JP3236441B2 - 熱式流量計用ベースプレートの製造方法 - Google Patents

熱式流量計用ベースプレートの製造方法

Info

Publication number
JP3236441B2
JP3236441B2 JP06114194A JP6114194A JP3236441B2 JP 3236441 B2 JP3236441 B2 JP 3236441B2 JP 06114194 A JP06114194 A JP 06114194A JP 6114194 A JP6114194 A JP 6114194A JP 3236441 B2 JP3236441 B2 JP 3236441B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base plate
flow meter
thermal flow
control circuit
holder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP06114194A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07270205A (ja
Inventor
徹 菊地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Insulators Ltd filed Critical NGK Insulators Ltd
Priority to JP06114194A priority Critical patent/JP3236441B2/ja
Publication of JPH07270205A publication Critical patent/JPH07270205A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3236441B2 publication Critical patent/JP3236441B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Volume Flow (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明はホットワイヤ、ホット
フィルム等の流量検出用の発熱抵抗体素子により、気体
通路内の気体流量を検出する熱式流量計において、好適
に用いることができるベースプレートの製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】 従来から、内燃機関の吸気系通路等の
気体通路には、流通する気体の流量を検出するため、各
種の流量計が設けられている。このような流量計の一例
としては、特公平1−45009号公報に記載されてい
るように、ホットワイヤやホットフィルム等の流量検出
用の発熱抵抗体素子を用いた熱式流量計が知られてい
る。
【0003】 図1に、従来の熱式流量計の構造の代表
例を示す。同図において、樹脂製の電気絶縁性ホルダ1
は気体通路2の壁部3を貫通して取り付けられており、
このホルダ1を貫通してポスト4が取り付けられてい
る。ポスト4の気体通路2内における端部は、ホルダ1
の気体通路内における端部よりも凸設されており、この
ホルダ1の気体通路内端部には、ホットワイヤ、ホット
フィルム等の流量検出用の発熱抵抗体素子5及び感熱抵
抗体素子6が溶接固定されている。従って、ホルダ1を
気体通路2のバイパス通路7内等の所定位置に取り付け
ることにより、ポスト4に支持された発熱抵抗体素子5
及び感熱抵抗体素子6が、気体通路2内の所定位置に配
置されることになる。
【0004】 一方、ホルダ1の気体通路外端部はベー
スプレート8に挿入されており、ホルダ1を貫通してい
るポスト4の気体通路外端部は、ワイヤボンディング線
9により上記双方の抵抗体素子5、6を制御する制御回
路10と電気接続されている。また、制御回路10は電
磁波ノイズからこの制御回路10を保護するためのシー
ルドケース11に収容されており、シールドケース11
はホルダ1及びベースプレート8上に亘って載置されて
いる。なお、上記ポスト4と制御回路10との電気接続
は、シールドケース11に設けられた窓部を介して行わ
れている。
【0005】 このように配置構成された熱式流量計を
用いた気体流量の検出においては、制御回路10の作用
により、発熱抵抗体素子5と感熱抵抗体素子6との温度
差が気体通路2内の気体流量に関係なく一定になるよう
に制御される。即ち、制御回路10では、気体流量によ
る放散熱に対応してフィードバック回路が作動してパワ
ートランジスタを駆動させ、発熱抵抗体素子5への通電
量が制御される。この場合、気体流量が大きい場合には
発熱抵抗体素子5に高電流が流され、気体流量が小さい
場合には低電流が流されるのであり、その単調増加関数
から気体流量が算出される。
【0006】 ところで、上記のように、ベースプレー
ト8は、制御回路10をシールドケース11を介して担
持するもので、制御回路10からの熱を放散する機能を
必要とするため板形状であるほか、シールドケース11
の位置決め用のタブを備え、他部品との接合部のシール
のための溝を有し、また樹脂製の電気絶縁性ホルダ1の
気体通路外端部が挿入されるものである。従来、このベ
ースプレート8は、例えばJIS H5302 ADC
12(表1)に示すようなアルミニウム材料を用いて、
金型に溶融金属を加圧注入して鋳物を鋳造する方法であ
るダイカスト成形により作製されている。
【0007】
【表1】
【0008】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、上記
したダイカスト成形では、板形状を平面度よく成形する
ことは困難であり、平面度の良好なベースプレートを得
ることが難しいという問題がある。ベースプレートの平
面度が悪いと、ベースプレートに樹脂製ホルダを挿入さ
せるための成形(インサート樹脂成形)時に金型とベー
スプレートとが密着せず、樹脂がベースプレートに滲み
出す。また、ダイカスト成形の場合には、得られるベー
