JP3235274B2 - カム従動子 - Google Patents
カム従動子Info
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- JP3235274B2 JP3235274B2 JP14250193A JP14250193A JP3235274B2 JP 3235274 B2 JP3235274 B2 JP 3235274B2 JP 14250193 A JP14250193 A JP 14250193A JP 14250193 A JP14250193 A JP 14250193A JP 3235274 B2 JP3235274 B2 JP 3235274B2
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- roller member
- hollow roller
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- sleeve
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Description
エンジンの弁駆動用のカム従動子に関する。
従動子は、カムに接するの部分としてのローラ部材がロ
ッカーアームに金属製の支軸で回転自在に支持されて構
成されている。
るエンジンの弁駆動用のカム従動子は、金属製であるこ
とによる重量が重いという短所があると共に、ローラ部
材の内周面と支軸の外周面との間が潤滑状態に関して劣
化の問題が最も生じ易く、この部分に焼付け等の不具合
が発生する。
滑問題に対応するべく、ローラ部材に軽量性及び耐焼付
性に優れているセラミックス材を用いることも考えられ
るが、その使用には、その場合に生じる次のような新た
な問題が障害となり、その使用も適切とはならない。
ので、運転使用中にローラ部材が破損する恐れがあり、
それは致命的なトラブルの原因となる。 (2)セラミックス材と金属との熱膨張係数の差によ
り、運転使用中にローラ部材の内周面と支軸の外周面と
の間のクリアランスが狭まり潤滑不良を来して金属軸の
異常摩耗が発生したり、最悪の場合、ローラ部材がロッ
クすることも考えられる。 この発明は、上記のセラミックス製のローラ部材の問題
を解決したカム従動子を提供することを目的としてい
る。
は、従動部材の金属製の支軸に回転自在に嵌合支承され
てセラミックス製の中空ローラ部材と、中空ローラ部材
の外周面に回転自在に嵌合支承され、その外周面がカム
に係合する金属製のスリーブとから構成されており、セ
ラミックス製の中空ローラ部材の代りに適宜数のセラミ
ックス製の針状ころが用いられてもよい。そして、中空
ローラの外周面又は針状ころの包絡外周面とスリーブの
内周面との間隙が、中空ローラの内周面又は針状ころの
包絡内周面と前記支軸の外周面との間隙より小さくされ
ている。更に、セラミックス製の中空ローラ部材の軸方
向長さが金属製のスリーブの軸方向長さよりも短く形成
されていると共に、前記中空ローラ部材の両端面が焼結
仕上りのままである。
ーブ、即ちカム従動子が押圧されて変位することによ
り、従動部材が変位する。その際、スリーブ乃至中空ロ
ーラ部材は、支軸を中心に回転する。そして、スリーブ
によりセラミックス製の中空ローラ部材の破損が抑止さ
れ、セラミックス製の中空ローラ部材が破損する事故が
生じた場合でも、スリーブによりその破片の散乱が防止
される。更に、中空ローラの外周面又は針状ころの包絡
外周面とスリーブの内周面との間隙が、中空ローラの内
周面又は針状ころの包絡内周面と前記支軸の外周面との
間隙より小さくされているので、スリーブ及び支軸が金
属であり、中空ローラ及び針状ころがセラミックである
ことによる膨張差があっても、中空ローラ及び針状ころ
の損傷し難い。
に従って説明する。カム従動子としては、図2に示すエ
ンジンにおいてカムCに接するローラ1を備えたロッカ
ーアームAを例示して説明する。
ムAの一端(右端)は、球面支点Pにより支承され、他
端(左端)には、タペット弁Vが取付けられている。そ
して、ロッカーアームAの中央域には、カムCと係合す
るローラ1を嵌装するローラ孔Hが形成され、ローラ孔
Hの両側のアーム部に両端支持されて取付けられた金属
製の支軸2には、ローラ1が回転自在に支持されてい
る。
は、支軸2に回転自在に嵌合支承されてセラミックス製
の中空ローラ部材11と、中空ローラ部材11の外周面に回
転自在に嵌合支承され、その外周面がカムCに係合する
金属製のスリーブ12とから構成されている。
内周面との間の間隙は、中空ローラ部材11の内周面と支
軸2の外周面との間の間隙より1/100〜2/100
mm小さく、中空ローラ部材11の外周面とスリーブ12の内
周面との間の間隙と中空ローラ部材11の内周面と支軸2
の外周面との間の間隙との和は、6/100〜15/1
00mmになっている。
ーブ12の長さより5/10mm程度短く、中空ローラ部材
11の両端面は、焼結仕上りのまま、即ち粗面となってい
る。
の代りに支軸2の外周面とスリーブ12の内周面の間に適
宜数のセラミックス製の針状のころが軸受の転動体のよ
うに嵌装されている。
の回転に伴ってスリーブ12、即ちローラ1が押圧されて
変位することにより、ロッカーアームAが球面支点Pを
中心に揺動し、それに応じてタペット弁Vが開閉作動さ
れる。その際、ローラ1は、支軸2を中心に回転する。
