JP3234514B2 - 容器と蓋との蝶番連結構造 - Google Patents

容器と蓋との蝶番連結構造

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JP3234514B2
JP3234514B2 JP31442396A JP31442396A JP3234514B2 JP 3234514 B2 JP3234514 B2 JP 3234514B2 JP 31442396 A JP31442396 A JP 31442396A JP 31442396 A JP31442396 A JP 31442396A JP 3234514 B2 JP3234514 B2 JP 3234514B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器と蓋とを蝶番
で連結して容器に蓋を回動自在に取付けるための技術に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】容器及び蓋に蝶番を取付けて容器に蓋を
回動自在に取付ける従来例としては、例えば実公平5ー
24777号公報が知られている。この従来例にあって
は、一対の蝶番本体を枢支軸ピンを介して連結板にそれ
ぞれ回動自在に取付けて蝶番を形成し、この蝶番の両側
の蝶番本体をそれぞれ容器及び蓋に設けた凹所に差し込
み、凹所に連通する止め穴にねじを挿入して凹所に蝶番
本体を固定するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の従来
例にあっては、一対の蝶番本体を枢支軸ピンを介して連
結板にそれぞれ回動自在に取付けて蝶番を形成しなけれ
ばならず、蝶番本体、枢支軸ピン、連結板というように
複数の異なる部品を成形して、これを組み立てねばなら
ず、金型コストが高くなり、更に、組立てコストもかか
るという問題があり、また、蝶番を容器及び蓋に固定す
るに当たっては、ねじにより固定していて、蝶番によっ
て容器と蓋とを回動自在に取付ける作業が面倒であっ
た。
【0004】本発明は上記した従来例の問題点に鑑みて
発明したものであって、蝶番の成形が容易で、コストが
安く、また、蝶番を容器と蓋とに差し込み操作のみでワ
ンタッチで簡単に取付けることができ、更に、蝶番を差
し込み操作で取付けるに当たって、取付け作業が容易に
行えると共にいったん取付けた後は取付け状態を確実に
保持できる容器と蓋との蝶番連結構造を提供することを
課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、本発明の容器と蓋との蝶番連結構造は、容器1
の開口を開閉する蓋2を蝶番7で取付けるものであっ
て、容器1の開口近傍及び蓋2の端部にそれぞれ蝶番片
差し込み部3を設けると共に蝶番片差し込み部3に係止
部4を設け、両側の蝶番片5を薄肉部6を介して回動自
在として合成樹脂により一体成形した蝶番7を構成し、
両側の蝶番片5に被係止部8を設け、蝶番7の両側の蝶
番片5をそれぞれ容器1の蝶番片差し込み部3と蓋2の
蝶番片差し込み部3とに差し込むと共に各蝶番片5に設
けた被係止部8をそれぞれ蝶番片差し込み部3に設けた
係止部4に係止して成る容器と蓋との蝶番連結構造であ
って、蝶番片5の差し込み方向の端部の片面側の中央部
に突部14を突設して該突部14を被係止部8とし、蝶
番片5の差し込み方向の端部の被係止部8の両側方に切
込み凹部9を設け、蝶番片差し込み部3に差し込み口1
0から奥側に向けて2条のリブ11を設け、2条のリブ
11間において蝶番片差し込み部3の壁部を差し込み方
向と直交する方向に凹み乃至開口した係止部4を形成
し、リブ11と上記リブ11に対向する蝶番片差し込み
部3の壁部との間の寸法を蝶番片5の肉厚と略等しくす
ると共に、リブ11と上記リブ11に対向する蝶番片差
し込み部の壁部との間に蝶番片5を位置させて被係止部
8を係止部4に係止したことを特徴とするものである。
