JP3237221B2 - オイルフリーアルキド樹脂組成物及び塗料 - Google Patents

オイルフリーアルキド樹脂組成物及び塗料

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱硬化型塗料用樹脂とし
て、塗膜の硬度、平滑性、耐チッピング性等のバランス
に優れたオイルフリーアルキド樹脂組成物及び塗料に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車外板に塗装される中塗り塗
料は、走行中の小石等が車体に衝突することにより発生
する錆や腐食から保護するための塗膜の耐チッピング性
及び上塗り塗装後の塗膜外観を向上させるための中塗り
塗膜の平滑性の向上の要求が富に強まっている。これら
のニーズに対応すべく、オイルフリーアルキド樹脂/メ
ラミン樹脂系、オイルフリーアルキド樹脂/ポリエーテ
ル樹脂/メラミン樹脂系(特開昭63−128080号
公報等)、オイルフリーアルキド樹脂/ブロックイソシ
アネート樹脂系、オイルフリーアルキド樹脂/線状低分
子量ポリエステル樹脂/ポリイソシアネート樹脂系(特
開昭64−38479号公報等)等の検討が行われてい
る。
【0003】しかしながら、オイルフリーアルキド樹脂
/メラミン樹脂系はオイルフリーアルキド樹脂を軟質化
することにより耐チッピング性、平滑性を向上すること
ができるが硬度が低下し、オイルフリーアルキド樹脂/
ポリエーテル樹脂/メラミン樹脂系も同様に耐チッピン
グ性は向上するが硬度が低下する欠点を持っている。オ
イルフリーアルキド樹脂/ブロックイソシアネート樹脂
系は耐チッピング性を向上することができるが平滑性が
まだ不十分であり、またブロックイソシアネートを利用
しているために、硬化させるのに高温を必要とする欠点
を持っている。さらに、オイルフリーアルキド樹脂/線
状低分子量ポリエステル樹脂/ポリイソシアネート樹脂
系は耐チッピング性、平滑性、硬度のバランスをとりや
すいが2液であるため塗料の可使時間が制限される欠点
をもっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明は1液型
塗料で、耐チッピング性、平滑性に優れ、かつ実用的な
硬度を有する自動車中塗り塗料用等に好適なオイルフリ
ーアルキド樹脂組成物及び塗料を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は特定のオイルフ
リーアルキド樹脂の水酸基にε−カプロラクトンを開
環、付加反応させることにより主鎖から反応点である水
酸基までの距離を長く、軟質化することにより、塗膜の
架橋密度が高く、かつフレキシブルな塗膜を形成し、従
来の軟質化による改良よりも硬度に優れ、耐チッピング
性、平滑性を向上させるものである。すなわち本発明
は、数平均分子量が1,000〜6,000、酸価(固
形分)が1〜40、水酸基価(固形分)が50〜250
であるオイルフリーアルキド樹脂(A)にε−カプロラ
クトン(B)を、オイルフリーアルキド樹脂(A)のF
OH(1分子中の理論平均水酸基数)に対して30〜1
00モル%付加反応させて得られる樹脂(C)を含有し
てなるオイルフリーアルキド樹脂組成物及びこれを含有
してなる塗料に関する。
【0006】オイルフリーアルキド樹脂(A)は、1分
子中に2個以上の水酸基を有する多価アルコールと1分
子中に2個以上のカルボキシル基を有する多塩基酸を主
成分として目的の酸価まで反応させて得られる。使用さ
れる多価アルコールとしてはネオペンチルグリコール、
2,2−ジメチル−3−ヒドロキシプロピル−2,2−
ジメチル−3−ヒドロキシプロピオネート、トリメチロ
ールエタン、トリメチロールプロパン、2,2−ジエチ
ル−1,3−プロパンジオール、2−n−ブチル−2−
エチル−1,3−プロパンジオール、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジ
プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,
6−ヘキサンジオール、3−メチル−1,5−ペンタン
ジオール、グリセリン、1,4−シクロヘキサンジメタ
ノール、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレ
ート、スピログリコール、水添ビスフェノール、ビスフ
ェノールA等があり、さらに単官能性または多官能性エ
ポキシ化合物等がある。これらの1種または2種以上を
適宜組み合わせて使用することが出来る。多塩基酸とし
ては、フタル酸又はその無水物、イソフタル酸、テレフ
タル酸、ジメチルテレフタレート、無水トリメリット
酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、ヘキサハ
イドロ無水フタル酸、テトラハイドロ無水フタル酸、ジ
メチル−1,4−シクロヘキサンジカルボン酸等が挙げ
られる。これらの1種または2種以上を組み合わせて使
用することが出来る。
【0007】以上の各成分を配合し、公知の製造方法、
例えば溶融法、溶剤法等によりエステル化してオイルフ
リーアルキド樹脂(A)を製造する。このようにして得
られるオイルフリーアルキド樹脂(A)の数平均分子量
は1,000〜6,000、好ましくは2,000〜
4,000に調整される。数平均分子量が1,000未
満では塗膜の強度、耐チッピング性が低下し、6,00
0を越えると塗膜の平滑性が低下する。なお、本発明に
おける数平均分子量はゲルパーミエーションクロマトグ
ラフィー法により測定し、標準ポリスチレン検量線を用
いて換算した値をいう。又、このオイルフリーアルキド
樹脂(A)の酸価(固形分)は1〜40の範囲であり、
好ましくは5〜25である。酸価が1未満では得られる
塗膜の硬化性が劣るため、塗膜の硬度、耐チッピング性
が劣る。40を越えると耐湿性、平滑性が劣る。さら
に、このオイルフリーアルキド樹脂(A)の水酸基価
(固形分)は50〜250の範囲であり、好ましくは7
0〜200である。水酸基価が50未満では塗膜の硬
度、耐チッピング性が劣り、250を越えると平滑性、
塗膜の強度が劣る。なお、数平均分子量及び水酸基価は
各成分の種類の選択と、その配合比を決定し、製造時の
酸価を調整することにより、上記範囲とすることができ
る。
【0008】樹脂(C)は上記で得られたオイルフリー
アルキド樹脂(A)のFOH(1分子中の理論平均水酸
基数)の好ましくは30モル%〜100モル%、特に好
ましくは40モル%〜80モル%をε−カプロラクトン
(B)で開環、付加反応させて得られる。30モル%未
満では目的とする平滑性、耐チッピング性が得られにく
い。100モル%を超えるとε−カプロラクトン(B)
が塗膜中に未反応で残存し、硬度、耐湿性、塗膜の強度
が低下する傾向にある。また、本発明はε−カプロラク
トン(B)をオイルフリーアルキド樹脂(A)の水酸基
に開環、付加反応させることが必須であり、公知のよう
にε−カプロラクトンを多価アルコールの1種として用
いてオイルフリーアルキド樹脂の主鎖に組み込まれた場
合は、耐チッピング性と硬度のバランスがとれなくな
る。
【0009】なお、FOHとは、1分子中の平均水酸基
数の理論値であり、下式(1)
【数1】 により求めることができる。ここで、Rは、原料多価ア
ルコール成分(a)と原料多塩基酸(b)の(a)/
(b)の当量比であり、PBは原料多価アルコールの反
応率(当量)であり、Nは原料の全モル数を原料の全酸
当量数で除した数である。なお、原料アルコールの反応
率は生成樹脂の酸価を設定することにより、また、生成
樹脂の酸価を測定することにより求めることができる。
また、ε−カプロラクトン(B)の配合量は下式(2)
【数2】 により求めることができる。ここで、FOHは式(1)
より求められた値であり、Sは付加反応させるε−カプ
ロラクトンの量を設定(例えば、FOHに対して30モ
ル%なら、S=0.3)することにより決まり、mはε
−カプロラクトンの分子量(114)である。Mnはε
−カプロラクトン付加反応前のオイルフリーアルキド樹
脂(A)の理論数平均分子量である。Wはε−カプロラ
クトン付加反応前のオイルフリーアルキド樹脂(A)の
重量である。ε−カプロラクトン付加反応は150〜2
00℃で樹脂の粘度が一定なるまで保温することにより
行われ、触媒を用いる場合は、テトラブチルチタネー
ト、テトライソプロピルチタネート等をε−カプロラク
トンの重量に対して0.1〜0.5重量%添加すること
により、付加反応時間を短縮することができる。
【0010】本発明におけるオイルフリーアルキド樹脂
組成物には、硬化剤としてアミノ樹脂を用いて、または
さらにブロックイソシアネート樹脂等を組み合わせて使
用することができる。上記アミノ樹脂としては、メラミ
ン、ベンゾグアナミン等のアミノ化合物とホルムアルデ
ヒドを付加縮合し、さらに、メタノール、イソブタノー
ル、n−ブタノール等の低級アルコールでアルキルエー
テル化したものなどがある。アミノ樹脂とε−カプロラ
クトン付加オイルフリーアルキド樹脂(C)は、前者/
後者が重量比で40/60〜10/90の範囲で配合す
るのが好ましい。この比が大きくなりすぎると塗膜の強
度、耐チッピング性が低下する傾向にあり、小さくなり
すぎると塗膜の硬度、耐湿性が低下する傾向にある。前
記ブロックポリイソシアネート樹脂としては、1分子中
にイソシアネート基を2個以上有する化合物で、例え
ば、ヘキサメチレンジイソシアネートの3量体、イソホ
ロンジイソシアネートの3量体等のイソシアネート基を
アセト酢酸エチル、ε−カプロラクタム等でブロックさ
れたものがある。ブロックポリイソシアネート樹脂を併
用する場合はアミノ樹脂の40重量%以下が好ましく、
この量を超えると上塗り塗膜との密着性が低下しやす
く、また、硬化温度を高くする必要が生じる。
【0011】本発明のオイルフリーアルキド樹脂組成物
はルチル型チタン白、酸化鉄、カーボン、フタロシアニ
ンブルー等の着色顔料、沈降性硫酸バリュウム、炭酸バ
リュウム等の体質顔料、必要に応じて顔料分散剤などを
添加して分散させ、ついで硬化剤としてのアミノ樹脂、
レベリング剤等を加え、エステル系、芳香族系、ケトン
系、アルコール系等の溶剤の中から適宜選択して、適当
な粘度に希釈することにより塗料とすることができる。
本発明のオイルフリーアルキド樹脂組成物を含有してな
る塗料は、例えばカチオン電着板等に30〜50μm
(乾燥膜厚)に塗装し、120〜150℃で20〜30
分焼き付けることができる。さらに、アルミ顔料等を含
んだアクリル樹脂系等の上塗り塗料を塗装することによ
り、平滑性、耐チッピング性に優れた自動車外板用塗膜
が得られる。
【0012】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳しく説明す
る。各例中の部及び%はそれぞれ重量部、重量%を表
す。 実施例1 (A)撹拌棒、温度計、精留塔付き還流冷却器及び窒素
ガス導入装置を備えた1リットルの四つ口フラスコにネ
オペンチルグリコール121.7部、トリメチロールプ
ロパン68.5部、1,6−ヘキサンジオール25.0
部、バーサチック酸モノグリシジルエステル50.0
部、イソフタル酸192.8部を仕込み、昇温した。1
80℃より220℃まで4時間を要して昇温後、同温で
酸価が25.5になるまで反応をつづけ、冷却した。次
にヘキサハイドロ無水フタル酸25.0部、アジピン酸
75.0部を仕込み昇温した。160℃から210℃ま
で3時間を要して昇温し、同温で酸価が10.3になる
まで反応を続け、180℃まで冷却後、ε−カプロラク
トン63.5部、テトラブチルチタネート0.15部を
仕込み、同温で反応を続けた。3時間で粘度変化がなく
なったため冷却し、キシロール/ブチルセロソルブ=9
/1(重量比)で固形分60%に調製した。 (B)塗料の製造及び試験片の作成 (A)で得られたオイルフリーアルキド樹脂103.8
部、タイペークR−930(ルチル型チタン白、石原産
業製)60.0部、FW−200(カーボン、デグサ社
製)0.1部、BYK161(顔料分散剤、ビックケミ
社製)1.2部を混合し、三本ロールで1μm以下まで
分散させた。次いでメラン220(n−ブチル化メラミ
ン樹脂、日立化成工業(株)製、固形分70%)32.
