JP3237599U - コードストッパおよび紐調整ユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】環状の紐の長さ調整に利用可能であって、紐端部を保護可能なコードストッパを提供する。【解決手段】コードストッパ10は、ソケット20およびプラグ30を備える、ソケット20は、紐が挿通する第1孔23が形成され、かつ、紐の任意の位置に摩擦係合する第1筒部21と、第1孔23に並列配置される第2孔24が形成され、かつ、第1筒部21と一体的に形成される第2筒部22と、を備え、プラグ30は、基部31と、基部31から延伸し、紐の一端部である紐端部を保持する保持部32と、を備え、保持部32は、紐端部を保持した状態で第2孔24に差し込まれる。【選択図】図3
Description
本考案は、環状の紐の長さを調整可能なコードストッパおよび紐調整ユニットに関する。
従来、環状の紐の長さを調整可能なコードストッパが知られている。例えば、特許文献1には、紐の一端部に装着される装着体(装飾体)と、装着体に保持されかつ紐の他端部に挿通される筒体とを備えるコードストッパ(止め具)が開示されている。このコードストッパは、通常、紐の両端部に装着される2個一組で使用され、各コードストッパの筒体が紐の任意の位置に係合することで、環状の紐の長さが調整される。
しかし、上述の特許文献1に開示のコードストッパでは、紐端部に対する具体的な装着構造が開示されていない。仮に紐端部がコードストッパから露出している場合、当該紐端部がほつれるなどして劣化する可能性がある。また、紐端部がコードストッパから露出している場合、紐の美的外観が損なわれるという問題もある。
本考案は、環状の紐の長さ調整に利用可能であって、紐端部を保護可能なコードストッパおよび紐調整ユニットを提供することを目的とする。
本考案の一形態に係るコードストッパは、ソケットおよびプラグを備え、前記ソケットは、紐が挿通する第1孔が形成され、かつ、前記紐の任意の位置に摩擦係合する第1筒部と、前記第1孔に並列配置される第2孔が形成され、かつ、前記第1筒部と一体的に形成される第2筒部と、を備え、前記プラグは、基部と、前記基部から延伸し、前記紐の一端部である紐端部を保持する保持部と、を備え、前記保持部は、前記紐端部を保持した状態で前記第2孔に差し込まれる。
このような構成では、第1筒部が紐の任意の位置に係合することで、第1筒部から第2筒部までの間を延びる紐部分による環の長さを調整できる。また、紐端部を保持する保持部が第2筒部に差し込まれるため、紐端部にコードストッパを装着しつつ、紐端部を第2筒部により保護できる。これにより、紐端部の劣化を抑制しつつ、紐の美的外観を向上させることができる。
なお、第1筒部が紐に摩擦係合するとは、紐と第1孔の内面との間に生じる摩擦力により、第1筒部が紐に対する位置を維持することである。
このような構成では、第1筒部が紐の任意の位置に係合することで、第1筒部から第2筒部までの間を延びる紐部分による環の長さを調整できる。また、紐端部を保持する保持部が第2筒部に差し込まれるため、紐端部にコードストッパを装着しつつ、紐端部を第2筒部により保護できる。これにより、紐端部の劣化を抑制しつつ、紐の美的外観を向上させることができる。
なお、第1筒部が紐に摩擦係合するとは、紐と第1孔の内面との間に生じる摩擦力により、第1筒部が紐に対する位置を維持することである。
本考案の一形態において、前記第1孔の断面形状は、楕円または矩形を有することが好ましい。
このような構成によれば、紐を第1孔の短軸または短辺に沿った方向に押し潰すことで摩擦力を生じさせ、係合力を確保できる。また、押し潰された紐の変形部分を第1孔の長軸または長辺に沿った方向に逃がすことで摺動抵抗が強くなり過ぎることを抑え、操作性を確保できる。
このような構成によれば、紐を第1孔の短軸または短辺に沿った方向に押し潰すことで摩擦力を生じさせ、係合力を確保できる。また、押し潰された紐の変形部分を第1孔の長軸または長辺に沿った方向に逃がすことで摺動抵抗が強くなり過ぎることを抑え、操作性を確保できる。
本考案の一形態において、前記第1孔の内面には、前記第1孔の断面形状における短軸または短辺に沿った方向に突出するリブが設けられていることが好ましい。
このような構成によれば、第1筒部と紐との間に生じる摩擦力をリブによって強めることができる。
このような構成によれば、第1筒部と紐との間に生じる摩擦力をリブによって強めることができる。
本考案の一形態において、前記第2孔の断面形状は、楕円または矩形を有し、前記第1孔の断面形状における長軸または長辺と、前記第2孔の断面形状における長軸または長辺とは、互いに平行に配置されることが好ましい。
このような構成では、第1孔および第2孔による並列方向におけるソケットの厚みを抑制できる。
このような構成では、第1孔および第2孔による並列方向におけるソケットの厚みを抑制できる。
本考案の一形態において、前記保持部は、前記紐端部を把持する一対の脚部を備え、前記一対の脚部のそれぞれには、互いに対向する側に突出する複数の爪部が設けられていることが好ましい。
このような構成では、一対の脚部により紐端部を安定して保持できる。
このような構成では、一対の脚部により紐端部を安定して保持できる。
本考案の一形態において、前記第2孔の断面形状は、楕円または矩形を有し、前記一対の脚部は、前記第2孔の長軸または長辺に沿った方向に前記紐端部を把持することが好ましい。
このような構成では、第2孔は、紐端部を把持する一対の脚部を好適に収容できる。
このような構成では、第2孔は、紐端部を把持する一対の脚部を好適に収容できる。
本考案の一形態において、前記一対の脚部のそれぞれには、互いに対向する側に突出する複数の爪部が設けられており、前記複数の爪部の配置は、前記一対の脚部における一方の脚部と他方の脚部との間で、前記第2孔への差込方向に互いにずれていることが好ましい。
このような構成では、紐端部に対して各爪部を深く食い込ませ、一対の脚部によって紐を強固に保持できる。
このような構成では、紐端部に対して各爪部を深く食い込ませ、一対の脚部によって紐を強固に保持できる。
本考案の一形態において、前記一対の脚部のそれぞれにおける前記複数の爪部は、前記脚部の先端に近い位置であるほど、大きく突出した形状を有することが好ましい。
このような構成では、プラグに紐端部を保持させる際の組立性を良好に確保しつつ、紐端部を保持したコードストッパの引張強度を向上させることができる。
このような構成では、プラグに紐端部を保持させる際の組立性を良好に確保しつつ、紐端部を保持したコードストッパの引張強度を向上させることができる。
本考案の一形態において、前記第2筒部は、前記保持部の差込方向に面する第1端部と、前記差込方向の反対側に面する第2端部とを有し、前記第1端部は、前記第1筒部よりも前記差込方向突出している。
このような構成では、ソケットの第2筒部にプラグの保持部を差し込むための長さを確保しつつ、第1筒部の長さを第2筒部よりも短くできる。これにより、本考案の一形態に係るコードストッパを2個一組で使用する場合において、一方のコードストッパの第1筒部と他方のコードストッパの第2筒部とが互いに当接した状態となるとき、2個のコードストッパによる全体的な長さを抑制できる。
このような構成では、ソケットの第2筒部にプラグの保持部を差し込むための長さを確保しつつ、第1筒部の長さを第2筒部よりも短くできる。これにより、本考案の一形態に係るコードストッパを2個一組で使用する場合において、一方のコードストッパの第1筒部と他方のコードストッパの第2筒部とが互いに当接した状態となるとき、2個のコードストッパによる全体的な長さを抑制できる。
本考案の一形態において、前記第1端部には、前記差込方向の反対側に向かうほど前記第1筒部に向かうように前記差込方向に対して傾斜するガイド面が形成されている。
このような構成では、本考案の一形態に係るコードストッパを2個一組で使用する場合において、一方のコードストッパのガイド面が他方のコードストッパを案内し、一方のコードストッパの第1筒部と他方のコードストッパの第2筒部とが互いに当接した状態を導くことができる。すなわち、紐の環の長さを最も長くした状態にするための各コードストッパの操作が容易になる。
このような構成では、本考案の一形態に係るコードストッパを2個一組で使用する場合において、一方のコードストッパのガイド面が他方のコードストッパを案内し、一方のコードストッパの第1筒部と他方のコードストッパの第2筒部とが互いに当接した状態を導くことができる。すなわち、紐の環の長さを最も長くした状態にするための各コードストッパの操作が容易になる。
本考案の一形態において、前記基部は、前記保持部と共に前記第2孔内に配置されてもよい。
このような構成では、プラグの取り外しが想定されない使用形態において、ソケットからのプラグの脱落を抑制することができる。
このような構成では、プラグの取り外しが想定されない使用形態において、ソケットからのプラグの脱落を抑制することができる。
本考案の一形態に係る紐調整ユニットは、上述のコードストッパである第1コードストッパおよび第2コードストッパを備え、前記第1コードストッパは、前記紐の一方の端部である前記紐端部を保持しつつ、前記紐の任意位置に摩擦係合し、前記第2コードストッパは、前記紐の他方の前記紐端部を保持しつつ、前記紐の任意位置に摩擦係合する。
