JP3235987B2 - ゴルフボールの回転運動測定方法 - Google Patents
ゴルフボールの回転運動測定方法Info
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- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Physical Education & Sports Medicine (AREA)
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、超高速で運動して
いるゴルフボールを撮影し、その運動状態を解析するゴ
ルフボールの回転運動測定方法に関する。
いるゴルフボールを撮影し、その運動状態を解析するゴ
ルフボールの回転運動測定方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、インパクト直後におけるゴルフボ
ールの回転運動を解析するために使用される装置とし
て、ダイナファックス（商標名）がある。この装置は、
ゴルフボールの回転運動のような超高速現象を撮影する
ことができるものである。上記ダイナファックスは、回
転可能な円筒状体の内周面にフィルムを装着し、上記円
筒状体の中心からその軸方向に隔たった位置に設けたレ
ンズを通して得た映像を、プリズムを介して上記フィル
ム上に投影するもので、高速度撮影を行うときは円筒状
体が回転し、その内周面に配置されたフィルム上に順次
撮影されるものである。またこの他、特開昭６２−１０
４２７９号に開示されている高速度瞬間多重画像記録装
置を使用してビデオカメラとストロボとの組み合わせに
よって撮影する方法も知られている。
ールの回転運動を解析するために使用される装置とし
て、ダイナファックス（商標名）がある。この装置は、
ゴルフボールの回転運動のような超高速現象を撮影する
ことができるものである。上記ダイナファックスは、回
転可能な円筒状体の内周面にフィルムを装着し、上記円
筒状体の中心からその軸方向に隔たった位置に設けたレ
ンズを通して得た映像を、プリズムを介して上記フィル
ム上に投影するもので、高速度撮影を行うときは円筒状
体が回転し、その内周面に配置されたフィルム上に順次
撮影されるものである。またこの他、特開昭６２−１０
４２７９号に開示されている高速度瞬間多重画像記録装
置を使用してビデオカメラとストロボとの組み合わせに
よって撮影する方法も知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、撮影の方法自
体前者のダイナファックスは撮影したフィルムを現像す
る必要があり、また撮影対象が連続して変化する超高速
現象の場合、撮りたい部分が上手に撮れたか否かが判ら
ず、撮り直しもしばしばあり、実験に莫大な手間と時間
を要していた。一方、後者の多重画像記録装置は、スト
ロボを発光させ、そのときの動的映像をビデオカメラの
シャッターが開いている間の１コマ内に多数撮影するも
のである（多重撮影）から、作業が暗い所（せいぜい室
内の明るさ）でしかできず、また装置自体高価なもので
あった。
体前者のダイナファックスは撮影したフィルムを現像す
る必要があり、また撮影対象が連続して変化する超高速
現象の場合、撮りたい部分が上手に撮れたか否かが判ら
ず、撮り直しもしばしばあり、実験に莫大な手間と時間
を要していた。一方、後者の多重画像記録装置は、スト
ロボを発光させ、そのときの動的映像をビデオカメラの
シャッターが開いている間の１コマ内に多数撮影するも
のである（多重撮影）から、作業が暗い所（せいぜい室
内の明るさ）でしかできず、また装置自体高価なもので
あった。
【０００４】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、屋外でも屋内でも測定が可能であるとともに、比較
的安価な装置でゴルフボールの回転運動を測定すること
ができる方法を提供することを目的とする。
で、屋外でも屋内でも測定が可能であるとともに、比較
的安価な装置でゴルフボールの回転運動を測定すること
ができる方法を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するため、セットされたゴルフボールの飛球線方向に
沿って間隔を置いて配置された２台のカメラを用い、ヒ
