JP3237215U - シート貼付装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】反りが検知されたフレーム部材が他の装置で使用されることを防止することができるシート貼付装置を提供する。【解決手段】シート貼付装置EAは、フレーム部材RFの反りの有無を検知する反り検知機構10と、反り検知機構10で反りの有無を検知したフレーム部材RFに反りが有る反り有り情報と、当該フレーム部材に反りが無い反り無し情報との何れか一方を他の装置に提供可能な情報提供機構20と、反り検知機構10で反りが検知されたフレーム部材RFには接着シートASを貼付せず、反り検知機構10で反りが検知されなかったフレーム部材RFに接着シートASを貼付する貼付機構30とを備えている。【選択図】図1

Description

本考案は、シート貼付装置に関する。
フレーム部材に接着シートを貼付するシート貼付装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
実用新案登録第3235423号公報
特許文献1に記載されたシート貼付装置EA(シート貼付装置)では、反りが検知されたリングフレームRF(フレーム部材)は、特別な処理もされることなく取り除かれるため、取り除かれた反りのあるフレーム部材が他の装置で使用されるおそれがある。
本考案の目的は、反りが検知されたフレーム部材が他の装置で使用されることを防止することができるシート貼付装置を提供することにある。
本考案は、請求項に記載した構成を採用した。
本考案によれば、フレーム部材に反りが有る反り有り情報と、当該フレーム部材に反りが無い反り無し情報との何れか一方を他の装置に提供可能なため、他の装置は、反り有り情報があればフレーム部材を使用しない、反り無し情報があればフレーム部材を使用するといった対応が取れるので、反りが検知されたフレーム部材が他の装置で使用されることを防止することができる。
(A)、(B)は、本考案の一実施形態に係るシート貼付装置の説明図。(C)、(D)は、本考案の変形例に係るシート貼付装置で処理されたフレーム部材を示す図。
以下、本考案の一実施形態を図1に基づいて説明する。
なお、本実施形態におけるX軸、Y軸、Z軸は、それぞれが直交する関係にあり、X軸およびY軸は、所定平面内の軸とし、Z軸は、前記所定平面に直交する軸とする。さらに、本実施形態では、Y軸と平行な図1(A)の手前方向から観た場合を基準とし、方向を示した場合、「上」がZ軸の矢印方向で「下」がその逆方向、「左」がX軸の矢印方向で「右」がその逆方向、「前」がY軸と平行な図1(A)中手前方向で「後」がその逆方向とする。
シート貼付装置EAは、フレーム部材としてのリングフレームRFの反りの有無を検知する反り検知機構10と、反り検知機構10で反りの有無を検知したリングフレームRFに反りが有る反り有り情報と、当該リングフレームRFに反りが無い反り無し情報との何れか一方を他の装置に提供可能な情報提供機構20と、反り検知機構10で反りが検知されたリングフレームRFには接着シートASを貼付せず、反り検知機構10で反りが検知されなかったリングフレームRFに接着シートASを貼付する貼付機構30とを備え、リングフレームRFを支持する支持機構40の近傍に配置されている。
なお、本実施形態の場合、リングフレームRFには、所定の情報の通信媒体となる情報通信媒体としてのバーコードBCが設けられており、当該バーコードBCによって、所定の情報としてのリングフレームRFの識別番号や製造番号が符号化されて保持されている。
反り検知機構10は、カメラや投影機等の撮像機器や、光学センサや超音波センサ等の各種センサ等で構成された検知機器11を備えている。
本実施形態の場合、反り検知機構10は、リングフレームRFに反りが有ることを検知すると、情報提供機構20および貼付機構30に対して電気や電波等の所定の信号である反り検知信号を出力するとともに、表示器やスピーカ等の図示しない警告機器にも反り検知信号を出力するようになっている。なお、図示しない警告機器は、反り検知機構10によって出力された反り検知信号を受信すると、表示器やスピーカ等を介して光や音等の警告シグナルを出力するようになっている。
情報提供機構20は、バーコードBCとの情報通信が可能なバーコードリーダや磁気リーダ等の情報通信機構21と、情報通信機構21の情報通信によって読み取ったバーコードBCの所定の情報に紐づけて、反り有り情報と反り無し情報との何れか一方を記憶するパーソナルコンピュータやサーバ等の記憶機構22とを備えている。
