JP3237548U - ロール製品用コンテナ - Google Patents

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Abstract

【課題】比較的重量の大きいロール製品の輸送が可能で、しかも、簡単な固定作業でロール製品の支管を安定保持できる折り畳み式のロール製品用コンテナを提供する。【解決手段】パレット11上のロール製品P1の両端側で一対の受け台20Aを支持する一対の支持部材12を備えたロール製品用コンテナであって、一対の受け台には、支管T1の軸方向移動および径方向移動を規制可能な一対の略コの字型の支管端部固定治具25Aが設けられており、その支管端部固定治具25Aが、支管T1の両端部の上方への移動を規制可能な一対の高さ規制部24Aを有しており、その少なくとも片方が、支管端部固定治具25Aの一対の横位置規制板部に係合して支管T1の対応する端部の上方側への移動を規制する高さ規制状態と、その高さ規制状態を解除するよう一対の横位置規制板部との係合状態を解除する解除状態とに切替え操作可能な係脱部材26Aを有している。【選択図】図2

Description

本考案は、ロール製品用コンテナ、特に巻き芯の管(以下、支管という)を介して支持されるロール製品の保管や輸送に用いるロール製品用コンテナに関する。
従来、比較的重量の大きいロール製品の保管や輸送が可能なロール製品用コンテナが、シート状製品を巻き取ったロール製品の輸送等に使用されており、製品の取り出し後に解体したり折り畳んだりして返送するようにしたものも使用されている。また、製品取り出し後に使用済みの支管を製品の出荷元に返送できるよう、返送時のロール製品用コンテナに使用済みの支管を同梱可能にするものが知られている。
例えば、複数のロールを収納する折畳式コンテナとして、パレット上に立設した側板保持用の金枠に、上下の板材を案内保持させ、それら上下の板材を半円形にくり抜いて上下の支管受部を構成することで、ロール製品の端部に突き出た支管を、上下の支管受部により挟んで固定支持するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、複数の支管長さや支管径に対応できるよう、パレットの両端側に支管長さ方向の異なる位置に位置決め可能に突設された上向き凹状の受け台と、その凹状の受け台を閉塞可能なベルト状の支管ストッパとを備え、支管ストッパによって受け台上の支管端部を上から押さえて固定するものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、支管径の異なるロール製品でも共用可能なロール製品用ラックを提供するべく、側板に略V字形の支管受けを設けるとともに、支管受けに支持された支管の端部を上方から押さえ付け可能な上下開閉式のロック付き支管押え部材を設けたものも知られている(例えば、特許文献3参照)。
あるいは、パレットの両端側に上向きに突設され、それぞれロール製品の支管の端部を支持可能な上方側に開く複数の凹状の受け台と、各凹状の受け台を閉塞可能な止め金具付きの上下開閉式の支管押え部材とを備え、支管押え部材によって受け台上の支管端部を上から押さえて固定するようにしたものも知られている(例えば、特許文献4参照)。
また、ロール端部に突き出した支管を概ね半周面で支持するよう基枠に取り付けられた支管受け台と、その受け台上部で支管に対し接近・離間するようスライド可能なスライドレバーと、スライドレバーを支管受け台の上部でねじ締めにより締結固定可能なクランプレバー式の固定治具とを備え、支管の直径にばらつきがあっても、支管を基枠に確実に固定できるようにしたものがある(例えば、特許文献5参照)。
特許第6375727号公報 実用新案登録第3187245号公報 実用新案登録第3184000号公報 特許第4840424号公報 特開2021-120286号公報
しかしながら、特許文献1に記載のような従来のロール製品用コンテナにあっては、上下の略半円形の支管受け面が上下の板材で構成され、両板材の両端部が側板保持用の金枠(基枠)に案内されるため、がたつきが生じることがあった。また、コンテナ返送時に複数組の上下の板材を収納しなければならず、その作業が煩雑であった。
また、特許文献2に記載のような従来のロール製品用コンテナにあっては、ベルト固定により、複数の支管直径に対応できるものの、支管固定のベルトは、面ファスナー方式であるため、重量物ロール製品の収納や輸送には好適でなかった。
特許文献3に記載のような従来のロール製品用コンテナにあっては、支管下部の受け面形成部材が片持ちで略V型の凹形状をなしているため、重量の大きいロール製品の場合に、支管受け部材に荷重が集中し易くなり、十分な破損防止対策が必要であった。
また、特許文献4に記載のような従来のロール製品用コンテナにあっては、重量が大きい収納物に対応できるが、コンテナの折り畳みができないという問題があった。
特許文献5に記載のような従来のロール製品用コンテナにあっては、支管受け部を固定する部品が少ないので基枠の重量を軽減できるものの、クランプレバー式の固定治具を締め付け固定するために、基枠側に雌ねじ部材を強固に固定する必要があり、支管受け部の固定構造が複雑になるという点で、改善の余地があった。
このように、従来のロール製品用コンテナにあっては、比較的重量の大きいロール製品の輸送が可能で、かつ、折り畳み可能にしようとすると、簡単な固定作業でロール製品の支管を安定保持することが容易でなくなってしまい、返送作業も容易でなくなってしまうという未解決の課題があった。
本考案は、かかる未解決の課題を解決すべくなされたものであり、比較的重量の大きいロール製品の輸送が可能で、しかも、簡単な固定作業でロール製品の支管を安定保持できる折り畳み式のロール製品用コンテナを提供することを目的とし、併せて、返送作業も容易に可能なロール製品用コンテナを提供することを目的とする。
(1)本考案に係るロール製品用コンテナは、上記目的達成のため、パレットと、ロール製品の芯部に位置する支管の両端部を支持するよう前記パレット上に離間配置された一対の受け台と、前記パレット上で前記一対の受け台をそれぞれ所定高さに支持する一対の支持部材と、を備えたロール製品用コンテナであって、前記一対の受け台には、前記支管の軸方向移動を規制可能な一対の縦位置規制板部と前記支管の各端部の径方向移動を規制可能な各一対の横位置規制板部とを有する一対の略コの字型の支管端部固定治具が設けられており、前記一対の支管端部固定治具が、それぞれ支持された前記支管の両端部の上方への移動を規制可能な一対の高さ規制部を有しており、前記一対の高さ規制部のうち少なくとも片方が、対応する片方の支管端部固定治具の一対の横位置規制板部に係合して前記支管の対応する端部の上方側への移動を規制する高さ規制状態と、該高さ規制状態を解除するよう前記対応する一対の横位置規制板部との係合状態を解除する解除状態とに切替え操作可能な係脱部材を有していることを特徴とする。
この構成により、支管の直径にばらつきがあっても、基枠となる一対の支持部材に容易に固定支持させ、その位置ずれと浮き上がりを防止することができる。また、一対の略コの字型の支管端部固定治具は、少数部品で高剛性の治具となり、支管の取り付け、取り外しが簡易に可能なものとなる。なお、支管は、通常はロール製品の巻き芯の管自体であるが、その管に支持用の軸や管を通したものでもよい。
(2)本考案の好ましい実施形態においては、前記係脱部材が、前記高さ規制状態では、前記対応する片方の支管端部固定治具の一対の横位置規制板部を貫通する一方、前記解除状態では、前記対応する片方の支管端部固定治具の一対の横位置規制板部から離脱する構成とすることができる。この場合、部材点数を減らすことができる。
(3)本考案の好ましい実施形態においては、前記対応する片方の支管端部固定治具の一対の横位置規制板部には、前記係脱部材が貫通するよう略同一高さで前記支管の軸方向に延びる一対の長穴が形成されており、前記係脱部材は、該長穴の幅より小径の棒状部と、該長穴の幅より大径でかつ該長穴の長さより短いL字曲げ部とを有している構成とすることができる。このようにすると、支管端部固定治具のスリットに係脱部材のL字曲げ部を入れて自重で下向きに回転させるだけで、係脱部材を支管端部固定治具に固定でき、支管の浮き上がりを確実に防止可能となる。
(4)本考案の好ましい実施形態においては、前記一対の受け台は、それぞれ前記一対の横位置規制板部の間で最下位置となる傾斜受面を形成する受面形成部材を有しており、前記一対の受け台のそれぞれの受面形成部材に前記支管の両端部が支持されるとき、前記一対の縦位置規制板部によって前記ロール製品の前記支管の軸方向移動が規制される構成とすることができる。この場合、傾斜受面を形成する受面形成部材と一対の横位置規制板部とのうち少なくとも片方により、例えば略V字形の傾斜受面を形成する受面形成部材により、あるいは、一対の横位置規制板部のうち片方とそれに対し交差する受面を形成する受面形成部材とにより、支管の端部がパレット上の定位置に支持可能となる。
(5)本考案の好ましい実施形態においては、前記一対の縦位置規制板部の少なくとも片方が、前記パレットの上方に向かって開き前記支管の近接する一端部を略水平方向の径方向に位置決め可能な凹部を有するとともに、前記凹部の内底側で前記支管の近接する一端部の片側への軸方向移動を規制する縦位置規制部分を有している構成とすることができる。このようにすると、一対の支管端部固定治具が、支管端部の径方向および軸方向の移動を規制できるだけでなく、その片方の縦位置規制板部の凹部によって一時的に支管端部を受けることができるので、ロール製品の搭載時に軸方向の位置ずれが生じても支管端部を適正な径方向位置に位置決めでき、軸方向位置の修正が容易に可能となる。
(6)本考案の好ましい実施形態においては、前記凹部が、前記パレットの上方に向かって開く略U字形をなし、前記支管の外半径とは異なる内底側半径を有するとともに、該略U字形の内底高さが、前記一対の受け台に支持された前記支管の両端部の下端より鉛直上方側に位置する構成とすることができる。このようにすると、支管端部固定治具への支管端部の挿入状態を容易に視認可能となる。また、凹部の両側に縦位置規制板部と対応する一対の横位置規制板部を一体に配置できるので、所要の固定治具剛性も担保できる。
(7)本考案の好ましい実施形態においては、前記凹部が、前記支管の外径より大きい深さを有するとともに、前記一対の支管端部固定治具が、前記一対の受け台に支持された前記支管の両端部の上端より高い上端面を有している構成とすることができる。この場合、前述の支管端部の挿入状態の視認性および所要の剛性担保の容易性に加えて、凹部の内底部分の高さを抑えることができるとともに、軸方向位置の規制部分を十分に設定できるので、ロール製品の搭載作業時に凹部の内底部分で一時的に支管端部を受けるような場合に十分な受け剛性と位置規制機能を担保できる。
(8)本考案の好ましい実施形態においては、前記一対の高さ規制部の各々が、前記規制状態と前記解除状態とに切替え操作可能な係脱部材を有している構成とすることができる。このようにすると、ロール製品の搭載作業を容易化できることになる。
(9)本考案の好ましい実施形態においては、前記一対の支持部材が、それぞれ一対の支柱部と梁部とを有し、前記パレットの両端側に起立する垂直姿勢と該垂直姿勢から上端部を互いに接近させるよう前記パレット上に倒れる水平姿勢とに切替え可能な折り畳み式の一対の枠構造体で構成されており、前記一対の枠構造体のそれぞれの梁部上に、前記一対の支柱部のうち一方側に位置する第1の一対の受け台と、前記一対の支柱部のうち他方側に位置する第2の一対の受け台とが支持されている構成とすることができる。この場合、各一対の受け台がいずれか片方の支柱部の近傍に配置されることから、ロール製品の支持剛性を高めることができるとともに、ロール製品のサイズに対してコンテナサイズを抑えることができる。