このような構成とすることで、蝶番7を容器1と蓋2と
に取付けて蝶番7を介して蓋2を容器1に回動自在に連
結するには、両蝶番片5を蝶番片差し込み部3に差し込
んで係止するというワンタッチの操作で連結できるもの
である。そして、使用する蝶番7は合成樹脂により一体
成形してあることで、製作が容易となるものであり、ま
た、蝶番片5を蝶番片差し込み部3に差し込んで係止部
4に被係止部8を係止するに当たって、蝶番片5の先端
を蝶番片差し込み部3の差し込み口10に差し込む初期
の段階では、両側の切込み凹部9を2条のリブ11の各
手前側に嵌め込んだ状態で押し込むことができるもので
ある。更に蝶番片5を蝶番片差し込み部3の奥側に差し
込むと、突部14により構成した被係止部8がリブ11
に対向する蝶番片差し込み部3の壁部に強く当たるが、
合成樹脂製の蝶番片5の先端部の両切込み凹部9間の部
位が撓む(切込み凹部9を 設けることで撓み易くなって
いる)ことで、リブ11と上記リブ11に対向する蝶番
片差し込み部3の壁部との間に蝶番片5を位置させたま
ま蝶番片5を押し込むことができて突部14よりなる被
係止部8が凹み乃至開口よりなる係止部4に係止するも
のである。このことにより、蝶番片5の片面側に被係止
部8である突部14を突設していると共に、リブ11と
上記リブ11に対向する蝶番片差し込み部3の壁部との
間の寸法を蝶番片5の肉厚と略等しくしているにもかか
わらず、スムーズに蝶番片5を差し込み口10から蝶番
片差し込み部3に差し込むことができるものである。
【0006】また、リブ11の手前側に段部12を形成
すると共に上記リブ11の奥側に段部でない部位13を
形成し、該段部12とこれと対向する蝶番片差し込み部
3の壁部との間の寸法を蝶番片5の肉厚と略等しくし
被係止部8を係止部4に係止した状態において、切込み
凹部9がリブ11の奥側の段部でない部位13に嵌まり
込み且つ切込み凹部9の奥よりも後方の蝶番片5がリブ
11の手前側の段部12とこれと対向する蝶番片差し込
み部3の壁部との間に位置していることも好ましい。こ
のような構成とすることで、蝶番片5を蝶番片差し込み
部3に差し込んで係止部4に被係止部8を係止するに当
たって、リブ11の手前側に形成した段部12と蝶番片
差し込み部3の壁部との間の寸法を蝶番片5の肉厚と略
等しくしているにもかかわらず、蝶番片5の先端を蝶番
片差し込み部3の差し込み口10に差し込む初期の段階
では、両側の切込み凹部9を2条のリブ11の各手前側
に嵌め込んだ状態で押し込むことができて、このことに
より蝶番片5の片面側に被係止部8である突部14を突
設していてもスムーズに蝶番片5を差し込み口10から
差し込むことができることになる。そして、蝶番片5を
蝶番片差し込み部3の奥側に差し込むと、切込み凹部9
がリブ11の奥側の段部でない部位13に嵌まり込み、
また、切込み凹部9の奥がリブ11の手前側の段部12
の最先端に当たって、切込み凹部9の奥よりも後方の蝶
番片5の部位が段部12の段面に乗り上げて段部12と
これに対向する蝶番片差し込み部3の壁部との間に位置
する。このように、切込み凹部9の奥よりも後方の蝶番
片5がリブ11の手前側の段部12とこれと対向する蝶
番片差し込み部3の壁部との間に位置することで、突部
14により構成した被係止部8が蝶番片差し込み部3の
壁部に強く当たるが、合成樹脂製の蝶番片5の先端部の
切込み凹部9間の部位が撓み(切込み凹部9を設ける
ことで撓み易くなっている)、そのまま蝶番片5を押し
込むことで、突部14よりなる被係止部8が凹み乃至開
口よりなる係止部4に係止するものである。そして、こ
の係止部4に被係止部8が係止した状態では、切込み凹
部9がリブ11の奥側の段部でない部位13に嵌まり込
み且つ切込み凹部9の奥よりも後方の蝶番片5がリブ1
1の手前側の段部12とこれと対向する蝶番片差し込み
部3の壁部との間に位置していることで、係止部4が被
係止部8から外れることがなく、また、横方向にずれる
のが防止されることになる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明を以下添付図面に示す実施
形態に基づいて説明する。容器1は合成樹脂製であり、
該合成樹脂製の容器1の開口縁部に容器1の開口を開閉
自在とする合成樹脂製の蓋2が蝶番7により取付けてあ
る。容器1は添付図面に示す実施形態においては、折り
畳み容器の例が示してある。
【0008】折り畳み容器としては、従来から公知の種
々の形態のものが使用できるが、図5乃至図10に示す
実施形態に基づいてその構造の概略を説明すると、以下
のような構成となっている。この容器1は正方形乃至長
方形をした底板20と、一対の折り畳み自在な側板21
と、一対の回動自在な側板22と、矩形状をした開口枠
体23とで構成してある。すなわち、一対の折り畳み自
在な側板21の下端部を底板20の対向する一対の端辺
部にそれぞれ回動自在に取付けてあり、該一対の折り畳
み自在な側板21の上端部を開口枠体23の対向する一
対の辺部にそれぞれ回動自在に取付けてあり、また、開
口枠体23の他の一対の対向する辺部にそれぞれ側板2
2の上端部を回動自在に取付けて折り畳み容器1を組立
ててある。上記折り畳み自在な側板21は上半部21a
と下半部21bとが上下方向の中央部の折り畳み部21
c部分で内側に向けてく字状に折り畳むことができるよ
うになっている。そして、両回動自在な側板22を内側
に向けて回動した状態で、両折り畳み自在な側板21を
内側に折り畳んで底板20の上に重ね、更に側板22を
側板21の上に重ね、開口枠23を底板20の周囲の上
に重ねることで折り畳むようになっている。一方、組立
てに当たっては、開口枠23を持ち上げ、両側板21を
垂直に立てると共に側板22を垂直に立てることで、箱
状をした容器1とするものである。
【0009】もちろん本発明において、容器1としては
他の形態の折り畳み容器であってもよく、また、折り畳
み容器に限定されず、折り畳みできない容器であっても
よく、要は容器1の開口に蓋2が取付けられるタイプの
容器1であればよい。容器1と蓋2とを連結するための
蝶番7は、図1に示すように、長方形状をした中央片7
aの両端部から略V字状の断面をした薄肉部6を介して
それぞれ蝶番片5を連出して構成してあり、蝶番7全体
が合成樹脂の一体成形により形成してあり、両蝶番片5
はそれぞれ薄肉部6を介して回動自在となっている。蝶
番片5には被係止部8を設けてあり、添付図面に示す実
施形態においては、蝶番片5の差し込み方向の端部の片
面側の中央部に突部14を突設して該突部14を被係止
部8としてある。この被係止部8を構成する突部14は
差し込み方向の先端部が傾斜した案内面5aとなってい
る。蝶番片5の差し込み方向の端部の被係止部8の両側
方には切込み凹部9が設けてあり、切込み凹部9は蝶番
片5の差し込み方向において突部14の後端とほぼ同じ
位置まで切り込んである。
【0010】図1、図2、図3に示すように容器1の開
口縁及び蓋2の端部にはそれぞれ蝶番片差し込み部3が
設けてあり、蝶番片差し込み部3には係止部4が設けて
ある。蝶番片差し込み部3は溝であって、該蝶番片差し
込み部3には差し込み口10から奥側に向けて2条のリ
ブ11が設けてある。リブ11の手前側には段部12が
設けてある。つまり、リブ11は手前側が段部12とな
っていて蝶番片差し込み部3の対向する壁部のうち一方
と該段部12との間に隙間が形成されており、リブ11
の奥側が段部でない部位13となっていて両壁部と段部
でない部位13とが一体に連続している。ここで上記段
部12とこれと対向する蝶番片差し込み部3の壁部との
間の寸法は前述の蝶番片5の肉厚と略等しくしてある。
また、リブ11の横幅は蝶番片5に設けた切込み凹部9
の凹部幅と略等しくて切込み凹部9をリブ11に嵌め込
むことができ且つ横方向にずれないような寸法関係とな
っている。更に、段部12の最先端は図2のように傾斜
してあってガイド傾斜部12aとなっていてもよい。
【0011】2条のリブ11間において蝶番片差し込み
部3の対向する壁部のうち一方の壁部には差し込み方向
と直交する方向に凹み乃至開口した係止部4が形成して
ある。添付図面に示す実施形態においては、溝により構
成された蝶番片差し込み部3に連通するように外部に開
口した窓部15を形成して該外部に開口した窓部15を
係止部4としてある。この窓部15の差し込み口10側
の端部よりも、段部12の奥端が蝶番片差し込み部3の
奥側に位置している。
【0012】上記のような構成の蝶番片差し込み部3は
容器1においては、開口枠体23の外面側において外方
に向けて差し込み口10が開口するように形成され、蓋
2においては蓋2の一端部の側面において外方に向けて
差し込み口10が開口するように形成される。しかし
て、蝶番7により容器1に蓋2を連結するには以下のよ
うにして行うものである。すなわち、蝶番7の両蝶番片
5をそれぞれ蝶番片差し込み部3に差し込んで図4に示
すように、係止部4に被係止部8を係止することで、差
し込みという簡単な操作のみでワンタッチで蝶番7を容
器1及び蓋2に取付けて蝶番7を介して容器1と蓋2と
を連結することができるものである。
【0013】ここで、蝶番片5の先端を蝶番片差し込み
部3の差し込み口10に差し込む初期の段階では、両側
の切込み凹部9を2条のリブ11の各手前側に嵌め込ん
だ状態で押し込むものである。このことにより段部12
と蝶番片差し込み部3の壁部との間の寸法が蝶番片5の
肉厚と略等しく且つ蝶番片5の片面側に被係止部8であ
る突部が突設してあるといえどもスムーズに蝶番片5を
蝶番片差し込み部3の差し込み口10に差し込むことが
でき、この状態で、蝶番片差し込み部3の奥側に向かっ
て蝶番片5を押し込むことができるのである。そして、
蝶番片5を蝶番片差し込み部3の奥側に差し込むと、切
込み凹部9がリブ11の奥側の段部でない部位13に嵌
まり込み、また、切込み凹部9の奥がリブ11の手前側
の段部12の最先端に当たって、切込み凹部9の奥より
も後方の蝶番片5の部位が段部12の段面に乗り上げ
て、段部12とこれに対向する蝶番片差し込み部3の壁
部との間に位置する。このように切込み凹部9の奥より
も後方の蝶番片5の部位がリブ11の手前側の段部12
とこれと対向する蝶番片差し込み部3の壁部との間に位
置すると、突部により構成した被係止部8が蝶番片差し
込み部3の壁部に強く当たることになるが、この場合、
合成樹脂製の蝶番片5の先端部の両切込み凹部9間の部
位が撓み(つまり切込み凹部9を設けることで撓み易く
なっている)、そのまま蝶番片5を押し込むことで、突
部よりなる被係止部8が凹み乃至開口よりなる係止部4
に位置した時点で、撓んでいた合成樹脂製の蝶番片5の
先端部の両切込み凹部9間の部位が弾性的に復元し、こ
の弾性復元力により被係止部8が係止部4に係止するも
のである。この係止部4に被係止部8が係止した状態で
は、切込み凹部9がリブ11の奥側の段部でない部位1
3に嵌まり込み且つ切込み凹部9の奥よりも後方の蝶番
片5がリブ11の手前側の段部12とこれと対向する蝶
番片差し込み部3の壁部との間に位置することとなり、
係止部4が被係止部8から外れることがなく、また、蝶
番片5が蝶番片嵌め込み部3内において横方向にずれる
のが防止されることになる。
【0014】このようにして蝶番片5の差し込みという
簡単な方法で蝶番7を容器1及び蓋2にワンタッチで取
付けて連結するものである。そして、蝶番7を介して蓋
2を回動して容器1の開口を閉じたり、開いたりするも
のである。なお、添付図面に示す実施形態においては、
中央片7aの両端部から略V字状の断面をした薄肉部6
を介してそれぞれ蝶番片5を連出して蝶番7を構成した
例を示したが、中央片7aを設けることなく、両蝶番片
5同士を直接薄肉部6を介して一体に連設して蝶番7を
構成したものであってもよいものである。
