JP2951786B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、高速動作するメモリ
と比較的低速の大容量のメモリとが同一半導体チップ上
に集積化された半導体記憶装置に関し、特に、主メモリ
としての大容量ダイナミック・ランダム・アクセス・メ
モリ(DRAM)と、キャッシュメモリとしての小容量
のスタティック・ランダム・アクセス・メモリ(SRA
M)とが同一半導体チップ上に集積化されたキャッシュ
内蔵半導体記憶装置の構成に関する。
【0002】より特定的には、このキャッシュ内蔵半導
体記憶装置の消費電流、特に高速メモリと大容量メモリ
との間のデータ転送時における消費電流を低減するため
の構成に関する。
【0003】
【従来の技術】最近の16ビットまたは32ビットのマ
イクロプロセシングユニット(MPU)は、動作クロッ
ク周波数が25MHzまたはそれ以上と非常に高速にな
っている。データ処理システムにおいては、標準DRA
Mはビット単価が安いため、大記憶容量の主メモリとし
て用いられることが多い。標準DRAMは、アクセス時
間が短縮化されてきてはいるものの、MPUの高速化は
標準DRAMのそれを上回っている。
【0004】このため、標準DRAMを主メモリとして
用いるデータ処理システムは、ウエイトステート(待ち
状態)の増加などの犠牲を払う必要がある。このMPU
と標準DRAMの動作速度のギャップという問題は、標
準DRAMが次のような特徴を有しているために本質的
なものである。
【0005】(i) 行アドレス信号と列アドレス信号
とが時分割的に多重化されて同一のアドレスピン端子へ
与えられる。行アドレス信号は、ローアドレスストロー
ブ信号/RASの降下エッジで装置内部へ取込まれる。
列アドレス信号は、コラムアドレスストローブ信号/C
ASの降下エッジで装置内部へ取込まれる。ローアドレ
スストローブ信号/RASがメモリサイクルの開始を規
定しかつ行選択系を活性化する。コラムアドレスストロ
ーブ信号/CASは列選択系を活性化する。
【0006】信号/RASが活性状態となってから信号
/CASが活性状態となるまで「RAS−CAS遅延時
間(tRCD)」と呼ばれる所定の時間が必要とされ
る。この遅延時間tRCDにより、アクセス時間の短縮
化にも限度があるというアドレス多重化による制約が存
在する。
【0007】(ii) ローアドレスストローブ信号/
RASを一旦立上げてDRAMをスタンバイ状態に設定
した場合、このローアドレスストローブ信号/RASは
RASプリチャージ時間(tRP)と呼ばれる時間が経
過した後でなければ再び“L”へ立下げることはできな
い。RASプリチャージ時間tRPは、DRAMの様々
な信号線を確実に所定電位にプリチャージするために必
要とされる。このため、RASプリチャージ時間tRP
によりDRAMのサイクル時間を短くすることはできな
い。また、DRAMのサイクル時間を短くすることは、
DRAMにおいて信号線の充放電の回数が多くなるため
消費電流の増加にもつながる。
【0008】(iii) 回路の高集積化およびレイア
ウトの改良などの回路技術およびプロセス技術の向上ま
たは駆動方法の改良などの応用上の工夫・改良によりD
RAMの高速化を図ることはできる。しかしながら、M
PUの高速化の進展はDRAMのそれを大きく上回って
いる。ECLRAM(エミッタ・カップルド・RAM)
およびスタティックRAMなどのバイポーラトランジス
タを用いた高速のバイポーラRAMおよびMOSトラン
ジスタ(絶縁ゲート型電界効果トランジスタ)を用いた
比較的低速のDRAMというように、半導体メモリの動
作速度には階層構造がある。MOSを構成要素とする標
準DRAMでは数十nS(ナノ秒)のスピード(サイク
ル時間)を期待するのは非常に困難である。
【0009】MPUと標準DRAMのスピードギャップ
(動作速度の差)を埋めるため、応用面から種々の改善
が行なわれている。このような改善の主なものとして
は、(1) DRAMの高速モードとインタリーブ方式
とを用いる、(2) 高速のキャッシュメモリ(SRA
M)を外部に設ける、がある。
【0010】上記方法(1)の場合、スタティックコラ
ムモードまたはページモードなどの高速モードを用いる
方法と、この高速モードとインタリーブ方式とを組合せ
る方法とがある。スタティックモードとは、1本のワー
ド線(1行)を選択した後、列アドレスのみを順次変化
させることによりこの1行のメモリセルを順次アクセス
する方法である。ページモードとは、1本のワード線を
選択した後、信号/CASをトグルして列アドレス信号
を順次取込み、この1本のワード線に接続されるメモリ
セルへ順次アクセスする方法である。これらのいずれの
モードも信号/RASのトグルを含まずにメモリセルへ
アクセスすることができ、通常の、信号/RASおよび
/CASを用いたアクセスよりも高速となる。
【0011】インタリーブ方式とは、複数のメモリ装置
をデータバスに並列に設け、この複数のメモリ装置への
アクセスを交互または順次行なうことにより、実効的に
アクセス時間の短縮を図る方式である。DRAMの高速
モードを用いた方法および高速モードとインタリーブ方
式とを組合せる方法は、簡単にしかも比較的効率よく標
準DRAMを高速DRAMとして使用する方法として従
来からも知られている。
【0012】上記方法(2)は、メインフレームでは昔
から幅広く利用されている方法である。高速キャッシュ
メモリは高価である。しかしながら、低価格ながらも高
性能をも要求されるパーソナルコンピュータの分野にお
いては、その動作速度を改善するために、ある程度高価
になるのを犠牲にしてやむなく一部で使用されている。
高速キャッシュメモリをどこに設けるかについては次の
3種類の可能性が存在する。
【0013】(a) MPUそのものに内蔵する。 (b) MPU外部に設ける。
【0014】(c) 高速キャッシュメモリを別に設け
るのではなく、標準DRAMに内蔵されている高速モー
ドをキャッシュのように用いる(高速モードの擬似的キ
ャッシュメモリ化)。すなわち、キャッシュヒット時に
は高速モードで標準DRAMへアクセスし、キャッシュ
ミス時には通常モードで標準DRAMへアクセスする。
【0015】上述の3つの方法(a)ないし(c)は何
らかの形で既にデータ処理システムにおいて採用されて
いる。しかしながら、価格の観点から、多くのMPUシ
ステムにおいては、DRAMに不可避なRASプリチャ
ージ時間(tRP)を実効的に表に現われないようにす
るために、メモリをバンク構成とし、このメモリバンク
毎にインタリーブする方法が用いられている。この方法
に従えば、実質的にDRAMのサイクル時間をスペック
値(仕様値)のほぼ半分にすることができる。
【0016】しかしながら、インタリーブの方法はメモ
リ装置へのアクセスがシーケンシャルに行なわれる場合
にしか効果的ではない。すなわち、同一のメモリバンク
へ連続してアクセスする場合には効果は得られない。ま
た、この方法では、DRAM自身のアクセス時間の実質
的向上を図ることはできない。また、メモリの最小単位
を少なくとも2バンクとする必要がある。
【0017】ページモードまたはスタティックコラムモ
ードなどの高速モードを用いる場合、MPUが或るペー
ジ(或る指定された1行のデータ)を連続してアクセス
する場合に限り実効的にアクセス時間を短縮することが
できる。この方法は、バンク数が2ないし4と比較的大
きい場合には、各バンク毎に異なる行をアクセスするこ
とができるため或る程度効果が得られる。与えられたペ
ージ内にMPUが要求するメモリデータが存在しない場
合を「ミスヒット(キャッシュミス)」と呼ぶ。通常、
データの1塊は近接したアドレスまたは逐次的アドレス
に格納される。高速モードにおいては、アドレスの半分
である行アドレスが既に指定されているため「ミスヒッ
ト(キャッシュミス)」が発生する確率は高い。
【0018】バンクの数が30ないし40と大きくなる
と、各バンク毎に異なるページのデータを格納すること
ができるため、「ミスヒット」率は激減する。しかしな
がら、データ処理システムにおいて30ないし40のバ
ンクを想定することは現実的ではない。また、「キャッ
シュミス」が発生した場合には、新たに行アドレスを選
択し直すために信号/RASを立上げてDRAMのプリ
チャージサイクルに戻る必要があり、バンク構成の性能
を犠牲にすることになる。
【0019】前述の方法(2)の場合、MPUと標準D
RAMとの間には高速キャッシュメモリが設けられる。
この場合、標準DRAMは比較的低速であっても構わな
い。一方、標準DRAMは4M(メガ)ビット、16M
ビットと大記憶容量のものが出現している。パーソナル
コンピュータなどの小規模システムにおいては、そのメ
インメモリを1チップないし数チップの標準DRAMに
より構成することができる。
【0020】外部に高速キャッシュメモリを設けた場
合、メインメモリがたとえば1個の標準DRAMにより
構成できるような小規模システムではこの方法は有効で
はない。標準DRAMをメインメモリとする場合、高速
キャッシュメモリとメインメモリとの間のデータ転送速
度がこの標準DRAMのデータ入出力端子数で制限さ
れ、システムの速度に対するネックになるからである。
【0021】また、高速モードの擬似的キャッシュメモ
リ化の場合、その動作速度は高速キャッシュメモリより
も遅いため、所望のシステムの性能を実現することは困
難である。
【0022】上述のようなインタリーブ方式または高速
動作モードを使用した場合に生じるシステム性能の犠牲
を解消し、比較的安価で小規模なシステムを構築する方
法としては、高速キャッシュメモリ(SRAM)をDR
AMに内蔵することが考えられる。すなわち、図21に
示すように、DRAMをメインメモリとしかつSRAM
をキャッシュメモリとして備える階層的な構造の1チッ
プメモリを考えることができる。このような階層的な構
造の1チップメモリをキャッシュDRAM(CDRA
M)と称す。
【0023】図21はCDRAMの概略構成を示す図で
ある。図21において、CDRAM550は、ダイナミ
ック型メモリセルを含む大記憶容量のDRAM560
と、高速アクセス可能なスタティック型メモリセルを含
むSRAM580と、DRAM560の選択されたメモ
リセルとSRAM580の選択されたメモリセルとの間
でのデータ転送を行なうための転送ゲート570を含
む。転送ゲート570は双方向にデータの転送を行なう
ことができる。
【0024】図22は従来の標準的なCDRAMの要部
の構成を示す図である。DRAM560は、行および列
からなるマトリクス状に配列された複数のダイナミック
型メモリセルDMCを有するメモリセルアレイ500を
含む。1行のメモリセルDMCが1本のワード線DWL
に接続される。1列のメモリセルDMCが1本の列線C
Lに接続される。列線CLは、通常、1対のビット線か
ら構成される。1本のワード線DWLは、1対のビット
線のうちの一方のビット線との交点に位置するメモリセ
ルを選択状態とする。1MDRAMにおいては、メモリ
セルDMCは1024行×1024列のマトリクス状に
配列される。すなわち、このメモリセルアレイ500
は、1024本のワード線DWLと1024本の列線C
L(1024対のビット線)とを含む。
【0025】DRAM560はさらに、外部から与えら
れる行アドレス信号(図示せず)をデコードし、メモリ
セルアレイ500の対応の行を選択するローデコーダ5
02と、ローデコーダ502により選択されたワード線
に接続されるメモリセルのデータを検知し増幅するセン
スアンプと、外部から与えられる列アドレス信号(図示
せず)をデコードし、メモリセルアレイ500の対応の
列を選択するコラムデコーダを含む。図22において
は、センスアンプとコラムデコーダとが1つのブロック
504に含まれるように示される。実際には、このロー
デコーダおよびコラムデコーダへはアドレスバッファか
らの内部アドレス信号が与えられるが、このアドレスバ
ッファは示していない。
【0026】DRAM560がデータの入出力を1ビッ
ト単位で行なう×1ビット構成の場合、コラムデコーダ
により1本の列線(1つのビット線対)CLが選択され
る。DRAMが4ビット単位でデータの入出力を行なう
×4ビット構成の場合、コラムデコーダにより4本の列
線CLが選択される。ブロック504に含まれるセンス
アンプは各列線(ビット線対)CLに対して1個ずつ設
けられる。
【0027】DRAM560内のメモリセルDMCへデ
ータを書込むかまたは読出すメモリアクセス時において
は、以下の動作が行なわれる。まず、ローデコーダ50
2へ行アドレス信号(正確には内部行アドレス信号)が
与えられる。ローデコーダ502は、与えられた行アド
レス信号をデコードし、メモリセルアレイ500内の1
本のワード線DWLの電位を“H”に立上げる。選択さ
れたワード線DWLに接続される1024ビットのメモ
リセルDMCのデータが対応の列線CL上へ伝達され
る。列線CL上のデータは、ブロック504に含まれる
センスアンプにより増幅される。
【0028】選択されたワード線DWLに接続されるメ
モリセルのうち、データの書込または読出を受けるメモ
リセルの選択は、ブロック504に含まれるコラムデコ
ーダからの列選択信号により行なわれる。コラムデコー
ダは列アドレス信号(正確には内部列アドレス信号)を
デコードし、メモリセルアレイ500内の対応の列を選
択するための列選択信号を発生する。
【0029】SRAM580は、各々がDRAMメモリ
セルアレイ500の1行のデータを格納することのでき
るキャッシュレジスタ(SRAMセル)506a,50
6b,506cおよび506dを含む。SRAM580
のキャッシュレジスタ506a〜506dの各々では、
DRAMメモリセルアレイ500の各列線CLに対応し
てキャッシュレジスタが設けられる。すなわちSRAM
580は、4×1024個のキャッシュレジスタを含
む。キャッシュレジスタは、通常、スタティック型メモ
リセル(SRAMセル)により構成される。このCDR
AMは、4ウェイセットアソシアティブ方式のマッピン
グ方式を実現する。
【0030】外部からキャッシュヒットを示す信号が与
えられた場合、SRAM580へのアクセスが行なわ
れ、高速でメモリセルへのアクセスが行なわれる。キャ
ッシュミス時においてはDRAM560へのアクセスが
行なわれる。ウェイの選択はウェイアドレス(外部から
与えられる)に従ってセレクタ510により行なわれ、
4つのキャッシュレジスタブロック506a〜506d
のうちの1つが選択される。このSRAMキャッシュの
容量は4Kビットとなる(キャッシュレジスタ506a
〜506dの各々は1×1024のキャッシュレジスタ
を含む)。
【0031】DRAM560とSRAM580との間に
転送ゲート570が設けられる。DRAMメモリセルア
レイ500の列線(ビット線対CL)とSRAM(キャ
ッシュメモリ)の各列線(ビット線対)とが1対1の対
応関係で転送ゲート570を介して接続される。
【0032】キャッシュのいわゆるブロックサイズは、
SRAM580において、1回のデータ転送動作により
その内容が書換えられるビットの数と考えることができ
る。したがって、このブロックサイズはDRAMメモリ
セルアレイ500の1本のワード線DWLに物理的に結
合されるメモリセルの数と同数となる。図22に示す構
成の場合、DRAMメモリセルアレイ500においては
1本のワード線DWLに1024個のメモリセルが物理
的に接続されているため、ブロックサイズは1024と
なる。
【0033】図23は1本の列線(ビット線対に関連す
るDRAMアレイ)とキャッシュレジスタの具体的構成
を示す図である。
【0034】キャッシュレジスタを構成するSRAMセ
ルSMCは、インバータラッチを構成するMOS(絶縁
ゲート型電界効果)トランジスタSQ1、SQ2、SQ
3およびSQ4を含む。pチャネルMOSトランジスタ
SQ1とnチャネルMOSトランジスタSQ3が動作電
源電位Vccと他方電源電位(接地電位)Vssとの間
に相補接続され、一方のインバータ回路を構成する。
【0035】pチャネルMOSトランジスタSQ2とn
チャネルMOSトランジスタSQ4とが動作電源電位V
ccと接地電位Vssとの間に相補接続され、他方のイ
ンバータ回路を構成する。トランジスタSQ1およびS
Q3のゲートがノードSN1に接続され、トランジスタ
SQ2およびSQ4のゲートがノードSN2に接続され
る。ノードSN1は一方のインバータ回路(トランジス
