JP3237535B2 - 軟水器の再生制御方法 - Google Patents
軟水器の再生制御方法Info
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Description
水を軟水にイオン交換処理する軟水器における再生制御
方法に関するものである。
冷却器等の冷熱機器類への給水ラインには、冷熱機器内
でのスケール付着を防止する必要から、給水に含まれる
硬度分を除去するための装置が接続されており、なかで
も、イオン交換樹脂を用いて硬度分を除去する方式の自
動再生式軟水器が広く普及している。この種の軟水器
は、Na+ 型のイオン交換樹脂を用い、水中に含まれる
Ca2+あるいはMg2+等の金属陽イオンをNa+ と置換
させ、硬度分を除くものである。そして、上記樹脂が陽
イオンと置換して飽和状態になり、硬度分の除去能力を
失った場合には塩水と反応させて、能力を再生するよう
にしている。
には、イオン交換樹脂の飽和度合を検出して、その状態
に応じた必要最小量の再生用塩水を供給したり、飽和度
合に応じて適切なタイミングで再生動作を行なうことが
望ましい。この場合、イオン交換樹脂の飽和度合を検出
して再生する方法として、たとえばイオン交換樹脂層を
流れる原水の量(通水量)を測定し、その値と原水に含
まれる硬度分量(通常、ほぼ一定)とから処理水量を算
出し、この算出した処理水量に原水の通水量が達した時
点で再生動作を行なう流量再生方式がある。
水ラインに供給する原水を、たとえば水道水と地下水
(井戸水)とを併用して供給する場合がある。この水道
水と地下水では、原水中に含まれるカルシウムやマグネ
シウム等の硬度分が一定でないため、前記処理水量に差
異が生じることになる。そのため、硬度分の多い原水を
供給したときは、軟水器の処理水ラインに設けた硬度も
れ検出手段が、所定処理水量に原水の通水量が達する前
に警報を発し、通水動作を停止することがある。
点に鑑み、硬度もれ検出手段からの硬度もれ信号を、イ
オン交換樹脂の交換能力低下によるものと、それ以外の
ものとに自動的に判断することのできる軟水器の再生制
御方法を提供することを目的とするものである。
解決するためになされたものであって、請求項1に記載
の発明は、硬度もれ検出手段を備えた軟水器の再生制御
方法であって、前記硬度もれ検出手段が硬度もれを報知
したときの積算通水量を検出し、この積算通水量と予め
設定した所定処理水量との比率が設定値以上のときは、
前記軟水器に充填したイオン交換樹脂の能力低下と判断
して前記軟水器の再生動作を行ない、前記比率が設定値
以下のときは、前記イオン交換樹脂の能力低下以外の硬
度もれ発生と判断することを特徴としており、また請求
項2に記載の発明は、前記比率が設定値以下のときは、
前記イオン交換樹脂の能力低下以外の硬度もれ発生と判
断し、警報を発して硬度もれを通報することを特徴とし
ている。
ついて説明すると、この発明は、通常は流量再生方式に
より原水(硬水)を軟水化する硬度もれ検出手段として
硬度もれセンサ等の硬度もれ検出手段を備えた軟水器に
おいて実現される。この発明の再生制御方法は、前記流
量再生方式により軟水器を運転中において、前記硬度も
れ検出手段が硬度もれを報知したときの原水を軟水化し
た積算通水量を検出し、この積算通水量と、予め設定し
た所定処理水量との比率(通常は、100%でイオン交
換樹脂を自動再生する)が、設定値(たとえば、95
%)以上のときは、供給する原水の硬度分のバラツキに
よりイオン交換樹脂の能力の低下と判断し、イオン交換
樹脂の再生動作を行なう。また、積算通水量と前記所定
処理水量との比率が前記設定値以下のときは、前記イオ
ン交換樹脂の能力の低下以外の硬度もれ(たとえば、軟
水器のバルブ故障等)と判断し、警報を発して硬度もれ
を通報する。
よれば、硬度もれ検出手段が硬度もれを報知したとき、
硬度もれの原因を判別する。すなわち、硬度もれを報知
したときの積算通水量と所定処理水量との比率によっ
て、イオン交換樹脂の能力低下によるものと、それ以外
の原因による硬度もれとに自動的に判別し対処する。
細に説明する。図1は、この発明における軟水器の構成
を概略的に示す説明図である。
は、基本的な構成として、イオン交換樹脂(図示省略)
を充填した樹脂筒2とコントロールバルブ3とを備えて
おり、コントロールバルブ3に原水を供給する原水ライ
ン4と、処理した軟水を軟水タンク(図示省略)へ供給
する処理水ライン5とが接続されている。そして、処理
水ライン5には、流量計6と硬度もれ検出手段としての
硬度もれセンサ7が設けられている。また、前記コント
