JP3235232B2 - チオカーバメート類の製造方法 - Google Patents
チオカーバメート類の製造方法Info
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Description
O−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル 6
−メトキシ−2−ピリジル(メチル)チオカーバメート
の製造方法に関する。
−ナフチル 6−メトキシ−2−ピリジル(メチル)チ
オカーバメートの製造法としては特開平4−28236
9号公報が知られている。また類似化合物のO−tert−
ブチルフェニル 6−メトキシ−2−ピリジル(メチ
ル)チオカーバメートの製造法として特公昭63−43
2号公報、特公昭63−433号公報等が知られてい
る。
ては、本反応が反応晶析のため、反応の進行に伴い析出
する結晶により著しく反応液の粘度が上昇し、攪拌が困
難となる問題があった。このため、反応が不均一となり
目的物の純度が低下する問題、さらに、少量スケールで
は実施可能であるが工業的な大量スケールでは実施不可
能であるという問題点があった。
ン化水素試剤存在下、イソプロパノール−水混合溶媒
中、2−メトキシ−6−メチルアミノピリジンとO−
5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル クロロ
チオホルメイトを反応させO−5,6,7,8−テトラ
ヒドロ−2−ナフチル 6−メトキシ−2−ピリジル
(メチル)チオカーバメートを製造する方法について鋭
意検討した結果、イソプロパノール−水の混合溶媒量を
2−メトキシ−6−メチルアミノピリジンに対して10
〜50重量倍量とし、さらにO−5,6,7,8−テト
ラヒドロ−2−ナフチル クロロチオホルメイトの滴下
時間を3時間以上とすることにより、反応結果に何等悪
影響を与えることなく、著しく反応液粘度の低下が可能
で、大量スケールでも問題なく実施可能であることを見
いだし本発明を完成させるに至った。
ロゲン化水素試剤存在下、2−メトキシ−6−メチルア
ミノピリジンと2−メトキシ−6−メチルアミノピリジ
ンに対して10〜50重量倍量のイソプロパノール−水
の混合溶媒に、O−5,6,7,8−テトラヒドロ−2
−ナフチル クロロチオホルメイトを3時間以上で供給
することを特徴とするO−5,6,7,8−テトラヒド
ロ−2−ナフチル 6−メトキシ−2−ピリジル(メチ
ル)チオカーバメートの製造方法を提供するものであ
る。
ミノピリジンと5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナ
フチル クロロチオホルメイトの量比は理論的には等モ
ル量で良いが、目的物を安定した収率で得るために、好
ましくは2−メトキシ−6−メチルアミノピリジンを
5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル クロロ
チオホルメイトに対して当モル倍量〜1.1モル倍量程
度用いる。
化水素試剤としては、水酸化ナトリウム,水酸化カリウ
ム,水酸化リチウム,水酸化マグネシウム,水酸化カル
シウム等のアルカリ金属またはアルカリ土類金属水酸化
物、炭酸ナトリウム,炭酸カリウム,炭酸リチウム等の
アルカリまたはアルカリ土類金属炭酸塩、炭酸水素ナト
リウム,炭酸水素カリウム,炭酸水素リチウム等のアル
カリ金属またはアルカリ土類金属炭酸水素塩、トリメチ
ルアミン,ジメチルアニリン等の有機塩基等があげられ
るが経済性の面で、炭酸ナトリウム,炭酸カリウム,炭
酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムが好ましい。
6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル クロロチオ
ホルメイトに対して理論的には1当量で良いが安定した
反応結果を得るため通常1.5倍当量〜5倍当量用い
る。
溶媒量としては2−メトキシ−6−メチルアミノピリジ
ンに対して10重量倍量以上であれば本発明の効果は認
められるが、あまりにも大過剰の使用は経済的ではな
く、好ましくは10重量倍量以上50重量倍量以下の範
囲である。
としては、イソプロパノールの濃度が余りにも低い場合
は2−メトキシ−6−メチルアミノピリジンが分離し、
反応が進行しない場合があり好ましくない。このため好
ましくはイソプロパノールの濃度が70重量%以上、1
00重量%未満とすることが好ましい。
ナフチル クロロチオホルメイトの滴下時間は3時間以
上で著しく反応液の粘度が低下し本発明の効果が認めら
れるが、あまりにも長時間での滴下は何等利益はもたら
さない。このため好ましくは3時間以上で大量スケール
で実施する場合は反応により発生する反応熱の除熱可能
な時間である。
題なく反応を行うことができるが、5℃以下では凍結が
発生する場合があり好ましくなく、また50℃以上では
生成物の純度低下、反応収率の低下が発生する場合があ
る。従って好ましくは5℃以上、50℃以下でさらに好
ましくは10℃以上40℃以下の温度範囲である。
−2−ナフチル クロロチオホルメイト供給が終了した
時点で反応はほぼ完結しているが、反応液の冷却または
結晶を完全に析出させる目的でさらに1〜8時間の熟成
を行っても何等支障はない。熟成終了後、反応液に水を
添加し脱ハロゲン化試剤の塩酸塩を溶解させた後、ろ