ットされたゴルフボールを前記カメラで撮影することに
より、映し出された映像からヒットされたゴルフボール
の回転運動を計測する方法において、凸多角形のマーク
を黒色又はこれに類する暗色で表面に印したゴルフボー
ルを用い、撮影された映像に対し、画像処理（より詳細
には、コンピュータを利用し人手を介さない、自動的な
画像処理）によって前記凸多角形マーク上の複数の角の
位置を検出し、２台のカメラによる撮影映像間における
上記複数の角の位置の変化に基づいて、ヒットされたゴ
ルフボールの回転運動を算出することを特徴とするゴル
フボールの回転運動測定方法を提供する。
成するため、セットされたゴルフボールの飛球線方向に
沿って間隔を置いて配置された２台のカメラを用い、ヒ
ットされたゴルフボールを前記カメラで撮影することに
より、映し出された映像からヒットされたゴルフボール
の回転運動を計測する方法において、凸多角形のマーク
を黒色又はこれに類する暗色で表面に印したゴルフボー
ルを用い、撮影された映像に対し、画像処理（より詳細
には、コンピュータを利用し人手を介さない、自動的な
画像処理）によって前記凸多角形マーク上の複数の角の
位置を検出し、２台のカメラによる撮影映像間における
上記複数の角の位置の変化に基づいて、ヒットされたゴ
ルフボールの回転運動を算出することを特徴とするゴル
フボールの回転運動測定方法を提供する。
【０００６】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施形態
例につき図面を参照して説明する。図１は、本発明方法
の実施に用いる装置の一例を示す概略図である。本例の
装置は、ゴルフボール１１をセットするボールセット手
段１２、具体的にはゴルフボール１１を乗せるティー
と、ボールセット手段１２の飛球線後方に位置し、ボー
ル１１をヒットするクラブヘッド（図示せず）の通過
（ダウンスイング）を検知するセンサー手段１３と、ヒ
ットされたボール１１の飛球線前方の上記ボールセット
手段１２より所定距離だけ離れた位置に、互いに間隔を
置いて横向きにセットされた第１カメラ１４及び第２カ
メラ１５と、上記センサー手段１３よりの検知信号を受
け、タイミングを図ってヒットされたボール１１に対す
るシャッター信号を上記第１及び第２カメラ１４，１５
に時間をずらして送るトリガー手段を有する制御ユニッ
ト１６とを備えている。また、符号Ｍはボール１１の表
面に印されたマークを示す。本発明により測定を行うと
きには、マークＭをカメラ１４，１５側に向けた状態で
ボール１１をティー１２上にセットする。なお、第１及
び第２カメラ１４，１５としては、１／１０，０００〜
１／２００，０００秒のシャッタースピードを有するＣ
ＣＤカメラが好ましい。
例につき図面を参照して説明する。図１は、本発明方法
の実施に用いる装置の一例を示す概略図である。本例の
装置は、ゴルフボール１１をセットするボールセット手
段１２、具体的にはゴルフボール１１を乗せるティー
と、ボールセット手段１２の飛球線後方に位置し、ボー
ル１１をヒットするクラブヘッド（図示せず）の通過
（ダウンスイング）を検知するセンサー手段１３と、ヒ
ットされたボール１１の飛球線前方の上記ボールセット
手段１２より所定距離だけ離れた位置に、互いに間隔を
置いて横向きにセットされた第１カメラ１４及び第２カ
メラ１５と、上記センサー手段１３よりの検知信号を受
け、タイミングを図ってヒットされたボール１１に対す
るシャッター信号を上記第１及び第２カメラ１４，１５
に時間をずらして送るトリガー手段を有する制御ユニッ
ト１６とを備えている。また、符号Ｍはボール１１の表
面に印されたマークを示す。本発明により測定を行うと
きには、マークＭをカメラ１４，１５側に向けた状態で
ボール１１をティー１２上にセットする。なお、第１及
び第２カメラ１４，１５としては、１／１０，０００〜
１／２００，０００秒のシャッタースピードを有するＣ
ＣＤカメラが好ましい。
【０００７】センサー手段１３としては、互いに７０ｍ
ｍの距離ｍ1の間隔（図２参照）をおいて、発光部と受
光部よりなる一対の光学式センサーからなる第１センサ
ー１３Ａ及び第２センサー１３Ｂをセットしてある。ま
た、ボールセット手段１２であるティーとセンサー手段
１３との間の距離ｍ2は４０ｍｍ前後が好ましい。さら
に、ティー１２と第１カメラ１４間及び第１カメラ１４
と第２カメラ１５間の各距離ｍ3及びｍ4は、それぞれ５
