JP3238286B2 - 浮体付クレーンバージ - Google Patents

浮体付クレーンバージ

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JP3238286B2
JP3238286B2 JP19743494A JP19743494A JP3238286B2 JP 3238286 B2 JP3238286 B2 JP 3238286B2 JP 19743494 A JP19743494 A JP 19743494A JP 19743494 A JP19743494 A JP 19743494A JP 3238286 B2 JP3238286 B2 JP 3238286B2
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恒一 奥田
重友 藤田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は浮体付クレーンバージに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来のクレーンバージの吊り上げ前後の
トリム状態を図6説明図により説明すると、同図(II)に
示すように、クレーンバージ01の荷役クレーン02で
重量物03を吊り上げると船首トリムTが発生するの
で、同図(I)に示すように、予めカウンターバラストを
漲り吊り上げ前に船尾トリムをつけておき、重量物を吊
り上げた状態で許容内船首トリムに収まるような操作を
している。しかしながらカウンターバラスト方式のみ
では、重量物吊り上げ時のトリムやスタビリティー性能
を満足させるためにバージ船体の主寸法がほぼ一義的に
決定される。従って吊り荷重を大きくするためにはバー
ジ船体を大型化する必要がある。また図7説明図に示す
ように、初期船尾トリムをつけることにより吊りフック
と船体の距離が縮まるので、必要なアウトリーチを確保
するためにクレーンジブの長さを予め船尾トリムの影響
を考慮して決定する必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みて提案されたもので、重量物吊り上げによる
トリム,スタビリティーやアウトリーチの問題を軽減す
ることができる浮体付クレーンバージを提供することを
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】そのために本発明は、ク
レーンバージの船首部に、船体中央部の船幅より両舷に
張り出した形状の張り出し浮体が設けられ、この張り出
し浮体は、両舷外側が船底部から上甲板にかけ突出する
ように傾斜していることを特徴とする。
【0005】
【作用】本発明浮体付クレーンバージにおいては、船首
部両側の張り出し部分が重量物を吊り上げた時に発生す
るトリム,ヒールによって水に浸り、従来の船型より大
きな浮力でトリム,ヒールを打ち消す力が発生する。ま
水線面形状が船首部で幅広となるため、水線面での
断面二次モーメントが増加し復原力が増す。さらに、吊
り荷の地切りまでの間に、徐々に船体が沈む間に水線面
積が増え、地切りまでのクレーンバージの吃水の変化が
一定であり、荷役クレーンの操作は容易となる。
【0006】
【実施例】本発明浮体付クレーンバージの検討例およ
実施例を図面について説明すると、図1は浮体付クレ
ーンバージの検討例の側面図、図2は同上の平面図、図
3は同上の張り出し浮体の詳細図、図4は本発明の実施
例の張り出し浮体の詳細図、図5は浮体付クレーンバー
ジの作動の説明図である。まず図1〜図3の検討例
おいて、クレーンバージ1の船首部1aに、船体中央部
の船幅より両舷に張り出した形状の直方体形の張り出し
浮体2を左右均等に設置してあり、この張り出し浮体2
は、クレーンバージ1を着水させた状態で無負荷時のバ
ージ吃水線Cより上部に設置される。これは、重量物吊
り上げ前のクレーンバージ1の位置決め,吊点のセンタ
ー合わせの際に、クレーンバージ1の没水部分を小さく
し、クレーンバージ1の操船を容易にするためである。
換言すれば、吊り上げ前から没水部分が大きい場合に
は、波潮流等によるクレーンバージ1への作用力が大き
くなり操船上不具合となるからである。なおコントロー
ル室4で操作される荷役クレーン3のクレーンブーム3
aは、張り出し浮体2の首尾線方向長さlの1/2位置
又はその前方に設けている。
【0007】またこのようなクレーンバージ1におい
ては、曳航時においても、船首部1aの没水面積が小さ