このような構成では、上述のコードストッパによる効果を奏しつつ、環状の紐の長さを好適に調整できる。
このような構成では、上述のコードストッパによる効果を奏しつつ、環状の紐の長さを好適に調整できる。
本考案によれば、環状の紐の長さ調整に利用可能であって、紐端部を保護可能なコードストッパおよび紐調整ユニットが提供される。
以下、本考案の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1および図2に例示するように、本実施形態のコードストッパ10は、紐40に装着されるものであり、紐40の両端部(紐端部41A,41B)に装着される2個一組のコードストッパ10(コードストッパ10A,10Bと称する)として使用されることに適している。この例では、紐40に対するコードストッパ10A,10Bの各係合位置を調整することで、紐40が成す環(図示省略)の長さを調整可能である。すなわち、コードストッパ10Aは、本考案の第1コードストッパに対応し、コードストッパ10Bは、本考案のコードストッパ10Bに対応し、これらコードストッパ10A,10Bは、環状の紐40の長さ調整する紐調整ユニット100を構成している。
図1および図2に例示するように、本実施形態のコードストッパ10は、紐40に装着されるものであり、紐40の両端部(紐端部41A,41B)に装着される2個一組のコードストッパ10(コードストッパ10A,10Bと称する)として使用されることに適している。この例では、紐40に対するコードストッパ10A,10Bの各係合位置を調整することで、紐40が成す環(図示省略)の長さを調整可能である。すなわち、コードストッパ10Aは、本考案の第1コードストッパに対応し、コードストッパ10Bは、本考案のコードストッパ10Bに対応し、これらコードストッパ10A,10Bは、環状の紐40の長さ調整する紐調整ユニット100を構成している。
なお、本実施形態において、紐40とは、いわゆる紐状体を総称するものであり、一般的な紐、ワイヤ、ケーブル、テープ、またはベルトなどが挙げられる。紐40の断面形状や材質は、特に限定されないが、本実施形態の紐40の断面形状は円形とする。
本実施形態のコードストッパ10(例えばコードストッパ10A)の構成について、図3~図5を参照して説明する。なお、上述のコードストッパ10A,10Bは、紐端部41A,41Bに対する関係が逆になること以外、コードストッパ10として同様の構成を備えるものである。
図3に示すように、コードストッパ10は、ソケット20と、ソケット20に差し込まれるプラグ30とを備える。以下、ソケット20に対するプラグ30の差込方向をY方向とする。また、紐端部41A,41Bの並列方向をY方向に直交するZ方向とし、Y方向およびZ方向のそれぞれに直交する方向をX方向とする。
ソケット20は、例えば合成樹脂により成形される。このソケット20は、紐40が挿通する第1孔23が形成され、かつ、紐40の任意の位置に弾性的に係合する第1筒部21と、第1孔23に並列配置される第2孔24が形成され、かつ、第1筒部21と一体的に形成される第2筒部22とを備える。
第1筒部21および第2筒部22は、それぞれY方向に沿って配置されており、Z方向に並列配置される。
第1筒部21は、Y方向に面する第1端部211と、-Y方向に面する第2端部212とを有する。同様に、第2筒部22は、Y方向に面する第1端部221と、-Y方向に面する第2端部222とを有する。
第1筒部21は、Y方向に面する第1端部211と、-Y方向に面する第2端部212とを有する。同様に、第2筒部22は、Y方向に面する第1端部221と、-Y方向に面する第2端部222とを有する。
図4に示すように、第2筒部22の第1端部221は、第1筒部21の第1端部211よりもY方向に突出している。この第1端部221には、-Y方向に向かうほど第1筒部21に向かうようにY方向に対して傾斜するガイド面223が形成されている。また、第1筒部21の第1端部211には、他のコードストッパ10(例えばコードストッパ10B)のガイド面223に合うように、Y方向に対して傾斜する傾斜面213が形成されている。
一方、第1筒部21の第2端部212および第2筒部22の第2端部222は、共に、ソケット20の端面201を成している。
一方、第1筒部21の第2端部212および第2筒部22の第2端部222は、共に、ソケット20の端面201を成している。
第1孔23は、第1筒部21をY方向に貫通する孔であり、この第1孔23には、紐40が挿通可能である。図5に示すように、本実施形態において、第1孔23の断面形状は、例えば楕円形である。第1孔23の短軸の寸法S1は、紐40の直径よりも小さく、第1孔23の長軸の寸法L1は、紐40の直径よりも大きいことが好ましい。