０〜３００ｍｍ及び１００〜２５０ｍｍの範囲が好適で
ある。なお、ティー１２上のボール１１に対する第１及
び第２カメラ１４，１５の上下方向の配置レベルは、打
球の軌跡を予め考慮して決める必要がある。なお、測定
場所によっては、打球方向にライト１７を設けたり、カ
メラのシャッターと同期して作動するストロボ１８（発
光手段）を付設したりすることができる。なお、上記打
球の軌跡上のボールと第１及び第２カメラ１４，１５と
の間の水平距離はそれぞれ２００〜６００ｍｍが好まし
い。
ｍの距離ｍ1の間隔（図２参照）をおいて、発光部と受
光部よりなる一対の光学式センサーからなる第１センサ
ー１３Ａ及び第２センサー１３Ｂをセットしてある。ま
た、ボールセット手段１２であるティーとセンサー手段
１３との間の距離ｍ2は４０ｍｍ前後が好ましい。さら
に、ティー１２と第１カメラ１４間及び第１カメラ１４
と第２カメラ１５間の各距離ｍ3及びｍ4は、それぞれ５
０〜３００ｍｍ及び１００〜２５０ｍｍの範囲が好適で
ある。なお、ティー１２上のボール１１に対する第１及
び第２カメラ１４，１５の上下方向の配置レベルは、打
球の軌跡を予め考慮して決める必要がある。なお、測定
場所によっては、打球方向にライト１７を設けたり、カ
メラのシャッターと同期して作動するストロボ１８（発
光手段）を付設したりすることができる。なお、上記打
球の軌跡上のボールと第１及び第２カメラ１４，１５と
の間の水平距離はそれぞれ２００〜６００ｍｍが好まし
い。
【０００８】センサー手段１３及びストロボ１８を含む
各カメラ１４，１５に接続された（接続関係は図示せ
ず）制御ユニット１６は、次のものを含む。 コントロールボックス部 次のものを含む。 ａ）カメラ画像記録用フレームメモリー ｂ）画像解析ユニット ｃ）タイミングコントロールユニット センサー制御、シャッター制御、Ｉ／Ｏ ｄ）ＣＰＵユニット ｅ）ＦＤＤ（フロッピーディスクドライブ）、ＨＤＤ
（ハードディスクドライブ）又はフラッシュメモリー ソフト部 次のものを算出及び表示するためのソフトを内蔵する。 ａ）ヘッドスピード、打球のスピード、バックスピン、
サイドスピン、打出し角（水平線に対する上方、基準線
に対する左右方向）の計測算出及び数値表示 ｂ）弾道、飛距離の算出 ｃ）次のような画面表示 ・分割画面（打球の２映像画面＋計測値画面） ・打出し角分布画面 ・キャリー及び／又はトータル距離分布画面 ・弾道軌跡画面 ｄ）データの集積 モニター、プリンター
各カメラ１４，１５に接続された（接続関係は図示せ
ず）制御ユニット１６は、次のものを含む。 コントロールボックス部 次のものを含む。 ａ）カメラ画像記録用フレームメモリー ｂ）画像解析ユニット ｃ）タイミングコントロールユニット センサー制御、シャッター制御、Ｉ／Ｏ ｄ）ＣＰＵユニット ｅ）ＦＤＤ（フロッピーディスクドライブ）、ＨＤＤ
（ハードディスクドライブ）又はフラッシュメモリー ソフト部 次のものを算出及び表示するためのソフトを内蔵する。 ａ）ヘッドスピード、打球のスピード、バックスピン、
サイドスピン、打出し角（水平線に対する上方、基準線
に対する左右方向）の計測算出及び数値表示 ｂ）弾道、飛距離の算出 ｃ）次のような画面表示 ・分割画面（打球の２映像画面＋計測値画面） ・打出し角分布画面 ・キャリー及び／又はトータル距離分布画面 ・弾道軌跡画面 ｄ）データの集積 モニター、プリンター
【０００９】次いで、図２及び図３を参照してこの方法
を説明する。まず、第１及び第２のセンサー１３Ａ及び
１３Ｂがゴルフクラブヘッドの通過を検知すると、通過
時間ｔ1を計測し、両センサー１３Ａ，１３Ｂ間の距離
との関係よりヘッドスピードが計測される。次に、セン
サー１３Ｂによる検知信号を受けて各カメラ１４，１５
及びストロボ１８へトリガー出力が作用する。トリガー
出力は適用するヘッドスピードを、例えば複数予め測定
しておき、これらヘッドスピードに対応するディレイタ
イムｔ2及びシャッター間隔ｔ3をセットする。
を説明する。まず、第１及び第２のセンサー１３Ａ及び
１３Ｂがゴルフクラブヘッドの通過を検知すると、通過
時間ｔ1を計測し、両センサー１３Ａ，１３Ｂ間の距離
との関係よりヘッドスピードが計測される。次に、セン
サー１３Ｂによる検知信号を受けて各カメラ１４，１５
及びストロボ１８へトリガー出力が作用する。トリガー
出力は適用するヘッドスピードを、例えば複数予め測定
