JP3234630B2 - 清掃ロボット - Google Patents

清掃ロボット

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JP3234630B2
JP3234630B2 JP12327192A JP12327192A JP3234630B2 JP 3234630 B2 JP3234630 B2 JP 3234630B2 JP 12327192 A JP12327192 A JP 12327192A JP 12327192 A JP12327192 A JP 12327192A JP 3234630 B2 JP3234630 B2 JP 3234630B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電車のような列車の
車内床面をシート、ドア、壁に沿って自走しながら清掃
用具により洗浄清掃する清掃ロボットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電車のような列車の車内清掃は、
人手で行なう作業であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
して多数の列車の車内清掃を人手によって行なうと多大
な労力が必要であり、人件費も高いものとなっていた。
【0004】そこで、電車のような列車の車内床面をシ
ート、ドア、壁に沿って自走しながら清掃用具により洗
浄清掃する清掃ロボットの開発が望まれていた。
【0005】ところで、電車のような列車では、図12
(a)に示すように前後両端部までシートが設置されて
いる中間車と、同図(b)に示すように前端部に運転室
が設置された運転室あり車両とがある。そして、このよ
うな種類の異なる車両では、清掃ロボットの走行できる
ルートが異なり、それぞれに応じたルートを設定する必
要がある。
【0006】そこで、車両の種別が少なければ、あらか
じめルートを設定して選択できるようにしておいてもよ
いのであるが、運転室あり車両に比べて中間車の数が圧
倒的に多く、このために、多くの中間車の清掃の後で運
転室あり車両の清掃を行なう場合には、ルート選択の切
り換え忘れが発生しやすく、適切に清掃させることがで
きない場合が起こると予想される。
【0007】また、1つの車両の清掃を開始する場合
に、車内前端到達を識別する手段がなければ、清掃開始
位置を車両の進行方向左後端に固定し、常にそこから開
始させなければならず、途中で何らかの原因で停止して
しまうと、また最初の開始位置まで後退させてから自動
清掃を再開させなければならなくなり、無駄が多くなる
ことが予想される。
【0008】さらに、列車によって、また場所によって
床面の汚れ方は大きく異なり、ひどく汚れている部分は
ていねいに洗浄清掃し、汚れの少ない部分は通常の清掃
を行なうように自動化できれば、均一な仕上がりが期待
できる。
【0009】この発明は、このような技術的課題に鑑み
なされたもので、列車内をシート、ドア、壁に沿って自
走し、外側から内側へ一筆書きで走行しながら床面を洗
浄清掃する清掃ロボットを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、列車内を自
動走行するための走行およびステアリングを行なう走行
駆動装置と、前記走行駆動装置を制御して列車内を当該
ロボットが外側から内側へ一筆書きで走行するように前
後進、転換を制御する走行制御装置と、列車内の床の洗
浄清掃を行なう清掃用具と、前記清掃用具を駆動する清
掃用具駆動装置とを備えて成る清掃ロボットにおいて、
列車内の側方および前方のシート、ドア、壁からの距離
を測定する測距手段と、側方のシートの有無を検出する
シート検出手段と、前方の障害物を検知する障害物検出
手段と、前記測距手段、シート検出手段および障害物検
出手段からの信号に基づき、列車種別を判定する種別判
定手段と、この種別判定手段の列車種別判定に基づき、
前記一筆書きの走行ルートを切り換えるルート切換手段
を備えたものである。
【0011】上記の清掃ロボットにおいて、さらに、測
距手段とシート検出手段からの信号に基づいて、任意の
ドア部より進行方向の前方にあるシートの始まり位置を
識別し、自動清掃開始位置に指定する開始位置設定手段
を備えたものとすることができる。
【0012】またこの発明は、列車内を自動走行するた
めの走行およびステアリングを行なう走行駆動装置と、
前記走行駆動装置を制御して列車内を当該ロボットが外
側から内側へ一筆書きで走行するように前後進、転換を
制御する走行制御装置と、列車内の床の洗浄清掃を行な
う清掃用具と、前記清掃用具を駆動する清掃用具駆動装
置と、洗浄汚水を回収する汚水回収装置とを備えて成る
清掃ロボットにおいて、前記汚水回収装置が回収する洗
浄汚水の光透過量を測定する光透過量測定手段と、前記
光透過量測定手段が測定した一定区間距離の洗浄汚水の
光透過量が所定値以下の場合に再清掃を行なうために前
記走行制御装置に一定区間後進させる指令を与える再清
掃判定手段とを備えたものとすることができる。
【0013】上記の清掃ロボットにおいて、さらに、再
清掃判定手段が再清掃の判定をした場合に、前記光透過
量測定手段の測定した光透過量に応じて走行速度を遅く
する清掃速度調整手段を備えたものとすることができ
る。
【0014】さらにこの発明は、列車内を自動走行する
ための走行およびステアリングを行なう走行駆動装置
と、前記走行駆動装置を制御して列車内を当該ロボット
が外側から内側へ一筆書きで走行するように前後進、転
換を制御する走行制御装置と、列車内の床の洗浄清掃を
行なう清掃用具と、前記清掃用具を駆動する清掃用具駆
動装置と、洗浄汚水を回収する汚水回収装置とを備えて
成る清掃ロボットにおいて、前記走行駆動装置の駆動輪
を用いて走行距離を検出する走行距離検出手段と、側方
に位置するシート、ドア、壁からの距離を測定する測距
手段と、前記測距手段によって測定した現在位置での測
距結果をあらかじめ設定されている基準距離とを比較
し、その偏差を求める位置偏差検出手段と、前記位置偏
差検出手段が求めた偏差に基づき、基準距離に戻すため
に必要なステアリング量を求めて前記走行制御装置に与
えるステアリング量演算手段と、前記位置偏差検出手段
が求めた位置偏差に基づいて、当該位置偏差を複数ラン
クに分けたいずれのランクに属するかを判定する偏差量
ランク分け手段とを備え、前記ステアリング量演算手段
は、前記偏差量ランク分け手段によりにランク分けされ
た偏差量に応じて、偏差量が比較的大きいランクに属す
る場合に偏差量に大きな係数を掛けた数値に比例するス
テアリング指令を出力し、偏差量が比較的小さいランク
に属する場合に偏差量に小さな係数を掛けた数値に比例
するステアリング指令を出力するものとすることができ
る。
【0015】
【作用】この発明の清掃ロボットでは、走行駆動装置に
よって列車内を自動走行する際、走行制御装置により走
行駆動装置の走行およびステアリング制御を行ない、列
車内を当該ロボットが外側から内側へ一筆書きで走行す
るように制御し、この走行時に、清掃用具駆動装置によ
り駆動される清掃用具によって列車内の床の洗浄清掃を
行なうことにより、車内を自動清掃する。
【0016】そして、この自動清掃の際に、列車内の側
方および前方のシート、ドア、壁からの距離を測定する
測距手段と、側方のシートの有無を検出するシート検出
手段と、前方の障害物を検知する障害物検出手段からの
信号に基づき、種別判定手段が前端に運転室がある運転
室あり列車か前端までシートが備えられている中間車か
の列車種別の判定を行ない、この種別判定手段の列車種
