JP3236070B2 - スコープ保持装置およびスコープ装置 - Google Patents

スコープ保持装置およびスコープ装置

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JP3236070B2
JP3236070B2 JP14430192A JP14430192A JP3236070B2 JP 3236070 B2 JP3236070 B2 JP 3236070B2 JP 14430192 A JP14430192 A JP 14430192A JP 14430192 A JP14430192 A JP 14430192A JP 3236070 B2 JP3236070 B2 JP 3236070B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、体腔内に挿入された
処置具をモニタに映し出すスコープを保持するスコープ
保持装置及びこれを備えたスコープ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、腹部に気腹針を差込んで腹腔に炭
酸(CO2 )ガスを送り込んで膨脹差せ、さらに、先端
が尖った形状で円筒状に形成され、その孔には逆止弁が
設けられたトカラール(手術具の一種)を、腹部に複数
差込んで孔を開き、この複数の孔からスコープ(内視
鏡)又は処置具を腹腔内に挿入して、腹腔内の患部を処
置する腹腔鏡下手術が開発され、実際に行われるように
なった。この腹腔鏡下手術は開腹しなくて済むという利
点をもっている。このような腹腔鏡下手術では、スコー
プによりモニタに映し出された腹腔内の患部の状態を見
ながら、処置具を遠隔操作して患部の摘出等の処置が行
われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したように腹腔鏡
下手術は、スコープによりモニタに映し出される患部の
状態を見ながら処置具を遠隔操作して処置するというも
のだが、スコープによりモニタに映し出されるの範囲
(スコープの視野)が限定されているため、処置具の先
端の移動に対応して即座にスコープの視野が移動する必
要がある。すなわち、処置具の先端(患部を処置する部
分)がモニタ画面の端に映し出されたり、モニタ画面か
ら外れてしまうと手術が難しくなるため、処置具の先端
を常にモニタ画面の中央付近に位置させることが重要と
なり、スコープの視野が処置具の先端の移動に対応して
即座に移動できるかできないかは、手術時間に大きく影
響してしまう。
【0004】そのため従来のスコープ保持装置では、ス
コープを操作する者(助手又は医師)がスコープ保持装
置によるスコープの操作に高度に習熟している必要があ
るという問題があった。
【0005】本発明は、前記事情に着目してなされたも
のであり、その目的とするところは、処置具の先端の移
動に対応して即座にスコープの視野を移動させることが
でき、したがって、スコープの操作に高度に習熟してい
ない者にも操作することができるスコープ保持装置およ
びスコープ装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1に記載されたスコープ保持装置は、患部を
処置する処置具の映像情報を検出するためのスコープを
支持する支持手段と、前記スコープの視野を移動させる
視野移動手段と、前記スコープによって検出された前記
映像情報に基づいて前記処置具の特定部位を認識し、特
徴情報として描出する特徴描出手段と、前記特徴描出手
段によって描出された前記特徴情報から前記処置具の位
置情報を算出する位置情報検出手段と、前記位置情報検
出手段によって算出された前記位置情報に応じて前記ス
コープの視野の移動量を算出する移動量算出手段と、前
記移動量算出手段の算出結果に基づいて前記視野移動手
段を駆動制御する駆動制御手段とを具備することを特徴
とする。また、請求項2に記載されたスコープ装置は、
患部を処置する処置具と、特定の視野を有し、前記処置
具の映像情報を検出するスコープと、前記スコープを支
持する支持手段と、前記スコープの視野を移動させる視
野移動手段と、前記スコープによって検出された前記映
像情報に基づいて前記処置具の特定部位を認識し、特徴
情報として描出する特徴描出手段と、前記特徴情報から
前記処置具の位置情報を算出する位置情報検出手段と、
前記位置情報に応じて前記スコープの視野の移動量を算
出する移動量算出手段と、前記移動量算出手段の算出結
果に基づいて前記視野移動手段を駆動制御する駆動制御
手段とを具備することを特徴とする。
【0007】
【作用】上記構成によれば、前記位置情報検出手段によ
って算出された位置情報に応じて、移動量算出手段によ
りスコープの視野の移動量が算出されるとともに、この
算出結果に基づいて視野移動手段の駆動が制御され、ス
コープの視野が所望の位置へと移動される。したがっ
て、処置具の先端の移動に対応して即座にスコープの視
野を移動させることができ、その結果、スコープの操作
に高度に習熟していない者にも操作することができる。
【0008】
【0009】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面を参照して
説明する。なお以下に説明する実施例においては、本発
明を3次元マニピュレータを使用したスコープ保持装置
に適用したものである。
【0010】図1は腹腔鏡下手術時の手術部位の状態を
示す図で、腹壁1の内側の腹腔2は気腹針(図示せず)
により炭酸(CO2 )ガスが送り込まれて膨脹させられ
ており、3はこの腹腔鏡下手術で摘出等の処置が行われ
る前記腹腔2の内側表面にできた患部である。
【0011】前記腹壁1には内径約5mmの支持手段で
ある第1のトラカール4及び内径約10mmの支持手段
である第2のトラカール5、…が差し込まれ、その孔に
はそれぞれ摘出等の処置を行なう可動部分6aが先端に
設けられた処置具6及びスコープ7が挿入される。この
スコープ7は、視野移動手段としての3次元マニピュレ
ータ8に設けられた回転制御される複数の関節からなる
接続保持部8aにより固定支持されている。そして、以
上の構成要素から成るシステムがスコープ装置を構成し
ている。図2は、スコープ装置のうち、特にスコープ7
を保持するスコープ保持装置の要部構成のブロック図を
示している。
【0012】スコープ7により検出された腹腔2内の映
像情報は、TVカメラ9により処理されてTVモニタ1
0により映像として表示される。また、前記TVカメラ
9により処理された映像情報は形状認識回路11に入力
されて、この形状認識回路11において、処置具6の形
状を認識して、その形状から直線部分L1及びL2を描
出し、この描出された直線部分L1,L2のデータが特
徴描出手段としての特徴点描出回路12に入力される。
例えば、図3(a)に示すようなT1及びT2をそれぞ
れ先端とする直線部分L1及びL2が描出される。
【0013】この特徴点描出回路12により、その直線
部分L1,L2の先端T1,T2間の距離Dが算出さ
れ、その先端T1,T2の座標データと共にその距離D
のデータが位置情報検出手段を構成する比較回路13に
入力される。
【0014】この比較回路13では、理想値記憶回路1
4で設定された理想座標データ及び理想距離データ、例
えば図3(b)に示すように、TVモニタ10の中央付
近でスコープ7から適切な距離をおいた位置に予め設定
された直線部分L1,L2の先端の理想座標データt
1,t2及びその理想距離dのデータと前記特徴点描出
回路12から入力された先端T1,T2の座標データ及
びその距離Dのデータとを比較して、そのデータの差を
求め、この求めたデータ差が移動量算出手段としての移
動量算出部15に入力される。
【0015】この移動量算出部15では、そのデータ差
に基づいてその先端T1,T2の座標データとその距離
Dのデータをそれらの理想値t1,t2及びdとが一致
するように前記スコープ7の移動量が算出され、その移
動量が駆動制御手段としてのマニピュレータ駆動回路1
6に入力される。このマニピュレータ駆動回路16で
は、その移動量に基づいて前記3次元マニピュレータ8
を駆動制御して前記スコープ7を移動させる。
【0016】このような構成の本実施例においては、ス
コープ7により検出された腹腔2内の映像情報から、形
状認識回路11で処置具6の直線部分L1,L2の形状
が描出され、特徴点描出回路12によりその直線部分L
1,L2の先端T1、T2の座標データ及びその先端T
1,T2間の距離Dが算出され、比較回路13によりそ
の先端T1,T2の座標データ及びその距離Dのデータ
を処置具6の直線部分L1,L2の先端の理想座標デー
タt1,t2及びその理想距離dのデータと比較してデ
ータ差が求められる。このデータ差に基づいて移動量算
出部15で処置具6がTVモニタ10の予め設定された
所望の位置に位置するようにスコープ7の移動量が算出
され、マニピュレータ駆動回路16によりその移動量に
基づいて3次元マニピュレータ8が駆動される。
【0017】なお、TVモニタ10から処置具6が外れ
ている場合には、自動的にスコープ7を引っ張り上げる
か、スコープ7又はTVカメラ9の倍率を下げてTVモ
ニタ10の画面上の観察視野を広げるようになってい
る。
【0018】このように本実施例によれば、スコープ7
により検出した処置具6の形状の特徴点(直線部分の先
端T1,T2の座標データ及びその先端間の距離D)を
求め、その特徴点から処置具6をスコープ7の視野の所
望の位置に位置するようにスコープ7の移動量を算出し
て、その移動量に基づいて3次元マニピュレータ8によ
りスコープ7を移動させることにより、自動的に処置具
6の先端の移動に対応して即座にスコープ7の視野を移
動させることができる。従ってスコープ7の操作に高度
に習熟していない者にも操作することができる。
【0019】なおこの実施例においては、形状認識回路
11で処置具6の側面の直線部分L1,L2の形状を認
識してその側面の直線部分の先端T1,T2に基づいて
スコープ7の駆動制御するようになっていたが、この発
明はこれに限定されるものではなく、例えば処置具の先
端部又は挿入部の形状や色等により描出して特徴点を求
めても良いものである。
【0020】またこの実施例においては、処置具6をス
コープ7の視野の中央位置に位置するように設定されて
いたが、この発明はこれに限定されるものではなく、ス
コープ7の視野の所望の位置に位置するように設定して
も良いものである。
【0021】さらにこの実施例においては、自動的に処
置具6の先端の移動に対応して即座にスコープ7をマニ
ピュレータ8により駆動させるようになっていたが、こ
の機能についてスイッチを設けて、このスイッチのオン
/オフによりその機能を働かせたり停止させたりしても
良いものである。この発明の第2実施例を図面を参照し
て説明する。
【0022】この実施例においても腹腔鏡下手術時の手
術部位の状態は、図1に示すものとほとんど同一であ
り、異なる点は処置具について複数挿入される事であ
る。図示しないが、第1のトラカール4a、第2のトラ
カール4b、…が腹壁1に差込まれており、それらの孔
にそれぞれ第1の処置具6a、第2の処置具6b、…が
挿入される。その他の部材については同一部材には同一
符号を使用して詳細な説明は省略する。図4にスコープ
保持装置の要部構成のブロック図を示す。
【0023】スコープ7により検出された腹腔2内の映
像情報は、TVカメラ21により処理されてTVモニタ
22により映像として表示される。また、前記TVカメ
ラ21により処理された映像情報は形状認識回路23に
入力されて、この形状認識回路23において、第1の処
置具6a、第2の処置具6b、…の予め設定された各形
状を認識して、その各形状(例えば、直線部分等)を描
出し、この描出された各形状のデータが特徴点描出回路
24に入力される。
【0024】この特徴点描出回路24により、その各形
状の特徴点データ(例えば、直線部分の先端の座標デー
タ及び先端間の距離等)が算出され、その各特徴点デー
タが選択回路25に入力される。
【0025】一方、図5に示すように、カーサー生成回
路26は表示制御回路27を介して前記TVモニタ22
の画面上にカーサー(黒い十字模様)を生成させ、この
カーサーの座標データが前記表示制御回路27を介して
前記選択回路25に入力される。なお、前記カーサー生
成回路26にはマウス等が設けられており、このマウス
等を操作することによりカーサーが前記TVモニタの画
面上を移動し、このカーサーの移動に対応して前記表示
制御回路27を介して前記選択回路25に入力されるカ
ーサーの座標データも変化するようになっている。
【0026】前記選択回路25では、各特徴点データの
中からカーサーの座標データに最も距離的に近い特徴点
データを選択し、その選択された特徴点データが比較回
路28に入力される。
【0027】この比較回路28では、理想値記憶回路1
4で設定された理想特徴点データとその選択された特徴
点データとを比較して、そのデータの差を求め、この求
めたデータ差が移動量算出部30に入力される。
【0028】この移動量算出部30では、そのデータ差
に基づいて、前記選択回路25で選択された特徴点デー
タと理想特徴点データとが一致するように前記スコープ
7の移動量が算出され、その移動量がマニピュレータ駆
動回路31に入力される。このマニピュレータ駆動回路
31では、その移動量に基づいて前記3次元マニピュレ
ータ8を駆動制御して前記スコープ7を移動させる。
【0029】このような構成の本実施例においては、ス
コープ7により検出された腹腔2内の映像情報から、形
状認識回路23で第1の処置具6a、第2の処置具6
b、…の予め設定された形状(例えば、直線部分)を描
出し、特徴点描出回路24によりその各形状の特徴点デ
ータ(例えば、その直線部分の先端の座標データ及びそ
の先端間の距離)が算出され、選択回路25に入力され
る。
【0030】一方カーサー生成回路26でTVモニタ2
2の画面上に生成されたカーサーにより所定の処置具を
選択して指定すると、表示制御回路27を介してそのカ
ーサーの座標データが選択回路25に入力される。
【0031】選択回路25によりカーサーの座標データ
に最も近い特徴点データを選択し、比較回路28によ
り、その特徴点データを理想特徴点データと比較してデ
ータ差が求められる。このデータ差に基づいて移動量算
出部30で、選択された特徴点データに対応する処置具
がTVモニタ22の所望の位置に位置するようにスコー
プ7の移動量が算出され、マニピュレータ駆動回路31
によりその移動量に基づいて3次元マニピュレータ8が
駆動される。
【0032】なお、TVモニタ22の画面上の映像の中
に全く処置具が見当たらない場合には、自動的にスコー
プ7を引っ張り上げるか、スコープ7又はTVカメラ2
1の倍率を下げてTVモニタ22の画面上の観察視野を
広げるようになっている。
【0033】このように本実施例によれば、TVモニタ
22の画面上でカーサー生成回路26により生成された
カーサーで所定の処置具を選択指定すれば、スコープ7
により検出した第1の処置具6a、第2の処置具6b、
…の形状の特徴点を描出したときにカーサーにより選択
指定された処置具の特徴点が選択され、その特徴点に対
応する処置具をスコープ7の視野の所望の位置に位置す
るようにスコープ7の移動量を算出して、その移動量に
基づいて3次元マニピュレータ8によりスコープ7を移
動させることにより、カーサーにより選択指定された処
置具の先端の移動に対応して自動的に即座にスコープ7
の視野を移動させることができる。従って、前述の実施
例と同様な効果を得ることができ、さらに、複数の処置
具を使用する場合に、簡単に特定の処置具をスコープ7
の視野の所望の位置に位置させるようにスコープ7を移
動させることができる。この発明の第3実施例を図面を
参照して説明する。
【0034】この実施例においても、腹腔鏡下手術時の
手術部位の状態は、図1に示すものとほとんど同一であ
り、異なる点は処置具について単数又は複数挿入される
事である。図示しないが、第1のトラカール4a、第2
のトラカール4b、…が腹壁1に差し込まれており、そ
れらの孔にそれぞれ第1の処置具6a、第2の処置具6
b、…が挿入される。その他の部材については同一部材
には同一符号を使用して詳細な説明は省略する。図6に
スコープ保持装置の要部構成のブロック図を示す。
【0035】スコープ7により検出された腹腔2内の映
像情報は、TVカメラ41により処置されてTVモニタ
42により映像として表示される。また前記TVカメラ
41により処理された映像情報は形状認識回路43に入
力されて、この形状認識回路43において、第1の処置
具6a、第2の処置具6b、…の予め設定された形状を
認識して、その各形状を描出し、この描出された各形状
のデータが比較回路44に入力される。
【0036】この比較回路44ではファジイ回路を備
え、パターン画像メモリ45に記憶された各形状のパタ
ーンデータのうち、その入力された各形状のデータが最
も近いパターンデータを選択して、その入力された各形
状のデータとその選択されたパターンデータとのデータ
の差を求め、この求めたデータ差が移動量算出部46に
入力される。
【0037】この移動量算出部46では、そのデータ差
に基づいて、前記比較回路44に形状認識回路43から
入力された各形状のデータを前記比較回路44で前記パ
ターン画像メモリ45から選択したパターンデータに一
致するように前記スコープ7の移動量が算出され、その
移動量がマニピュレータ駆動回路47に入力される。こ
のマニピュレータ駆動回路31では、その移動量に基づ
いて前記3次元マニピュレータ8を駆動制御して前記ス
コープ7を駆動させる。
【0038】このような構成の本実施例においては、ス
コープ7により検出された腹腔2内の映像情報から、形
状認識回路43で第1の処置具6a、第2の処置具6
b、…の予め設定された形状を描出し、比較回路44に
より、この描出された各形状のデータについてパターン
画像メモリ45で記憶されたパターンデータのうち最も
近いものを選択して、その各形状のデータとパターンデ
ータとのデータ差が求められる。
【0039】このデータ差に基づいて移動量算出部30
で各処置具の位置がそのパターンデータと一致するよう
にスコープ7の移動量が算出され、マニピュレータ駆動
回路47によりその移動量に基づいて3次元マニピュレ
ータ8が駆動される。
【0040】なお、TVモニタ42の画面上の映像の中
に全く処置具が見当たらない場合には、自動的にスコー
プ7を引っ張り上げるか、スコープ7又はTVカメラ4
1の倍率を下げてTVモニタ42の画面上の観察視野を