また、第1孔23の内面には、第1孔23の断面形状における短軸に沿った方向に突出するリブ25が設けられている。特に本実施形態の第1孔23内には、Z方向の両側にそれぞれ突出する一対のリブ25が設けられている。
また、第1孔23の内面には、第1孔23の断面形状における短軸に沿った方向に突出するリブ25が設けられている。特に本実施形態の第1孔23内には、Z方向の両側にそれぞれ突出する一対のリブ25が設けられている。
第2孔24は、第2筒部22をY方向に貫通する孔であり、この第2孔24には、プラグ30の後述する保持部32が差し込まれる。本実施形態において、第2孔24の断面形状は、例えば楕円形である。第2孔24の短軸の寸法S2および第2孔24の長軸の寸法L2は、特に限定されないが、第1孔23と同様であってもよい。また、第2孔24の長軸は、第1孔23の長軸に対して平行であることが好ましい。
なお、本実施形態において、ソケット20全体の断面形状は、第1孔23および第2孔24の各楕円形を囲う長円であるが、他の形状であってもよい。
なお、本実施形態において、ソケット20全体の断面形状は、第1孔23および第2孔24の各楕円形を囲う長円であるが、他の形状であってもよい。
ここで、図6に示すように、第2孔24は、第2筒部22の第1端部221に開口241を形成し、かつ、第2筒部22の第2端部222に開口242を形成する。この第2孔24の内面は、開口241に面する被係合面243Aが形成される段差部243と、開口242に面する被係合面244Aが形成される段差部244とを有する。被係合面244Aには、開口242側に突出する凸部244Bが形成されてもよい(図3参照)。
プラグ30は、例えば合成樹脂により成形される。このプラグ30は、図6に示すように、基部31と、基部31から延びる保持部32と、を備える。
基部31は、ソケット20の第2孔24の開口242に嵌合することで当該開口242を塞ぐ部位である。すなわち、本実施形態の基部31は、ソケット20の第2孔24内に配置される。また、基部31は、第2孔24内の被係合面244Aに対してY方向に当接することで、ソケット20に対するプラグ30の位置決めを行う。基部31の側面には、ソケット20の凸部244Bに係合する凹部311が形成されてもよい。
基部31は、ソケット20の第2孔24の開口242に嵌合することで当該開口242を塞ぐ部位である。すなわち、本実施形態の基部31は、ソケット20の第2孔24内に配置される。また、基部31は、第2孔24内の被係合面244Aに対してY方向に当接することで、ソケット20に対するプラグ30の位置決めを行う。基部31の側面には、ソケット20の凸部244Bに係合する凹部311が形成されてもよい。
保持部32は、基部31からY方向に延びる一対の脚部33A,33Bを備える。脚部33A,33Bは、それぞれX方向に弾性変形可能であり、互いの間に配置される紐端部41AをX方向に把持した状態でソケット20の第2孔24に差し込まれる。また、脚部33A,33Bの各先端部には、X方向外側に突出する凸部332が形成されている。この凸部332は、第2孔24内の被係合面243Aに対して-Y方向に当接することで、ソケット20からの脚部33A,33Bの抜け止めを行う。
脚部33A,33Bのそれぞれには、X方向内側に突出する複数の爪部331が設けられている。ここで、複数の爪部331は、脚部33Aと脚部33Bとの間でY方向に交互に並んでいる。すなわち、脚部33Aと脚部33Bとの間で、複数の爪部331の配置がY方向にずれている。
また、脚部33A,33Bのそれぞれにおける複数の爪部331は、脚部33A,33Bの各先端に向かうほど(Y方向に向かうほど)、大きく突出した形状を有する。具体的には、図6に示すように、脚部33A,33Bのそれぞれにおいて、複数の爪部331の各突出先端部331Pは、Y方向に向かうほどX方向内側に位置する仮想線L上に配置される。
また、脚部33A,33Bのそれぞれにおける複数の爪部331は、脚部33A,33Bの各先端に向かうほど(Y方向に向かうほど)、大きく突出した形状を有する。具体的には、図6に示すように、脚部33A,33Bのそれぞれにおいて、複数の爪部331の各突出先端部331Pは、Y方向に向かうほどX方向内側に位置する仮想線L上に配置される。
次に、紐40に対するコードストッパ10の装着方法の一例について、図6および図7を参照して説明する。なお、以下の説明では、紐40の紐端部41A,41Bに2個一組のコードストッパ10A,10Bを装着する場合を例とする。
まず、作業者は、紐端部41Aをコードストッパ10Bの第1孔23に挿通させた後、当該紐端部41Aをコードストッパ10Aの第2孔24に挿通させる。このとき、コードストッパ10Bの第1筒部21は、第1孔23を挿通する紐40の任意位置に摩擦係合する。具体的には、第1孔23の内面に押し潰された紐40の弾性力により、第1孔23の内面が紐40に強く接触し、第1筒部21と紐40との間に摩擦力が生じることで、第1筒部21が紐40に対する位置を維持する。
次に、作業者は、紐端部41Aをコードストッパ10Aのプラグ30に保持させる。このとき、作業者は、プラグ30の脚部33A,33BをX方向外側に弾性変形させ、紐端部41Aを脚部33Aと脚部33Bとの間に配置した後、脚部33A,33Bを元の形状に戻す。これにより、脚部33A,33Bにおける各爪部331がX方向の両側から紐端部41Aに食い込み、脚部33A,33Bが紐端部41AをX方向に把持する。
そして、作業者は、紐端部41Aを把持した状態の脚部33A,33Bを、ソケット20の第2孔24に差し込む。このとき、プラグ30の凹部311がソケット20の凸部244Bに係合するように、プラグ30のZ方向の向きを確認することが好ましい。
ソケット20に対するプラグ30の差込中、脚部33A,33Bは、第2筒部22の内面から押圧を受け、X方向内側に弾性変形しながらY方向に進む。そして、基部31が被係合面244Aに対してY方向に当接すると共に、脚部33A,33Bの各先端部が段差部243に到達し、脚部33A,33Bの形状が元に戻る。これにより、脚部33A,33Bの各凸部332が被係合面243Aに対して-Y方向に当接し、プラグ30の抜け止めを行う。
以上により、コードストッパ10Aが紐端部41Aに装着される。
以上により、コードストッパ10Aが紐端部41Aに装着される。
その後、作業者は、上述のコードストッパ10Aと同様に、コードストッパ10Bを紐端部41Bに装着する。すなわち、紐端部41Bをコードストッパ10Aの第1孔23に挿通させた後、当該紐端部41Bにコードストッパ10Bを装着する。
以上により、コードストッパ10A,10Bが紐40に装着される。コードストッパ10A,10Bの各第1筒部21が紐40に対して摺動することで、紐40に対するコードストッパ10A,10Bの係合位置が調整され、紐40による環の長さを調整できる。
以上により、コードストッパ10A,10Bが紐40に装着される。コードストッパ10A,10Bの各第1筒部21が紐40に対して摺動することで、紐40に対するコードストッパ10A,10Bの係合位置が調整され、紐40による環の長さを調整できる。
(効果)
本実施形態のコードストッパ10は、上述したように、ソケット20およびプラグ30を備えるものである。ソケット20は、紐40が挿通する第1孔23が形成され、かつ、紐40の任意の位置に摩擦係合する第1筒部21と、第1孔23に並列配置される第2孔24が形成され、かつ、第1筒部21と一体的に形成される第2筒部22と、を備える。プラグ30は、基部31と、基部31から延伸し、紐40の一端部である紐端部41Aを保持する保持部32と、を備える。そして、保持部32は、紐端部41Aを保持した状態で第2孔24に差し込まれる。
このような構成では、第1筒部21が紐40の任意の位置に係合することで、第1筒部21から第2筒部22までの間を延びる紐部分による環の長さを調整できる。また、紐端部41Aを保持する保持部32が第2筒部22に差し込まれるため、紐端部41Aにコードストッパ10を装着しつつ、紐端部41Aを第2筒部22により保護できる。これにより、紐端部41Aの劣化を抑制しつつ、紐40の美的外観を向上させることができる。
また、本実施形態のコードストッパ10は、紐の両端部(紐端部41A,41B)に装着される2個一組の紐調整ユニット100として使用されることに適しており、上記説明における紐端部41Aは、紐端部41Bと読み替えることが可能である。これにより、環状の紐40の長さを好適に調整できる。
なお、本実施形態では、プラグ30をソケット20から抜くことで、コードストッパ10を分解し、紐40からコードストッパ10を外すことも可能である。
本実施形態のコードストッパ10は、上述したように、ソケット20およびプラグ30を備えるものである。ソケット20は、紐40が挿通する第1孔23が形成され、かつ、紐40の任意の位置に摩擦係合する第1筒部21と、第1孔23に並列配置される第2孔24が形成され、かつ、第1筒部21と一体的に形成される第2筒部22と、を備える。プラグ30は、基部31と、基部31から延伸し、紐40の一端部である紐端部41Aを保持する保持部32と、を備える。そして、保持部32は、紐端部41Aを保持した状態で第2孔24に差し込まれる。
このような構成では、第1筒部21が紐40の任意の位置に係合することで、第1筒部21から第2筒部22までの間を延びる紐部分による環の長さを調整できる。また、紐端部41Aを保持する保持部32が第2筒部22に差し込まれるため、紐端部41Aにコードストッパ10を装着しつつ、紐端部41Aを第2筒部22により保護できる。これにより、紐端部41Aの劣化を抑制しつつ、紐40の美的外観を向上させることができる。
また、本実施形態のコードストッパ10は、紐の両端部(紐端部41A,41B)に装着される2個一組の紐調整ユニット100として使用されることに適しており、上記説明における紐端部41Aは、紐端部41Bと読み替えることが可能である。これにより、環状の紐40の長さを好適に調整できる。
なお、本実施形態では、プラグ30をソケット20から抜くことで、コードストッパ10を分解し、紐40からコードストッパ10を外すことも可能である。
本実施形態において、第1孔23の断面形状は、楕円である。このような構成によれば、紐40を第1孔23の短軸に沿った方向に押し潰すことで摩擦力を生じさせ、係合力を確保できる。また、押し潰された紐40の変形部分を第1孔23の長軸に沿った方向に逃がすことで摺動抵抗が強くなり過ぎることを抑え、操作性を確保できる。
本実施形態において、第1孔23の内面には、第1孔23の断面形状における短軸に沿った方向に突出するリブ25が設けられている。このような構成によれば、第1筒部21と紐40との間に生じる摩擦力をリブ25によって強めることができる。
本実施形態において、第2孔24の断面形状は、楕円であり、第1孔23の断面形状における長軸と、第2孔24の断面形状における長軸とは、互いに平行に配置される。このような構成では、紐端部41A,41Bの並列方向(Z方向)におけるソケット20の厚みを抑制できる。
本実施形態において、保持部32は、紐端部41Aを把持する一対の脚部33A,33Bを備え、一対の脚部33A,33Bのそれぞれには、互いに対向する側に突出する複数の爪部331が設けられている。このような構成では、一対の脚部33A,33Bにより紐端部41Aを安定して保持できる。
本実施形態において、一対の脚部33A,33Bは、第2孔24の長軸に沿った方向に紐端部41Aを把持する。このような構成では、第2孔24は、紐端部41Aを把持する脚部33A,33Bを好適に収容できる。
本実施形態では、脚部33Aと脚部33Bとの間で、複数の爪部331の配置がY方向にずれている。このような構成では、紐端部41Aに対して各爪部331を深く食い込ませ、紐端部41Aを強固に保持することができる。
本実施形態では、一対の脚部33A,33Bのそれぞれにおける複数の爪部331は、各脚部33A,33Bの先端に近い位置であるほど、大きく突出した形状を有する。このような構成では、プラグ30に紐端部41Aを保持させる際、脚部33A,33BをX方向外側に開いた状態で紐端部41Aを脚部33A,33Bの基端近くまで深く配置させることができる。また、脚部33A,33Bが紐端部41Aを挟持する際、各爪部331を紐端部41Aに食い込ませることができる。よって、プラグ30に紐端部41Aを保持させる際の組立性を良好に確保しつつ、紐端部41Aを保持したコードストッパ10Aの引張強度を向上させることができる。
本実施形態において、第2筒部22は、保持部32の差込方向(Y方向)に面する第1端部221と、当該差込方向の反対方向(-Y方向)に面する第2端部222とを有し、第1端部221は、第1筒部21よりもY方向に突出している。このような構成では、ソケット20の第2筒部22にプラグ30の保持部32を差し込むための長さを確保しつつ、第1筒部21の長さを第2筒部22よりも短くできる。これにより、2個一組のコードストッパ10A,10Bを使用する場合において、例えば図1,図2に示すように、一方のコードストッパ10Aの第1筒部21と他方のコードストッパ10Bの第2筒部22とが互いに当接した状態となるとき、2個のコードストッパ10A,10Bによる全体的な長さを抑制できる。
本実施形態において、第2筒部22の第1端部221には、-Y方向に向かうほど第1筒部21に向かうようにY方向に対して傾斜するガイド面223が形成されている。
このような構成では、2つコードストッパ10A,10Bを使用する場合において、一方のコードストッパ10Aのガイド面223が他方のコードストッパ10Bを案内し、一方のコードストッパ10Aの第1筒部21と、他方のコードストッパ10Bの第2筒部22とが互いに当接した状態を導くことができる。すなわち、紐40の環の長さを最も長くした状態にするための各コードストッパ10A,10Bの操作が容易になる。
このような構成では、2つコードストッパ10A,10Bを使用する場合において、一方のコードストッパ10Aのガイド面223が他方のコードストッパ10Bを案内し、一方のコードストッパ10Aの第1筒部21と、他方のコードストッパ10Bの第2筒部22とが互いに当接した状態を導くことができる。すなわち、紐40の環の長さを最も長くした状態にするための各コードストッパ10A,10Bの操作が容易になる。
本実施形態において、基部31は、保持部32と共に第2孔24内に配置されている。このような構成では、プラグ30の取り外しが想定されない使用形態において、ソケット20からのプラグ30の脱落を抑制することができる。
(変形例)
上記実施形態において、ソケット20の第1孔23および第2孔24の各断面形状は、楕円であることに限定されず、任意の形状であってもよい。
例えば、図8は、変形例に係るコードストッパ10Aを示す分解斜視図である。この図8に示すように、ソケット20Aの第1孔23および第2孔24の各断面形状は、矩形であってもよい。この場合、第1孔23の断面形状における長辺と、第2孔24の断面形状における長辺とは、互いに平行に配置されることが好ましい。また、第1孔23の内面には、第1孔23の短辺に沿った方向に突出するリブ25が形成されてもよい。プラグ30Aは、ソケット20Aの第2孔24の形状に合わせて形成されればよい。このような構成によっても、第1孔23および第2孔24の各断面形状が楕円である場合と同様の効果を得ることができる。
上記実施形態において、ソケット20の第1孔23および第2孔24の各断面形状は、楕円であることに限定されず、任意の形状であってもよい。
例えば、図8は、変形例に係るコードストッパ10Aを示す分解斜視図である。この図8に示すように、ソケット20Aの第1孔23および第2孔24の各断面形状は、矩形であってもよい。この場合、第1孔23の断面形状における長辺と、第2孔24の断面形状における長辺とは、互いに平行に配置されることが好ましい。また、第1孔23の内面には、第1孔23の短辺に沿った方向に突出するリブ25が形成されてもよい。プラグ30Aは、ソケット20Aの第2孔24の形状に合わせて形成されればよい。このような構成によっても、第1孔23および第2孔24の各断面形状が楕円である場合と同様の効果を得ることができる。
また、上記実施形態では、紐40の断面形状が円形である場合について説明しているが、紐40の断面形状は、円形以外の形状(例えば矩形)であってもよい。この場合、紐40の断面形状に合わせて、第1孔23の断面形状を適宜変更可能である。
上記実施形態では、紐40の両端部(紐端部41A,41B)に装着される2個一組のコードストッパ10について説明するが、コードストッパ10は、このような使用方法に限定されず、1個単位で使用されてもよい。
また、コードストッパ10におけるソケット20やプラグ30の各構成は、コードストッパ10の使用方法に応じて変更してもよい。例えば、ソケット20の第1筒部21および第2筒部22の寸法関係や、プラグ30の保持部32による紐端部41A,41Bの保持方法などは、適宜変更可能である。
また、コードストッパ10におけるソケット20やプラグ30の各構成は、コードストッパ10の使用方法に応じて変更してもよい。例えば、ソケット20の第1筒部21および第2筒部22の寸法関係や、プラグ30の保持部32による紐端部41A,41Bの保持方法などは、適宜変更可能である。
10,10A,10B…コードストッパ、20,20A…ソケット、201…端面、21…第1筒部、211…第1端部、212…第2端部、213…傾斜面、22…第2筒部、221…第1端部、222…第2端部、223…ガイド面、23…第1孔、24…第2孔、241,242…開口、243,244…段差部、243A,244A…被係合面、244B…凸部、25…リブ、30,30A…プラグ、31…基部、311…凹部、32…保持部、33A,33B…脚部、331…爪部、332…凸部、40…紐、41A,41B…紐端部。
Claims (12)
- ソケット(20,20A)およびプラグ(30,30A)を備え、
前記ソケット(20,20A)は、
紐(40)が挿通する第1孔(23)が形成され、かつ、前記紐(40)の任意の位置に摩擦係合する第1筒部(21)と、
前記第1孔(23)に並列配置される第2孔(24)が形成され、かつ、前記第1筒部(21)と一体的に形成される第2筒部(22)と、を備え、
前記プラグ(30,30A)は、
基部(31)と、
前記基部(31)から延伸し、前記紐(40)の一端部である紐端部(41A,41B)を保持する保持部(32)と、を備え、