別判定に基づき、ルート切換手段が当該ロボットの一筆
書きの走行ルートを切り換える。これにより、運転室あ
り列車、中間車それぞれの室内形状に応じたルートで走
行してすみずみまで残さず自動清掃することができる。
【0017】また上記の清掃ロボットでは、測距手段と
シート検出手段からの信号に基づいて、開始位置設定手
段が任意のドア部より進行方向の前方にあるシートの始
まり位置を識別し、自動清掃開始位置に指定することに
より、車内のいずれのシートの位置からでも自動清掃を
開始することができる。
【0018】さらに、この発明の清掃ロボットでは、列
車内を自動走行しながら清掃する際に、清掃用具の回収
する洗浄汚水の光透過量を光透過量測定手段によって測
定し、この光透過量測定手段が測定した一定区間距離の
洗浄汚水の光透過量が所定値以下の場合に、再清掃判定
手段が再清掃を行なうために走行制御装置に一定区間後
進させる指令を与えることにより、汚れのひどい場所を
ていねいに清掃することができ、仕上がりを均一にでき
る。
【0019】また上記の清掃ロボットでは、再清掃判定
手段が再清掃の判定をした場合に、光透過量測定手段の
測定した光透過量に応じて清掃速度調整手段が走行速度
を遅くすることにより、汚れの程度に応じてひどく汚れ
ている場所はゆっくりとていねいに、そして汚れが少な
い場所は速く清掃することにより、能率良く仕上がりの
均一な自動清掃ができる。
【0020】またさらに、この発明の清掃ロボットで
は、走行距離検出手段によって走行駆動装置の駆動輪を
用いて走行距離を検出し、また測距手段によって側方に
位置するシート、ドア、壁からの距離を測定し、位置偏
差検出手段によってこの測距手段の測定した現在位置で
の測距結果をあらかじめ設定されている基準距離とを比
較し、その偏差を求める。そして、位置偏差検出手段の
求めた偏差に基づき、ステアリング量演算手段が基準距
離に戻すために必要なステアリング量を求めて走行制御
装置に与えることにより、常に基準距離を保つように走
行方向を修正しながら自動走行させる。そして、偏差量
ランク分け手段によって位置偏差検出手段の求めた位置
偏差に基づいて、当該位置偏差を複数ランクに分けたい
ずれのランクに属するかを判定し、ステアリング量演算
手段は、上記の必要なステアリング量を求める際に、こ
のランク分けされた偏差量に応じて、偏差量が比較的大
きいランクに属する場合に偏差量に大きな係数を掛けた
数値に比例するステアリング指令を出力し、偏差量が比
較的小さいランクに属する場合に偏差量に小さな係数を
掛けた数値に比例するステアリング指令を出力する。
【0021】これにより、微妙な凹凸に対する距離デー
タの変化に対してはステアリング制御を緩やかに行なう
ことで走行の安定性を維持し、逆に基準距離から大きく
ずれている場合には大きなステアリング制御を行なうこ
とによってすばやく基準線に戻す制御ができる。
【0022】
【実施例】以下、この発明の実施例を図に基づいて詳説
する。
【0023】図1、図2はこの発明の一実施例の車内清
掃ロボットの外形図であり、図3はその回路ブロック図
である。清掃ロボット1は、清掃を行なうための洗浄ブ
ラシ2と、洗浄した汚水を吸い取るスクイージ3と、床
面を走行するために本体後方の左右に設けられた2つの
駆動輪4r,4l(図では4lは見えない)と、主電源
供給用の電源ケーブル5を送出したり巻取ったりするケ
ーブル巻取装置6と、清掃用の洗浄剤を入れておく洗浄
剤タンク7と、吸引回収した洗浄汚水を溜めておく汚水
タンク8と、手動にて走行させたり清掃させたりすると
きに把持する操作ハンドル9を備えている。また、各種
モードの設定やスタート/ストップを行なうための操作
パネル10と、手動走行時の走行方向を決定する走行ス
イッチ11と、非常時に停止させるための非常停止スイ
ッチボタン12とを備えている。
【0024】さらに、自動清掃時に前方の障害物の有無
を判断するために本体の前面に設けられた超音波式ある
いは赤外線式の障害物センサ13と、車内シート、ドア
および壁との距離を計測するために本体側面と前面とに
設けられ、超音波式の距離計測センサ14と、進行方向
左上方の物体の存在を検出する超音波式あるいは赤外線
式センサで、特にシート検出用の近接センサ15と、車
内のシート、壁その他の物との直接接触を検知するため
にマイクロスイッチ内蔵の接触検知用バンパ16と、ロ
ボットの進行方向を示す点滅灯17と、これら各装置お
よび各センサから入力されるデータに基づいて当該ロボ
ット1の走行、ステアリング、清掃を制御する制御装置
18を備えている。
【0025】図2に示すように、操作パネル10はオペ
レータが操作するのに必要なスイッチ、表示が備えられ
ている部分で、スタート/ストップボタン10a、電源
ケーブル巻取スイッチ10b、電源状態、清掃動作状
態、走行状態などをランプの点灯、ランプ色の変更など
によって表示するモニタ部10c、走行指令、手動/自
動モード切換操作などの操作部10d、主電源スイッチ
10eが設けられている。
【0026】図3に基づき、回路構成について説明すれ
ば、制御装置18はマイクロコンピュータ、メモリ、お
よび入出力回路などで構成され、各種機能をROM内に
登録されているプログラムにしたがって実行する装置で
あり、後述するように走行速度制御、ステアリング制御
を含む走行制御全般、清掃制御、電源ケーブル巻取制御
を司る。
【0027】そして、この制御装置18に対する入力情
報として、操作パネル10からのスタート/ストップ、
ケーブル巻取指令、モード切換指令などの操作信号、位
置情報入力部19に属する距離計測センサ14からの測
距情報および近接センサ15からの近接検知信号、保安
部20に属する非常停止スイッチ12からの非常停止指
令、障害物センサ13からの障害物検知信号および接触
検知用バンパ16からの接触検知信号が入力されるよう
になっている。
【0028】走行駆動系21として、左右の駆動輪4
r,4lそれぞれを個別に駆動制御するために、走行用
ドライバ22r,22l、この走行用ドライバによって
駆動されるサーボモータのような直流モータ23r,2
3l、モータ速度検出のためのエンコーダ24r,24
lが備えられている。
【0029】また、電源ケーブル張力制御系25とし
て、ケーブル巻取ドライバ26、このケーブル巻取ドラ
イバによって駆動される直流モータ27、モータ速度検
出のためのエンコーダ28が備えられている。
【0030】さらに、清掃制御系29として、洗浄ブラ
シ2の回転駆動を行なう駆動回路30とこれによって回
転駆動され、洗浄ブラシ2を回転させる交流モータ3
1、洗浄剤タンク7の洗浄剤を汲み出してきて滴下する
洗剤滴下アクチュエータ32、洗浄剤タンク7のレベル
が低下して給水が必要となったことを検出する給水検出
センサ33、床面に滴下され、洗浄が終わった汚水を吸
い上げて汚水タンク8に導く吸引装置34、汚水タンク
8の汚水レベルが高くなり排出が必要となったことを検
出する廃水検出センサ35、汚水の光透過量によって水
質を調査する水質センサ36が備えられている。
【0031】制御装置18は、これらの走行駆動系2
1、電源ケーブル張力制御系25、清掃制御系29それ
ぞれの制御を行なうために、ブロック判定部37、シー
ト判定部38、ドア判定部39、車種判定部40、走行
制御部41、巻取制御部42、清掃制御部43、そして
これらの統括制御を行なう統括制御部44を備えてい
る。
【0032】次に、上記構成の清掃ロボットの動作につ
いて説明する。
【0033】電車のような列車には、図5の中間車50
のように、左右両側にシート51が所々ドア部52で途
切れながらも、前端部および後端部までシート51が設
置されているものと、図6に示す運転席有り列車60の
