JP3235028B2 - 自動車駆動輪利用伝動装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は自動車を静止させ駆動輪
だけを回転させることによって駆動輪と接触する伝達用
摩擦ローラーより動力を引き出し、発電機、オイルポン
プ、ワイヤードラムの巻き上げ等の動力源に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の伝達用摩擦ローラーにあっては、
自動車の駆動輪を伝達用摩擦ローラーの上に乗せて回転
させると回転中に駆動輪が横滑りし脱輪する。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の伝達用摩擦ロー
ラーに駆動輪を乗せても回転中に駆動輪が横に滑って行
くため一定の場所に駆動輪を固定することができなかっ
た。そのため駆動輪を利用して動力を取り出す装置が今
までなかったのである。

【０００４】本発明は自動車の駆動輪を伝動用摩擦ロー
ラーの上に乗せて脱輪しないように横滑り防止ローラー
を設けることによって脱輪を防止し、動力源を引き出す
ことを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の自動車駆動輪利用伝動装置においては、自
動車自ら台座の上に自走して乗り込み歯止め用回転ロー
ラーの所で駆動輪が静止するように位置付けし静止した
駆動輪の下には伝達用摩擦ローラーを設置し乗り込むと
きのそのままのギアで回転することによって伝達用摩擦
ローラーの上で駆動輪が横滑りするため駆動輪のとなり
に横滑り防止ローラーを取り付けたものである。

【０００６】上記横滑り防止ローラーを取り付ける位置
は車輪の幅及び車体の大きさによって異なるが、後記す
る理由により特にラジアルタイヤの幅で取り付けること
が効果的である。

【０００７】また歯止め用回転ローラーは伝達用摩擦ロ
ーラーよりも１５ｃｍ位の高さに位置づけると歯止めと
しての役割が効果的である。

【０００８】さらに駆動輪の左右どちらか一方だけを横
滑り防止ローラー２個で支えることによって横滑りを防
ぐことが出来、左のみ支え、と右のみの支えの幅を広く
することによって車種を選ばず利用できる。

【０００９】横滑り防止ローラーの２個の幅はラジアル
タイヤの幅に保つことによって一般車輌はほとんど該当
する。

【００１０】

【作用】上記のように構成された台座の上に伝達用摩擦
ローラーと歯止め用回転ローラーを平行に固定し、又横
滑り防止ローラーも一般車輌の駆動輪の乗り込める幅も
しくはラジアルタイヤの幅を固定し、その間に駆動輪が
乗り込むと車輪全体が静止維持され駆動輪の回転のみが
得られるため動力を引き出せる。

【００１１】そして上記した理由から乗り込むときのそ
のままのギアで回転することにより動力を引き出すが、
駆動輪が台座から脱出するときは伝動用摩擦ローラーに
逆回転防止を施すことによって駆動輪を逆たいてんさせ
ると楽に脱出できる。

【００１２】

【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図１において台座１は車輌が乗り込み易いように斜めに
制作され駆動輪から先に乗り込む。

【００１３】図２に示される実施例では、台座１に伝動
用摩擦ローラー２と歯止め用回転ローラー３を取付け自
動車１５の左駆動輪が乗り込んだとき歯止め用回転ロー
ラー３の所で静止する。

【００１４】図３に示される実施例では、台座１と伝動
用摩擦ローラー２の高さが同じ位置で取り付けられて、
歯止め用回転ローラー３はそれより高く取り付ける。

【００１５】図４に示される実施例では、横滑り防止ロ
ーラー支え板８に横滑り防止ローラー（４、５、６、
７）を取り付ける。

【００１６】図５に示される実施例では、左横滑り防止
ローラー４の取り付け角度は乗り込む駆動輪の中心部に
向けてある。他の横滑り防止ローラー（５、６、７）も
同じ角度である。

【００１７】図６に示される実施例では、台座より乗り
込んだ左駆動輪１１と右駆動輪１２が歯止め用回転ロー
ラー３の所で停止し車輌の下方には伝動用摩擦ローラー
２と接触し左駆動輪１１だけが左横滑り防止ローラー４
と左中横滑り防止ローラー５に挟まれている。

【００１８】図８に示されている実施例では、台座１よ
り乗り込んだ左駆動輪１１と右駆動輪１２が歯止め用回
転ローラー３の所で停止し車輌の下方には伝動用摩擦ロ
ーラー２と接触し右駆動輪１２だけが右中横滑り防止ロ
ーラー６と右横滑り防止ローラー７に挟まれている。

【００１９】本発明は、以上説明したように構成されて
いるので、以下に記載されるような効果を奏する。

【００２０】台座に伝動用摩擦ローラーと歯止め用回転
ローラー及び、横滑り防止ローラーを取り付けることに
よって、自動車を静止させてその自動車から動力を引き
出すことができる。

【００２１】左出力軸９又は右出力軸１０と、発電機を
連結することにより電源の無い所でも電源の供給ができ
る。

【００２２】左出力軸９又は右出力軸１０と、油圧ポン
プを連結することによりクレーン等の油圧器具を操作で
きる。

【００２３】左出力軸９又は右出力軸１０と、シャフト
を連結することによってあらゆる機械工作物の動力源と
して利用できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】自動車駆動輪利用伝動装置の立体斜視図であ
る。

【図２】自動車１５が乗り込んだときの作動中の左側図
面である。

【図３】自動車駆動輪利用伝動装置の正面図である。

【図４】自動車駆動輪利用伝動装置の平面図である。

【図５】自動車駆動輪利用伝動装置の左側図面である。

【図６】自動車駆動輪利用伝動装置に乗り込んだ、左駆
動輪が横滑り防止ローラー（４、５）に挟まれている実
施を示す平面図である。

【図７】自動車駆動輪利用伝動装置の背面図である。

【図８】自動車駆動輪利用伝動装置に乗り込んだ、右駆
動輪が横滑り防止ローラー（６、７）に挟まれている実
施例を示す平面図である。

【符号の説明】

１ 台座 ２ 伝動用摩擦ローラー ３ 歯止め用回転ローラー ４ 左横滑り防止ローラー ５ 左中横滑り防止ローラー ６ 右中横滑り防止ローラー ７ 右横滑り防止ローラー ８ 横滑り防止ローラー支え板 ９ 左出力軸 １０ 右出力軸 １１ 左駆動輪 １２ 右駆動輪 １３ 左タイヤ １４ 右タイヤ １５ 車体

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 自動車の駆動輪（１１，１２）が、台座
   （１）に乗り込むと駆動輪（１１，１２）に対して 直
   角に設置された伝動用摩擦ローラー（２）と直角に設置
   された歯止め用回転ローラー（３）を平行に取り付け、
   伝動用摩擦ローラー（２）よりも歯止め用回転ローラー
   （３）を段差を付けて高く設置する事により、駆動輪
   （１１，１２）が歯止め用回転ローラー（３）を乗り越
   えることが出来なくなり、車体（１５）を静止させるた
   めの操作を必要とせず、そのまま駆動輪（１１，１２）
   を回転させる事によって伝動用摩擦ローラー（２）を回
   転させ伝動用摩擦ローラー（２）に取り付けられた出力
   軸（９，１０）より動力を引き出す装置。
2. 【請求項２】 伝動用摩擦ローラー（２）と歯止め用回
   転ローラー（３）を平行に設置し、その上で駆動輪（１
   １，１２）が回転すると左右の駆動輪（１１，１２）が
   横滑りをするため、横滑り防止ローラー支え板（８）を
   伝動用摩擦ローラー（２）よりも下方に駆動輪（１１，
   １２）が接触しないように設置し横滑り防止ローラー
   （４，５，６，７）を横滑り防止ローラー支え板（８）
   に駆動輪（１１，１２）の幅に合わせ、駆動輪（１１，
   １２）の回転軸にむけて立て、左横滑り防止ローラー
   （４）と左中横滑り防止ローラー（５）の間に左駆動輪
   （１１）を入れて回転させ又は、右中横滑り防止ローラ
   ー（６）と右横滑り防止ローラー（７）の間に右駆動輪
   （１２）を入れて回転させることによって駆動輪（１
   １，１２）は回転中、車体（１５）の横滑りを防止し、
   静止させたまま伝動用摩擦ローラー（２）に取り付けら
   れた出力軸（９，１０）より動力を引き出す装置。