JP3238225B2 - 回路基板検査機の部品有無検出プローブ - Google Patents

回路基板検査機の部品有無検出プローブ

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JP3238225B2 JP03420793A JP3420793A JP3238225B2 JP 3238225 B2 JP3238225 B2 JP 3238225B2 JP 03420793 A JP03420793 A JP 03420793A JP 3420793 A JP3420793 A JP 3420793A JP 3238225 B2 JP3238225 B2 JP 3238225B2
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  • Tests Of Electronic Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、回路基板検査機の部
品有無検出プローブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】回路基板のプリント配線の断線や短絡、
回路基板に実装された部品の種類や性能等の各種検査を
するために、プローブピンを測定部位に接触させて検査
する検査機がある。この検査機では、回路基板に合わせ
てプローブピンを固定した専用の治具(ピンボード)を
用いる他に、プローブピンをX−Yユニット及びZ軸ユ
ニットにより移動させて行うものもある。
【0003】このような回路基板検査機において、部品
の有無を検出する場合には、図5に示すような、部品有
無検出プローブをZ軸ユニットに取り付けて行ってい
る。この部品有無検出プローブは、保持筒1に第1及び
第2のコンタクトプローブ2,3を軸方向で移動自在に
設けて構成されている。
【0004】第1のコンタクトプローブ2は保持筒1の
先端側に取り付けられており、その先端が部品に接触す
るようになっている。また、第2のコンタクトプローブ
3は、第1のコンタクトプローブ2の後端と隙間Aだけ
離間してその先端が位置するように、保持筒2の後端側
に絶縁性カラー4を介し取り付けられている。これら、
第1及び第2のコンタクトプローブ2,3はそれぞれの
先端と後端とが導通状態に設定されており、更に、コイ
ルバネ5,6によって部品側に突出するように付勢され
ている。このときの第1のコンタクトプローブ2の後端
と、第2のコンタクトプローブ3の先端との隙間はAに
設定されている。
【0005】保持筒1は導電材料から構成されており、
これに保持される第1のコンタクトプローブ2とは導電
状態となっている。また、第2のコンタクトプローブ3
は絶縁カラー4を介し保持筒1に取り付けられているた
め、保持筒1と第2のコンタクトプローブ3とは絶縁状
態となっている。そして、保持筒1の表面と第2のコン
タクトプローブ3の後端とにコード(線材)7,8が接
続され、これにより部品有無検出プローブの検出信号が
測定器側に送られるようになっている。
【0006】上記のような部品有無検出プローブを用い
て回路基板上の部品の有無を検出する場合には、被検出
部品(高さA以上)上にこの部品有無検出プローブを位
置決めして、部品有無検出プローブを下降させ、部品に
第1のコンタクトプローブ2の先端を接触させるように
する。この状態で、部品があると、第1のコンタクトプ
ローブ2が部品に接触して保持筒1内を移動して、第2
のコンタクトプローブ3の先端に当接する。これによ
り、両者が導電状態になり、部品があることを検出する
ことができる。また、部品が無い場合には、第1のコン
タクトプローブ2は変位しないから、絶縁状態が維持さ
れて、部品が無いことを検出することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような部品有無
検出プローブは構造が簡単である反面、部品の高さが、
第1及び第2のコンタクトプローブ間の隙間A以上でな
いと、両接点部材が当接しないので、部品の有無を検出
することが不可能になるという問題がある。また、部品
があれば第1及び第2のコンタクトプローブの短絡状態
から部品が有りと判定し、部品が無ければ絶縁状態が維
持されて部品が無いと判定するので、部品有無検出プロ
ーブが断線した場合に、部品有りを部品無しと誤検出し
てしまうという問題がある。
【0008】この発明は上記課題を解決するためのもの
であり、微小高さの部品であっても、部品の高さに関わ
りなくこれを検出することができ、しかも、部品有無検
出プローブが断線した場合に、この断線も検出すること
ができるようにした部品有無検出プローブを提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載した発明は、被検査回路基板の部品
