JP3234663U - 医療器具用挟持具 - Google Patents

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徹治 讃岐
博之 西畑
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Abstract

【課題】ブリッジのような貫通孔が形成された医療器具を確実に挟持しながら所定位置に短時間で正確に位置決めすることができる医療器具用挟持具を提供する。
【解決手段】医療器具用挟持具は、医療器具に形成された一対の貫通孔にそれぞれ挿入して係合するための一対の係合部10と、係合部10をそれぞれ先端部に形成した一対の操作部20と、操作部20を連結して互いに接近又は離間可能に支持する支持部30とを備え、係合部10を貫通孔に係合させて操作部20を接近するように操作して医療器具を挟持する。
【選択図】図1

Description

本考案は、貫通孔が形成された医療器具を挟持するのに好適な医療器具用挟持具に関するものである。
医療用の挟持具としては、従来より鉗子及び鑷子といった器具が主に手術で用いられている。鉗子は、モノを掴んだり牽引する場合に使用する器具で、用途に合わせて様々な形態のものが実用化されている。鑷子は、物を把持するための器具で、ピンセットの形状のものが代表的であるが、手術で使用する部位や用途に応じて様々な形状に形成されており、先端部にカギ状の突起や多数の溝が形成されたものが実用化されている。
例えば、特許文献1には、医療器具を先端部で挟持する医療用ピンセットにおいて、先端部の内側に医療器具との係合部または嵌合部を設けた医療用ピンセットが記載されている。また、特許文献2には、ピンセットを閉じた際に、先端部下面と上面を貫通する開口部が形成されるようになっており、先端部で血管壁の断端をつかんでリング上のピンの上の適切な位置に導き、開口部をピンが通るように血管壁を先端部で押し下げてピンを刺通させて血管壁を固定する手術用ピンセットが記載されている。また、特許文献3では、アームの先端部に形成された把持部に、凹状に窪む凹部が形成された当接面部が設けられており、当接面部の外縁部と凹部とを連通する溝が形成された医療用鑷子が記載されている。
特開平8−215212号公報 特開2008−142496号公報 特開2019−111225号公報
医療器具用挟持具は、上述した特許文献に記載されているように、手術の際の部位や使用する医療器具に応じて開発されてきており、手術において医療器具が開発されると、それに対応して新たな挟持具が提案されている。例えば、痙攣性発声障害に対する外科的治療法として、甲状軟骨の正中を切開、開大し、声帯の過閉塞を防ぐことによって発声障害を治療する甲状軟骨形成術2型が知られている。
甲状軟骨形成術2型では、切開した軟骨組織間に埋め込むブリッジが使用されている。図7は、2種類のブリッジに関する概略構成図であり、図7(a)は、大きいサイズのブリッジに関するものであり、図7(b)は、小さいサイズのブリッジに関するものである。図7(a)に示すブリッジBは、正面視で左右対称に形成された大翼部F1と小翼部F2とから成る一対の挟持部Fを備え、これらを中央の架橋部Kで繋いで形成された小型の医療器具である。一対の大翼部F1には、縫合糸を通すための複数の貫通孔H1がそれぞれ形成されており、内側の貫通孔H1は大翼部F1の長手方向に拡がった楕円形状に形成され、外側の貫通孔H1は円形状に形成されている。図7(b)に示すブリッジbは、ブリッジBと同様に大翼部f1、小翼部f2及び架橋部kを備えており、全体にブリッジBよりも幅が小さく形成され、大翼部f1に形成された貫通孔h1は円形に形成されている。
ブリッジBを埋め込む場合には、図8に示すように、切開した軟骨組織Nの間に形成された隙間Sに小翼部F2を挿入して軟骨組織Nの内側に配置し、外側に大翼部F1が配置されて両側の軟骨組織Nのそれぞれの端部に挟持部Fが嵌合した状態となって埋め込まれる。
大翼部F1の短手方向をX方向、長手方向をY方向とし、X方向及びY方向と直交する方向をZ方向とすると、小翼部F2の挿入動作ではブリッジBを主にY方向及びZ方向に動かしながら挿入する必要がある。そして、小翼部F2を軟骨組織Nの内側に挿入してブリッジBを軟骨組織Nに嵌合した状態とした後、主にX方向に動かして隙間Sに沿って移動させ、位置決めする動作を行う必要がある。
このようにブリッジBを複雑に動かす操作が必要となり、従来の挟持具では、挿入動作の後ブリッジBを持ち直して位置決め動作を行うようになり、効率的にブリッジBの埋め込み動作を行うことが困難となっている。
また、ブリッジBに関しては、サイズの異なる複数のバリエーションを持ち、各サイズのブリッジBは、架橋部Kの幅、大翼部F1と小翼部F2間の高さが異なっており、甲状軟骨切開部の軟骨組織間にフィットするブリッジを選択するようになっている。
したがって、ブリッジBを正確に所定の位置に短時間で埋め込むためには、異なるサイズのブリッジBに対応して確実に挟持するとともに上述した複雑な埋め込み動作を効率よく行う必要があるが、従来の挟持具ではこうした要望に十分対応することが困難である。
そこで、本考案は、こうしたブリッジのような貫通孔が形成された医療器具を確実に挟持しながら所定位置に短時間で正確に位置決めすることができる医療器具用挟持具を提供することにある。
本考案に係る医療器具用挟持具は、医療器具に形成された一対の貫通孔にそれぞれ挿入して係合するための一対の係合部と、前記係合部をそれぞれ先端部に形成した一対の操作部と、前記操作部を連結して互いに接近又は離間可能に支持する支持部とを備え、前記係合部を前記貫通孔に係合させて前記操作部を接近するように操作して前記医療器具を挟持する。さらに、前記係合部は、前記貫通孔の最大径よりも細幅に形成されるとともに前記貫通孔の深さよりも幅広の係合溝が形成されている。さらに、前記係合部は、前記係合溝の深さの2倍以上の厚さで肉厚に形成されている。さらに、前記係合部は、挟持する操作方向からみて円弧状となるように曲面状に形成されている。
本考案に係る医療器具用挟持具は、上記のように構成されているので、一対の係合部を医療器具に形成された貫通孔に挿入した状態で操作部を操作して医療器具を係合部の間に挟持するようになり、医療器具を確実に挟持して医療器具を様々な方向に安定して移動させることができる。そのため、甲状軟骨形成術2型において、医療器具を挟持した状態でブリッジの一連の埋め込み動作を行うことが可能となり、短時間で正確な埋め込み動作を行うことができる。
医療器具用挟持具の実施例に関する正面図である。 医療器具用挟持具の閉じた状態を示す平面図及び開いた状態を示す平面図である。 係合部に関する一部拡大図である。 係合部を係合溝の側から見た一部拡大斜視図である。 ブリッジを医療器具用挟持具で挟持した状態を示す斜視図である。 係合溝の係合状態に関する説明図である。 医療器具であるブリッジに関する概略構成図である。 医療器具であるブリッジを埋め込んだ状態に関する説明図である。
以下、本考案に係る実施形態について詳しく説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本考案を実施するにあたって好ましい具体例であるから、技術的に種々の限定がなされているが、本考案は、以下の説明において特に考案を限定する旨明記されていない限り、これらの形態に限定されるものではない。
図1は、医療器具用挟持具の実施例に関する正面図であり、図2は、医療器具用挟持具の閉じた状態を示す平面図(図2(a))及び開いた状態を示す平面図(図2(b))である。医療器具用挟持具1は、医療器具に形成された一対の貫通孔にそれぞれ挿入して係合するための一対の係合部10と、係合部10をそれぞれ先端部に形成した一対の操作部20と、操作部20を連結して互いに接近又は離間可能に支持する支持部30とを備えている。
この例では、医療器具用挟持具1はピンセットの形状に形成されており、金属材料、セラミック材料、プラスチック材料のいずれか1種類又は複数種類を使用して一体形状で製作することができる。金属材料の場合には研削加工等により一体形状に形成することができる。
金属材料としては、金属アレルギーが起き難い医療用の純チタン、インプラント等に利用される医療用のチタン合金やステンレス等の金属材料が挙げられる。また、医療用チタン合金としては、Ti-6Al-4Vや細胞毒性の指摘があるバナジウムをニオブに置き換えたTi-6Al-7Nbなどを使用することができる。
係合部10は、細幅に形成されて互いに当接する内面に係合溝11が形成されている。操作部20は、先端部分21では係合部10と同じ細幅の棒状に形成されており、中央部分は幅広の平板状に形成されて把持部分22となっている。把持部分22の外表面には、短手方向に多数の横溝が形成されて滑り止めのための粗面加工が施されている。一対の操作部20は、先端部分21と反対側の根元部分が所定間隔を空けて支持部30に接続しており、把持部分22を手指で握るように把持することで、一対の操作部20が支持部30を支点として揺動するようになり、互いに接近又は離間するようになる。
一対の操作部20が離間した開いた状態では一対の係合部10は互いに離間した状態に設定され、操作部20が接近した閉じた状態では一対の係合部10は互いに当接した状態に設定される。
なお、操作部20は、こうした一体形状の構成以外で揺動可能に支持することが可能で、例えば、操作部20と別体の支持部材に取り付けて構成することもできる。