ように、前端部に運転席61が設けられているために、
前端のドア部52の先には運転室の壁62があって、シ
ートが設けられていないものとが混在する。
【0034】この実施例の清掃ロボット1は、このよう
な2種類の列車の車内を図5、図6に示す一筆書きのル
ート53,63を自走しながら、床面の洗浄清掃を行な
う。この一筆書きのルート53,63について説明すれ
ば、通常、車両50または60の進行方向後端左側のシ
ート部51をスタート位置STとし、シート部51に沿
って直進しながら床面の洗浄清掃を行なう。そして、シ
ート部51を過ぎ、ドア部52に入れば、図7に基づい
て後ほど詳述するようにドア部52の洗浄清掃を行な
い、次にまたシート部51を直進しながら清掃し、こう
して前端部まで繰り返し、ドア部52で出入りしながら
進む。
【0035】そして前端部に到達すれば、その車両が運
転席無しの中間車50であるか、運転席有りの車両60
であるかを後述する手順で判定し、図8または図9に示
すそれぞれに適したUターンブロック56,64の清掃
処理を行ない、その後、車両の後方に向かってシート部
51、ドア部52を出入りしながら後端まで清掃してい
く。
【0036】車両の後端部に到達すれば、この場合に
は、中間車50も運転席有り車両60も同じ構造である
ので、車両の後端部までシート部51が設けられている
図10に示す1巡目−2巡目Uターンブロック57の清
掃処理を行ない、今度は、すでに1回目にシート部51
近くは清掃が済んでいるので、それよりも1清掃幅分だ
けシート部51から内側寄りに位置させて、進行方向前
端部まで直進しながら洗浄清掃を行なう。
【0037】再び車両の前端部まで来れば、Uターンし
ながら清掃し、後は、1回の清掃幅ずつ内側に寄るよう
にして渦巻状に自走させながら最終点SPまで洗浄清掃
していく。
【0038】この最終点SPは、スタート点STとは反
対側の端部とし、1車両の清掃が終了した後に、車両の
貫通部58を通って、すぐに次の車両のスタート点ST
に移動できるようにする。
【0039】以上の自動清掃動作は、図11のフローチ
ャートに示す手順にしたがって行なわれる。すなわち、
スタート点STからシート部51を直進しながら床面の
洗浄清掃を行ない(ステップS1)、最初のうちは前方
に壁がないので(ステップS2)、シート部51のエン
ドを検出するまで直進する(ステップS3)。
【0040】そして、シート部51を直進し終わり、ド
ア部52にさしかかったとしても直進を続け(ステップ
S4)、次のシート部51の手前側のエンドを検出した
時にいったん停止し、ドア部52の清掃に入る(ステッ
プS5,S6)。
【0041】そして、ドア部52の清掃が終了すれば、
次のシート部51の手前側の位置に来て、そこからシー
ト部51に沿って直進しながら清掃し、次のドア部52
に到達すれば同じくドア部52の清掃を行なう動作を繰
り返す(ステップS1〜S6)。
【0042】そして、車両の前端部近くまで清掃が進
み、シート部51に沿って直進中に前方に壁54を検出
すれば(ステップS1,S2)、これは運転席無しの中
間車両50におけるUターンブロック56に到達したも
のと判断し、運転席無し車両Uターンブロックの清掃処
理を行ない(ステップS7)、その後、車両50の前方
から後方に向きを変えて、同じくロボット1の進行方向
左側のシート部51、ドア部52の清掃作業を繰り返す
(ステップS1〜ステップS6)。
【0043】他方、ロボット1が車両の前端近くまで進
んでもステップS2で前方に壁を検出しない場合には、
さらにシート部51を前進するが、やがてシート部51
のエンドに到達し、ドア部52に入ることになるが(ス
テップS3,S4)、そのドア部52の先に次のシート
部51を検出できない場合には、前方に壁を検出するま
でドア部52を直進し(ステップS5,S8)、前方に
壁を検出した時に運転席有り車両60のUターンブロッ
ク64に到達したものと判断し、運転席有り車両Uター
ンブロックの清掃処理を行なう(ステップS9)。そし
てこの後、車両60の前方から後方に向きを変えて、同
じくロボット1の進行方向左側のシート部51、ドア部
52の清掃作業を繰り返す(ステップS1〜ステップS
6)。
【0044】車両50,60の後端近くまでロボット1
が進めば、ここではいずれの車両であっても図10に示
すような1巡目−2巡目Uターンブロック57に到達
し、ここでは上述したように、すでに1回目にシート部
51近くの清掃が済んでいるので、それよりも1回の清
掃幅分だけシート部51から内側寄りに位置させて、進
行方向前端部まで直進しながら洗浄清掃を行ない、以
後、渦巻状に1回の清掃幅分ずつ内側に寄せながら床面
全体を清掃する(ステップS1〜S7)。
【0045】次に、シート部51、ドア部52の判断、
運転席無しの中間車両50の壁あるいは運転席有り車両
60の運転室壁62の判断、ドア部52の清掃動作、各
Uターンブロック56,64,57における清掃処理動
作について、説明する。
【0046】<<シート部/ドア部の判断>> まず、車両の長手方向に沿って直進している場合の制御
装置18による車内のシート部51とドア部52との識
別は、図4に示すように、ロボット1の左側面に設けら
れている距離計測センサ14の測距信号と近接センサ1
5の近接信号との組合せに基づき、シート判定部38お
よびドア判定部39が行なう。すなわち、距離計測セン
サ14が所定値以下の近くに何らかの物体の存在を検出
し、あるいは近接センサ15が何らかの物体の検出を行
なっている場合に、シート部51に沿ってロボット1が
走行していると判断する(図4に示す状態)。そして、
距離計測センサ14が所定値以上の距離を測定してお
り、かつ近接センサ15が検出信号を入力しない場合に
は、ドア部52に沿って走行していると判断する。
【0047】<<前方の壁の検出>> 前方に車両の壁54あるいは運転室の壁62が存在する
ことを検出するのは、ロボット1の前面に設けられた距
離計測センサ14が所定値以下の測距信号を入力する場
合である。
【0048】<<運転席無し車両(中間車)/運転席有
り車両の判断>> 図12(a)に示すように中間車50の場合には、ロボ
ット1の進行方向前端部近く(図12では右端近く)に
ドア部52があり、さらに前方にシート部51があり、
そのシート部51の前方に壁54が存在することにな
る。ところが、同図(b)に示すように運転席有り車両
60の場合には、ロボット1の進行方向前端部近くにド
ア部52があるが、その前方にはシート部51が存在せ
ず、直接運転室の壁62を検出することになる。
【0049】そこで、図12(a)において、70aの
位置で側方にドア部52を検出し、その後に70bの位
置で側方にシート部51を検出し、さらに進んで、70
cの位置まで来て側方にシート部51を検出し、同時に
前方の距離計測センサ14が所定距離以内の測距信号を
入力するようになった時に、中間車50と判定し、図5
に示す運転席無し車両のUターンブロック56にロボッ
ト1が来ていると判断する。
【0050】他方、図12(b)において、70aの位
置で側方にドア部52を検出し、その後に70dまで進
んでもシート部を検出せず、前方の距離計測センサ14
が所定距離以内の測距信号を入力するようになった時
に、運転席有り車両60であると判定し、図6に示す運
転席有り車両のUターンブロック64にロボット1が来
ていると判断する。
【0051】<<ドア部の清掃処理>> 図7に示すように、シート部51に沿ってiで直進して
きたロボット1は、ドア部52を直進し、次のシート部
51の手前側のエンドを検出して停止し、iiでドア部5
2の奥後方まで後退し、続いて iiiで前進しながらドア