貼付機構30は、剥離シートRLの一方の面に接着シートASが仮着された原反RSを支持する支持ローラ31と、原反RSを案内するガイドローラ32と、剥離縁33Aで剥離シートRLを折り返し、当該剥離シートRLから接着シートASを剥離する剥離部材としての剥離板33と、リングフレームRFに接着シートASを押圧して貼付する押圧部材としての押圧ローラ34と、駆動機器としての回動モータ35Aの図示しない出力軸に支持され、ピンチローラ35Bとで剥離シートRLを挟み込む駆動ローラ35と、図示しない駆動機器の出力軸に支持され、シート貼付装置EAの自動運転が行われている間、ピンチローラ35Bとの間に存在する剥離シートRLに常に所定の張力を付与し、当該剥離シートRLを回収する回収機構としての回収ローラ36とを備え、反り検知機構10によって出力された反り検知信号を受信した場合、リングフレームRFに接着シートASを貼付する動作は行わず、反り検知機構10によって出力された反り検知信号を受信しなかった場合、リングフレームRFに接着シートASを貼付する動作を行うようになっている。
支持機構40は、駆動機器としてのリニアモータ41と、リニアモータ41のスライダ41Aに支持され、減圧ポンプや真空エジェクタ等の図示しない減圧機器(保持機構)によって吸着保持が可能な支持面42Aを有するテーブル42とを備えている。なお、検知機器11は、テーブル42の手前側の面に支持されている。
以上のシート貼付装置EAの動作を説明する。
先ず、図1(A)中実線で示す初期位置に各部材が配置されたシート貼付装置EAに対し、当該シート貼付装置EAの使用者(以下、単に「使用者」という)が同図のように原反RSをセットした後、図示しない操作パネルやパーソナルコンピュータ等の操作機構を介して自動運転開始の信号を入力する。すると、貼付機構30が回動モータ35Aを駆動し、原反RSを繰り出し、図1(A)中実線で示すように、先頭の接着シートASの繰出方向先端部が剥離板33の剥離縁33Aで所定長さ剥離されると、回動モータ35Aの駆動を停止する。
次いで、使用者または、多関節ロボットやベルトコンベア等の図示しない搬送機構がリングフレームRFを支持面42A上の所定の位置に載置すると、反り検知機構10が検知機器11を駆動し、リングフレームRFに反りが有るかないかを検査する反り検査を行う。ここで、図1(A)に示すように、リングフレームRFに反りが無い場合、反り検知機構10は、反り検査を行っても反りを検知しないので、反り検知信号を出力することはない。その後、支持機構40が図示しない減圧機器およびリニアモータ41を駆動し、支持面42AでのリングフレームRFの吸着保持を開始した後、テーブル42を左方に移動させ、当該テーブル42が所定の位置に到達すると、貼付機構30が回動モータ35Aを駆動し、テーブル42の移動速度に合わせて原反RSを繰り出す。これにより、図1(A)中二点鎖線で示すように、接着シートASが剥離板33の剥離縁33Aで剥離シートRLから剥離され、当該接着シートASが押圧ローラ34によってリングフレームRFに押圧されてその開口部RF1を覆うように貼付される。
接着シートAS全体がリングフレームRFに貼付され、先頭の接着シートASに次ぐ次の接着シートASの繰出方向先端部が剥離板33の剥離縁33Aで所定長さ剥離されると、貼付機構30が回動モータ35Aの駆動を停止する。次に、リングフレームRFを支持したテーブル42が押圧ローラ34の下方を抜け出て所定の位置に到達すると、支持機構40がリニアモータ41の駆動を停止した後、図示しない減圧機器の駆動を停止し、支持面42AでのリングフレームRFの吸着保持を解除する。そして、使用者または図示しない搬送機構が、接着シートASが貼付されたリングフレームRFを次工程に搬送すると、支持機構40がリニアモータ41を駆動し、テーブル42を初期位置に復帰させ、以降上記同様の動作が繰り返される。