スプレートの密度がそれほど高くないため、ベースプレ
ートの熱伝導性が低下し、熱放散機能が低下するという
問題が生じる。
【0009】 さらに、ダイカスト成形ではアルミニウ
ム材料の選択肢が狭く、制御回路等の設計変更に対応し
にくいこと、ゲート部切断のためのトリミング金型が必
要で、工数が大となるという欠点もあった。従って、本
発明の目的は、上記欠点を克服した、熱式流量計に好ま
しく用いることができるベースプレートの製造方法を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】 即ち、本発明によれ
ば、アルミニウムのロール材又は板材をプレス成形する
ことにより、その平面度を100μm以下としたことを
特徴とする熱式流量計用ベースプレートの製造方法、が
提供される。
【0011】
【作用】 本発明の製造方法においては、アルミニウム
のロール材又は板材をプレス成形することにより、その
平面度を100μm以下とした熱式流量計用ベースプレ
ートを製造することができる。このベースプレートを用
いると、金型とベースプレートが密着して、ベースプレ
ートへの樹脂製ホルダのインサート樹脂成形が良好に達
成される。また、ベースプレートの材質を純度99%以
上の高純度アルミニウムとすると、ワイヤボンディング
により制御回路の接地を行なう場合、ボンディングの場
所が限定されず、制御回路の設計の自由度が拡大する。
更にはシールドケースの一部が不要になるという効果も
奏する。
【0012】 更に、本発明のベースプレートの製造に
際しては、プレス材料としてアルミニウム板材を用いる
ことにより、高密度のベースプレートが得られ、しかも
その平面度が良好になり易い。ベースプレートが高密度
であると、熱伝導率が高くなり、制御回路内で発生した
熱の放散がよく行われ、制御回路が安定する。又、ベー
スプレート材料の選択肢が拡大し、熱式流量計の設計変
更に対応し易く、さらにゲート部切断のためのトリミン
グ工程が不要となるという利点がある。
【0013】 ここで、プレス成形とは、金属にハンマ
ーやプレスにより所定温度下塑性変形を与えて成形する
方法をいう。なお、上記のように、本発明のベースプレ
ートに使用するアルミニウムの純度は99%以上あれば
よいが、更に好ましくは99.5%以上である。
【0014】
【実施例】 以下、本発明を実施例に基づき更に詳細に
説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではない。 (実施例1)厚さ4mm、幅100mm、純度99.5
%のアルミニウムロール材を使用し、順送プレス型によ
って200トンの圧力でプレス成形し、厚さ3.5m
m、幅65mm、長さ50mmのベースプレートの原形
を作製し、次いでプレス油を洗浄し、防錆処理を施して
ベースプレートを作製した。得られたベースプレートの
平面度、密度などの特性を表2に示す。尚、平面度は次
のように測定した。即ち、平面がでている定盤にベース
プレートのインサート樹脂成形金型と接する面を接触さ
せ、そこにできた隙間をシックネスゲージで測定し、平
面度を求めた。
【0015】(実施例2)投影形状をあらかじめ完成品
と同一にした、純度99.5%のアルミニウム板を使用
し、プレス成形の1つである冷間鍛造法で、実施例1と
同じ寸法のベースプレートの原形を作製し、次いでプレ
ス油を洗浄し、防錆処理を施してベースプレートを作製
した。その特性を表2に示す。
【0016】(比較例1)表1に示す組成のアルミニウ
ム材料を使用し、ダイカスト成形法によって、実施例1
と同じ寸法のベースプレートを作製した。その特性を表
2に示す。
【0017】
【表2】
【0018】表2の結果より、実施例1及び2による本
発明により製造されたベースプレートは、従来のダイカ
スト成形によるものに比べて平面度が良好であるため、
表面精度、寸法精度が高く、更に密度が高く、熱式流量
計に使用した場合、制御回路を安定させ、精度のよい熱
式流量計を作製できることがわかる。
【0019】
【発明の効果】 以上説明したように、本発明によれ
ば、得られるベースプレートと金型が密着するため、ベ
ースプレートへの樹脂製ホルダのインサート樹脂成形が
良好に行なわれる
【図面の簡単な説明】
【図1】熱式流量計の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1…電気絶縁性ホルダ、2…気体通路、3…気体通路の
壁部、4…ポスト、5…発熱抵抗体素子、6…感熱抵抗
体素子、7…バイパス通路、8…ベースプレート、9…
ワイヤボンディング線、10…制御回路、11…シール
ドケース。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウムのロール材又は板材をプレ
    ス成形することにより、その平面度を100μm以下と
    したことを特徴とする熱式流量計用ベースプレートの製
    造方法。
  2. 【請求項2】 プレス成形後、防錆処理を施す請求項1
    記載の熱式流量計用ベースプレートの製造方法。
JP06114194A 1994-03-30 1994-03-30 熱式流量計用ベースプレートの製造方法 Expired - Fee Related JP3236441B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06114194A JP3236441B2 (ja) 1994-03-30 1994-03-30 熱式流量計用ベースプレートの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06114194A JP3236441B2 (ja) 1994-03-30 1994-03-30 熱式流量計用ベースプレートの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07270205A JPH07270205A (ja) 1995-10-20
JP3236441B2 true JP3236441B2 (ja) 2001-12-10