に沿って清掃し、前方のシート部51の近くまで来て停
止し、続いてivで後方のシート部51の先端部までRを
描くように後退し、ドアに向かって直角になるように転
換し、 vでそのままドアまで進み、その後、viで後方の
シート部51に沿って直角に曲がるように後退しながら
元の直進方向に転換し、続いて viiで再びシート部51
に沿うように直進しなが清掃を行なうようにする。
【0052】こうして、ドア部52の全体を隅々まで洗
浄清掃して、次のシート部51に進むのである。
【0053】<<運転席無し車両のUターンブロックの
清掃処理>> 図8に示すように、最後のドア部52の清掃を終えて、
次のシート部51の沿って清掃しながらiで直進するう
ちに、前方に壁54を検出すれば、この場合には上述の
ようにこの部分が運転席無し車両(中間車)50のUタ
ーンブロック56であると判断し、iiで少し後退し、 i
iiで右に90度方向転換しながら清掃し、右側のシート
部51の近くまで進めば停止して、ivで後退し、続いて
vで斜め前方を向くようにさらに90度近く転換して清
掃しながら進み、その後viで斜め外側に壁54近くまで
後退し、さらにシート部51に平行になるように方向転
換した後、 viiでシート部51に沿って車両50の後方
に直進しながら清掃を続けるようにし、Uターンブロッ
ク56の清掃を終了する。
【0054】<<運転席有り車両のUターンブロックの
清掃処理>> 図9に示すように、最後のドア部52の次にシート部5
1がなく、前方に直接に壁62を検出すれば、この部分
が運転席有り車両60のUターンブロック64であると
判断し、次のように清掃処理する。
【0055】ドア部52をiで直進し、前方に壁62を
検出して停止し、iiでドアに接近するように斜め外側に
向けて後進し、直前のシート部51のところまで来ると
停止して、 iiiでドアに沿って直進しながら清掃し、再
び壁62を検出すれば停止し、ivで先のシート部51の
エンド先端部までRを描くように後退してドアと直角に
なる向きに方向転換し、そのまま vでドアに直角に向か
って直進しながら清掃し、ドアを検出すれば停止し、vi
でシート部51に沿って90度方向転換しながら後退
し、 viiで再び壁62を検出するまで直進する。
【0056】そして壁62からロボット1のほぼ1台分
近く残した位置で停止して右に90度転換し、viiiで壁
62に沿って直進しながら清掃し、反対側のドアを検出
すると停止し、さらにixで壁62側に近づくように斜め
後方に先のドアまで後退し、続いて、 xで壁62に沿っ
て直進しながら清掃し、反対側のドアまで進む。
【0057】続いて、xiでシート部51の幅分近く壁6
2に沿って後退し、90度右転換してシート部51に平
行にし、 xiiで車両の後方に向かってドア部52をシー
ト部51を検出するまで直進しながら清掃し、シート部
51を検出すれば停止し、次にxiiiでドアに近づくよう
に斜め外後方に向けて後退し、壁62の近くまで後退す
れば停止し、 xivで進行方向前方のシート部51までド
アに沿って前進しながら清掃し、シート部51に到達す
れば停止し、xvで少し後退し、その後、 xviで斜め内前
方に方向転換して前進し、シート部51のエンド位置に
来れば、シート部51に平行になるように方向転換し、
シート部51に沿って直進しながら清掃するようにす
る。
【0058】<<1巡目−2巡目Uターンブロックの清
掃処理>> 車両50または60をスタート点STから前端部まで進
んで運転席無し車両Uターンブロック56または運転席
有り車両Uターンブロック64のUターンブロック清掃
処理を終え、さらに車両の反対側を前方から後方に向け
て通常のシート部51、ドア部52の清掃処理を繰り返
しながら、車両50または60の後端部まで到達すれ
ば、1巡目−2巡目Uターンブロック57を図10に示
すルートによって清掃処理する。
【0059】すなわち、ドア部52の清掃の後、iでシ
ート部51に沿って直進しながら清掃し、前方に壁54
を検出すれば、iiでいったん後退し、その後、 iiiで9
0度右に方向転換して壁54に沿って直進しながら清掃
し、スタート点STの最初のシート部51を前方に検出
すれば停止する。そして、ivで1巡目で清掃済みの幅分
だけ後退し、 vで右に90度方向転換し、シート部51
に沿って車両50または60の前方に向かって直進しな
がら清掃する。
【0060】その後、前端部まで到達すれば、1巡目で
清掃済みの幅分だけ内側位置を旋回しながら清掃し、再
び後方に向けて直進しながら清掃し、以後、同じように
して渦巻き状に徐々に内側にシフトしながら床面全体を
残さずに洗浄清掃する。
【0061】こうして、車両50または60のスタート
点STから最終点SPまでを自動走行しながら洗浄清掃
するのである。
【0062】しかしながら、例えばICカードなどによ
りあらかじめ車両情報を記憶させておいて、スタート点
STを固定し、スタート点から最終点SPまでの走行ル
ートをあらかじめ設定するようにすれば、清掃開始後に
何らかの原因で途中で停止してしまうと、もう一度スタ
ート点STに戻して再スタートさせなければ全体の自動
清掃が円滑に実行できないようになり、この場合には、
清掃済みの箇所も再び清掃しなければならなくなる無駄
が生じる。
【0063】そこで、図13に示すように、車両50ま
たは60を1つのシート部51とその次のドア部52と
で1ブロックとなるように複数のブロックB1,B2,
…に分割する。そして、各ブロックB1,B2,…にお
いてシート部51の始まり位置をスタート点として自走
清掃するようにする。
【0064】このようにすれば、何らかの原因でロボッ
ト1が途中で停止したとしても、最初のスタート点ST
まで戻さずとも、最寄りのブロックBiのシート部51
から再スタートさせることができるようになり、すでに
清掃し終えた場所を再清掃する無駄を防止することがで
きるようになる。
【0065】そして、この発明によれば、車両の種別を
Uターンブロック56,64において運転席無しの中間
車50と運転席有り車両60との自動判別し、それに応
じたUターンブロックの清掃処理ができるようにしたた
めに、このようにブロック分けして、途中のブロックか
ら再スタートしても継続して車両全体の自走清掃ができ
るようになるのである。
【0066】次に、洗浄汚水の光透過量の大小に応じて
再清掃の判別を行ない、あいるは汚れのひどさに応じて
清掃速度を可変として、全体として仕上がりの均一化を
図る発明について説明する。
【0067】図14はこの発明の一実施例に用いられる
水質調査センサ36の一例を示している。この実施例の
水質調査センサ36は、スクイージ3の部分から回収さ
れた洗浄汚水を汚水タンク8まで導く汚水ダクト101
上に設けられており、汚水ダクト101の透明部101
aに一定量の光を照射する光照射部36aと、この光照
射部36aからの光のうち汚水ダクトの透明部101a
を透過してきて光透過量を検出する光受光部36bを配
置した構成である。
【0068】そして、制御装置18は、水質センサ36
における光受光部36bからの光透過量検出信号を受け
て光透過率を計算し、得られた光透過率から汚水の透明
度をを判定し、床面の汚れ具合を判断し、汚れがひどい
ときには再清掃をゆっくりやらせ、汚れがさほどでない
場合には再清掃を定常清掃速度よりもやや遅い程度に制
御し、汚れ具合に応じて清掃速度を可変とする制御を行
なう。
【0069】すなわち、光の透過率が50%以下の場合
には、床面が基準よりも汚れていると判断し、ロボット
1を一定区間後進させる。そして、次に前進するのであ
るが、その前進時の走行速度を光の透過率/走行速度係
数とし、汚れがひどく、したがって汚水の光透過率が低
