】No.7QT:トランスペアレント出力モ
ードを伴うアレイアクティブサイクル この図47に示すトランスペアレント出力モードにおけ
るアレイアクティブサイクルの指定においては、各制御
信号E#、CH#、CI#、REF#、CR#およびW
#は図45に示すアレイアクティブサイクルと同様に設
定される。このトランスペアレント出力モードにおける
アレイアクティブサイクルは、アウトプットイネーブル
信号G#が“L”と設定されることにより出力バッファ
が活性化され、有効データが出力される。このトランス
ペアレント出力モードにおけるアレイアクティブサイク
ルにおいては、図45に示すアレイリードサイクルにお
いて設定されたアレイアドレスAaに対応するDRAM
セルのデータが出力される。
【0262】No.7QL:ラッチ出力モードでのアレ
イアクティブサイクル 図48に示すラッチ出力モードでのアレイアクティブサ
イクルにおける各制御信号のタイミング状態は図47に
示すものと同じである。ラッチ出力モードでのアレイア
クティブサイクルにおいては、それまで“H”に保持さ
れていたアウトプットイネーブル信号G#が“L”へ立
下がると、まず、前回のアクセスサイクル(キャッシュ
アクセスサイクルでもアレイアクセスサイクルのいずれ
でもよい)で読出されたデータ(出力レジスタにラッチ
されている)がまず出力され、続いて今回のアレイアク
セスサイクルで読出されたデータが出力される。
【0263】No.7QR:レジスタ出力モードでのア
レイアクティブサイクル 図49に示すレジスタ出力モードでのアレイアクティブ
サイクルにおける各制御信号の状態は、図47および図
48に示すものと同じである。このラッチ出力モードで
のアレイアクティブサイクルにおいては、それまで
“H”に保持されていたアウトプットイネーブル信号G
#を“L”に立下げると、外部書込みデータDがハイイ
ンピーダンス状態となり、外部出力データQとして前回
のアクセスサイクルで読出されたデータが出力される。
このラッチ出力モードのアレイアクセスサイクルにおい
て、次のクロックサイクルでアウトプットイネーブル信
号G#が“H”から“L”に立下げられると今回のアレ
イアクセスサイクルで読出されたデータが出力される。
【0264】この図45ないし図49に示すサイクルを
組合わせることによりアレイから外部アドレスに従った
出力データQが得られる。
【0265】図50はトランスペアレント出力モードに
おいてアレイからデータを読出す際に実行されるサイク
ルの全体を示す図である。図50において、タイミング
図の上に丸印で示す数字は前述の各サイクルの説明にお
いて付した番号を表わしている。
【0266】まずトランスペアレント出力モードにおけ
るアレイリード動作においては、図45に示すアレイリ
ードサイクル(No.6)が実行される。このサイクル
No.6によりアレイアドレスAaがそれぞれ外部クロ
ック信号Kの立上がりエッジで行アドレスおよび列アド
レスとして順に取込まれる。次いで図46に示すアレイ
アクティブサイクルが所定回数実行され、DRAMアレ
イにおける行および列の選択動作が行なわれる。最後
に、図47に示すサイクルNo.7QTを実行し、出力
イネーブル信号G#を“L”に立下げることにより、無
効データが出力された後有効データが出力される。この
場合のアクセス時間tKHAAは通常のDRAMのアク
セス時間と同程度となる。
【0267】図51はラッチ出力モードにおいてアレイ
からデータをリードする際に行なわれるサイクルの全体
を示す図である。このラッチ出力モードにおけるアレイ
リード動作においても、図50に示すトランスペアレン
ト出力モードにおけるアレイリード動作と同様、まず図
45に示すアレイリードサイクル(No.6)が行なわ
れ、アレイからデータを読出すモードの設定が行なわれ
る。このアレイリードサイクル(サイクルNo.6)に
よりアレイアドレスAaがラッチされた後、図46に示
すアレイアクティブサイクル(サイクルNo.7)が所
定回数行なわれる。このアレイアクティブサイクル(サ
イクルNo.7)の後、図48に示すラッチ出力モード
でのアレイアクティブサイクル(サイクルNo.7Q
L)が行なわれる。このサイクルNo.7QLにおいて
それまで“H”に設定されていたアウトプットイネーブ
ル信号G#を“L”へ立下げると、前回のアクセスによ
り読出されたデータが出力された後今回のアレイリード
サイクルでアクセス要求されたメモリセルのデータが出
力される。このときのアクセス時間tKHAAは、外部
クロック信号Kの第1回目の立上がりエッジから今回の
アレイアクセスサイクルでアクセス要求されたメモリセ
ルデータ(Valid)が出力されるまでに要する時間
である。
【0268】図52はレジスタ出力モードにおいてアレ
イからデータをリードする際に行なわれるサイクルの全
体を示す図である。図52において、まずサイクルN
o.6の実行により、アレイリードモードの設定が行な
われ、かつ外部クロック信号Kの立上がりエッジでアレ
イアドレスAaがそれぞれ行アドレスおよび列アドレス
として時分割的にラッチされる。続いて、サイクルN
o.7のアレイアクティブサイクルが所定回数行なわれ
た後、サイクルNo.7QRのアレイアクティブサイク
ルが行なわれる。このサイクルNo.7QRにおいてア
ウトプットイネーブル信号G#が“L”に立下がりかつ
外部クロック信号Kの立上がった後、時間tKHA経過
後または時間tGLA経過後の遅い方のタイミングで前
回のサイクルで読出されたデータが出力データQとして
出力される。このときのアクセス時間tKHAAはサイ
クルNo.6において外部クロック信号Kが1回目の立
上がりエッジから有効データが出力されるまでの時間で
ある。
【0269】DRAMセルは定期的にリフレッシュする
必要がある。このリフレッシュ動作の設定は外部からの
リフレッシュ指示信号REF#により行なわれる。この
リフレッシュ時においては、CDRAM内では、このリ
フレッシュ指示信号REF#に応答してリフレッシュア
ドレスカウンタ(図22のカウンタ回路293参照)か
らリフレッシュアドレスが発生され、このリフレッシュ
アドレスに従って自動的にDRAMセルのリフレッシュ
が行なわれる。このようなオートリフレッシュ機能を備
えるDRAMは従来からDRAM分野において知られて
いる。以下、このリフレッシュを行なうための信号のタ
イミングについて説明する。
【0270】No.8:リフレッシュサイクル 図53はリフレッシュサイクルの信号タイミングを示す
図である。図53に示すように、外部クロック信号Kの
立上がりエッジでチップセレクト信号E#およびリフレ
ッシュ指示信号REF#をそれぞれ“H”および“L”
と設定することによりDRAMのリフレッシュモードが
設定される。外部クロック信号Kの立上がりエッジでチ
ップセレクト信号E#を“H”、リフレッシュ指示信号
REF#を“H”と設定すれば、このDRAMのリフレ
ッシュが停止される。このオートリフレッシュサイクル
においては、他の制御信号CH#、CI#、CR#、W
#の状態は任意であり、またアウトプットイネーブル信
号G#は“H”に設定される。したがってこのとき、キ
ャッシュアドレスAcおよびアレイアドレスAaの状態
は任意であり、また外部入力データDの状態も任意であ
り、外部出力データQはハイインピーダンス状態に設定
される。
【0271】リフレッシュ動作はDRAMに対してのみ
行なわれる。SRAMは何らリフレッシュをする必要が
ない。したがってこのリフレッシュ期間中にキャッシュ
へアクセスすることが可能である。
【0272】以下、このリフレッシュとキャッシュアク
セスとを同時に行なうサイクルのタイミングについて説
明する。
【0273】No.8W:キャッシュヒットライトを伴
うリフレッシュサイクル このサイクルNo.8Wにおいては、DRAMにおける
リフレッシュと平行して、キャッシュヒットが発生した
ときに対応のSRAMセルへのデータの書込みが行なわ
れる。このキャッシュヒットライトを伴うリフレッシュ
サイクルの設定は図54に示すように、外部クロック信
号Kの立上がりエッジにおいて、チップセレクト信号E
#、キャッシュヒット信号CH#、リフレッシュ指示信
号REF#、ライトイネーブル信号W#を“L”に設定
し、キャッシュ禁止信号CI#およびアウトプットイネ
ーブル信号G#を“H”に設定することにより行なわれ
る。これによりキャッシュヒットライトサイクルが設定
されかつリフレッシュサイクルが設定される。
【0274】キャッシュ(SRAM)においては、この
キャッシュヒット指示信号CH#とライトイネーブル信
号W#の活性状態に応答して、外部クロック信号Kの立
上がりエッジで外部からの書込みデータDを取込み対応
のSRAMセル位置へ書込む。DRAMにおいては、リ
フレッシュ指示信号REF#により内部のリフレッシュ
アドレスカウンタが起動され、このカウンタからのリフ
レッシュアドレスに従ってリフレッシュが行なわれる。
【0275】外部クロック信号Kの立上がりエッジにお
いて、リフレッシュ指示信号REF#を“H”とすれ
ば、単に図38に示すキャッシュヒットライトサイクル
(サイクルNo.1)が行なわれるだけであり、DRA
Mのリフレッシュは停止される。
【0276】No.8RT:トランスペアレント出力モ
ードにおけるキャッシュヒットリードを伴うリフレッシ
ュサイクル このサイクルNo.8RTにおいては、トランスペアレ
ント出力モードに従ってキャッシュヒットリードが行な
われるとともに、DRAMにおいてオートリフレッシュ
が行なわれる。このサイクルNo.8の設定は、図55
に示すように、外部クロック信号Kの立上がりエッジ
で、チップセレクト信号E#、キャッシュヒット信号C
H#、およびリフレッシュ指示信号REF#を“L”に
設定しかつキャッシュ禁止信号CI#、コマンドレジス
タ信号CR#およびライトイネーブル信号W#を“H”
に設定することにより行なわれる。SRAMキャッシュ
においては、このキャッシュヒットリード指示に応答し
て、外部クロック信号Kの立上がりエッジでキャッシュ
アドレスAcを取込み対応のSRAMセルを選択する。
アウトプットイネーブル信号G#が“L”に立下がる
と、所定時間経過後有効出力データQが出力される。
【0277】DRAMにおいては、リフレッシュ指示信
号REF#に応答してオートリフレッシュが行なわれ
る。このキャッシュヒットリードを伴うリフレッシュサ
イクルにおいて外部クロック信号Kの立上がりエッジで
リフレッシュ指示信号REF#を“H”に設定すれば、
このリフレッシュ指示信号REF#に応答して行なわれ
るオートリフレッシュが停止される。したがってこの場
合には、図39に示すサイクルNo.2Tと同じトラン
スペアレント出力モードにおけるキャッシュヒットリー
ドサイクルが行なわれる。
【0278】No.8RL:ラッチ出力モードのキャッ
シュヒットリードを伴うリフレッシュサイクル 図56に示すサイクルNo.8RLにおいては、ラッチ
出力モードによるキャッシュヒットリードが行なわれる
とともにDRAMのオートリフレッシュが行なわれる。
各制御信号のタイミング条件は図54および55に示す
ものと同様である。このラッチ出力モードにおいては、
キャッシュヒットが生じた場合、アウトプットイネーブ
ル信号G#が“L”に立下がった後、まず前回のサイク