広げるようになっている。
【0041】このように本実施例によれば、各種手術の
術式において使用される処置具のTVモニタ42の画面
上の配置をパターンデータとしてパターン画像メモリ4
5に記憶させておけば、スコープ7により検出した第1
の処置具6a、第2の処置具6b、…の形状の特徴点を
描出したときに、パターン画像メモリ45からその描出
された特徴点の配置に対して最も近いパターンデータが
選択され、各処置具をその選択されたパターンデータの
配置に一致するようにスコープ7の移動量を算出して、
その移動量に基づいてスコープ7を移動させることによ
り、自動的に処置具の先端の移動に対応して即座にスコ
ープ7の視野を移動させることができる。従って最初に
述べた実施例と同様な効果を得ることができ、さらに、
各処置具のTVモニタ42の画面上の配置を術式に応じ
た適切な配置に保つことができる。この発明の第4実施
例を図面を参照して説明する。
【0042】図7は腹腔鏡下手術時の手術部位の状態を
示す図で、腹壁51の内側の腹腔52は気腹針(図示せ
ず)により炭酸ガスが送り込まれて膨脹させられてお
り、53は、この腹腔鏡下手術で摘出等の処置が行われ
る前記腹腔52の内側表面にできた患部である。
【0043】前記腹壁51には内径約5mmの第1のト
ラカール54及び内径約10mmの第2のトラカール5
5が差込まれ、それぞれの孔には摘出等の処置を行う可
動部分56aが先端に設けられた処置具56及びスコー
プ57が挿入される。このスコープ57は、3次元マニ
ピュレータ58に設けられた回転制御される複数の関節
からなる接続保持部58aにより固定支持されている。
【0044】さらに前記処置具6には磁気センサ(3次
元デジタイザー)59が設けてあり、3次元マニピュレ
ータ58の特定の不動点に対して予め設定された位置に
磁気ソース60が設置されている。従ってこの磁気ソー
ス60と3次元マニピュレータ58及びスコープ57と
の位置関係は予め算出することができる。図8にスコー
プ保持装置の要部構成のブロック図を示す。磁気センサ
59(及び磁気ソース60)からの検出信号が処理回路
61に入力される。
【0045】この処理回路61では、入力された検出信
号から前記処置具56の前記磁気ソース60を基準とし
た位置データを算出し、この位置データが比較回路62
に入力される。
【0046】この比較回路62では、入力された位置デ
ータとスコープ位置記憶回路63に記憶されている予め
算出された前記スコープ57の前記磁気ソース60を基
準とした位置データとを比較して、そのデータの差を求
め、この求めたデータ差が移動量算出部64に入力され
る。
【0047】この移動量算出部64では、そのデータ差
に基づいて、前記処置具56の位置データと前記スコー
プ57の位置データとが予め設定された位置関係にする
のに必要な前記スコープ57の移動量が算出され、その
移動量がマニピュレータ駆動回路65に入力される。こ
のマニピュレータ駆動回路65では、その移動量に基づ
いて前記3次元マニピュレータ58を駆動制御して前記
スコープ57を駆動させる。
【0048】このような構成の本実施例においては、磁
気センサ59からの検出信号から処置回路61で処置具
56の位置データが算出され、比較回路62によりその
位置データとスコープ位置記憶回路63に記憶されてい
るスコープ57の位置データとのデータ差が算出され
る。
【0049】このデータ差に基づいて、移動量算出部6
4により、処置具56とスコープ57とが予め設定され
た位置関係にするのに必要なスコープ57の移動量が算
出され、マニピュレータ駆動回路65によりその移動量
に基づいて3次元マニピュレータ58が駆動される。
【0050】さらに、スコープ57から映像情報により
TVモニタ(図示せず)で映し出される画面から処置具
56が外れている場合に、図9に示すように、磁気セン
サ59により処置具56の位置データに基づいて、その
画面上のどの方向に処置具56が位置しているかを示す
マークAが表示される。
【0051】このように本実施例によれば、磁気ソース
60を3次元マニピュレータ58との位置関係が予め知
ることができる位置に設置して、処置具56に磁気セン
サ59を設け、この磁気センサ5からの検出信号から処
置具56の位置データを算出して、この処置具56の位
置データとスコープ57の位置データとを予め設定され
た位置関係にするために必要なスコープ57の移動量を
算出し、その移動量に基づいてスコープ57を移動させ
ることにより、自動的に処置具58の先端の移動量に対
応して即座にスコープ57の視野を移動させることがで
きる。従って最初に述べた実施例と同様な効果を得るこ