1部を加え、混合した後、シンナー(ソルベッソ−10
0/キシロール/酢酸ブチル/ブチルセロソルブ=60
/20/10/10(重量比))でフォードカップ#
4、20秒(20℃)に希釈し、塗料を作製した。希釈
塗料に対してBYK354(レベリング剤、ビックケミ
製)を0.2%添加、混合した。次いでこの塗料をカチ
オン電着板(70×150×0.8mm、日本テストパ
ネル社製)に40〜50μm(乾燥膜厚)になるように
エアースプレーで塗装し、5分間セッテイング後、14
0℃で30分間焼き付けて、平滑性、硬度測定用の試験
板を作製した。さらに、上記試験板にアクリル系上塗り
塗料を塗装し、耐チッピング製用試験板を作製した。上
塗り塗料は、ベースコート用塗料としてヒタロイド25
86E(アクリル樹脂、日立化成工業(株)製)70
部、メラン28(i−ブチル化メラミン樹脂、日立化成
工業(株)製)25.0部、MEP1700NL(アル
ミ分散液、東洋アルミ製)5.0部を混合し、シンナー
(キシロール/酢酸ブチル/i−ブタノール/メチルイ
ソブチルケトン=60/15/10/15(重量比))
でフォードカップ#4、16秒(20℃)に希釈したも
のを用い、トップコート用塗料としてヒタロイド250
0A(アクリル樹脂、日立化成工業(株)製)70.0
部、メラン28 25.0部を混合し、シンナー(ソル
ベッソ−100/ソルベッソ−150=25/75(重
量比))でフォードカップ#4、25秒(20℃)に希
釈したものを用いた。上記ベースコート用塗料を10〜
15μm(乾燥膜厚)に塗装し、3分セッテイング後、
トップコート用塗料を25〜30μm(乾燥膜厚)に塗
装した。5分セッテイング後、140℃で30分焼き付
けて作製した。
【0013】実施例2 (A)撹拌棒、温度計、精留塔付き還流冷却器及び窒素
ガス導入装置を備えた1リットルの四つ口フラスコにネ
オペンチルグリコール146.8部、トリメチロールプ
ロパン67.8部、バーサチック酸モノグリシジルエス
テル50.0部、イソフタル酸110.1部を仕込み、
昇温した。180℃より220℃まで4時間を要して昇
温後、同温で酸価が23.0になるまで反応をつづけ、
冷却した。次にヘキサハイドロ無水フタル酸25.0
部、無水フタル酸75.0部、アジピン酸75.0部を
仕込み昇温した。160℃から210℃まで3時間を要
して昇温し、同温で酸価が7.2になるまで反応を続
け、180℃まで冷却後、ε−カプロラクトン50.8
部、テトラブチルチタネート0.1部を仕込み、同温で
反応を続けた。3時間で粘度変化がなくなったため冷却
し、キシロール/ブチルセロソルブ=9/1(重量比)
で固形分60%に調製した。 (B)塗料の製造及び試験片の作成 実施例1の(B)と同様にして塗料、試験板を作製し
た。
【0014】実施例3 (A)撹拌棒、温度計、精留塔付き還流冷却器及び窒素
ガス導入装置を備えた1リットルの四つ口フラスコにネ
オペンチルグリコール130.8部、トリメチロールプ
ロパン80.9部、1,6ヘキサンジオール25.0
部、水添化ビスフェノールA25.0部、イソフタル酸
190.0部を仕込み、昇温した。180℃より220
℃まで4時間を要して昇温後、同温で酸価が28.0に
なるまで反応をつづけ、冷却した。次にアジピン酸11
6.7部を仕込み昇温した。160℃から210℃まで
3時間を要して昇温し、同温で酸価が10.5になるま
で反応を続け、180℃まで冷却後、ε−カプロラクト
ン92.5部、テトラブチルチタネート0.2部を仕込
み、同温で反応を続けた。3時間で粘度変化がなくなっ
たため冷却し、キシロール/ブチルセロソルブ=9/1
(重量比)で固形分60%に調製した。 (B)塗料の製造及び試験片の作成 実施例1の(B)と同様にして塗料、試験板を作製し
た。
【0015】実施例4 (A)撹拌棒、温度計、精留塔付き還流冷却器及び窒素
ガス導入装置を備えた1リットルの四つ口フラスコにネ
オペンチルグリコール122.9部、トリメチロールプ
ロパン70.3部、1,6−ヘキサンジオール25.0
部、水添化ビスフェノールA50.0部、イソフタル酸
175.0部を仕込み、昇温した。180℃より220