(10)本考案の好ましい実施形態においては、前記パレットの両端側には、前記第1の一対の受け台に支持されていた第1のロール製品の支管と、前記第2の一対の受け台に支持されていた第2のロール製品の支管とから、それぞれロール製品部分が巻き外されたとき、該ロール製品部分が巻き外された第1および第2の支管を軸方向および略水平な径方向に位置決め可能な一対のコの字型の空軸固定治具が配置されており、該一対の空軸固定治具により位置決めされた前記第1および第2の支管が、前記水平姿勢に折り畳まれた前記一対の枠構造体によって上方への移動を規制される構成とすることができる。このようにすると、コンテナの折り畳み状態で、ロール製品部分が巻き外された第1および第2の支管を返送可能となる。
本考案によれば、比較的重量の大きいロール製品の輸送が可能で、しかも、簡単な固定作業でロール製品の支管を安定保持できる折り畳み式のロール製品用コンテナを提供することができ、併せて、返送作業も容易に可能なロール製品用コンテナを提供することができる。
本考案の一実施形態に係るロール製品用コンテナの外観斜視図で、パレット上に一対の枠体構造の支持部材を起立させた状態を示している。 本考案の一実施形態に係るロール製品用コンテナにロール製品を搭載した状態を図1の矢印II方向に見た右側面図である。 本考案の一実施形態に係るロール製品用コンテナの折り畳み状態を示す斜視図である。 図4(a)は、本考案の一実施形態に係るロール製品用コンテナの折り畳み状態を示す正面図であり、図4(b)は本考案の一実施形態に係るロール製品用コンテナの折り畳み状態を示す右側面図である。 本考案の一実施形態に係るロール製品用コンテナにおける奥側の第2の支管の右端側の受け台付近を示す要部拡大斜視図である。 本考案の一実施形態に係るロール製品用コンテナにおける手前側の第1の支管の左端側の受け台付近を示す要部拡大斜視図である。 本考案の一実施形態に係るロール製品用コンテナにおける第2の支管の右端側の受け台付近を示す部分拡大側面図である。 本考案の一実施形態に係るロール製品用コンテナにおける受け台の要部を内面側から見た斜視図である。 図9(a)は、本考案の一実施形態に係るロール製品用コンテナにおける受け台の要部平面図であり、図9(b)は、その受け台の要部を内面側から見た図である。 本考案の一実施形態に係るロール製品用コンテナにおける受け台の要部に係脱部材を装着する手順の説明図で、同図(a)は係脱部材を受け台の片側の横位置規制板部の貫通穴に差し込む段階を、同図(b)は係脱部材を受け台の両側の横位置規制板部の貫通穴に差し込んだ段階を、同図(c)は係脱部材の両端のL字曲げ部が自重で下向きになった装着完了段階を、それぞれ示している。 図11(a)は、本考案の一実施形態に係るロール製品用コンテナにおける支管の両端側の受け台に係脱部材を装着した状態を示す要部平面図であり、図11(b)は、図11(a)のXIB-XIB断面図で、その支管の両端側の受け台に係脱部材を装着した状態をコンテナの正面から見た断面で示している。 図12(a)は、本考案の一実施形態に係るロール製品用コンテナにおける支管の一端側の受け台に係脱部材を装着した状態を示す要部平面図であり、図12(b)は、その支管の一端側の受け台をコンテナの右側面側から見た一端側の要部外側面図であり、図12(c)は、その支管の他端側の受け台をコンテナの右側面側から見た他端側の要部内側面図である。
以下、本考案を実施するための形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1ないし図2は、本考案の一実施形態に係るロール製品用コンテナの製品輸送可能な組み立て形状を示しており、図3および図4は、そのロール製品用コンテナの製品出荷元への返送時の折り畳み状態を示している。
まず、その構成について説明する。
図1ないし図4に示すように、本実施形態のロール製品用コンテナ1は、パレット11と、パレット11の長手方向に相互に離間配置された一対の受け台20A、20Bと、パレット11上で一対の受け台20A、20Bをそれぞれ所定高さに支持する一対の支持部材12、13と、を具備している。そして、ロール製品P1の両端側に突出する支管T1の両端部T1a、T1bを、受け台20A、20Bおよび支持部材12、13によってパレット11上の所定高さ位置に支持するようになっている。
また、ロール製品用コンテナ1は、一対の受け台20A、20Bに対しパレット11の短手方向に離間し、かつ、パレット11の長手方向に相互に離間するよう一対の支持部材12、13上に配置された一対の受け台20C、20Dをさらに具備しており、ロール製品P2の両端側に突出する支管T2の両端部T2a、T2bを、受け台20C、20Dおよび支持部材12、13によってロール製品P1に対し平行に、パレット11上の所定高さ位置に支持するようになっている。
すなわち、本実施形態のロール製品用コンテナ1は、一対のロール製品P1、P2を搬送、保管可能に収容して、それらの支管T1、T2を第1の一対の受け台20A、20Bと第2の一対の受け台20C、20Dとによりパレット11上の所定位置に支持するように構成されている。
なお、ロール製品用コンテナ1に収容および支持されるロール製品P1、P2は、例えばフィルムシート、金属箔、織物等が支管T1、T2の周りに巻回されたものである。
パレット11は、フォークリフト等による荷役作業が可能なコンテナ基台として、比較的剛性の高い素材、例えば鋼管、鋼材や鋼板、硬質樹脂製品等を組み合わせたものである。このパレット11は、一対の第1枠部材11B1と、両第1枠部材11B1の間に直交配置されて溶接等により連結された一対の第2枠部材11B2とによって、略長方形の外枠が構成されている。また、その外側の枠内に第1枠部材11B1に対し平行に延びる第2枠部材11Cと、第2枠部材11B2に対し平行に延びる第4枠部材11Dとによって外枠を支持する内側の枠が構成されている。