前記保持部(32)は、前記紐端部(41A,41B)を保持した状態で前記第2孔(24)に差し込まれる、コードストッパ。 - 前記第1孔(23)の断面形状は、楕円または矩形を有する、請求項1に記載のコードストッパ。
- 前記第1孔(23)の内面には、前記第1孔(23)の断面形状における短軸または短辺に沿った方向に突出するリブ(25)が設けられている、請求項2に記載のコードストッパ。
- 前記第2孔(24)の断面形状は、楕円または矩形を有し、
前記第1孔(23)の断面形状における長軸または長辺と、前記第2孔(24)の断面形状における長軸または長辺とは、互いに平行に配置される、請求項2または請求項3に記載のコードストッパ。 - 前記保持部(32)は、前記紐端部(41A,41B)を把持する一対の脚部(33A,33B)を備え、
前記一対の脚部(33A,33B)のそれぞれには、互いに対向する側に突出する複数の爪部(331)が設けられている、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のコードストッパ。 - 前記第2孔(24)の断面形状は、楕円または矩形を有し、
前記一対の脚部(33A,33B)は、前記第2孔(24)の長軸または長辺に沿った方向に前記紐端部(41A,41B)を把持する、請求項5に記載のコードストッパ。 - 前記複数の爪部(331)の配置は、前記一対の脚部(33A,33B)における一方の脚部(33A)と他方の脚部(33B)との間で、前記保持部(32)の差込方向に互いにずれている、請求項5または請求項6に記載のコードストッパ。
- 前記一対の脚部(33A,33B)のそれぞれにおける前記複数の爪部(331)は、前記脚部(33A,33B)の先端に近い位置であるほど、大きく突出した形状を有する、請求項5から請求項7のいずれか一項に記載のコードストッパ。
- 前記第2筒部(22)は、前記保持部(32)の差込方向に面する第1端部(221)と、前記差込方向の反対方向に面する第2端部(222)とを有し、
前記第1端部(221)は、前記第1筒部(21)よりも前記差込方向に突出している、請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のコードストッパ。 - 前記第1端部(221)には、前記差込方向の反対方向に向かうほど前記第1筒部(21)に向かうように前記差込方向に対して傾斜するガイド面(223)が形成されている、請求項9に記載のコードストッパ。
- 前記基部(31)は、前記保持部(32)と共に前記第2孔(24)内に配置される、請求項1から請求項10のいずれか一項に記載のコードストッパ。
- 請求項1から請求項11のいずれか一項に記載のコードストッパである第1コードストッパ(10A)および第2コードストッパ(10B)をそれぞれ備え、
前記第1コードストッパ(10A)は、前記紐(40)の一方の端部である前記紐端部(41A)を保持しつつ、前記紐(40)の任意位置に摩擦係合し、
前記第2コードストッパ(10B)は、前記紐(40)の他方の前記紐端部(41B)を保持しつつ、前記紐(40)の任意位置に摩擦係合する、紐調整ユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022001013U JP3237599U (ja) | 2022-03-31 | 2022-03-31 | コードストッパおよび紐調整ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2022001013U JP3237599U (ja) | 2022-03-31 | 2022-03-31 | コードストッパおよび紐調整ユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3237599U true JP3237599U (ja) | 2022-05-26 |
Family
ID=81653926
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2022001013U Active JP3237599U (ja) | 2022-03-31 | 2022-03-31 | コードストッパおよび紐調整ユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3237599U (ja) |
-
2022
- 2022-03-31 JP JP2022001013U patent/JP3237599U/ja active Active
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