ルでアクセスされたデータが出力され続いて今回のサイ
クルでアクセスされたデータが出力される。
【0279】No.8RR:レジスタ出力モードのキャ
ッシュヒットリードサイクルを伴うリフレッシュサイク
ル この図57に示すサイクルNo.8RRにおいては、レ
ジスタ出力モードでのキャッシュヒットリードサイクル
に従ってデータの読出しが行なわれるとともに、DRA
Mにおいてもオートリフレッシュが行なわれる。各制御
信号のタイミング条件は図55および図56に示すもの
と同様であり、ヒットリードとオートリフレッシュが行
なわれる。このサイクルNo.8RRにおいては、アウ
トプットイネーブル信号G#が“L”へ立下がると前回
のサイクルにおいて選択された出力データが出力され
る。この後一旦アウトプットイネーブル信号G#を
“H”に立上げ、続いて次のクロックサイクルでアウト
プットイネーブル信号G#を“L”へ立下げると今回の
サイクルで選択されたSRAMセルのデータが出力され
る。
【0280】CDRAMのトランスペアレント出力モー
ド、ラッチ出力モード、レジスタ出力モード、マスクト
ライトモード、D/Q分離モードはコマンドレジスタに
所望の特殊機能を設定するコマンドをセットすることに
より実現される。次にこのコマンドレジスタにコマンド
を設定するための動作サイクルについて説明する。
【0281】No.9:コマンドレジスタセットサイク
ル 図58はコマンドレジスタセットサイクル(サイクルN
o.9)における各信号のタイミングを示す図である。
このコマンドレジスタセットサイクルは、外部クロック
信号Kの立上がりエッジで、チップセレクト信号E#、
キャッシュ禁止信号CI#、コマンドレジスタ信号CR
#、およびライトイネーブル信号W#を“L”に設定す
ることにより実現される。このとき、図34に示すよう
に、コマンドレジスタのうちの4つのレジスタWR0〜
WR3のいずれかが選択される。出力モードの設定では
コマンドレジスタWR0が選択され、かつそのときの入
力データDの組合わせにより出力モードの内容が選択さ
れる。このため外部クロック信号Kの立上がりエッジで
コマンドアドレスArと外部書込みデータDが有効とさ
れてラッチされる。コマンドアドレスArの2ビットA
r0およびAr1がともに0(“L”)のときにコマン
ドレジスタWR0が選択される。4ビットの外部書込み
データDのうち上位2ビットD2(DQ2)およびD3
(DQ3)が“0”(“L”)であり、最下位ビットD
0(DQ0)が“0”にあればトランスペアレント出力
モードに設定される。
【0282】ラッチ出力モードは、この外部クロック信
号Kの立上がりエッジで外部書込みデータD0およびD
1をそれぞれ“1”(“H”)および“0”と設定し残
りの2ビットの外部書込みデータD2およびD3をとも
に“0”と設定することにより選択される。レジスタ出
力モードは、外部クロック信号Kの立上がりエッジでコ
マンドアドレスAr0およびAr1をともに“0”に設
定しかつ外部書込みデータD0およびD1(DQ0およ
びDQ1)をともに“1”に設定しかつ外部書込みデー
タD2およびD3(DQ2およびDQ3)をともに
“0”と設定することにより選択される。
【0283】なお図34に示すコマンドレジスタの構成
においては8つのレジスタが設けられており、8種類の
特殊モードを設定することが可能である。マスクトライ
トモードを設定するためのコマンドレジスタRR0およ
びD/Q分離モードを設定するためのレジスタRR1を
選択するためには、この図58に示すタイミング図にお
いて外部クロック信号Kの立上がりエッジでライトイネ
ーブル信号W#を“H”に設定する。このときのコマン
ドアドレスArの値によりそれぞれ所望のモードが選択
される。
【0284】次に、このコマンドレジスタによる設定デ
ータに応じてデータ出力モードをトランスペアレントモ
ード、ラッチモードおよびレジスタモードに設定するた
めの具体的構成について説明する。図59は、データ出
力モード設定に関連する回路構成を示す図である。図5
9において、コマンドレジスタ270は、コマンドレジ
スタモード検出信号(内部コマンドレジスタ信号)CR
に応答して、ライトイネーブル信号W#、およびコマン
ドデータAr0,Ar1をデコードするコマンドレジス
タモードセレクタ279と、レジスタWR0〜WR3お
よびフリップフロップFF1を含む。コマンドレジスタ
は、図34に示すように8つのレジスタRR0〜RR3
およびWR0〜WR3を含んでいる。しかしながら、図
59においては、レジスタRR2およびRR3は図示し
ていない。レジスタWR0〜WR3はそれぞれ4ビット
のレジスタである。レジスタRR0およびRR1は1つ
のフリップフロップFF1を共有する。レジスタRR0
が選択されるとフリップフロップFF1がマスクトライ
トモードにセットされる。レジスタRR1が選択される
とフリップフロップFF1はD/Q分離モードに設定さ
れる。入力制御回路272bは、このフリップフロップ
FF1の設定データに応じて入力回路274bおよび2
74cのいずれかを選択する。
【0285】レジスタWR0〜WR3のいずれかへのデ
ータ設定は、コマンドデータAr0,Ar1をデコード
することにより行なわれる。ライトイネーブル信号W#
が活性状態のとき、入力制御回路272bにより選択さ
れた入力回路274bまたは274cを介して4ビット
のデータD0〜D3(またはDQ0〜DQ3)が対応の
レジスタへ設定される。データ出力モードに関連するの
はレジスタWR0であるため、このデータ出力モードの
設定について説明する。レジスタWR0の下位2ビット
のデータに従って出力制御回路272bはトランスペア
レント、ラッチ、およびレジスタの出力モードのいずれ
かに設定され、その設定された出力モードに応じて出力
回路274aを選択的に活性化する制御信号φ1,/φ
1およびφ2を発生する。
【0286】図60は出力回路274aの具体的構成の
一例を示す図である。図60において、出力回路274
aは、制御信号φ1,/φ1に応答して読出しデータバ
スDB,*DB上のデータをラッチするための第1の出
力ラッチ981と、クロック信号φ2に応答して、出力
ラッチ1のラッチデータまたはデータバスDB,*DB
上のデータを通過させる第2の出力ラッチ982および
出力ラッチ982からのデータを受け、制御信号G#に
応答して出力データとして外部ピン端子DQへ伝達する
出力バッファ983を含む。
【0287】第1の出力ラッチ981は、クロック信号
φ1および/φ1に応答して活性化されるクロックトイ
ンバータICV1,ICV2を含む。クロックトインバ
ータICV1の入力および出力はクロックトインバータ
ICV2の出力および入力にそれぞれ接続される。この
出力ラッチ981は、クロック信号φ1が“H”のとき
にラッチ状態となる。すなわちクロックトインバータI
CV1およびICV2はクロック信号φ1が“H”のと
きに活性化されてインバータとして機能する。クロック
信号φ1が“L”のとき、クロックトインバータICV
1およびICV2はディスエーブル状態とされてラッチ
981はラッチ動作を行なわない。
【0288】第2の出力ラッチ982は、クロック信号
φ2が“L”のとき、その入力A,*Aへ与えられたデ
ータをラッチし出力Q,*Qから出力する。出力ラッチ
982は、クロック信号φ2が“H”のとき、その入力
A,*Aの信号状態にかかわらず、クロック信号φ2が
“L”のときにラッチしたデータを出力Q,*Qから出
力する。このラッチ動作を制御するクロック信号φ1,
/φ1およびφ2は外部からのクロックKに同期した信
号であり、出力制御回路272bよりその発生タイミン
グが異ならされる。
【0289】出力バッファ983は出力イネーブル信号
G#が活性状態となると活性化され、出力ラッチ982
からの出力データを端子DQへ伝達する。
【0290】図61は第2の出力ラッチ982の具体的
構成の一例を示す図である。図61において、第2の出
力ラッチ982は、入力A(*A)をそのD入力に受
け、クロック信号φ2をそのクロック入力CLKに受け
るD型フリップフロップDFFを含む。フリップフロッ
プDFFの出力Qから出力ラッチ982の出力Q(*
Q)が得られる。このD型フリップフロップDFFはダ
ウンエッジトリガ型であり、クロック信号φ2がLに立
下がるタイミングで入力Aを取込み、クロック信号φ2
が“L”の間入力Aをそのまま出力する。クロック信号
φ2が“H”の場合には、入力端子Dへ与えられる入力
Aの状態にかかわらず先のラッチしたデータを出力す
る。これにより、所望の機能を実現する出力ラッチ98
2が得られる。D型フリップフロップDFFが入力Aお
よび入力*Aに対してそれぞれ設けられる。この出力ラ
ッチ982は他の構成であってもよく、クロック信号φ
2に応答してラッチ状態およびスルー状態を実現するこ
とのできる回路構成であればいずれの回路構成であって
もよい。
【0291】図62は出力制御回路272bの具体的構
成の一例を示す図である。出力制御回路272bは、外
部クロックを所定の時間遅延させる遅延回路991a,
991b,991cと、遅延回路991aの出力に応答
して所定のパルス幅を有するワンショットのパルス信号
を発生するワンショットパルス発生回路992aと、遅
延回路991bの出力に応答して所定のパルス幅を有す
るワンショットのパルス信号を発生するワンショットパ
ルス発生回路992bと、遅延回路991cの出力に応
答して所定のパルス幅を有するワンショットのパルス信
号を発生するワンショットパルス発生回路992cを含
む。ワンショットパルス発生回路992aからクロック
信号φ1,/φ1が発生される。
【0292】ワンショットパルス発生回路992bとワ
ンショットパルス発生回路992cの出力はOR回路9
93へ与えられる。OR回路993からクロック信号φ
2が発生される。遅延回路991bの遅延時間は遅延回
路991cの遅延時間よりも短い。このワンショットパ
ルス発生回路992a〜992cのイネーブル/ディス
エーブルが2ビットのコマンドデータWR0により設定
される。2ビットのコマンドデータWR0がラッチモー
ドを示している場合、ワンショットパルス発生回路99
2aと992cがイネーブル状態とされ、ワンショット
パルス発生回路992bはディスエーブル状態とされ
る。次に、この図59ないし図62に示すコマンドレジ
スタおよびデータ出力回路の動作について説明する。
【0293】まず図63に示すラッチ動作の動作波形図
を参照して説明する。データ出力モードのラッチ出力モ
ードの設定はコマンドデータレジスタWR0の下位2ビ
ットを(01)に設定することにより行なわれる。この
とき、ワンショットパルス発生回路992aおよび99
2cがイネーブル状態とされる。今、アウトプットイネ
ーブル信号G#はデータ出力を示す活性状態の“L”に
あるとする。このとき、クロックKの立上がりエッジで
外部アドレスAnがアドレスバッファに取込まれ、対応
のSRAMワード線SWLnが選択され、SRAMビッ
ト線対SBLにデータRDnが現われる。このとき、ワ
ンショットパルス発生回路992aは、外部クロックK
の立上がりに応答して、所定のタイミングでワンショッ
トのパルスを発生し所定期間“L”となる。このクロッ
ク信号φ1が“L”へ立下がることにより、出力ラッチ
981はラッチ動作が禁止される。このとき、クロック