しておき、これらヘッドスピードに対応するディレイタ
イムｔ2及びシャッター間隔ｔ3をセットする。
【００１０】図４は制御ユニット１６のモニター部分に
映し出された打球の表示を示す。モニター画面４０を４
分割し、第１画面４０Ａに第１カメラ１４で側方からと
らえた打球、第２画面４０Ｂに第２カメラ１５で側方か
らとらえた打球がそれぞれ映し出され、そして第３画面
４０Ｃに計測値が表示される。
映し出された打球の表示を示す。モニター画面４０を４
分割し、第１画面４０Ａに第１カメラ１４で側方からと
らえた打球、第２画面４０Ｂに第２カメラ１５で側方か
らとらえた打球がそれぞれ映し出され、そして第３画面
４０Ｃに計測値が表示される。
【００１１】本発明では、ゴルフボール１１の表面に印
すマークＭの形状を凸多角形とする。凸多角形とは、ど
の辺を延長しても、その直線が図形内を通らない多角形
である。本発明において、上記凸多角形としては、二等
辺三角形が特に好ましい。また、マークＭの色は、ボー
ル表面の色から際立たせるために、黒色又はそれに類す
る暗色とする。
すマークＭの形状を凸多角形とする。凸多角形とは、ど
の辺を延長しても、その直線が図形内を通らない多角形
である。本発明において、上記凸多角形としては、二等
辺三角形が特に好ましい。また、マークＭの色は、ボー
ル表面の色から際立たせるために、黒色又はそれに類す
る暗色とする。
【００１２】マークの形状を二等辺三角形とする場合、
底辺と高さの比は１：１〜１：３の範囲が好ましく、特
に１：１．５前後が適当である。底辺と高さの比が小さ
過ぎて正三角形に近くなると、角である３点の位置的区
別がつき難くなる。一方、底辺と高さの比が大き過ぎる
と、ボール径との関係から底辺が短くなり、画像処理が
難しくなる。底辺の長さは６〜１５ｍｍの範囲が好まし
く、１０ｍｍ前後が特に好ましい。底辺の長さが６ｍｍ
に満たないときは、ボール表面に配置されたディンプル
との関係から画像処理（ディンプル位置の画像処理）が
難しくなる。一方、１５ｍｍを越えるときは、それに伴
って高さが高くなり、その結果マークが大きくなり過ぎ
て、打球にサイドスピン成分が多い場合にマークが隠れ
がちとなる。
底辺と高さの比は１：１〜１：３の範囲が好ましく、特
に１：１．５前後が適当である。底辺と高さの比が小さ
過ぎて正三角形に近くなると、角である３点の位置的区
別がつき難くなる。一方、底辺と高さの比が大き過ぎる
と、ボール径との関係から底辺が短くなり、画像処理が
難しくなる。底辺の長さは６〜１５ｍｍの範囲が好まし
く、１０ｍｍ前後が特に好ましい。底辺の長さが６ｍｍ
に満たないときは、ボール表面に配置されたディンプル
との関係から画像処理（ディンプル位置の画像処理）が
難しくなる。一方、１５ｍｍを越えるときは、それに伴
って高さが高くなり、その結果マークが大きくなり過ぎ
て、打球にサイドスピン成分が多い場合にマークが隠れ
がちとなる。
【００１３】本例では、第１及び第２画面４０Ａ及び４
０Ｂ（図４）に映し出された画像に関し、画面内から２
値化手法（白／黒）によって、黒区域の背景から白部分
であるゴルフボール１１の外形を抽出する。次いで、抽
出されたゴルフボール１１の外形内のマークＭを同様の
２値化手法によって抽出する。この場合、マークＭ内に
存在するディンプル部分は光の反射具合によって白く映
し出されることがあるので、この部分を埋める画像処理
（黒色化）が行われる。
０Ｂ（図４）に映し出された画像に関し、画面内から２
値化手法（白／黒）によって、黒区域の背景から白部分
であるゴルフボール１１の外形を抽出する。次いで、抽
出されたゴルフボール１１の外形内のマークＭを同様の
２値化手法によって抽出する。この場合、マークＭ内に
存在するディンプル部分は光の反射具合によって白く映
し出されることがあるので、この部分を埋める画像処理
（黒色化）が行われる。
【００１４】上記処理が終了した後、マークＭの主軸
（高さを含む直線）を求め、さらにこの主軸から垂直に
サーチし、黒から白に変化する変化点を求める。この垂
直サーチによる黒から白への変化点の検索は主軸に沿っ
て行われ、その結果これらの変化点の点列を通る直線、
すなわち２つの斜辺が求められる。次いで、黒ブロック
（黒マーク）外に２斜辺の中線と垂直に交わる基線を設
定し、ここからブロック側にサーチして底辺を求める。
斜辺や底辺を求める場合、球面による湾曲を考慮し曲線
近似で求めるのが良い。