空ローラ部材11及びスリーブ12の膨張差があっても
間隙差により、低温時には、支軸2の外周面での中空ロ
ーラ部材11の回転が行なわれ、高温時には、中空ロー
ラ部材11の外周面でのスリーブ12の回転が行われ
る。従って広範囲の温度変化においてもローラ1は、安
定して回転し得る。そして、熱膨張量が大きい金属製の
支軸2が熱膨張した場合にも、脆性のセラミック製の中
空ローラ部材11は、支軸2の外周面との隙間が大きい
ので、引張荷重が作用し難く、中空ローラ部材11の割
れが防止される。
ると共に、中空ローラ部材11の両端においても中空ロー
ラ部材11の短寸による間隙及び端面の粗面により潤滑油
保持効果が生じ、円滑な回転が得られる。かくして、広
範囲の温度変化においてもタペット弁は、安定して円滑
に開閉作動する。
結仕上りのままで、それ以上の仕上げが行われないの
で、製造コストは低減される。そしてスリーブ12により
セラミックス製の中空ローラ部材11の破損が抑止され、
セラミックス製の中空ローラ部材11が破損する事故が生
じた場合でも、スリーブ12によりその破片散乱のトラブ
ルが防止される。
の場合のセラミック製の中空ローラ部材11の替わりに
セラミック製の針状ころ13が用いられているので、中
空ローラ部材11の外周面及び内周面に相当するのが、
針状ころ13,13・・・の包絡外周面及び包絡内周面
となり、第1実施例同様にローラ1の安定した円滑な回
転が得られると共に、針状ころ13の破損事故の発生及
び温度変化による損傷に対して対応され得ることは、容
易に理解されよう。
金属製の支軸に対してセラミックス製の回転部材、即ち
中空ローラを用いているので、潤滑性がよいことによる
耐焼付性が向上すると共に軽量化による高速追従性が向
上する。しかも、回転部材がセラミックス製であるため
の問題が解消される。即ち、金属製のスリーブによりセ
ラミックス製の回転部材の破損が抑止され、セラミック
ス製である回転部材が破損した場合にもトラブルが防止
される。更に、中空ローラの外周面とスリーブの内周面
との間隙が、中空ローラの内周面と支軸の外周面との間
隙より小さくされているので、広範囲の温度変化におい
ても、損傷し難く、中空ローラは、安定して回転し得
る。しかも、中空ローラ部材の両端面は、焼結仕上りの
ままで、それ以上の仕上げが行われないので、製造コス
トは低減される。
カーアームのローラの断面図である。
カーアームの断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 従動部材の金属製の支軸に回転自在に嵌
合支承されているセラミックス製の中空ローラ部材と、
該中空ローラ部材の外周面に回転自在に嵌合支承され、
その外周面がカムに係合する金属製のスリーブとから構
成され、前記中空ローラ部材は、軸方向長さが前記スリ
ーブの軸方向長さよりも短く形成されており、両端面が
焼結仕上りのままであると共に、前記中空ローラ部材の
外周面と前記スリーブの内周面との間隙が、前記中空ロ
ーラ部材の内周面と前記支軸の外周面との間隙より小さ
くされているカム従動子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14250193A JP3235274B2 (ja) | 1993-05-24 | 1993-05-24 | カム従動子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14250193A JP3235274B2 (ja) | 1993-05-24 | 1993-05-24 | カム従動子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06331002A JPH06331002A (ja) | 1994-11-29 |
JP3235274B2 true JP3235274B2 (ja) | 2001-12-04 |
Family
ID=15316813
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14250193A Expired - Lifetime JP3235274B2 (ja) | 1993-05-24 | 1993-05-24 | カム従動子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3235274B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002070509A (ja) * | 2000-08-31 | 2002-03-08 | Koyo Seiko Co Ltd | カムフォロア |
JP4103489B2 (ja) * | 2002-08-01 | 2008-06-18 | 株式会社ジェイテクト | カムフォロワ |
-
1993
- 1993-05-24 JP JP14250193A patent/JP3235274B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06331002A (ja) | 1994-11-29 |
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Legal Events
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