JP3238023U

JP3238023U - 家具

Info

Publication number: JP3238023U
Application number: JP2022001358U
Authority: JP
Inventors: 泰博出口
Original assignee: 株式会社出口化成
Priority date: 2022-04-25
Filing date: 2022-04-25
Publication date: 2022-06-23
Anticipated expiration: 2032-04-25

Abstract

【課題】より軽量な、使用者が着座したり横臥したりするための家具を提供する。【解決手段】家具としてのソファ１は、ダンボールを主体とする座部芯材１０及び背凭れ芯材２０と、座部芯材１０及び背凭れ芯材２０を含む芯材２の外周部に配され、軟質ポリウレタンフォーム材料を主体とする軟質材３０と、を具備し、使用状態において使用者が軟質材３０上に着座する。座部芯材１０における座部芯材箱部１２に形成された貫通孔部１５には緊張状態の紐体６１が挿通されており、上端部は座部芯材箱部１２の上側及び背凭れ芯材箱部２２の前側にある両表皮材４０に、固定部材６２を介して接続されており、下端部は座部芯材箱部１２の下面にタッカーで固定されている。【選択図】図２

Description

本考案は、使用者が着座したり横臥したりするための家具に関する。

近年、いわゆるテレワークの拡充などによって自宅で過ごす時間が増えている。それに伴って種々の家具の需要が増え、特に軽量なものが要求されてきている。軽量な家具は配達が容易なだけでなく、自宅における家具のレイアウトの変更等にあっても使用者の負担が軽減され、ネットワーク回線を用いた屋内風景の紹介等においては家具の配置を毎回変更することも珍しくはない。

こうした軽量な家具の需要の増加に対して、例えば特許文献１に開示されているような座体と背凭れ体とが連結可能とされたソファや、特許文献２に開示されているような部品点数が少ないソファ等が提案されてきている。

実用新案登録第３１８５５７１号公報実用新案登録第３２２０３５８号公報

しかしながら、従来の構成は依然として重量が重く、より軽量で使いやすいものが強く求められていた。

本考案は、より軽量な家具を提供することを目的とする。

本考案は、ダンボールを主体とする芯材と、当該芯材の外周部に配され、軟質ポリウレタンフォーム材料を主体とする軟質材と、を具備し、使用状態において、使用者が前記軟質材の外表面上に着座又は横臥することを特徴とする家具である。

かかる構成にあっては、前記芯材として紙製のダンボールを用いているため、非常に軽量であり、運搬に手間がかからない。また、使用者が着座したり横臥したりする際に要求される柔軟性は軟質ポリウレタンフォーム材料を主体とする軟質材によって確保できる。

また、前記芯材及び前記軟質材を被覆する表皮材を含み、前記芯材には、上下方向に貫通する貫通孔部が形成されてなり、前記貫通孔部には紐体が挿通されてなり、前記紐体の一端部が前記芯材の上側にある表皮材に接続され、前記紐体の他端部が当該芯材の下部に接続されてなり、前記芯材の上側にある表皮材と前記芯材とが、前記紐体によって互いに引き寄せられた状態とされてなる構成が提案される。

かかる構成とすることにより、前記表皮材が前記紐体によって上下方向において互いに引き寄せられるため、家具としての型崩れを防止することができる。

本考案の家具は、芯材がダンボール製であるため従来構成に比して軽量であるという優れた効果がある。

実施例にかかるソファの外観斜視図である。実施例にかかるソファの縦断面図である。実施例にかかる座部芯材の部分切欠斜視図である。実施例にかかる背凭れ芯材の部分切欠斜視図である。実施例にかかるソファにおける芯材の斜視図である。

以下に本考案を具体化した実施例を詳細に説明する。なお、本考案は、下記に示す実施例に限定されることはなく、適宜、設計変更が可能である。

家具としてのソファ１は、図１、図２に示すように、紙製のダンボールを主体とする芯材２を備えている。さらに詳述すると、芯材２には、図２に示すように使用者が着座する部位に配置された平面視で矩形状の座部芯材１０と、背凭れとなる部位に配置された背凭れ芯材２０と、が含まれる。

また、芯材２の外周部には、軟質ポリウレタンフォーム材料を主体とする軟質材３０が配されている。さらに、芯材２及び軟質材３０を被覆するように表皮材４０がカバーリングされている。

座部芯材１０は、図３に示すように、板状のダンボール材が縦横に所定間隔をあけて格子形状に配された座部芯材芯部１１と、座部芯材芯部１１が収納されて当該座部芯材芯部１１を被覆する箱形状の座部芯材箱部１２と、を備えている。

ここで座部芯材芯部１１は、使用者から受ける下向きの荷重に充分耐えうるよう、ダンボール材の板厚方向が横向き（すなわち上下方向と直交する方向）になるように配置されている。

また、座部芯材箱部１２には、上下方向に貫通する貫通孔部１５が複数形成されている。当該貫通孔部１５の機能については、後述する。

一方、背凭れ芯材２０は、図４に示すように、板状のダンボール材が縦横に所定間隔をあけて格子形状に配された背凭れ芯材芯部２１と、背凭れ芯材芯部２１が収納されて当該背凭れ芯材芯部２１を被覆する箱形状の背凭れ芯材箱部２２と、を備えている。

なお、背凭れ芯材芯部２１は、使用者から受ける横向きの荷重に充分耐えうるよう、ダンボール材の板厚方向が、当該横向きに対して直交する向きとなるように配置されている。

ところで、背凭れ芯材２０は、図５に示すように、座部芯部１０の側面であって、貫通孔部１５がある辺に沿って起立状に配置される。実施例において背凭れ芯材２０は２個配されるが、背凭れ芯材２０の間であって座部芯材１１の角部分には紙製のダンボール材を箱状に成形した角部材５０が配置される。

ここで、図２に示すように、座部芯材箱部１２に形成された貫通孔部１５には緊張状態の紐体６１が挿通されている。具体的に、緊張状態の紐体６１の上端部（一端部）は座部芯材箱部１２の上側及び背凭れ芯材箱部２２の前側にある両表皮材４０に、固定部材６２を介して接続されている。これに対し、緊張状態の紐体６１の下端部（他端部）は座部芯材箱部１２の下面にタッカーで固定されている。これにより、座部芯材箱部１２の上側及び背凭れ芯材箱部２２の前側に配された表皮材４０が芯材２側に引き寄せられることになり、例えば座部と背部との間に形成される谷間形状部分を好適に作製することができて全体としてソファ１の型崩れが防止される。

上記実施例において、各部の寸法形状は適宜自由に選択可能である。
本考案の家具はソファのみならず、例えば使用者が横臥するベッドとして適用されてもよい。
紐体６１の材料は特に限定されない。
貫通孔部１５及び当該貫通孔部１５に挿通される紐体６１の数は上記実施例より少なくてもよいし多くても構わない。
座部芯材芯部１１や背凭れ芯材芯部２１は格子形状以外であってもよく、例えば平面視六角形状の空隙を有するハニカム形状であってもよい。

１ソファ
２芯材
１０座部芯材
１１座部芯材芯部
１２座部芯材箱部
１５貫通孔部
２０背凭れ芯材
２１背凭れ芯材芯部
２２背凭れ芯材箱部
３０軟質材
４０表皮材
５０角部材
６１紐体
６２固定部材

Claims

ダンボールを主体とする芯材と、当該芯材の外周部に配され、軟質ポリウレタンフォーム材料を主体とする軟質材と、を具備し、
使用状態において、使用者が前記軟質材の外表面上に着座又は横臥する
ことを特徴とする家具。
前記芯材及び前記軟質材を被覆する表皮材を含み、
前記芯材には、上下方向に貫通する貫通孔部が形成されてなり、
前記貫通孔部には紐体が挿通されてなり、
前記紐体の一端部が前記芯材の上側にある表皮材に接続され、前記紐体の他端部が当該芯材の下部に接続されてなり、
前記芯材の上側にある表皮材と前記芯材とが、前記紐体によって互いに引き寄せられた状態とされてなる
請求項１に記載の家具。