また、パレット11は、外枠の四隅に配置された第1脚部16A、16Bおよび17A、17Bと、これらに対しパレット11の長手方向もしくは短手方向の中間側に配置されて内側の枠の各端部を支持する複数の第2脚部18A、18B、18Cと、一対の第1枠部材11B1の下方で第1脚部16A、16B同士、第1脚部17A、17B同士をそれぞれに連結する一対の連結板19Cと、一対の第2枠部材11B2の下方で、片方の受け台20A側の第1脚部16A、17A同士を連結し、他の片方の受け台20B側の第1脚部16B、17B同士を連結する一対の連結板19A、19Bと、を含んでいる。
一対の支持部材12、13は、それぞれ一対の支柱部51、52と上下の平行な梁部53、54とを有する折り畳み式の枠構造体Fsで構成されており、図1および図2に示すようにパレット11の長手方向の両端側に起立する垂直姿勢と、図3および図4に示すように垂直姿勢からそれぞれの支柱部51、52の上端部51a、52a同士を互いに接近させるようパレット11上で内側に倒れる水平姿勢と、に切替え可能になっている。
具体的には、図2および図3に示すように、パレット11の外枠の四隅近傍に起立する一対の支柱部51、52には、矢印Hd方向の外面側に突出する円形断面の枢軸突部51p、52pと、支柱部51、52の外面幅の中央部でそれぞれの長さ方向に延びる所定長さの略直方体形状の縦リブ51g、52gと、が突設されている。また、パレット11の外枠の四隅近傍には、第1脚部16A、16Bおよび17A、17Bの真上に位置するコーナー金具14A、14B、15A、15Bが設置されており、各コーナー金具14A、14Bには、支柱部51の枢軸突部51pを上下方向に移動可能に案内する縦溝ガイドおよびその上端側でパレット11の長手方向中央側に屈曲した横溝ガイドを形成する逆L字形状の下端ガイド部14vが設けられるとともに、支柱部51の縦リブ51gを一対の支柱部51、52の起立方向である垂直方向に保持可能なU字形状の中間支持部14nが設けられている。
各コーナー金具15A、15Bも、各コーナー金具14A、14Bと同様に構成されており、支柱部52の枢軸突部52pを上下方向に移動可能に案内する縦溝ガイドおよびその上端側でパレット11の長手方向中央側に屈曲した横溝ガイドを形成する逆L字形状の下端ガイド部が設けられるとともに、支柱部52の縦リブ52gを一対の支柱部51、52の起立方向である垂直方向に保持可能なU字形状の中間支持部15nが設けられている。
したがって、ロール製品用コンテナ1は、それぞれ折り畳み式の枠構造体Fsを構成する一対の支持部材12、13において、それぞれの一対の支柱部51、52をコーナー金具14A、14Bまたは15A、15Bに対し上方に持ち上げて内側に倒すことで、図3に示すように折り畳み可能であり、それぞれの一対の支柱部51、52をコーナー金具14A、14Bまたは15A、15Bに対し垂直に起こして下方に落ち込ませることで、図1および図2に示すように起立させることができる。
また、ロール製品用コンテナ1の四隅のパレット脚部16A、16B、17A、17Bおよびその上方のコーナー金具14A、14Bまたは15A、15Bによって、複数のロール製品用コンテナ1を上下に積み重ねることができるようになっている。勿論、ロール製品用コンテナ1は、ロール製品P1、P2の収容・支持状態で重ねられるものであってもよい。
コーナー金具14A、14Bは、それぞれ例えば山形鋼のようにL字形の横断面を有する鋼製のもので、パレット11の四隅近傍で外枠に沿って溶接等により固定されている。
また、一対の支持部材12、13のそれぞれの上側の梁部53上においては、一対の支柱部51、52のうち一方側、例えば支柱部51側に近接して第1の一対の受け台20A、20Bが配置されており、一対の支柱部51、52のうち他方側、例えば支柱部52側に第2の一対の受け台20C、20Dが配置されている。さらに、各支持部材12、13の上下の梁部53、54の間には、一対の受け台20A、20Bの真下に位置するように補助支柱56、57が一体に連結固定されている。
第1の一対の受け台20A、20Bには、一対の略コの字型の支管端部固定治具25A、25Bが設けられている。
これら一対の支管端部固定治具25A、25Bは、支管T1の軸方向移動を規制可能な一対の縦位置規制板部21A、21Bと、支管T1の各端部T1aまたはT1bの径方向移動を規制可能な各一対の横位置規制板部22A、23Aまたは22B、23Bと、を有している。また、一対の支管端部固定治具25A、25Bは、それぞれ一対の受け台20A、20Bに支持された支管T1の両端部T1a、T1bの上方への移動を規制可能な一対の高さ規制部24A、24Bを有している。すなわち、一対の支管端部固定治具に25A、25Bは、支管T1の両端部T1a、T1bをそれぞれの径方向、軸方向および高さ方向に移動規制することで、支管T1を固定支持できるようになっている。
第2の一対の受け台20C、20Dにも、同様に、一対の略コの字型の支管端部固定治具25A、25Bが設けられており、これら支管端部固定治具25A、25Bは、支管T2の両端部T2a、T2bをそれぞれの径方向、軸方向および高さ方向に移動規制することで、支管T2を固定支持できるようになっている。
ここで、一対のうち一方の高さ規制部24Aは、対応する片方の支管端部固定治具25Aの一対の横位置規制板部22A、23Aに係合して支管T1またはT2の対応する端部T1a、T1bまたはT2a、T2bの上方側への移動を規制する高さ規制状態と、その高さ規制状態を解除するよう対応する一対の横位置規制板部22A、23Aとの係合状態を解除する解除状態とに切替え操作可能な一方の係脱部材26Aを有している。そして、この係脱部材26Aは、その高さ規制状態では、対応する片方の支管端部固定治具25Aの一対の横位置規制板部22A、23Aを貫通する一方、解除状態では、対応する片方の支管端部固定治具25Aの一対の横位置規制板部22A、23Aから離脱するようになっている。また、一方の係脱部材26Aは、チェーンや螺旋形伸縮ケーブル等の可撓性の連結部材33Aおよび取付ブラケット32Aを介して、一方の支持部材12の梁部53に連結されている。
同様に、一対のうち他方の高さ規制部24Bは、対応する片方の支管端部固定治具25Bの一対の横位置規制板部22B、23Bに係合して支管T1またはT2の対応する端部T1a、T1bまたはT2a、T2bの上方側への移動を規制する高さ規制状態と、その高さ規制状態を解除するよう対応する一対の横位置規制板部22B、23Bとの係合状態を解除する解除状態とに切替え操作可能な他方の係脱部材26Bを有している。そして、この係脱部材26Bは、その高さ規制状態では、対応する片方の支管端部固定治具25Bの一対の横位置規制板部22B、23Bを貫通する一方、解除状態では、対応する片方の支管端部固定治具25Bの一対の横位置規制板部22B、23Bから離脱するようになっている。なお、他方の係脱部材26Bも、一方の係脱部材26Aと同様な接続形態で、他方の支持部材13の梁部53に連結されている。
すなわち、一対の受け台20A、20Bの支管端部固定治具25A、25Bは、それぞれ対応する高さ規制部24A、24Bとして、それぞれ前述の規制状態と解除状態とに切替え操作可能な係脱部材26A、26Bを有している。
図5ないし図12に示すように、片方の支管端部固定治具25Aの一対の横位置規制板部22A、23Aには、一方の係脱部材26Aが貫通するよう略同一高さh1で支管T1の軸方向(図4中のXt方向)に所定長さW1だけ延びる一対の長穴27Aが形成されている。
また、一方の係脱部材26Aは、それら一対の長穴27Aの高さ方向の幅h2より小径の棒状部26hと、その長穴27Aの幅h2より大径でかつその長穴27Aの長さw1より短いL字曲げ部26t、26u(図10参照)とを有している。
そして、一方の係脱部材26Aと一対の長穴27Aを有する片方の支管端部固定治具25Aの一対の横位置規制板部22A、23Aとによって、片方の支管端部固定治具25Aの高さ規制部24Aが構成されている。
同様に、他の片方の支管端部固定治具25Bの一対の横位置規制板部22B、23Bには、他方の係脱部材26Bが貫通するよう略同一高さh1で支管T2の軸方向(図4中のXt方向)に所定長さW1だけ延びる一対の長穴27B(図11参照)が形成されている。
また、他方の係脱部材26Bは、一方の係脱部材26Aと同様に、一対の横位置規制板部22B、23Bの長穴27Bの高さ方向の幅h2より小径の棒状部26hと、その長穴27Bの幅h2より大径でかつその長穴27Bの長さw1より短いL字曲げ部26t、26uとを有している。そして、他方の係脱部材26Bと一対の長穴27Bを有する片方の支管端部固定治具25Bの一対の横位置規制板部22B、23Bとによって、他の片方の支管端部固定治具25Bの高さ規制部24Bが構成されている。
図8ないし図10に示すように、一方の受け台20Aの支管端部固定治具25Aは、一対の横位置規制板部22A、23Aの間に受面形成部材28Aを有しており、図11および図12に示すように、他方の受け台20Bの支管端部固定治具25Bは、一対の横位置規制板部22B、23Bの間に受面形成部材28Bを有している。
図11および図12に示すように、各受面形成部材28Aまたは28Bは、各一対の横位置規制板部22A、23Aの間または横位置規制板部22B、23Bの間で、例えば中間位置付近で最下位置となるよう傾斜受面、好ましくは略V字形状をなす傾斜受面St1、St2を形成する一対の傾斜板部28v1、28v2を有している。
そして、一対の受け台20A、20Bの支管端部固定治具25A、25Bは、受面形成部材28A、28Bに支管T1の両端部T1a、T1bが支持されるとき、一対の縦位置規制板部21A、21Bによってロール製品P1の支管T1の軸方向移動を規制するようになっている。
図5および図6に示すように、一対の縦位置規制板部21A、21Bのうち少なくとも片方は、対応するパレット11の上方に向かって開く凹部29Aまたは/および29Bを有しており、ロール製品P1の搭載時に一対の受け台20A、20Bに対して支管T1の軸方向位置が多少ずれたとしても、支管T1の近接する一端部T1aまたはT1bを略水平方向の径方向であるHd方向に位置決めできるようになっている。
具体的には、図7および図11に示すように、各凹部29A、29Bは、パレット11の上方に向かって開く略U字形をなしており、支管T1の外半径Dt/2(図7に示す外径Dtの1/2)と異なる内底側半径Riを有するとともに、その略U字形の内底高さh3が、一対の受け台20A、20Bに支持された支管T1の両端部T1a、T1bの下端ht3(図11(b)参照)より鉛直上方側に位置している。
また、図12に示すように、各縦位置規制板部21A、21Bは、各凹部29Aまたは29Bの内底側に、対応する支管T1の近接する一端部T1aまたはT1bの片側への軸方向移動を規制する縦位置規制部分31Aまたは31Bを有している。
各凹部29Aまたは29Bは、支管T1の外径Dtとは有意に異なる入口幅Wiと、支管T1の外径Dtとは異なる深さUiを有しており、例えば図11および図12に示すように、支管T1の外径Dtより小さい入口幅Wiと、支管T1の外径Dtより大きい深さUiを有している。