ロールバルブ3には、塩水ライン8を介して塩水タンク
9が接続されており、前記塩水ライン8の接続側の反対
側にはドレンライン10を接続している。さらに、前記
流量計6,硬度もれセンサ7およびコントロールバルブ
3は、それぞれ信号線11を介して警報器12を備えた
制御器13にそれぞれ接続されている。
ン交換樹脂の飽和度合を判定する予め設定した所定処理
水量(原水中の硬度分を除去できる水量)が入力してあ
り、前記流量計6からの積算通水量が所定の値に達した
ら前記コントロールバルブ3を介して、前記イオン交換
樹脂の再生動作を行なう信号を発信する。また、前記硬
度もれセンサ7から硬度もれ信号が発信されると、後述
する再生制御方法により所定の制御信号を発信する。
前記制御器13による図2に示すような制御によって行
なわれる。すなわち、通常は予め設定した所定処理水量
に積算通水量が達したときの再生動作を行なう流量再生
方式により制御(図2のA)しているが、硬度もれセン
サ7から硬度もれが報知されると、前記制御器13は、
この報知されたときの原水の積算通水量を検出し、前記
所定処理水量との比率(積算通水量/所定処理水量×1
00=K)を演算し、この演算値Kが設定値(たとえ
ば、95%)以上の場合は、イオン交換樹脂の能力低下
と判断して再生動作を行なう制御(図2のB)とする。
また、前記演算値Kが設定値以下の場合は、前記制御器
13は、前記イオン交換樹脂の交換能力低下以外の硬度
もれ(たとえば、コントロールバルブ3の故障等)と判
断し、警報器12から警報を発して硬度もれを通報する
(図2のC)。なお、警報を発すると同時に軟水器1の
運転を停止する制御とすることも実施に応じて適宜選択
することができる。
れ検出手段を備えた軟水器の再生制御方法によれば、硬
度もれ検出手段が硬度もれを報知したときの硬度もれ原
因を判別するので、硬度もれ原因がイオン交換樹脂の能
力低下の場合は、警報を発することなく再生動作を自動
的に行ない、イオン交換樹脂の能力低下以外の硬度もれ
原因の場合は、警報を発して硬度もれを通報するように
したので、軟水器を効率的に運転することができる。
す説明図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 硬度もれ検出手段7を備えた軟水器1の
再生制御方法であって、前記硬度もれ検出手段7が硬度
もれを報知したときの積算通水量を検出し、この積算通
水量と予め設定した所定処理水量との比率が設定値以上
のときは、前記軟水器1に充填したイオン交換樹脂の能
力低下と判断して前記軟水器1の再生動作を行ない、前
記比率が設定値以下のときは、前記イオン交換樹脂の能
力低下以外の硬度もれ発生と判断することを特徴とする
軟水器の再生制御方法。 - 【請求項2】 前記比率が設定値以下のときは、前記イ
オン交換樹脂の能力低下以外の硬度もれ発生と判断し、
警報を発して硬度もれを通報することを特徴とする請求
項1に記載の軟水器の再生制御方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP21946296A JP3237535B2 (ja) | 1996-07-31 | 1996-07-31 | 軟水器の再生制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21946296A JP3237535B2 (ja) | 1996-07-31 | 1996-07-31 | 軟水器の再生制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1043611A JPH1043611A (ja) | 1998-02-17 |
JP3237535B2 true JP3237535B2 (ja) | 2001-12-10 |
Family
ID=16735816
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP21946296A Expired - Fee Related JP3237535B2 (ja) | 1996-07-31 | 1996-07-31 | 軟水器の再生制御方法 |
Country Status (1)
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- 1996-07-31 JP JP21946296A patent/JP3237535B2/ja not_active Expired - Fee Related
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