JP3235902B2 - Cr複合部品 - Google Patents
Cr複合部品Info
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Description
周波機器におけるノイズを除去するCR複合部品に関す
る。
体基板の表面に、この誘電体基板を挟んで交差する抵抗
体とグランド電極とを設け、抵抗体とグランド電極の間
に発生するキャパシタンスCと抵抗体が有する抵抗Rと
でCR回路を構成するものが知られている。
(1)式の関係を有する。 C=(ε×S)/d ……(1) ε:誘電率 S:対向電極面積 d:対向電極間距離 ここに、誘電率εは誘電体基板に使用する材料によって
決定され、対向電極面積Sも部品サイズによって制約を
受ける。従って、キャパシタンスCを大きくするには、
対向電極間距離dを狭くする必要がある。
に自動装着機によってガラスエポキシ等の回路基板に実
装される。この自動実装において、複合部品に数kgの
機械的加重が加わることになる。また、回路基板へのは
んだ付け実装後においても回路基板のたわみ等により複
合部品には数kgの機械的加重が加わることになる。従
って、キャパシタンスCを大きくするために対向電極間
距離を狭くする(すなわち、誘電体基板を薄くする)
と、前記機械的加重によって複合部品が破損し易くな
る。
の裏面にグランド電極が形成されており、かつ一般にグ
ランド電極が回路基板側になるように実装される。しか
し、最近では電子機器の小形化、高密度実装化の要求に
よって、回路基板に実装された電子部品の下にも回路パ
ターンを配設するものが現れており、従来のCR複合部
品ではその要求に対応できないという欠点があった。
弱めることなく、内蔵コンデンサのキャパシタンスCを
大きくすることができ、しかも高密度実装にも対応する
ことができるCR複合部品を提供することにある。
するため、本発明に係るCR複合部品は、等しい形状の
二つのグランド導体をそれぞれ絶縁体基板の表面及び裏
面から略等しい距離の位置に内蔵し、この絶縁体基板の
表面または裏面の一方に前記グランド導体の一方と交差
する一つの抵抗体を設けるとともに、前記絶縁体基板の
両端部にはそれぞれ前記抵抗体に電気的に接続された入
出力電極を設け、前記絶縁体基板の両側面部にはそれぞ
れ前記グランド導体に電気的に接続されたグランド電極
を設け、前記抵抗体と前記グランド導体が交差した部分
でキャパシタンスCが形成され、該キャパシタンスCと
前記抵抗体が有する抵抗RとでCR回路を構成したこと
を特徴とする。ここに、グランド導体と抵抗体との間の
距離を、二つのグランド導体同士の距離より小さく設定
することが好ましい。
抗体が交差した部分に形成されるキャパシタンスCと抵
抗体の抵抗Rとでノイズを除去するフィルタとして機能
する。そして、キャパシタンスCの値を大きくするため
にグランド導体と抵抗体の間の距離を狭くしても、絶縁
体基板の厚さはこれとは関係なく設計され、絶縁体基板
の機械的強度が確保される。さらに、二つのグランド導
体が表裏方向性がない状態で絶縁体基板に内蔵されてお
り、抵抗体を絶縁体基板の表面または裏面の一方に設け
る際に、絶縁体基板の方向性を確認する必要がなくな
る。さらに、本発明に係るCR複合部品は、等しい形状
の二つのグランド導体をそれぞれ絶縁体基板の表面及び
裏面から略等しい距離の位置に内蔵し、この絶縁体基板
の表面及び裏面にそれぞれ前記グランド導体と交差する
二つの抵抗体を設けるとともに、前記絶縁体基板の両端
部にはそれぞれ前記抵抗体に電気的に接続された入出力
電極を設け、前記絶縁体基板の両側面部にはそれぞれ前
記グランド導体に電気的に接続されたグランド電極を設
け、前記抵抗体と前記グランド導体が交差した部分でキ
ャパシタンスCが形成され、該キャパシタンスCと前記
抵抗体が有する抵抗RとでCR回路を構成したことを特
徴とする。ここに、グランド導体と抵抗体との間の距離
を、二つのグランド導体同士の距離より小さく設定する
ことが好ましい。
強度が確保され、かつ、抵抗体を絶縁体基板に設ける際
に絶縁体基板の方向性を確認する必要がなくなると共
に、内蔵コンデンサの対向電極面積が大きくなり、キャ
パシタンスCを大きくしても、抵抗体とグランド導体の
間の距離を比較的広く採れ、抵抗体とグランド導体間の
絶縁破壊が起きにくくなる。
ついて添付図面を参照して説明する。 [第1実施例、図1〜図5]図1〜図3に示すように、
PZTやBaTiO3のセラミックス材等からなる絶縁
体積層基板1の上面中央部には、帯状の抵抗体2が設け
られている。この抵抗体2の形成は、例えばカーボンペ
ースト等をスクリーン印刷の手段にて積層基板1に塗布
することにより厚膜形成してもよいし、W,Ni−Cr
合金等をスパッタリングや蒸着等の手段にて積層基板1
表面に薄膜形成してもよい。抵抗体2の抵抗値は、通常
数10Ω〜数10kΩの範囲内で設定される。
交差するように広面積のグランド導体3が設けられ、そ
の引出し部3a,3bは積層基板1の側面に露出してい
る。この積層基板1は、図4に示すように、絶縁体シー
ト101,102,…10nを積み重ねて一体焼成するこ
とにより製作される。グランド導体3は、Ag,Ag−
Pd等のペーストをスクリーン印刷等の手段にて絶縁性
シート102の表面に塗布することにより設けられる。
がそれぞれ設けられ、抵抗体2の端部に電気的に接続し
ている。積層基板1の両側面部にはグランド電極7a,
7bがそれぞれ設けられ、グランド導体3の引出し部3
a,3bに電気的に接続している。こうして得られたC
R複合部品の実装面は、抵抗体2が設けられていない方
の面であり、この面には従来のCR複合部品と異なり、
広面積のグランド電極が設けられていない。従って、こ
のCR複合部品を回路基板に実装した場合、部品の下に
も回路パターンを配設することができ、高密度実装に対
応することができる。
ある。このCR複合部品は、抵抗体2とグランド導体3
が交差した部分に形成されたキャパシタンスCが、抵抗
体2自身が有する抵抗Rと共にCR回路を構成し、ノイ
ズを除去するフィルタとして機能する。そして、キャパ
シタンスCを大きくするためにグランド導体3の配設位
置を抵抗体2寄りに設定してグランド導体3と抵抗体2
の間の距離を狭くしても、積層基板1の厚さはこれとは
関係なく設計することができる。従って、キャパシタン
スCが大きく、かつ機械的強度が強いCR複合部品が得
られる。図6は積層基板1の抗折強度を測定した結果を
示すグラフである。比較のために、同じキャパシタンス
Cを有する従来構造の絶縁体基板の抗折強度測定結果も
合わせて示した。
に示すように、絶縁体積層基板15の上面には帯状の抵
抗体16が設けられている。積層基板15の内部には、
抵抗体16と交差するように広面積のグランド導体17
が設けられ、その引出し部17aは積層基板15の側面
に露出している。この積層基板15は、図10に示すよ
うに、絶縁体シート251,252,…25nを積み重ね
て一体焼成することにより製作される。
19がそれぞれ設けられ、抵抗体16の端部に電気的に
接続している。積層基板15の側面部にはグランド電極
20が設けられ、グランド導体17の引出し部17aに
電気的に接続している。得られたCR複合部品は、抵抗
体16とグランド導体17が交差した部分に形成された
キャパシタンスCが、抵抗体16自身が有する抵抗Rと
共にCR回路を構成し、ノイズを除去するフィルタとし
て機能する。従って、このCR複合部品は第1実施例の
CR複合部品と同様の作用、効果を奏する。
を絶縁体積層基板の表面に形成する際に、積層基板の表
裏方向性を確認しなくてすむCR複合部品について説明
する。図11〜図13に示すように、絶縁体積層基板3
1の上面には帯状の抵抗体32が設けられている。な
お、抵抗体32は積層基板31の下面に設けられていて
もよい。積層基板31内部の表面側と裏面側には、抵抗
体32と交差するように広面積のグランド導体33,3
4がそれぞれ設けられ、その引出し部33a,33b、
34a,34bは積層基板31の両側面に露出してい
る。グランド導体33と抵抗体32の間の距離は、グラ
ンド導体33と34の間の距離よりも小さく設定されて
いる。
5,36がそれぞれ設けられ、抵抗体32の端部に電気
的に接続している。積層基板31の両側面部にはグラン
ド電極37a,37bがそれぞれ設けられ、グランド導
体33,34の引出し部33a〜34bに電気的に接続
している。抵抗体32とグランド導体33が交差した部
分に形成されたキャパシタンスCが、抵抗体32自身が
有する抵抗Rと共にCR回路を構成し、ノイズを除去す
るフィルタとして機能する。そして、キャパシタンスC
を大きくするためにグランド導体33と抵抗体32の間
の距離を狭くしても、積層基板31の厚さはこれとは関
係なく設計することができる。この結果、耐機械的強度
の優れた積層基板31にすることができる。
に示すフローチャートに従って製作される。積層基板3
1は、図15に示すように、絶縁体シート401,4
02,…40n- 1,40nを積み重ねて一体焼成すること
により製作される。等しい形状のグランド導体33,3
4はそれぞれ絶縁体シート402,40nの上面に設けら
れており、積層された状態では、基板31の表裏面から
それぞれ等しい距離の位置に内蔵される。従って、積層
基板31は表裏方向性を有さない。
て、その表面に抵抗体32が形成される。このとき、積
層基板31は表裏方向性がないため、積層基板31の方
向性選別作業が不要となる。次に工程2において、入出
力電極35,36及びグランド電極37a,37bがそ
れぞれ積層基板31に形成される。次に、工程3で電気
特性チェック試験が行われ、合格品のみが工程4に送り
込まれる。工程4では自動装入機に対応できるように、
テーピングが行われる。なお、工程1’と工程2’のよ
うに、電極35,36,37a,37bを先に形成した
後、抵抗体32を形成してもよい。
電圧が高く、かつ、抵抗体形成工程及びテーピング工程
において表裏方向性を確認しなくてすむCR複合部品に
ついて説明する。図16〜図18に示すように、絶縁体
積層基板45の上下面には、それぞれ帯状の抵抗体4
6,47が設けられている。積層基板45内部の表面側
と裏面側には、抵抗体46,47とそれぞれ交差するグ
ランド導体48,49が設けられ、その引出し部48
a,48b、49a,49bは積層基板45の両側面に
露出している。グランド導体48と抵抗体46の間の距
離、並びに、グランド導体49と抵抗体47の間の距離
は、グランド導体48と49の間の距離よりも小さく設
定されている。
1,52がそれぞれ設けられ、抵抗体46,47の端部
に電気的に接続している。積層基板45の両側面部には
グランド電極53a,53bがそれぞれ設けられ、グラ
ンド導体48,49の引出し部48a〜49bに電気的
に接続している。抵抗体46とグランド導体48が交差
した部分及び抵抗体47とグランド導体49が交差した
部分に形成された二つのキャパシタンスCが抵抗体46
と47自身が有する抵抗Rと共にCR回路を構成し、ノ
イズを除去するフィルタとして機能する。キャパシタン
スが二つ形成されるため、抵抗体46,47とグランド
導体48,49の間の距離を比較的広く採ることができ
る。従って、絶縁破壊電圧が高いCR複合部品が得られ
る。そして、積層基板45の厚さは、抵抗体46,47
とグランド導体48,49の間の距離に関係なく設計す
ることができるので、耐機械的強度の優れた積層基板4
5にすることができる。
施例において説明した図14のフローチャートと同様の
製造工程に従って製作される。ここに、抵抗体46,4
7を形成する工程及びテーピング工程において、CR複
合部品は表裏方向性がないため、方向性選別作業が不要
となる。 [他の実施例]なお、本発明に係るCR複合部品は、前
記実施例に限定するものではなく、その要旨の範囲内で
種々に変形することができる。
ートを積み重ねた後、一体的に焼成するものであるが、
必ずしもこれに限定されない。例えば、印刷等の手段に
よりペースト状の絶縁体材料を重ね塗りすることにより
絶縁体積層基板を形成してもよいし、また、絶縁体シー
トを接着剤にて貼り合わせることにより絶縁体積層基板
を形成してもよい。
いて説明したが、抵抗体が抵抗分の他にも有するインダ
クタンス分を積極的に利用してLCR複合部品として使
用することもできる。また、積層基板の表面に設けた抵
抗体をポリイミド等の絶縁膜にて被覆すれば外部からの
衝撃や湿度等の影響から保護されるので部品の信頼性が
向上する。
されるものではなく、他の形状であってもよい。
よれば、グランド導体を絶縁体基板の内部に配設したの
で、キャパシタンスCの値を大きくするためにグランド
導体と抵抗体の間の距離を狭くしても、絶縁体基板の厚
さはこれとは関係なく設計することができ機械的強度が
優れたCR複合部品が得られる。しかも、このCR複合
部品の裏面、すなわち実装面には広面積のグランド電極
が設けられていないので、回路基板に実装した場合、部
品の下にも回路パターンを配線することができ、高密度
実装に対応可能である。
をそれぞれ絶縁体基板の表面及び裏面から略等しい距離
の位置に内蔵すれば、この絶縁体基板は表裏方向性を有
さない。従って、抵抗体を絶縁体基板の表面に形成する
際に方向性の選別作業も省略できる。さらに、等しい形
状の二つのグランド導体をそれぞれ絶縁体基板の表面及