ただし、凹部29Aまたは29Bは、支管T1の外径Dtより小さい入口幅Wiと支管T1の外径Dtより小さい深さUiを有する小さい凹形状のものであってもよいし、支管T1の外径Dtより大きい入口幅Wiと支管T1の外径Dtより小さい深さUiを有する略V字形や曲率半径の大きい凹形状のものであってもよい。また、支管T1の外径Dtより大きい入口幅Wiと支管T1の外径Dtより大きい深さUiを有する凹形状のものであってもよいし、矩形凹状のものであってもよい。いずれの場合も、凹部29A、29Bを有する場合、それらの内底部分に対して、支管端部固定治具25A、25Bに固定保持される支管T1の両端部T1a、T1bの下端部が鉛直方向下方側に位置するのがよい。
本実施形態においては、一対の支管端部固定治具25A、25Bは、一対の受け台20A、20Bに支持された支管T1の両端部T1a、T1bの上端ht1(図11参照)より高い上端面25t1、25t2(図12(b)参照)を有している。
このような受け台構造や支管端部固定治具の構成は、一対の受け台20C、20Dの支管端部固定治具25A、25Bについても、まったく同様であり、それら支管端部固定治具25A、25Bにより受面形成部材28A、28Bに支管T2の両端部T2a、T2bが支持されるとき、一対の縦位置規制板部21A、21Bによってロール製品P2の支管T2の軸方向移動が規制されるようになっている。
図1ないし図3に示すように、パレット11の長手方向の両端側には、第1の一対の受け台20A、20Bに支持されていた第1のロール製品P1の支管T1と、第2の一対の受け台20C、20Dに支持されていた第2のロール製品P2の支管T2とから、それぞれロール製品部分sp1、sp2が巻き外されたとき、それらロール製品部分sp1、sp2が巻き外された使用済みの第1および第2の支管T1、T2をそれぞれの軸方向Xtおよび略水平な径方向Hdに位置決め可能な一対のコの字型の空軸固定治具55A、55Bが配置されている。そして、これら一対の空軸固定治具55A、55Bにより位置決めされた使用済みの第1および第2の支管T1、T2が、水平姿勢に折り畳まれた一対の支持部材12、13によって上方への移動を規制されるようになっている。
次に、作用について説明する。
上述のように構成された本実施形態のロール製品用コンテナ1においては、受け台20A、20Bの支管端部固定治具25A、25Bが、支持された支管T1の両端部Ta、T1bの上方への移動を規制可能な一対の高さ規制部24A、24Bのうち少なくとも片方において、対応する片方の支管端部固定治具25Aまたは25Bの一対の横位置規制板部22A、23Aまたは22B、23Bに係合して支管T1の対応する端部T1aまたはT1bの上方側への移動を規制する高さ規制状態と、その高さ規制状態を解除するよう対応する一対の横位置規制板部22A、23Aまたは22B、23Bとの係合状態を解除する解除状態とに切替え操作可能な係脱部材26Aまたは26Bを有している。
したがって、例えば図12(b)、図12(c)に示すように、支管T1の直径Dtに大小のばらつきがあったとしても、支管T1を基枠となる一対の支持部材12、13に容易に固定支持させ、その浮き上がりを防止することができる。また、一対の略コの字型の支管端部固定治具25A、25Bは、少数部品で高剛性の治具となり、支管T1の取り付け、取り外しが簡易に可能なものとなる。なお、このような作用は、受け台20C、20Dについても全く同様であるので、以下、受け台20A、20B側で代表して説明する。
また、本実施形態では、係脱部材26A、26Bが、その高さ規制状態では、対応する片方の支管端部固定治具25Aまたは25Bの一対の横位置規制板部22A、23Aまたは22B、23Bを貫通する一方、解除状態では、対応する片方の支管端部固定治具25Aまたは25Bの一対の横位置規制板部22A、23Aまたは22B、23Bから離脱するので、部材点数を減らすことができる。
さらに、本実施形態では、対応する片方の支管端部固定治具25Aまたは25Bの一対の横位置規制板部22A、23Aまたは22B、23Bに形成された一対の長穴27Aまたは27Bに対して、係脱部材26Aまたは26Bが、各一対の長穴27Aまたは27Bの幅h2より小径の棒状部26hと、長穴27Aまたは27Bの幅h2より大径でかつ長穴27Aまたは27Bの長さw1より短いL字曲げ部26t、26uとを有しているので、各支管端部固定治具25A、25Bのスリット状の長穴27Aまたは27Bに係脱部材26Aまたは26BのL字曲げ部26t、26uを入れて下方側に自重回転させるだけで、係脱部材26Aまたは26Bを各支管端部固定治具25A、25Bに固定でき、支管T1の浮き上がりを確実に防止できることになる。
加えて、本実施形態では、一対の受け台20A、20Bのそれぞれの受面形成部材28A、28Bに支管T1の両端部T1a、T1bが支持されるとき、一対の縦位置規制板部21A、21Bによってロール製品P1の支管T1の軸方向移動が規制される。したがって、各受面形成部材28Aまたは28Bと対応する各一対の横位置規制板部22A、23Aまたは22B、23Bとのうち少なくとも片方により、例えば略V字形の傾斜受面St1、St2を形成する受面形成部材28Aまたは28Bにより、あるいは、例えば一対の横位置規制板部22A、23Aの片方とそれに対し交差する傾斜受面St1を形成する受面形成部材28Aの傾斜板部28v1とにより、支管T1の端部T1aがパレット上の定位置に支持可能となる。なお、このとき、一対の横位置規制板部22B、23Bの片方とそれに対し交差する傾斜受面を形成する受面形成部材28Bとのうち少なくとも片方により、支管T1の端部T1bがパレット上の定位置に支持可能となるのは勿論である。
また、本実施形態では、一対の縦位置規制板部21A、21Bの少なくとも片方が、凹部29Aまたは29Bを有するとともに、その凹部29Aまたは29Bの内底側で支管T1の近接する一端部T1aまたはT1bの片側への軸方向移動を規制する縦位置規制部分31Aまたは31Bを有している。したがって、一対の支管端部固定治具25A、25Bが、支管端部T1a、T1bの径方向および軸方向の移動を規制できるだけでなく、その片方の縦位置規制板部21A、21Bの凹部29A、29Bによって一時的に支管端部T1a、T1bを受けることができ、ロール製品P1の搭載時に軸方向の位置ずれが生じても軸方向外方側にずれた支管端部T1aまたはT1bを適正な径方向位置に位置決めでき、支管T1の軸方向位置の修正が容易に可能となる。