タSQ1およびSQ3)の出力ノードであり、ノードS
N2は他方インバータ回路(トランジスタSQ2および
SQ4)の出力ノードである。
【0036】SRAMセルSMCはさらに、SRAMワ
ード線SWL上の信号に応答して導通し、ノードSN1
およびSN2をそれぞれSRAMビット線SBLおよび
*SBLへ接続するnチャネルMOSトランジスタSQ
5およびSQ6を含む。ビット線SBLおよび*SBL
には、ダイオード接続されたnチャネルMOSトランジ
スタSQ7およびSQ8が設けられる。MOSトランジ
スタSQ7およびSQ8はビット線SBLおよび*SB
Lの“H”の電位をVcc−Vthの電位にクランプす
る。ここで、VthはトランジスタSQ7およびSQ8
のしきい値電圧である。このトランジスタSQ7および
SQ8はまた、SRAMビット線SBLおよび*SBL
の“L”の電位レベルを接地電位Vssよりも高いレベ
ルに設定する。
【0037】DRAMセルDMCは、1個の選択トラン
ジスタTMと、情報を記憶するためのキャパシタCを含
む。図23においては、DRAMワード線DWL1とD
RAMビット線*DBLとの交点に対応してDRAMセ
ルDMC1が設けられ、DRAMワード線DWL2とD
RAMビット線DBLとの交点にDRAMセルDMC2
が配置された場合が一例として示される。容量Cの一方
電極(セルプレート)は所定の電位Vgに接続される。
DRAMビット線DBLとDRAMビット線*DBLに
対して、この両者の電位をセンスアンプ活性化信号SA
に応答して差動的に増幅するためのDRAMセンスアン
プDSAが設けられる。DRAMセンスアンプDSAは
通常、pチャネルMOSトランジスタが交差結合された
Pセンスアンプと、nチャネルMOSトランジスタが交
差結合されたNセンスアンプを含む。
【0038】双方向転送ゲート507は、転送指示信号
φTに応答してSRAMセルからDRAMセルまたはD
RAMセルからSRAMセルへデータを転送する。ここ
で転送制御信号φTは1種類のみを総称的に示す。双方
向転送ゲートの構成については後に具体的に説明する。
次に、DRAMセルおよびSRAMセルの動作について
簡単に説明する。まず、SRAMセルのデータの書込お
よび読出時の動作について説明する。
【0039】データ書込時において、SRAMビット線
SBLと相補SRAMビット線*SBLには互いに相補
なデータが伝達される。今、ビット線SBLに“H”、
相補ビット線*SBLに“L”の電位が伝達された状態
を考える。SRAMワード線SWLの電位は“H”にあ
り、ノードSN1およびSN2はそれぞれ導通状態のト
ランジスタSQ5およびSQ6を介してビット線SBL
および*SBLにそれぞれ接続される。ノードSN1の
電位はトランジスタSQ2およびSQ4のゲートへ与え
られ、トランジスタSQ4が導通状態、トランジスタS
Q2が非導通状態となる。
【0040】ノードSN2の“L”の電位は、トランジ
スタSQ1およびSQ3のゲートへ与えられ、トランジ
スタSQ1が導通状態、一方、トランジスタSQ3が非
導通状態となる。これにより、ノードSN1の電位が
“H”、ノードSN2の電位が“L”に設定され、これ
らの電位がトランジスタSQ1−SQ4からなるインバ
ータラッチ回路にラッチされる。SRAMワード線SW
Lの電位が“L”へ立下がることによりデータの書込が
完了する。
【0041】データ読出時においては、同様にSRAM
ワード線SWLの電位が“H”に立上がり、トランジス
タSQ5およびSQ6が導通状態となる。ノードSN1
およびSN2にそれぞれラッチされていた記憶データ
(電位)がそれぞれビット線SBLおよび*SBLへ伝
達される。ビット線SBLおよび*SBLには“H”と
“L”の相補なデータが伝達される。このビット線SB
Lおよび*SBLの信号電位は図示しないSRAMセン
スアンプにより増幅され、データ出力回路を介して読出
される。
【0042】次にDRAMセルの動作について説明す
る。今、DRAMワード線DWL1が選択された場合を
考える。DRAMセルDMC1の選択トランジスタTM
がオン状態となり、セルDMC1のキャパシタがDRA
Mビット線*DBLに接続される。次いで、DRAMセ
ンスアンプDSAがセンスアンプ活性化信号SAにより
活性化され、ビット線*DBLおよびDBLの電位を差
動的に増幅する。今、DRAMビット線DBLにはメモ
リセルが接続されていないため、このビット線DBLの
電位は中間電位である。ビット線*DBLの電位がこの
中間電位よりも少し低い場合には、DRAMセンスアン
プDSAはビット線DBLを“H”に、ビット線*DB
Lを“L”に充放電する。逆の場合には、ビット線DB
Lの電位が“L”、ビット線*DBLの電位が“H”と
なる。
【0043】データ書込の場合には、図示しない書込回
路からのデータがこのビット線DBLおよび*DBL上
に伝達され、ビット線DBLおよび*DBLの電位が書
込データに対応した値となり、メモリセルDMC1へ書
込まれる。データ読出時においては、センスアンプDS
Aにより増幅されたデータが読出される。
【0044】データ入出力回路の構成は明確に示してい
ない。これはCDRAMの構成に応じて異なるからであ
る。通常、図23に示すうような簡易キャッシュの場
合、SRAMビット線SBLおよび*SBLが内部デー
タ入出力線(IO線)に接続される。キャッシュミス時
においては、双方向転送ゲート507が開き、DRAM
アレイ500においてワード線の選択およびセンス動作
が行なわれ、その後双方向転送ゲート507を介してS
BLおよび*SBLを介してデータが読出されるかまた
はデータが書込まれる。
【0045】データの転送がDRAMアレイ500から
SRAMアレイ506への一方方向の場合には、双方向
転送ゲート507は1対のトランスファゲートトランジ
スタを含む。この場合DRAMセンスアンプDSAの駆
動能力がSRAMセルSMCのラッチ能力よりも大きく
される。DRAMセンスアンプDSAのラッチ能力より
もデータ書込回路(図示せず)の駆動能力は大きい。こ
れにより、キャッシュミス時にはDRAMへのアクセ
ス、キャッシュヒット時にはSRAMへのアクセスが行
なわれる。このような簡易構成のCDRAMは、たとえ
ば特開平1−146187号公報に示されている。次
に、トランジスタSQ7およびSQ8の機能についてそ
の動作機能を示す図24を参照して説明する。
【0046】トランジスタSQ7およびSQ8はダイオ
ード接続されており、ビット線SBLおよび*SBLの
“H”の電位を電位Vcc−Vthにクランプする。す
なわち、SRAMビット線SBLおよび*SBLの電位
振幅の“H”のレベルの電位レベルはVcc−Vthに
設定される。ノードSN1にラッチされた“H”のデー
タはVccレベルの電位を有する。この“H”のラッチ
データがビット線SBLに伝達された場合、その電位レ
ベルはトランジスタSQ5による信号損失により、Vc
c−Vthとなる。
【0047】一方、ビット線SBL(または*SBL)
の電位振幅の“L”レベルの電位VL1は、トランジス
タSQ4、SQ5およびSQ8(またはSQ3、SQ5
およびSQ7)の抵抗分割により決定される。このビッ
ト線電位振幅の“L”レベルの電位VL1は接地電位V
ssよりも高い。
【0048】すなわち、トランジスタSQ7およびSQ
8は、ビット線SBLおよび*SBLの“L”の電位を
高くする機能をも備える。このトランジスタSQ7およ
びSQ8はこのビット線SBLおよび*SBLの電位を
所定電位にクランプするため以下の説明ではクランプト
ランジスタと称す。
【0049】まず,比較のため、クランプトランジスタ
SQ7およびSQ8が設けられていない場合を考える。
この場合、ビット線SBLおよび*SBLの“L”レベ
ルの電位VL2は、トランジスタSQ6およびSQ4
(またはSQ5およびSQ3)により接地電位Vssに
放電され、ほぼ接地電位レベルとなる。トランジスタS
Q7およびSQ8が設けられていない場合のビット線S
BL(または*SBL)の“H”レベルの電位はVcc
−Vthで与えられる。この場合、ワード線SWLに与
えられる“H”のレベルは、動作電源電位Vccレベル
であり、トランジスタSQ5(またはSQ6)におい
て、このトランジスタSQ5またはSQ6のしきい値電
圧Vthの損失が存在していると仮定する。
【0050】図24において、時刻TWLでSRAMワ
ード線SWLの電位が“H”に立上がった状態を考え
る。トランジスタSQ7およびSQ8が設けられている
場合、ビット線SBL,*SBLへこのSRAMセルS
MCの記憶データが転送され、時刻T1においてビット
線SBLおよび*SBLの電位の“H”および“L”が
交差する。
【0051】一方、トランジスタSQ7およびSQ8が
設けられていない場合、このようなビット線SBLおよ
び*SBLにおける“H”と“L”の電位の交差するの
は時刻T2においてである。
【0052】このビット線SBLおよび*SBLの電位
“H”と電位“L”とが交差する時点より後の時刻で各
ビット線SBLおよび*SBLのデータが確定する。し
たがって、このトランジスタSQ7およびSQ8を設け
ることにより、ビット線SBLおよび*SBLの論理振
幅を小さくしてアクセス時間を高速にすることができ
る。特に、SRAMが複数行を備え、そのビット線が長
くなった場合においては、このクランプ機能が有効に発
揮される。
【0053】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、クラン
プトランジスタを用いることによりSRAMビット線の
論理振幅を小さくすることができ、高速アクセスのSR
AMをより高速で駆動することができる。しかしなが
ら、このようなクランプトランジスタを用いると、消費
電流が大きいという問題が生じる。以下この問題につい
て詳細に説明する。
【0054】図25は、転送ゲート部の具体的構成の一
例を示す図である。図25において、転送ゲート570
は、SRAMビット線SBLとDRAMビット線DBL
との間に設けられる転送ゲートトランジスタTSQa
と、SRAMビット線*SBLとDRAMビット線*D
BLとの間に設けられる転送ゲートトランジスタTSQ
bを含む。この転送ゲートトランジスタTSQaおよび
TSQbは転送指示信号φTに応答して導通する。
【0055】この構成は、DRAMセンスアンプDSA
の駆動力およびラッチ能力がSRAMセルSMCのラッ
チ能力よりも大きい場合における構成を示す。
【0056】DRAMセンスアンプDSAは、交差結合
されたnチャネルMOSトランジスタNQ100および
NQ101と、交差結合されたpチャネルMOSトラン
ジスタPQ100およびPQ101を含む。トランジス
タNQ100およびNQ101は、Nセンスアンプ活性
化信号SANに応答して活性化され、ビット線DBLお
よび*DBLの低電位のビット線電位を接地電位へと放
電する。
【0057】pチャネルMOSトランジスタPQ100
およびPQ101はPセンスアンプ活性化信号SAPに
応答して活性化され、ビット線DBLおよび*DBLの
高電位のビット線の電位を電源電位Vccレベルへと昇
圧する。
【0058】上述のような構成の場合、キャッシュヒッ
ト時においては、SRAMへのアクセスのみが行なわれ
る。クランプトランジスタSQ7およびSQ8によりビ
ット線SBL,*SBLの論理振幅が小さくされるた
め、SRAMセルSMCのデータを高速で読出すことが
できる。またデータ書込時においても同様である。
【0059】今、キャッシュミスが生じ、データ転送信
号φTが発生した状態を考える。この転送指示信号φT
が発生されるのはDRAMセンスアンプDSAが活性化
された後である。すなわち、センスアンプ活性化信号S
ANおよび/SAPが活性状態となった後である。この
場合、DRAMセルDMCのデータがSRAMセルSM
Cへ伝達される。通常、DRAMセンスアンプDSAに
おいては、ビット線DBLおよび*DBLを“H”およ
び“L”に増幅した後、その信号電位のラッチ状態に入
るものの、センス動作完了後は貫通電流は生じない。す
なわち、今たとえばDRAMビット線DBLが“H”、
DRAMビット線*DBLが“L”の場合、トランジス
タNQ101はオフ状態であり、“H”のビット線DB
Lからセンスアンプ活性化信号伝達線SAN(その上の
信号と同一符号で示す)へは電流は流れない。一方、ト
ランジスタPQ101はオン状態となるものの、センス
アンプ活性化信号SAPは“H”であり、ビット線DB
LからトランジスタPQ101を介して電流が流れるこ
とはない。
【0060】今、転送指示信号φTが“H”となった場
合、クランプトランジスタSQ8から電流を供給され、
トランジスタNQ100を介してセンスアンプ駆動活性
化信号線SANへ電流が流れる。このため、不必要に電
流が消費されるという問題が生じる。
【0061】また、上述のようにSRAMビット線対S
BLおよび*SBLとSRAMビット線対DBLおよび
*DBLとを1対1に設けるのではなく、DRAMアレ
イ500の1つのメモリセルブロックのみを選択してS
RAMアレイ506とブロック単位でデータ転送を行な
う構成を考えることもできる。
【0062】図26はこのようなSRAMアレイ506
とDRAMアレイ500の1つのブロックとの間でのデ
ータを転送を行なう構成を示す図である。図26におい
て、DRAMアレイ500は、4つのアレイブロックB
♯1、B♯2、B♯3、およびB♯4を含む。双方向転
送ゲート570はSRAMアレイ506の各ビット線対
に対応して設けられる単位ゲート回路を含む。双方向転
送ゲート570とDRAMアレイ500との間にDRA
MIO線575が設けられる。このDRAMIO線57
5へはDRAMアレイ500の1つのブロックB♯i
(i=1〜4の任意の整数)が接続される。これによ
り、DRAMアレイ500のうちの1つのブロックとS
RAMアレイ506との間でのデータ転送を実行するこ
とができる。
【0063】図27は図26に示す装置の要部の構成を
示す図である。図27においては、1本のSRAMビッ
ト線SBLと1本のDRAMビット線DBLとの間の接
続形態のみが代表的に示される。双方向転送ゲート57
0は、転送指示信号φTAに応答してSRAMビット線
SBL上のデータをDRAMIO線DIO上へ伝達する
転送回路5702と、転送指示信号φTSに応答してD
RAMIO線DIO上のデータをSRAMビット線SB
Lへ伝達する転送回路5701を含む。この転送回路5
701およびけ5702が各SRAMビット線に対して
設けられる。DRAMアレイ500のアレイブロックB
♯はブロック選択ゲートBGを介してその中に含まれる
DRAMビット線DBLをDRAMIO線DIOへ接続
する。ブロック選択ゲートBGはブロック選択信号Bi
に応答して導通する。ブロック選択ゲートBGとDRA
Mビット線DBLとの間には列選択信号Yiに応答して
オン状態となる列選択ゲートYGが設けられる。これに
より、選択されたブロックB♯のビット線DBLはDR
AMIO線DIOを介して双方向転送ゲート570に接
続される。
【0064】DRAMIO線DIOにはクランプトラン
ジスタDQCが同様に設けられ、このDRAMIO線D
IOの論理振幅を小さくしこれによりデータ転送動作を
高速にする。
【0065】上述のような構成を考えた場合、SRAM
アレイ506とDRAMアレイ500との間のデータ転
送はダイレクトマッピング方式のみに限定されることは
なくなり、柔軟性をもったマッピング方式を実現するこ
とができる。
【0066】しかしながらこのような構成の場合、クラ
ンプトランジスタSQCおよびDQCを常時オン状態と
した場合にやはり同様に消費電流の問題が生じる。すな
わち、転送回路5701および5702は通常MOSト
ランジスタを用いて構成されるため、その入力側におい
ては電流消費は生じない。しかしながら出力側の駆動ト
ランジスタにおいては、問題が生じる。
【0067】すなわち、たとえばDRAMアレイ500
のブロックB♯からSRAMアレイのSRAMビット線
SBLへデータを伝達する場合を考える。転送されるデ
ータが“L”の場合、DRAMアレイIO線DIOから
転送回路5701へは電流は流れ込まない。しかしなが
ら、この転送回路5701に含まれる駆動回路において
は接地電位へ放電するトランジスタがオン状態となって
おり、このオン状態のトランジスタおよびクランプトラ
ンジスタSQCを介して貫通電流が流れる。複数ビット
(たとえばブロック単位)でデータが転送される場合に