い場合には走行速度を遅くしてゆっくり洗浄清掃させる
ようにし、逆に汚れがそれほどひどくなくて光の透過率
が40〜50%である場合には、走行速度を定常速度よ
りもやや遅いだけにする。こうして、汚れのひどい部分
でもさほど汚れがひどくない部分であっても、清掃の仕
上がりがほぼ均一になるようにする。
【0070】なお、再清掃時の走行速度を可変とする制
御を開始する光透過率は、上記では50%としたが、こ
れに限定されることはなく、実験的に決定することがで
きるものである。
【0071】こうして、この発明の実施例の清掃ロボッ
トでは、複数種の車両を識別してそれに応じた清掃ルー
トを自動的に選択して自走清掃することができ、また各
車両の清掃スタート点を固定的にしなくてもよくなり、
途中で停止した後、再開する場合でも最寄りの位置から
支障なく再スタートさせることができ、さらには、床面
の汚れ具合に応じて清掃のていねいさを加減し、清掃の
仕上がりを床面全体で均一なものとすることができる。
【0072】なお、上記実施例において、距離計測セン
サには超音波式だけでなく、光学式、接触式など測距が
できるセンサであれば特に限定されることはない。ま
た、車両をいくつかのブロックに分割する場合、シート
部51とドア部52とで1ブロックとするのではなく、
逆にドア部52とシート部51とで1ブロックとする分
け方であってもよい。
【0073】次に、上述の自走式清掃ロボットにおける
ロボット1の方向制御方式について説明する。
【0074】ロボット1の走行制御は制御装置18の走
行制御部41によって行なわれるのであるが、左右の駆
動輪4r,4lの走行距離情報を各直流モータ23r,
23lに対する回転速度を検出するエンコーダ24r,
23lの信号から得ている。そして、ロボット1の現在
位置がどこであるべきかは、あらかじめ走行基準線とし
て、1巡目であればどこ、2巡目であればどこ、Uター
ンブロック56,64,57であればどこというよう
に、シート部51の前端縁からの距離、ドア部52から
の距離、壁54,62からの距離情報として与えられて
いる。
【0075】そこで、走行制御部41は、図15に示す
機能ブロック図、図16に示すフローチャートのよう
に、走行距離演算部41aにおいてエンコーダ24r,
24lからの信号をもとにして左右の駆動輪4r,4l
の走行距離を算出し(ステップS11,S12)、現在
位置演算部41bにおいて、それらのデータから現在位
置をスタート点STからの距離Xと前述の走行基準線か
らのズレ量Yとして求める(ステップS13)。
【0076】そして、距離計測センサ14からの入力が
あれば(ステップS14,S15)、ズレ量補正部41
cがこの距離計測センサ14からの信号に基づいて現在
位置のズレ量Yを補正して厳密な値を求める(ステップ
S16)。
【0077】続いて、ステアリング係数演算部41d
が、こうして得られたズレ量Yの大小に応じて、折線デ
ータ記憶部41eに保存された折線特性に基づいてステ
アリング係数を3段階に分けて調整し、速度指令演算部
41fにおいて、得られたステアリング係数を速度指令
と加算することにより左右の速度指令を求め、ロボット
1が常に走行基準線に一致して走行するように制御する
(ステップS17〜S29)。上記のステアリング係数
の調整は、図17に示す折線特性に基づく。
【0078】まず、このようにステアリング係数を3段
階に分けて調整する理由について説明すれば、列車5
0,60内でロボット1をシート部51、ドア部52、
壁などからの距離を計測しながらこれらに平行に走行さ
せようとするとき、図18に示すように、ドア部52と
戸袋59と段差、ドア部52と戸袋59のポール510
との段差、シート部51の継ぎ目511の段差、シート
部51と固定台512との継ぎ目513の段差があり、
このような段差がある部分で距離計測センサ14が微妙
な凹凸に反応し、距離計測データがそれまで出力してい
たものと比べて変化する。
【0079】そこで、このような微妙な凹凸に対する距
離データの変化に対してはズレ量を敏感に補正するよう
にすれば、ロボット1の走行安定性が損なわれることに
なるので、このような場合にはステアリング制御を緩く
する必要があり、逆に、基準距離から大きくずれている
場合には大きなステアリング制御をすることによって速
く基準線に戻す必要がある。そして、さらに大きなズレ
量が発生している場合には、それに応じたステアリング
制御を行なうと、一度のステアリング量が大きくなり過
ぎてロボット1が回転してしまうことにもなって不都合
であり、ある一定量以上のステアリングを一度に掛ける
ことも避けなければならない。
【0080】以上の理由によって、ステアリング係数を
3段階に分けて調整するようにしているのであり、図1
6のフローチャートにおけるステップS16で得たズレ
量Yと、現在の走行速度とをもとにして、ステップS1
7以下の処理にしたがってステアリング補正量Sを決定
する。
【0081】ズレ量Yと比較するズレ量基準として±Δ
D1,±ΔD2,±ΔD3があり、これらの関係は、|
ΔD1|<|ΔD2|<|ΔD3|であるとする。そし
て、ステアリング補正量Sを以下のようにして決定す
る。
【0082】まず、走行速度指令V′は、 走行速度指令V′=走行速度指令V+ステアリング補正
量S とする。また、現在のズレ量Yと走行速度指令Vとをも
とに、ステアリング係数SPDを SPD=V/K (K:定数) とし、前記ステアリング補正量Sをステアリング係数S
PDとの関係で、次のようにして決定する。
【0083】(1)基準距離との差、すなわちズレ量Y
が−ΔD3より小さい(Y<−ΔD3)とき、ステアリ
ング補正量Sを−ΔD3の固定値とする(ステップS1
7,S18)。
【0084】(2)基準距離からのズレ量YがΔD3よ
り大きい(Y>ΔD3)とき、ステアリング補正量Sを
ΔD3の固定値とする(ステップS19,S20)。
【0085】(3)ズレ量Yが−ΔD1より小さく(ス
テップS21)、また−ΔD2よりも小さいとき(ステ
ップS22)、すなわち、Y<−ΔD2のときには、ス
テアリング補正量Sを、S=SPD*(1−(Y/(−
ΔD2)))とする(ステップS24)。
【0086】(4)ズレ量Yが−ΔD1より小さいが
(ステップS21)、−ΔD2よりも大きいとき(ステ
ップS22)、すなわち、−ΔD1>Y>−ΔD2のと
きには、ステアリング補正量Sを、S=SPD=V/K
(K:定数)とする(ステップS23)。
【0087】(5)ズレ量YがΔD1より大きく(ステ
ップS25)、かつ、ΔD2よりも大きいとき(ステッ
プS26)、すなわち、Y>ΔD2のときには、ステア
リング補正量Sを、S=SPD*(1+(Y/ΔD
2))とする(ステップS28)。
【0088】(6)ズレ量YがΔD1より大きいが(ス
テップS25)、ΔD2より小さいとき(ステップS2
6)、すなわち、ΔD1<Y<ΔD2のときには、ステ
アリング補正量Sを、S=SPDとする(ステップS2
7)。
【0089】(7)ズレ量Yが−ΔD1より大きく(ス
テップS21)、かつ、ΔD1よりも小さいとき(ステ
ップS25)、すなわち、−ΔD1<Y<ΔD1のとき
には、ステアリング補正量S=0とする(ステップS2
9)。
【0090】こうして、正規の速度指令Vに対して上記
のステアリング補正量Sを加えることにより最終的な速
度指令V′を求め、右または左のステアリングの必要な
方の駆動輪4r,4lに与え、これら右または左の他方
の駆動輪には速度指令Vをそのまま与えることによって
ステアリング制御を行ない、常に基準距離を保つように
走行制御するのである。そしてこの結果とし、前述のよ
うなシート間の極小さな段差に対してはステアリングを