信号φ2は“H”にあり、ラッチ状態を維持しており、
前のサイクルで読出されたデータQn−1をラッチして
出力している。この外部アドレスにより選択された64
ビットのSRAMビット線対SBL上のデータRDnの
うちさらに外部アドレスに従って選択された4ビットの
データが内部出力データバスDB,*DBへ伝達され
る。このデータバスDB,*DB上のデータDBnが確
定した状態でクロック信号φ1は“H”に立上がる。こ
れにより出力ラッチ981がラッチ動作をし、確定デー
タDBnをラッチする。
【0294】続いて、ワンショットパルス発生回路99
2cからワンショットパルスが発生され信号φ2が
“L”に立下がる。これにより出力ラッチ982がこの
ラッチされたデータDBnを新たに取込み、出力端子D
Qへ出力バッファ983を介して伝達する。このクロッ
ク信号φ2の発生はクロックKの立下がりに同期して行
なわれており、外部クロックKの立下がりに応答してこ
のサイクルで選択されたデータがQDBnが出力データ
Qnとして出力される。クロック信号φ2は次に外部ク
ロックKが立上がるまでに“H”に立上がる。これによ
り、出力ラッチ982は、内部出力データバスDB,*
DBのデータとは関係なく確定データDBnを持続的に
出力する。
【0295】続いて、クロック信号φ1を“L”に立下
げ、出力ラッチ981のラッチ状態を開放し、次のサイ
クルすなわち次の確定データのラッチ動作に備える。こ
れにより、外部クロックKの立上がりに応答して前のサ
イクルで読出されたデータが順次確定データとして出力
されることになる。
【0296】次に図64を参照してレジスタモードにつ
いて説明する。レジスタモードの設定は、コマンドデー
タWR0の下位2ビットを(11)に設定することによ
り行なわれる。このレジスタ出力モードにおいては、ワ
ンショットパルス発生回路992bがイネーブル状態と
され、ワンショットパルス発生回路992cがディスエ
ーブル状態とされる。この場合、外部クロックKの立上
がりに応答して、ワンショットパルス発生回路992b
から“L”に立下がるワンショットのパルスが発生され
る。このときクロック信号φ1は“H”にあるため、前
のサイクルで読出されたデータDBn−1を出力ラッチ
982がラッチする。
【0297】レジスタ出力モードにおいては、クロック
信号φ2の“L”への降下タイミングが外部クロックK
の立上がりに応答して決定される。この場合、外部クロ
ックKの(n+1)回目のサイクルに応答して出力ピン
端子DQに、n回目のクロックサイクルにおける読出し
データDBnが出力データQnとして出力される。した
がって、ラッチ出力モードとレジスタ出力モードとで
は、クロック信号φ2の発生タイミングすなわち“L”
への移行タイミングが異なっているだけである。これに
より、サイクル前のサイクルのデータが出力され続いて
今回のサイクルで読出されたデータが出力されるラッチ
出力モードと、n+1回目のサイクルにおいてはn回目
のサイクルにおける読出しデータが出力されるレジスタ
出力モードが実現される。
【0298】次に図65および図66を参照してトラン
スペアレントモードについて説明する。まず図65を参
照して第1のトランスペアレント出力モードについて説
明する。このトランスペアレント出力モードは前述のご
とくレジスタWR0の下位2ビットをX0と設定するこ
とにより行なわれる。この第1のトランスペアレント出
力モードおよび第2のトランスペアレント出力モードは
このXのビット値を0または1に設定することにより選
択される。このときいずれの値により第1のトランスペ
アレント出力モードおよび第2のトランスペアレント出
力モードのうちのいずれが選択されるかは任意である。
第1のトランスペアレント出力モードにおいては、クロ
ック信号φ1およびφ2はともに“L”のままである。
このとき、出力ラッチ981はラッチ動作から開放され
ており、また出力ラッチ982もスルー状態となってい
る。したがって、この場合には、出力データQnとして
は、内部データバスDB,*DB上に伝達されたDBn
がそのまま出力されることになる。すなわちSRAMビ
ット線対SBLまたはグローバルI/O線対GIOのデ
ータが無効データ(INVALID DATA)の場合
にはこれに応答して出力ピンDQにも無効データINV
が出現する。
【0299】図66に示す第2のトランスペアレント出
力モードにおいては、クロック信号φ1が発生される。
クロック信号φ1が“H”の期間第1の出力ラッチ98
1がラッチ動作を行なうため、SRAMビット線対SB
LのデータRDnが無効状態となっても、データバスD
B,*DBのデータがラッチ回路981により有効デー
タとしてラッチされ所定期間(クロック信号φ1の
“H”の間)出力されるので、無効データINVが出力
される期間が短くなる。この第2のトランスペアレント
出力モードにおいてもクロック信号φ2は“L”のまま
である。
【0300】なお上述の構成においては第2の出力ラッ
チ982としてダウンエッジトリガ型のD型フリップフ
ロップを用いたがこれはクロック信号φ2の極性を変え
ればアップエッジトリガ型のラッチ回路を用いても同様
の効果を得ることができる。また、出力ラッチ981の
構成も、他のラッチ回路を用いても実現することができ
る。
【0301】このコマンドレジスタにより設定される出
力モードの特徴をまとめると以下のようになる。
【0302】(1) トランスペアレント出力モード:
このモードは、内部データバスDB,*DB上のデータ
を直接出力バッファに伝達するモードである。このモー
ドにおいては、出力データDQ(Q)は外部クロックK
の立上がりエッジから時間tKHA経過後またはアウト
プットイネーブル信号G#の立下がりエッジから時間t
GLA経過後の遅い方に有効データが現われる。時間t
KHAよりも先にアウトプットイネーブル信号G#を立
下げると無効データ(inv)が時間tKHAまで出力
される。これは、アウトプットイネーブル信号G#の立
下げタイミングが速いと、内部データバスDB,*DB
には有効データが現れていないことによる。したがっ
て、このモードにおいては、出力データが有効な期間は
内部バスに有効データが現われている期間に限られる。
【0303】(2) ラッチ出力モード:このモードに
おいては、内部データバスDB,*DBと出力バッファ
との間に出力ラッチ回路が設けられる。このラッチ出力
モードにおいては、外部クロックKが“H”の間、デー
タが出力ラッチ回路によりラッチされるため、時間tK
HAより先にアウトプットイネーブル信号G#を立下げ
たときに前のサイクルの読出しデータが出力されること
になる。したがって、内部データバスDB,*DBに無
効データが現われている期間であっても、外部には無効
データは出力されない。すなわち、CPUが出力データ
を取込むための期間を十分とることができるという効果
を得ることができる。
【0304】(3) レジスタ出力モード;このモード
は、内部データバスと出力バッファとの間に出力レジス
タを設けたモードである。このレジスタ出力モードにお
いては、出力データとしては、外部クロックKの立上が
りエッジから時間tKHAR経過後あるいはアウトプッ
トイネーブル信号G#の立下がりエッジから時間tGL
A経過後の遅い方に前のサイクルにおける有効データが
出力される。このレジスタモードもラッチモードと同様
な理由により、無効データは出力されないことになる。
このレジスタモードで連続してデータの出力を行なう場
合、外部クロックKの立上がりから見て非常に高速にデ
ータが出力されているように見える。このような動作
は、一般にパイプライン動作と呼ばれており、見かけ上
のアクセスタイムをサイクルタイムよりもさらに縮小す
ることができる。
【0305】上述のような出力モードをコマンドレジス
タにより設定することが可能とすることにより、ユーザ
はシステムに応じた出力モードを選択することが可能に
なる。
【0306】残りのコマンドレジスタについてその機能
については特定しないがこれは任意の用途に適用可能で
ある。次に、このCDRAMの状態遷移について状態遷
移図を参照して説明する。
【0307】図67はキャッシュミス(ミスヒット)時
のCDRAMの状態遷移を示す図である。図67(A)
には状態遷移のフローを示し、図67(B)には各サイ
クル間の状態遷移を示す。この図67において、各サイ
クルをサイクル番号で示す。
【0308】図67において、キャッシュミス発生時に
は、最初に図42に示すコピーバックサイクル(サイク
ルNo.3)が行なわれる。これによりSRAMからD
RAMへのデータ転送モードが設定される。その後図4
6に示すアレイアクセスサイクル(サイクルNo.7)
がn(n=(ta/tk)−1)回繰り返される。ここ
でtaはDRAMのサイクル時間、tkは外部クロック
Kのサイクル時間である。このサイクルNo.7をn回
繰り返すことにより、SRAMからDRAMへのデータ
ブロックの一括転送が完了する。次いで図43に示すブ
ロック転送サイクル(サイクルNo.4)が行なわれ
る。これによりDRAMからSRAMへのデータ転送モ
ードが設定される。このサイクルNo.4に続いてサイ
クルNo.7をn回繰り返すことによりDRAMからS
RAMへのデータブロックの転送が行なわれる。この
後、DRAMは次のアクセスを受けることが可能な状態
とされる。この状態はブロック転送モードと称し、CP
Uはこの後SRAMおよびDRAMいずれへもアクセス
することができる。
【0309】サイクルNo.4に続いてアレイアクティ
ブサイクル(サイクルNo.7)をn′(n′=(ta
/2・tK)−1)回繰り返すと、DRAMにおいて
は、まだそのメモリセルへのリストア動作およびRAS
プリチャージが完了しておらず次のアクセスを受けるこ
とができない。しかしながらSRAMにおいては、既に
この状態においてはDRAMからブロックデータの転送
を受けており、何らリストアする必要はなくSRAMビ
ット線対上のデータは確定状態となっており、CPUは
この状態でSRAMへアクセスすることができる。この
状態はキャッシュフィル状態と呼ばれる。このキャッシ
ュフィル状態においては、CPUはSRAMへのみアク
セスすることができる。このキャッシュフィルの後に行
なわれるのは図38に示すキャッシュヒットライトサイ
クル(サイクルNo.1)であるかまたは図39ないし
図41に示すキャッシュヒットリードサイクル(サイク
ルNo.2)である。ここで、このキャッシュヒットリ
ードサイクル(サイクルNo.2)はトランスペアレン
ト出力モード、ラッチ出力モードおよびレジスタ出力モ
ードのいずれであってもよい。ヒットライトは各クロッ
クサイクルごとに連続して行なうことができ、またヒッ
トリードサイクルも各クロックサイクルごとに連続して
実行することができる。またヒットリードサイクルから
ヒットライトサイクルへも移行することができる。
【0310】図68はアレイアクセス時の状態遷移を示
す図である。図68(A)にはアレイアクセスにおける
状態遷移のフローを示し、図68(B)には各サイクル
間の状態遷移図を示す。アレイアクセスにはアレイへデ
ータを書込むアレイライトとアレイからデータを読出す
アレイリードとがある。アレイライトにおいては、まず
図40に示すアレイライトサイクル(サイクルNo.