図3は、係合部10に関する一部拡大図で、一部拡大正面図(図3(a))、一部拡大平面図(図3(b))及び一部拡大側面図(図3(c))を示している。図4は、係合部10を係合溝11の側から見た一部拡大斜視図である。
係合部10の先端面12は、図3(a)に示すように、操作部20により挟持する操作方向からみて円弧状となるように曲面状に形成されており、医療器具に形成された貫通孔に挿入しやすくなって先端面が人体に接触した場合でも傷つけることが防止される。
図3(c)に示すように、係合部10を先端側から見ると、外側の表面10bは蒲鉾状の曲面に形成され内側の当接面10aは平面状に形成されており、全体に肉厚に形成されている。
係合部10は、挟持する操作方向の厚さtよりも操作部20の短手方向の幅wの方が幅広となっており、幅wは、図7に示す医療器具であるブリッジBに形成された貫通孔H1の最大径よりも小さくなるように設定されている。係合溝11は、操作部20の長手方向の溝幅dで溝深さhの段差状に形成されており、長手方向の溝幅dは貫通孔H1の深さよりも幅広となるように設定されている。また、係合部10の厚さtは、溝深さhに対して2倍以上の厚さとなるように肉厚に形成されている。
図5は、医療器具であるブリッジBを医療器具用挟持具1で挟持した状態を示す斜視図である。医療器具用挟持具1の先端部の一対の係合部10をブリッジBの一対の大翼部F1にそれぞれ形成された貫通孔H1に挿入して係合溝11を貫通孔H1の縁部に当接した状態に設定する。そして、操作部20を互いに接近する方向に操作して係合溝11を貫通孔H1の縁部に係合させて挟持した状態に設定する。
図6は、係合溝11の係合状態に関する説明図である。図6(a)は、貫通孔H1の上方から見た係合溝11の断面を示す説明図で、図6(b)は、貫通孔H内の係合部10を操作方向から見た説明図である。
係合溝11では、係合部10の幅wが貫通孔H1の最大径よりも小さく設定されているため、係合部10を貫通孔H1に容易に挿入することができ、図6(a)に示すように、係合溝11の両側端が貫通孔Hの最大径よりも小さい長さの位置で縁部に当接した状態で係合している。係合溝11が両端部の2点の当接位置で係合しているため、ぐらつくことなく安定した状態で保持されるようになる。
また、係合溝11では、係合部10が肉厚に形成されているため、高強度となっており、挟持した状態で係合部10が変形することはなく係合部10が貫通孔H1から不用意に外れることはない。
係合溝11の溝幅dは、貫通孔H1の深さよりも幅広となるように設定されているため、貫通孔H1に係合溝11を係合した状態で溝幅dの方向の両側に間隙が生じるようになる。そのため、図6(b)に示すように、係合部10を貫通孔H1に対して傾斜して係合した状態が可能となる、いわゆる遊びが生じるようになる。
したがって、図8に示すX方向には、挟持する操作方向となってブリッジBを安定した状態で保持することができ、上述した遊びによりY方向にブリッジBを傾けたり、Z方向に位置を変更することが可能となる。そのため、甲状軟骨切開部の軟骨組織の状態に合わせてブリッジBの挟持する態勢を微調整しながら挿入していくことが可能となり、ブリッジBを挟持したまま短時間で正確な位置に埋め込む動作ことができる。
以上説明したように、医療器具に一対の貫通孔を形成している場合に、貫通孔に一対の係合部を挿入した状態で操作部を操作して医療器具を係合部の間に挟持することで、医療器具を挟持した状態で効率よく正確な動作を行うことができる。
1・・・医療器具用挟持具、10・・・係合部、11・・・係合溝、12・・・先端面、20・・・操作部、21・・・先端部分、22・・・把持部分、30・・・支持部

Claims (4)

  1. 医療器具に形成された一対の貫通孔にそれぞれ挿入して係合するための一対の係合部と、前記係合部をそれぞれ先端部に形成した一対の操作部と、前記操作部を連結して互いに接近又は離間可能に支持する支持部とを備え、前記係合部を前記貫通孔に係合させて前記操作部を接近するように操作して前記医療器具を挟持する医療器具用挟持具。
  2. 前記係合部は、前記貫通孔の最大径よりも細幅に形成されるとともに前記貫通孔の深さよりも幅広の係合溝が形成されている請求項1に記載の医療器具用挟持具。
  3. 前記係合部は、前記係合溝の深さの2倍以上の厚さで肉厚に形成されている請求項2に記載の医療器具用挟持具。
  4. 前記係合部は、挟持する操作方向からみて円弧状となるように曲面状に形成されている請求項1から3のいずれかに記載の医療器具用挟持具。
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