過、洗浄、乾燥することにより粗製のO−5,6,7,
8−テトラヒドロ−2−ナフチル 6−メトキシ−2−
ピリジル(メチル)チオカーバメートを得る。粗製のO
−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル 6−
メトキシ−2−ピリジル(メチル)チオカーバメートは
さらに再結晶等をすることにより精製しても良い。
え、工業的な大規模スケールでのO−5,6,7,8−
テトラヒドロ−2−ナフチル 6−メトキシ−2−ピリ
ジル(メチル)チオカーバメートの製造が可能となっ
た。
が本発明はこれら実施例のみに限定されるものではな
い。
の3口丸底フラスコに2−メトキシ−6−メチルアミノ
ピリジン:14.0g、炭酸ナトリウム:10.6g、
水:15.0g並びにイソプロパノール:285gを仕
込み、水浴上で攪拌しながら冷却し、液温を15℃とし
た。
テトラヒドロ−2−ナフチル クロロチオホルメイト:
22.0gを仕込み3時間かけて滴下した。
単一円筒型粘度計で測定したところ342cpであっ
た。さらに1時間攪拌しながら熟成を行った後、107
mlの水を添加、ろ過、150mlの水で洗浄、次いで
乾燥することにより粗製O−5,6,7,8−テトラヒ
ドロ−2−ナフチル6−メトキシ−2−ピリジル(メチ
ル)チオカーバメート:30.70gを得た。ガスクロ
マトグラフィーによる純度は、99.8重量%で、O−
5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチルクロロチ
オホルメイト基準の収率は96.3%であった。
反応を行った。結果を表1に示した。
0g、イソプロパノール88.0gとした以外実施例1
と同じ条件で反応を行った。反応後の反応液粘度は12
500cpでほとんど攪拌できていない状態であった。
結果を表1に示した。
テトラヒドロ−2−ナフチル クロロチオホルメイトの
滴下時間を2時間とした以外、実施例1と同じ条件で反
応を行った。反応終了後の反応液粘度は1000cpで
攪拌がやや困難であった。結果を表1に示した。
付き50リットルのテフロンライニングの反応器に2−
メトキシ−6−メチルアミノピリジン:1.20kg、
炭酸ナトリウム:880g、水:1.25kg並びにイ
ソプロパノール:23.75kgを仕込水浴上で攪拌し
ながら冷却し、反応液温度を15℃とした。
テトラヒドロ−2−ナフチル クロロチオホルメイト:
1.87kgを仕込み3時間かけて反応器に送液した。
った。また反応中の攪拌状況を目視で観察したところ、
均一に攪拌が行えていた。
0kgの水を添加、さらに2時間攪拌を行った。
水洗、次いで乾燥することにより粗製O−5,6,7,
8−テトラヒドロ−2−ナフチル6−メトキシ−2−ピ
リジル(メチル)チオカーバメート:2.57kgを得
た。
9.9重量%で、収率は95.0%であった。
Claims (1)
- 【請求項1】脱ハロゲン化水素試剤存在下、2−メトキ
シ−6−メチルアミノピリジンと2−メトキシ−6−メ
チルアミノピリジンに対して10から50重量倍量のイ
ソプロパノール−水の混合溶媒に、O−5,6,7,8
−テトラヒドロ−2−ナフチル クロロチオホルメイト
を3時間以上で供給することを特徴とするO−5,6,
7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル 6−メトキシ−
2−ピリジル(メチル)チオカーバメートの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34453792A JP3235232B2 (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | チオカーバメート類の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34453792A JP3235232B2 (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | チオカーバメート類の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06192226A JPH06192226A (ja) | 1994-07-12 |
JP3235232B2 true JP3235232B2 (ja) | 2001-12-04 |
Family
ID=18370046
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34453792A Expired - Lifetime JP3235232B2 (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | チオカーバメート類の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3235232B2 (ja) |
-
1992
- 1992-12-24 JP JP34453792A patent/JP3235232B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06192226A (ja) | 1994-07-12 |
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