ここで、図1(B)に示すように、リングフレームRFに反りが有る場合、反り検知機構10は、反り検査を行った際、反りが有ることを検知し、情報提供機構20、貼付機構30および図示しない警告機器に対して反り検知信号を出力する。次いで、図示しない警告機器が反り検知信号を受信すると、当該警告機器が表示器やスピーカ等を介して警告シグナルを発し、リングフレームRFに反りが有ることを使用者に伝える。一方、情報提供機構20は、情報通信機構21を駆動し、リングフレームRFのバーコードBCから所定の情報を読み取った後、当該バーコードBCの所定の情報に紐づけて、反り有り情報を記憶機構22に記憶する。これにより、反りが検知されたリングフレームRFを他工程で他の装置が使用しようとしても、当該他の装置は、当該リングフレームRFのバーコードBCから所定の情報を読み取って記憶機構22にアクセスすれば、当該所定の情報に紐づいて記憶された反り有り情報から、反りが検知されたリングフレームRFであることを判別することができるので、当該リングフレームRFを使用しない対応を取ることができる。
その後、支持機構40は、上記と同様にして支持面42AでのリングフレームRFの吸着保持を開始した後、テーブル42を左方に移動させる。この際、貼付機構30は、テーブル42が所定の位置に到達しても原反RSを繰り出すことはなく、接着シートASをリングフレームRFに貼付することがない。次に、テーブル42が押圧ローラ34の下方を抜け出て所定の位置に到達すると、支持機構40がリニアモータ41の駆動を停止した後、図示しない減圧機器の駆動を停止し、支持面42AでのリングフレームRFの吸着保持を解除する。そして、使用者または図示しない搬送機構が、接着シートASが貼付されなかったリングフレームRFを支持面42A上から取り除くと、支持機構40がリニアモータ41を駆動し、テーブル42を初期位置に復帰させ、以降上記同様の動作が繰り返される。
以上のような実施形態によれば、リングフレームRFに反りが有る反り有り情報を他の装置に提供可能なため、他の装置は、反り有り情報があればリングフレームRFを使用しないといった対応が取れるので、反りが検知されたリングフレームRFが他の装置で使用されることを防止することができる。
以上のように、本考案を実施するための最良の構成、方法等は、前記記載で開示されているが、本考案は、これに限定されるものではない。すなわち、本考案は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本考案の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。また、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本考案の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本考案を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本考案に含まれる。
例えば、反り検知機構10は、支持面42Aに設けられた凹部内に検知機器11が配置されてもよいし、検知機器11がテーブル42の前面、後面、左側面、右側面、支持面42A、底面等どの位置に支持されてもよいし、検知機器11がテーブル42に支持されなくてもよいし、リングフレームRFの前後左右上下方向等、どの位置から反りを検知してもよいし、リングフレームRFの左端部、右端部、前端部、後端部、中央部等、リングフレームRFのどの位置に反りが形成されていてもそれを検知することができるし、検知機器11が1体でもよいし、複数体でもよいし、検知機器11をリングフレームRFに沿って周回させたり直線移動させたりして反りを検知してもよいし、リングフレームRFに反りが有ることを検知すると、支持機構40に対して反り検知信号を出力するように構成し、支持機構40が反り検知信号を受信した場合、リングフレームRFを貼付機構30に接近させないことで、当該貼付機構30がリングフレームRFに接着シートASを貼付しないようにし、支持機構40が反り検知信号を受信しなかった場合、リングフレームRFを貼付機構30に接近させ、当該貼付機構30がリングフレームRFに接着シートASを貼付するようにしてもよい。
情報提供機構20は、図1(A)、(B)中二点鎖線で示すように、反り有り情報と反り無し情報との何れか一方を情報通信媒体に書き込む磁器ライタやリーダライタ等の情報付与機構23を備えていてもよい。
情報提供機構20は、フレーム部材に設けられている情報通信媒体の所定の情報を他の装置が読み取れなくすることで反り有り情報とし、フレーム部材に設けられている情報通信媒体に何もしないことで反り無し情報とするものであってもよく、例えば、反りが検知されたリングフレームRFのバーコードBCを毀損する情報毀損機器を備え、反りが検知されたリングフレームRFのバーコードBCを毀損して読み取れないようにしてもよいし、図1(A)、(B)中二点鎖線で示すように、インクジェットプリンタやレーザプリンタ等の印刷機器24を備え、図1(C)に示すように、印刷によってバーコードBCを塗り潰して読み取れないようにしてもよいし、バーコードBCを削り取るグラインダや砥石等の研削機器を備えてもよいし、バーコードBCが付されたラベルがリングフレームRFに貼付されている場合、当該ラベルを剥離する剥離機器を備えてもよい。
情報提供機構20は、反り有り情報と反り無し情報との少なくとも一方として、図1(A)、(B)中二点鎖線で示すように、リングフレームRFに印MA(図1(D)参照)を付与する印付与機構25を備えていてもよい。この場合、印付与機構25は、例えば、リングフレームRFやバーコードBC上に印MAを印刷する印刷機器であってもよいし、印MAが付されたラベルをバーコードBC上に貼付するラベル貼付機器であってもよく、印MAは、例えば、任意の記号、文字、数字、図形、ロゴ、バーコード等の1次元コード、QRコード(登録商標)やデータマトリックス等の2次元コード、またはこれらを組み合わせたものでもよい。
情報提供機構20は、フレーム部材に反りが無い反り無し情報を他の装置に提供してもよいし、情報通信機構の情報通信によって読み取った情報通信媒体の所定の情報に紐づけて、反り無し情報を記憶機構22に記憶してもよいし、情報付与機構23が反り無し情報を情報通信媒体に書き込んでもよいし、情報通信機構21がカメラや投影機等の撮像機器や、画像センサや光電センサ等の各種センサ等からなる読取機器であってもよいし、反りが検知されたリングフレームRFを支持したままのテーブル42が押圧ローラ34の下方を抜け出た後に、情報通信媒体の所定の情報の記憶、情報通信媒体への反り有り情報や反り無し情報の書き込み、情報通信媒体の棄損や剥離、リングフレームRFへの印の付与といった処理を行ってもよい。
情報提供機構20は、反り有り情報や反り無し情報を電気的な情報形式で提供してもよいし、バーコードBC等の1次元コード、QRコード(登録商標)やデータマトリックス等の2次元コード、光、任意の記号、文字、数字、図形、ロゴ、またはこれらを組み合わせたもの等、視覚的な情報形式で提供してもよいし、音等の聴覚的な情報形式で提供してもよく、反り有り情報や反り無し情報をどのような情報形式で提供してもよい。
記憶機構22は、シート貼付装置EAの動作や演算処理を制御するパーソナルコンピュータやシーケンサ等の制御装置であってもよいし、ハードディスク、USB(Universal Serial Bus)メモリ、RAM(Random Access Memory)等の記憶装置であってもよい。
貼付機構30は、剥離シートRLに仮着された帯状の接着シート基材に閉ループ状または短寸幅方向全体の切込が形成されることで、その切込で仕切られた所定の領域が接着シートASとされた原反を繰り出してもよいし、帯状の接着シート基材が剥離シートRLに仮着された原反を採用し、接着シート基材に閉ループ状または短寸幅方向全体の切込を切断刃等の切断機構で形成し、その切込で仕切られた所定の領域を接着シートASとしてもよいし、支持ローラ31やガイドローラ32等の各ローラの代わりに板状部材やシャフト部材等で原反RSや剥離シートRLを支持したり案内したりしてもよいし、原反RSを巻回することなく例えばファンフォールド折りにして支持してもよいし、剥離シートRLを巻回することなく例えばファンフォールド折りにしたり、シュレッダ等で切り刻んだり、無造作に集積したりして剥離シートRLを回収する回収機構を採用してもよいし、回収機構を採用しなくてもよいし、リングフレームRFおよびその内側に位置する被着体に接着シートASを貼付してもよいし、天地反転して配置したり横置きに配置したりして、リングフレームRF、被着体の下面や側面等に接着シートASを貼付してもよいし、駆動機器であって押圧機構としての直動モータの出力軸に支持され、減圧ポンプや真空エジェクタ等の図示しない減圧機器(保持機構)によって吸着保持が可能な保持部材で接着シートASを保持し、当該保持部材で保持した接着シートASをリングフレームRFや被着体に押圧して貼付する構成でもよいし、押圧ローラ34をリングフレームRFや被着体に離間接近させる押圧部材接離機構としての駆動機器を採用してもよく、押圧部材接離機構としては、駆動機器以外に手動で押圧ローラ34を移動させる機構でもよい。
支持機構40は、テーブル42を移動させることなくまたは移動させつつ、貼付機構30を移動させてもよい。
支持機構40および図示しない警告機器のうち少なくとも一方は、シート貼付装置EAに備わっていてもよいし、備わっていなくてもよい。
シート貼付装置EAは、反り検知機構10によって反り検査を行い、反りが無いことを検知した際、バーコードBCの所定の情報に紐づけて、反り無し情報を記憶機構22に記憶してもよい。この際、他の装置は、リングフレームRFのバーコードBCから所定の情報を読み取って記憶機構22にアクセスし、当該所定の情報に紐づいて記憶された反り無し情報から、反りが検知されなかったリングフレームRFのみを使用することができる。この構成によれば、リングフレームRFに反りが無い反り無し情報を他の装置に提供可能なため、他の装置は、反り無し情報があればリングフレームRFを使用するといった対応が取れるので、反りが検知されたリングフレームRFが他の装置で使用されることを防止することができる。
情報通信媒体は、例えば、バーコードBC等の1次元コードの他、QRコード(登録商標)やデータマトリックス等の2次元コード、任意の記号、文字、数字、図形、ロゴまたはこれらを組み合わせたもの、RFID(Radio Frequency Identification)、磁気記録媒体でもよいし、フレーム部材に2つ以上設けられてもよいし、フレーム部材に貼付されたり、印刷されたり、記載されたり、刻印されたりしてもよく、所定の情報の通信媒体となるものであれば何ら限定されるものではない。
他の装置は、有線または無線で記憶機構22と通信可能とされてもよいし、記憶機構22がUSBメモリのように着脱可能なものである場合、当該記憶機構22を着脱可能な構成とされてもよい。
接着シートASは、リングフレームRFの開口部RF1全体を覆う大きさに形成されてもよいし、リングフレームRFの開口部RF1の一部を覆う大きさに形成されてもよい。
フレーム部材は、リングフレームRF以外に、環状でない(外周が繋がっていない)ものや、円形、楕円形、多角形、その他の形状であってもよい。
接着シートAS、フレーム部材および被着体の材質、種別、形状等は、特に限定されることはない。例えば、接着シートAS、フレーム部材および被着体は、円形、楕円形、三角形や四角形等の多角形、その他の形状であってもよいし、接着シートASは、感圧接着性、感熱接着性等の接着形態のものであってもよく、感熱接着性の接着シートASが採用された場合は、当該接着シートASを加熱する適宜なコイルヒータやヒートパイプ等の加熱側等の加熱機構を設けるといった適宜な方法で接着されればよい。また、このような接着シートASは、例えば、接着剤層だけの単層のもの、基材と接着剤層との間に中間層を有するもの、基材の上面にカバー層を有する等3層以上のもの、さらには、基材を接着剤層から剥離することのできる所謂両面接着シートのようなものであってもよく、両面接着シートは、単層又は複層の中間層を有するものや、中間層のない単層又は複層のものであってよい。また、被着体としては、例えば、食品、樹脂容器、シリコン半導体ウエハや化合物半導体ウエハ等の半導体ウエハ、回路基板、光ディスク等の情報記録基板、ガラス板、鋼板、陶器、木板または樹脂等の単体物であってもよいし、それら2つ以上で形成された複合物であってもよく、任意の形態の部材や物品なども対象とすることができる。なお、接着シートASは、機能的、用途的な読み方に換え、例えば、情報記載用ラベル、装飾用ラベル、保護シート、ダイシングテープ、ダイアタッチフィルム、ダイボンディングテープ、記録層形成樹脂シート等の任意のシート、フィルム、テープ等でもよい。
本考案における機構および工程は、それら機構および工程について説明した動作、機能または工程を果たすことができる限りなんら限定されることはなく、まして、前記実施形態で示した単なる一実施形態の構成物や工程に全く限定されることはない。例えば、反り検知機構は、情報が付されたフレーム部材の反りを検知可能なものであればどんなものでもよく、出願当初の技術常識に照らし合わせてその技術範囲内のものであればなんら限定されることはない(その他の機構および工程も同じ)。
前記実施形態における駆動機器は、回動モータ、直動モータ、リニアモータ、単軸ロボット、2軸または3軸以上の関節を備えた多関節ロボット等の電動機器、エアシリンダ、油圧シリンダ、ロッドレスシリンダおよびロータリシリンダ等のアクチュエータ等を採用することができる上、それらを直接的又は間接的に組み合せたものを採用することもできる。