び裏面から略等しい距離の位置に内蔵し、かつ、この絶
縁体基板の表面及び裏面にそれぞれ前記グランド導体と
交差する抵抗体を設けたので、キャパシタンスCを大き
くしても、抵抗体とグランド導体の間の距離を比較的広
く採ることができ、絶縁破壊電圧が高いCR複合部品が
得られる。また、絶縁体基板も含めてCR複合部品が表
裏方向性を有さないため、抵抗体形成工程及びテーピン
グ工程における方向性の選別作業が省略できる。
例を示すものである。
斜視図。
10は本発明に係るCR複合部品の第2実施例を示すも
のである。
て斜視図。図11ないし図15は本発明に係るCR複合
部品の第3実施例を示すものである。
ト。
て斜視図。図16ないし図18は本発明に係るCR複合
部品の第4実施例を示すものである。
Claims (3)
- 【請求項1】 等しい形状の二つのグランド導体をそれ
ぞれ絶縁体基板の表面及び裏面から略等しい距離の位置
に内蔵し、この絶縁体基板の表面または裏面の一方に前
記グランド導体の一方と交差する一つの抵抗体を設ける
とともに、前記絶縁体基板の両端部にはそれぞれ前記抵
抗体に電気的に接続された入出力電極を設け、前記絶縁
体基板の両側面部にはそれぞれ前記グランド導体に電気
的に接続されたグランド電極を設け、 前記抵抗体と前記グランド導体が交差した部分でキャパ
シタンスCが形成され、該キャパシタンスCと前記抵抗
体が有する抵抗RとでCR回路を構成したこと、 を特徴とするCR複合部品。 - 【請求項2】 等しい形状の二つのグランド導体をそれ
ぞれ絶縁体基板の表面及び裏面から略等しい距離の位置
に内蔵し、この絶縁体基板の表面及び裏面にそれぞれ前
記グランド導体と交差する二つの抵抗体を設けるととも
に、前記絶縁体基板の両端部にはそれぞれ前記抵抗体に
電気的に接続された入出力電極を設け、前記絶縁体基板
の両側面部にはそれぞれ前記グランド導体に電気的に接
続されたグランド電極を設け、 前記抵抗体と前記グランド導体が交差した部分でキャパ
シタンスCが形成され、該キャパシタンスCと前記抵抗
体が有する抵抗RとでCR回路を構成したこと、 を特徴とするCR複合部品。 - 【請求項3】 前記グランド導体と前記抵抗体との間の
距離が、二つの前記グランド導体同士の距離より小さい
ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のCR複合
部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08620293A JP3235902B2 (ja) | 1993-04-13 | 1993-04-13 | Cr複合部品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08620293A JP3235902B2 (ja) | 1993-04-13 | 1993-04-13 | Cr複合部品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06302470A JPH06302470A (ja) | 1994-10-28 |
JP3235902B2 true JP3235902B2 (ja) | 2001-12-04 |
Family
ID=13880202
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08620293A Expired - Lifetime JP3235902B2 (ja) | 1993-04-13 | 1993-04-13 | Cr複合部品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3235902B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006135131A (ja) * | 2004-11-08 | 2006-05-25 | Toppan Printing Co Ltd | 抵抗キャパシタ複合素子 |
-
1993
- 1993-04-13 JP JP08620293A patent/JP3235902B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06302470A (ja) | 1994-10-28 |
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