にコンタクトプローブを接触させ、その際のストローク
変位により部品の有無の検出信号を出力する回路基板検
査機の部品有無検出プローブにおいて、二本が直列配置
されて前記部品に接触するコンタクトプローブと、前記
回路基板検査機の側に高さ位置の調節を自在に取り付け
るための取付高さ調整金具をその先端側に備えてコンタ
クトプローブを軸方向で移動自在に保持する保持部材
と、コンタクトプローブを前記部品側に付勢する付勢
段と、この付勢手段によりコンタクトプローブと保持部
材が接触する部位であって、かつ、コンタクトプローブ
が部品に接触した後のコンタクトプローブのストローク
変位によりこの接触が絶たれる部位にそれぞれ設けた接
点部材とを備え、被検査回路基板の部品有無検出操作時
に、前記接点部材間が導電状態のときに部品無しの信号
とし、接点部材間が不導電状態のときに部品有りの信号
とするようにしたものである。
【0010】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の部品有無検出プローブにおいて、前記接点部材間に
並列に抵抗を接続し、被検査回路基板の部品有無検出操
作時に、前記接点部材間が導電状態のときに部品無しの
信号とし、接点部材間が所定の抵抗値となっている状態
のときに部品有りの信号とするようにしたものである。
【0011】
【作用】部品有無検出プローブを下降させて被検査回路
基板の部品に接触させると、今まで導電状態であった接
点部材同志が離れるため、抵抗が無限大になり、これに
より部品が検出される。また、被検査位置に部品が無い
場合には、部品有無検出プローブを下降させても、コン
タクトプローブは移動しないため、接点部材同志が導電
状態を維持する。これにより、部品が無いことが検出さ
れる。しかも、コンタクトプローブが部品に接触する
と、僅かなストロークの変位でも接点部材同志が離反す
る。このため、部品の高さが極小でも確実にこれを検出
することができる。
【0012】また、接点部材間に並列に所定の抵抗値を
有する抵抗を接続することにより、離反した時は所定の
抵抗値を示すから、部品有無検出プローブが断線した場
合に誤判定することがなくなる。すなわち、絶縁状態で
部品有りの判定をするため、抵抗が入っていない場合に
は、部品有無検出プローブが断線したときも同じように
部品有りの誤判定をする可能性があるが、これを無くす
ことができる。
【0013】
【実施例】この発明を実施した回路基板検査機を示す図
2において、部品有無検出プローブ10は取付高さ調整
金具11を介しZ軸ユニット12に取り付けられてい
る。取付高さ調整金具11は、保持部材であるプローブ
ケース22の先端側に取り付けられており、これにより
プローブ10の取り付け高さを部品高さに合わせて調整
することができる。
【0014】Z軸ユニット12は、可動部13に取り付
けられている。Z軸ユニット12は、プローブ10をZ
軸方向に移動させて、プローブ10の先端を回路基板1
4に接触させる。なお、本実施例では、Z軸ユニット1
2を可動部13の外部に設けているが、これは可動部1
3に内蔵させてもよい。
【0015】可動部13はX−Yユニット15のアー
ム16にY方向で移動自在に取り付けられている。X−
Yユニット15は、アーム16と案内レール17とを備
えており、図示しない駆動部により案内レール17に沿
ってアーム16を移動させるとともに、アーム16に沿
って可動部13を移動させることにより、可動部13を
X−Y方向に移動自在にしている。
【0016】被検査回路基板14は、案内レール17と
平行に設けた1対の支持板18a,18b上に載せられ
ている。支持板18a,18bは回路基板14の両端部
近くを支持するように、互いを十分に離して基台19に
取り付けられている。
【0017】図1に示すように、この発明の部品有無検
出プローブ10は、直列配置される金属製の第1及び第
2のコンタクトプローブ20,21と、これらが軸方向
に移動自在に保持される保持部材としてのプローブケー
ス22,23とから構成されている。
【0018】第1のコンタクトプローブ20は、前側の
プローブケース22に移動自在に取り付けられている。
このプローブケース22は導電材料から構成されてお
り、これにより第1のコンタクトプローブ20とプロー
ブケース22とは導電状態になっている。
【0019】第1のコンタクトプローブ20とプローブ
ケース22との間にはコイルバネ25が取り付けられ
ている。このコイルバネ25は、第1のコンタクトプロ
ーブ20の先端を部品側に突出させるように付勢してい
る。また、第1のコンタクトプローブ20の後端側に
絶縁材料からなるカラー24が取り付けられてい
る。
【0020】第2のコンタクトプローブ21は、後側の
プローブケース23に移動自在に取り付けられている。