5)が行なわれる。このサイクルNo.5に続いてサイ
クルNo.7のアレイアクティブサイクルがn回繰り返
されることによりDRAMアレイ内へデータを書込むこ
とができる。
【0311】アレイリード時においては図45に示すア
レイリードサイクル(サイクルNo.6)が行なわれ、
DRAMがアクセス可能にされる。このサイクルNo.
6のアレイリードサイクルを行なった後、図46に示す
アレイアクティブサイクル(サイクルNo.7)をn′
回繰り返す。この状態ではまだDRAMからはデータを
読出すことはできない。このサイクルNo.7に続いて
図47ないし図49に示すデータ出力のためのアレイア
クティブサイクル(サイクルNo.7Q)がn′+1回
繰り返される。ここでサイクルNo.7Qは、トランス
ペアレント出力のためのアレイアクティブサイクル、ラ
ッチ出力を伴うアレイアクティブサイクルおよびレジス
タ出力を伴うアレイアクティブサイクルのいずれであっ
てもよい。このサイクルNo.7Qにおける最後のサイ
クルにおいて出力イネーブル信号G#を“L”に設定す
ることによりアレイからデータを読出すことができる。
このアレイライトとアレイリードでは、サイクルタイム
が一見したところ異なっているように見えるが、n=
n′+1であり、同一のクロックサイクルでアレイへデ
ータのリード/ライトを行なうことができる。アレイラ
イト動作またはアレイリード動作を行なった後は再び続
いてアレイライトまたはアレイリードを行なうことがで
きる。
【0312】図69はリフレッシュ時の状態遷移を示す
図である。図69(A)はリフレッシュ時の状態遷移の
フローを示し、図69(B)はリフレッシュ時の各サイ
クル間の状態遷移を示す。
【0313】DRAMのオートリフレッシュのみを行な
いSRAMへのアクセスを行なわないノーマルリフレッ
シュにおいては、まず図53に示すリフレッシュサイク
ル(サイクルNo.8)が行なわれる。これに続いて図
46に示すアレイアクティブサイクル(サイクルNo.
7)がn回繰り返される。これによりCDRAM内蔵の
リフレッシュカウンタからのリフレッシュアドレスに従
う1回のオートリフレッシュが完了する。
【0314】ヒットライトを伴うリフレッシュ時におい
て、まず図54に示すキャッシュヒットライトを伴うリ
フレッシュサイクル(サイクルNo.8W)が行なわれ
る。これに続いて、nクロックサイクル間はDRAMの
オートリフレッシュが行なわれている。この間CPUは
図38に示すキャッシュヒットライトサイクルをn回実
行することができる。
【0315】ヒットリードを伴うリフレッシュサイクル
時には図55ないし図57に示すキャッシュヒットリー
ドを伴うリフレッシュサイクル(サイクルNo.8R)
が行なわれる。これによりDRAMのオートリフレッシ
ュが起動され、nクロックサイクル間はDRAMにおい
てオートリフレッシュが行なわれる。このnクロックサ
イクル間CPUはヒットリードを行なうことができる。
ここでサイクルNo.8Rは、その出力モードがトラン
スペアレント出力モード、ラッチ出力モードおよびレジ
スタ出力モードのいずれであってもよい。
【0316】以上この発明によるCDRAMの構成およ
び動作について種々説明してきたが、この発明によるC
DRAMの構成は上述の実施例のものに限定されず、ま
た、その容量も4MビットCDRAMすなわち4Mビッ
トのDRAMと16KビットのSRAMとの構成に限定
されず、任意の記憶容量のDRAMおよびSRAMを用
いてもよい。またそのアレイレイアウトにおいてもパッ
ケージの形状に応じた修正を受けても上記実施例と同様
の効果を得ることができる。
【0317】最後に、データ転送をDRAMアレイとS
RAMアレイとの間で行なうための方法のさらに他の実
施例について説明する。
【0318】図70(A)ないし図72(B)は先にタ
イミング図の図41,42を参照して説明したキャッシ
ュミス時において行なわれるコピーバックとブロック転
送の動作を模式的に示す図である。まず通常のコピーバ
ックおよびブロック転送動作について説明する。
【0319】図69(A)において、CPUがアクセス
要求したデータD2がSRAMの対応の位置には格納さ
れていない場合を考える。SRAMすなわちキャッシュ
の対応の位置にはデータD1′が格納されている。この
SRAMへのキャッシュミスが発生したとき、まだDR
AMにおいてはプリチャージ状態である。
【0320】図70(B)において、キャッシュミス指
示信号に応答して、DRAMにおいて、データD1′が
格納されるべき領域を含むワード線(図においてハッチ
ングで示す)が選択される。この状態はアレイアクティ
ブ状態である。SRAMではデータD1′の領域が選択
されている。
【0321】図71(A)において、転送指示信号φT
SDが発生され、SRAMのデータD1′がDRAMの
選択されたワード線のうちの対応の領域へ伝達される。
これによりDRAMのデータ領域D1にデータD1′を
格納する。
【0322】図71(B)において、このDRAMのデ
ータ領域D1へのデータD′の転送完了後DRAMアレ
イはプリチャージ状態に復帰する。
【0323】図72(A)において、続いてCPUがア
クセス要求するデータD2を含むワード線(図において
ハッチングで示す)がDRAMにおいて選択される。
【0324】図72(B)において、この選択されたワ
ード線に含まれるデータD2がデータ転送指示信号φT
DSに応答してSRAMアレイの対応の領域へ伝達され
る。これによりSRAMアレイのデータD1はデータD
2で書換えられることになる。この図70(A)から図
71(B)がコピーバックであり、また図71(B)か
ら図72(B)がブロック転送モードとなる。ここで図
71(B)のステップを両者のサイクルに含めているの
は、両者が続いて行なわれる場合、このDRAMのプリ
チャージ期間は両者に含まれると考えられるからであ
る。
【0325】このデータ転送方法の場合、DRAMアレ
イのプリチャージ期間が間に挟まれることになりまたデ
ータ転送も常に一方方向である。このため、高速でSR
AMアレイとDRAMアレイとの間でデータ転送を行な
うことができない。この場合、図8、図9および図12
に示すような双方向転送回路を用いればDRAMアレイ
とSRAMアレイとの間のデータ転送をオーバーラップ
して行なうことが可能になる。このデータ転送をさらに
高速で行ない、高速動作の要求を満足する半導体記憶装
置のデータ転送動作について以下に説明する。
【0326】図1はこの発明の一実施例であるデータ転
送装置の構成を概略的に示すブロック図である。図1に
示すデータ転送装置では、SRAMアレイとDRAMア
レイとの間の1ビットのデータ転送を行なう回路部分が
示される。したがってデータ転送装置はこの図1に示す
双方向転送ゲート回路を16×4個含む。以下、この図
1に示すデータ転送装置を、1ビットのデータ転送を行
なうため双方向転送ゲート回路と称す。
【0327】図1を参照して、双方向転送ゲート回路
は、転送制御信号φTSLに応答してSRAMビット線
対SBL,*SBLをラッチ回路1811へ接続するゲ
ート回路1810と、転送制御信号φTLDに応答して
ラッチ回路1811のラッチデータをグローバルI/O
線GIO,*GIOへ伝達するゲート回路1812と、
DRAMライトイネーブル信号AWDEおよびSRAM
コラムデコーダ出力SAYに応答して書込データバス線
DBW,*DBW上のデータをグローバルI/O線GI
O,*GIOへ転送するゲート回路1813を含む。S
RAMコラムデコーダの出力SAYは、DRAMアレイ
ブロックにおいて同時に選択された16ビットのうちの
1ビットを選択する。したがって、この場合DRAMア
レイの列アドレス信号の下位4ビットはSRAMコラム
デコーダへ与えられる場合の構成が一例として示され
る。
【0328】双方向転送ゲート回路はさらに、転送制御
信号φDTSに応答して活性化され、グローバルI/O
線GIO,*GIO上のデータを増幅するアンプ回路1
814と、転送制御信号φTDSに応答してアンプ回路
1814で増幅されたデータをSRAMビット線対SB
L,*SBLへ伝達するゲート回路1815を含む。
【0329】ゲート回路1810およびラッチ回路18
11が第1の転送手段を構成し、ゲート回路1815お
よびアンプ回路1814が第2の転送手段を構成し、ゲ
ート回路1812およびゲート回路1813が第3の転
送手段を構成する。
【0330】SRAMライトイネーブル信号AWDE
は、アレイアクセスサイクルおよびCPUがデータ書込
を要求したときにキャッシュミスが生じた場合に発生さ
れる。すなわち、クロック信号Kの立上がりエッジで、
チップセレクト信号E#が“L”となり、かつキャッシ
ュヒット信号CH#が“H”でかつライトイネーブル信
号W#が“L”のときに図23に示す転送ゲート制御回
路262から発生される。ゲート回路1813によりD
RAMアレイへデータを書き込む場合、SRAMビット
線対SBL,*SBLを介することなく直接グローバル
I/O線GIO,*GIOへ書込データを伝達すること
ができる。これにより高速でデータを書込むことができ
る。ゲート回路1812は、転送制御信号φTLDに応
答してSRAMアレイからのデータをDRAMアレイへ
64ビット(4MCDRMの場合)一括してデータ転送
を行なう際のタイミング調整のために用いられる。同
様、ゲート回路1815は、DRAMアレイからSRA
Mアレイへ64ビット一括してデータ転送を行なう際の
タイミング調整のために用いられる。
【0331】図73は、図1に示す双方向転送ゲート回
路の具体的構成の一例を示す図である。
【0332】ゲート回路1810は、SRAMビット線
対SBL,*SBL上の信号電位を増幅するNチャネル
MOSトランジスタT102,T103と、転送制御信
号φTSLに応答して導通状態となり、トランジスタT
102,T103で増幅されたデータをラッチ回路18
11へ伝達するNチャネルMOSトランジスタT10
0,T101を含む。トランジスタT102はそのゲー
トがSRAMビット線SBLに接続され、その一方導通
端子が接地電位Vssに接続され、その他方導通端子が
トランジスタT100の一方導通端子に接続される。ト
ランジスタT103はそのゲートがSRAMビット線対
*SBLに接続され、その一方導通端子が接地電位Vs
sに接続され、その他方導通端子がトランジスタT10
1の一方導通端子に接続される。
【0333】ラッチ回路1811はそれぞれの入力が他
方の出力が接続されたインバータ回路HA1 0,HA11を含む。このインバータ回路HA10およ
びHA11はインバータラッチを構成する。ラッチ回路
1811はさらに、インバータラッチ(インバータ回路
HA10およびHA11)のラッチデータを反転するイ
ンバータ回路HA12およびHA13を含む。
【0334】ゲート回路1812は、グローバルI/O
線GIOへデータを伝達するためのゲート回路1812
bと、グローバルI/O線*GIOへデータを伝達する
ためのゲート回路1812aを含む。ゲート回路181
2aはnチャネルMOSトランジスタT105から構成
され、ゲート回路1812bはnチャネルMOSトラン
ジスタT106から構成される。トランジスタT105
およびT106のゲートへは転送制御信号φTLDが与
えられる。
【0335】アンプ回路1814は、グローバルI/O