【0015】ところで、容器1から蓋2を外す場合に
は、係止部4を構成する窓部15から指、棒、ドライバ
ー等を入れて被係止部8を押して係止部4と被係止部8
との係止を解除した状態で、蝶番片5を蝶番片差し込み
部3から引き抜くことで簡単に蝶番片5を引き抜いて蝶
番7を容器1や蓋2から外して、蓋無しの容器1とする
ことができるものである。
【0016】なお、蝶番7は容器1及び蓋2と共に同一
材料(ポリプロピレン製)により形成してあり、破損し
た場合の交換作業、又は容器1や蓋2とも再生転用する
際、取り外す必要なく、再生材料となり、リサイクル作
業が容易となるようにしてある。
【0017】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の発明にあって
は、上述のように、容器の開口を開閉する蓋を蝶番で取
付けるものであって、容器の開口近傍及び蓋の端部にそ
れぞれ蝶番片差し込み部を設けると共に蝶番片差し込み
部に係止部を設け、両側の蝶番片を薄肉部を介して回動
自在として合成樹脂により一体成形した蝶番を構成し、
両側の蝶番片に被係止部を設け、蝶番の両側の蝶番片を
それぞれ容器の蝶番片差し込み部と蓋の蝶番片差し込み
部とに差し込むと共に各蝶番片に設けた被係止部をそれ
ぞれ蝶番片差し込み部に設けた係止部に係止してあるの
で、蝶番に設けた両蝶番片をそれぞれ容器及び蓋に設け
た蝶番片差し込み部に差し込んで係止部と被係止部とを
係止させるだけで、蝶番の取付けがワンタッチできて、
蝶番による容器と蓋との連結に当たってねじなどを用い
る従来例に比べてきわめて簡単に行えるものである。し
かも、両側の蝶番片を薄肉部を介して回動自在として合
成樹脂により一体成形した蝶番を構成してあるので、蝶
番の構造が簡略化されると共に製作も容易で、金型コス
トが安くなり、また従来のように複数の部品を組み立て
て蝶番を組立て形成するもののように、組立ての手間が
必要でないものとすることができる。また、蝶番片差し
込み部に差し込み口から奥側に向けて2条のリブを設
け、2条のリブ間において蝶番片差し込み部の壁部を差
し込み方向と直交する方向に凹み乃至開口した係止部を
形成し、リブと上記リブに対向する蝶番片差し込み部の
壁部との間の寸法を蝶番片の肉厚と略等しくすると共
に、リブと上記リブに対向する蝶番片差し込み部の壁部
との間に蝶番片を位置させて被係止部を係止部に係止し
たので、蝶番片の先端を蝶番片差し込み部の差し込み口
に差し込む初期の段階では、両側の切込み凹部を2条の
リブの各手前側に嵌め込んだ状態で押し込むことができ
るものであり、更に蝶番片を蝶番片差し込み部の奥側に
差し込むと、突部により構成した被係止部がリブに対向
する蝶番片差し込み部の壁部に強く当たるが、合成樹脂
製の蝶番片の先端部の両切込み凹部間の部位が撓む(切
込み凹部を設けることで撓み易くなっている)ことで、
リブと上記リブに対向する蝶番片差し込み部の壁部との
間に蝶番片を位置させたまま蝶番片を押し込むことがで
き、突部よりなる被係止部が凹み乃至開口よりなる係止
部に係止する ものである。このことにより、蝶番片の片
面側に被係止部である突部を突設していると共に、リブ
と上記リブに対向する蝶番片差し込み部の壁部との間の
寸法を蝶番片の肉厚と略等しくしているにもかかわら
ず、スムーズに蝶番片を差し込み口から蝶番片差し込み
部に差し込むことができるものである。
【0018】また、請求項2記載の発明にあっては、上
記請求項1記載の発明の効果に加えて、リブの手前側に
段部を形成すると共に上記リブの奥側に段部でない部位
を形成し、該段部とこれと対向する蝶番片差し込み部の
壁部との間の寸法を蝶番片の肉厚と略等しくし、被係
部を係止部に係止した状態において、切込み凹部がリブ
の奥側の段部でない部位に嵌まり込み且つ切込み凹部の
奥よりも後方の蝶番片がリブの手前側の段部とこれと対
向する蝶番片差し込み部の壁部との間に位置しているの
、係止部に被係止部が係止した状態では、切込み凹部