このプローブケース23は、絶縁性材料から構成されて
おり、これにより第2のコンタクトプローブ21とプロ
ーブケース23とは絶縁状態になっている。
【0021】第2のコンタクトプローブ21と後側の
ローブケース23との間には、付勢手段としてのコイル
バネ26が取り付けられており、このコイルバネ26は
コンタクトプローブ21の先端を第1のコンタクトプロ
ーブ20側に突出させるように付勢している。これによ
り、第2のコンタクトプローブ21の先端は、前側の
ローブケース22の後端及び第1のコンタクトプローブ
20のカラー24に常に接触した状態になっている。し
たがって、プローブケース22の後端面が一方の接点部
材としての接点b1となり、第2のコンタクトプローブ
21の先端面が他方の接点部材としての接点b2となる
ノーマルクローズ型のスイッチが構成される。
【0022】コード30は前側のプローブケース22
に、コード31は第2のコンタクトプローブ21の後端
に接続されており、これらにより部品有無検出プローブ
10の検出信号は測定器に送られる。また、コード3
0,31の間には、抵抗値Rの抵抗33が並列に接続さ
れており、部品有無検出プローブ10の断線を検出する
ことができるようになっている。
【0023】次に、本実施例の作用を説明する。図2に
示すように、回路基板14の所定位置に部品が有るか否
かを検出する場合には、取付高さ調整金具11を介し部
品有無検出プローブ10をZ軸ユニット12に取り付け
る。この状態で、X−Yユニット15を作動させて、可
動部13を回路基板14の被検査対象である部品の上方
に位置決めする。そして、Z軸ユニット12によりプロ
ーブ10を下降させ、測定部位の部品に第1のコンタク
トプローブ20の先端を接触させる。
【0024】部品に第1のコンタクトプローブ20の先
端が接触すると、図1(B)に示すように、第1のコン
タクトプローブ20が前側のプローブケース22内で移
動する。これにより、第2のコンタクトプローブ21も
第1のコンタクトプローブ20により押されるため、前
側のプローブケース22の後端(接点b1)と第2のコ
ンタクトプローブ21の先端(接点b2)とが離反す
る。したがって、接点部材としての接点b1,b2同志
が離れるため、コード30,31間は抵抗33の抵抗値
Rを示すようになる。これにより、測定器側で部品有り
と判定することができる。
【0025】また、Z軸ユニット12を作動させてプロ
ーブ10を下降させても、部品が無い場合には、第1の
コンタクトプローブ20は部品に接触することがないの
で、図1(A)に示すように、このコンタクトプローブ
20は移動することがない。したがって、接点b1,b
2同志が離反することがないので、コード30、31間
は短絡状態(≒0Ω)となっており、測定器側では部品
無しと判定することができる。
【0026】また、部品に第1のコンタクトプローブ2
0が接触する前の初期状態において、コード30,31
間の短絡状態をチェックすることにより、短絡状態であ
れば部品有無検出プローブ10が正常であり、抵抗Rの
抵抗値を示す場合には部品有無検出プローブ10が断線
等を起こして不良となっていることが判る。
【0027】なお、この発明はコンタクトプローブで形
成する接点がノーマルクローズとなっていればよく、上
記実施例の構成に限定されない。例えば、図3,図4に
示すような構成により、ノーマルクローズの接点を構成
したものであってもよい。
【0028】図3は、金属製のコンタクトプローブ50
を絶縁材料からなる保持部材としてのプローブケース5
1に移動自在に取り付け、コンタクトプローブ50をそ
の先端が部品側に突出するように付勢手段としてのコイ
ルバネ52で付勢したものである。そして、プローブケ
ース51の内部には導電材料からなる接点部材53を配
置して、この接点部材53とコンタクトプローブ50の
他方の接点部材である段部50aとを接触させて、通常
の状態では導電状態となるようにしておく。接点部材5
3とコンタクトプローブ50の後端部とにはコード5
5,56を接続し、これの検出信号を測定器に送る。ま
た、コード55,56の間には並列に抵抗57が接続し
てある。部品の有無の検査時は、部品にコンタクトプロ
ーブ50が接触すると、図3(B)に示すように、プロ
ーブケース51内でコンタクトプローブ50が移動す
る。これにより、コンタクトプローブ50の段部50a
と接点部材53とが離れるため、部品有りと判定するこ
とができる。
【0029】図4は、図3の部品有無検出プローブにお
いて、コイルバネの位置を先端側に配置したものであ
り、その他の構成は、図3のものと基本的に同じであ
る。すなわち、金属製のコンタクトプローブ60を絶縁
材料からなる保持部材としてのプローブケース61に移
動自在に取り付け、コンタクトプローブ60をその先端
が部品側に突出するように付勢手段としてのコイルバネ
62で付勢したものである。そして、プローブケース6
1の内部には導電材料からなる接点部材63を配置し
て、この接点部材63とコンタクトプローブ60の他方
の接点部材である段部60aとを接触させて、通常の状
態では導電状態となるようにしておく。接点部材63と
コンタクトプローブ60の後端部とにはコード65,6
6を接続し、これの検出信号を測定器に送る。更に、コ
ード65,66の間には並列に抵抗67が接続してあ
る。この場合にも、コンタクトプローブ60の段部60
aと接点部材63とによりノールマクローズの接点を構
成したから、コンタクトプローブ60の少しのストロー
ク量で接点を離すことができ、微小高さの部品も確実に
検出することができる。
【0030】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、コ
ンタクトプローブと接点部材とにより、ノーマルクロー
ズ型の接点からなる部品有無検出プローブを構成したか
ら、部品に接触したときのコンタクトプローブの僅かな
ストローク変位でも接点を開くことができるため、微小
高さの部品でも確実に検出することができる。
【0031】しかも、ノーマルクローズ型の接点に抵抗
を並列に接続したから、部品有無検出プローブが断線し
た場合に、これを検出することが容易になる。すなわ
ち、部品にコンタクトプローブが接触する前の初期状態
において、各接点間の短絡状態をチェックすることによ
り、短絡状態であれば部品有無検出プローブが正常であ
り、抵抗Rの抵抗値を示す場合には部品有無検出プロー
ブが断線等を起こして不良となっていることが判る。
【0032】さらに、部品有無検出プローブは、保持部
材がその先端側に備えている取付高さ調整金具を介して
回路基板検査機の側に取り付けられているので、その取
り付け高さを部品高さに合わせて調整することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を実施した回路基板検査機の部品有無
検出プローブを示すもので、(A)は部品が無い状態の
ときの、(B)は部品がある状態のときの断面図であ
る。
【図2】同回路基板検査機の要部を示す斜視図である。
【図3】他の部品有無検出プローブを示すもので、
(A)は部品が無い状態のときの、(B)は部品がある
状態のときの断面図である。
【図4】他の部品有無検出プローブを示すもので、
(A)は部品が無い状態のときの、(B)は部品がある
状態のときの断面図である。
【図5】従来の部品有無検出プローブを示す断面図であ
る。
【符号の説明】
10 部品有無検出プロー 11 取付高さ調整金具 12 Z軸ユニット 13 可動部 14 回路基板 15 X−Yユニット 20 第1のコンタクトプローブ 21 第2のコンタクトプローブ 22,23 プローブケース 24 カラー 25,26 コイルバネ 30,31 コード 33 抵抗 50,60 コンタクトプローブ 51,61 プローブケース 52,62 コイルバネ 53,63 接点部材

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検査回路基板の部品にコンタクトプロ
    ーブを接触させ、その際のストローク変位により部品の
    有無の検出信号を出力する回路基板検査機の部品有無検
    出プローブにおいて、二本が直列配置されて 前記部品に接触するコンタクトプ
    ローブと、前記回路基板検査機の側に高さ位置の調節を
    自在に取り付けるための取付高さ調整金具をその先端側
    に備えてコンタクトプローブを軸方向で移動自在に保持
    する保持部材と、コンタクトプローブを前記部品側に付
    勢する付勢手段と、この付勢手段によりコンタクトプロ
    ーブと保持部材が接触する部位であって、かつ、コンタ
    クトプローブが部品に接触した後のコンタクトプローブ
    のストローク変位によりこの接触が絶たれる部位にそれ
    ぞれ設けた接点部材とを備え、被検査回路基板の部品有
    無検出操作時に、前記接点部材間が導電状態のときに部
    品無しの信号とし、接点部材間が不導電状態のときに部
    品有りの信号とすることを特徴とする部品有無検出プロ
    ーブ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の部品有無検出プローブに
    おいて、前記接点部材間に並列に抵抗を接続し、被検査
    回路基板の部品有無検出操作時に、前記接点部材間が導
    電状態のときに部品無しの信号とし、接点部材間が所定
    の抵抗値となっている状態のときに部品有りの信号とす
    ることを特徴とする部品有無検出プローブ。
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