行なわず、また大きな段差に対しては大きなステアリン
グ量を与えることにより、すばやく基準線に戻るように
制御できるようになり、安定した走行と、きれの良いス
テアリングを実現することができるのである。
【0091】なお、この実施例において、ステアリング
係数を決定する段階として、3段階に限らず、2段階と
し、あるいは4段階以上の多段としてもよい。
【0092】次に、図1〜図3に示した清掃ロボット1
が自走清掃する際に、電源ケーブル5が弛んで床に落
ち、ロボット1自身に巻き付いたりすることがないよう
に、電源ケーブル5の張力を常に一定に保つためにケー
ブル張力制御系25により電源ケーブル5を自動的に巻
取りあるいは送出す電源ケーブルの張力制御を行なう巻
取制御部42の構成について説明する。
【0093】電源ケーブル5の張力を一定に保持するた
めのケーブル張力制御系25のハードウェア構成は、図
19のようになっており、電源ケーブル5を巻取り、送
出すために正逆転ができる巻取リール710と、この巻
取リール710を回転駆動するための電動機27と、こ
の電動機27の回転速度、方向を検出するためのエンコ
ーダ28と、電源ケーブル5に一定張力を与えるための
テンションアーム73、このテンションアーム73に張
力を与え、テンションアーム73に加わる力に応じて伸
張、収縮するバネ74と、このバネ74の伸び量に応じ
た電圧信号を出力するポテンショメータ75を備えてい
る。
【0094】次に、この巻取制御部42のケーブル張力
保持の動作原理について、図20に基づいて説明すれ
ば、同図(a)に示す通常状態から、ロボット1が走行
して電源元の位置から離れると電源ケーブル5を送出す
必要があるが、ロボット1が移動すると、同図(b)に
示すように電源ケーブル5が引っ張られ、これによって
テンションアーム73が引き出され、バネ74が延び、
ポテンショメータ75が張力増加を示す電圧信号を出力
する。
【0095】そこで、このポテンショメータ75の信号
に基づいて、後述する電気系統が巻取リール710のケ
ーブル送出を指示してケーブルの張力を通常状態になる
ように制御する。
【0096】逆にロボット1がケーブル5の張力を緩め
る方向に走行すれば、同図(c)に示すようにケーブル
5の張力が小さくなるためにバネ74がテンションアー
ム73を引き戻し、これによってポテンショメータ75
が張力減少を示す電圧信号を出力し、これに応答して、
後述する電気系統が巻取リール710のケーブル巻取を
指示してケーブルの張力を通常状態になるように制御す
る。
【0097】図21は巻取制御部42の機能ブロック図
を示している。図21において、ケーブル5の張力の指
令値76を巻取制御部42の入力に設定し、ポテンショ
メータ75には電源77によって電圧を印加し、ポテン
ショメータ75の出力を制御系25にフィードバックす
るようにしてある。この場合、ケーブル5の張力をポテ
ンショメータ75によって電圧値として検出し、巻取制
御部42に入力されることになる。
【0098】そこで、ポテンショメータ75の検出値
は、A/D変換器78によってディジタル量に変換さ
れ、張力指令値76と比較され、制御演算部79に入力
され、この制御演算部79によって、電動機27を駆動
する指令が出力され、巻取リール710を回転させるこ
とができる。
【0099】次に、上記の構成の巻取制御部42による
ケーブル張力制御動作について説明する。
【0100】図22のフローチャートに示すように、張
力指令値76の設定を行なっておき、ポテンショメータ
75とA/D変換器78によってケーブル5の張力を検
出する(ステップS31,S32)。
【0101】このケーブル5の張力検出値は、張力指令
値76と等しいか等しくないか判断され(ステップS3
3)、等しい場合には、停止指令を電動機27に出力し
(ステップS35)、巻取リール710を回転させない
状態を保つ(ステップS38,S39)。
【0102】一方、ステップS33において、ケーブル
5の張力が張力指令値76と等しくない場合には、さら
にステップS34において、張力検出値が張力指令値7
6より大きいか大きくないか判断され、大きくない場合
ケーブル5を巻取る方向への回転指令を電動機27に出
力し(ステップS36)、ケーブル5を巻取る方向に巻
取リール710を回転させる(ステップS38,S3
9)。逆にステップS34において、張力検出値が張力
指令値76よりも大きいと判断された場合にはケーブル
5を送出す方向への回転指令を電動機27に出力し(ス
テップS37)、ケーブル5を送出す方向に巻取リール
710を回転させる(ステップS38,S39)。
【0103】そして、この張力制御は張力検出値が張力
設定値とほぼ等しくなるまで巻取リール710を回転さ
せ、常にケーブル5の張力が一定になるように制御す
る。なお、この一連の動作は、処理終了指令が入力され
るまで続けられる(ステップS40)。
【0104】こうして、この実施例の清掃ロボット1の
自走清掃時に、ロボット1が電源元から遠く離れていく
場合でも、近くに戻ってくる場合でも、いつでもケーブ
ル5の張力を検出し、張力設定値と比較し、 張力検出値>張力設定値 の場合にはケーブル5を送出し、 張力検出値<張力設定値 の場合にはケーブル5を巻取るように巻取リール710
を電動機27によって回転させ、ケーブル5の張力を設
定値に等しくすることができる。
【0105】さらに、この清掃ロボット1における巻取
装置6のケーブル張力一定に制御するケーブル張力制御
系25は、特にロボット1が方向転換する際にも常に一
定のケーブル張力を保てるように保障する構成として、
次のような実施例を構成することができる。
【0106】すなわち、図21に示した実施例では、ロ
ボット1がどのような走行を行なっているのかを巻取装
置6が認識していないために、張力指令値は1つの固定
された値をとるしかできず、この場合には、ロボット1
が直線走行を行なうとき、図25(a)に示すように巻
取装置6の電源ケーブル引出し口711が常に電源元を
向くので、実張力値がロボット1の走行に対応したデー
タ(ロボット1が電源元から遠ざかる場合には、送出の
張力データであり、近づく場合には、巻取の張力データ
である)となるため、問題なくケーブルの巻取、送出の
制御が行なえる。しかしながら、コーナリングやUター
ンなどのように旋回する走行をした場合には、通常は図
25(a)に示すようにケーブル5を引く張力(張力指
令値)が小さいために電源ケーブル引き出し口711が
電源元を向いているが、同図(b)に示すように巻取装
置6の電源ケーブル引出し口711が電源元を向かない
場合が発生し、ロボット1は電源元に近づいているの
に、実張力入力値にケーブル5を送出す方向が入力さ
れ、巻取装置6は実張力にしたがい、ケーブルを送出す
方向に速度を出力するため、ケーブル5が弛んでしま
い、ロボット1自身がケーブル5を踏みつけてしまう事
態の発生する恐れがある。
【0107】そこで、張力指令値76をあらかじめ強く
した場合、上記の問題はなくなるが、常時、強い張力で
ケーブル5を引っ張っているため、ロボット1の走行に
悪影響を与える恐れがある。
【0108】そこで、図23に示す実施例では、ロボッ
ト1の左右の駆動輪4r,4lの走行速度を検出し、左
右の駆動輪の速度差に応じて張力指令値を変動させるこ
とにより、巻取装置6の電源引出し口が常に電源元を向
くように制御し、より安定した巻取、送出の制御を行な
うようにするのである。
【0109】すなわち、左右の駆動輪4r,4lの電動
機23r,23lそれぞれの速度をエンコーダ24r,
24lの信号から入力する走行速度入力部81と、入力
した走行速度より左右の電動機23r,23lの速度差