前記実施形態において、ローラ等の回転部材が採用されている場合、当該回転部材を回転駆動させる駆動機器を備えてもよいし、回転部材の表面や回転部材自体をゴムや樹脂等の変形可能な部材で構成してもよいし、回転部材の表面や回転部材自体を変形しない部材で構成してもよいし、ローラの代わりに回転するまたは回転しないシャフトやブレード等の他の部材を採用してもよいし、押圧ローラや押圧ヘッド等の押圧機構や押圧部材といった被押圧物を押圧するものが採用されている場合、上記で例示したものに代えてまたは併用して、ローラ、丸棒、ブレード材、ブラシ状部材の他、大気やガス等の気体の吹き付けによるものを採用してもよいし、押圧するものをゴム、樹脂、スポンジ等の変形可能な部材で構成してもよいし、金属や樹脂等の変形しない部材で構成してもよいし、剥離板や剥離ローラ等の剥離機構や剥離部材といった被剥離物を剥離するものが採用されている場合、上記で例示したものに代えてまたは併用して、板状部材、丸棒、ローラ等の部材を採用してもよいし、剥離するものをゴムや樹脂等の変形可能な部材で構成してもよいし、変形しない部材で構成してもよいし、支持(保持)機構や支持(保持)部材等の被支持部材(被保持部材)を支持(保持)するものが採用されている場合、メカチャックやチャックシリンダ等の把持機構、クーロン力、接着剤(接着シート、接着テープ)、粘着剤(粘着シート、粘着テープ)、磁力、ベルヌーイ吸着、吸引吸着、駆動機器等で被支持部材を支持(保持)する構成を採用してもよいし、切断機構や切断部材等の被切断部材を切断または、被切断部材に切込や切断線を形成するものが採用されている場合、上記で例示したものに代えてまたは併用して、カッター刃、レーザカッタ、イオンビーム、火力、熱、水圧、電熱線、気体や液体等の吹付け等で切断するものを採用したり、適宜な駆動機器を組み合わせたもので切断するものを移動させて切断するようにしたりしてもよい。
EA…シート貼付装置
10…反り検知機構
20…情報提供機構
21…情報通信機構
22…記憶機構
23…情報付与機構
25…印付与機構
30…貼付機構
AS…接着シート
BC…バーコード(情報通信媒体)
RF…リングフレーム(フレーム部材)

Claims (5)

  1. フレーム部材の反りの有無を検知する反り検知機構と、
    前記反り検知機構で反りの有無を検知した前記フレーム部材に反りが有る反り有り情報と、当該フレーム部材に反りが無い反り無し情報との何れか一方を他の装置に提供可能な情報提供機構と、
    前記反り検知機構で反りが検知された前記フレーム部材には接着シートを貼付せず、前記反り検知機構で反りが検知されなかった前記フレーム部材に前記接着シートを貼付する貼付機構とを備えていることを特徴とするシート貼付装置。
  2. 前記フレーム部材には、所定の情報の通信媒体となる情報通信媒体が設けられており、
    前記情報提供機構は、前記情報通信媒体との情報通信が可能な情報通信機構と、前記情報通信機構の情報通信によって読み取った前記情報通信媒体の前記所定の情報に紐づけて、前記反り有り情報と前記反り無し情報との何れか一方を記憶する記憶機構とを備えていることを特徴とする請求項1に記載のシート貼付装置。
  3. 前記フレーム部材には、所定の情報の通信媒体となる情報通信媒体が設けられており、
    前記情報提供機構は、前記反り有り情報と前記反り無し情報との何れか一方を前記情報通信媒体に書き込む情報付与機構を備えていることを特徴とする請求項1に記載のシート貼付装置。
  4. 前記フレーム部材には、所定の情報の通信媒体となる情報通信媒体が設けられており、
    前記情報提供機構は、前記フレーム部材に設けられている前記情報通信媒体の前記所定の情報を他の装置が読み取れなくすることで前記反り有り情報とし、前記フレーム部材に設けられている前記情報通信媒体に何もしないことで前記反り無し情報とすることを特徴とする請求項1に記載のシート貼付装置。
  5. 前記情報提供機構は、前記反り有り情報と前記反り無し情報との少なくとも一方として、前記フレーム部材に印を付与する印付与機構を備えていることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載のシート貼付装置。
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