（高さを含む直線）を求め、さらにこの主軸から垂直に
サーチし、黒から白に変化する変化点を求める。この垂
直サーチによる黒から白への変化点の検索は主軸に沿っ
て行われ、その結果これらの変化点の点列を通る直線、
すなわち２つの斜辺が求められる。次いで、黒ブロック
（黒マーク）外に２斜辺の中線と垂直に交わる基線を設
定し、ここからブロック側にサーチして底辺を求める。
斜辺や底辺を求める場合、球面による湾曲を考慮し曲線
近似で求めるのが良い。
【００１５】上記画像処理により三角形、すなわちマー
クＭを特定したら、３辺より３頂点を求め、３頂点５０
ｘ、５０ｙ、５０ｚを決定する。そして、第１画面４０
Ａと第２画面４０Ｂに映し出された映像から、ボールを
半径１の単位球としたときの３頂点５０ｘ、５０ｙ、５
０ｚの３次元ベクトルを求め、第１画面４０Ａより第２
画面４０Ｂへの移動からボールの回転軸ベクトルを求
め、この回転軸ベクトルと各点の位置のベクトルとのベ
クトル演算を行ってボールの回転量を求める。回転軸ベ
クトルと回転量が求まると、ボールのバックスピン及び
サイドスピンを求めることができる。また、第１画面４
０Ａ及び第２画面４０Ｂのボール１１（図４）の上下方
向の位置関係を測定することによって、距離ｍ4（水平
距離）との関係から、上方向への打出し角度を得ること
ができる。
クＭを特定したら、３辺より３頂点を求め、３頂点５０
ｘ、５０ｙ、５０ｚを決定する。そして、第１画面４０
Ａと第２画面４０Ｂに映し出された映像から、ボールを
半径１の単位球としたときの３頂点５０ｘ、５０ｙ、５
０ｚの３次元ベクトルを求め、第１画面４０Ａより第２
画面４０Ｂへの移動からボールの回転軸ベクトルを求
め、この回転軸ベクトルと各点の位置のベクトルとのベ
クトル演算を行ってボールの回転量を求める。回転軸ベ
クトルと回転量が求まると、ボールのバックスピン及び
サイドスピンを求めることができる。また、第１画面４
０Ａ及び第２画面４０Ｂのボール１１（図４）の上下方
向の位置関係を測定することによって、距離ｍ4（水平
距離）との関係から、上方向への打出し角度を得ること
ができる。
【００１６】本発明において、カメラ１４及び１５とし
てシャッタースピードが１／１０，０００〜１／２０
０，０００秒のＣＣＤカメラを、これに同期して作動す
るストロボと併用して用いると、本発明を実施する場所
が屋内であるか屋外であるかを問わず、撮影された画像
は、黒色の背景の中に白色のゴルフボールが鮮明に映し
出されたものとなる。また、ボールに印された凸多角形
のマークも明確な黒色で顕出する。このような画像から
ボールに印された上記マークにより２値化手法等のコン
ピュータを用いた画像解析を行うことによって、マーク
の角位置の点の移動を自動的に求め、スピンの算出を行
うことができる。また、２値化手法等のコンピュータ画
像解析によって、ボール打出し角度を算出することがで
きる。その結果、能率良く正確な解析結果を得ることが
できる。
てシャッタースピードが１／１０，０００〜１／２０
０，０００秒のＣＣＤカメラを、これに同期して作動す
るストロボと併用して用いると、本発明を実施する場所
が屋内であるか屋外であるかを問わず、撮影された画像
は、黒色の背景の中に白色のゴルフボールが鮮明に映し
出されたものとなる。また、ボールに印された凸多角形
のマークも明確な黒色で顕出する。このような画像から
ボールに印された上記マークにより２値化手法等のコン
ピュータを用いた画像解析を行うことによって、マーク
の角位置の点の移動を自動的に求め、スピンの算出を行
うことができる。また、２値化手法等のコンピュータ画
像解析によって、ボール打出し角度を算出することがで
きる。その結果、能率良く正確な解析結果を得ることが
できる。
【００１７】以上のように、本実施形態では、本発明を
実施するに当たって、セットされたボールをヒットする
クラブヘッドのヒット前の通過をセンサー手段で検知
し、このセンサー手段が検知した後に検知信号を制御ユ
ニットのトリガー手段に送り、このトリガー手段が検知
信号を受けてヒットされたボールを撮影するためにセッ
トされたボール位置より所定距離隔たり互いに間隔を置
いて横向きにセットされた第１及び第２カメラにタイミ
ングを図り時間をずらしてそれぞれにシャッター信号を
送って撮影するようにしてある。そのため、本発明によ
るゴルフボールの回転運動測定方法を用い、打球の飛距