線*GIO上の電位を増幅するためのnチャネルMOS
トランジスタT113と、転送制御信号φTDSに応答
してオン状態となり、トランジスタT113で増幅され
たデータをノードN100へ伝達するnチャネルMOS
トランジスタT112と、転送制御信号φTDSに応答
して、ノードN110を電源電位Vccにプリチャージ
するpチャネルMOSトランジスタT111と、電源V
ccとノードN100との間にトランジスタT111と
並列に接続されるpチャネルMOSトランジスタT11
0を含む。
【0336】アンプ回路1814は、また、グローバル
I/O線GIO上の信号電位を増幅するためのnチャネ
ルMOSトランジスタT117と、転送制御信号φTD
Sに応答してオン状態となり、トランジスタT117で
増幅されたグローバルI/O線GIO上の信号電位をノ
ードN110へ伝達するnチャネルMOSトランジスタ
T116と、転送制御信号φTDSに応答してノードN
110を電源電位Vccにプリチャージするpチャネル
MOSトランジスタT114と、電源VccとノードN
110との間にトランジスタT114と並列に接続され
るpチャネルMOSトランジスタT115を含む。
【0337】トランジスタT110はそのゲートがノー
ドN110に接続され、トランジスタT115はそのゲ
ートがノードN100に接続される。トランジスタT1
10とトランジスタT115は差動増幅回路を構成す
る。
【0338】ゲート回路1815は、SRAMビット線
SBLへデータを転送するためのゲート回路1815a
と、SRAMビット線*SBLへデータを転送するため
のゲート回路1815bを含む。ゲート回路1815a
は転送制御信号φTDSに応答してオン状態となり、ノ
ードN100上の信号電位をSRAMビット線SBLへ
伝達するnチャネルMOSトランジスタT120を含
む。ゲート回路1815bは、転送制御信号φTDSに
応答してオン状態となり、ノードN110上の信号電位
をSRAMビット線*SBLへ伝達するnチャネルMO
SトランジスタT121含む。
【0339】ゲート回路1813は、内部データバス線
*DBW上の信号電位をグローバルI/O線*GIO上
へ伝達するためのゲート回路1813aと、内部データ
バス線DBW上の信号電位をグローバルI/O線GIO
上へ伝達するためのゲート回路1813bを含む。ゲー
ト回路1813aは、SRAMコラムデコーダの出力S
AYに応答してオン状態なるnチャネルMOSトランジ
スタT130と、DRAMライトイネーブル信号AWD
Eに応答してオン状態となるnチャネルMOSトランジ
スタT131を含む。トランジスタT131とトランジ
スタT130は内部書込みデータバス線*DBWとグロ
ーバルI/O線*GIOとの間に直列に接続される。
【0340】ゲート回路1813bは、SRAMコラム
デコーダの出力SAYに応答してオン状態となるnチャ
ネルMOSトランジスタT132と、SRAMライトイ
ネーブル信号AWDEに応答してオン状態となるnチャ
ネルMOSトランジスタT133とを含む。トランジス
タT132とトランジスタT133は内部データバス線
DBWとグローバルI/O線GIOとの間に直列に接続
される。次にこの双方向転送ゲート回路の動作について
説明する。
【0341】まず、図74を参照して、キャッシュミス
ライト動作時のデータ転送動作について説明する。キャ
ッシュミスライトでは、クロック信号Kの立上がりエッ
ジで、チップセレクト信号E#、およびライトイネーブ
ルW#がともに“L”となり、キャッシュヒット信号C
H#が“H”(図43参照)になる。これに応答して、
DRAMおよびSRAMがともに活性化される。このと
きSRAMおよびDRAMに与えられるアドレスはCP
Uから与えられるアドレスである。
【0342】時刻t1において、DRAMはプリチャー
ジサイクルを完了し、メモリサイクルに入る。これに応
答して、イコライズ信号φEQが不活性状態の“L”に
立上がる。DRAMにおいてDRAMワード線DWLが
選択状態となるまでに、内部データバス線DBW上の信
号電位が書込データに対応した値に確定する。
【0343】時刻t2でDRAMワード線DWLが選択
状態とされ、DRAMビット線対DBL上の信号電位が
変化すると、時刻t3および時刻t4においてセンスア
ンプ活性化信号φSANおよび/φSAPが活性化さ
れ、各DRAMビット線対上の信号電位が読出されたメ
モリセルデータに対応した値となる。
【0344】一方SRAMにおいては、時刻ts1にお
いてSRAMワード線SWLが選択され、この選択ワー
ド線SWLで接続されるメモリセルのデータが対応のS
RAMビット線SBL(*SBL)へ伝達される。SR
AMビット線SBL(*SBL上の信号電位が確定する
と、転送制御信号φTSLが“H”に立上がり、ゲート
回路1810が開き、SRAMビット線SBL,*SB
L上の信号電位をラッチ回路1811へ伝達する。すな
わち、図73に示す回路構成において、トランジスタT
100およびT101がオン状態となり、トランジスタ
T102およびT103の一方がオン状態となりかつ他
方がオフ状態となり、このオン状態のトランジスタ(T
102またはT103)を介して“L”の電位がラッチ
回路1811へ伝達される。ラッチ回路1811は、こ
の与えられた“L”の信号電位を対応のノードにラッチ
する。
【0345】DRAMにおいては、このラッチ回路18
11によるデータラッチ動作と並行して、列選択線CS
Lの選択が行なわれ(時刻t5)、これによりローカル
I/O線LIO上の電位が確定し、次いでブロック選択
信号φBAにより、このローカルI/O線LIO上の電
位がグローバルI/O線GIO(*GIO)上へ伝達さ
れる(時刻t6)。
【0346】グローバルI/O線GIO(*GIO)上
の信号電位が確定すると、DRAMライトイネーブル信
号AWDEが“H”に立上がる。このとき、SRAMコ
ラムデコーダからの出力信号SAYが活性状態となり、
16ビットのうちの1つのグローバルI/O線に対して
設けられたゲート回路1813が開く。これにより、デ
ータバス線DBW,*DBW上に現われていた書込デー
タがゲート回路1813bおよび1813aを介してグ
ローバルI/O線GIOおよび*GIO上へ伝達され
る。
【0347】時刻t7において、グローバルI/O線G
IO(*GIO)上の信号電位が書込データに対応した
値となると、時刻t7′において転送制御信号φTDS
が“H”に立上がる。これに応答して、トランジスタT
111およびT114がオフ状態となり、ノードN10
0およびN110のプリチャージを停止し、トランジス
タT110およびT115が、トランジスタT112お
よびT116を介して伝達されたグローバルI/O線G
IOおよび*GIO上の信号電位を差動的に増幅する。
これによりノードN100およびN110の信号電位
は、グローバルI/O線*GIOおよびGIO上の信号
電位を反転した電位となる。たとえば今グローバルI/
O線GIO上の信号電位が“H”、グローバルI/O線
*GIO上の信号電位が“L”の場合を考える。このと
き、トランジスタT117がオン状態、トランジスタT
113がオフ状態となり、ノードN110の電位が
“L”となり、ノードN100の電位は“H”となる。
このノードN110の“L”の電位はトランジスタT1
10をオン状態とし、ノードN100の“H”の電位は
トランジスタT115をオフ状態とする。このトランジ
スタT110およびT115により、ノードN100お
よびN110の信号電位が差動的に増幅されかつラッチ
される。
【0348】このアンプ回路1814における増幅動作
と並行して、転送制御信号φTDSの“H”の立上がり
に応答してゲート回路1815aおよび1815bが導
通状態となり、ノードN100上の信号電位はSRAM
ビット線SBLへ、ノードN110上の信号電位はSR
AMビット線*SBL上へ伝達される。このとき、転送
制御信号φTLDは“L”に固定されているため、ゲー
ト回路1812aおよび1812bは閉状態であり、ラ
ッチ回路1811でラッチされたデータはグローバルI
/O線GIO,*GIOへは伝達されない。
【0349】一方、DRAMアレイにおいては、グロー
バルI/O線GIO上に伝達された書込データはローカ
ルI/O線LIO(*LIO)を介してDRAMビット
線DBL,*DBL)へ伝達される。
【0350】時刻t8においてDRAMのメモリサイク
ルが完了し、プリチャージ期間へ入り、時刻t9におい
て次のサイクルを待つスタンバイ状態となる。
【0351】SRAMにおいては、時刻ts2において
SRAMワード線SWLの電位が“L”に立下がり、1
つのサイクルが完了する。
【0352】上述のように、キャッシュミスライト動作
時において、書込データをDRAMアレイの対応のメモ
リセルへ書込み、この外部書込データにより変更された
データをSRAMアレイへ伝達することにより、1つの
データ転送サイクル完了後においてはSRAMのメモリ
セルデータへのデータの書込は完了しており、キャッシ
ュミス時においても高速でデータの書込を行なうことが
できる。
【0353】上述のデータ転送動作(以下、高速コピー
バックモードと称す)の動作を模式的に図75ないし図
77に示す。以下、図75ないし図77を参照してこの
キャッシュミスライト時の高速コピーバックモードによ
るデータ転送動作について説明する。
【0354】CPUがデータD2をデータDへ書換る要
求を発生した場合を考える。そのとき、SRAMのCP
Uがアクセス要求した領域にはデータD1′が格納され
ており、データD2はDRAMアレイに格納されている
場合を考える(図75(A))。
【0355】このようなキャッシュミスライトが発生し
た場合、まずSRAMにおいてはデータD1′がラッチ
(ラッチ回路1811)へ転送される。この転送動作と
並行して、DRAMにおいては、CPUからのアクセス
に従ってデータD2を含むワード線(ハッチング部分)
の選択が行なわれ、この選択ワード線に接続されるデー
タD2格納領域へ書込データDが伝達される(図75
(B))。これによりDRAMのデータD2はD2′に
書換えられる。
【0356】次いで、このDRAMにおいて外部からの
書込データDで書換えられたデータD2′がSRAMの
CPUがアクセス要求した領域へ転送される。これによ
り先にデータD1′を格納していたSRAMの領域はデ
ータD2′で書換えられる(図76(A))。これによ
りSRAMの、CPUがアクセス要求した領域にはデー
タD2で書換えられたデータが格納される。この転送完
了後、DRAMはプリチャージ状態となる。SRAMは
この状態においてアクセス可能である(図76
(B))。
【0357】次いで、このラッチに格納されたデータD
1′のDRAMの領域D1への転送が行なわれる。次に
このラッチにラッチされたデータD1′のDRAMアレ
イへの転送動作について図77を参照して説明する。
【0358】図77はSRAMからDRAMのデータ転
送動作を示す信号波形図である。図77において、まず
時刻t1において、アレイアクセス要求がなされ、デー
タD1′を格納すべき領域を指定するアドレス(たとえ
ばタグメモリから出力される)が与えられる。次いで時
刻t1から時刻t6までは図74で示す場合と同様にし
て、DRAMワード線DWLの選択、選択ワード線に接
続されるメモリセルデータの検知増幅が行なわれ、ロー
カルI/O線およびグローバルI/O線GIO(*GI