を計算する速度差計算部82と、計算した速度差に基づ
き、その速度差に応じた張力指令値を計算する張力指令
値計算部83と、前述のポテンショメータ75に相当す
る現在の張力を検出する実張力検出部84と、この実張
力を入力する実張力入力部85と、前述の張力指令計算
部83で求めた張力指令値と実張力入力部85から入力
した実張力との誤差張力より巻取電動機27の速度指令
値を計算する速度指令値計算部86と、その速度指令値
で巻取電動機27を駆動させるための駆動制御部87と
で、この清掃ロボット1の巻取制御部42が構成され
る。
【0110】そして、この実施例の巻取制御部42は、
次のように動作する。
【0111】走行速度入力部81で、ロボット1の左右
の駆動輪4r,4lそれぞれの電動機23r,23lの
速度をエンコーダ24r,24lの信号から入力し、入
力した左右の電動機速度より速度差を速度差計算部82
が計算する。
【0112】これは、
【数1】 電動機速度差=|左電動機速度−右電動機速度| …(1) による。
【0113】得られた電動機速度差は、張力指令値を決
定するために張力指令値計算部83に入力されて参照さ
れる。ここで、走行電動機速度差が、MIN値以下(直
進とみなすことができる範囲の値)の場合には、直進走
行時の張力指令値とし、速度差がMAX値を超える場合
には、コーナー走行時の張力指令値とする。さらに、M
IN値とMAX値との間の速度差については、速度差に
比例するように張力指令値を次の(2)式によって算出
する。
【0114】
【数2】 張力指令値=走行電動機速度差×係数 …(2) したがって、この張力指令値計算部83では、走行電動
機23r,23lの速度差に応じて、図24に示す張力
指令値のパターンを計算し、
【数3】 速度差<MIN値の場合 …… 張力指令値=MIN値 速度差>MAX値の場合 …… 張力指令値=MAX値 MIN値<速度差<MAX値 …… 張力指令値=走行電動機速度差×係数 とし、速度差に応じてこれらの値を選択して張力指令と
して出力する。
【0115】一方、ケーブル5の実張力は、前述のよう
なポテンショメータ75のような張力検出部84で検出
し、これを実張力入力部85でアナログディジタル変換
し、ディジタルデータとしてフィードバックする。
【0116】このフィードバックした実張力と張力指令
値計算部83で求めた張力指令値から、張力指令値との
張力誤差を(3)式で求め、
【数4】 張力誤差=張力指令値−実張力 …(3) その張力誤差を速度指令値計算部86で速度指令値に計
算しなおし、これを駆動制御部87(図3におけるケー
ブル巻取用ドライバ26に相当する)に与える。この速
度指令値の計算は、次の(4)式に基づく。
【0117】
【数5】 速度指令値V(t)= kp・En+kd・(En−En-1 ) +ki・(En+En-1 +En-2 ……En-T )/T…(4) ここで、 kp : 比例ゲイン kd : 微分ゲイン ki : 積分ゲイン En : 張力誤差 T : 積分サンプリングタイム である。
【0118】こうして、(4)式で求めた速度指令値を
駆動制御部87に出力することにより、巻取電動機27
を駆動して、電源ケーブル5の実張力を張力指令値に一
致させる。なお、以上の巻取電動機27の速度制御は約
10msという周期で行なうことにより、実張力を張力
指令値の値に保つことができる。
【0119】このようにして、電源ケーブルの張力指令
値をロボット1の走行する左右の走行電動機の速度差に
より変動させ、直進走行時は張力指令値を弱くし、電動
機速度差が大きくなるにつれて張力指令値を大きくする
ことにより、コーナリングなどロボットが複雑な動きを
した場合でも、電源元と巻取装置6の電源ケーブル引出
し口711が図25(a)のように一直線になるように
することにより、巻取装置がロボットの動作と反対の動
作(ロボットがケーブルの方向に近づくのに巻取装置が
ケーブルを送出すような動作)をすることをさけること
ができ、ロボット1の動作に応じた安定した巻取、送出
制御が行なえるのである。
【0120】
【発明の効果】以上のようにこの発明の清掃ロボットに
よれば、走行駆動装置によって列車内を自動走行する
際、走行制御装置により走行駆動装置の走行およびステ
アリング制御を行ない、列車内を当該ロボットが外側か
ら内側へ一筆書きで走行するように制御し、この走行時
に、清掃用具駆動装置により駆動される清掃用具によっ
て列車内の床の洗浄清掃を行なうことにより、車内を自
動清掃することができ、この自動清掃の際に、列車内の
側方および前方のシート、ドア、壁からの距離を測定す
る測距手段と、側方のシートの有無を検出するシート検
出手段と、前方の障害物を検知する障害物検出手段から
の信号に基づき、種別判定手段が前端に運転室がある運
転室あり列車か前端までシートが備えられている中間車
かの列車種別の判定を行ない、さらに、この種別判定手
段の列車種別判定に基づき、ルート切換手段が当該ロボ
ットの一筆書きの走行ルートを切り換えることにより、
運転室あり列車、中間車それぞれの室内形状に応じたル
ートで走行してすみずみまで残さず自動清掃することが
できる。
【0121】またこの発明の清掃ロボットでは、測距手
段とシート検出手段からの信号に基づいて、開始位置設
定手段が任意のドア部より進行方向の前方にあるシート
の始まり位置を識別し、自動清掃開始位置に指定するこ
とにより、車内のいずれのシートの位置からでも自動清
掃を開始することができる。
【0122】また、この発明の清掃ロボットによれば、
列車内を自動走行しながら清掃する際に、清掃用具の回
収する洗浄汚水の光透過量を光透過量測定手段によって
測定し、この光透過量測定手段が測定した一定区間距離
の洗浄汚水の光透過量が所定値以下の場合に、再清掃判
定手段が再清掃を行なうために走行制御装置に一定区間
後進させる指令を与えることにより、汚れのひどい場所
をていねいに清掃することができ、仕上がりを均一にで
きる。
【0123】またこの発明の清掃ロボットでは、再清掃
判定手段が再清掃の判定をした場合に、光透過量測定手
段の測定した光透過量に応じて清掃速度調整手段が走行
速度を遅くすることにより、汚れの程度に応じてひどく
汚れている場所はゆっくりとていねいに、そして汚れが
少ない場所は速く清掃することにより、能率良く自動清
掃できる。
【0124】さらにこの発明の清掃ロボットでは、偏差
量ランク分け手段によって位置偏差検出手段の求めた位
置偏差に基づいて、当該位置偏差を複数ランクに分けた
いずれのランクに属するかを判定し、ステアリング量演
算手段によって必要なステアリング量を求める際に、こ
のランク分けされた偏差量に応じて、偏差量が比較的大
きいランクに属する場合に偏差量に大きな係数を掛けた
数値に比例するステアリング指令を出力し、偏差量が比
較的小さいランクに属する場合に偏差量に小さな係数を
掛けた数値に比例するステアリング指令を出力すること
により、微妙な凹凸に対する距離データの変化に対して
はステアリング制御を緩やかに行なうことで走行の安定
性を維持し、逆に基準距離から大きくずれている場合に
は大きなステアリング制御を行なうことによってすばや
く基準線に戻す制御ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例のハードウェア構成を示す
正面図および側面図。
【図2】上記実施例の操作パネルを示す正面図。
【図3】上記実施例のシステム構成を示す回路ブロック
図。
【図4】上記実施例の測距動作を説明する正面図。
【図5】上記実施例のロボットの運転席無し車両(中間
車)内の清掃ルートを示す説明図。
【図6】上記実施例のロボットの運転席有り車両内の清
掃ルートを示す説明図。