離の算出及び弾道の軌跡のシュミレーションを行う場合
は、初期条件として横向きの第１及び第２カメラによる
打球の速度、打角及びバックスピン量の各値を測定しさ
えすればよい。したがって、本実施形態のシステムは、
ゴルフボールの運動測定システムとして比較的簡素であ
り、かつ安価であるとともに、操作も簡単であり、また
ゴルファーのフォームの改善や、ゴルフボールの開発と
性能評価に威力を発揮し得る。例えば、特定のボールに
固定して使用し、種々のゴルフクラブの性能評価にも使
用できることは勿論である。
実施するに当たって、セットされたボールをヒットする
クラブヘッドのヒット前の通過をセンサー手段で検知
し、このセンサー手段が検知した後に検知信号を制御ユ
ニットのトリガー手段に送り、このトリガー手段が検知
信号を受けてヒットされたボールを撮影するためにセッ
トされたボール位置より所定距離隔たり互いに間隔を置
いて横向きにセットされた第１及び第２カメラにタイミ
ングを図り時間をずらしてそれぞれにシャッター信号を
送って撮影するようにしてある。そのため、本発明によ
るゴルフボールの回転運動測定方法を用い、打球の飛距
離の算出及び弾道の軌跡のシュミレーションを行う場合
は、初期条件として横向きの第１及び第２カメラによる
打球の速度、打角及びバックスピン量の各値を測定しさ
えすればよい。したがって、本実施形態のシステムは、
ゴルフボールの運動測定システムとして比較的簡素であ
り、かつ安価であるとともに、操作も簡単であり、また
ゴルファーのフォームの改善や、ゴルフボールの開発と
性能評価に威力を発揮し得る。例えば、特定のボールに
固定して使用し、種々のゴルフクラブの性能評価にも使
用できることは勿論である。
【００１８】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るゴルフボー
ルの回転運動測定方法は、屋内でも屋外でも測定が可能
であり、同時に比較的安価な装置でゴルフボールの回転
運動を人手を介さず自動的に測定することができる。
ルの回転運動測定方法は、屋内でも屋外でも測定が可能
であり、同時に比較的安価な装置でゴルフボールの回転
運動を人手を介さず自動的に測定することができる。
【図１】本発明の実施に使用する装置の一例を示す概略
図である。
図である。
【図２】図1の装置における各機器の配置間隔を示す図
である。
である。
【図３】図1の装置の作動説明図である。
【図４】図1の装置のモニター画面の図である。
１１ ボール １２ ボールセット手段 １３ センサー手段 １４ 第１カメラ １５ 第２カメラ １６ 制御ユニット Ｍ マーク
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平１−148285（ＪＰ，Ａ) 特開 昭62−254057（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−22320（ＪＰ，Ａ) 特開 平８−24389（ＪＰ，Ａ) 特開 平８−278169（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−210282（ＪＰ，Ａ) 登録実用新案3037203（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) G01P 3/36 A63B 69/36 G01B 11/26 G03B 39/00 G01C 15/00
Claims (2)
- 【請求項１】 セットされたゴルフボールの飛球線方向
に沿って間隔を置いて配置された２台のカメラを用い、
ヒットされたゴルフボールを前記カメラで撮影すること
により、映し出された映像からヒットされたゴルフボー
ルの回転運動を計測する方法において、凸多角形のマー
クを黒色又はこれに類する暗色で表面に印したゴルフボ
ールを用い、撮影された映像に対し、画像処理によって
前記凸多角形マーク上の複数の角の位置を検出し、２台
のカメラによる撮影映像間における上記複数の角の位置
の変化に基づいて、ヒットされたゴルフボールの回転運
動を算出することを特徴とするゴルフボールの回転運動
測定方法。 - 【請求項２】凸多角形のマークが二等辺三角形のマーク
である請求項１に記載のゴルフボールの回転運動測定方
法。
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