いので船体抵抗が小さくて操船上有効であり、なお図5
に示すような吊り上げ前の状態において、海面と張り出
し浮体2の隙間は吊り荷の重量物5の重量により調整さ
れ、吊り荷の地切り前に張り出し浮体2が着水し、地切
り時においてクレーンバージ1に充分な浮力を与えるよ
うになっている。なお図5に示すように初期トリム減小
により、吊り上げ重量物5のサイズ制限を緩和すること
ができる。
【0008】次に図4の実施例は、張り出し浮体2′
の形状を、船底部から上甲板にかけて突出すように傾斜
をつけた構造としたものであり、この場合、検討例に比
べて、吊り荷の地切りまでの間に、徐々に船体が沈む間
に水線面積が増え、地切りまでのクレーンバージ1の吃
水の変化が一定であり、荷役クレーン3の操作は容易と
なるが、張り出し浮体2′の没水体積が少ないため、検
討例よりも、張り出し浮体2′による浮力は小さくな
る。また実施例においては、張り出し浮体2′の後方
は更にその一部を切り取り、船体抵抗を軽減している。
【0009】従ってクレーンバージ1が大型の場合は
検討例が適当であり、小型の場合は実施例が適当であ
る。なお張り出し浮体2,2′の容量は吊荷重の使用目
的により自由に設計できるものとする。またクレーンバ
ージ1は船首部1aに張り出し浮体2,2′及びクレー
ンブーム3aを設けているので、船首部1aが重たくな
りトリムが発生する傾向にあるが、バージ着水状態にお
いてトリムが発生しないように設計が可能である。
【0010】かくしてこのようなクレーンバージ1に
よれば、重量物5を吊り上げることによって起こる船首
トリムを減小できるので、予め船尾トリムを生じさせる
カウンターバラストの量を減小させることができるとと
もに、船型を小型化でき経済的メリットがでる。また吊
り上げ重量重心の船体中心線からのずれによって生ずる
ヒールを減小できる。更に初期トリム減小による吊り上
げ重量物5のサイズ制限の緩和ができる。
【0011】
【発明の効果】要するに本発明によれば、クレーンバー
ジの船首部に、船体中央部の船幅より両舷に張り出した
形状の張り出し浮体が設けられ、この張り出し浮体は、
両舷外側が船底部から上甲板にかけ突出するように傾斜
している。したがって、重量物吊り上げによるトリム,
スタビリティーやアウトリーチの問題を軽減することが
できる浮体付クレーンバージを得るから、本発明は産業
上極めて有益なものである。さらに、吊り荷の地切りま
での間に、徐々に船体が沈む間に水線面積が増え、地切
りまでのクレーンバージの吃水の変化が一定であり、荷
役クレーンの操作が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】浮体付クレーンバージの検討例の側面図であ
る。
【図2】同上の平面図である。
【図3】同上の張り出し浮体の詳細図である。
【図4】実施例の張り出し浮体の詳細図である。
【図5】浮体付クレーンバージの作動の説明図である。
【図6】従来のクレーンバージの作動の説明図である。
【図7】従来のクレーンバージの作動の説明図である。
【符号の説明】
1 クレーンバージ 1a 船首部 2,2′ 張り出し浮体 3 荷役クレーン 3a クレーンブーム 4 コントロール室 5 重量物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B63B 35/28 B63B 35/00 B63B 39/00 B66C 23/53

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クレーンバージの船首部には、船体中央
    部の船幅より両舷に張り出した形状の張り出し浮体が設
    けられ、 前記張り出し浮体は、両舷外側が船底部から上甲板にか
    け突出するように傾斜している ことを特徴とする浮体付
    クレーンバージ。
  2. 【請求項2】 クレーンブームは張り出し浮体の首尾線
    方向長さの1/2位置又はその前方に設けたことを特徴
    とする請求項1記載の浮体付クレーンバージ。
JP19743494A 1994-07-29 1994-07-29 浮体付クレーンバージ Expired - Fee Related JP3238286B2 (ja)

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JPH0840360A JPH0840360A (ja) 1996-02-13
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