大きな消費電流となる。
【0068】また同様にSRAMビット線SBLからD
RAMビット線DBLへデータを転送する場合、通常の
書込時と同様の動作がDRAMブロックB#に働いて転
送回路5702を介して行なわれる。この場合、同様に
このDRAMIO線DIOの電位をクランプするクラン
プトランジスタDQCから転送回路5702の駆動トラ
ンジスタへ電流が流れ込む。このため同様に消費電流が
大きくなるという問題が生じる。
【0069】それゆえ、この発明の目的は、上述のCD
RAMの有する欠点を除去し、低消費電流で高速にデー
タを転送することのできる半導体記憶装置を提供するこ
とである。
【0070】
【課題を解決するための手段】この発明に係る半導体記
憶装置においては、データ転送時においてデータ転送を
受ける側に設けられたクランプトランジスタをオフ状態
とする。
【0071】すなわち、請求項1記載の半導体記憶装置
は、複数のスタティック型メモリセルを備える高速メモ
リアレイと、複数のダイナミック型メモリセルを含む大
記憶容量の大容量メモリアレイと、この高速メモリアレ
イの選択されたメモリセルと大容量メモリアレイの選択
されたメモリセルとの間でデータ転送を行なうデータ転
送手段を含む。大容量メモリアレイは高速メモリアレイ
よりも大きな記憶容量を備える。
【0072】この請求項1記載の半導体記憶装置は、さ
らに、大容量メモリアレイの選択されたメモリセルとデ
ータ転送手段とを接続するための信号線と、この信号線
の電位をクランプするためのクランプ手段と、高速メモ
リアレイから大容量メモリアレイへのデータ転送指示に
応答してこのクランプ手段のクランプ動作を禁止する制
御手段を備える。
【0073】請求項2記載の半導体記憶装置は、行列状
に配置された複数のスタティック型メモリセルを備える
高速メモリアレイと、複数のダイナミック型メモリセル
を有する大容量メモリアレイと、高速メモリアレイの選
択されたメモリセルと大容量メモリアレイの選択された
メモリセルとの間でデータ転送を行なうためのデータ転
送手段を含む。
【0074】この請求項2記載の半導体記憶装置は、さ
らに、SRAM列線の各々に設けられ、対応のSRAM
列線の電位をクランプするためのクランプ手段と、大容
量メモリアレイから高速メモリアレイへのデータ転送指
示に応答して、このクランプ手段のクランプ動作を禁止
する制御手段を備える。
【0075】
【作用】請求項1および2記載の半導体記憶装置におい
て制御手段は、データ転送を受ける側に設けられたクラ
ンプ手段のクランプ動作を禁止している。これによりク
ランプ手段から転送手段へ電流が流れ込むことが防止さ
れ、低消費電流化が実現される。
【0076】
【実施例】この発明の一実施例について説明する前に、
この発明が適用されるCDRAMの構成について説明す
る。しかしながら、この発明は以下に述べるCDRAM
への適用のみを意図するものではなく、SRAMとDR
AMとが同一半導体チップ上に集積化されかつSRAM
とDRAMとの間でのデータ転送が可能な半導体記憶装
置であれば適用することができる。
【0077】図2はこの発明が適用されるCDRAMを
収納するパッケージのピン配置を示す図である。この図
2に示すパッケージは、4MビットDRAMと16Kビ
ットSRAMとが同一チップ上に集積化されたCDRA
Mを収納する。CDRAMは、リードピッチ0.8m
m、チップ長18.4mm、ピン端子数44の300m
il・TSOP(シン・スモール・アウトライン・パッ
ケージ)のタイプIIに収納される。
【0078】CDRAMは、データの入出力方式として
D/Q分離およびマスクトライトの2種類を含む。D/
Q分離モードは、書込データDと読出データQとを別々
のピン端子を介して入出力する方式である。マスクトラ
イトモードは、書込データDと読出データQとを同一の
ピン端子を介して出力し、かつ外部からのデータの書込
をマスクすることのできる動作モードである。
【0079】CDRAMへ効率的に電源電位を供給し、
かつこの電源配線のレイアウトを容易にするために、電
源電位VccおよびGNDに対してそれぞれ3つのピン
端子が設けられる。ピン番号1、11および33のピン
端子に対し外部から電源電位Vccが供給される。ピン
番号1、11、33のピン端子へ与えられる電源電位V
ccは、このCDRAMにおける動作電源電位であって
もよい、また、内部で降圧される構成であってもよい。
接地電位GNDは、ピン番号12、22および34のピ
ン端子へ与えられる。ピン番号1、22のピンはDRA
M用電源ピン端子であり、ピン番号11、12、33、
および34のピンはSRAM用の電源ピン端子である。
ピン番号6ないし8、15ないし17、28ないし30
および37ないし39のピン端子にSRAMのためのア
ドレス信号Ac0〜Ac11が与えられる。DRAM用
のアドレス信号Aa0〜Aa9は、ピン番号2、3、1
9ないし21、24ないし26および42、43のピン
端子へ与えられる。ピン番号2および3のピン端子には
また、このCDRAMの各種動作モードを設定するため
のコマンドアドレスAr0およびAr1も与えられる。
【0080】ピン番号4のピン端子へは、キャッシュア
クセス禁止を示すキャッシュ禁止信号CI♯が与えられ
る。キャッシュ禁止信号CI♯が“L”に設定される
と、SRAMアレイへのアクセスが禁止され、DRAM
アレイへの直接アクセス(アレイアクセス)が可能にな
る。
【0081】ピン番号5のピン端子へは、データ書込モ
ードを示すライトイネーブル信号W♯が与えられる。ピ
ン番号18のピン端子へは、このチップが選択されたこ
とを示すチップセレクト信号E♯が与えられる。
【0082】ピン番号23のピン端子へは、特殊モード
を指定するためのコマンドレジスタ指示信号CR♯が与
えられる。コマンドレジスタ指示信号CR♯が“L”の
とき、ピン番号2および3のピン端子へ与えられるコマ
ンドアドレスAr0およびArが有効となり、特殊モー
ドの設定(レジスタが選択)が行なわれる。また、この
ピン番号23のピン端子へは、外部に設けられた演算処
理装置がバーストモードに従ってデータを転送する際に
発生されるバーストモード指示信号BE♯も与えられ
る。バーストモード指示信号BE♯が活性状態となる
と、このCDRAMは内部でアドレス信号を自動的に発
生し、外部演算処理装置とCDRAMとの間でバースト
モードに従った一括データ転送が実行される。
【0083】ピン番号27のピン端子へは、キャッシュ
ヒットを示すキャッシュヒット信号CH♯が与えられ
る。キャッシュヒット信号CH♯が“L”にあれば、キ
ャッシュ(SRAMアレイ)へアクセス可能である。ピ
ン番号40のピン端子へは、出力モードを示すアウトプ
ットイネーブル信号G♯が与えられる。ピン番号41の
ピンへは、クロック信号(たとえばシステムクロック)
Kが与えられる。
【0084】ピン番号44のピン端子へは、DRAMア
レイのリフレッシュを指示するリフレッシュ指示信号R
EF♯が与えられる。リフレッシュ指示信号REF♯が
“L”となると、そのサイクルにおいて内部でDRAM
アレイのオートリフレッシュが行なわれる。CDRAM
は、オートリフレッシュモードとセルフリフレッシュモ
ードとを備える。リフレッシュモードの設定は、コマン
ドレジスタに設定されるリフレッシュモード設定信号に
より決定される。オートリフレッシュモード時には、上
述のリフレッシュ指示信号REF♯に従ったDRAMア
レイのリフレッシュが行なわれる。
【0085】セルフリフレッシュが指定された場合、こ
のピン番号44のピン端子が出力端子に切換えられる。
セルフリフレッシュ実行時には、このセルフリフレッシ
ュの実行を示す信号BUSY♯がピン番号4のピン端子
から出力される。この信号BUSY♯により、CDRA
M外部でセルフリフレッシュのタイミングを知ることが
可能となり、通常サイクルにおいてもセルフリフレッシ
ュを利用することができる。
【0086】ピン番号9、10、13、14、31、3
2、35および36のピン端子へは、D/Q分離および
マスクトライトの2種類の動作モードに対応して、与え
られるデータが異なる。D/Q分離およびマスクトライ
トの動作モードはコマンドレジスタにより設定される。
【0087】マスクトライトモードにおいては、ピン番
号10、13、32および35のピンがデータ入出力を
共通に行なうためのデータ入出力端子として用いられ
る。ピン番号9、14、31、35および36のピンへ
は、どの入出力ピンへ与えられたデータをマスクするか
を示すマスクトライト指示データM0、M1、M2およ
びM3がそれぞれ与えられる。
【0088】D/Q分離モードにおいては、ピン番号
9、14、31および36のピン端子が、書込データD
0、D1、D2およびD3を入力するためのピン端子と
して用いられる。ピン番号10、13、32、および3
5のピン端子が、読出データQ0、Q1、Q2およびQ
3を出力するためのデータ出力ピン端子として用いられ
る。
【0089】SRAMアドレスAc0〜Ac11とDR
AMアドレス(アレイアドレス)Aa0〜Aa9とは、
それぞれ独立に別々のピン端子を介して与えられる。図
2に示すピン配置において、標準DRAMにおいて通常
用いられている外部動作制御信号すなわちローアドレス
ストローブ信号/RASおよびコラムアドレスストロー
ブ信号/CASは用いられていない。この図2に示すパ
ッケージに収納されるCDRAMにおいては、外部から
のクロック信号Kに応答して制御信号およびデータの入
力が実行される。
【0090】図3は、このパッケージに収納されるCD
RAMの概略構成を示す図である。図3において、CD
RAMは、行および列からなるマトリクス状に配列され
たダイナミック型メモリセルを含むDRAMアレイ1
と、行および列からなるマトリクス状に配列されたスタ
ティック型メモリセルからなるSRAMアレイ2と、こ
のDRAMアレイ1とSRAMアレイ2との間でのデー
タ転送を行なうための双方向転送ゲート回路3とを含
む。
【0091】DRAMアレイ1は、その記憶容量が1M
ビットの場合1024本のワード線DWLと1024対
のビット線BL,/BLを含む。ただし図3においては
ビット線対をDBLで示す。DRAMアレイ1は、行お
よび列方向にそれぞれ沿って複数のブロックに分割され
る。図3において、DRAMアレイ1は、列方向に8個
のブロックMBi1〜MBi8(i=1〜4)に分割さ
れ、かつ行方向に4つのブロックMB1j〜MB4j
(j=1〜8)に分割され、合計32個のメモリブロッ
クに分割された場合が一例として示される。
【0092】列方向に分割された8個のブロックMBi
1〜MBi8は1つの行ブロック11を構成する。1つ
の行ブロック11に含まれるメモリブロックMBi1〜
MBi8は、1本のワード線DWLを共有する。同一の
列ブロック12に含まれるメモリブロックMB1j〜M
B4jはコラム選択線CSLを共有する。メモリブロッ
クMB11〜MB48それぞれにセンスアンプIOブロ
ック13が設けられる。コラム選択線CSLは同時に2
列(2対のビット線)を選択する。
【0093】CDRAMはさらに、内部アドレスint
−Aaに応答してDRAMアレイ1から対応の行を選択
するローデコーダ14と、内部列アドレスint−Aa
に応答して1本のコラム選択線CSLを選択するコラム
デコーダ15を含む。列ブロック12は、互いに独立な
2対のIO線16aおよび16bを介して双方向転送ゲ
ート回路3へ接続される。
【0094】SRAMアレイ2は、双方向転送ゲート回
路3を介して16対のIO線(16aおよび16b)そ
れぞれに接続される16対のSRAMビット線対SBL
を含む。SRAMアレイ2は、4Kビットの容量の場
合、16対のビット線と256本のワード線とを含む。
この場合、SRAMアレイ2は、1行が16ビットとな
る。
【0095】CDRAMはさらに、外部から与えられる
SRAMアドレスint−Acをデコードし、SRAM
アレイ2の対応の行を選択するSRAMローデコーダ2
1と、この内部アドレス信号int−Acをデコード
し、SRAMアレイ2の対応の列を選択するSRAMコ
ラムデコーダ22と、データ読出時においてSRAMロ
ーデコーダ21およびSRAMコラムデコーダ22によ
り選択されたメモリセルのデータを増幅するセンスアン
プ回路23を含む。
【0096】SRAMコラムデコーダ22により選択さ
れたSRAMビット線対SBLは共通データバス251
へ接続される。入出力バッファ274を介してデータの
入出力が行なわれる。DRAMローデコーダ14および
DRAMコラムデコーダ15へ与えられるアドレスin
t−AaとSRAMローデコーダ21およびSRAMコ
ラムデコーダ22へ与えられるアドレスint−Acは
共に互いに独立なアドレスであり、前述のごとくそれぞ
れ異なるアドレスピンを介して与えられる。
【0097】CDRAMはさらに、チップイネーブル信
号Eに応答して活性化され、外部アドレスAa、および
Acに応答して内部アドレスint−Aaおよびint
−Acを発生するアドレスバッファ252と、内部制御
信号E、CH、CIおよびREFに応答してDRAMア
レイを駆動するDRAMアレイ駆動回路260と、チッ
プイネーブル信号Eに応答してSRAMアレイを駆動す
るSRAMアレイ駆動回路264と、内部制御信号E、
CH、CIおよびWに応答して双方向転送ゲート回路3
の転送動作を制御する転送ゲート制御回路262を含
む。この図3に示す構成においては、DRAMアレイ1
の選択された列は双方向転送ゲート回路3を介して内部
データ線(共通データバス)251に接続される(アレ
イアクセスの場合)。この双方向転送ゲート回路3を介
してのDRAMアレイ1と内部データ線251との接続
は、DRAMコラムデコーダ15からの列選択信号によ
り双方向転送ゲート回路3に設けられた列選択ゲートを
用いて行なわれてもよい。また別の構成が用いられても
よい。DRAMアレイ1と内部データ線251との接続
およびSRAMアレイ2と内部データ線251との接続
については後に詳細に説明する。
【0098】また双方向転送ゲート回路3とSRAMア
レイ2との間にSRAMコラムデコーダ22が設けられ
ているが、SRAMコラムデコーダ22は、双方向転送
ゲート回路3とDRAMアレイ1との間に設けられる構
成であってもよい。
【0099】次にこの図3に示すCDRAMデータ転送
動作について概略的に説明する。まずDRAM部分の動
作について説明する。外部から与えられる行アドレスA
aに従ってローデコーダ14が行選択動作を行ない、1
本のワード線DWLの電位を“H”に立上げる。この選
択された1本のワード線DWLに接続されるメモリセル
から対応の1024本のビット線BL(または/BL)
にデータが読出される。
【0100】次いで、この選択されたDRAMワード線
DWLを含む行ブロック11に含まれるセンスアンプ
(ブロック13に含まれる)が一斉に活性化され、各ビ
ット線対の電位差を差動的に増幅する。このように4つ
の行ブロック11のうち1つの行ブロックのみが活性化
されるのはセンス動作時におけるビット線の充放電に伴
う消費電流(電力)を低減するためである(この選択行
を含む行ブロックのみを活性化する動作方式をブロック
分割動作方式と称す)。
【0101】次に外部から与えられる列アドレスに従っ
てDRAMコラムデコーダ15が列選択動作を行なう。
各列ブロック12において1本のコラム選択線CSLが
選択状態とされる。1本のコラム選択線CSLは2対の
DRAMビット線DBLを選択し、この2対のビット線
を該列ブロック対応に設けられた2対のDRAMIO線
16aおよび16bにそれぞれ接続する。これにより、
DRAMアレイ1から複数ビット(この実施例において
は16ビット)のデータが複数のDRAMIO線対16
aおよび16b上に読出される。
【0102】一方、SRAM部分については以下の動作
が実行される。外部から与えられるSRAMアドレスに
従って、SRAMローデコーダ21が行選択動作を行な
い、SRAMアレイ2から1本のワード線を選択する。
1本のSRAMワード線には、前述のごとく16ビット
のメモリセルが接続される。したがって、この1本のワ
ード線の選択動作時より16個のスタティック型メモリ
セル(SRAMセル)が16対のSRAMビット線SB
Lに接続される。
【0103】DRAMIO線対16aおよび16bに1
6ビットのデータが伝達された後に双方向転送ゲート回
路3がオン状態となり、16対のDRAMIO線対16
aおよび16bとSRAMの16対のビット線SBLと