【図7】上記実施例のロボットのドア部の自走ルートを
示す説明図。
【図8】上記実施例の運転席無し車両のUターンブロッ
クの自走ルートを示す説明図。
【図9】上記実施例の運転席有り車両のUターンブロッ
クの自走ルートを示す説明図。
【図10】上記実施例の1巡目−2巡目のUターンブロ
ックの自走ルートを示す説明図。
【図11】上記実施例の自動清掃の動作を示すフローチ
ャート。
【図12】上記実施例の運転席有り/無しそれぞれの車
両のUターンブロックの説明図。
【図13】この発明の他の実施例における車内分割例を
示す説明図。
【図14】この発明の他の実施例における洗浄汚水の光
透過量を自動検出する装置の斜視図。
【図15】この発明の多段ステアリング制御系の機能ブ
ロック図。
【図16】上記実施例の多段ステアリング制御系の動作
を示すフローチャート。
【図17】上記実施例で用いるステアリング係数補正の
折線グラフ。
【図18】上記実施例の動作を示す平面図。
【図19】この発明の他の実施例の巻取制御部のハード
ウェア説明図。
【図20】上記実施例の電源ケーブル張力制御動作を示
す説明図。
【図21】上記実施例の回路構成を示す回路ブロック
図。
【図22】上記実施例の動作を示すフローチャート。
【図23】この発明のさらに他の実施例の回路ブロック
図。
【図24】上記実施例で用いる張力指令パターンの説明
図。
【図25】上記実施例の動作の説明図。
【符号の説明】
1 清掃ロボット 2 清掃ブラシ 3 スクイージ 4r,4l 駆動輪 5 電源ケーブル 6 巻取装置 7 洗浄液タンク 8 汚水タンク 9 操作ハンドル 10 操作パネル 11 走行スイッチ 12 非常停止スイッチ 13 障害物センサ 14 距離計測センサ 15 近接センサ 16 接触検知バンパ 17 点滅灯 18 制御装置 22r,22l 走行用ドライバ 23r,23l 走行電動機 24r,24l エンコーダ 26 ケーブル巻取用ドライバ 27 巻取電動機 28 エンコーダ 30 駆動回路 31 電動機 32 洗剤滴下アクチュエータ 33 給水検出センサ 34 吸引装置 35 廃水検出センサ 36 水質調査センサ 37 ブロック判定部 38 シート判定部 39 ドア判定部 40 車種判定部 41 走行制御部 42 巻取制御部 43 清掃制御部 50 運転席無し車両 51 シート部 52 ドア部 56 運転席無し車両のUターンブロック 64 運転席有り車両のUターンブロック 73 テンションアーム 74 バネ 75 ポテンショメータ 76 張力指令値 77 電源 78 A/D変換器 79 制御演算部 710 巻取機 81 走行速度入力部 82 速度差計算部 83 張力指令値計算部 84 張力検出部 85 実張力入力部 86 速度指令計算部 87 駆動制御部 88 駆動制御部 101 汚水ダクト
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−117012(JP,A) 特開 昭63−131207(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05D 1/00 - 1/12

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 列車内を自動走行するための走行および
    ステアリングを行なう走行駆動装置と、前記走行駆動装
    置を制御して列車内を当該ロボットが外側から内側へ一
    筆書きで走行するように前後進、転換を制御する走行制
    御装置と、列車内の床の洗浄清掃を行なう清掃用具と、
    前記清掃用具を駆動する清掃用具駆動装置と、洗浄汚水
    を回収する汚水回収装置とを備えて成る清掃ロボットに
    おいて、 列車内の側方および前方のシート、ドア、壁からの距離
    を測定する測距手段と、 側方のシートの有無を検出するシート検出手段と、 前方の障害物を検知する障害物検出手段と、 前記測距手段、シート検出手段および障害物検出手段か
    らの信号に基づき、列車種別を判定する種別判定手段
    と、 前記種別判定手段の列車種別判定に基づき、前記一筆書
    きの走行ルートを切り換えるルート切換手段とを備えて
    成る清掃ロボット。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の清掃ロボットにおい
    て、前記測距手段とシート検出手段からの信号に基づい
    て、任意のドア部より進行方向の前方にあるシートの始
    まり位置を識別し、自動清掃開始位置に指定する開始位
    置設定手段を備えて成る清掃ロボット。
  3. 【請求項3】 列車内を自動走行するための走行および
    ステアリングを行なう走行駆動装置と、前記走行駆動装
    置を制御して列車内を当該ロボットが外側から内側へ一
    筆書きで走行するように前後進、転換を制御する走行制
    御装置と、列車内の床の洗浄清掃を行なう清掃用具と、
    前記清掃用具を駆動する清掃用具駆動装置と、洗浄汚水
    を回収する汚水回収装置とを備えて成る清掃ロボットに
    おいて、 前記汚水回収装置が回収する洗浄汚水の光透過量を測定
    する光透過量測定手段と、 前記光透過量測定手段が測定した一定区間距離の洗浄汚
    水の光透過量が所定値以下の場合に再清掃を行なうため
    に前記走行制御装置に一定区間後進させる指令を与える
    再清掃判定手段とを備えて成る清掃ロボット。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の清掃ロボットにおい
    て、前記再清掃判定手段が再清掃の判定をした場合に、
    前記光透過量測定手段の測定した光透過量に応じて走行
    速度を遅くする清掃速度調整手段を備えて成る清掃ロボ
    ット。
  5. 【請求項5】 列車内を自動走行するための走行および
    ステアリングを行なう走行駆動装置と、前記走行駆動装
    置を制御して列車内を当該ロボットが外側から内側へ一
    筆書きで走行するように前後進、転換を制御する走行制
    御装置と、列車内の床の洗浄清掃を行なう清掃用具と、
    前記清掃用具を駆動する清掃用具駆動装置と、洗浄汚水
    を回収する汚水回収装置とを備えて成る清掃ロボットに
    おいて、 前記走行駆動装置の駆動輪を用いて走行距離を検出する
    走行距離検出手段と、 側方に位置するシート、ドア、壁からの距離を測定する
    測距手段と、 前記測距手段によって測定した現在位置での測距結果を
    あらかじめ設定されている基準距離とを比較し、その偏
    差を求める位置偏差検出手段と、 前記位置偏差検出手段が求めた偏差に基づき、基準距離
    に戻すために必要なステアリング量を求めて前記走行制
    御装置に与えるステアリング量演算手段と、 前記位置偏差検出手段が求めた位置偏差に基づいて、当
    該位置偏差を複数ランクに分けたいずれのランクに属す
    るかを判定する偏差量ランク分け手段とを備え、 前記ステアリング量演算手段は、前記偏差量ランク分け
    手段によりにランク分けされた偏差量に応じて、偏差量
    が比較的大きいランクに属する場合に偏差量に大きな係
    数を掛けた数値に比例するステアリング指令を出力し、
    偏差量が比較的小さいランクに属する場合に偏差量に小
    さな係数を掛けた数値に比例するステアリング指令を出
    力することを特徴とする清掃ロボット。
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