さらに、本実施形態では、凹部29A、29Bが、パレット11の上方に向かって開く略U字形をなし、支管T1の外半径Dt/2と異なる内底側半径R1を有するとともに、その略U字形の内底高さh3が、一対の受け台20A、20Bに支持された支管T1の両端部T1a、1bの下端ht3より鉛直上方側に位置する。したがって、支管端部固定治具25A、25bへの支管端部T1a、T1bの挿入状態を容易に視認可能となる。また、凹部29A、29Bの両側に、縦位置規制板部21A、21Bと対応する一対の横位置規制板部22A、23Aまたは22B、23Bを一体に配置できるので、所要の固定治具剛性も担保できることになる。
本実施形態では、凹部29A、29Bが、支管T1の外径Dtとは異なる入口幅Wiおよび深さUiを有するとともに、一対の支管端部固定治具25A、25Bが、支持された支管T1の両端部T1a、T1bの上端ht1より高い上端面25t1、25t2を有しているので、前述の支管端部T1a、T1bの挿入状態の視認性および所要の剛性担保の容易性に加えて、凹部29A、29Bの内底部分の高さを抑えながらも、縦位置規制板部21A、21Bにおける支管T1の軸方向位置の規制部分31A、31Bを十分に設定できる。その結果、ロール製品P1の搭載作業時に凹部29Aまたは29Bの内底部分で一時的に支管端部T1aまたはT1bを受ける場合でも、十分な受け剛性と位置規制機能を担保できることになる。
加えて、本実施形態では、一対の高さ規制部24A、24Bの各々が、規制状態と解除状態とに切替え操作可能な係脱部材26A、26Bを有しているので、ロール製品P1の搭載作業時の位置ずれがどの方向であっても、一対の支管端部固定治具25A、25Bで定位置に支持させるための位置修正が容易化できることになる。
また、本実施形態では、一対の支持部材12、13が、折り畳み式の一対の枠構造体で構成されており、一対の枠構造体Fsのそれぞれの梁部53上に、一対の支柱部51、52のうち一方側に位置する第1の一対の受け台20A、20Bと、一対の支柱部51、52のうち他方側に位置する第2の一対の受け台20C、20Dとが支持されている。したがって、各一対の受け台20A、20Bまたは20C、20Dがいずれか片方の支柱部51または52の近傍に配置されることから、ロール製品P1またはP2の支持剛性を高めることができるとともに、ロール製品P1、P2のサイズに対してコンテナサイズを抑えることができることになる。
さらに、本実施形態においては、第1の一対の受け台20A、20Bに支持されていた第1のロール製品P1の支管T1と、第2の一対の受け台20C、20Dに支持されていた第2のロール製品P2の支管T2とから、それぞれロール製品部分sp1、sp2が巻き外されたとき、それらロール製品部分sp1、sp2が巻き外された第1および第2の支管T1、T2を軸方向Xtおよび略水平な径方向Hdに位置決め可能な一対のコの字型の空軸固定治具55A、55Bが配置されている。そして、これら一対の空軸固定治具55A、55Bにより位置決めされた第1および第2の支管T1、T2が、水平姿勢に折り畳まれた一対の枠構造体Fsの支持部材12、13によって上方への移動を規制される。したがって、ロール製品用コンテナ1の折り畳み状態で、ロール製品部分sp1、sp2が巻き外された第1および第2の支管T1、T2を返送可能となる。
このように、本実施形態においては、比較的重量の大きい一対のロール製品P1、P2の輸送が可能で、しかも、簡単な固定作業でロール製品P1、P2の支管T1、T2を安定保持できる折り畳み式のロール製品用コンテナ1を提供することができ、併せて、返送作業も容易に可能なものとすることができる。
なお、上述の一実施形態においては、ロール製品用コンテナ1の略全長に及ぶ長尺の一対のロール製品P1、P2を搭載するものとしたが、短軸長の複数対のロール製品P1、P2を搭載するようにしてもよいことは、勿論である。
また、係脱部材26A、26Bは、両端側に同形状のL字曲げ部26t、26uを有するものとしたが、曲げ部が一端側と他端側で形状の異なるものであってもよいし、両端側に凸形状となる湾曲形状をなすもの等であってもよい。また、係脱部材26A、26Bは円形横断面で例示しているが、棒状部26hがL字曲げ部26t、26uの長さ方向に大径で、それと直交する方向には相対的に小径となる非円形断面を有し、L字曲げ部26t、26uも同様な横断面形状にすることも考えられる。
さらに、長穴27A、27Bは、略長方形の穴形状で例示したが、小判穴等でもよく、
や、パレット11の上面に対し水平なものとして例示したが、傾斜した長穴とすることも考えられる。
以上説明したように、本考案のロール製品用コンテナは、比較的重量の大きいロール製品P1、P2の輸送が可能で、しかも、簡単な固定作業でロール製品P1、P2の支管T1、T2を安定保持できる折り畳み式のロール製品用コンテナ1を提供することができるものである。かかる本考案は、支管を介して支持されるロール製品の保管や輸送に用いるロール製品用コンテナ全般に有用である。
1 ロール製品用コンテナ
11 パレット
11B1 第1枠部材
11B2 第2枠部材
12、13 支持部材
14A、14B、15A、15B コーナー金具
14n、15n 間支持部
14v 下端ガイド部
16A、16B、17A、17B 第1脚部
18A、18B、18C 第2脚部
19A、19B、19C 連結板
20A、20B 受け台(一対の受け台)
20C、20D 受け台(一対の受け台)