Family

ID=13162531

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06114194A Expired - Fee Related JP3236441B2 (ja) 1994-03-30 1994-03-30 熱式流量計用ベースプレートの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3236441B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07270205A (ja) 1995-10-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0539095B1 (en) Semiconductor device having radiator structure and method of producing the same
JP4894531B2 (ja) 熱式流量センサ
DE112013001060B4 (de) Thermische Luftmengenmesseinrichtung
JP2010185653A (ja) はんだ付けされた接触棒を有する成形された導通素子
JP2001511072A (ja) 半田ごてのチップ及びその製造方法
US9039277B2 (en) Temperature sensor, manufacturing process and corresponding method of assembly
JP3236441B2 (ja) 熱式流量計用ベースプレートの製造方法
CN108414106B (zh) 一种铸造模具用快速响应测温热电偶
CN110108378B (zh) 用于挤压铸造过程模具内部多点精细测温的组件及测温方法
JPH0339260B2 (ja)
CN113427317A (zh) 一种机床结构件的温控结构及制造方法
JP2004071602A (ja) ヒートシンクおよびその製造方法
JPS61121916A (ja) 成形用金型
JP3001144B2 (ja) 加熱・冷却孔を有する成形用金型の製造方法および成形用金型
JP2754675B2 (ja) 半導体装置用リードフレーム、その製造方法および半導体装置
EP3940251B1 (en) Multi-material boss and mehtod of making the same
CN216913133U (zh) 一种机床结构件的温控结构
JP2790582B2 (ja) 半導体装置
Wan et al. Using helium to increase heat transfer at the metal/mold interface in permanent mold casting
JPH05130935A (ja) 電磁誘導加熱調理用容器及び電磁誘導加熱調理器
JPH0516742A (ja) 自動車用プラスチツク製装飾体およびその製法
JP3552893B2 (ja) 焼結含油軸受
JPH0237817B2 (ja)
JP2944899B2 (ja) Al基金属の熱間押出成形法
JP2000167654A (ja) 鋳抜き穴の成形方法および装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20010918

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees