JP3238508B2 - 1−(4−ピリジル)ピペラジン類の製造法 - Google Patents
1−(4−ピリジル)ピペラジン類の製造法Info
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Description
ペラジン類の製造法に関する。1−(4−ピリジル)ピ
ペラジンは医農薬の中間体として極めて重要な化合物で
ある。
類の製造法としては、炭酸カリウムの存在下に、ピペラ
ジンと4−ブロモピリジンを反応させる方法(Czec
h.153834( 1974))が知られている。収
率の記載はない。
リジンに変えてこれよりも安価である4−クロロピリジ
ンを用いて、前記の方法を実施してところ、後述の比較
例1に示すように目的の1−(4−ピリジル)ピペラジ
ンは実質的に生成していなかった。このように、この従
来方法は工業的製造法としては不適なものである。
を解決すべく鋭意研究を行った結果、4−ハロピリジン
又はその塩とピペラジン類を混合した後、この混合物に
強塩基を供給しながら4−ハロピリジン又はその塩とピ
ペラジン類を反応させると、4−ハロピリジンとして4
−クロロピリジン類を用いたときでも、好収率でかつ高
品質の1−(4−ピリジル)ピペラジン類を製造できる
ことを見出し、本発明を完成するに至った。
般式(1):
ピリジン(以下、4−ハロピリジン(1)という)又は
その塩と一般式(2):
表わす。R2及びR3は水素原子又は低級アルキル基を表
わす。)で示されるピペラジン類(以下、ピペラジン類
(2)という)を反応させて一般式(3):
1−(4−ピリジル)ピペラジン類を製造するに当た
り、4−ハロピリジン(1)又はその塩とピペラジン類
(2)の混合物に、アルカリ剤としての強塩基を供給し
ながら反応させることを特徴とする1−(4−ピリジ
ル)ピペラジン類の製造法を提供するものでる。
(1)としては、4−クロロピリジン、4−ブロモピリ
ジン、4−ヨードピリジン、4−フルオロピリジンが挙
げられが、工業的には安価な4−クロルピリジンが好適
である。
(1)の塩としては特に限定されないが、例えば4−ク
ロロピリジン・HCl、4−ブロモピリジン・HBr、
4−クロロピリジン・HI、4−クロロピリジン・HC
OOH等が挙げられる。
料に選んだ場合には、反応を行う前に4−ハロピリジン
(1)の塩とピペラジン類(2)の中和反応を確認して
おかなければならない。即ち、4−ハロピリジン(1)
の塩とピペラジン類(2)の中和で、4−ハロピリジン
(1)とピペラジン類(2)の塩が生成されたことを確
認しなければならない。もし、4−ハロピリジン(1)
の塩とピペラジン類(2)を混合する温度が低すぎて、
これらの中和反応が行われていない時には、次の強塩基
の供給時に一気に中和反応が促進されることがあるので
注意を要する。通常、これらの中和反応は発熱による顕
著な温度上昇を容易に観察できる。
及びR3で示される低級アルキル基としてはメチル基、
エチル基、プロピル基、ブチル基などが挙げられる。ま
たR3で示される保護基としてはホルミル基、ベンジル
基などが挙げられる。ピペラジン類(2)の具体例とし
ては、ピペラジン、1−メチルピペラジン、2−メチル
ピペラジン、2,3−ジメチルピペラジン、2,5−ジ
メチルピペラジン、2,6−ジメチルピペラジン、1−
ホルミルピペラジン、1−エトキシカルボニル−2−メ
チルピペラジン、1−ベンジル−3−メチルピペラジン
等が挙げられる。ピペラジン類(2)の使用量は、通常
4−ハロピリジン(1)に対して等モルから2倍モルの
範囲である。
定されないが、工業的には安価でかつ扱いやすい水酸化
アルカリが好ましく、中でも水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム等が選ばれる。強塩基の使用量は、通常4−ハ
ロピリジン(1)に対して2倍モルから4倍モルの範囲
である。強塩基の供給時間は通常30分から5時間の範
囲である。本発明で用いられる強塩基はそれ単独で用い
るか、又は本発明の反応に用い得る溶媒に溶解もしくは
分散して用いても反応になんら影響を及ぼさない。
料の4−ハロピリジン(1)及びその塩、ピペラジン類
(2)、さらに反応で生成される一般式(3)で示され
る1−(4−ピリジル)ピペラジン類を溶解又は分散さ
せるものであれば限定されないが、通常、水溶媒やメタ
ノール、エタノール、ブタノール等のアルコール溶媒、
ベンゼン、トルエン、キシレン等の炭化水素系溶媒が好
適である。溶媒の使用量は、通常4−ハロピリジン
(1)に対して等量から10倍重量の範囲である。
限されないが、100〜160℃が好適であり、収率の
点からより好適には130〜150℃である。反応温度
が低いと、例えば、原料のハロピリジン類とピペラジン
類が存在する中で強塩基が蓄積し、急激に反応を起こす
ことがあるので、事前に各原料毎の適性温度を確認しす
るのが好ましい。本発明の反応における反応時間は原料
の組合せによって異なるが、通常は1〜15時間の範囲
である。
される1−(4−ピリジル)ピペラジン類は、反応液を
一般的な濾過(又は分液)、濃縮、蒸留することによっ
て、単離精製される。
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。
スコに、4−クロロピリジン・HCl150g、ピペラ
ジン172g、炭酸カリウム69g及びエタノール45
0gを仕込み、還流状態(内温86℃)で10時間撹拌
した。その後、冷却、濾過し、濾液をガスクロマトグラ
フィ分析したところ、それぞれの原料が確認されただけ
で、1−(4−ピリジル)ピペラジンは生成していなか
った。
エタノールの代りに水300gを用いた以外は、比較例