21A、21B 縦位置規制板部(一対の縦位置規制板部)
22A、23A 横位置規制板部(一対の横位置規制板部)
22B、23B 横位置規制板部(一対の横位置規制板部)
24A、24B 高さ規制部
25A、25B 支管端部固定治具
26A 係脱部材(一方の係脱部材)
26B 係脱部材(他方の係脱部材)
26h 棒状部
26t、26u L字曲げ部
27A、27B 長穴
28A、28B 受面形成部材
28v1、28v2 傾斜板部
29A、29B 凹部
31A、31B 縦位置規制部分
51、52 支柱部
51a、52a 上端部
51p、52p 枢軸突部
51g、52g 縦リブ
53、54 梁部
55A、55B 空軸固定治具
Dt 外径
h1 高さ(同一高さ)
h2 幅(長穴の高さ方向幅)
h3 内底高さ
ht1 上端(支管上端支持高さ)
ht3 下端(支管下端支持高さ)
P1 ロール製品(1のロール製品)
P2 ロール製品(2のロール製品)
sp1、sp2 ロール製品部分
St1、St2 傾斜受面
T1、T2 支管(巻き芯の管、支持管)
T1a、T2a 端部(一端部)
T1b、T2b 端部(他端部)
Ui 深さ
w1 長さ(長穴の長さ)
Wi 入口幅

Claims (10)

  1. パレットと、ロール製品の芯部に位置する支管の両端部を支持するよう前記パレット上に離間配置された一対の受け台と、前記パレット上で前記一対の受け台をそれぞれ所定高さに支持する一対の支持部材と、を備えたロール製品用コンテナであって、
    前記一対の受け台には、前記支管の軸方向移動を規制可能な一対の縦位置規制板部と前記支管の各端部の径方向移動を規制可能な各一対の横位置規制板部とを有する一対の略コの字型の支管端部固定治具が設けられており、
    前記一対の支管端部固定治具が、それぞれ支持された前記支管の両端部の上方への移動を規制可能な一対の高さ規制部を有しており、
    前記一対の高さ規制部のうち少なくとも片方が、対応する片方の支管端部固定治具の一対の横位置規制板部に係合して前記支管の対応する端部の上方側への移動を規制する高さ規制状態と、該高さ規制状態を解除するよう前記対応する一対の横位置規制板部との係合状態を解除する解除状態とに切替え操作可能な係脱部材を有していることを特徴とするロール製品用コンテナ。
  2. 前記係脱部材が、前記高さ規制状態では、前記対応する片方の支管端部固定治具の一対の横位置規制板部を貫通する一方、前記解除状態では、前記対応する片方の支管端部固定治具の一対の横位置規制板部から離脱することを特徴とする請求項1に記載のロール製品用コンテナ。
  3. 前記対応する片方の支管端部固定治具の一対の横位置規制板部には、前記係脱部材が貫通するよう略同一高さで前記支管の軸方向に延びる一対の長穴が形成されており、
    前記係脱部材は、該長穴の幅より小径の棒状部と、該長穴の幅より大径でかつ該長穴の長さより短いL字曲げ部とを有していることを特徴とする請求項1または2に記載のロール製品用コンテナ。
  4. 前記一対の受け台は、それぞれ前記一対の横位置規制板部の間で最下位置となる傾斜受面を形成する受面形成部材を有しており、
    前記一対の受け台のそれぞれの受面形成部材に前記支管の両端部が支持されるとき、前記一対の縦位置規制板部によって前記ロール製品の前記支管の軸方向移動が規制されることを特徴とする請求項1または2に記載のロール製品用コンテナ。
  5. 前記一対の縦位置規制板部の少なくとも片方が、前記パレットの上方に向かって開き前記支管の近接する一端部を略水平方向の径方向に位置決め可能な凹部を有するとともに、前記凹部の内底側で前記支管の近接する一端部の片側への軸方向移動を規制する縦位置規制部分を有していることを特徴とする請求項1または2に記載のロール製品用コンテナ。
  6. 前記凹部が、前記パレットの上方に向かって開く略U字形をなし、前記支管の外半径とは異なる内底側半径を有するとともに、該略U字形の内底高さが、前記一対の受け台に支持された前記支管の両端部の下端より鉛直上方側に位置することを特徴とする請求項5に記載のロール製品用コンテナ。
  7. 前記凹部が、前記支管の外径より大きい深さを有するとともに、
    前記一対の支管端部固定治具が、前記一対の受け台に支持された前記支管の両端部の上端より高い上端面を有していることを特徴とする請求項6に記載のロール製品用コンテナ。
  8. 前記一対の高さ規制部の各々が、前記規制状態と前記解除状態とに切替え操作可能な係脱部材を有していることを特徴とする請求項1または2に記載のロール製品用コンテナ。
  9. 前記一対の支持部材が、それぞれ一対の支柱部と梁部とを有し、前記パレットの両端側に起立する垂直姿勢と該垂直姿勢から上端部を互いに接近させるよう前記パレット上に倒れる水平姿勢とに切替え可能な折り畳み式の一対の枠構造体で構成されており、
    前記一対の枠構造体のそれぞれの梁部上に、前記一対の支柱部のうち一方側に位置する第1の一対の受け台と、前記一対の支柱部のうち他方側に位置する第2の一対の受け台とが支持されていることを特徴とする請求項1または2に記載のロール製品用コンテナ。
  10. 前記パレットの両端側には、前記第1の一対の受け台に支持されていた第1のロール製品の支管と、前記第2の一対の受け台に支持されていた第2のロール製品の支管とから、それぞれロール製品部分が巻き外されたとき、該ロール製品部分が巻き外された第1および第2の支管を軸方向および略水平な径方向に位置決め可能な一対のコの字型の空軸固定治具が配置されており、
    該一対の空軸固定治具により位置決めされた前記第1および第2の支管が、前記水平姿勢に折り畳まれた前記一対の枠構造体によって上方への移動を規制されることを特徴とする請求項9に記載のロール製品用コンテナ。
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