がそれぞれ接続される。これにより、SRAMアレイ2
において既に選択されていた16ビットのメモリセルに
対し16対のDRAMIO線対16aおよび16b上に
伝達されていたデータがそれぞれ書込まれる(または逆
のデータ転送が実行される)。
【0104】SRAMに設けられているセンスアンプ回
路23およびコラムデコーダ22は、SRAMアレイ2
におけるメモリセルと外部データを入出力するための内
部データ線251との間のデータの授受のために用いら
れる。
【0105】SRAMアレイ2におけるSRAMセルを
選択するためのアドレスAcは、DRAMアレイ1にお
けるダイナミック型メモリセル(DRAMセル)を選択
するためのアドレスAaとは全く独立に設定することが
可能である。このため、DRAMアレイ1において選択
された16ビットのメモリセルはSRAMアレイ2の任
意の位置(行)のメモリセルとデータの授受を行なうこ
とが可能となり、ダイレクトマッピング方式、セットア
ソシアティブ方式およびフルアソシアティブ方式のすべ
てのマッピング方式をアレイの配置および構成を変更す
ることなく実現することができる。
【0106】上述の説明のように、このSRAMアレイ
2とDRAMアレイ1との間では16ビットのデータの
一括転送が実行される。本発明はSRAMビット線対S
BLおよびDRAMIO線対16aおよび16bにおけ
るクランプ手段を設けてデータの転送、書込および読出
を高速化するとともにデータ転送時の消費電流の低減を
図るものである。次に各部の構成について説明する。
【0107】図4は、図3に示すCDRAMのアドレス
の分配の一例を示す図である。この図4に示す構成にお
いては、DRAMアレイ1のデータの書込/読出は双方
向転送ゲート回路3を介して行なわれ、この場合16ビ
ットのメモリセルから4ビットのメモリセルを選択する
ためにSRAMコラムデコーダ22が利用される。
【0108】図4において、DRAMアドレスバッファ
252aは、外部からのDRAM用アドレスAa0〜A
a9を受けて内部アドレスint−Aaを発生する。D
RAMローデコーダ14は、この内部アドレスint−
Aaのうち内部行アドレスをデコードしDRAMアレイ
から対応のワード線を選択するワード線駆動信号DWL
を発生する。
【0109】DRAMコラムデコーダ15は、DRAM
アドレスバッファ252aからの内部列アドレスの一部
を受け、DRAMアレイから列選択線を選択する列選択
線選択信号CSLを発生する。DRAMアドレスバッフ
ァ252aからの内部列アドレスの残りの一部はマルチ
プレクサ30へ与えられる。
【0110】マルチプレクサ30は、その他方入力にS
RAMアドレスバッファ252bからの内部列アドレス
を受ける。マルチプレクサ30は、内部制御信号CHお
よびCIに応答してこのDRAM用内部列アドレスおよ
びSRAM用内部列アドレスの一方を通過させてSRA
Mコラムデコーダ22に与える。SRAMコラムデコー
ダ22から列選択信号CDが発生される。
【0111】SRAMローデコーダ21はSRAMアド
レスバッファ252bからの内部行アドレスをデコード
し、SRAMアレイの対応の行を選択状態とするSRA
Mワード線駆動信号SWLを発生する。
【0112】通常、キャッシュヒット指示信号CHが発
生された場合、SRAMアレイへのアクセスが許可さ
れ、DRAMへのアクセスが禁止される。キャッシュア
クセス禁止信号CIが発生された場合、DRAMアレイ
へのアクセスが許可され、このDRAMアレイのメモリ
セルへのデータの書込/読出が実行される。
【0113】したがって、マルチプレクサ30は、信号
CHが発生された場合SRAMアドレスバッファ252
bからの内部列アドレスを選択してSRAMコラムデコ
ーダ22へ伝達する。また、マルチプレクサ30は、信
号CIが発生された場合には、DRAMアドレスバッフ
ァ252aからの内部列アドレスを選択してSRAMコ
ラムデコーダ22へ伝達する。
【0114】図5は図3に示すCDRAMの要部の具体
的構成を示す図である。図5においては、DRAMアレ
イの1つのメモリブロックMBijのデータ転送に関連
する部分が代表的に示される。図5において、DRAM
メモリブロックMBijは、行列状に配置された複数の
DRAMセルDMCを含む。1行のDRAMセルDMC
が1本のDRAMワード線DWLに接続される。1列の
DRAMセルDMCがDRAMビット線対DBLに接続
される。DRAMビット線対DBLは、2本のDRAM
ビット線DBLaおよび*DBLaを含む。DRAMビ
ット線DBLaと相補ビット線*DBLaには互いに相
補な信号が伝達される。DRAMセルDMCは、DRA
Mワード線DWLとDRAMビット線対DBLとの交点
に対応して配置される。
【0115】DRAMビット線対DBLそれぞれに対し
て対応のビット線対上の電位差を検知し増幅するための
DRAMセンスアンプDSAが設けられる。DRAMセ
ンスアンプDSAは、センスアンプ活性化信号/SAP
EおよびSANEに応答してセンスアンプ駆動信号SA
PおよびSANを発生するセンスアンプ活性化回路SA
Kによりその動作が制御される。
【0116】DRAMセンスアンプDSAは図25に示
すように、交差結合されたpチャネルMOSトランジス
タと、交差結合されたnチャネルMOSトランジスタを
含む。
【0117】センスアンプ活性化回路SAKは、センス
アンプ活性化信号/SAPEに応答してオン状態とな
り、DRAMセンスアンプDSAのPセンスアンプを活
性化するためのセンスアンプ活性化トランジスタTR1
と、センスアンプ活性化信号SANEに応答してオン状
態となり、DRAMセンスアンプDSAのNセンスアン
プを活性化するセンスアンプ活性化トランジスタTR2
を含む。トランジスタTR1は、pチャネルMOSトラ
ンジスタにより構成され、トランジスタTR2はnチャ
ネルMOSトランジスタにより構成される。トランジス
タTR1はオン状態となったときに動作電源電位Vcc
レベルの駆動信号/SAPをセンスアンプDSAへ伝達
する。トランジスタTR2はオン状態となったとき、D
RAMセンスアンプの他方ノードへ電位Vssレベルの
信号SANを伝達する。
【0118】センスアンプ活性化回路SAKから信号/
SAPおよびSANが伝達される信号線/SAPおよび
SANとの間にイコライズ指示信号φEQに応答して両
信号線の電位をイコライズするイコライズトランジスタ
TEQが設けられる。これにより、センスアンプ駆動信
号線/SAPおよびSANはスタンバイ時には(Vcc
+Vss)/2の中間電位にプリチャージされる。ここ
で、信号線とその上の信号とを同一の符号で示す。
【0119】DRAMビット線対DBL各々に対して、
プリチャージ・イコライズ指示信号φEQに応答して活
性化され、対応のビット線対の各ビット線を所定のプリ
チャージ電位VBLにプリチャージしかつイコライズす
るプリチャージ/イコライズ回路PEが設けられる。
【0120】DRAMメモリブロックMBijはさら
に、DRAMビット線対DBLそれぞれに対して設けら
れて、列選択線CSL上の信号電位に応答してオン状態
となり、対応のDRAMビット線対DBLをローカルI
O線対LIOへ接続する列選択ゲートCSGを含む。列
選択線CSLは2対のDRAMビット線に対して共通に
設けられ、これにより同時に2つのDRAMビット線対
DBLが選択される。
【0121】MBijはさらに、ブロック活性化信号φ
BAに応答してローカルIO線対LIOaおよびLIO
bをそれぞれグローバルIO線対GIOaおよびGIO
bへ接続するIOゲートIOGaおよびIOGbを含
む。列選択線CSLは図3に示す1つの列ブロックにわ
たって行方向に延在し、またグローバルIO線対GIO
aおよびGIObは、1つの列ブロックにわたって行方
向に延在する。ローカルIO線対LIOaおよびLIO
bは1つのメモリブロック内においてのみ列方向に延在
する。
【0122】図3との対応において、DRAMIO線対
16aおよび16bはそれぞれ、ローカルIO線対LI
OaおよびLIObと、LIOゲートIOGaおよびI
OGbと、グローバルIO線対GIOaおよびGIOb
に対応する。
【0123】DRAMIO線対に対しクランプ手段が設
けられる。このクランプ手段はグローバルIO線対GI
Oaに設けられるクランプ回路CRDaとグローバルI
O線対GIObに設けられるクランプ回路CRDbを含
む。このクランプ回路は図において破線で示すようにロ
ーカルIO線対LIOaおよびLIObにそれぞれ設け
られてもよい。この両方に設けられる構成であってもよ
い。このクランプ回路CRDa、CRDb(および/ま
たはCRDa′およびCRDb′)は図23に示すクラ
ンプトランジスタSQ7およびSQ8と同様の構成を備
え、対応の信号線の電位を所定電位にクランプする。
【0124】SRAMアレイは、それぞれに1行のSR
AMセルSMCが接続されるSRAMワード線SWL
と、それぞれに1列のSRAMセルSMCが接続される
SRAMビット線対SBLと、SRAMビット線対SB
Lそれぞれに設けられ、対応のビット線対の電位差を検
知し増幅するSRAMセンスアンプSSAを含む。SR
AMビット線対SBLに対してそれぞれ対応のビット線
の電位をクランプするクランプ回路CRSが設けられ
る。クランプ回路CRSは図23に示す構成と同様の構
成を備える。
【0125】双方向転送ゲート回路3は、SRAMビッ
ト線対SBLとグローバルIO線対GIOaおよびGI
Obとの間に設けられる双方向転送ゲートBTGaおよ
びBTGbを含む。双方向転送ゲートBTGaおよびB
TGbは共に、データ転送指示信号DTSおよびDTA
に応答してSRAMビット線対SBLとグローバルIO
線対GIOaおよびGIObとの間でのデータ転送を行
なう。データ転送指示信号DTSはDRAMからSRA
Mへのデータ転送を指示し、データ転送指示信号DTA
はSRAMからDRAMへのデータ転送を指示する。
【0126】クランプ回路CRSはデータ転送指示信号
DTSの反転信号/DTSによりそのオン/オフが制御
される。
【0127】DRAMに対して設けられたクランプ回路
CRDa,CRDbはデータ転送指示信号DTAの反転
信号/DTAによりオン/オフが制御される。
【0128】DRAMからSRAMへのデータ転送時に
は、転送指示信号DTSが活性状態の“H”となり、S
RAMアレイに設けられたクランプ回路CRSが不活性
状態となり、そのクランプ動作が禁止される。一方、S
RAMからDRAMへのデータ転送時には転送指示信号
DTAが“H”の活性状態となり、クランプ回路CRD
aおよびCRDb(および/またはCRDa′およびC
RDb′)が不活性状態となる。
【0129】図1は図5に示す構成において1つのデー
タ転送ゲートに関連する部分の構成を示す図である。図
1においては、ローカルIO線対LIOおよびグローバ
ルIO線対GIOをまとめてDRAMIO線対DIOと
して示す。ローカルIO線対は1つのメモリブロックに
対してのみ設けられ、グローバルIO線対GIOは列ブ
ロック内のメモリブロックに共通に設けられる。このた
め、好ましくはクランプ回路CRDは少なくともグロー
バルIO線対GIOに設けられる。また、図5において
は、ブロック選択ゲートIOGaおよびIOGbが設け
られるが、図1においては、ローカルIO線対LIOお
よびグローバルIO線対GIOがまとめてDRAMIO
線対DIOとして示されるため、これに対応して、ブロ
ック選択ゲートIOGと列選択ゲートCSGとを1つの
選択ゲートSGとして示す。
【0130】DRAMIO線対DIOは1つの双方向転
送ゲートBTGに接続されるもののみが示されるため、
列選択線CSL上に伝達される列選択信号CSLは図1
においては1つの選択ゲートSGのみを選択する。
【0131】DRAMビット線対DBLはビット線DB
Laおよび*DBLaを含み、SRAMビット線対SB
Lはビット線SBLaおよび*SBLaを含む。DRA
Mビット線対DBLa,*DBLaは、ビット線対DB
La0,*DBLa0〜DBLan,*DBLanを含
む。SRAMアレイはまた、SRAMワード線SWL0
〜SWLnを含み、DRAMアレイはDRAMワード線
DWL0〜DWLpを含む。
【0132】SRAMクランプ回路CRSは、SRAM
ビット線SBLaに設けられるnチャネルMOSトラン
ジスタSQ70と、SRAMビット線*SBLaに設け
られるnチャネルMOSトランジスタSQ80を含む。
トランジスタSQ70およびSQ80のゲートに転送指
示信号DTSの反転信号/DTSが与えられる。
【0133】DRAMクランプ回路CRDは、DRAM
IO線*DIOaに接続されるnチャネルMOSトラン
ジスタDQ80と、DRAMIO線DIOaに接続され
るnチャネルMOSトランジスタDQ70を含む。トラ
ンジスタDQ70およびDQ80のゲートに転送指示信
号DTAの反転信号/DTAが与えられる。
【0134】双方向転送ゲートBTGの構成としては種
々の構成を考えることができる。以下の動作説明におい
てはまず図6に示す構成を備える双方向転送ゲートを考
える。
【0135】図6において、双方向転送ゲートBTGは
データ転送指示信号DTAに応答してSRAMビット線
SBLa(*SBLa)上のデータをDRAMIO線D
IOa(*DIOa)へ伝達する転送回路TGAと、デ
ータ転送指示信号DTSに応答してDRAMIO線DI
Oa(*DIOa)上のデータをSRAMビット線SB
La(*SBLa)へ伝達する転送回路TGSを含む。
この図6に示す構成においては1本のSRAMビット線
と1本のDRAMIO線との間の転送回路が示される。
【0136】次に動作について説明する。まず、図7に
示す動作波形図を参照してDRAMアレイからSRAM
アレイへのデータ転送の動作について説明する。このD
RAMアレイからSRAMアレイへのデータ転送はキャ
ッシュミス時(信号CIが“H”の活性時)に実行され
る。
【0137】時刻t1以前においては、プリチャージ指
示信号φEQが活性状態の“H”にあり、センスアンプ
駆動信号線SAN、/SAPはVcc/2のプリチャー
ジ電位にイコライズトランジスタTEQによりイコライ
ズされる。また、DRAMビット線対DBL(ビット線
DBLa,*DBLa)はプリチャージ/イコライズ回
路PEによりVcc/2の中間電位にプリチャージ/イ
コライズされる。
【0138】DRAMIO線DIOaおよび*DIOa
はクランプ回路CRDにより電位Vcc−Vthの
“H”レベルにプリチャージされている。SRAMビッ
ト線SBLaおよび*SBLaも同様にクランプ回路C
RSによりVcc−Vthの電位レベルにプリチャージ
されている。
【0139】時刻t1においてプリチャージ指示信号φ
EQが立下がるとプリチャージ/イコライズ回路PEお
よびイコライズトランジスタTEQが不活性状態とな
る。これにより、センスアンプ駆動信号線SANおよび
/SAPのイコライズ動作が完了し、かつDRAMビッ
ト線対DBLのイコライズ/プリチャージ動作が停止
し、DRAMビット線DBLa,*DBLaおよびセン
スアンプ駆動信号線SANおよび/SAPは中間電位V
cc/2でフローティング状態となる。
【0140】次いで、外部から与えられるアドレスに従
ってローデコーダ14(図3参照)による行選択動作が
行なわれる。時刻t1から少し経った後、DRAMアレ
イ1によって1本のワード線DWLが選択され、このワ
ード線DWLの電位が“H”に立上がる。この選択ワー
ド線DWL(DWL0〜DWLpのいずれか)に接続さ
れる1行のDRAMメモリセルDMCがそれぞれ対応の
DRAMビット線対DBL(DBLaまたは*DBL
a)に接続され、各DRAMビット線対DBLの電位が
その接続されるメモリセルのデータに従って変化する。
【0141】図7においては、“H”のデータを記憶す
るメモリセルが選択された場合のDRAMビット線DB
La(または*DBLa)の電位変化を示す。
【0142】時刻t2においてセンスアンプ活性化信号
SANEが接地電位Vssから動作電源電位Vccレベ
ルへと立上がり、センスアンプ活性化回路SAKに含ま
れるトランジスタTR2がオン状態となる。これにより
センスアンプ駆動信号SANが中間電位Vcc/2から
接地電位Vssレベルへ立上がり、DRAMセンスアン
プDSに含まれるNセンスアンプ部が活性化される。こ
の結果、DRAMビット線対DBLの低電位側のビット
線の電位が接地電位Vssレベルへと放電される。
【0143】時刻t3においてセンスアンプ活性化信号
/SAPEが電位Vccから接地電位Vssレベルへと
立下がり、センスアンプ活性化回路SAKに含まれるト
ランジスタTR1がオン状態となる。これに応答して、
中間電位のセンスアンプ駆動信号/SAPが中間電位V
cc/2から電源電位Vccレベルへと上昇し、DRA
MセンスアンプDSAのPセンスアンプ部が活性化さ
れ、DRAMビット線対DBLの高電位のビット線の電
位が電位Vccレベルにまで昇圧される。
【0144】時刻t4において、DRAMコラムデコー
ダ15(図3参照)による列選択動作に従って列選択信
号CSLiが発生される。これにより、選択ゲートSG
iが導通状態となり、対応のDRAMビット線対DBL
i(DBLai,*DBLai)がDRAMIO線対D
IO(DIOa,*DIOa)へ接続される。DRAM
センスアンプDSAの駆動能力はこのクランプ回路CR
Dの電流供給能力よりも十分に大きい。これにより、D
RAMIO線対DIOの電位はセンスアンプDSAによ
り増幅された“H”および“L”に応じた電位レベルと
なる。
【0145】この場合、クランプ回路CRDからは電流
が供給されているため、クランプ回路CRDのプルアッ
プ機能により、DRAMIO線DIOの“L”レベルは
接地電位レベルよりも少し高い。このレベルはクランプ
用トランジスタDQ70およびDQ80、選択ゲートS
GiのトランジスタDRAMセンスアンプDSAに含ま
れる放電用トランジスタ(nチャネルMOSトランジス
タ;図23参照)の電流駆動能力により決定される。選
択ゲートSGiの抵抗値は高く、DRAMIO線DIO
の論理振幅はこのクランプトランジスタDQ70(DQ
80)と選択ゲートSGi内のトランジスタのオン抵抗
との比により決定される。DRAMビット線ではセンス
アンプDSAによりその論理振幅は、ほぼVccとな
る。
【0146】DRAMIO線DIOa(または/DIO
a)の容量はDRAMビット線DBLa(または*DB
La)の容量よりも十分に大きい。このため、列選択信
号CSLiが立上がったとき、DRAMビット線DBL
a(または*DBLa)の“L”レベルは少し上昇する
ものの、この小容量を駆動するDRAMセンスアンプD
SAによりすぐ接地電位Vssレベルに放電することは
できる。これは通常のDRAMにおいて内部データ線
(I/O線)を“H”レベルにプリチャージしたときの
データ読出時と同様と考えることができる。したがっ
て、クランプトランジスタDQ70およびDQ80がオ
ン状態であったとしても、このクランプトランジスタD
Q70,DQ80からの電流がDRAMのメモリセルデ
ータを破壊することはない。
【0147】一方、SRAMアレイにおいては、時刻t
s1においてSRAMローデコーダ21(図3参照)に
よる行選択動作が行なわれ、1本のSRAMワード線S
WL(SWL0〜SWLmのうちのいずれか)が選択さ
れ、この選択されたSRAMワード線SWLの電位が
“H”に立上がる。DRAMにおける行選択動作とSR
AMにおける行選択動作とは非同期的に行なわれる。S
RAMワード線SWLに接続されるSRAMセルのデー
タがそれぞれ対応のSRAMビット線対SBL上に伝達
される。これにより、SRAMビット線SBLa,*S
BLaの電位はクランプ電位Vcc−Vthからそれぞ
れ対応のSRAMセルの記憶情報に対応した電位へ変化
する。
【0148】時刻t5においてDRAMアレイからSR
AMアレイへのデータ転送を指示するデータ転送指示信
号DTSが“H”へと立上がる。この時刻t5以前にお
いては既にDRAMIO線DIOaおよび*DIOaに
はDRAMセルのデータが伝達されている。またSRA
Mビット線対SBLには既にSRAMセルが接続されて
いる。このデータ転送指示信号DTSに応答して図6に
示す転送回路TGSが活性化されてDRAMIO線DI
Oa(および*DIOa)のデータをSRAMビット線
SBLa(および*SBLa)へ伝達する。
【0149】このとき、SRAMクランプ回路CRSに
含まれるクランプトランジスタSQ70およびSQ80
はオフ状態となる。したがってこのSRAMビット線S
BLaおよび*SBLaの“H”および“L”レベルは
転送回路TGSが与える電位レベルとなる。
【0150】このデータ転送指示信号DTSが活性化さ
れる時刻t5が列選択信号CSLiが発生されてDRA
MIO線DIO上のデータの電位が確定する時刻および
SRAMワード線SWLの選択が行なわれる時刻ts1
の両者よりも後の時点であるという関係を満足する限
り、時刻ts1と時刻t1ないし時刻t5との前後関係
は任意である。SRAMからDRAMへのデータ転送を
指示する信号DTAはこのサイクルにおいては非活性状
態の“L”に維持される。
【0151】時刻t6において、選択されたDRAMワ
ード線DWLの電位が立下がり、また転送指示信号DT
Sも“L”へ立下がる。これによりSRAMビット線対
SBLのクランプ回路CRSが再び活性化され、このS
RAMビット線SBLaおよび*SBLaの電位の
“L”レベルが上昇する。
【0152】時刻t7において、センスアンプ駆動信号
SANおよび/SAPは共に中間電位Vcc/2へと復
帰し、センスアンプDSAによるラッチ動作が停止さ
れ、これによりDRAMIO線DIOに設けられたDR
AMクランプ回路CRDの機能によりDRAMIO線D
IOaおよび*DIOaも共にVcc−Vthの“H”
レベルに復帰する。この後、列選択信号CSLiが
“L”に立下がり、DRAMビット線対とDRAMIO
線対との分離が行なわれる。
【0153】SRAMにおいてはSRAMワード線SW
Lの電位が時刻ts2において“L”へ立下がり、DR
AMからSRAMへのデータ転送サイクルが完了する。
【0154】クランプ回路CRDおよびCRSを用いて
信号線の論理振幅を小さくすればSRAMビット線SB
La、*SBLaおよびDRAMIO線DIOa、*D
IOaの電位を高速で確定状態とし、これにより高速で
データを転送することができる。
【0155】このとき、クランプ回路CRSおよびCR
Dのクランプ動作をデータ転送中においても維持した場
合、SRAMビット線クランプ用のトランジスタSQ7
0(またはSQ80)から転送回路TGSの駆動トラン
ジスタを介して接地線へと電流が流れ、消費電流が増加
する。1ビット単位でのデータの転送のみが行なわれる
のであればこの貫通電流はそれほど大きな値とはならな
いと考えられるものの、16ビット等の複数ビットのデ
ータが1つのブロックとして一括転送される場合、この
貫通電流が大きくなり、低消費電流性が損なわれる。
【0156】そこで、上述のように、データ転送を受け
るSRAMビット線に対して設けられたSRAMクラン
プ回路CRSのクランプ動作をデータ転送中禁止するこ
とにより、この貫通電流を小さくすることができる。
【0157】データ転送側のDRAMにおいてはクラン
プ回路CRDは動作している。このクランプ回路は、通
常のプルアップ機能動作のみを行なう。このクランプト
ランジスタDQ70およびDQ80の電流供給力は小さ
く、センスアンプDSAのその電流駆動力は関連のDR
AMビット線を駆動する能力のみが必要とされる。選択
ゲートSGiのオン抵抗は比較的大きい。このためクラ
ンプ回路CRDからの電流は、それほど大きくなく、小
さな値となる。
【0158】双方向転送ゲートBTGの電流駆動力は十
分大きいため、SRAMメモリセルSMCに含まれるト
ランジスタの放電能力(またはラッチ能力)よりもその
電流駆動力が十分大きい。このため、双方向転送ゲート
BTGが動作したときにはクランプトランジスタSQ7
0またはSQ80から双方向転送ゲートBTGの駆動ト
ランジスタを介して比較的大きな電流が流れることにな
り、ブロックサイズでの複数ビットのデータ転送が行な
われる場合、この電流がより大きくなる。この比較的大
きな電流がクランプ回路CRSを不活性化することによ
り節約される。
【0159】なお上述のDRAMからSRAMデータ転
送においては、転送指示信号DTSに同期してSRAM
ビット線対SBLに設けられたクランプ回路CRSのク
ランプ動作を禁止している。しかしながら、これはSR
AMワード線SWLの電位が“H”に立上がり、SRA
Mビット線対SBLのクランプ動作が行なわれている状
態ではカラム電流(SRAMメモリセルSMCとクラン
プ用トランジスタ(SQ70およびSQ80)との間に
流れる貫通電流)が流れる。このカラム電流をもさらに
減少させるためには、SRAMワード線SWLの選択動
作と同期してこのSRAMクランプ回路CRSのクラン
プ動作を禁止する。この構成は、DRAMからSRAM
へのデータ転送指示時においてこのデータ転送指示信号
(これはキャッシュミス時の動作であり、SRAMワー
ド線選択動作前に知ることができる)とSRAMワード
線駆動信号SWLとの論理積信号をトランジスタSQ7
0およびSQ80のゲートに与える構成により実現され
る。
【0160】次にSRAMからDRAMへのデータ転送
動作についてその動作波形図である図8を参照して説明
する。
【0161】DRAMにおいては、時刻t1から時刻t
4までは先に図7を参照して説明したDRAMからSR
AMへのデータ転送動作時と同じ動作が実行される。S
RAMにおいても、時刻ts1においてSRAMワード
線SWLが選択されてその電位が“H”に立上がるのは
同様である。
【0162】時刻t4およびts1の後にSRAMから
DRAMへのデータ転送を許可する転送指示信号DTA
が時刻t5から一定期間活性化される。この転送指示信
号DTAに応答して図6に示す転送回路TGAが活性化
されて、既にSRAMビット線SBLa(および*SB
La)上に現われていた信号電位がDRAMIO線DI
Oa(および*DIOa)上へ伝達される。このとき、
DRAMIO線DIOaおよび*DIOaの電位レベル
はこの転送回路TGAの大きな駆動力によりVccレベ
ルの“H”および接地電位Vssレベルの“L”レベル
となる。このDRAMIO線DIOaおよび*DIOa
上の信号電位は選択ゲートSGiを介して選択されたD
RAMビット線DBLaおよび*DBLa上へ伝達され
る。転送回路TGAの駆動能力はDRAMセンスアンプ
DSAのラッチ能力よりも十分大きいため、このDRA
Mビット線DBLaおよび*DBLaの電位はSRAM
から伝達されたデータに対応した値となる。
【0163】この時刻t5におけるデータ転送許可信号
DTAに応答してDRAMクランプ回路CRDはそのク
ランプ動作が禁止されている。すなわち、トランジスタ
DQ70およびDQ80はオフ状態となっている。これ
により、このクランプ用トランジスタDQ70およびD
Q80からは電流は流れず、転送回路TGAの駆動トラ
ンジスタへ流れ込む貫通電流は存在せず、消費電流が低
減される。
【0164】時刻t6において転送指示信号DTAが
“L”へ立上がるとほぼ同様のタイミングでDRAMワ
ード線DWLも“L”へと立上がる。DRAMワード線
DWLの電位の立下がりにより、選択メモリセルへのデ
ータの書込は完了する。一方、クランプ回路CRDが再
び活性化され、そのクランプ動作により、DRAMIO
線DIOaおよび*DIOaの電位のうちローレベルの
電位が上昇する。一方DRAMビット線DBLaおよび
*DBLaの電位レベルはセンスアンプDSAが活性状
態とされているため少しは上昇するかもしれないもの
の、依然“H”および“L”レベルを保持している。
【0165】時刻t7においてセンスアンプ駆動信号S
ANおよび/SAPが不活性状態となり、続いて列選択
信号CSLiが“L”と立上がることにより、DRAM
はプリチャージ状態へと復帰する。SRAMにおいては
時刻ts2においてSRAMワード線SWLが“L”へ
と立上がり、メモリセルとビット線とが切り離され、ビ
ット線電位SBLaおよび*SBLaの電位はクランプ
トランジスタSQ70およびSQ80により規定される
“H”レベルとなる。
【0166】上述のようにSRAMからDRAMのデー
タ転送時においてDRAMのクランプ回路CRDのクラ
ンプ動作を禁止することにより大きな駆動能力を有する
転送回路TGAの駆動トランジスタを介して流れる放電
電流(貫通電流)の発生を防止することができ、低消費
電流を実現することができる。
【0167】図9はこの発明の他の実施例であるCDR
AMの構成を示す図である。図9において、SRAMビ
ット線クランプ回路CRSはそのゲートにデータ転送許
可信号DTSを受けるpチャネルMOSトランジスタS
Q71およびSQ81を含む。DRAMIO線クランプ
回路CRDは、そのゲートにデータ転送許可信号DTA
をゲートに受けるpチャネルMOSトランジスタDQ7
1およびDQ81を含む。トランジスタSQ71はSR
AMビット線SBLaに設けられ、トランジスタSQ8
1はSRAMビット線*SBLaに設けられる。トラン
ジスタDQ71はDRAMIO線DIOaに設けられ、
トランジスタDQ81はDRAMIO線DIOaに設け
られる。図9に示すようにクランプトランジスタとして
pチャネルMOSトランジスタを用いても先の図1に示
す構成と同様の効果を得ることができる。
【0168】ここで、DRAMIO線に設けられたクラ
ンプ回路CRDの動作電源電位は電源電位Vccまたは
中間電位Vcc/2または(Vcc/2)+Vthのい
ずれであってもよい。このいずれのレベルであっても選
択されたDRAMビット線対DBLに設けられたDRA
MセンスアンプDSAによりDRAMIO線DIOの電
位はそれぞれ選択されたDRAMセルのデータに対応す
る電位に増幅される。この場合においても、クランプ機
能は発揮されるため、その“L”レベルは接地電位Vs
sよりも高くなり高速動作性は保証される。また消費電
流もさらに低減される(Vcc/2プリチャージの場
合)。
【0169】図10は双方向転送ゲートの他の構成例を
示す図である。先に図6に示した双方向転送ゲートの構
成においてはデータ転送方向はDRAMからSRAMま
たはSRAMからDRAMと常に一方方向である。この
ためたとえばSRAMアレイの選択されたメモリセルD
RAMアレイとの対応のメモリセルとの間でのデータの
交換を行なう場合には2つのデータ転送動作を必要とす
る。この図10に示す構成の場合SRAMからDRAM
へのデータ転送と並行してDRAMからSRAMへデー
タの転送を行なうことができる。
【0170】図10において、双方向転送ゲートBTG
は、データ転送許可信号DTA0に応答して活性状態と
なり、SRAMビット線SBLa(または*SBLa)
上の信号データを伝達するドライブ回路TGA0と、ド
ライブ回路TGA0の出力をバッファ処理するバッファ
BU2と、データ転送許可信号DTA1に応答して活性
化され、バッファBU2の出力をDRAMIO線DIO
a上へ伝達するドライブ回路TGA1を含む。データ転
送許可信号DTA0およびDTA1は互いに異なるタイ
ミングで発生される。
【0171】この転送ゲートBTGはさらに、データ転
送許可信号DTS0に応答して活性化され、DRAMI
O線DIOa(または*DIOa)上の信号を伝達する
ドライブ回路TGS0と、ドライブ回路TGS0の出力
をバッファ処理するバッファBU1と、データ転送許可
信号DTS1に応答して活性化されてバッファBU1の
出力をSRAMビット線SBLa(または*SBLa)
上へ伝達するドライブ回路TGS1を含む。転送許可信
号DTA0と転送許可信号DTS0とがほぼ同一のタイ
ミングで発生され、転送許可信号DTA1と転送許可信
号DTS1とがほぼ同様のタイミングで発生される(D
RAMからSRAMおよびSRAMからDRAMへのD
RAM転送がともに実行される時)。
【0172】この図10に示す双方向転送ゲートBTG
の構成の場合、転送制御信号DTA0およびDTS0が
まず最初に発生される。それまでのSRAMアレイおよ
びDRAMにおける選択動作は図7および8に示したも
のと同様である。転送許可信号DTS0およびDTA0
が発生されるとSRAMの選択されたメモリセルデータ
がバッファBU2へ伝達されてバッファ処理される。一
方DRAMの選択されたメモリセルデータはバッファB
U1へ与えられてバッファ処理される。このバッファB
U1およびBU2の出力が確定した後、データ転送許可
信号DTA1およびDTS1を活性状態とする。これに
より、バッファBU1の出力データがドライブ回路TG
S1を介してSRAMビット線SBLa(または*SB
La)へ伝達される。
【0173】一方バッファBU2の出力データはドライ
ブ回路TGA1を介してDRAMビット線へDRAMI
O線DIOa(または*DIOa)を介して伝達され
る。この転送許可信号DTA0、DTA1、DTS1お
よびDTS0は、図7および図8において転送指示信号
DTAおよびDTSそれぞれを2つのパルス信号とみな
せばよい。この構成により、DRAMからSRAMへの
データ転送とSRAMからDRAMへのデータ転送とを
並行に行なうことができ、効率的なデータ転送を行なう
ことができる。
【0174】転送許可信号DTA0,DTA1,DTS
1,DTS1の発送タイミングはDRAMからSRAM
とSRAMからDRAMへのデータ転送が一部重複する
ように決定されてもよい。データ転送動作をより高速で
行なうためにSRAMビット線SBLa(*SBLa)
にクランプ用トランジスタSQ75が設けられ、一方D
RAMIO線DIOa(または*DIOa)にはクラン
プ用トランジスタDQ85が設けられる。トランジスタ
SQ75はSRAMクランプ回路CRSを構成し、トラ
ンジスタDQ85はDRAMIO線クランプ回路CRD
を構成する。この場合、データ転送を受けるとき、ドラ
イブ回路TGS1の駆動トランジスタへクランプトラン
ジスタSQ75から電流が流れ込むのを防止するため
に、このクランプ回路CRSは転送許可信号DTS1の
反転信号によりそのクランプ動作が禁止される。すなわ
ち、トランジスタSQ75のゲートへ信号/DTS1が
与えられる。一方、同様に、DRAMIO線のクランプ
回路CRDは許可信号DTA1の反転信号/DTA1に
よりそのクランプ動作が禁止される。すなわち、トラン
ジスタDQ85のゲートへ信号/DTA1が与えられ
る。
【0175】この構成により、低消費電流でデータ転送
を効率的に行なうことができる。他の構成および動作は
先に図1ないし図9で示したものと同様である。
【0176】図10に示す双方向転送ゲートの場合、1
データ転送サイクルでは、SRAMアレイにおける選択
されたメモリセルとDRAMアレイの選択されたメモリ
セルとデータを交換することができるだけである。キャ
ッシュミス時においては、キャッシュミスのメモリセル
データをDRAMの対応のデータメモリセルへ書込み、
また外部演算装置(外部CPU)がアクセス要求したD
RAMのメモリセルのデータを対応のSRAMセルへ書
込むことが必要となる。この場合いわゆるコピーバック
動作が実行される。
【0177】通常このときには、SRAMのキャッシュ
ミスしたメモリセルデータを格納するDRAMのメモリ
セルと、外部CPUがアクセスしたデータを格納するD
RAMセルとが異なっている。このときにはDRAMへ
2度アクセスしてメモリセルを選択する必要がある。こ
の動作を高速で行なうためにいわゆる「ファーストコピ
ーバック」と呼ばれる動作モードがある。このファース
トコピーバックのデータ転送モードは1サイクルでDR
AMのデータをSRAMへ格納し、SRAMからデータ
を読出すデータ転送モードである。このファーストコピ
ーバックモードを実現する双方向転送ゲートについて説
明する。
【0178】図11は双方向転送ゲートBTGのさらに
他の構成を示す図である。図11(A)はこのファース
トコピーバック動作を実現する双方向転送ゲートの構成
をブロック図で示し、図11(B)はその詳細な回路構
成を示す。
【0179】図11(A)において、双方向転送ゲート
BTGは、転送制御信号DTLに応答してSRAMビッ
ト線SBLa,*SBLaをラッチ回路1811へ接続
するゲート回路1810と、転送制御信号DTAに応答
してラッチ回路1811のラッチデータをDRAMIO
線DIOaおよび*DIOaへ伝達するゲート回路18
12と、転送制御信号DTSに応答してDRAMIO線
DIOa,*DIOa上の信号電位を増幅するアンプ回
路1814と、転送制御信号DTSに応答してアンプ回
路1814で増幅されたデータをSRAMビット線SB
La,*SBLaへ伝達するゲート回路1815を含
む。
【0180】ゲート回路1812は、転送制御信号DT
Aに応答して活性化され、SRAMアレイからのデータ
(ラッチ回路1811にラッチされている)をDRAM
アレイへ複数ビットのブロック単位で一括してデータ転
送を行なう際のタイミング調整のために用いられる。同
様にして、ゲート回路1815はDRAMアレイからS
RAMアレイへ複数ビットのブロック単位で一括してデ
ータ転送を行なう際のタイミング調整のために用いられ
る。
【0181】図11(B)において、ゲート回路181
0は、SRAMビット線SBLa,*SBLa上の信号
電位を増幅するnチャネルMOSトランジスタT10
2,T103と、転送制御信号DTLに応答して導通状
態となり、トランジスタT102,T103で増幅され
たデータをラッチ回路1811へ伝達するnチャネルM
OSトランジスタT100,T101を含む。トランジ
スタT102はそのゲートがSRAMビット線SBLa
に接続され、その一方導通端子が接地電位Vssに接続
され、その他方導通端子がトランジスタT100の一方
導通端子に接続される。トランジスタT103は、その
ゲートがSRAMビット線*SBLaに接続され、その
一方導通端子が接地電位Vssに接続され、その他方導
通端子がトランジスタT101の一方導通端子に接続さ
れる。
【0182】ラッチ回路1811はそれぞれの入力が他
方の出力に接続されたインバータ回路HA10,HA1
1を含む。インバータ回路HA11およびHA10はイ
ンバータラッチを構成する。ラッチ回路1811はさら
に、インバータラッチ(インバータ回路HA10および
HA11で構成される)のラッチデータを反転するイン
バータ回路HA12およびHA13を含む。
【0183】ゲート回路1812は、DRAMIO線D
IOaへデータを伝達するためのゲート回路1812b
と、DRAMIO線*DIOaへデータを伝達するため
のゲート回路1812aを含む。ゲート回路1812a
は、nチャネルMOSトランジスタT105から構成さ
れ、ゲート回路1812bはnチャネルMOSトランジ
スタT106から構成される。トランジスタT105お
よびT106のゲートへ転送制御信号DTAが与えられ
る。
【0184】アンプ回路1814は、DRAMIO線*
DIOa上の電位を増幅するためのnチャネルMOSト
ランジスタT113と、転送制御信号DTSに応答して
オン状態となり、トランジスタT113で増幅されたデ
ータをノードN100へ伝達するnチャネルMOSトラ
ンジスタT112と、転送制御信号DTSに応答してノ
ードN110を電源電位Vccにプリチャージするnチ
ャネルMOSトランジスタT111と、電源電位Vcc
とノードN100との間にトランジスタT111と並列
に接続されるpチャネルMOSトランジスタT110を
含む。
【0185】アンプ回路1814は、また、DRAMI
O線DIOa上の信号電位を増幅するためのnチャネル
MOSトランジスタT117と、転送制御信号DTSに
応答してオン状態となり、トランジスタT117で増幅
されたDRAMIO線DIOa上の信号電位をノードN
110へ伝達するnチャネルMOSトランジスタT11
6と、転送制御信号DTSに応答してノードN110を
電源電位VccにプリチャージするpチャネルMOSト
ランジスタT114と、電源電位VccとノードN11
0との間にトランジスタT114と並列に接続されるp
チャネルMOSトランジスタT115を含む。
【0186】トランジスタT110はそのゲートがノー
ドN110に接続され、トランジスタT115はそのゲ
ートがノードN100に接続される。トランジスタT1
10とトランジスタT115は差動増幅回路を構成す
る。
【0187】ゲート回路1815は、SRAMビット線
SBLaへデータを転送するためのゲート回路1815
aと、SRAMビット線*SBLaへデータを転送する
ためのゲート回路1815bを含む。ゲート回路181
5aは転送制御信号DTAに応答してオン状態となり、
ノードN100上の信号電位をSRAMビット線SBL
aへ伝達するnチャネルMOSトランジスタT120を
含む。ゲート回路1815bは、転送制御信号DTSに
応答してオン状態となり、ノードN110上の信号電位
をSRAMビット線*SBLaへ伝達するnチャネルM
OSトランジスタT121を含む。次にこの双方向転送
ゲートの動作について説明する。
【0188】図11に示す双方向転送ゲートは2つの動
作サイクルを含む。第1の動作サイクルでは、SRAM
アレイの選択されたメモリセルのデータをラッチ回路1
811でラッチしかつ同時にDRAMアレイの選択され
たメモリセルデータをSRAMアレイの該選択されたメ
モリセルへ書込む動作が行なわれる。第2のサイクルに
おいては、ラッチ回路1811にラッチされたデータが
DRAMアレイの別の選択されたメモリセルへ伝達され
る。まず、図12を参照してこの第1の動作サイクルに
ついて説明する。
【0189】時刻t1以前において、DRAMはプリチ
ャージサイクルを完了しメモリサイクルに入る。DRA
Mにおいては与えられた内部行アドレスに従ってDRA
Mワード線DWLが選択される。
【0190】時刻t1において、DRAMワード線DW
Lが選択状態となりその電位が“H”へ上昇する。これ
に応答してDRAMビット線対DBL上の信号電位が変
化すると、時刻t2およびt3においてセンスアンプ駆
動信号SANおよび/SAPがそれぞれ活性化され、D
RAMビット線対上の信号電位が読出されたメモリセル
のデータに対応した電位レベルとなる。
【0191】SRAMにおいては、時刻ts1において
SRAMワード線SWLが選択され、この選択ワード線
SWLに接続されるメモリセルのデータが対応のSRA
Mビット線対SBLへ伝達される。SRAMビット線対
SBL上の信号電位が確定すると、時刻ts2において
転送制御信号DTLが“H”へ立上がり、ゲート回路1
810が活性化され、SRAMビット線対SBL上の信
号電位がラッチ回路1811へ伝達される。
【0192】すなわち図11(B)に示す回路構成にお
いて転送制御信号DTLに応答してトランジスタT10
0およびT101がオン状態となり、トランジスタT1
02およびT103の一方がオン状態となりかつ他方が
オフ状態となり、このオン状態のトランジスタ(T10
2またはT103)を介して“L”の電位がラッチ回路
1811へ伝達される。ラッチ回路1811はこの与え
られた“L”の信号電位を対応のノードにラッチする。
【0193】DRAMにおいてはこのラッチ回路181
1によるデータラッチ動作と並行してDRAMビット線
対DBLの選択が行なわれ、時刻t4において列選択信
号CSLiが“H”に立上がる。これにより選択された
DRAMビット線対DBL上の信号電位がDRAMIO
線対DIO上へ伝達される。
【0194】時刻t5において、DRAMIO線対DI
O上の信号電位が確定すると、転送制御信号DTSが
“H”に立上がる。これによりアンプ回路1814が活
性化されてDRAMIO線対DIO上の信号電位を増幅
しゲート回路1815へ伝達する。ゲート回路1815
はこの転送制御信号DTSに応答して活性化され、アン
プ回路1814で増幅されたデータをSRAMビット線
対SBL上へ伝達する。
【0195】すなわち、図11(B)において、転送制
御信号DTSに応答してトランジスタT111およびT
114がオフ状態となり、ノードN100およびN11
0のプリチャージを停止する。一方、トランジスタT1
10およびT115がトランジスタT112およびT1
16を介して伝達されたDRAMIO線DIOaおよび
*DIOa上の信号電位を差動的に増幅する。これによ
り、ノードN100およびN110の信号電位がDRA
MIO線*DIOaおよびDIOa上の信号電位を反転
した電位となる。
【0196】たとえば、今、DRAMIO線DIOa上
の信号電位が“H”、DRAMIO線*DIOa上の信
号電位が“L”の場合を考える。このとき、トランジス
タT117がオン状態、トランジスタT113がオフ状
態となり、ノードN110の電位が“L”となり、ノー
ドN100の電位は“H”となる。このノードN110
の“L”の電位はトランジスタT110をオン状態と
し、ノードN100の“H”の電位はトランジスタT1
15をオフ状態とする。トランジスタT110およびT
115によりノードN100およびN110の信号電位
が差動的に増幅されかつラッチされる。
【0197】このアンプ回路1814における増幅動作
と並行してゲート回路1815aおよび1815bのト
ランジスタT120およびT121がオン状態となり、
ノードN100上の信号電位がSRAMビット線SBL
a上へ、ノードN110上の信号電位がSRAMビット
線*SBLa上へ伝達される。このとき、転送制御信号
DTAは“L”に固定されているため、ゲート回路18
12aおよび1812bは閉状態であり、ラッチ回路1
811でラッチされたデータはDRAMIO線DIOa
および*DIOaへは伝達されない。
【0198】時刻t6においてDRAMワード線DWL
の電位が“L”に立上がり、ほぼ同じタイミングで転送
制御信号DTSが“L”に立下がる。これにより、SR
AMビット線対SBLに設けられていたクランプ回路C
RSが活性化され、SRAMビット線対SBLの電位が
クランプ回路CRSによりその“L”レベルが接地電位
Vssのレベルよりも上昇する。
【0199】時刻t7においてDRAMは、そのメモリ
サイクルが完了しプリチャージ期間へ入る。SRAMに
おいては時刻ts4においてSRAMワード線SWLの
電位が“L”に立下がり1つのサイクルが完了する。
【0200】この時刻t5において転送制御信号DTS
が“H”へ立上がることにより、SRAMビット線SB
Laおよび*SBLaに設けられていたクランプ用トラ
ンジスタSQ70およびSQ80がオフ状態となる。図
11(B)に示す構成においてトランジスタT120、
T112およびT113の経路またはトランジスタT1
21およびT116およびT117の経路を介してクラ
ンプトランジスタSQ70またはSQ80から貫通電流
は流れず、消費電流が低減される。時刻t6において転
送制御信号DTSが“L”に立下がるとトランジスタT
120およびT121がオフ状態となるため、クランプ
回路CRSが再び活性化されてもSRAMビット線クラ
ンプ用トランジスタSQ70およびSQ80からこの双
方向転送ゲートBTG内へ流れる貫通電流の経路が遮断
される。
【0201】転送制御信号DTSが“L”に立下がった
時刻t6以降の時点においてはDRAMアレイとSRA
Mアレイとは分離され、SRAMアレイへアクセスする
ことができ、DRAMアレイから転送されたデータを高
速で読出すことができる。
【0202】上述のようにラッチ回路181を設けるこ
とにより、キャッシュミス時において、外部処理装置
(たとえばCPU)がアクセス要求したデータをDRA
MからSRAMへ転送して高速で読出すことができ、キ
ャッシュミス時におけるアクセス時間を短縮することが
できる。
【0203】次いで、このSRAMアレイからラッチ回
路1811へ伝達されたデータがDRAMへ伝達される
第2のサイクルが実行される。この第2の動作サイクル
の動作についてその動作波形図である図1、図11およ
び図13を参照して説明する。
【0204】DRAMにおいては、時刻t5までは先の
図12に示す場合と同様の動作が行なわれ、DRAMビ
ット線対DBL上のデータがDRAMIO線対DIO上
へ伝達される。
【0205】時刻t5において転送制御信号DTAが
“H”に立上がる。この転送サイクルにおいては転送制
御信号DTSおよびDTLは共に“L”である。この転
送制御信号DTAに応答して図11(A)に示すゲート
回路1812が導通状態となる。すなわち、図11
(B)においてトランジスタT105およびT106が
オン状態となり、ラッチ回路1811にラッチされてい
たデータがDRAMIO線対DIO上へ伝達される。こ
のとき、DRAMIO線対DIOに設けられているクラ
ンプ回路CRDは不活性状態となり、そのクランプ動作
は禁止されている。これにより、DRAMIO線対DI
Oおよび上の信号電位はラッチ回路1811にラッチさ
れていたデータに対応した“H”および“L”レベルと
なる。
【0206】このとき、転送制御信号DTAが“H”で
あるため、図1に示すクランプトランジスタDQ70お
よびDQ80はオフ状態にある。これにより、DRAM
IO線DIOa、トランジスタT106およびインバー
タ回路HA13(図11(B)参照)またはDRAMI
O線*DIOa、トランジスタT105およびインバー
タ回路HA12(図11(B)参照)を介したクランプ
電流(貫通電流)が流れる経路は遮断されており、消費
電流が低減される。
【0207】このDRAMIO線対DIO上へ転送され
たラッチ回路1811からのデータは列選択信号CSL
iにより選択されたDRAMビット線対DBLへ伝達さ
れ、DRAMビット線対DBLの電位がラッチ回路18
11からDRAMIO線対DIOを介して伝達された信
号電位に対応した値となる。
【0208】時刻t6においてDRAMワード線DWL
の電位が立下がり、ほぼ同様のタイミングで転送制御信
号DTAも“L”へ立下がる。これによりDRAMIO
線対DIOに設けられていたクランプ回路CRDが再び
活性化され、このDRAMIO線対DIOの“L”の電
位レベルが上昇する。
【0209】時刻t7においてDRAMのメモリサイク
ルが完了し、列選択信号CSLiも続いて“L”に立下
がり、DRAMIO線対DIOの電位レベルはクランプ
回路CRDが決定する“H”レベルとなる。
【0210】この転送サイクルにおいては、転送制御信
号DTSおよびDTLは共に“L”である。したがっ
て、DRAMアレイとSRAMアレイとは分離されてい
る。DRAMとSRAMとは互いに独立にアドレスを設
定することができる。したがって、このラッチ回路18
11からDRAMアレイへのデータ転送時においては、
SRAMにおいてこの転送動作と独立に、SRAMセル
へアクセスし、データの書込/読出を実行することがで
きる。すなわち、SRAMにおいては、外部アクセスに
従って、時刻ts1によりワード線SWLの選択が行な
われ、SRAMビット線対SBLの電位がクランプ回路
CRSによりクランプされた電位レベルから選択された
メモリセルデータに応じて変化し、この選択されたメモ
リセルへのアクセスおよびデータの読出が実行される。
【0211】時刻ts4においてSRAMワード線SW
Lの電位は“L”に立下がり、SRAMビット線対SB
Lの電位レベルはクランプ回路CRSが決定する電位レ
ベルへ復帰する。
【0212】上述のように、ラッチ回路1811からD
RAMアレイへのデータ転送時にDRAMIO線対DI
Oに設けられたクランプ回路CRDのクランプ動作を禁
止することによりクランプ電流が双方向転送ゲートの駆
動トランジスタ(図11(B)におけるインバータ回路
HA12およびHA13の放電用トランジスタ)へ流れ
込むことがなくなり消費電流が低減される。DRAMに
おいて選択ゲートSGを構成するトランジスタのオン抵
抗値は比較的大きくされている。したがってクランプ回
路CRDの動作時において、このクランプトランジスタ
DQ70およびDQ80から選択されたDRAMビット
線対へ流れ込む電流は極めて小さい。一方、双方向転送
ゲートBTGに含まれるデータ転送用の駆動回路はその
駆動能力が十分に大きくされている。DRAMIO線D
IOa,*DIOaの高速の充放電および選択されたD
RAMビット線対のセンスアンプDSAのラッチデータ
の反転を行なう必要がある。したがって、このクランプ
回路CRDから双方向転送ゲートの駆動トランジスタへ
流れ込む電流は遙かに大きく、無視できない値となる。
これは複数ビット単位でブロック単位のデータ一括転送
が行なわれるとき無視できない値となる。したがって上
述のようにデータ転送時においてデータ転送を受ける側
のクランプ回路のクランプ動作を禁止することにより、
消費電流を大幅に低減することが可能となる。
【0213】図14は、この発明の他の実施例であるC
DRAMの要部の構成を示す図である。図14に示すC
DRAMは、高速のデータ転送、キャッシュミス時にお
ける高速のデータ読出および高速コピーバックモードを
実現する。図14においては1つのメモリブロックに関
連する部分の構成のみが示される。
【0214】DRAMにおいてはデータ読出経路とデー
タ書込経路とが別々に設けられ、DRAMはIO分離構
造を備える。このため、グローバルIO線は、図5に示
す構成と異なり、DRAMアレイから読出されたデータ
を伝達するためのグローバル読出線対GOLaおよびG
OLbと、DRAMアレイへの書込データを伝達するた
めのグローバル書込線対GILaおよびGILbを含
む。グローバル読出線対GOLaとグローバル書込線対
GILaが互いに並行に配列され、グローバル読出線対
GOLbとグローバル書込線対GILbとが互いに並行
に配列される。このグローバル読出線対GOL(グロー
バル読出線対を総称的に示す)とグローバル書込線対G
IL(グローバル書込線対を総称的に示す)が図5に示
すグローバルIO線対GIOに対応する。
【0215】グローバル読出線対GOLaおよびGOL
bにそれぞれ対応してローカル読出線対LOLaおよび
LOLbが設けられる。グローバル書込線対GILaお
よびGILbに対応してローカル書込線対LILaおよ
びLILbが設けられる。
【0216】グローバル読出線対GOLaとローカル読
出線対LOLaとの間に読出ブロック選択信号φRBA
に応答してオン状態となる読出ゲートROGaが設けら
れる。グローバル読出線対GOLbとローカル読出線対
LOLbとの間に読出ブロック選択信号φRBAに応答
してオン状態となる読出ゲートROGbが設けられる。
【0217】グローバル書込線対GILaとローカル書
込線対LILbとの間に書込ブロック選択信号φWBA
に応答してオン状態となる書込ブロック選択ゲートWI
Gaが設けられる。グローバル書込線対GILbとロー
カル書込線対LILbとの間に、書込ブロック選択信号
φWBAに応答してオン状態となる書込ブロック選択ゲ
ートWIGbが設けられる。
【0218】DRAMビット線対DBLに対して、選択
されたメモリセルデータをローカル読出線対LOLへ伝
達するためのローカル転送ゲートLTGと、選択メモリ
セルをローカル書込線対LILへ接続する書込ゲートI
Gが設けられる。
【0219】ローカル転送ゲートLTGおよび書込ゲー
トIGを選択状態(導通状態)とするために、書込コラ
ム選択線WCSLと読出コラム選択線RCSLが設けら
れる。書込コラム選択線WCSLおよび読出コラム選択
線RCSLは、対をなして並行に配設される。書込コラ
ム選択線WCSL上には、DRAMコラムデコーダから
のデータ書込時に発生される書込コラム選択信号が伝達
される。読出コラム選択線RCSLには、このDRAM
アレイからデータを読出すときにDRAMコラムデコー
ダから発生される読出コラム選択信号が伝達される。書
込コラム選択線WCSLおよび読出コラム選択線RCS
Lはそれぞれ2列を選択するように配置される。この構
成は図5に示す列選択線CSLが書込用の列を選択する
信号線と読出用の列を選択する信号線の2つに分割され
た構成に対応する。
【0220】ローカル転送ゲートLTGは、DRAMビ
ット線対DBLの信号を差動的に増幅するトランジスタ
LTR3およびLTR4と、読出コラム選択線RCSL
の信号電位に応答してオン状態となり、このトランジス
タLTR3およびLTR4により増幅された信号をロー
カル読出線対LOLへ伝達するスイッチングトランジス
タLTR1およびLTR2を含む。トランジスタLTR
3およびLTR4の一方端子はたとえば接地電位である
固定電位Vssに接続される。この構成においては、ロ
ーカル転送ゲートLTGはDRAMビット線対DBLの
電位を反転してローカル読出線対LOLへ伝達する。ト
ランジスタLTR3およびLTR4はMOSトランジス
タで構成されており、そのゲートがDRAMビット線対
DBLに接続される。したがって、このローカル転送ゲ
ートLTGは、DRAMビット線対DBL上の信号電位
に悪影響を及ぼすことなくローカル読出線対LOLへD
RAMビット線対DBL上の信号電位を高速で伝達す
る。
【0221】書込ゲートIGは、書込コラム選択線WC
SL上の信号電位に応答してオン状態となり、DRAM
ビット線対DBLをローカル書込線対LILへ接続する
スイッチングトランジスタIGR1およびIGR2を含
む。残りのDRAMにおける構成は図5に示すものと同
様であり、対応する部分には同様の参照番号を付す。
【0222】双方向転送ゲートBTGaおよびBTGb
はそれぞれグローバル書込線対およびグローバル読出線
対GILおよびGOLに対応して設けられる。この双方
向転送ゲートBTGaおよびBTGbへは転送制御信号
DTL、DTAおよびDTSが与えられる。
【0223】双方向転送ゲートBTGはその構成を後に
説明するが、グローバル読出線対GOLおよびローカル
読出線対LOLの電位をプルアップするためのプルアッ
プ手段を備える。この双方向転送ゲートに含まれるプル
アップ手段はまたクランプ機能を備える。
【0224】グローバル書込線対GILにはこのグロー
バル書込線対GILの電位をクランプするためのクラン
プ回路CRDWが設けられる。このクランプ回路CRD
Wへは転送制御信号DTAの反転信号/DTAが与えら
れる。このクランプ回路CRDWはまたローカル書込線
対LILに設けられてもよく、両書込線対GILおよび
LILに設けられてもよい。
【0225】SRAMアレイにおいては、各SRAMビ
ット線対SBLに対して転送制御信号DTSの反転信号
/DTSに応答してそのクランプ動作が制御されるクラ
ンプ回路CRSが設けられる。
【0226】図15は、双方向転送ゲートBTGにおけ
るDRAMアレイからSRAMアレイへのデータ転送を
行なう部分の構成を示す図である。図15を参照して、
双方向転送ゲートのDRAMアレイからSRAMアレイ
へのデータ転送系BTGRは、グローバル読出線GOL
および*GOL(ここで符号GOLおよび*GOLは1
本の信号線を示す)上の信号電位を差動的に増幅するた
めのpチャネルMOSトランジスタTr500およびT
r501と、転送制御信号DTSに応答してグローバル
読出線GOLおよび*GOL上の信号電位をSRAMビ
ット線SBLaおよび*SBLaへ伝達するスイッチン
グトランジスタTr502およびTr503を含む。ト
ランジスタTr500のゲートはまたグローバル読出線
*GOLに結合される。グローバル読出線GOLおよび
*GOLはローカル読出線LOLおよび*LOLへそれ
ぞれ結合される。この図15に示す構成において読出ブ
ロック選択ゲートは省略している。
【0227】この転送ゲート回路部分BTGRは、トラ
ンジスタTr500およびTr501がカレントミラー
回路を構成しており、グローバル読出線GOLおよび*
GOLへ同一の電流量を供給する。
【0228】ローカル転送ゲートLTGにおいて、DR
AMビット線DBLaの電位がビット線*DBLaの電
位よりも高くなったとき、トランジスタLTR4の導電
率がトランジスタLTR3の導電率よりも大きくなる。
読出列選択信号RCSLが“H”の状態においては、し
たがってトランジスタTr500からトランジスタLT
R2およびLTR4を介して流れる電流量がトランジス
タTr501、LTR1およびLTR3を介して流れる
電流量よりも大きくなる。これにより、グローバル読出
線*GOLの電位はグローバル読出線GOLの電位より
も低下する。このグローバル読出線*GOLの電位低下
に応答してトランジスタTr500およびTr501の
導電率がさらに大きくなり、このグローバル読出線GO
Lの電位は“H”レベルへ上昇し、読出線*GOLの電
位は“L”へ低下する。この回路部分BTGRおよびロ
ーカル転送ゲートLTGはカレントミラー型センスアン
プを構成する。このグローバル読出線GOLおよび*G
OLの信号電位が十分に“H”および“L”まで増幅さ
れた後に、転送制御信号DTSが“H”に立上がり、グ
ローバル読出線GOLおよび*GOLの信号電位がSR
AMビット線*SBLaおよびSBLaへそれぞれ伝達
される。
【0229】この図15に示す読出ゲートを用いた場
合、DRAMビット線対DBLに微小な電位差が生じた
ときにこのビット線対DBLの電位に悪影響を及ぼすこ
となくこのDRAMビット線対DBLの信号電位をSR
AMビット線対SBLへ伝達することができる。これに
より、高速でDRAMアレイからSRAMアレイへデー
タを転送することができる。
【0230】この状態において、SRAMアレイにおい
てクランプ回路CRSが作動状態にあったとき、トラン
ジスタTr502またはTr503からローカル転送ゲ
ートLTGへ電流が流れ込み、トランジスタLTR4ま
たはLTR3を介して放電される。このクランプ回路C
RSからの流入電流を防止するために、転送制御信号D
TSに応答してSRAMビット線対に設けられたクラン
プ回路CRSのクランプ動作を禁止する。これによりデ
ータ転送時における消費電流の低減を図る。
【0231】図16は、この双方向転送ゲートBTGの
SRAMアレイからDRAMアレイへのデータ転送を行
なうための回路部分を示す図である。
【0232】図16においてこの回路部分BTGWは、
図11(A)に示すゲート回路1810、ラッチ回路1
811およびゲート回路1812と同様の構成を備え
る。このため図16においては同一の参照番号を付し、
その詳細説明は省略する。DRAMの書込線GILおよ
び/またはLILにはクランプ回路CRDWが設けられ
ている。したがって、SRAMアレイからDRAMアレ
イへのデータ転送時にこのゲート回路1812を介して
ラッチ回路1811に含まれるインバータ回路の放電用
トランジスタを介して貫通電流が流れる。したがってこ
の場合、SRAMアレイからDRAMアレイへのデータ
転送時には、転送制御信号DTAに応答してクランプ回
路CRDWのクランプ動作を禁止する。
【0233】図17は書込コラム選択信号線WCSLお
よび読出コラム選択信号線RCSLを駆動するための回
路構成を示す図である。図17において、DRAMコラ
ムデコーダ103(図3のコラムデコーダ15に対応)
からのコラム選択線CSLに対して信号線駆動回路51
10が設けられる。信号線駆動回路5110は、DRA
Mコラムデコーダ103からの列選択信号CSLと内部
書込イネーブル信号*Wとを受けるゲート回路5111
と、コラム選択信号CSLとセンス完了信号SCと内部
書込イネーブル信号Wとを受けるゲート回路5112を
含む。ゲート回路5111から読出コラム選択線RCS
Lを駆動するための信号が出力される。ゲート回路51
12から書込コラム選択線WCSLを駆動するための信
号が出力される。
【0234】内部書込イネーブル信号*WおよびWは、
外部から与えられる制御信号W♯に応答してクロックK
に同期して内部に取込まれる信号であってもよい。また
所定のタイミングで発生されるワンショットのパルス信
号であってもよい。センス完了信号SCは、DRAMア
レイにおけるセンスアンプDSAのセンス動作の完了を
示す信号であり、センスアンプ活性化信号SANEまた
は/SAPEを所定時間遅延して発生される信号であ
る。この図17に示す構成を用いることにより、DRA
MからSRAMへのデータ書込時には読出コラム選択線
RCSLが選択され、DRAMアレイへのデータ書込
(外部から直接またはSRAMアレイからのデータ転
送)の場合には書込コラム選択線WCSLを選択する構
成が得られる。
【0235】図18は、ブロック選択信号φRBAおよ
びφWBAを発生する回路の構成を示す図である。読出
ブロック選択信号φRBAを発生する回路は、読出コラ
ム選択信号RCSLを所定時間遅延する遅延回路512
0と、遅延回路5120の出力とブロック選択信号φB
A(図5参照)を受けるゲート回路5121を含む。ゲ
ート回路5121から読出ブロック選択信号φRBAが
出力される。
【0236】書込ブロック選択信号φWBAを発生する
ための回路は、書込コラム選択信号WCSLを所定時間
遅延させる遅延回路5130と、遅延回路5130の出
力とブロック選択信号φBAを受けるゲート回路513
1を含む。ゲート回路5131から書込ブロック選択信
号φWBAが発生される。ゲート回路5121および5
131は共にその両入力が“H”となったときに“H”
の信号を発生する。
【0237】上述のDRAMアレイにおけるデータ書込
経路と読出経路とを別々にする構成においては、できる
だけ早くDRAMアレイからSRAMアレイへデータを
転送するのが好ましい。このため、ブロック選択信号φ
RBAおよび読出コラム選択線RCSLをできるだけ早
いタイミングで駆動するのが好ましい。この構成とする
ためには、DRAMアレイとSRAMアレイのアドレス
信号を共有する構成を用いるのが最も効果的である。こ
の構成に従えば、DRAMアレイへの行アドレス信号と
列アドレス信号とのマルチプレクス方式に従って与える
ことができ、読出コラム選択信号RCSLをDRAMア