とができ、さらに磁気センサ59により処置具の位置を
完全に把握できるので、TVモニタの画面上に処置具5
6がない場合に処置具56がある方向をマークAにより
報知することができる。
【0052】なおこの実施例においては、処置具56の
位置データを得るために磁気センサ59を使用したが、
この発明はこれに限定されるものではなく、位置データ
を得る光学式以外の方式のセンサでも適用可能である。
また1つの処置具について説明したが、この発明はこれ
に限定されるものではなく、複数の処置具についても適
用可能である。
【0053】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、処置具の先端の移動に対応して即座にスコープの視
野を移動させることができ、したがって、スコープの操
作に高度に習熟していない者にも操作することができる
スコープ保持装置およびスコープ装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の腹腔鏡下手術時の手術部
位の状態を示す図。
【図2】同実施例の要部構成を示すブロック図。
【図3】同実施例のTVモニタに表示される映像の例を
示す図。
【図4】この発明の他の実施例の要部構成を示すブロッ
ク図。
【図5】同実施例のTVモニタに表示される映像の例を
示す図。
【図6】この発明の他の実施例の要部構成を示すブロッ
ク図。
【図7】この発明の他の実施例の腹腔鏡下手術時の手術
部位の状態を示す図。
【図8】同実施例の要部構成を示すブロック図。
【図9】同実施例のTVモニタに表示される映像の例を
示す図。
【符号の説明】
6…処置具、7…スコープ、8…3次元マニピュレー
タ、11…形状認識回路、12…特徴点描出回路、13
…比較回路、14…理想値記憶回路、15…移動量算出
部、16…マニピュレータ駆動回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金田 正煕 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 唐沢 均 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 大明 義直 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 林 正明 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 今川 響 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭64−83239(JP,A) 特開 平3−205048(JP,A) 特開 平3−168139(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 1/00 A61B 17/00 - 19/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 患部を処置する処置具の映像情報を検出
    するためのスコープを支持する支持手段と、 前記スコープの視野を移動させる視野移動手段と、 前記スコープによって検出された前記映像情報に基づい
    て前記処置具の特定部位を認識し、特徴情報として描出
    する特徴描出手段と、 前記特徴描出手段によって描出された前記特徴情報から
    前記処置具の位置情報を算出する位置情報検出手段と、 前記位置情報検出手段によって算出された前記位置情報
    に応じて前記スコープの視野の移動量を算出する移動量
    算出手段と、 前記移動量算出手段の算出結果に基づいて前記視野移動
    手段を駆動制御する駆動制御手段と、 を具備することを特徴とするスコープ保持装置
  2. 【請求項2】 患部を処置する処置具と、 特定の視野を有し、前記処置具の映像情報を検出するス
    コープと、 前記スコープを支持する支持手段と、 前記スコープの視野を移動させる視野移動手段と、 前記スコープによって検出された前記映像情報に基づい
    て前記処置具の特定部位を認識し、特徴情報として描出
    する特徴描出手段と、 前記特徴情報から前記処置具の位置情報を算出する位置
    情報検出手段と、 前記位置情報に応じて前記スコープの視野の移動量を算
    出する移動量算出手段と、 前記移動量算出手段の算出結果に基づいて前記視野移動
    手段を駆動制御する駆動制御手段と、 を具備することを特徴とするスコープ装置。
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