1と同様にして反応したところ、痕跡の1−(4−ピリ
ジル)ピペラジンを得た。
0mlの反応フラスコに、4−クロロピリジン・HCl
37.5g、水35.5g及びピペラジン43gを仕込
んだ後、撹拌下に昇温すると、内温約70℃で急な温度
上昇があった。内温が80℃で治まった後、再び昇温し
た。この混合物を撹拌下110℃に保ちながら、滴下ロ
ートに入れた48%水酸化ナトリウム62.5gを約
1.5時間で供給した。供給終了後、還流状態(内温1
12℃)で5時間撹拌を行った。その後、50〜60℃
に冷却し、ブタノール100g及び水100gを反応液
に入れて、分液ロートで振盪した。分液した油分を濃縮
し、蒸留すると、ガスクロマトグラフィ純度99.1%
の1−(4−ピリジル)ピペラジン30gを得た。4−
クロロピリジン・HClに対する1−(4−ピリジル)
ピペラジンの収率は74%であった。
ン・HBr60gを用いた他は、実施例1と同様にして
反応したところ、4−ブロモピリジンに対する収率78
%で1−(4−ピリジル)ピペラジンを得た。
料を仕込み、撹拌下に昇温した。内温140℃、内圧約
3kg/cm2で、30%水酸化ナトリウム100gを
5時間で供給した。供給終了後、同温同圧で3時間撹拌
した。その後は実施例1と同様にして、4−クロロピリ
ジン・HClに対する収率93%で1−(4−ピリジ
ル)ピペラジンを得た。
料として不適であった4−クロロピリジンを用いて、好
収率で1−(4−ピリジル)ピペラジン類を得ることが
でき、本発明は工業的に極めて有用な方法を提供するも
のである。
Claims (4)
- 【請求項1】 アルカリ剤の存在下で一般式(1): 【化1】 (式中、Xはハロゲン原子を表わす。)で示されるハロ
ピリジン又はその塩と一般式(2): 【化2】 (式中、R1は水素原子、低級アルキル基又は保護基を
表わす。R2及びR3は水素原子又は低級アルキル基を表
わす。)で示されるピペラジン類を反応させて一般式
(3): 【化3】 (式中、R1、R2及びR3は前記に同じ。)で示される
1−(4−ピリジル)ピペラジン類を製造するに当た
り、一般式(1)で示されるハロピリジン又はその塩と
一般式(2)で示されるピペラジン類の混合物に、アル
カリ剤としての強塩基を供給しながら反応させることを
特徴とする1−(4−ピリジル)ピペラジン類の製造
法。 - 【請求項2】 強塩基が水酸化アルカリである請求項1
記載の製造法。 - 【請求項3】 一般式(1)で示されるハロピリジン又
はその塩と一般式(2)で示されるピペラジン類の混合
物が、水溶媒、アルコール溶媒又は炭化水素系溶媒で希
釈されていることを特徴とする請求項1、2又は3記載
の方法。 - 【請求項4】 反応温度が100〜160℃である請求
項1〜4のいずれかに記載の方法。
Priority Applications (1)
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JP35833992A JP3238508B2 (ja) | 1992-12-25 | 1992-12-25 | 1−(4−ピリジル)ピペラジン類の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP35833992A JP3238508B2 (ja) | 1992-12-25 | 1992-12-25 | 1−(4−ピリジル)ピペラジン類の製造法 |
Publications (2)
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JPH06192225A JPH06192225A (ja) | 1994-07-12 |
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ID=18458791
Family Applications (1)
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JP35833992A Expired - Fee Related JP3238508B2 (ja) | 1992-12-25 | 1992-12-25 | 1−(4−ピリジル)ピペラジン類の製造法 |
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JP (1) | JP3238508B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
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---|---|---|---|---|
JP2001089451A (ja) * | 1999-09-14 | 2001-04-03 | Teikoku Chem Ind Corp Ltd | アミノピリジン類の製造方法 |
CZ303950B6 (cs) * | 2011-12-12 | 2013-07-10 | Masarykova Univerzita | Zpusob prípravy 1-(pyridin-4-yl)piperazinu a jeho 1,1-dialkyl-1-ium derivátu |
-
1992
- 1992-12-25 JP JP35833992A patent/JP3238508B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH06192225A (ja) | 1994-07-12 |
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