レイのワード線DWLが選択された直後に発生させ、ロ
ーカル転送ゲートLTGを導通状態とし、DRAMビッ
ト線対DBLをローカル読出線対LOLおよびグローバ
ル読出線対GOLを介して転送ゲートBTGへ結合する
ことができる。
【0238】次にこの図14に示すCDRAMのデータ
転送動作について説明する。まず図19を参照してDR
AMアレイからSRAMアレイへのデータ転送動作につ
いて説明する。
【0239】まず時刻t1においてイコライズ信号EQ
が“L”に立下がり、DRAMアレイにおけるプリチャ
ージ状態が完了する。次いで、時刻t2においてDRA
Mワード線DWLが選択され、選択ワード線の電位が立
上がる。一方、時刻ts1においてSRAMアレイにお
いては行選択動作が行なわれており、選択されたSRA
Mワード線SWLの電位が“H”に立上がり、この選択
ワード線に接続されるメモリセルデータがSRAMビッ
ト線SBL上へ伝達される。SRAMビット線対SBL
上の信号電位は転送指示信号DTLに応答して転送ゲー
トに含まれるラッチ手段へ転送されそこでラッチされ
る。
【0240】一方、DRAMにおいては、時刻t2にお
いて選択ワード線DWLの信号電位が“H”に立上が
り、DRAMビット線対DBLの信号電位が十分な大き
さに達すると、時刻t3においてセンスアンプ駆動信号
SANが“L”に立下がり、時刻t4においてセンスア
ンプ駆動信号/SAPが“H”へ立上がる。これによ
り、DRAMビット線対DBLの信号電位がそれぞれ読
出されたデータに対応して“H”と“L”に設定され
る。ローカル転送ゲートLTGはDRAMビット線対D
BLの信号電位を直接受けている。
【0241】時刻t3におけるセンスアンプ駆動信号S
ANの立下がり前に、読出コラム選択線WCSLの信号
電位が“H”に立上がる。これにより、DRAMビット
線対DBLに生じたセンス動作前の小さな信号電位の変
化がローカル転送ゲートLTGで高速に増幅され、ロー
カル読出線対LOLへ伝達される。ここで図2は明確に
していないが、図19に示す動作波形図においてはロー
カル読出線LOLおよびグローバル読出線GOLが共に
“H”にプリチャージされている状態を示す。このグロ
ーバル読出線GOLにおいてクランプトランジスタが設
けられていてもよい。これは双方向転送ゲートの回路部
分BTGRにおいてトランジスタTr500およびTr
501と並列にクランプ用のトランジスタを設けること
により実現される。
【0242】ローカル読出線対LOLへDRAMビット
線対DBLの信号電位が伝達されると、時刻t7′にお
いて、読出ブロック選択信号φRBAが“H”に立上が
る。これにより、ローカル読出線対LOLがグローバル
読出線対GOLへ接続され、DRAMビット線対DBL
へ発生した信号電位変化がグローバル読出線対GOLを
介して転送ゲートBTGへ伝達される。
【0243】時刻t7′においてグローバル読出線対G
OLの信号電位変化が生じる前に、時刻t3において転
送制御信号DTSが発生される。グローバル読出線対G
OLに発生した信号電位変化は高速でSRAMアレイの
対応のメモリセルへ伝達される。このとき、SRAMア
レイにおいてクランプ回路が動作していれば、グローバ
ル読出線対GOLの信号電位変化が生じる前にクランプ
用トランジスタSQ70およびSQ80を介して電流が
流れ込み、このグローバル読出線対を充電し、ローカル
転送ゲートLTGを介してこのクランプ回路CRSから
貫通電流が流れる。このため、転送制御信号DTSに応
答して、SRAMビット線対のクランプ回路CRSはそ
の動作が停止される。これにより、高速でSRAMビッ
ト線対SBLは双方向転送ゲートに含まれるカレントミ
ラー型回路(トランジスタTr500およびTr50
1)により充放電され、対応のDRAMセルのデータに
対応した電位状態となる。
【0244】したがって、この図19に示す動作波形図
において時刻t5においてDRAMセンスアンプDSA
によるDRAMビット線対DBLの増幅動作(センス動
作)が完了した時点においては、既にSRAMアレイへ
のデータ転送が完了している。
【0245】上述のようにローカル転送ゲートLTGを
設け、DRAMビット線対DBLを直接転送ゲートBT
Gへ接続する構成とすることによりDRAMセンスアン
プDSAのセンスアンプ動作完了を待つことなくデータ
転送を実行することができる。
【0246】このとき、SRAMアレイのクランプ回路
CRSのクランプ動作をデータ転送指示信号に応答して
禁止することにより、低消費電流でこのローカル転送ゲ
ートによる増幅動作に悪影響を及ぼすことなく確実に高
速でデータ転送を行なうことができる。
【0247】この図19に示す信号波形図において矢印
はデータの転送方向を示し、破線で示す信号波形図は図
5に示すCDRAMにおけるデータ転送時の動作を示
す。この信号波形図の比較から明らかなように、DRA
MをIO分離構造とすることにより、DRAMセンスア
ンプDSAの活性化前に双方向転送ゲートBTGを活性
化する(制御信号DTSを発生する)ことができ、高速
でデータの転送を行なうことができる。ここで信号φR
BAは時刻t3において発生されてもよい。
【0248】SRAMアレイはこのDRAMアレイから
のデータ転送をすぐにアクセスすることができる。した
がって、キャッシュミス時においても高速でSRAMア
レイへアクセスすることができる。次に、SRAMアレ
イからDRAMアレイへのデータ転送動作についてその
動作タイミング図である図20を参照して説明する。
【0249】このSRAMアレイからDRAMアレイへ
のデータ転送はグローバル書込線対GILを介して行な
われる。この場合、グローバル読出線対GOLおよびロ
ーカル読出線対LOLは利用されない。
【0250】図20に示す動作においては、ローカル書
込線対LILおよびグローバル書込線対GILが共にク
ランプ回路CRWDによりVcc−Vthのレベルにプ
ルアップされている場合の動作が示される。
【0251】時刻t1において、DRAMアレイのプリ
チャージサイクルが完了する。時刻t2においてDRA
Mワード線DWLの選択が行なわれ、選択されたワード
線の電位が“H”に立上がる。時刻t3および時刻t4
においてセンスアンプ駆動信号SANおよび/SAPが
それぞれ活性状態となり、DRAMビット線対DBL上
の信号電位が選択されたメモリセルのデータに対応した
値となる。
【0252】時刻t5において書込コラム選択線WCS
Lが選択され、選択された書込コラム選択線WCSLの
信号電位が“H”に立上がる。これにより、書込ゲート
IGがオン状態となり、ローカル書込線対LOLと選択
されたDRAMビット線対DBLとが接続される。この
とき書込ゲートIGは大きな抵抗値を有しており、DR
AMビット線対DBLの電位はその内部のDRAMセン
スアンプDSAにより“H”および“L”のレベルにフ
ルスィングし、一方、ローカル書込線対LILはそのク
ランプ回路の動作によりそのLレベルは接地電位Vss
レベルよりも上昇する。
【0253】時刻t6において書込ブロック選択信号φ
WBAが“H”に立上がる。これによりローカル書込線
対LILとグローバル書込線対GILとが接続され、グ
ローバル書込線対GILの信号電位がローカル書込線対
LILの信号電位に対応したレベルとなる。このとき、
ゲートWIGの抵抗がゲートIGよりも大きければこの
グローバル書込線対GILの“L”の電位レベルはロー
カル書込線対LILの“L”レベルよりも高くなる(ク
ランプ回路がグローバル書込線対にのみ設けられている
場合)。
【0254】時刻t7において転送制御信号DTAが
“H”に立上がり、双方向転送ゲートBTGにラッチさ
れていたデータがグローバル書込線対GILおよびロー
カル書込線対LILを介してDRAMビット線対DBL
へ伝達される。
【0255】このとき書込線対GIL(およびLIL)
に設けられているクランプ回路CRDWはそのクランプ
動作が禁止されている。これにより、このクランプ回路
CRDWから双方向転送ゲートのラッチ回路に含まれる
インバータ回路の放電用トランジスタへの貫通電流が生
じる経路は遮断され、消費電流が低減されるとともに、
ローカル書込線対LILおよびグローバル書込線対GI
Lの電位レベルはこのラッチ回路1811にラッチされ
ていた電位レベル“H”および“L”レベルとなる。
【0256】時刻t8においてセンスアンプ活性化信号
SANEおよび/SAPEが不活性状態となり、センス
アンプ駆動信号SANおよび/SAPがそれぞれ中間電
位のVcc/2の電位レベルへ復帰し(時刻t9)、続
いて書込コラム選択線WCSLの電位レベルが“L”へ
立下がり、ブロック選択信号φWBAも“L”と立下が
る。これによりデータ転送サイクルが完了する。
【0257】ここで、グローバル書込線対GILはロー
カル書込線対LILよりもその寄生容量が大きい(グロ
ーバル書込線対GILは複数のブロックにわたって延在
しており、ローカル書込線対LILは1つのメモリブロ
ックに対してのみ設けられる)。このため、データ転送
制御信号DTAが“L”に立下がっても、その信号電位
の変化はグローバル書込線対GILのほうがローカル書
込線対LILよりも遅くなる。
【0258】上述のように、IO分離構造のDRAM構
成においても、データ書込を受ける信号線GILおよび
LILにクランプ回路を設けており、このクランプ回路
のクランプ動作をデータ転送時において禁止することに
より、低消費電流でかつ高速にこのラッチ回路にラッチ
されたデータをDRAMアレイの選択されたビット線対
DBL上へ伝達することが可能となる。
【0259】すなわちデータを受ける側に設けられたク
ランプ回路のクランプ動作を禁止することにより、双方
向転送ゲート回路に含まれる放電用トランジスタへの貫
通電流を生じさせることがなくなり、大幅に消費電流を
低減することができる。
【0260】図14ないし図20に示すCDRAMにお
いて、グローバル書込線対GILおよびローカル書込線
対LILが共に中間電位のVcc/2の電位レベルにプ
リチャージされるクランプ回路が用いられてもよい。
【0261】さらに、グローバル読出線対GOLおよび
ローカル読出線対LOLはそれぞれ中間電位のVcc/
2の電位レベルにプリチャージされる構成が用いられて
もよく、またこの読出線対GOLおよびLOL両者にレ
ベルVcc−Vthにクランプするクランプ回路が設け
られていてもよい。
【0262】なお上記実施例においては、CDRAMに
おいて、SRAMアドレスとDRAMアドレスとがそれ
ぞれ独立に設定することのできる構成が説明されてい
る。しかしながら、本発明は、SRAMアレイとDRA
Mアレイとの間でのデータ転送を行なうことができ、そ
の転送経路にクランプ回路が設けられている半導体記憶
装置であれば上記実施例と同様の効果を得ることができ
る。
【0263】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、SR
AMとDRAMとが集積化された半導体装置において、
SRAMアレイとDRAMアレイとのデータ転送時にデ
ータ転送を受ける側に設けられたクランプ回路のクラン
プ動作を禁止するようにしたので、このクランプ回路か
ら双方向転送ゲートに含まれる駆動トランジスタ(放電
用トランジスタ)を介して流れる貫通電流の発生を防止
することができ、高速データ転送動作性能を損なうこと
なく、大幅に消費電流を低減することのできる半導体記
憶装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例である半導体記憶装置の要
部の構成を示す図である。
【図2】この発明による半導体記憶装置を収納するパッ
ケージの外観を示す図である。
【図3】この発明の一実施例である半導体記憶装置の全
体の構成を概略的に示す図である。
【図4】この発明による半導体記憶装置におけるアドレ
スの分配系を示す図である。
【図5】図3に示す半導体記憶装置の要部の詳細構成を
示す図である。
【図6】双方向転送ゲートの一実施例を示す図である。
【図7】この発明による半導体記憶装置の動作を示す信
号波形図である。
【図8】この発明による半導体記憶装置の動作を示す信
号波形図である。
【図9】この発明の他の実施例である半導体記憶装置の
要部の構成を示す図である。
【図10】双方向転送ゲートの他の構成例を示す図であ
る。
【図11】双方向転送ゲートのさらに他の構成例を示す
図である。
【図12】図11に示す双方向転送ゲートを用いた際の
データ転送動作を示す信号波形図である。
【図13】図11に示す双方向転送ゲートを用いた際の
データ転送動作を示す信号波形図である。
【図14】この発明の他の実施例である半導体記憶装置
の要部の構成を示す図である。
【図15】図14に示す双方向転送ゲートのDRAMか
らSRAMへのデータ転送系を示す図である。
【図16】図14に示す双方向転送ゲートのSRAMか
らDRAMへのデータ転送系を示す図である。
【図17】図14に示す半導体記憶装置における列選択
信号発生系を示す図である。
【図18】図14に示す半導体記憶装置におけるブロッ
ク選択信号発生系の構成の一例を示す図である。
【図19】図14に示す半導体記憶装置の動作を示す信
号波形図である。
【図20】図14に示す半導体記憶装置の動作を示す信
号波形図である。
【図21】一般的なキャッシュ内蔵半導体記憶装置の概
略構成を示す図である。
【図22】従来のキャッシュ内蔵半導体記憶装置のアレ
イ配置を示す図である。
【図23】図22に示すキャッシュ内蔵半導体記憶装置
の要部の構成を示す図である。
【図24】図23に示す半導体記憶装置におけるSRA
Mアレイのクランプ回路の機能を説明するための図であ
る。
【図25】図23に示すDRAMセンスアンプと転送ゲ
ートの具体的構成例を示す図である。
【図26】キャッシュ内蔵半導体記憶装置の他の構成例
を示す図である。
【図27】図26に示す構成の半導体記憶装置の要部の
具体的構成例を示す図である。
【符号の説明】
1 DRAMアレイ 2 SRAMアレイ 3 双方向転送ゲート回路 BTG 双方向転送ゲート CRS SRAMビット線クランプ回路 CRD DRAMIO線クランプ回路 SMC SRAMメモリセル DMC DRAMメモリセル GIO グローバルIO線 LIO ローカルIO線 CRDW DRAM書込線クランプ回路 GIL グローバル書込線 GOL グローバル読出線 LIL ローカル書込線 LOL ローカル読出線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G11C 11/34 Z M

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のスタティック型メモリセルを備え
    る高速メモリアレイと、 複数のダイナミック型メモリセルを備え、かつ前記高速
    メモリアレイよりも大きな記憶容量を有する大容量メモ
    リアレイ、 前記高速メモリアレイの選択されたメモリセルと前記大
    容量メモリアレイの選択されたメモリセルとの間でのデ
    ータ転送を行なうためのデータ転送手段、 前記大容量メモリアレイの前記選択されたメモリセルと
    前記データ転送手段とを接続するための信号線、 前記信号線の電位をクランプするためのクランプ手段、
    および前記高速メモリアレイから前記大容量メモリアレ
    イへのデータ転送指示に応答して、前記クランプ手段の
    クランプ動作を禁止する制御手段を備える、半導体記憶
    装置。
  2. 【請求項2】 行列状に配置された複数のスタティック
    型メモリセルを備える高速メモリアレイを備え、前記高
    速メモリアレイは各々に一列のスタティック型メモリセ
    ルが接続されるSRAM列線を含み、 複数のダイナミック型メモリセルを備え、前記高速メモ
    リアレイよりも大きな記憶容量を備える大容量メモリア
    レイ、 前記高速メモリアレイの選択されたメモリセルと前記大
    容量メモリアレイの選択されたメモリセルとの間でのデ
    ータ転送を行なうためのデータ転送手段、 前記SRAM列線の各々に設けられ、対応のSRAM列
    線の電位をクランプするためのクランプ手段、および前
    記大容量メモリアレイから前記高速メモリアレイへのデ
    ータ転送指示に応答して、前記クランプ手段のクランプ
    動作を禁止する制御手段を備える、半導体記憶装置。
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