O)上のデータが確定する。
【0359】時刻t7において転送制御信号φTLDが
発生され、図1に示すゲート回路1812が開状態とな
る。すなわち、図73において、トランジスタT105
およびT106がオン状態となり、ラッチ回路1811
でラッチされていたデータがグローバルI/O線GIO
および*GIO上へ伝達される。このグローバルI/O
線GIO(*GIO)上へ伝達されたデータはローカル
I/O線LIO(*LIO)を介して列選択線CSLで
選択されたDRAMビット線DBL(DBL)上へ伝達
される。これにより、SRAMにおけるデータD1のD
RAMへの転送動作が完了する。
【0360】このラッチ回路1811でラッチされてい
たデータのDRAMへの転送動作(コピーバック動作)
中は、SRAMへは任意にアクセスすることができる。
すなわち、このとき、DRAMへ与えられるアドレスと
SRAMへ与えられるアドレスとはそれぞれ独立のアド
レスであり(このコピーバック転送時においてDRAM
においては16ビット×4ビットのデータの一括転送が
行なわれている)ため、SRAMコラムデコーダはSR
AMアドレス信号Acに従って選択動作を行なうことが
できる。このときゲート回路1815は転送制御信号φ
TDSが“L”のため、また、転送制御信号φTSLも
“L”でありゲート回路1810が閉状態のため、DR
AMアレイとSRAMアレイとは切離されており、SR
AMアレイへ、このDRAMアレイへのデータ転送動作
の影響を何ら受けることなく独立にアクセスすることが
できる。
【0361】図78はこのラッチ回路からDRAMへの
データ転送動作を模式的に示す図である。図78(A)
において、ラッチにはデータD1′が格納されている。
DRAMにおいては、データD1を格納する領域を含む
ワード線(ハッチング領域)が外部アドレス(タグメモ
リ等から与えられる)アドレスに従って選択される。
【0362】次いでこのラッチ回路にラッチされたデー
タD1′が、選択されたワード線に含まれる領域D1へ
転送され、この領域のデータがD1′に変化する。これ
によりラッチからDRAMのデータ転送が完了する。
【0363】次に、キャッシュミスリード時の動作につ
いて説明する。このキャッシュミスリード時の動作は、
DRAMライトイネーブル信号AWDEが“L”状態に
ありゲート回路1813が閉状態にあることを除いて、
先に示したキャッシュミスライト時の動作と同様であ
る。すなわち、この場合、図79の動作波形図に示すよ
うに、まずSRAMアレイおよびDRAMアレイにおい
てワード線SWLおよびDWLの選択が行なわれ、SR
AMアレイのデータをラッチ回路1811でラッチする
とともに、DRAMアレイからのデータが時刻t7でS
RAMビット線SBL(*SBL)へ伝達される。この
時刻t7におけるSRAMへのデータ転送後は、SRA
Mにおいてプリチャージ動作は必要とされないため、こ
の転送データをすぐに読出すことができる。したがっ
て、キャッシュミス時においてデータ書込動作およびデ
ータ読出動作が同一のサイクルタイムで実行することが
できる。ラッチ回路1811からDRAMへのデータ転
送動作は先に示したキャッシュミスライト時の動作(図
77および図78参照)と同様である。
【0364】今、CPUからのアドレスが指定するSR
AMアレイの領域にはデータD1′が格納されており、
CPUはデータD2を要求している状態を考える。この
とき、DRAMおよびSRAMは今スタンバイ状態にあ
る(図80(A))。
【0365】このようなキャッシュミスが生じた場合、
まず、SRAMにおいて、SRAMワード線の選択が行
なわれ、データD1′がラッチ(ラッチ回路1811)
へ転送される。このラッチ動作と並行して、DRAMに
おいては、CPUからのアドレスに従ってデータD2を
含むワード線(ハッチング部分)の選択が行なわれる
(図80(B))。
【0366】次いで、このDRAMの選択ワード線に含
まれるデータD2が、SRAMへアンプ回路1814お
よびゲート回路1815を介して、SRAMの先にデー
タD1′を格納していた領域へ伝達される。ラッチ回路
1811はこのデータD1′のラッチ状態にある。SR
AMにおいては、DRAMから転送されたデータD2を
すぐに読出すことができる。
【0367】DRAMからSRAMへのデータ転送後、
DRAMは、データD1をデータD1′で置換えるため
に、一旦プリチャージ状態へ移行する。データD1を格
納する領域はSRAMに格納されていたデータD1′が
格納されるべき領域である(図81(B))。
【0368】DRAMにおいてプリチャージ完了後、デ
ータD1を含むワード線(ハッチング領域)の選択が行
なわれる(図82(A))。このワード線選択サイクル
(アレイアクティブサイクル)中においては、SRAM
へは外部からアクセスすることができる。
【0369】このDRAMの選択されたワード線に含ま
れるデータD1を格納する領域に、ラッチ(ラッチ回路
1811)にラッチされていたデータD1′が転送され
る。これにより、DRAM内のデータD1がSRAMに
先に格納されていたデータD1′で書換えられる(図8
2(B))。
【0370】外部から与えられるアドレスとしては、D
RAMにおいては、SRAMへのデータ転送時における
ワード線の選択時はCPUからのアドレスであり、ラッ
チ回路からのデータを受ける時のワード線選択時には外
部のたとえばタグメモリからのアドレスとなる。
【0371】図83は、この発明の他の実施例である双
方向データ転送装置の構成を概略的に示す図である。図
83においては、図1と同様、双方向データ転送装置に
おける1ビットデータの転送に関連する双方向転送ゲー
ト回路が示される。図83において、図1に示す回路の
部分と対応する部分には同一の参照番号が付される。
【0372】図83を参照して、双方向データ転送回路
は、図1に示す双方向データ転送回路の構成に加えて、
SRAMビット線対SBL,*SBLと内部書込データ
伝達線DBW,*DBWとの間に設けられるゲート回路
1817を含む。このゲート回路1817は、SRAM
コラムデコーダの出力SAYとSRAMライトイネーブ
ル信号SWDEに応答して開状態となる。SRAMライ
トイネーブル信号SWDEは、SRAMへのデータ書込
時に発生される信号であり、キャッシュヒット時および
キャッシュミス時いずれにおいてもライトイネーブル信
号W#が“L”のアクティブ状態の場合に発生される。
【0373】図84は、図83に示す双方向転送ゲート
回路の具体的構成の一例を示す図である。図84におい
て、ゲート回路1817は、内部書込データバス線DB
W上の書込データをSRAMビット線SBLへ伝達する
ためのゲート回路1817aと、書込データバス線*D
BW上の書込データをSRAMビット線*SBLへ伝達
するためのゲート回路1817bを含む。ゲート回路1
817aは、SRAMコラムデコーダの出力SAYに応
答してオン状態となるnチャネルMOSトランジスタT
141と、SRAMライトイネーブル信号SWDEに応
答してオン状態となるnチャネルMOSトランジスタT
140を含む。ゲート回路1817bは、SRAMコラ
ムデコーダの出力SAYに応答してオン状態となるnチ
ャネルMOSトランジスタT143と、SRAMライト
イネーブル信号SWDEに応答してオン状態となるnチ
ャネルMOSトランジスタT142を含む。ゲート回路
1817aおよび1817bはともに、SRAMコラム
デコーダの出力SAYおよびSRAMライトイネーブル
信号SWDEが活性状態の“H”となったときに内部デ
ータバス線DBWおよび*DBW上のデータをSRAM
ビット線SBL,*SBL上へ伝達する。他の回路構成
は図73に示す回路構成と同様である。次に、キャッシ
ュミスライト時におけるDRAMからSRAMへのデー
タ転送動作についてその動作波形図である図85を参照
して手説明する。
【0374】時刻t7までは、図1および図73に示す
双方向転送ゲート回路の場合と同様の動作が行なわれて
おり、SRAMからのデータはラッチ回路1811にラ
ッチされており、またDRAMアレイからのメモリセル
データはグローバルI/O線GIO(*GIO)上へ伝
達されている。
【0375】時刻t7において、転送制御信号φTDS
が“H”に立上がると、アンプ回路1814およびゲー
ト回路1815が動作し、グローバルI/O線GIO,
*GIO上の信号電位を増幅してSRAMビット線対S
BL,*SBL上へ伝達する。この転送動作と並行し
て、DRAMライトイネーブル信号AWDEが“H”に
立上がり、ゲート回路1816が開状態となり、書込デ
ータ線DBW,*DBW上の書込データがグローバルI
/O線GIO,*GIO上へ伝達される。これにより、
書込データのDRAMアレイ内の選択されたメモリセル
への書込が行なわれる。
【0376】一方、この転送制御信号φTDSによるD
RAMからSRAMへのデータ転送動作と並行してSR
AMライトイネーブル信号SWDEが“H”に立上が
り、ゲート回路1817(1817a,1817b)が
開状態となり、書込データバス線DBW,*DBW上の
書込データをSRAMビット線SBL,*SBL上へ伝
達する。これにより、SRAMビット線SBL,*SB
L上の信号電位が書込データの値に対応する信号電位に
確定する。
【0377】ここで、DRAMライトイネーブル信号A
WDEとSRAMライトイネーブル信号SWDEの発生
タイミングは、転送制御信号φTDSが発生され、DR
AMからSRAMへのデータ転送動作が開始された後の
時点であれば任意の時点でよい。
【0378】この図83および図84に示す双方向転送
ゲート回路の構成によれば、内部書込データバス線上の
書込データが直接ゲート回路1817を介してSRAM
ビット線SBL,*SBLへ伝達されている。したがっ
て、内部データバス線DBW,*DBWからDRAMへ
書込データを転送し、かつこのDRAMからSRAMへ
書込データを伝達する経路でSRAMのデータを書換え
るとき、DRAMのアクセス時間が相対的に短くなった
場合、このような経路で書込データを伝達するのに時間
的余裕が少なくなり、確実に書込データで書換えられた
データをSRAMへ伝達することができなくなる恐れが
生じる。このような場合、ゲート回路1817を用いて
内部書込データバス線DBW,*DBWから直接SRA
Mビット線SBL,*SBLへデータを伝達する構成と
することにより確実に書込データで書換えられたデータ
をSRAMへ伝達することができる。
【0379】図86および図87は、図83および図8
4に示す双方向転送ゲート回路のDRAMからSRAM
へのデータ転送動作を模式的に示す図である。以下、こ
のデータ転送動作について図86および図87を参照し
て簡単に説明する。
【0380】まず図75(A)と同様に、CPUはデー
タD2に対し書込を行ないたい場合を考える。このと
き、DRAMおよびSRAMはともにプリチャージ状態
にある(図86(A))。
【0381】図86(B)において、DRAMにおいて
データD2を含むワード線(ハッチング領域)が選択さ
れ、一方SRAMにおいては、データD1′を含む領域
のデータがラッチへ伝達される。このデータD1′は書
換を受けるべきではないデータであり、DRAMのデー
タD1格納領域へ転送されるべきデータである。
【0382】図87(A)において、DRAMのデータ
D2のSRAMの対応のメモリセルへの転送動作中に、
書込データDがこのDRAMのデータD2格納領域へ転
送されかつSRAMのデータD1格納領域へ転送され
る。それにより、DRAMおよびSRAMのデータD2
はともに書込データDで書換えられたデータD2′とな
る。すなわち、このDRAMからSRAMへのデータ転
送に並行して書込データDのSRAMへの書込を行なう
とともにDRAMへのデータ書込を行なう。
【0383】図87(B)において、DRAMにおい
て、ラッチされたデータD1′をデータD1を格納する
領域へ転送するためにDRAMはプリチャージ状態に復
帰する。この状態においては、SRAMへはCPUはア
クセスすることができる。
【0384】ラッチ(ラッチ回路1811)にラッチさ
れたデータD1′のDRAMのデータD1格納領域への
転送動作は先に図78を参照して説明した場合と同様で
あり、その説明は繰返さない。
【0385】またこの図83および図84に示す双方向
データ転送回路において、キャッシュミスライト動作時
において、ゲート回路1816および1817はともに
閉状態となるため、先に図1および図73に示した双方
向転送ゲート回路を参照して説明したデータ転送動作と
同様であり、図80ないし図82に模式的に示すデータ
転送動作が行なわれるだけであり、その説明は繰返さな
い。
【0386】上述のようなゲート回路1817を設ける
ことにより、DRAMのデータを書込データDで書換え
た後にSRAMへ転送する時間的余裕がなくなった場合
においても、SRAMのデータは書込データDで確実に
書換えられる。
【0387】なお上述の双方向データ転送装置を用いれ
ば、いわゆる「ライトスルーモード」に対応することが
できる。すなわち、このライトスルーモードはキャッシ
ュアクセス時において、SRAMへ書込まれたデータを
その時点でDRAMの対応のメモリセルへも書込む動作
モードである。すなわち、SRAMにデータが存在する
場合のキャッシュヒット時において、上述のキャッシュ
ミスライト動作を実行すればライトスルーが行なわれ
る。またキャッシュ内にデータが存在しないキャッシュ
ミスライト動作時においては、そのまま先のキャッシュ
ミスライト動作を実行してDRAMアレイへデータの直
接書込を行なえばよい。
【0388】また、DRAMへ直接アクセスする場合に
は、DRAMライトイネーブル信号AWDEのみを活性
化すればDRAMへデータを直接書込むことができ、ま
たキャッシュヒット時においてSRAMへのみデータを
書込むとき、ライトスルーモードを実行する必要がない
場合においては、このSRAMライトイネーブル信号S
WDEのみが活性状態となる。
【0389】この図1および図73または図83および
図84に示すデータ転送装置を用いてデータ転送を行な
えば、DRAMにおいては、プリチャージ期間がラッチ
データを受けるために1回必要とされているだけであ
り、高速でSRAMとDRAMとの間でデータ転送を行
なうことができる。また、従来のコピーバックおよびブ
ロック転送モードサイクルにおいては、ブロック転送が
行なわれた後にしかSRAMへはアクセスすることがで
きなかったが、この高速コピーバックモードを用いれ
ば、最初のデータ転送サイクルにおいてDRAMからS
RAMへのデータ転送が行なわれ、従来のブロック転送
が最初に行なわれているため、SRAMへデータ転送後
直接SRAMへアクセスすることができ、より高速で動
作するキャッシュ内蔵半導体記憶装置を実現することが
できる。
【0390】また、この双方向データ転送装置において
は、SRAMへはデータ転送と並行してデータの書換が
行なわれているため、キャッシュミスリード時の動作お
よびキャッシュミスライト動作を同一のサイクルタイム
で実行することができる。
【0391】この高速コピーバックモードは、キャッシ
ュ内蔵の半導体記憶装置においてキャッシュミス時にお
いてSRAMアレイとDRAMアレイとの間でデータ転
送に適用された場合を一例として説明されている。しか
しながら、通常のSRAMアレイとDRAMアレイのよ
うな2つのメモリセル間でデータを相互に転送する場合
においても同様に高速でデータの交換を行なうことが可
能となり、データ転送効率を大幅に改善することができ
る。すなわち、この双方向データ転送装置は、図22等
に示すキャッシュ内蔵半導体記憶装置のみならず、一般
の高速メモリと大容量メモリとを備える半導体記憶装置
における高速メモリと大容量メモリとの間のデータ転送
装置として適用することができる。
【0392】
【発明の効果】第1の発明に従えば、キャッシュミス時
においては高速メモリからのデータをラッチする一方、
データ書込要求が生じている場合には書込データを大容
量メモリへ書込んだ後高速メモリへこの書換えられたデ
ータを転送しているため、大容量メモリから高速メモリ
へのデータ転送を高速で行なうことができるとともに、
キャッシュミス時においても高速で高速メモリに対しデ
ータの書込および読出を行なうことのできる半導体記憶
装置を得ることができる。
【0393】第2の発明に従えば、書込データを高速メ
モリへ直接転送する経路をさらに別に設けたため、大容
量メモリのアクセス時間が短くなり、大容量メモリのデ
ータを書換える時間的余裕が少なくなっても、確実に書
込データで書換えられたデータを高速メモリへ転送する
ことができ、キャッシュミス時において高速でデータの
書込および読出を行なうことのできる半導体記憶装置を
得ることができる。第3の発明に従えば、第2の転送手
段が、第3の転送手段による書込データの転送開始前か
つ第1の転送手段の高速メモリからのデータラッチ後に
活性化されて書込データを転送しており、高速メモリの
コピーバックデータの破壊を伴うことなく高速で高速メ
モリへ書込データを転送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例である半導体記憶装置にお
けるデータ転送装置の概略的構成示すブロック図であ
る。
【図2】この発明が適用されるキャッシュ内蔵半導体記
憶装置のメモリアレイの構成を示す図である。
【図3】図2に示す半導体記憶装置の1つのメモリブロ
ックに関連する部分の詳細構成を示す図である。
【図4】図3に示す双方向転送ゲートの構成の一例を示
す図である。
【図5】図2に示す半導体記憶装置におけるDRAMア
レイからSRAMアレイへのデータ転送動作を示す信号
波形図である。
【図6】図2に示す半導体記憶装置におけるDRAMア
レイからSRAMアレイへのデータ転送動作および該デ
ータ転送後のSRAMへのアクセス動作を示す信号波形
図である。
【図7】図2に示す半導体記憶装置におけるSRAMア
レイからDRAMアレイへのデータ転送動作を示す信号
波形図である。
【図8】図3に示す双方向転送ゲートの他の構成を概略
的に示す図である。
【図9】図8に示す双方向転送ゲートの詳細な構成を示
す図である。
【図10】図8および図9に示す双方向転送ゲートにお
けるSRAMアレイからDRAMアレイへのデータ転送
時の動作を示す信号波形図である。
【図11】図8および図9に示す双方向転送ゲートにお
けるDRAMアレイからSRAMアレイへのデータ転送
動作を示す信号波形図である。
【図12】図3に示す双方向転送ゲートのさらに他の構
成例を示す図である。
【図13】図3に示す双方向転送ゲートのさらに他の構
成例を示す図である。
【図14】図8ないし図13に示す双方向転送ゲートの
他の構成への適用例を概略的に示す図である。
【図15】この発明の他の適用例であるキャッシュ内蔵
半導体記憶装置の全体の構成を示す図である。。
【図16】図15に示す半導体記憶装置におけるグロー
バルI/O線とローカルI/O線の配置を示す図であ
る。
【図17】DRAMセルに含まれるメモリセルトランジ
スタ部の断面構造を示す図である。
【図18】アルミニウムで裏打ちされたポリシリコンワ
ード線とワード線シャント領域との関係を示す図であ
る。
【図19】この発明に従う半導体記憶装置におけるグロ
ーバルI/O線、コラム選択線およびDRAMワード線
のレイアウトを示す平面図である。
【図20】図15に示すSRAMアレイの1つのブロッ
クの構成を示す図である。
【図21】図15に示す半導体記憶装置を収納するパッ
ケージのピン配置の一例を示す図である。
【図22】図15に示す半導体記憶装置の全体の構成を
機能的に示すブロック図である。
【図23】図22に示す半導体記憶装置のメモリアレイ
部の構成例を示す図である。
【図24】この発明が適用される半導体記憶装置におい
てDRAMアレイへのアレイアクセスを可能にするため
の内部データ線とDRAMアレイとの接続関係の一例を
示す図である。
【図25】この発明が適用される半導体記憶装置におい
てD/Q分離モードおよびマスクトライトモードを実現
するためのデータ入出力回路部の構成の一例を示す図で
ある。
【図26】図25に示すデータ入出力回路部の他の構成
例を示す図である。
【図27】図25に示すデータ入出力回路部のさらに他
の構成例を示す図である。
【図28】この発明が適用される半導体記憶装置におけ
るDRAM用のアドレスとSRAM用アドレスとの対応
関係を示す図である。
【図29】DRAMの列アドレスとSRAMの列アドレ
スとの対応関係を示す図である。
【図30】図15に示す半導体記憶装置におけるSRA
Mビット線対と内部データ線との接続関係を示す図であ
る。
【図31】図22に示す転送ゲート制御回路の信号の入
出力関係を具体的に示す図である。
【図32】図22に示すDRAMアレイ駆動回路の構成
を概略的に示すブロック図である。
【図33】この発明が適用されるキャッシュ内蔵半導体
記憶装置が実施可能な動作モードおよびその動作モード
を設定するための制御信号のタイミング条件を一覧にし
て示す図である。
【図34】図22に示すコマンドレジスタの内容および
このコマンドレジスタのモードを設定するための信号の
条件を一覧にして示す図である。
【図35】選択されたコマンドレジスタとそのときに選
択される特殊モードとの対応関係を例示する図である。
【図36】図22に示す半導体記憶装置を用いてキャッ
シュシステムをダイレクタトマッピング方式で構成した
際のシステム構成をブロック図である。
【図37】図22に示す半導体記憶装置を用いて4ウェ
イセットアソシアティブ方式のマッピング方式でキャッ
シュシステムを構成した際のシステム構成を示すブロッ
ク図である。
【図38】図22に示す半導体記憶装置のキャッシュヒ
ットライトサイクル時の制御信号のタイミングを示す信
号波形図である。
【図39】図22に示す半導体記憶装置のトランスペア
レント出力モードにおけるキャッシュヒットリードサイ
クルを行なうための各外部信号のタイミングを示す信号
波形図である。
【図40】図22に示す半導体記憶装置をラッチ出力モ
ードのキャッシュヒットリードサイクルで動作させる場
合の各外部信号のタイミングを示す信号波形図である。
【図41】図22に示す半導体記憶装置をレジスタ出力
モードのキャッシュヒットリードサイクルで動作させる
ための各種外部信号のタイミングを示す信号波形図であ
る。
【図42】図22に示す半導体記憶装置をコピーバック
サイクルで動作させるための各種外部信号のタイミング
を示す信号波形図である。
【図43】図22に示す半導体記憶装置をブロック転送
サイクルで動作させるための各種外部信号のタイミング
を示す信号波形図である。