がリブの奥側の段部でない部位に嵌まり込み且つ切込
凹部の奥よりも後方の蝶番片がリブの手前側の段部とこ
れと対向する蝶番片差し込み部の壁部との間に位置する
ので、係止部が被係止部から外れることがなく、また、
横方向にずれるのが防止されるものであり、差し込みと
いうワンタッチ操作で蝶番片を容器や蓋に取付けるよう
にしたにもかかわらず、取付けた後は蝶番片が容器や蓋
から外れない構造とできるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の分解斜視図である。
【図2】同上の容器の開口枠体の蝶番片差し込み部を示
し、(a)は平面図であり、(b)は正面図であり、
(c)は(a)のAーA線断面図である。
【図3】同上の蓋の端部を示し、(a)は平面図であ
り、(b)は正面図であり、(c)は下面図であり、
(d)は(a)のBーB線断面図である。
【図4】同上の蝶番により蓋と容器とを連結した状態を
示す断面図である。
【図5】同上の蝶番により蓋と容器を連結して蓋を開い
た状態の正面図である。
【図6】同上の側面図である。
【図7】同上の平面図である。
【図8】図7のCーC線断面図である。
【図9】同上の蝶番により蓋と容器を連結して蓋を閉じ
た状態の正面図である。
【図10】同上の断面図である。
【符号の説明】
1 容器 2 蓋 3 蝶番片差し込み部 4 係止部 5 蝶番片 6 薄肉部 7 蝶番 8 被係止部 9 切込み凹部 10 差し込み口 11 リブ 12 段部 13 段部でない部位 14 突部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05D 1/02 E05D 7/12 B65D 43/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器の開口を開閉する蓋を蝶番で取付け
    るものであって、容器の開口近傍及び蓋の端部にそれぞ
    れ蝶番片差し込み部を設けると共に蝶番片差し込み部に
    係止部を設け、両側の蝶番片を薄肉部を介して回動自在
    として合成樹脂により一体成形した蝶番を構成し、両側
    の蝶番片に被係止部を設け、蝶番の両側の蝶番片をそれ
    ぞれ容器の蝶番片差し込み部と蓋の蝶番片差し込み部と
    に差し込むと共に各蝶番片に設けた被係止部をそれぞれ
    蝶番片差し込み部に設けた係止部に係止して成る容器と
    蓋との蝶番連結構造であって、蝶番片の差し込み方向の
    端部の片面側の中央部に突部を突設して該突部を被係止
    部とし、蝶番片の差し込み方向の端部の被係止部の両側
    方に切込み凹部を設け、蝶番片差し込み部に差し込み口
    から奥側に向けて2条のリブを設け、2条のリブ間にお
    いて蝶番片差し込み部の壁部を差し込み方向と直交する
    方向に凹み乃至開口した係止部を形成し、リブと上記リ
    ブに対向する蝶番片差し込み部の壁部との間の寸法を蝶
    番片の肉厚と略等しくすると共に、リブと上記リブに対
    向する蝶番片差し込み部の壁部との間に蝶番片を位置さ
    せて被係止部を係止部に係止したことを特徴とする容器
    と蓋との蝶番連結構造。
  2. 【請求項2】ブの手前側に段部を形成すると共に上
    記リブの奥側に段部でない部位を形成し、該段部とこれ
    と対向する蝶番片差し込み部の壁部との間の寸法を蝶番
    片の肉厚と略等しくし、被係止部を係止部に係止した状
    態において、切込み凹部がリブの奥側の段部でない部位
    に嵌まり込み且つ切込み凹部の奥よりも後方の蝶番片が
    リブの手前側の段部とこれと対向する蝶番片差し込み部
    の壁部との間に位置していることを特徴とする請求項1
    記載の容器と蓋との蝶番連結構造。
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