℃まで4時間を要して昇温後、同温で酸価が27.0に
なるまで反応をつづけ、冷却した。次にアジピン酸12
3.6部を仕込み昇温した。160℃から210℃まで
3時間を要して昇温し、同温で酸価が8.2になるまで
反応を続け、180℃まで冷却後、ε−カプロラクトン
97.4部、テトラブチルチタネート0.2部を仕込
み、同温で反応を続けた。3時間で粘度変化がなくなっ
たため冷却し、キシロール/ブチルセロソルブ=9/1
(重量比)で固形分60%に調製した。 (B)塗料の製造及び試験片の作成 実施例1の(B)と同様にして塗料、試験板を作製し
た。
【0016】比較例1 (A)撹拌棒、温度計、精留塔付き還流冷却器及び窒素
ガス導入装置を備えた1リットルの四つ口フラスコにネ
オペンチルグリコール119.0部、トリメチロールプ
ロパン80.8部、水添化ビスフェノールA50.0
部、イソフタル酸167.4部を仕込み、昇温した。1
80℃より220℃まで4時間を要して昇温後、同温で
酸価が26.7になるまで反応をつづけ、冷却した。次
にアジピン酸120.8部を仕込み昇温した。160℃
から210℃まで3時間を要して昇温し、同温で酸価が
8.2になるまで反応を続け、180℃まで冷却後、キ
シロール/ブチルセロソルブ=9/1(重量比)で固形
分60%に調製した。 (B)塗料の製造及び試験片の作成 実施例1の(B)と同様にして塗料、試験板を作製し
た。
【0017】比較例2 (A)撹拌棒、温度計、精留塔付き還流冷却器及び窒素
ガス導入装置を備えた1リットルの四つ口フラスコにネ
オペンチルグリコール82.0部、トリメチロールプロ
パン106.3部、バーサチック酸モノグリシジルエス
テル50.0部、1,6ヘキサンジオール50.0部、
イソフタル酸155.0部を仕込み、昇温した。180
℃より220℃まで4時間を要して昇温後、同温で酸価
が24.0になるまで反応をつづけ、冷却した。次にア
ジピン酸148.6部を仕込み昇温した。160℃から
210℃まで3時間を要して昇温し、同温で酸価が9.
7になるまで反応を続け、180℃まで冷却後、キシロ
ール/ブチルセロソルブ=9/1(重量比)で固形分6
0%に調製した。 (B)塗料の製造及び試験片の作成 実施例1の(B)と同様にして塗料、試験板を作製し
た。
【0018】実施例、比較例の配合及び塗膜性能を表1
に示した。
【表1】 注) 1)光沢:スガ試験機製光沢計で60°の鏡面反射率を測
定した。 2)平滑性:目視で塗膜の平滑性を次の基準で評価した。 ◎ 非常に良好 ○ 良好 △ ほぼ良好 ×
悪い 3)硬度:三菱ユニ鉛筆により塗膜にキズツキがおこらな
いときの硬度を測定した。 4)耐チッピング性:スガ試験機製飛び石試験機を用い、
−20℃で2時間冷却した試験板に7号砕石50gを4
気圧で飛石し、塗膜のワレ、ハガレの程度を目視で次の
基準で評価した。 ◎ 非常に良好 ○ 良好 △ ほぼ良好 ×
悪い 5)耐湿性:スガ試験機製湿潤試験機で50±1℃、相対
湿度98%以上の条件で試験した。判定はA.S.T.
Mに基づいておこなった。
【0019】
【発明の効果】本発明によるオイルフリーアルキド樹脂
組成物は、熱硬化型塗料用として有用であり、特に自動
車中塗り用樹脂として平滑性、耐チッピング性及び硬度
に優れた塗膜を生じる。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 数平均分子量が1,000〜6,00
    0、酸価(固形分)が1〜40、水酸基価(固形分)が
    50〜250であるオイルフリーアルキド樹脂(A)に
    ε−カプロラクトン(B)を、オイルフリーアルキド樹
    脂(A)のFOH(1分子中の理論平均水酸基数)に対
    して30〜100モル%付加反応させて得られる樹脂
    (C)を含有してなるオイルフリーアルキド樹脂組成
    物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のオイルフリーアルキド樹
    脂組成物を含有してなる塗料。
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