【図44】図22に示す半導体記憶装置のアレイライト
サイクルを設定するための各外部信号のタイミングを示
す波形図である。
【図45】図22に示す半導体記憶装置のアレイリード
サイクル設定時における各外部制御信号のタイミングを
示す波形図である。
【図46】図22に示す半導体記憶装置をアレイアクテ
ィブサイクルで動作させるための各外部制御信号のタイ
ミングを示す波形図である。
【図47】図22に示す半導体記憶装置をトランスペア
レント出力モードのアレイアクティブサイクルで動作さ
せるための各種外部信号のタイミングを示す信号波形図
である。
【図48】図22に示す半導体記憶装置をラッチ出力モ
ードを伴うアレイアクティブサイクルで動作させるため
の各外部信号のタイミングを示す波形図である。
【図49】図22に示す半導体記憶装置をラッチ出力モ
ードを伴うアレイアクティブサイクルで動作させるため
の各外部信号のタイミングを示す波形図である。
【図50】図22に示す半導体記憶装置をトランスペア
レント出力モードのアレイリードサイクルで動作させる
ための各外部信号のタイミングを示す波形図である。
【図51】図22に示す半導体記憶装置をラッチ出力モ
ードのアレイリードサイクルで動作させるための各種外
部信号のタイミングを示す波形図である。
【図52】図22に示す半導体記憶装置をレジスタ出力
モードのアレイリードサイクルで動作させるための各外
部信号のタイミングを示す波形図である。
【図53】図22に示す半導体記憶装置のリフレッシュ
サイルを行なわせるための各外部信号のタイミングを示
す波形図である。
【図54】図22に示す半導体記憶装置をキャッシュヒ
ットライトとともにリフレッシュサイクルを行なわせる
ための各外部信号のタイミングを示す波形図である。
【図55】図22に示す半導体記憶装置のトランスペア
レント出力モードでのキャッシュヒットリードとともに
リフレッシュサイクルを実行するための各外部信号のタ
イミングを示す波形図である。
【図56】図22に示す半導体記憶装置をラッチ出力モ
ードでのキャッシュヒットリードとともにリフレッシュ
サイクルを行なわせるための各外部信号のタイミングを
示す波形図である。
【図57】図22に示す半導体記憶装置をレジスタ出力
モードのキャッシュヒットリードとともにリフレッシュ
サイクルを行なわせるための各外部信号のタイミングを
示す波形図である。
【図58】図22に示す半導体記憶装置のコマンドレジ
スタをセットするための各外部信号のタイミングを示す
波形図である。
【図59】コマンドレジスタにより半導体記憶装置のデ
ータ出力モードを設定するための回路構成を示す図であ
る。
【図60】図59に示すデータ出力回路の構成の一例を
示す図である。
【図61】図60に示す第2の出力ラッチの構成の一例
を示す図である。
【図62】図59に示す出力制御回路の構成の一例を示
す図である。
【図63】図59ないし図62に示す回路のラッチ出力
モード設定時の動作を示す信号波形図である。
【図64】レジスタ出力モード設定時の動作を示す信号
波形図である。
【図65】図59ないし図62に示す回路の第1のトラ
ンスペアレントモード設定時における動作を示す信号波
形図である。
【図66】図59ないし図62に示す回路の第2のトラ
ンスペアレントモード設定時の動作を示す信号波形図で
ある。
【図67】この発明が適用される半導体記憶装置のキャ
ッシュミス時における状態遷移を示す図である。
【図68】この発明が適用される半導体記憶装置のアレ
イアクティブ時における状態遷移を示す図である。
【図69】この発明が適用される半導体記憶装置のリフ
レッシュ時における状態遷移を示す図である。
【図70】図3、図8および図12に示す双方向転送ゲ
ートを用いた際のDRAMアレイとSRAMアレイとの
間のデータの相互転送動作を示す図である。
【図71】図3、図8および図12に示す双方向転送ゲ
ートを用いた際のDRAMアレイとSRAMアレイとの
間のデータの相互転送動作を示す図である。
【図72】図3、図8および図12に示す双方向転送ゲ
ートを用いた際のDRAMアレイとSRAMアレイとの
間のデータの相互転送動作を示す図である。
【図73】図1に示すデータ転送装置の具体的構成の一
例を示す図である。
【図74】図1および図73に示すデータ転送装置の動
作を示す信号波形図である。
【図75】この発明の一実施例である双方向データ転送
装置におけるデータ転送動作を示す図である。
【図76】この発明の一実施例であるデータ転送装置に
おけるデータ転送動作を模式的に示す図である。
【図77】この発明の一実施例であるデータ転送装置に
おけるSRAMからDRAMへの転送動作を示す信号波
形図である。
【図78】この発明の一実施例であるデータ転送装置に
おけるSRAMからDRAMへのデータ転送動作を模式
的に示す図である。
【図79】この発明の一実施例であるデータ転送装置に
おけるミスリード時のデータ転送動作を示す信号波形図
である。
【図80】この発明の一実施例であるデータ転送装置に
おけるミスリード時のデータ転送動作を示す模式図であ
る。
【図81】この発明の一実施例であるデータ転送装置に
おけるDRAMからSRAMへのデータ転送動作を模式
的に示す図である。
【図82】この発明の一実施例であるデータ転送装置に
おけるSRAMからDRAMへのデータ転送動作を模式
的に示す図である。
【図83】この発明の他の実施例である双方向データ転
送装置の構成を概略的に示すブロック図である。
【図84】図83に示す双方向データ転送装置の具体的
構成の一例を示す図である。
【図85】この発明の他の実施例である双方向データ転
送装置の動作を示す信号波形図である。
【図86】この発明の他の実施例である双方向データ転
送装置におけるデータ転送動作を模式的に示す図であ
る。
【図87】この発明の他の実施例である双方向データ転
送装置におけるデータ転送動作を模式的に示す図であ
る。
【図88】従来の1MビットDRAMのアレイ構成を示
す図である。
【図89】従来のキャッシュ内蔵半導体記憶装置のアレ
イ配置を示す図である。
【図90】従来の1MビットDRAMのアレイの具体的
配置を例示する図である。
【図91】従来のキャッシュ内蔵半導体記憶装置におい
て4ウェイセットアソシアティブ方式を実現するための
アレイ配置を示す図である。
【符号の説明】
1 DRAMアレイ 2 SRAMアレイ 3 双方向転送ゲート回路 13 DRAMセンスアンプ+IOゲートブロック 14 DRAMロウデコーダ 15 DRAMコラムデコーダ 16a,16b I/O線対 21 SRAMロウデコーダ 22 SRAMコラムデコーダ 23 SRAMセンスアンプ回路 GIO グローバルI/O線対 LIO ローカルI/O線対 CSL コラム選択線 IOG I/Oゲート CSG 列選択ゲート SBL SRAMビット線対 DBL DRAMビット線対 MM メモリマット 80,90 双方向転送ゲート 85,1811 ラッチ 86,1815 アンプ 100 DRAM 101 DRAMアレイ 102 DRAMロウデコーダ 1810 ゲート回路 1811 ラッチ回路 1812 ゲート回路 1813 ゲート回路 1814 アンプ回路 1815 ゲート回路 1817 ゲート回路
フロントページの続き (72)発明者 早野 浩司 兵庫県伊丹市瑞原4丁目1番地 三菱電 機株式会社 北伊丹製作所内 (56)参考文献 電子情報通信学会技術研究報告ICD 92−5、「100MHz動作可能なファー ストコピーバックモード付き4Mbキャ ッシュDRAM」(1992−4−23) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11C 11/407

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャッシュヒット時には高速メモリへア
    クセスし、キャッシュミス時には大容量メモリへアクセ
    スする半導体記憶装置におけるデータ転送装置であっ
    て、 前記高速メモリと前記大容量メモリとは同一半導体チッ
    プ上に形成されており、さらに 前記キャッシュミス時
    に、第1のアドレスに従って選択された前記高速メモリ
    のメモリセルのデータを第2のアドレスに従って選択さ
    れた前記大容量メモリのメモリセルへ転送するための第
    1の転送手段、 前記第1の転送手段と別に設けられ、前記キャッシュミ
    ス時に、前記第2のアドレスに従って選択された前記大
    容量メモリのメモリセルのデータを前記第1の転送手段
    のデータ転送経路と異なる転送経路を介して前記第1の
    アドレスに従って選択された前記高速メモリのメモリセ
    ルへ転送するための第2の転送手段、および前記大容量
    メモリへのデータ書込指示信号に応答して、書込データ
    を前記第2のアドレスに従って選択された前記大容量メ
    モリのメモリセル前記第2の転送手段へ転送する第3
    の転送手段を含む、半導体記憶装置におけるデータ転送
    装置。
  2. 【請求項2】 キャッシュヒット時には高速メモリへア
    クセスし、キャッシュミス時には大容量メモリへアクセ
    スする半導体記憶装置におけるデータ転送装置であっ
    て、 前記高速メモリと前記大容量メモリとは同一半導体チッ
    プ上に形成されており、さらに 前記キャッシュミス時
    に、第1のアドレスに従って選択された前記高速メモリ
    のメモリセルのデータを第2のアドレスに従って選択さ
    れた前記大容量メモリのメモリセルへ転送するための第
    1の転送手段を備え、前記第1の転送手段は前記高速メ
    モリから転送されたデータを一時的に格納するラッチ手
    段を含み、さらに前記キャッシュミス時に、前記第2の
    アドレスに従って選択された前記大容量メモリのメモリ
    セルのデータを前記第1の転送手段のデータ転送経路と
    別の経路を介して前記第1のアドレスに従って選択され
    前記高速メモリのメモリセルへ転送するための第2の
    転送手段、 前記大容量メモリへのデータ書込指示信号に応答して、
    書込データを前記第2のアドレスに従って選択された
    記大容量メモリのメモリセルと前記第2の転送手段へ転
    送するための第3の転送手段、および 記第3の転送手
    段と別に設けられ、前記高速メモリへのデータ書込指示
    信号に応答して前記書込データを前記第1のアドレスに
    従って選択された前記高速メモリのメモリセルへ前記第
    2の転送手段をバイパスして転送する第4の転送手段を
    備える、半導体記憶装置におけるデータ転送装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の転送手段は、前記第3の転送
    手段による前記第2のアドレスに従って選択された前記
    大容量メモリのメモリセルへの前記書込データ転送開始
    前に活性化され、かつ前記第1の転送手段の前記ラッチ
    手段による前記第1のアドレスに従って選択された前記
    高速メモリのメモリセルのデータのラッチ後に活性化さ
    れる、請求項2記載の半導体記憶装置におけるデータ転
    送装置。
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